永年のサラリーマン人生にオサラバした1984年(昭和59年)3月、当時の停年55歳は6年余も残していました。家族に将来不安感を納得させる努力も不充分なまま、自己定年48歳8ヶ月で宮仕え人生から自らの人生腕試しに、脳力開発の発揮を試みる荒波覚悟の出帆したのが、つい先日のような気もします。

  サラリーマン人生から自営人生への環境変化は、あたかも動物園の檻で飼い馴らされた動物が原野に追い放たれた様なもの。給料という餌、定期的に支給されていた生活費を意欲的に独自の獲得手法で求める、自由な活動ができる反面、マイナス思考に捉われると、独立当初は群れから孤独な将来不安を抱える人生です。

  サラリーマン人生には必ず定年があり、中途脱サラした私同様、定年後は誰もがいずれは職場生活から地域生活への激変にどう対処するかで、人生楽しくにも、苦痛にもなります。その人生の捉え方を毎日、毎朝脳力活用の心構えを習慣化できておられる者は幸せです。

  個人の「生涯現役」だけではなく、社会全体の「生涯現役社会づくり」度が高ければ高いほど生涯現役型の人材が超高齢日本社会を健全化させます。そのためにも個人の脳力開発型人財づくりに止まらない脳力開発発展社会にしてこそ、わが国の誇る人財資源が最大限世界の平和で心豊かな発展に役立つのだと存じます。

  以下に田中氏のFacebook「未来を創るヒント」も引続き転載させていただきます。  
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【 田中 典生/7月14日: 未来を創るヒント 】

「炭鉱のカナリア」が鳴き始めている。
「10年物の米国債利回り」に注目している。

「10年物の米国債利回り」が、警告ラインの2.5%を超えて、
2.7%も記録した。
「10年物の米国債利回り」が3.0%を超えたとき、
リーマンショックをはるかに超えるショックが起きるといわれている。

米国銀行の有価証券の含み益はすでに急減している。
2012年末に400億ドル(約3兆9千億円)あった含み益は、
半年後の2013年6月末時点で、
「10年物の米国債利回り」が2.5%になって、
60億ドル(約5850億円)にまで急減している。
すでに含み損を抱えている金融機関もあるといわれている。
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【 田中 典生/7月16日: 未来を創るヒント 】

記憶のほとんどない5歳くらいまでに、習慣の学校で身につけた習慣で、
人生が決まっていたとは驚きである。
人間は習慣の奴隷であり、
行動の97%は過去の習慣の産物である。

問題は、どこでいつどのように行動の97%を支配する習慣を
身につけたかである。
福澤 諭吉の言葉にヒントがあった。
福澤 諭吉曰く
「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。
しかしてこの習慣の学校は教育の学校よりも有効にして、実効を奏する」

子供の時に習慣の学校で習慣の教師から習慣をいただいていたのである。
ほとんどの思考の悪癖は習慣の学校で習慣の教師からいただいたのである。

したがって「自ら燃えて輝く自燃人」になるには、既に身につけた思考の悪癖を、今度は習慣の教師に頼らずに、自分で毎日毎日何年でも好ましい思考習慣に切り替わるまで意識し続けるしか方法はない。

そしてドストエフスキー曰く
「人生の後半は、人生の前半につちかわれた習慣によって成り立っているにすぎない」

したがって、大人になってから意図して習慣の再構築をしない限り、
習慣の学校で習慣の教師から教わったままの習慣で、一生を終えていく。
ほとんどの可燃人が、「自ら燃えて輝く自燃人」になれない理由がここにある。
もちろん習慣の学校で好ましい習慣を身につけた人はそのままで充分だが、
そんな人はほとんど見当たらない。                   つづく