107歳 生涯現役全う/曻地三郎さん死去
2013年12月1日 お仕事 昨11月30日(土)西日本新聞夕刊トップで大きく曻地三郎氏(しょうち・さぶろう=福岡教育大名誉教授)の死去報道が掲載されました。かって西日本新聞記者時代に曻地氏インタビューの連載記事で見事に担当された高村充一学友が、その掲載紙を速達便でご送付いただきましたので、以下に同掲載紙の内容を転載ご報告いたします。
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1 0 7 歳 生 涯 現 役 全 う 曻 地 三 郎 さ ん 死 去
障 害 児 教 育 し い の み 学 園 創 設
日本初の知的障害児通園施設「しいのみ学園」の創設者で、107歳の現役教育学者として知られた曻地三郎(しょうち・さぶろう)さんが27日午後2時55分、心不全のため福岡市内の病院で死去した。福岡県内の男性で最高齢だった。自宅は福岡市南区井尻1の40の6。葬儀は近親者のみで29日に営まれた。喪主は養女の坪根千賀子さんが務めた。
広島文理科大(現広島大)卒。小学校教師として大阪府で勤務していたが、長男が生後間もなく脳性まひとなったことから、福岡市に転居して九州大学医学部で精神医学を専攻。次男も脳性まひとなったことから1954年、私費を投じて同市南区井尻にしいのみ学園を創設。園を創るまでの軌跡を描いた手記「しいのみ学園」はベストセラーになり、55年には映画化もされた。
2003年、西日本文化賞(社会文化部門)を受賞。特別支援教育や幼児教育に長年携わり、福岡教育大名誉教授や韓国・建陽大名誉教授なども務めた。95歳で妻子全員を亡くして以降は、「99歳までは助走、100歳からが本番」をモットーに4カ国語の勉強を開始。99歳になった05年以降ほぼ毎年、世界一周講演旅行に出掛け、12年8月には公共交通機関だけを利用した「最高齢世界一周旅行者」としてギネス記録に認定された。
手作りおもちゃを使った幼児向けの知能遊びや、ラップの芯で作った棒を使って体操する独自の「棒体操」など健康増進法でも知られ、10年9月には福岡県高齢者医療広域連合の健康長寿マスターに就任。シルクハットや蝶ネクタイをトレードマークに健康増進法の啓発に努めた。12年2月、しいのみ学園理事・園長を退任した。今年も活動を続け、11月14日にも同県久留米市で講演。27日未明に自宅で体の不調を訴えて入院。約12時間後に死亡した。
障 害 が あ ろ う と な か ろ う と 、 人 間 は 同 じ
「しいのみ学園」創設者で、日本の知的障害児教育の先駆者として知られた曻地三郎さんは、100歳を超えてなお、トレードマークのシルクハットと真っ赤なブレザー姿で各地を講演。106歳で公共機関での最高齢世界一周旅行者のギネス記録を作るなどエネルギッシュな活動で人々を魅了し続けた。近親者によると、亡くなる数日前から「わが人生は楽しかりけり。わが人生に悔いはない」とはなしていたという。
最後の講演会は今月14日。福岡県久留米市の会場に車椅子で登壇、1300人を前に焼く1時間話した。1口で30回噛むことやユーモアの大切さ、新聞を読むことなど10項目の健康法を勧めた。主催した同市老人クラブ連合会の合原辰臣事務局長(61)は「退院直後だったにもかかわらず来てくれた。みんなに元気を与えてくれていたのでもう少し頑張ってほしかった・・・」。
2012年2月に講演会を開いた飯塚竜王ライオンズクラブの諸冨賢一会長(60)=同県飯塚市=は、握手したときの手の柔らかさが印象的だったという。「いつもにこにこしている温かい人柄が伝わってきた。食事を有難くいただくことが健康の秘訣と学んだ。残念です」と悼んだ。
脳性まひの障害があった息子2人を育て、一時資金難に陥った「しいのみ学園」の運営を続けた。「社会福祉法人葦の家福祉会」(福岡市城南区)の大石敏子理事長(76)は「障害があろうとなかろうと、人間は同じという考えを貫いてきた。それが今の障害児教育の土台になっていると思う」と功績をたたえた。
100歳以降も計6回、世界一周旅行に出掛けた。50年間親交があった原土井病院(同市東区)の原 寛理事長(81)は「障害児教育を世界に広めようという大きな目標があったから、自分も元気でいなくてはという気持ちだっただろう。もう少し生きて日本や世界のために活動してほしかった」と悔やんだ。(以 上 西日本新聞11月30日付夕刊)
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1 0 7 歳 生 涯 現 役 全 う 曻 地 三 郎 さ ん 死 去
障 害 児 教 育 し い の み 学 園 創 設
日本初の知的障害児通園施設「しいのみ学園」の創設者で、107歳の現役教育学者として知られた曻地三郎(しょうち・さぶろう)さんが27日午後2時55分、心不全のため福岡市内の病院で死去した。福岡県内の男性で最高齢だった。自宅は福岡市南区井尻1の40の6。葬儀は近親者のみで29日に営まれた。喪主は養女の坪根千賀子さんが務めた。
広島文理科大(現広島大)卒。小学校教師として大阪府で勤務していたが、長男が生後間もなく脳性まひとなったことから、福岡市に転居して九州大学医学部で精神医学を専攻。次男も脳性まひとなったことから1954年、私費を投じて同市南区井尻にしいのみ学園を創設。園を創るまでの軌跡を描いた手記「しいのみ学園」はベストセラーになり、55年には映画化もされた。
2003年、西日本文化賞(社会文化部門)を受賞。特別支援教育や幼児教育に長年携わり、福岡教育大名誉教授や韓国・建陽大名誉教授なども務めた。95歳で妻子全員を亡くして以降は、「99歳までは助走、100歳からが本番」をモットーに4カ国語の勉強を開始。99歳になった05年以降ほぼ毎年、世界一周講演旅行に出掛け、12年8月には公共交通機関だけを利用した「最高齢世界一周旅行者」としてギネス記録に認定された。
手作りおもちゃを使った幼児向けの知能遊びや、ラップの芯で作った棒を使って体操する独自の「棒体操」など健康増進法でも知られ、10年9月には福岡県高齢者医療広域連合の健康長寿マスターに就任。シルクハットや蝶ネクタイをトレードマークに健康増進法の啓発に努めた。12年2月、しいのみ学園理事・園長を退任した。今年も活動を続け、11月14日にも同県久留米市で講演。27日未明に自宅で体の不調を訴えて入院。約12時間後に死亡した。
障 害 が あ ろ う と な か ろ う と 、 人 間 は 同 じ
「しいのみ学園」創設者で、日本の知的障害児教育の先駆者として知られた曻地三郎さんは、100歳を超えてなお、トレードマークのシルクハットと真っ赤なブレザー姿で各地を講演。106歳で公共機関での最高齢世界一周旅行者のギネス記録を作るなどエネルギッシュな活動で人々を魅了し続けた。近親者によると、亡くなる数日前から「わが人生は楽しかりけり。わが人生に悔いはない」とはなしていたという。
最後の講演会は今月14日。福岡県久留米市の会場に車椅子で登壇、1300人を前に焼く1時間話した。1口で30回噛むことやユーモアの大切さ、新聞を読むことなど10項目の健康法を勧めた。主催した同市老人クラブ連合会の合原辰臣事務局長(61)は「退院直後だったにもかかわらず来てくれた。みんなに元気を与えてくれていたのでもう少し頑張ってほしかった・・・」。
2012年2月に講演会を開いた飯塚竜王ライオンズクラブの諸冨賢一会長(60)=同県飯塚市=は、握手したときの手の柔らかさが印象的だったという。「いつもにこにこしている温かい人柄が伝わってきた。食事を有難くいただくことが健康の秘訣と学んだ。残念です」と悼んだ。
脳性まひの障害があった息子2人を育て、一時資金難に陥った「しいのみ学園」の運営を続けた。「社会福祉法人葦の家福祉会」(福岡市城南区)の大石敏子理事長(76)は「障害があろうとなかろうと、人間は同じという考えを貫いてきた。それが今の障害児教育の土台になっていると思う」と功績をたたえた。
100歳以降も計6回、世界一周旅行に出掛けた。50年間親交があった原土井病院(同市東区)の原 寛理事長(81)は「障害児教育を世界に広めようという大きな目標があったから、自分も元気でいなくてはという気持ちだっただろう。もう少し生きて日本や世界のために活動してほしかった」と悔やんだ。(以 上 西日本新聞11月30日付夕刊)
12月開催 『第336回生涯現役塾/望年会』
2013年12月2日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 役 員 皆 様
生涯現役でご活躍の皆々様、いつも「生涯現役社会づくり」ご支援にご協力感謝します。
当2013年後半期開催の「生涯現役脳力開発塾」では、『生涯現役社会づくり』尖兵役を担う『生涯現役プロデューサー』機能を明確に打出し、具体化できる展開時期となりました。
次回『第336回生涯現役シリーズ塾』は、進行:岡林顧問/講演:江島理事がその成果を2014新年度に向け皆様に熱演される前に、下記準備12月理事会を開催いたします。つきましては、ご欠席の理事/監事の方はご面倒ですが、その旨事前ご連絡をお願いします。
なお、NPO/LVC会報第98号【http://40591.diarynote.jp/201311302031477753/】と 生涯現役協会報第118号【http://40591.diarynote.jp/?day=20131130】の掲載資料等ご高覧の上、下記の各提案事項を極力事前ご検討をされてご意見をいただきたく、どうか宜しく本年度最後の合同理事会各議題をご審議の程お願い申し上げます。前以てのお問い合わせ等もご遠慮なく、東瀧か水上宛ご連絡くだされば誠に幸いです。
向寒の折柄、風邪も引き易い時節です。皆様くれぐれもご自愛専一にお祈りいたします。
【 1 2 月 合 同 理 事 会 案 内 】
日 時: 2013年12月11日(水)13:30(時間厳守)~15:30
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
議 題: 1) 新年度生涯現役協/NPOクラブ活動方針
2) 同上生涯現役塾/NPOクラブ協働収益策
3) 『生涯現役プロデューサー』活動計画
4) 2014年度生涯現役協/NPOクラブ役員体制
**************************************************************
『あなたと日本を元気に!』するため 生涯現役塾へのご参加で
あなたのご活躍地域から 次々と活力波動の輪が拡がります!
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本年実施フォーラム/来春開催日(各土曜日:午後1時30分)
第18回5/18(済) 第19回11/9(済) 第20回5/10(土)
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13年12月(理事会/13:30) 2014年1月~2014年3月
12/11(塾/16:00 &望年会/17:30) 1/22 2/26 3/26
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail:sgskinfo@sgsk.net / lvcinfo@npolvc.org
URL:http://www.sgsk.net / http://www.npolvc.org
Blog:http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/kuniji.higashitaki
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【 第 3 3 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 / 2 0 1 4 望 年 会 】
第336回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 & 恒 例 の 望 年 会
“ 生 涯 現 役 で 日 本 を 元 気 に! 第 十 二 弾 ”
~「日本を元気に!」生涯現役社会の実現で、人生充実の明日を創る~
日 時:2013 年12月11日(水)16:00~19:30
会 場:「 庄 や 」 八 重 洲 口 店
(中央区八重洲1-8-3 黒龍八重洲ビル2階/TEL:03-3276-0535)
会場ご案内 U R L : http://search.daisyo.co.jp/shop.php?shop_cd=1164
NPO ライフ・ベンチャー・クラブへの永年に亙る皆様方の絶大なるご支援に感謝申し上げます。1985年10月に発足した月例セミナーは、2011年12月に300回記念を迎えそれ以降、シリーズ『生涯現役塾』として、通算336回を重ねております。
また毎年恒例の望年会も、今回28回目懇親会で新年を迎えます。「日本を元気に!」活動展開の生涯現役の同志が、年に一度は皆様笑顔を揃え、来年は「生涯現役の活力溢れる社会づくり」に腰の入った決心覚悟をしたいと存じます。 どうか皆様お揃いでご参加お待ちしています!
