先般来 弊Blog では、毎日を楽しく『生涯現役社会づくり』のために脳力開発の習慣化を強調するだけではなく、心身両面での健康保持を日常生活全般で習慣化することを呼びかけたいと思います。そのためには何よりも「健康寿命」最重視ですが、脳力開発に不可欠な“脳の老化防止”を今回は考えてみたいのです。
  人間の脳はニューロンという140億個もの神経細胞から成り立ち、神経細胞は神経繊維を伸ばして相互に結合したネットワーク構築で、脳の機能を発揮しています。ところが神経細胞は、20歳頃から減り始め、40代には1日40万個ベースで減少するといわれていて、その死滅には血流が大きく影響しているのです。
  人の体重僅か2%ほどの脳が、栄養素やカロリーの24%も消費し、その膨大なエネルギーを運ぶために、1分間750CCもの血流を必要とする、全身の20%相当の血流を使うのです。ですから、その血流が原因で脳動脈に栄養や酸素が不足しだしますと、神経細胞の死滅も早くなり、脳の老化はどんどんと進行します。
  脳の老化は、脳内ネットワークの機能を低下させ、体全体の運動を鈍らせるとともに、前頭葉部分は意欲減退のやる気を失わせ、急速な心身老化につながります。職場など仕事に取り組める生きがいがあれば活動できた脳機能も、退職後に挑戦目標を喪失して、急激な脳老化から全身老化への拍車は当然の成行きといえます。
  現役時代は企業戦士として職場の重鎮だった人ほど、退職後に活動の居場所を創れなければ、その落差で周囲が驚くほど「健康寿命」の短命化を招きます。企業業績や行政への納税で貢献した現役活動家が、定年を期に産業廃人化するのは、本人の自己責任は勿論ですが、21世紀型環境激変への脳力開発での意識転換機会を与えなかった雇用主・大企業などCSR責任が、これから社会的に大きく問われる時代を迎えています。
  『生涯現役脳力開発シリーズ塾』の価値は、この数年間、大量定年期が続く大企業OB予備世代層に対し、脳力開発の意識改革を習慣化徹底することにより「健康寿命」延長に効果発揮させることです。そのためにも田中典生氏Facebook「未来を創るヒント」シリーズの下記転載を、ぜひとも日々心の糧にしてほしいのです。
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【 田中 典生/8月16日: 未来を創るヒント 】 

そうだ、思考習慣が97%の行動を産み出しているんだ!
だとすれば、思考習慣の再構築が人材育成の破壊的イノベーションになる!

知っただけ、分かっただけ、学んだだけで実行しない思考習慣が
進歩発展を妨げている。
人のせいにせず、失敗を恐れず、他人の利益もはかる思考習慣を
増やしていけばいい。
思考習慣の再構築に焦点を絞った人材育成の破壊的イノベーションを始めよう! つづく