記
☆ 第一部:第336回 『 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 / 第 十 二 弾 』
日 時: 2 0 1 3 年 1 2 月 1 1 日(水)16:00~17:20
講 師: 江島 優( 当クラブ理事 東京エクゼクティブ・サーチ(株) 代表取締役会長 )
テ―マ: 世 界 が 激 変 し て も 夢 と 希 望 の
も て る 生 涯 現 役 社 会 創 り
( 略歴:福岡県出身 中大法学部卒後10年間 南・北米での海外活動と帰国後実学体験を基盤に ヘッドハント人材業の草分け企業創設 創設会社の社長より昨年再度会長就任。日本弁論連盟会長等各方面で活躍中 )
質 疑: 講話を踏まえ 出席者全員主役で当クラブ恒例の望年の意見交換を行います。
進 行: 岡林正則( NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 特別顧問 / 第一部 )
☆第二部:ク ラ ブ 恒 例 開 催 / 2014 望 年 懇 親 会
日 時: 2013年12月11日(水)17:30~19:30
セミナー終了後 同会場「庄や」で 第1部に引続く 望年懇親会を行います。
進 行: 水上久忠( NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 副代表 / 第二部 )
幹 事: 伊東紘二・岡林正則・高橋育郎・冨澤 穣・水上久忠
………………………………………………………………………………………
参加費: セミナー/1,000円 + 望年会/4,000円 出席者: 30名予定
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 運営事務局
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館ビルB2F
電 話: 03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail : info@npolvc.org URL: http://www.npolvc.org
………………………………………………………………………………………
第336回ライフ・ベンチャー 生涯現役塾・望年会 参加申込書
2013 年12月 日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局宛
住所 〒
氏 名
TEL or FAX or Mail
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 役 員 皆 様
生涯現役でご活躍の皆々様、いつも「生涯現役社会づくり」ご支援にご協力感謝します。
当2013年後半期開催の「生涯現役脳力開発塾」では、『生涯現役社会づくり』尖兵役を担う『生涯現役プロデューサー』機能を明確に打出し、具体化できる展開時期となりました。
次回『第336回生涯現役シリーズ塾』は、進行:岡林顧問/講演:江島理事がその成果を2014新年度に向け皆様に熱演される前に、下記準備12月理事会を開催いたします。つきましては、ご欠席の理事/監事の方はご面倒ですが、その旨事前ご連絡をお願いします。
なお、NPO/LVC会報第98号【http://40591.diarynote.jp/201311302031477753/】と 生涯現役協会報第118号【http://40591.diarynote.jp/?day=20131130】の掲載資料等ご高覧の上、下記の各提案事項を極力事前ご検討をされてご意見をいただきたく、どうか宜しく本年度最後の合同理事会各議題をご審議の程お願い申し上げます。前以てのお問い合わせ等もご遠慮なく、東瀧か水上宛ご連絡くだされば誠に幸いです。
向寒の折柄、風邪も引き易い時節です。皆様くれぐれもご自愛専一にお祈りいたします。
【 1 2 月 合 同 理 事 会 案 内 】
日 時: 2013年12月11日(水)13:30(時間厳守)~15:30
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
議 題: 1) 新年度生涯現役協/NPOクラブ活動方針
2) 同上生涯現役塾/NPOクラブ協働収益策
3) 『生涯現役プロデューサー』活動計画
4) 2014年度生涯現役協/NPOクラブ役員体制
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『あなたと日本を元気に!』するため 生涯現役塾へのご参加で
あなたのご活躍地域から 次々と活力波動の輪が拡がります!
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本年実施フォーラム/来春開催日(各土曜日:午後1時30分)
第18回5/18(済) 第19回11/9(済) 第20回5/10(土)
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13年12月(理事会/13:30) 2014年1月~2014年3月
12/11(塾/16:00 &望年会/17:30) 1/22 2/26 3/26
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail:sgskinfo@sgsk.net / lvcinfo@npolvc.org
URL:http://www.sgsk.net / http://www.npolvc.org
Blog:http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/kuniji.higashitaki
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【 第 3 3 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 / 2 0 1 4 望 年 会 】
第336回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 & 恒 例 の 望 年 会
“ 生 涯 現 役 で 日 本 を 元 気 に! 第 十 二 弾 ”
~「日本を元気に!」生涯現役社会の実現で、人生充実の明日を創る~
日 時:2013 年12月11日(水)16:00~19:30
会 場:「 庄 や 」 八 重 洲 口 店
(中央区八重洲1-8-3 黒龍八重洲ビル2階/TEL:03-3276-0535)
会場ご案内 U R L : http://search.daisyo.co.jp/shop.php?shop_cd=1164
NPO ライフ・ベンチャー・クラブへの永年に亙る皆様方の絶大なるご支援に感謝申し上げます。1985年10月に発足した月例セミナーは、2011年12月に300回記念を迎えそれ以降、シリーズ『生涯現役塾』として、通算336回を重ねております。
また毎年恒例の望年会も、今回28回目懇親会で新年を迎えます。「日本を元気に!」活動展開の生涯現役の同志が、年に一度は皆様笑顔を揃え、来年は「生涯現役の活力溢れる社会づくり」に腰の入った決心覚悟をしたいと存じます。 どうか皆様お揃いでご参加お待ちしています!
記
☆ 第一部:第336回 『 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 / 第 十 二 弾 』
日 時: 2 0 1 3 年 1 2 月 1 1 日(水)16:00~17:20
講 師: 江島 優( 当クラブ理事 東京エクゼクティブ・サーチ(株) 代表取締役会長 )
テ―マ: 世 界 が 激 変 し て も 夢 と 希 望 の
も て る 生 涯 現 役 社 会 創 り
( 略歴:福岡県出身 中大法学部卒後10年間 南・北米での海外活動と帰国後実学体験を基盤に ヘッドハント人材業の草分け企業創設 創設会社の社長より昨年再度会長就任。日本弁論連盟会長等各方面で活躍中 )
質 疑: 講話を踏まえ 出席者全員主役で当クラブ恒例の望年の意見交換を行います。
進 行: 岡林正則( NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 特別顧問 / 第一部 )
☆第二部:ク ラ ブ 恒 例 開 催 / 2014 望 年 懇 親 会
日 時: 2013年12月11日(水)17:30~19:30
セミナー終了後 同会場「庄や」で 第1部に引続く 望年懇親会を行います。
進 行: 水上久忠( NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 副代表 / 第二部 )
幹 事: 伊東紘二・岡林正則・高橋育郎・冨澤 穣・水上久忠
………………………………………………………………………………………
参加費: セミナー/1,000円 + 望年会/4,000円 出席者: 30名予定
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 運営事務局
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館ビルB2F
電 話: 03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail : info@npolvc.org URL: http://www.npolvc.org
………………………………………………………………………………………
第336回ライフ・ベンチャー 生涯現役塾・望年会 参加申込書
2013 年12月 日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局宛
住所 〒
氏 名
TEL or FAX or Mail
Alterna誌:ソーシャル・ブランディング序章
2013年12月3日 お仕事東瀧邦次 さま
いつもお世話になっております。
オルタナ最新号(35号、12月16日発売)の第一特集は「ソーシャル・ブランディングの時代」です。オルタナを創刊して次号で丸7年。これまで一貫して、CSRや環境、ソーシャル・ビジネスの記事をお届けしてきましたが、ここで一つの結論を出すことができました。
リコーが日本で初めてCSRの部署をつくった2003年。その「日本のCSR元年」から10年が経ち、日本でもようやくCSRは市民権を得てきました。CSRという言葉を知らないビジネスパーソンは、おそらく、もういないことでしょう。
それでも、「CSRは分かりにくい」「CSRをやる余裕は無い」「一部の大企業の話」という反応が、それなりの規模の企業でも多いのが実情です。
「失われた20年」という長期の経済低迷を経て、体力を減らした企業も多いでしょう。グローバル競争で必死に戦っている企業も多いでしょう。その中で、あえてヒトと時間とお金をかけて、CSRに取り組む企業の割合が少ないのは、当然なのかも知れません。
しかし、企業がさらなる成長を遂げ、企業価値を高めていくためには、時代の流れにあった新しい戦略が必要です。その一つが、CSRを起点にした「ソーシャル・ブランディング」ではないかとの結論に至りました。(この続きは⇒ http://www.alterna.co.jp/12024 )
========================================================
◆会社選びのモノサシを変える「グリーン天職バイブル」掲載団体募集中!
株式会社オルタナと日本ES開発協会は2014年1月、オルタナ別冊として「グリーン天職バイブル2014-2015」を発刊いたします。
通常の就職情報誌と違う点は、企業の経営者や団体の代表に「自ら執筆」頂くことです。誓約書も提出頂きます。掲載企業の環境・CSR活動を読者が知ることで、企業規模や知名度だけで、つまり親が喜びそうな企業を選ぶのではなく、経営者の「志」やこだわりで企業を選んでもらおうというものです。
詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/11462
=============オルタナ&オルタナSお勧め記事=================
◆日本パートナーシップ大賞に「フィデアのチャリティジャム」
http://www.alterna.co.jp/12026
◆CPO(最高購買責任者)がいない日本企業
http://www.alterna.co.jp/11969
◆廃材が建築材に、世界に広がるアースシップ
http://www.alterna.co.jp/11999
◆宮崎つながりの2人の齊藤さん、地元工芸品を世界へ
http://alternas.jp/study/it_social/47493
◆【社会を変えたクリエイターのヒラメキ】中小企業系オヤジを唄で応援
http://alternas.jp/work/challengers/47482
==============オルタナ編集長お勧め書籍案内===================
◆『99%ありがとう ALSにも奪えないもの』(著:藤田正裕/ポプラ社)
感覚や知能ははっきりしたまま、全身の筋肉が痩せ、自由がきかなくなる難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う広告プランナーの藤田正裕さんの本です。突然発症した難病への怒りや、厳しい現実と向き合い闘う決意をした覚悟など、誰がいつなってもおかしくないALSについて、作者の思いがつづられた一冊になります。
詳しくは⇒ http://alternas.jp/work/challengers/46451
================オルタナ編集長お勧めイベント===================
◆12/4 コモンズ30ファンド投資先企業から学ぶ「女性活躍セミナー」
これから労働人口が著しく激減する日本社会において女性が社会で働くことは不可欠です。また、夫婦共稼ぎで家計を支えていく形へと家庭の形態も急激に変化しています。女性の活躍によって、多様な視点を取り込める経営は、企業価値の創造を高められると期待できます。セミナーでは、「女性の活躍」に積極的に取り組んでいるコモンズ30ファンドの投資先の企業との対話を通じて、これからの日本人の「働き方」とライフスタイルについて一緒に考えます。
とき: 2013年12月4日(水)19:00-21:00
ところ: 東京21Cクラブ・コラボレーションスペース(東京都千代田区丸の内)
参加費: 1,000円 (コモンズ投信口座所有者は無料)
詳しくは⇒ http://www.commons30.jp/seminar/commons/id-1868
◆12/5 NGOのACE「ビジネスと児童労働」連続セミナー 第1回[入門編]
世界の最新動向とサプライチェーンの児童労働
御社の人権や児童労働に対する対策は万全ですか。 2013年9月に国際労働機関(ILO)が発表した最新推計では、児童労働は2008年から4700万人も減少し、約1億6800万人となりました。しかし、児童労働は最貧国ではなくインドやガーナ、インドネシア、フィリピンなど中所得国が最も多く、日本企業のビジネスとも深い関わりがあります。そんな現状と、児童労働への対策を行ってきた企業の実践事例を紹介する連続セミナーを企画しました。
10月にブラジリアで開催された「第3回児童労働国際会議」に参加したACE代表/児童労働ネットワーク事務局長の岩附由香さんが、児童労働推計や各国企業の実践事例をご紹介します。
とき: 2013年12月5日(木)15:00-17:00
ところ: ハロー貸会議室品川(東京都港区高輪)
参加費: 5000円(割引有り)
詳しくは⇒ http://acejapan.org/event/seminor131205/
◆12/6 「アール・シック:『社会起業の最先端を知る』カンファレンス」
アール・シックは社会的事業経営者向けの完全招待制カンファレンスです。
社会課題の解決に取り組む組織の横断的な事業運営に関するノウハウの共有、事業体同士の連携、他分野とのファンドレイジングを促進することを目的にしています。登壇者は皆NPOの第一線で活躍される方々ばかりですが、他にもモデレーターに津田大介氏、審査員にイケダハヤト氏、スピーカーにTeach For Japan代表理事松田悠介氏、ユーグレナ創業者出雲充氏、などを迎え開催する予定です。現在一般公募の受付中ですので、古都・京都の観光に併せて皆様もR-SICをお楽しみいただけます。
とき: 2013年12月6日(金)9:10-18:30
ところ: 京都大学芝蘭会館稲盛ホール(京都市左京区吉田近衛町)
参加費: 10500円(招待者のみ参加可能)
詳しくは⇒ http://ridilover.jp/R-SIC/
◆12/9 第3回銀座ソーシャル映画祭
中越パルプ工業は、社会派映画の上映会「銀座ソーシャル映画祭」の第3回を12月9日に開催します。今回上映するのは「サバイビング・プログレス~進化の罠~」。製作総指揮にアカデミー賞受賞監督のマーティン・スコセッシ、「ザ・コーポレーション」監督のマーク・アクバーを迎えて、壮大なスケールと圧倒的な映像表現で人類の進歩史を描き、21世紀を生きる私たちに警鐘を鳴らす渾身のドキュメンタリーです。
とき: 2013年12月9日(月)18:30-21:15(終了予定)
ところ: 電源カフェ beez(東京都中央区銀座)
参加費:1000円(ソフトドリンク付)
詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/11973
◆12/10 「お試しCSR梁山泊」開催のご案内
オルタナ総研は企業のCSR担当者らが一堂に会し、お悩みを共有・解決する「CSR梁山泊」を毎月開催しています。通常「CSR+」会員企業のみご参加頂けるイベントですが、12月開催は会員外のみなさまにも体験して頂くために「お試し」として開放することにいたしました。ぜひこの機会にご体験ください。
「CSR+」とは? ⇒ http://www.alterna.co.jp/11370
プログラム: 森 摂オルタナ編集長よりCSR最新トピックの解説・
ケーススタディ(グループワーク)・懇親会
とき: 2013年12月10日(火) 19:00-21:00
ところ: 渋谷近辺(予定/参加申込者へご連絡します)
参加費:5000円(懇親会費) メール( csr@alterna.co.jp )でお申し込み下さい
◆12/17 「第6期CSR部員塾」次回は12月17日!
オルタナ/新日本有限責任監査法人共催「CSR部員塾」は、企業のCSR担当者にCSRについての知見とネットワークを提供することを目的としています。
当日は「ダイバーシティはどこから始めれば良いか」としてダイバーシティ研究所の田村太郎代表理事や、「CSVとは何か/どう進めるか」としてキリン執行役員CSV本部の栗原邦夫部長などが登壇します。1コマからの受講も可能です!
とき: 2013年12月17日(火) 10:30-18:30(1日4講座開講)
ところ: 新日本有限責任監査法人セミナールーム(東京都千代田区霞が関
霞ヶ関ビル33階) 詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/11609
◆12/17 セミナー「公共善のための官民の協働に向けて」
日本フィランソロピー協会は12月17日、今年最後の定例セミナーを開催します。
公共サービスは、国や自治体が一手に担う時代から、民間への開放、そして、官民の連携・協働へと広がりをみせはじめ、新たな手法も用いながら、よりインパクトのある社会課題の解決が不可欠な時代に入っています。セミナーでは、明治大学の塚本一郎教授を講師に迎え、これからの社会的課題解決のためのセクター間の連携、英国におけるソーシャルインパクト・ボンドや休眠口座を原資に設立されたビッグソサイアティ・キャピタルのような新たな社会的投資手法の活用、その中における企業の役割やその評価など、海外の事例も交えながら、お話いただきます。
とき: 2013年12月17日(火)15:00~17:00
ところ: 株式会社損害保険ジャパン 本社ビル38F 第8会議室
(東京都新宿区西新宿)
参加費: 会員:2000円、一般:5000円、学生:1000円
詳しくは⇒ http://www.philanthropy.or.jp/seminar/289/
※このメールは雑誌「オルタナ」に登録やご縁がありました22829人さまに毎月1日と15日に送信させて頂いています。
不要の際は、その旨をご返信頂けましたら配信を停止いたします。
このメールの転送やブログなどへの転載について弊社の許諾は必要ありません。いつもながらの長文、平にお許し下さい。
オルタナ編集長 森 摂 Twitter: @setsumori, @alterna_japan
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株式会社オルタナ 代表取締役 編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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いつもお世話になっております。
オルタナ最新号(35号、12月16日発売)の第一特集は「ソーシャル・ブランディングの時代」です。オルタナを創刊して次号で丸7年。これまで一貫して、CSRや環境、ソーシャル・ビジネスの記事をお届けしてきましたが、ここで一つの結論を出すことができました。
リコーが日本で初めてCSRの部署をつくった2003年。その「日本のCSR元年」から10年が経ち、日本でもようやくCSRは市民権を得てきました。CSRという言葉を知らないビジネスパーソンは、おそらく、もういないことでしょう。
それでも、「CSRは分かりにくい」「CSRをやる余裕は無い」「一部の大企業の話」という反応が、それなりの規模の企業でも多いのが実情です。
「失われた20年」という長期の経済低迷を経て、体力を減らした企業も多いでしょう。グローバル競争で必死に戦っている企業も多いでしょう。その中で、あえてヒトと時間とお金をかけて、CSRに取り組む企業の割合が少ないのは、当然なのかも知れません。
しかし、企業がさらなる成長を遂げ、企業価値を高めていくためには、時代の流れにあった新しい戦略が必要です。その一つが、CSRを起点にした「ソーシャル・ブランディング」ではないかとの結論に至りました。(この続きは⇒ http://www.alterna.co.jp/12024 )
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◆会社選びのモノサシを変える「グリーン天職バイブル」掲載団体募集中!
株式会社オルタナと日本ES開発協会は2014年1月、オルタナ別冊として「グリーン天職バイブル2014-2015」を発刊いたします。
通常の就職情報誌と違う点は、企業の経営者や団体の代表に「自ら執筆」頂くことです。誓約書も提出頂きます。掲載企業の環境・CSR活動を読者が知ることで、企業規模や知名度だけで、つまり親が喜びそうな企業を選ぶのではなく、経営者の「志」やこだわりで企業を選んでもらおうというものです。
詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/11462
=============オルタナ&オルタナSお勧め記事=================
◆日本パートナーシップ大賞に「フィデアのチャリティジャム」
http://www.alterna.co.jp/12026
◆CPO(最高購買責任者)がいない日本企業
http://www.alterna.co.jp/11969
◆廃材が建築材に、世界に広がるアースシップ
http://www.alterna.co.jp/11999
◆宮崎つながりの2人の齊藤さん、地元工芸品を世界へ
http://alternas.jp/study/it_social/47493
◆【社会を変えたクリエイターのヒラメキ】中小企業系オヤジを唄で応援
http://alternas.jp/work/challengers/47482
==============オルタナ編集長お勧め書籍案内===================
◆『99%ありがとう ALSにも奪えないもの』(著:藤田正裕/ポプラ社)
感覚や知能ははっきりしたまま、全身の筋肉が痩せ、自由がきかなくなる難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う広告プランナーの藤田正裕さんの本です。突然発症した難病への怒りや、厳しい現実と向き合い闘う決意をした覚悟など、誰がいつなってもおかしくないALSについて、作者の思いがつづられた一冊になります。
詳しくは⇒ http://alternas.jp/work/challengers/46451
================オルタナ編集長お勧めイベント===================
◆12/4 コモンズ30ファンド投資先企業から学ぶ「女性活躍セミナー」
これから労働人口が著しく激減する日本社会において女性が社会で働くことは不可欠です。また、夫婦共稼ぎで家計を支えていく形へと家庭の形態も急激に変化しています。女性の活躍によって、多様な視点を取り込める経営は、企業価値の創造を高められると期待できます。セミナーでは、「女性の活躍」に積極的に取り組んでいるコモンズ30ファンドの投資先の企業との対話を通じて、これからの日本人の「働き方」とライフスタイルについて一緒に考えます。
とき: 2013年12月4日(水)19:00-21:00
ところ: 東京21Cクラブ・コラボレーションスペース(東京都千代田区丸の内)
参加費: 1,000円 (コモンズ投信口座所有者は無料)
詳しくは⇒ http://www.commons30.jp/seminar/commons/id-1868
◆12/5 NGOのACE「ビジネスと児童労働」連続セミナー 第1回[入門編]
世界の最新動向とサプライチェーンの児童労働
御社の人権や児童労働に対する対策は万全ですか。 2013年9月に国際労働機関(ILO)が発表した最新推計では、児童労働は2008年から4700万人も減少し、約1億6800万人となりました。しかし、児童労働は最貧国ではなくインドやガーナ、インドネシア、フィリピンなど中所得国が最も多く、日本企業のビジネスとも深い関わりがあります。そんな現状と、児童労働への対策を行ってきた企業の実践事例を紹介する連続セミナーを企画しました。
10月にブラジリアで開催された「第3回児童労働国際会議」に参加したACE代表/児童労働ネットワーク事務局長の岩附由香さんが、児童労働推計や各国企業の実践事例をご紹介します。
とき: 2013年12月5日(木)15:00-17:00
ところ: ハロー貸会議室品川(東京都港区高輪)
参加費: 5000円(割引有り)
詳しくは⇒ http://acejapan.org/event/seminor131205/
◆12/6 「アール・シック:『社会起業の最先端を知る』カンファレンス」
アール・シックは社会的事業経営者向けの完全招待制カンファレンスです。
社会課題の解決に取り組む組織の横断的な事業運営に関するノウハウの共有、事業体同士の連携、他分野とのファンドレイジングを促進することを目的にしています。登壇者は皆NPOの第一線で活躍される方々ばかりですが、他にもモデレーターに津田大介氏、審査員にイケダハヤト氏、スピーカーにTeach For Japan代表理事松田悠介氏、ユーグレナ創業者出雲充氏、などを迎え開催する予定です。現在一般公募の受付中ですので、古都・京都の観光に併せて皆様もR-SICをお楽しみいただけます。
とき: 2013年12月6日(金)9:10-18:30
ところ: 京都大学芝蘭会館稲盛ホール(京都市左京区吉田近衛町)
参加費: 10500円(招待者のみ参加可能)
詳しくは⇒ http://ridilover.jp/R-SIC/
◆12/9 第3回銀座ソーシャル映画祭
中越パルプ工業は、社会派映画の上映会「銀座ソーシャル映画祭」の第3回を12月9日に開催します。今回上映するのは「サバイビング・プログレス~進化の罠~」。製作総指揮にアカデミー賞受賞監督のマーティン・スコセッシ、「ザ・コーポレーション」監督のマーク・アクバーを迎えて、壮大なスケールと圧倒的な映像表現で人類の進歩史を描き、21世紀を生きる私たちに警鐘を鳴らす渾身のドキュメンタリーです。
とき: 2013年12月9日(月)18:30-21:15(終了予定)
ところ: 電源カフェ beez(東京都中央区銀座)
参加費:1000円(ソフトドリンク付)
詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/11973
◆12/10 「お試しCSR梁山泊」開催のご案内
オルタナ総研は企業のCSR担当者らが一堂に会し、お悩みを共有・解決する「CSR梁山泊」を毎月開催しています。通常「CSR+」会員企業のみご参加頂けるイベントですが、12月開催は会員外のみなさまにも体験して頂くために「お試し」として開放することにいたしました。ぜひこの機会にご体験ください。
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とき: 2013年12月10日(火) 19:00-21:00
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参加費:5000円(懇親会費) メール( csr@alterna.co.jp )でお申し込み下さい
◆12/17 「第6期CSR部員塾」次回は12月17日!
オルタナ/新日本有限責任監査法人共催「CSR部員塾」は、企業のCSR担当者にCSRについての知見とネットワークを提供することを目的としています。
当日は「ダイバーシティはどこから始めれば良いか」としてダイバーシティ研究所の田村太郎代表理事や、「CSVとは何か/どう進めるか」としてキリン執行役員CSV本部の栗原邦夫部長などが登壇します。1コマからの受講も可能です!
とき: 2013年12月17日(火) 10:30-18:30(1日4講座開講)
ところ: 新日本有限責任監査法人セミナールーム(東京都千代田区霞が関
霞ヶ関ビル33階) 詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/11609
◆12/17 セミナー「公共善のための官民の協働に向けて」
日本フィランソロピー協会は12月17日、今年最後の定例セミナーを開催します。
公共サービスは、国や自治体が一手に担う時代から、民間への開放、そして、官民の連携・協働へと広がりをみせはじめ、新たな手法も用いながら、よりインパクトのある社会課題の解決が不可欠な時代に入っています。セミナーでは、明治大学の塚本一郎教授を講師に迎え、これからの社会的課題解決のためのセクター間の連携、英国におけるソーシャルインパクト・ボンドや休眠口座を原資に設立されたビッグソサイアティ・キャピタルのような新たな社会的投資手法の活用、その中における企業の役割やその評価など、海外の事例も交えながら、お話いただきます。
とき: 2013年12月17日(火)15:00~17:00
ところ: 株式会社損害保険ジャパン 本社ビル38F 第8会議室
(東京都新宿区西新宿)
参加費: 会員:2000円、一般:5000円、学生:1000円
詳しくは⇒ http://www.philanthropy.or.jp/seminar/289/
※このメールは雑誌「オルタナ」に登録やご縁がありました22829人さまに毎月1日と15日に送信させて頂いています。
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オルタナ編集長 森 摂 Twitter: @setsumori, @alterna_japan
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シュワさん、生涯現役宣言 死ぬまでやる
2013年12月4日 お仕事 街の旬がわかる! 7ジャンルの最新情報をお届け!がキャッチフレーズのウォーカープラス(WaikerPlus/MovieWalker 2013年12月3日 20時55分)配信のシュワさん記者会見記事での「生涯現役宣言」を転載ご紹介します。
【関係URL=http://news.walkerplus.com/article/42899/】
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シ ュ ワ ル ツ ェ ネ ッ ガ ー 、“ 生 涯 現 役 ”宣 言 !
「 倒 れ て 死 ぬ ま で や る 」
シルヴェスター・スタローン×アーノルド・シュワルツェネッガーW主演の脱獄アクション映画『大脱出』(1月10日公開)のジャパンプレミアが、12月3日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。シュワルツェネッガーが来日し、舞台挨拶に登壇した。シュワルツェネッガーは「素晴らしいおもてなしをありがとう。私は日本のファンが大好き。なんと日本に40年以上、何度も来ているよ」と笑顔でスピーチ。シュワルツェネッガーの来日は、10年ぶりに主演を務めた『ラスト・スタンド』(13)のキャンペーン以来9か月ぶりとなった。
スタローンとタッグを組むのは、『エクスペンダブルズ2』(12)以来だ。シュワルツェネッガーは「スタローンに御礼を言いたい」と言う。「だって、彼に『本作に出ろ』と言われたのだから。ある日、電話がかかってきて『やっと良いシナリオを見つけた。ついに、俺とお前がスクリーンで戦える映画だ』と言われたんだ。でも、『君と対決したら、俺が勝つぞ』と言ったら、スタローンも『いや、実際にやったら俺が勝つ。それなら勝負だ』ということで、この映画になったんだ」。
さらに「彼は情熱的にハードな仕事をこなすし、肉体を使うことに全力をかける。そしてシナリオも書けるし、画も描ける。とても尊敬している」とスタローンをリスペクト。『エクスペンダブルズ3』ももう撮り終えているよ。昔はライバルだったが、今は良いコラボレーションができるとても良い友人になった。これからも、2人の共作を作っていきたいよ」と、熱くアピール。
また、今後のキャリアについては、堂々と“ 生 涯 現 役 ”宣言!「『いつ引退するのか?』と聞かれるが、こんなに嫌な質問はない。僕はアクションが好きだし、エコの運動、クリーンエネルギーの運動もやっている。ボディビルもフィットネスも、そのプロモーションも大好きだ。それらを全部、倒れて死ぬまでやり続けるよ」。また、カリフォルニア州知事の期間については「人生において、素晴らしい体験だった。私がここにあるのは、カリフォルニアのおかげだ。1秒たりとも悔いはないけど、これからはショービジネスの世界にカムバックするよ」と力強く語り、ファンから熱い拍手と声援が送られた。【取材・文/山崎伸子】
【関係URL=http://news.walkerplus.com/article/42899/】
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シ ュ ワ ル ツ ェ ネ ッ ガ ー 、“ 生 涯 現 役 ”宣 言 !
「 倒 れ て 死 ぬ ま で や る 」
シルヴェスター・スタローン×アーノルド・シュワルツェネッガーW主演の脱獄アクション映画『大脱出』(1月10日公開)のジャパンプレミアが、12月3日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。シュワルツェネッガーが来日し、舞台挨拶に登壇した。シュワルツェネッガーは「素晴らしいおもてなしをありがとう。私は日本のファンが大好き。なんと日本に40年以上、何度も来ているよ」と笑顔でスピーチ。シュワルツェネッガーの来日は、10年ぶりに主演を務めた『ラスト・スタンド』(13)のキャンペーン以来9か月ぶりとなった。
スタローンとタッグを組むのは、『エクスペンダブルズ2』(12)以来だ。シュワルツェネッガーは「スタローンに御礼を言いたい」と言う。「だって、彼に『本作に出ろ』と言われたのだから。ある日、電話がかかってきて『やっと良いシナリオを見つけた。ついに、俺とお前がスクリーンで戦える映画だ』と言われたんだ。でも、『君と対決したら、俺が勝つぞ』と言ったら、スタローンも『いや、実際にやったら俺が勝つ。それなら勝負だ』ということで、この映画になったんだ」。
さらに「彼は情熱的にハードな仕事をこなすし、肉体を使うことに全力をかける。そしてシナリオも書けるし、画も描ける。とても尊敬している」とスタローンをリスペクト。『エクスペンダブルズ3』ももう撮り終えているよ。昔はライバルだったが、今は良いコラボレーションができるとても良い友人になった。これからも、2人の共作を作っていきたいよ」と、熱くアピール。
また、今後のキャリアについては、堂々と“ 生 涯 現 役 ”宣言!「『いつ引退するのか?』と聞かれるが、こんなに嫌な質問はない。僕はアクションが好きだし、エコの運動、クリーンエネルギーの運動もやっている。ボディビルもフィットネスも、そのプロモーションも大好きだ。それらを全部、倒れて死ぬまでやり続けるよ」。また、カリフォルニア州知事の期間については「人生において、素晴らしい体験だった。私がここにあるのは、カリフォルニアのおかげだ。1秒たりとも悔いはないけど、これからはショービジネスの世界にカムバックするよ」と力強く語り、ファンから熱い拍手と声援が送られた。【取材・文/山崎伸子】
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言①
2013年12月5日 お仕事 老後を明るい将来にしたいと、人口の約半分が高齢者の町で「葉っぱビジネス」を創業、まさに“好期”高齢社会を20数年で実現、全国に「上勝」の名を高めた横石知二氏。自著『生涯現役のつくり方』や「平成の世にサムライを探して/日立ソリューションズ」(http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/samurai/feature/44/)のサイトから、私たちも『生涯現役社会づくり』への下記記事を真剣に参考にしていきたいと存じます。
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【横石知二氏:1958年生まれ。1979年徳島県農業大学校 卒業、同4月上勝町農業協同組合へ営農指導員として入社。86年から妻物(つまもの)を主力商品とした彩事業を開発、販売。99年第三セクター株式会社いろどり取締役。2005年同社代表取締役副社長。2002年アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー日本大会特別賞受賞 。ニューズウィーク日本版 「世界を変える社会起業家100人」に選出される。著書に『そうだ、葉っぱを売ろう!』『生涯現役社会のつくり方』(ソフトバンククリエイティブ刊)がある。】
ビ ジ ネ ス と は 、 仕 事 を つ く る こ と
過 疎 の 町 を 再 生 し た 葉 っ ぱ ビ ジ ネ ス の 軌 跡
徳島県上勝町、人口約2,000人の四国で最も人口が少ない町。この山あいに位置する町で注目のビジネスを展開する会社がある。和食を中心に料理を飾る“妻物(つまもの)”を主力商品とする株式会社いろどりである。商品は、“ 彩 ”というブランド名で出荷され、全国各地の有名料亭の料理を彩る。注目すべきは、ここではたらく人々。70代、80代のおばあちゃんが彩ブランドの商品を作り出す。もともとこの地域に自生する葉っぱを売ることを思いついたのが、取締役を務める横石知二氏。きっかけは実に些細であるが、ひらめきを逃さず、事業として確立するまでの軌跡を追う。
ふ る さ と に 誇 り を 持 て な い 悲 し さ
株式会社いろどりは、徳島市から車でおよそ1時間、勝浦川流域を除いてほとんどが山間という徳島県勝浦郡上勝町にある。高級料亭の妻物を主力商品とし、その全国シェアは80%と他を圧倒している。
徳島市から上勝町へ向かう途中、あたり一面の緑に包まれる。うっそうと茂る森林に囲まれた山道をしばらく行くと、道端や山の斜面に色とりどりの花々が迎えてくれる。その花々が、すでに上勝町に着いたことを知らせてくれる。町の至るところに咲く花々は、訪れた人々を歓迎してくれるかのようだ。
横石さんがこの地に赴任して、もうすぐ30年が経とうとしている。当時は、これほど長い間、上勝町で働くことになるとは思っていなかったという。徳島市出身の横石さんが、親の勧めで農協職員として上勝町に赴任したのは、1979年の春のこと。地元の徳島県立農業大学校を卒業したばかりの20歳のときだった。上勝町農協に営農指導員として採用され、農業経営を指導するのが主な業務であった。
当時の上勝町の主な産業は、林業とみかんの栽培。しかし、高度経済成長後、輸入により海外の安価な木材が国内の林業を圧迫、さらにもう1つの主な産業であるみかんは生産過剰で値崩れを起こし、産業は衰退の兆しをみせていた。横石さんが赴任した当時、産業の衰退が人々の生活を、さらには心をも圧迫し、人々は、ふるさとに誇りを持てない日々を送っていた。
「上勝町の女性たちは、一日中、家人の悪口や近所のうわさ話ばかりしている。男性たちといえば、酒をあおり、ぐうたらする始末。雨が降ったらもう大変。雨で農作業ができないので、昼間から酒をのみ、夕方には赤い顔をした人ばかりになってしまう。なんて町に来てしまったのか、というのが正直な気持ちでしたね。そんな光景をみているのが本当に嫌で、なんとかしなければと常に思っていましたよ。」
「することがない、仕事がない」というのは、こうまで人の心を曇らせてしまうとは・・・。さらに横石さんの心を傷めたのは、自分の子どもだけはこの町から抜け出させたいと思っていることへの失望だった。
「自分は、質素に暮らし、節約したお金を子どもの教育資金にする。子どもをいい学校にいれて、とにかく上勝町から離れた土地で生活させたい。その思いの根幹には、住民が自分の町を誇りに思っていない、この町には未来がないということを悟っているからでしょ。自分が生まれ、育った土地をそんな風にしか思えないことは、悲しいことですよ」
ふ る さ と を 誇 れ る 町 に … 。 ここでしかできないことがあるはずだ。このときの思いが、今の彩事業の源になっている。
生まれ持ったチャレンジ精神と上勝町を良くしたいという気持ちで、赴任当時からどんどん新しい提案を行なってきた。しかし、横石さんの思いをよそに、人々の反発は大きかった。よそ者、そして当時20代前半という若さが邪魔をし、人々にその思いが伝わるはずもなかった。
そんな逆風にも負けず、若き日の横石さんは次々と農業経営改革の提案をする。しかし、「よそ者のお前が、えらそうなことをぬかすな!」とはねつけられるばかり。上勝町、そして世界の状況を冷静に考えても、みかん栽培での生き残りは難しい。
ここでしか出来ないことを始めてみようと提案しても、当時生活のすべてを支えるみかん栽培。それを否定する、よそ者の若造ときたら疎ましいことこの上ない。横石さんと上勝町の人々との間には完全な溝ができてしまった。
そんな折に、記録的な自然災害が上勝町を襲う。 つづく
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【横石知二氏:1958年生まれ。1979年徳島県農業大学校 卒業、同4月上勝町農業協同組合へ営農指導員として入社。86年から妻物(つまもの)を主力商品とした彩事業を開発、販売。99年第三セクター株式会社いろどり取締役。2005年同社代表取締役副社長。2002年アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー日本大会特別賞受賞 。ニューズウィーク日本版 「世界を変える社会起業家100人」に選出される。著書に『そうだ、葉っぱを売ろう!』『生涯現役社会のつくり方』(ソフトバンククリエイティブ刊)がある。】
ビ ジ ネ ス と は 、 仕 事 を つ く る こ と
過 疎 の 町 を 再 生 し た 葉 っ ぱ ビ ジ ネ ス の 軌 跡
徳島県上勝町、人口約2,000人の四国で最も人口が少ない町。この山あいに位置する町で注目のビジネスを展開する会社がある。和食を中心に料理を飾る“妻物(つまもの)”を主力商品とする株式会社いろどりである。商品は、“ 彩 ”というブランド名で出荷され、全国各地の有名料亭の料理を彩る。注目すべきは、ここではたらく人々。70代、80代のおばあちゃんが彩ブランドの商品を作り出す。もともとこの地域に自生する葉っぱを売ることを思いついたのが、取締役を務める横石知二氏。きっかけは実に些細であるが、ひらめきを逃さず、事業として確立するまでの軌跡を追う。
ふ る さ と に 誇 り を 持 て な い 悲 し さ
株式会社いろどりは、徳島市から車でおよそ1時間、勝浦川流域を除いてほとんどが山間という徳島県勝浦郡上勝町にある。高級料亭の妻物を主力商品とし、その全国シェアは80%と他を圧倒している。
徳島市から上勝町へ向かう途中、あたり一面の緑に包まれる。うっそうと茂る森林に囲まれた山道をしばらく行くと、道端や山の斜面に色とりどりの花々が迎えてくれる。その花々が、すでに上勝町に着いたことを知らせてくれる。町の至るところに咲く花々は、訪れた人々を歓迎してくれるかのようだ。
横石さんがこの地に赴任して、もうすぐ30年が経とうとしている。当時は、これほど長い間、上勝町で働くことになるとは思っていなかったという。徳島市出身の横石さんが、親の勧めで農協職員として上勝町に赴任したのは、1979年の春のこと。地元の徳島県立農業大学校を卒業したばかりの20歳のときだった。上勝町農協に営農指導員として採用され、農業経営を指導するのが主な業務であった。
当時の上勝町の主な産業は、林業とみかんの栽培。しかし、高度経済成長後、輸入により海外の安価な木材が国内の林業を圧迫、さらにもう1つの主な産業であるみかんは生産過剰で値崩れを起こし、産業は衰退の兆しをみせていた。横石さんが赴任した当時、産業の衰退が人々の生活を、さらには心をも圧迫し、人々は、ふるさとに誇りを持てない日々を送っていた。
「上勝町の女性たちは、一日中、家人の悪口や近所のうわさ話ばかりしている。男性たちといえば、酒をあおり、ぐうたらする始末。雨が降ったらもう大変。雨で農作業ができないので、昼間から酒をのみ、夕方には赤い顔をした人ばかりになってしまう。なんて町に来てしまったのか、というのが正直な気持ちでしたね。そんな光景をみているのが本当に嫌で、なんとかしなければと常に思っていましたよ。」
「することがない、仕事がない」というのは、こうまで人の心を曇らせてしまうとは・・・。さらに横石さんの心を傷めたのは、自分の子どもだけはこの町から抜け出させたいと思っていることへの失望だった。
「自分は、質素に暮らし、節約したお金を子どもの教育資金にする。子どもをいい学校にいれて、とにかく上勝町から離れた土地で生活させたい。その思いの根幹には、住民が自分の町を誇りに思っていない、この町には未来がないということを悟っているからでしょ。自分が生まれ、育った土地をそんな風にしか思えないことは、悲しいことですよ」
ふ る さ と を 誇 れ る 町 に … 。 ここでしかできないことがあるはずだ。このときの思いが、今の彩事業の源になっている。
生まれ持ったチャレンジ精神と上勝町を良くしたいという気持ちで、赴任当時からどんどん新しい提案を行なってきた。しかし、横石さんの思いをよそに、人々の反発は大きかった。よそ者、そして当時20代前半という若さが邪魔をし、人々にその思いが伝わるはずもなかった。
そんな逆風にも負けず、若き日の横石さんは次々と農業経営改革の提案をする。しかし、「よそ者のお前が、えらそうなことをぬかすな!」とはねつけられるばかり。上勝町、そして世界の状況を冷静に考えても、みかん栽培での生き残りは難しい。
ここでしか出来ないことを始めてみようと提案しても、当時生活のすべてを支えるみかん栽培。それを否定する、よそ者の若造ときたら疎ましいことこの上ない。横石さんと上勝町の人々との間には完全な溝ができてしまった。
そんな折に、記録的な自然災害が上勝町を襲う。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言②
2013年12月6日 お仕事 “ ピ ン チ を チ ャ ン ス に !! ” というV底で奮起する言葉は、私たちがよく聞く逆転発想への名文句です。が、意外にどうしてどうして、私たちがイザ逆境の崖っぷちに立たされる当事者の立場になると、決して生易しいものではありません。
独り身でのピンチならいざ知らず、家族を路頭に迷わす土壇場や、企業主や団体責任者である限り、その進退決断のしどころは幾多の関係者にどれだけの影響を及ぼすか計り知れません。
私たち日本生涯現役推進評議会も創設10年目を2014年6月に迎える節目に幾多の有難い同志に支えられながら、超高齢社会日本の『生涯現役社会づくり』への苦しいピンチを実感しながらも、時流がまさにまたとない前進へのチャンスを提供してくれているのではないでしょうか・・・。
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災 い 転 じ て 、 福 と な す
あ き ら め な い 、 そ し て ひ ら め き を 仕 事 に
1981年2月、大寒波が上勝町を襲ったのだ。零下13℃という記録的な低温状態により、町の経済を支えるみかんの木が全滅してしまう。横石さんが着任して2年後のことだった。
とにかく、町の人々にとってはみかんに代わる収入源が必要。まずは、一日も早く現金収入が得られればと、農家が自家用に栽培していた青物野菜を市場に出荷することにしたのだ。横石さん自ら農家を回って野菜を集め、徳島市内の市場に出荷する。もちろんセリが行われるのは早朝。車の中で睡眠をとり、セリに立ち会う。その後、上勝町に戻って農協へ出勤する、横石さんの生活は上勝町のために必死で回っていた。
そんなある日、ある市場関係者に声を掛けられる。強力なアドバイザーとして上勝町復興の立役者の一人となった市場の産地部長、立石さんである。現状を話すと、新たな作物や栽培時期など相談に乗ってくれた。立石さんのアドバイスにより、切り干しイモやワケギ、ホウレン草と新たな作物の栽培に挑戦した。すると、みかんと違い栽培期間が短い作物は、現金収入になる日数が早く、意外なところで農家の方々の支持を得ることとなった。
「 売 り 場 の 人 に 聞 く の が 一 番 。立石さんは、いつ何を作ればいいかだけでなく、売り方まで親身になって教えてくれた」
上勝町を変えようと、あきらめない横石さんの姿は自然と応援する人を引き寄せていたのだろう。市場での立石さんとの出会いは、上勝町の転換に大きく拍車をかけた。翌年には、原木しいたけやタラ芽など栽培品目をさらに増やし、寒波からたった3年で、確実に上勝町は回復したのである。こうして大寒波をきっかけに、農業の再編がよい方向に動き出した。そして、気がつけば上勝町の人々との溝は埋まり、信頼関係が築かれていたのだった。
よそ者でありながら、上勝町を人々が誇れる町にしたいと思う気持ちはだれにも負けず、必死で働き続けた横石さん。伝わるまでにだいぶ時間はかかったが、その思いは人々に確実に届いていた。しかし、農業を支える人々の高齢化と少子化の勢いは、とどまることを知らない。いくら作付け転換に成功したとはいえ、町の活気が失われるのを止めることは難しかった。
「着任してからずっと考えていたこと、どうしたら町に活気がでるのか。上勝町に人がとどまり、上勝町に人が集まるようにしなければ。これを、どう実現するかでした。」
そこで横石さんが着目していたのは、女性の活躍である。女性が活躍できる場さえあれば、この町は変わることができると確信していた。
「とにかく女性はおしゃべりが好き。悪口もうわさ話も。そのおしゃべりがいい方向に向くようになればいいなと。自分のことを、家族を、町を自慢するおしゃべりを繰り広げてくれたら。町の一人ひとりが活躍するには、生きる場所を見出せるような仕事をつくるにはどうすればいいのか…。上勝町に来た頃のふるさとを悪く言う人々の姿が忘れられず、だれもが誇れる町にしたいと思っていました。」 つづく
独り身でのピンチならいざ知らず、家族を路頭に迷わす土壇場や、企業主や団体責任者である限り、その進退決断のしどころは幾多の関係者にどれだけの影響を及ぼすか計り知れません。
私たち日本生涯現役推進評議会も創設10年目を2014年6月に迎える節目に幾多の有難い同志に支えられながら、超高齢社会日本の『生涯現役社会づくり』への苦しいピンチを実感しながらも、時流がまさにまたとない前進へのチャンスを提供してくれているのではないでしょうか・・・。
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災 い 転 じ て 、 福 と な す
あ き ら め な い 、 そ し て ひ ら め き を 仕 事 に
1981年2月、大寒波が上勝町を襲ったのだ。零下13℃という記録的な低温状態により、町の経済を支えるみかんの木が全滅してしまう。横石さんが着任して2年後のことだった。
とにかく、町の人々にとってはみかんに代わる収入源が必要。まずは、一日も早く現金収入が得られればと、農家が自家用に栽培していた青物野菜を市場に出荷することにしたのだ。横石さん自ら農家を回って野菜を集め、徳島市内の市場に出荷する。もちろんセリが行われるのは早朝。車の中で睡眠をとり、セリに立ち会う。その後、上勝町に戻って農協へ出勤する、横石さんの生活は上勝町のために必死で回っていた。
そんなある日、ある市場関係者に声を掛けられる。強力なアドバイザーとして上勝町復興の立役者の一人となった市場の産地部長、立石さんである。現状を話すと、新たな作物や栽培時期など相談に乗ってくれた。立石さんのアドバイスにより、切り干しイモやワケギ、ホウレン草と新たな作物の栽培に挑戦した。すると、みかんと違い栽培期間が短い作物は、現金収入になる日数が早く、意外なところで農家の方々の支持を得ることとなった。
「 売 り 場 の 人 に 聞 く の が 一 番 。立石さんは、いつ何を作ればいいかだけでなく、売り方まで親身になって教えてくれた」
上勝町を変えようと、あきらめない横石さんの姿は自然と応援する人を引き寄せていたのだろう。市場での立石さんとの出会いは、上勝町の転換に大きく拍車をかけた。翌年には、原木しいたけやタラ芽など栽培品目をさらに増やし、寒波からたった3年で、確実に上勝町は回復したのである。こうして大寒波をきっかけに、農業の再編がよい方向に動き出した。そして、気がつけば上勝町の人々との溝は埋まり、信頼関係が築かれていたのだった。
よそ者でありながら、上勝町を人々が誇れる町にしたいと思う気持ちはだれにも負けず、必死で働き続けた横石さん。伝わるまでにだいぶ時間はかかったが、その思いは人々に確実に届いていた。しかし、農業を支える人々の高齢化と少子化の勢いは、とどまることを知らない。いくら作付け転換に成功したとはいえ、町の活気が失われるのを止めることは難しかった。
「着任してからずっと考えていたこと、どうしたら町に活気がでるのか。上勝町に人がとどまり、上勝町に人が集まるようにしなければ。これを、どう実現するかでした。」
そこで横石さんが着目していたのは、女性の活躍である。女性が活躍できる場さえあれば、この町は変わることができると確信していた。
「とにかく女性はおしゃべりが好き。悪口もうわさ話も。そのおしゃべりがいい方向に向くようになればいいなと。自分のことを、家族を、町を自慢するおしゃべりを繰り広げてくれたら。町の一人ひとりが活躍するには、生きる場所を見出せるような仕事をつくるにはどうすればいいのか…。上勝町に来た頃のふるさとを悪く言う人々の姿が忘れられず、だれもが誇れる町にしたいと思っていました。」 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言③
2013年12月7日 お仕事 横石知二氏著書「生涯現役社会のつくり方」では、その目次「はじめに」から第1章:年金受給者から納税者に、第2章:高齢化しても医療費は少なく、第3章:高齢者は「うば捨て山」ではない、第4章:老後を将来に、第5章:認知症予備軍から数字に強い高齢者へ、第6章:高齢者とパソコン:高齢者が自立できる環境づくり、「おわりに」に至る迄、例えば「生涯現役」への基本的な脳を鍛える、考える習慣づくり、マイクロソフト社との結びつき、居場所づくりが真の福祉等々・・・私たちの活動に学び直す発想は限りなく存在します。
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一 人 ひ と り が 主 役 で あ る こ と
“ 誇 る べ き ふ る さ と ” が 握 る 地 方 再 生 の 鍵
自然災害や産業衰退により、一時は沈んでいた上勝町の人々に活気を取り戻したのは仕事、“彩”の存在であった。仕事が出来たことで、家に、町の中に居場所ができる。さらにふるさとに対する誇りも取り戻した人々。おばあちゃんたちが稼ぎ出す上勝町の葉っぱビジネス、生き生きと働く高齢者の姿に、真の高齢福祉の意味を知る。彩事業の立ち上げから今日の姿まで、人々の気持ちを盛り立て、幾多の困難を乗り越えてきた横石氏と上勝町の人々の姿に地方再生ビジネスの真髄と、その糸口を探る。
順 調 な 彩 に 暗 雲
彩 の 仕 掛 け 人 が 去 る
妻物(つまもの)ブランド“彩”を中心に、事業としての地盤ができあがった上勝町に再び活気が戻った頃、彩の仕掛け人・横石さんに転機が訪れる。なんと農協へ辞表を出し、この地を去ろうというのだ。
「赴任して17年、上勝町に活気を取り戻すために、毎晩夜遅くまで、そして休日もほとんどない状態で働いてきた。長い間、給料を一円もいれず、妻物研究のための料亭に通ったり、農協の業務就業後に農家を回り野菜を集め、翌朝市場のセリにたちあったり。そして、“彩”の営業のために、夜の繁華街を回って、チラシを配り、時間もお金も上勝町のために費やした。しかし、自分にも家族がある。家族のため、子どもの将来のためにもここを離れ、なにか新しい仕事を始めてみたほうがいいのではないだろうか」
考え抜いてのことだった。毎日仕事があるという充実感に満ちた人々、赴任した頃とまったく様子が異なる町の姿。今でこそ花々にあふれた温かな雰囲気を持つ上勝町であるが、横石さんが赴任した当時は、山々も人々も寂しい限りであった。町に、自分に誇りを持てるようになった人々を見届け、やるべきことはやったという達成感もあったのだろう。
もともと狭い上勝町、横石さんが辞表を出したことはあっという間に知れ渡る。そして、その翌日、横石さんのもとに届いたのは、彩農家からの直筆の嘆願書だった。嘆願書には彩の全農家の署名と捺印、そして「お願ひの言葉」が綴られていた。
もちろん、この気持ちに横石さんの意志が揺れないわけがない。その後も、町のあらゆるところでとどまるよう懇願され、町議会まで動き出したほど。上勝町の人々は、とにかく横石さんにいてほしい、との思いをまっすぐに伝えてきた。
農協を辞める意志は固かったが、上勝町の人々も横石さんをあきらめない。さすがにその思いを受け止め、上勝町に残ることに決める。しかし、残るといっても農協は退職し、上勝町役場の一員として、再出発することとなる。この事件とも言える騒動をきっかけに、しばらく横石さんは彩からは距離をおくこととなる。 つづく
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一 人 ひ と り が 主 役 で あ る こ と
“ 誇 る べ き ふ る さ と ” が 握 る 地 方 再 生 の 鍵
自然災害や産業衰退により、一時は沈んでいた上勝町の人々に活気を取り戻したのは仕事、“彩”の存在であった。仕事が出来たことで、家に、町の中に居場所ができる。さらにふるさとに対する誇りも取り戻した人々。おばあちゃんたちが稼ぎ出す上勝町の葉っぱビジネス、生き生きと働く高齢者の姿に、真の高齢福祉の意味を知る。彩事業の立ち上げから今日の姿まで、人々の気持ちを盛り立て、幾多の困難を乗り越えてきた横石氏と上勝町の人々の姿に地方再生ビジネスの真髄と、その糸口を探る。
順 調 な 彩 に 暗 雲
彩 の 仕 掛 け 人 が 去 る
妻物(つまもの)ブランド“彩”を中心に、事業としての地盤ができあがった上勝町に再び活気が戻った頃、彩の仕掛け人・横石さんに転機が訪れる。なんと農協へ辞表を出し、この地を去ろうというのだ。
「赴任して17年、上勝町に活気を取り戻すために、毎晩夜遅くまで、そして休日もほとんどない状態で働いてきた。長い間、給料を一円もいれず、妻物研究のための料亭に通ったり、農協の業務就業後に農家を回り野菜を集め、翌朝市場のセリにたちあったり。そして、“彩”の営業のために、夜の繁華街を回って、チラシを配り、時間もお金も上勝町のために費やした。しかし、自分にも家族がある。家族のため、子どもの将来のためにもここを離れ、なにか新しい仕事を始めてみたほうがいいのではないだろうか」
考え抜いてのことだった。毎日仕事があるという充実感に満ちた人々、赴任した頃とまったく様子が異なる町の姿。今でこそ花々にあふれた温かな雰囲気を持つ上勝町であるが、横石さんが赴任した当時は、山々も人々も寂しい限りであった。町に、自分に誇りを持てるようになった人々を見届け、やるべきことはやったという達成感もあったのだろう。
もともと狭い上勝町、横石さんが辞表を出したことはあっという間に知れ渡る。そして、その翌日、横石さんのもとに届いたのは、彩農家からの直筆の嘆願書だった。嘆願書には彩の全農家の署名と捺印、そして「お願ひの言葉」が綴られていた。
もちろん、この気持ちに横石さんの意志が揺れないわけがない。その後も、町のあらゆるところでとどまるよう懇願され、町議会まで動き出したほど。上勝町の人々は、とにかく横石さんにいてほしい、との思いをまっすぐに伝えてきた。
農協を辞める意志は固かったが、上勝町の人々も横石さんをあきらめない。さすがにその思いを受け止め、上勝町に残ることに決める。しかし、残るといっても農協は退職し、上勝町役場の一員として、再出発することとなる。この事件とも言える騒動をきっかけに、しばらく横石さんは彩からは距離をおくこととなる。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言④
2013年12月8日 お仕事 上勝町の地域振興策に「葉っぱビジネス/いろどり」で横石氏が果たした第一弾の成果は本当に見事なものでした。しかし、そのために家族への負担は二の次の横石氏の人生への迷いがないといったら嘘ではないことがよくわかります。
それが正直な農協自主退職届となって、彩事業への第二弾となり同氏の同地域『生涯現役社会づくり』への開眼契機にのなったことが、地元徳島だけでなく、いまや日本全国への『生涯現役社会』に言及できる啓発論者としての礎を築き始めたといえると思います。
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一 人 ひ と り が 主 役 で あ る こ と
“ 誇 る べ き ふ る さ と ” が 握 る 地 方 再 生 の 鍵
自然災害や産業衰退により、一時は沈んでいた上勝町の人々に活気を取り戻したのは仕事、“彩”の存在であった。仕事が出来たことで、家に、町の中に居場所ができる。さらにふるさとに対する誇りも取り戻した人々。おばあちゃんたちが稼ぎ出す上勝町の葉っぱビジネス、生き生きと働く高齢者の姿に、真の高齢福祉の意味を知る。彩事業の立ち上げから今日の姿まで、人々の気持ちを盛り立て、幾多の困難を乗り越えてきた横石氏と上勝町の人々の姿に地方再生ビジネスの真髄と、その糸口を探る。
順 調 な 彩 に 暗 雲
彩 の 仕 掛 け 人 が 去 る
妻物(つまもの)ブランド“彩”を中心に、事業としての地盤ができあがった上勝町に再び活気が戻った頃、彩の仕掛け人横石さんに転機が訪れる。なんと農協へ辞表を出し、この地を去ろうというのだ。
「赴任して17年、上勝町に活気を取り戻すために、毎晩夜遅くまで、そして休日もほとんどない状態で働いてきた。長い間、給料を一円もいれず、妻物研究のための料亭に通ったり、農協の業務就業後に農家を回り野菜を集め、翌朝市場のセリにたちあったり。そして、“彩”の営業のために、夜の繁華街を回って、チラシを配り、時間もお金も上勝町のために費やした。しかし、自分にも家族がある。家族のため、子どもの将来のためにもここを離れ、なにか新しい仕事を始めてみたほうがいいのではないだろうか。」
考え抜いてのことだった。毎日仕事があるという充実感に満ちた人々、赴任した頃とまったく様子が異なる町の姿。今でこそ花々にあふれた温かな雰囲気を持つ上勝町であるが、横石さんが赴任した当時は、山々も人々も寂しい限りであった。町に、自分に誇りを持てるようになった人々を見届け、やるべきことはやったという達成感もあったのだろう。
もともと狭い上勝町、横石さんが辞表を出したことはあっという間に知れ渡る。そして、その翌日、横石さんのもとに届いたのは、彩農家からの直筆の嘆願書だった。嘆願書には彩の全農家の署名と捺印、そして「お願ひの言葉」が綴られていた。
もちろん、この気持ちに横石さんの意志が揺れないわけがない。その後も、町のあらゆるところでとどまるよう懇願され、町議会まで動き出したほど。上勝町の人々は、とにかく横石さんにいてほしい、との思いをまっすぐに伝えてきた。
農協を辞める意志は固かったが、上勝町の人々も横石さんをあきらめない。さすがにその思いを受け止め、上勝町に残ることに決める。しかし、残るといっても農協は退職し、上勝町役場の一員として、再出発することとなる。この事件とも言える騒動をきっかけに、しばらく横石さんは彩からは距離をおくこととなる。つづく
それが正直な農協自主退職届となって、彩事業への第二弾となり同氏の同地域『生涯現役社会づくり』への開眼契機にのなったことが、地元徳島だけでなく、いまや日本全国への『生涯現役社会』に言及できる啓発論者としての礎を築き始めたといえると思います。
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一 人 ひ と り が 主 役 で あ る こ と
“ 誇 る べ き ふ る さ と ” が 握 る 地 方 再 生 の 鍵
自然災害や産業衰退により、一時は沈んでいた上勝町の人々に活気を取り戻したのは仕事、“彩”の存在であった。仕事が出来たことで、家に、町の中に居場所ができる。さらにふるさとに対する誇りも取り戻した人々。おばあちゃんたちが稼ぎ出す上勝町の葉っぱビジネス、生き生きと働く高齢者の姿に、真の高齢福祉の意味を知る。彩事業の立ち上げから今日の姿まで、人々の気持ちを盛り立て、幾多の困難を乗り越えてきた横石氏と上勝町の人々の姿に地方再生ビジネスの真髄と、その糸口を探る。
順 調 な 彩 に 暗 雲
彩 の 仕 掛 け 人 が 去 る
妻物(つまもの)ブランド“彩”を中心に、事業としての地盤ができあがった上勝町に再び活気が戻った頃、彩の仕掛け人横石さんに転機が訪れる。なんと農協へ辞表を出し、この地を去ろうというのだ。
「赴任して17年、上勝町に活気を取り戻すために、毎晩夜遅くまで、そして休日もほとんどない状態で働いてきた。長い間、給料を一円もいれず、妻物研究のための料亭に通ったり、農協の業務就業後に農家を回り野菜を集め、翌朝市場のセリにたちあったり。そして、“彩”の営業のために、夜の繁華街を回って、チラシを配り、時間もお金も上勝町のために費やした。しかし、自分にも家族がある。家族のため、子どもの将来のためにもここを離れ、なにか新しい仕事を始めてみたほうがいいのではないだろうか。」
考え抜いてのことだった。毎日仕事があるという充実感に満ちた人々、赴任した頃とまったく様子が異なる町の姿。今でこそ花々にあふれた温かな雰囲気を持つ上勝町であるが、横石さんが赴任した当時は、山々も人々も寂しい限りであった。町に、自分に誇りを持てるようになった人々を見届け、やるべきことはやったという達成感もあったのだろう。
もともと狭い上勝町、横石さんが辞表を出したことはあっという間に知れ渡る。そして、その翌日、横石さんのもとに届いたのは、彩農家からの直筆の嘆願書だった。嘆願書には彩の全農家の署名と捺印、そして「お願ひの言葉」が綴られていた。
もちろん、この気持ちに横石さんの意志が揺れないわけがない。その後も、町のあらゆるところでとどまるよう懇願され、町議会まで動き出したほど。上勝町の人々は、とにかく横石さんにいてほしい、との思いをまっすぐに伝えてきた。
農協を辞める意志は固かったが、上勝町の人々も横石さんをあきらめない。さすがにその思いを受け止め、上勝町に残ることに決める。しかし、残るといっても農協は退職し、上勝町役場の一員として、再出発することとなる。この事件とも言える騒動をきっかけに、しばらく横石さんは彩からは距離をおくこととなる。つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑤
2013年12月9日 お仕事 私たち日本生涯現役推進協議会の創設母体となった任意団体ライフ・ベンチャー・クラブ主催の第1回月例生涯現役塾が開塾した1985年10月のちょうど1年後のことです。1986年10月に横石知二氏が出張先の大阪「がんこ寿司」で偶然見かけた、女子大生らしい顧客の、料理の妻もの「赤いもみじの葉っぱ」に大喜びの姿でした。
「 こ れ 、 か わ い い ー 、 き れ い ね え 」「 持 っ て 帰 ろ う 」
そして、きちんとアイロンのかかったきれいなハンカチに大事そうに包み込んだのを見た横石氏をハッとさせた脳力発露。上勝町では有り余る葉っぱに新規事業の価値を見いだそうと根気よく説得して、やっと4軒の農家から協力を得て以来、1年半後の生産協力農家44軒でやっと農協に「彩部会」の生産者農家の組織を作った横石氏の努力たるや如何ばかりか・・・と思うと、私たちの活動も遅蒔きながら2014年こそは、この出発点にたどり着きたいと覚悟しています。
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一 人 ひ と り が
あ と ち ょ っ と が ん ば る 気 持 ち が 大 切
横石さんが彩から離れてからというもの、事業の立ち上げから順調に伸ばしてきた売り上げ高は減少し、それは明らかな数字となって示された。
「一人ひとりがあとちょっと、がんばろうという気持ちがなくなると、全体としてみると大きなものになってしまう。これだけ違いがあるのかと正直なところ驚いたね」
当時、彩では防災無線FAXを利用し、注文を農家に送信していた。それまで発注のためには防災用無線を使い、注文が入るとその都度、町中に大音量でアナウンスした。しかし、とにかくうるさく、これには苦情が殺到した。これに代わって取り入れたのが、防災無線FAXサービスである。電話回線と異なり、防災無線FAXは、一斉にすべての農家にFAXを送信でき、さらに防災用のため停電でも動くという優れものだ。このシステムを彩に取り入れることを思いついたことが、彩のさらなる飛躍につながった。
FAXで注文内容が各農家に届けられると、農家は自分の出荷できる商品があれば、すぐさま農協に電話して注文をとる。つまり、早い者勝ちなのだ。この仕組みは、農家の人々の競争心をあおった。さらにFAXでは、多くの情報を共有できる。このFAXに横石さんは毎日、彩農家へメッセージを付け加えた。手書き、そしてイラストで楽しませてくれる横石さんのFAXは、農家の人々を「あとちょっとがんばってみよう」という気にさせるには十分なものだった。
上勝町の人々にとって、働く意欲を駆り立て、毎日のモチベーションを高めてくれる存在だった横石さん。赴任当初はよそ者扱い、しかし気がつけば、町の一員として、さらには町を引っ張るほどに。その横石さんが彩から離れたことで、農家の人々の「あとちょっとがんばる」気持ちが失せてしまった。これが売り上げとなってあらわれたのだ。
「上勝町にいるだけではだめ。彩の現場で農家の意欲に働きかけることがどんなに大切かを思い知った」
このままではいけないと、上勝町のだれもが危機を覚える。そして、住民自ら会社を設立するという提案から、第三セクター『株式会社いろどり』が発足した。新たな組織に生まれ変わった彩、横石さんは責任者として再び現場に戻ることとなる。
再出発した株式会社いろどりでは、新たにコンピュータを用いたネットワークシステムを構築した。もちろん、ユーザは高齢者。それまでパソコンを使ったことのない人々でも手軽に使えるよう、必要なものだけを取り入れ、専用のキーボードやマウスも搭載した。このシステムの効果はすごい。情報を瞬時にすべての人々に平等に知らせることが出来るだけでなく、いろどり農家のおばあちゃんのライバル心に火をつけた。毎日の出荷目標や個人の出荷量が一目でわかるようになっているのだ。
「共同ではなく、個、で行ったことも成功の要因だね。『今日は一番になりたい』と自然に思うようになる。最初に上勝町に来たときに感じた、本来この町の人がもつプライドをいい方向で使えないものか。ライバル心に燃え、生産者の意識、競争意識を高めることができた。毎日ランキングは出るし、目標出荷数を掲げるとそれに応えようと一生懸命にやってくれる」
目標達成、そしてライバル心を駆り立てるこのシステムは農家の人々の気持ちを見事につかんだ。こうしたいろどり農家の毎日の積み重ねから、株式会社いろどりが成り立っているのだ。
「 こ れ 、 か わ い い ー 、 き れ い ね え 」「 持 っ て 帰 ろ う 」
そして、きちんとアイロンのかかったきれいなハンカチに大事そうに包み込んだのを見た横石氏をハッとさせた脳力発露。上勝町では有り余る葉っぱに新規事業の価値を見いだそうと根気よく説得して、やっと4軒の農家から協力を得て以来、1年半後の生産協力農家44軒でやっと農協に「彩部会」の生産者農家の組織を作った横石氏の努力たるや如何ばかりか・・・と思うと、私たちの活動も遅蒔きながら2014年こそは、この出発点にたどり着きたいと覚悟しています。
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一 人 ひ と り が
あ と ち ょ っ と が ん ば る 気 持 ち が 大 切
横石さんが彩から離れてからというもの、事業の立ち上げから順調に伸ばしてきた売り上げ高は減少し、それは明らかな数字となって示された。
「一人ひとりがあとちょっと、がんばろうという気持ちがなくなると、全体としてみると大きなものになってしまう。これだけ違いがあるのかと正直なところ驚いたね」
当時、彩では防災無線FAXを利用し、注文を農家に送信していた。それまで発注のためには防災用無線を使い、注文が入るとその都度、町中に大音量でアナウンスした。しかし、とにかくうるさく、これには苦情が殺到した。これに代わって取り入れたのが、防災無線FAXサービスである。電話回線と異なり、防災無線FAXは、一斉にすべての農家にFAXを送信でき、さらに防災用のため停電でも動くという優れものだ。このシステムを彩に取り入れることを思いついたことが、彩のさらなる飛躍につながった。
FAXで注文内容が各農家に届けられると、農家は自分の出荷できる商品があれば、すぐさま農協に電話して注文をとる。つまり、早い者勝ちなのだ。この仕組みは、農家の人々の競争心をあおった。さらにFAXでは、多くの情報を共有できる。このFAXに横石さんは毎日、彩農家へメッセージを付け加えた。手書き、そしてイラストで楽しませてくれる横石さんのFAXは、農家の人々を「あとちょっとがんばってみよう」という気にさせるには十分なものだった。
上勝町の人々にとって、働く意欲を駆り立て、毎日のモチベーションを高めてくれる存在だった横石さん。赴任当初はよそ者扱い、しかし気がつけば、町の一員として、さらには町を引っ張るほどに。その横石さんが彩から離れたことで、農家の人々の「あとちょっとがんばる」気持ちが失せてしまった。これが売り上げとなってあらわれたのだ。
「上勝町にいるだけではだめ。彩の現場で農家の意欲に働きかけることがどんなに大切かを思い知った」
このままではいけないと、上勝町のだれもが危機を覚える。そして、住民自ら会社を設立するという提案から、第三セクター『株式会社いろどり』が発足した。新たな組織に生まれ変わった彩、横石さんは責任者として再び現場に戻ることとなる。
再出発した株式会社いろどりでは、新たにコンピュータを用いたネットワークシステムを構築した。もちろん、ユーザは高齢者。それまでパソコンを使ったことのない人々でも手軽に使えるよう、必要なものだけを取り入れ、専用のキーボードやマウスも搭載した。このシステムの効果はすごい。情報を瞬時にすべての人々に平等に知らせることが出来るだけでなく、いろどり農家のおばあちゃんのライバル心に火をつけた。毎日の出荷目標や個人の出荷量が一目でわかるようになっているのだ。
「共同ではなく、個、で行ったことも成功の要因だね。『今日は一番になりたい』と自然に思うようになる。最初に上勝町に来たときに感じた、本来この町の人がもつプライドをいい方向で使えないものか。ライバル心に燃え、生産者の意識、競争意識を高めることができた。毎日ランキングは出るし、目標出荷数を掲げるとそれに応えようと一生懸命にやってくれる」
目標達成、そしてライバル心を駆り立てるこのシステムは農家の人々の気持ちを見事につかんだ。こうしたいろどり農家の毎日の積み重ねから、株式会社いろどりが成り立っているのだ。
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑥
2013年12月10日 お仕事 「和食/日本人の伝統的な食文化」が、このたび国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に正式登録されました。全国に先駆けて登録を国に働きかけた京都の料理関係者にも「和食を世界にPRする好機が到来した」と大きな期待が広がっています。
ただ、若者から「和食離れ」が言われて既に久しく、また食材の偽装問題でメニューへの信頼も危ぶまれる時期です。和食文化が「食文化を見つめ直すきっかけに」の声も上がっているとマスコミなどは書き立てています。そこで日本人の美意識を彩る横石流アイデアも、世界的な日本料理フアンを増やす時流にも叶うという訳です。
しかし、「葉っぱビジネス」が自然美豊かな地域振興に役立ち、『生涯現役社会づくり』化に一役も、二役も効果を発揮できるのはともかく、大都市での職場社会から居住社会に定年で軸足を移さざるを得ない、ホワイトカラー出身の団塊世代層中心である企業OBの人たちにそれを巧く応用できるとは限りません。
でも有難いことに、それに充分応えられる意見・提言する立場で、『生涯現役社会のつくり方』を様々な実践で見せられる経験事例を重ねているのが、私たち生涯現役グループだと皆様ご自身思えませんか。
これまで30年に亙る日常の、地道に平凡な事例でも実際に、私たちは個々人の実践活動から、「生涯現役社会のあるべき姿」を民間主導で試行錯誤の体験を通して、少しでも意見・提言できる立場にあるのではないでしょうか。
私たちが意見・提言できるのは、何よりも平素の行動に『生涯現役社会づくりの一員である私』を日々思考の原点で意識する脳力開発への努力があることです。
そのために私たちは30年前のクラブ創設以来、故城野 宏師が提唱開始した脳力開発による情勢判断学を活用する人財活用を活動べースに、これまでの活動を永続することができています。
横石知二氏の思考原点から発想が進展した経緯は、将に上勝町の現状打破への悲願が出発点でした。その現状分析があったからこそ大阪『がんこ寿司』での着想が閃き、忍耐強い『葉っぱビジネス』起業戦略の決心行動を産みました。
その覚悟あればサラリーマン組織を超える起業ベンチャー精神で、周囲に賛同者を一人ひとり地道に増やす努力を実らせることができたといえると存じます。 つづく
ただ、若者から「和食離れ」が言われて既に久しく、また食材の偽装問題でメニューへの信頼も危ぶまれる時期です。和食文化が「食文化を見つめ直すきっかけに」の声も上がっているとマスコミなどは書き立てています。そこで日本人の美意識を彩る横石流アイデアも、世界的な日本料理フアンを増やす時流にも叶うという訳です。
しかし、「葉っぱビジネス」が自然美豊かな地域振興に役立ち、『生涯現役社会づくり』化に一役も、二役も効果を発揮できるのはともかく、大都市での職場社会から居住社会に定年で軸足を移さざるを得ない、ホワイトカラー出身の団塊世代層中心である企業OBの人たちにそれを巧く応用できるとは限りません。
でも有難いことに、それに充分応えられる意見・提言する立場で、『生涯現役社会のつくり方』を様々な実践で見せられる経験事例を重ねているのが、私たち生涯現役グループだと皆様ご自身思えませんか。
これまで30年に亙る日常の、地道に平凡な事例でも実際に、私たちは個々人の実践活動から、「生涯現役社会のあるべき姿」を民間主導で試行錯誤の体験を通して、少しでも意見・提言できる立場にあるのではないでしょうか。
私たちが意見・提言できるのは、何よりも平素の行動に『生涯現役社会づくりの一員である私』を日々思考の原点で意識する脳力開発への努力があることです。
そのために私たちは30年前のクラブ創設以来、故城野 宏師が提唱開始した脳力開発による情勢判断学を活用する人財活用を活動べースに、これまでの活動を永続することができています。
横石知二氏の思考原点から発想が進展した経緯は、将に上勝町の現状打破への悲願が出発点でした。その現状分析があったからこそ大阪『がんこ寿司』での着想が閃き、忍耐強い『葉っぱビジネス』起業戦略の決心行動を産みました。
その覚悟あればサラリーマン組織を超える起業ベンチャー精神で、周囲に賛同者を一人ひとり地道に増やす努力を実らせることができたといえると存じます。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑦
2013年12月11日 お仕事 横石知二氏の説明によると、今から34~35年も前の1979年(昭和54年)に営農指導員として、徳島県上勝町を初めて訪問した頃の同地域は、火が消えていくような活気のない山間の田舎風情で、これでは廃村まっしぐらに進んでいる思わざるをえない状態だったといいます。
当時の上勝町主産業はミカンと林業、建設業。どれも産地間競争や海外の安い資材流入による衰退一方で、まともな所得にならないから、若者中心に人材も流失一方で、過疎化・高齢化が急速に進んでいたようです。
雨の日は仕事にならないから男衆は、朝から一升瓶をさげて農協や役場に集まり、酒を飲んでは愚痴ばかり。農協や役場の職員の顔を見れば「補助金を取ってこい」と、将に人頼りのことばかりしか口にしないグループに成り下がっていたといいます。
一方で女性たちは家事以外に自分たちの生業がある訳でもないので、いつも一家の主人である、父や夫の言いなりの行動で自主性がない。暇に任せて軒先の井戸端会議では、嫁や町の悪口や誰かのうわさ話を、朝から晩までしゃべりまくる始末で、まともな思考脳力の発揮などとても見込めないと横石氏は思い知らされたのです。
高齢者医療費が当時無料だったため、暇な年寄りは診療所や病院をサロン化し、大都市での一流会社員の息子の自慢をしたり、自分は貧乏しても子どもを一流校・一流会社に合格させたい母親は、勉強できないと上勝町で一生うだつあがらぬ者となると説教するとか・・・何と自分の郷里に誇りの欠けらもないのか、と腹が立ったのは当り前です。
みずから生まれた土地に最初からあきらめる負け組意識で、他人の批判ばかりする有様を見聞して当時20歳だった彼・横石氏は若造ながら「これではあかん」「何とかせないかん」と義憤を発奮したところが彼には、脳力発揮の天性を備えていたのでしょう。
その脳力開発の素晴らしさは、まず地元の誇り創出対策に、いきなり「町おこし」や「地域活性化」という飛躍する発想を主張したのではありません。町の誇り云々以前に身近な町民の生活態度・悪慣習を抜け出す方法として、仕事のない女性や年寄りたちにも出番・居場所づくりが優先することに気づいていたことです。
町民一人ひとりが「やること」を持つこと、「目標と生きがい」をもつことの大切さに気づき、女性や年配者でもできることに絞った起業開発に考えを集中したのです。
そのため根気よく考え続けた脳力が発揮された結果が、いまある上勝町の条件を駆使できる『葉っぱビジネス』に天啓的な運命出逢いとなった脳力瞬発のスイッチONした・・・という具合です。 つづく
当時の上勝町主産業はミカンと林業、建設業。どれも産地間競争や海外の安い資材流入による衰退一方で、まともな所得にならないから、若者中心に人材も流失一方で、過疎化・高齢化が急速に進んでいたようです。
雨の日は仕事にならないから男衆は、朝から一升瓶をさげて農協や役場に集まり、酒を飲んでは愚痴ばかり。農協や役場の職員の顔を見れば「補助金を取ってこい」と、将に人頼りのことばかりしか口にしないグループに成り下がっていたといいます。
一方で女性たちは家事以外に自分たちの生業がある訳でもないので、いつも一家の主人である、父や夫の言いなりの行動で自主性がない。暇に任せて軒先の井戸端会議では、嫁や町の悪口や誰かのうわさ話を、朝から晩までしゃべりまくる始末で、まともな思考脳力の発揮などとても見込めないと横石氏は思い知らされたのです。
高齢者医療費が当時無料だったため、暇な年寄りは診療所や病院をサロン化し、大都市での一流会社員の息子の自慢をしたり、自分は貧乏しても子どもを一流校・一流会社に合格させたい母親は、勉強できないと上勝町で一生うだつあがらぬ者となると説教するとか・・・何と自分の郷里に誇りの欠けらもないのか、と腹が立ったのは当り前です。
みずから生まれた土地に最初からあきらめる負け組意識で、他人の批判ばかりする有様を見聞して当時20歳だった彼・横石氏は若造ながら「これではあかん」「何とかせないかん」と義憤を発奮したところが彼には、脳力発揮の天性を備えていたのでしょう。
その脳力開発の素晴らしさは、まず地元の誇り創出対策に、いきなり「町おこし」や「地域活性化」という飛躍する発想を主張したのではありません。町の誇り云々以前に身近な町民の生活態度・悪慣習を抜け出す方法として、仕事のない女性や年寄りたちにも出番・居場所づくりが優先することに気づいていたことです。
町民一人ひとりが「やること」を持つこと、「目標と生きがい」をもつことの大切さに気づき、女性や年配者でもできることに絞った起業開発に考えを集中したのです。
そのため根気よく考え続けた脳力が発揮された結果が、いまある上勝町の条件を駆使できる『葉っぱビジネス』に天啓的な運命出逢いとなった脳力瞬発のスイッチONした・・・という具合です。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑧
2013年12月12日 お仕事 大上段に「町おこし」や「地域活性化」に挑戦するとか、さらには大風呂敷を広げての突飛な飛躍に直撃することではない。それよりも着実に地域での主役も期待できる可能性を秘めている、女性・高齢者たちにも「出番」「居場所」を創ることが最優先だ・・・と考え続けていた横石知二氏は流石でした。
上勝の山なら幾らでもある赤い紅葉の葉っぱなど、平素何の関心も示さなかった彼が偶然に見た光景。それは何と女子大生が大喜びして、妻ものの赤いもみじ葉に関心を示すどころか、それを大事に持ち帰る宝物なのだと発見した瞬間です。
その商品価値をヒントにして、彼は忍耐強く人生を飛躍させただけでなく、上勝町の女性・高齢者たちを主役に、見事に上勝版『生涯現役社会づくり』への「生きがいづくり」を創造する出発点となりました。
“ そうだ、葉っぱがあった。葉っぱを売ろう! 葉っぱなら上勝の山に幾らでもあるし、何より軽くきれいで、女性やお年寄りがする仕事にはぴったりだ! ”その着想の感動を心に秘めた横石氏は急ぎ上勝町に帰ると早速、農協関係者や農家の人たちにそのアイデアを実行したいと協力を呼びかけました。
ところが、「葉っぱがカネに化けるなら、町中御殿が建つわ」「横石さん、もっと真面目に仕事をしいや」と、誰もがあきれ返って相手にしてくれなかったのです。それでも彼は直接農家を訊ね根気よく説得して回り、その年末にやっと4軒ほどの協力を得られて事業開始に辿り着いたそうです。
最初はどんな葉っぱが売れるか分かりません。山から拾った葉っぱを適当にパック詰めで出荷したものの、値付けにもならずごみ処理にされました。
そこで、どうすれば売れる商品になるか、現場市場調査のために、彼は徳島から大阪、京都あたりの高級料亭に何度も足を運び、日本料理の「つまもの」の使用状態を実地研究したのです。
その有様を逐一協力する農家に伝えて、良質な葉っぱ栽培に取り組んで商品力を熱心に磨きました。そこで初めて上勝の葉っぱが市場でもやがて値が付き始めましたというのです。
横石氏は北海道から九州まで全国市場を営業に、夜は飲食店街を巡回して「つまもの」需要開拓に励行。商品の品質向上と全国市場など販路拡大で、葉っぱは次第に出荷数が増え、売り上げ拡大とともに事業参加農家も増えていったという次第です。 つづく
上勝の山なら幾らでもある赤い紅葉の葉っぱなど、平素何の関心も示さなかった彼が偶然に見た光景。それは何と女子大生が大喜びして、妻ものの赤いもみじ葉に関心を示すどころか、それを大事に持ち帰る宝物なのだと発見した瞬間です。
その商品価値をヒントにして、彼は忍耐強く人生を飛躍させただけでなく、上勝町の女性・高齢者たちを主役に、見事に上勝版『生涯現役社会づくり』への「生きがいづくり」を創造する出発点となりました。
“ そうだ、葉っぱがあった。葉っぱを売ろう! 葉っぱなら上勝の山に幾らでもあるし、何より軽くきれいで、女性やお年寄りがする仕事にはぴったりだ! ”その着想の感動を心に秘めた横石氏は急ぎ上勝町に帰ると早速、農協関係者や農家の人たちにそのアイデアを実行したいと協力を呼びかけました。
ところが、「葉っぱがカネに化けるなら、町中御殿が建つわ」「横石さん、もっと真面目に仕事をしいや」と、誰もがあきれ返って相手にしてくれなかったのです。それでも彼は直接農家を訊ね根気よく説得して回り、その年末にやっと4軒ほどの協力を得られて事業開始に辿り着いたそうです。
最初はどんな葉っぱが売れるか分かりません。山から拾った葉っぱを適当にパック詰めで出荷したものの、値付けにもならずごみ処理にされました。
そこで、どうすれば売れる商品になるか、現場市場調査のために、彼は徳島から大阪、京都あたりの高級料亭に何度も足を運び、日本料理の「つまもの」の使用状態を実地研究したのです。
その有様を逐一協力する農家に伝えて、良質な葉っぱ栽培に取り組んで商品力を熱心に磨きました。そこで初めて上勝の葉っぱが市場でもやがて値が付き始めましたというのです。
横石氏は北海道から九州まで全国市場を営業に、夜は飲食店街を巡回して「つまもの」需要開拓に励行。商品の品質向上と全国市場など販路拡大で、葉っぱは次第に出荷数が増え、売り上げ拡大とともに事業参加農家も増えていったという次第です。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑨
2013年12月13日 お仕事 葉っぱや花を栽培して採集、パック詰めの『彩』という事業は、「軽い」「きれい」「コツコツ」の3拍子がそろう女性・高齢者向け最適の仕事だ・・・と横石氏は表現しています。
その3拍子を揃えた仕事なら売る商品価値が他所で認められるなら、上勝町での現状で可能な起業条件を十分に満たせる。だから家事以外にすることのなかった女性・高齢者の出番創設のおカネ稼ぎが、上勝町に大変化をもたらし始めたのです。
葉っぱ販売市場開拓への横石氏の全力投球と並行して、事業開始から1年半後の1988年(昭和63年)には生産農家が44軒に増えて、遂に同年4月には農協に「彩部会」という生産者農家組織が結成されました。
葉っぱ事業の本格化で、これまで仕事のなかった人たちも皆忙しく働くようになり、愚痴や悪口などを話合う暇などなくなり、病院にも余りいかなくなった結果、一人当たりの上勝町老人医療費は年間63万円と徳島県内24市町村で同町が最少になったということです。
やがて「彩部会」参加農家は200軒を超え、平均年齢が70歳以上の女性たちでも光ファイバーのインターネットにつながるパソコン操作ができ、その脳力発揮が驚くような収入にもなり、70歳~80歳になっても自分の経験や得意技を活した生涯現役で働く、将に「好期」高齢者が輩出したのです。
横石知二氏は20数年間というもの、なぜ自分たちの生まれ育った郷土を悪く云い、辞意分の子どもたちにどうして町を出ていくことを勧めるのか、ひたすらそれに腹立ちを感じました。そこで“この上勝で食えなきゃいかんのだ ”と思い定め、みんなに仕事があることが大事だと悟りました。
その怒りの原動力が葉っぱビジネスを発足させました。20数年間もの七転八倒を経た事業が軌道に乗り、高齢の女性たちもしっかり稼げるようになってくると、過疎町の再生につながり、地元高齢者が元気になって、いまでは国全体の後期高齢者医療制度に腹が立って来たといいます。
というのは、どうしてわが国が高齢者を「姥捨て山」にするような制度を始めたのか。この制度は医療費が増大している結果への短絡的対策だと思うのです。それは医療費抑制の根本的解決策を計る制度ではありません。
現状の老人医療費抑制策は、日本の「後期」高齢者が当然増えることに真の国益向上や国民に将来への夢と希望を産むような脳力発揮の哲学がありません。換言すれば上勝で見せられた『生涯現役社会づくり』を創造する目的が欠如しているのです。 つづく
その3拍子を揃えた仕事なら売る商品価値が他所で認められるなら、上勝町での現状で可能な起業条件を十分に満たせる。だから家事以外にすることのなかった女性・高齢者の出番創設のおカネ稼ぎが、上勝町に大変化をもたらし始めたのです。
葉っぱ販売市場開拓への横石氏の全力投球と並行して、事業開始から1年半後の1988年(昭和63年)には生産農家が44軒に増えて、遂に同年4月には農協に「彩部会」という生産者農家組織が結成されました。
葉っぱ事業の本格化で、これまで仕事のなかった人たちも皆忙しく働くようになり、愚痴や悪口などを話合う暇などなくなり、病院にも余りいかなくなった結果、一人当たりの上勝町老人医療費は年間63万円と徳島県内24市町村で同町が最少になったということです。
やがて「彩部会」参加農家は200軒を超え、平均年齢が70歳以上の女性たちでも光ファイバーのインターネットにつながるパソコン操作ができ、その脳力発揮が驚くような収入にもなり、70歳~80歳になっても自分の経験や得意技を活した生涯現役で働く、将に「好期」高齢者が輩出したのです。
横石知二氏は20数年間というもの、なぜ自分たちの生まれ育った郷土を悪く云い、辞意分の子どもたちにどうして町を出ていくことを勧めるのか、ひたすらそれに腹立ちを感じました。そこで“この上勝で食えなきゃいかんのだ ”と思い定め、みんなに仕事があることが大事だと悟りました。
その怒りの原動力が葉っぱビジネスを発足させました。20数年間もの七転八倒を経た事業が軌道に乗り、高齢の女性たちもしっかり稼げるようになってくると、過疎町の再生につながり、地元高齢者が元気になって、いまでは国全体の後期高齢者医療制度に腹が立って来たといいます。
というのは、どうしてわが国が高齢者を「姥捨て山」にするような制度を始めたのか。この制度は医療費が増大している結果への短絡的対策だと思うのです。それは医療費抑制の根本的解決策を計る制度ではありません。
現状の老人医療費抑制策は、日本の「後期」高齢者が当然増えることに真の国益向上や国民に将来への夢と希望を産むような脳力発揮の哲学がありません。換言すれば上勝で見せられた『生涯現役社会づくり』を創造する目的が欠如しているのです。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑩
2013年12月14日 お仕事 横石知二氏は自著『生涯現役社会のつくり方』(ソフトバンク新書)序文のなかで次のように述べます。2008年4月に開始された、75歳以上の人たちをそれ以外の世代と切り離して独立させた「後期高齢者医療制度」は、事前の周知不足やその名称が事務的・機械的で心ない印象を招いた強引なやり方だと。
だから国会でも、75歳以上の人の扱いが「姥捨て山」同様なのだという、混乱と批判が出たことを紹介しています。人生50年時代の昔でも役立つ高齢者は、現役世代を家で孫育てする後方支援の大事な役割を果たしました。
お年寄りを一律に弱者扱いの「後期高齢者」とか「姥捨て山」といったネガティブなイメージではなく、逆に経験と知恵が豊富で将来の可能性を示してくれる非常にポジティブで貴重な切り札といった存在と認め、その尊厳を次世代に継承させてこそ社会が活性化します。
だから高石氏同様に私たち生涯現役推進協議会でも、「後期」高齢者ではなく、『好期』高齢者と理解し、高齢になった時こそが思う存分「好きな期」、自分の好きなことや得意なことを自由にできる「絶好期」だというべきでしょう。
これから増々高齢化が進む日本です。高齢者の医療費増大が深刻な問題になり、人口比が減少する若い世代にその負担が集中し過ぎないよう、高齢者もできるだけ医療費を負担すること自体は尤もなことです。だからこそその負担にも理解し協力できる「好期」高齢者を増やしたい。
そして、自分の好きなことが生きがいとなり、生涯現役で活躍できる元気な高齢者が増えれば、膨らむ一方の医療費は必ず抑制され、生涯現役高齢者を元気にする仕組みをつくれば、21世紀日本の超高齢社会も維持可能になる将来性も高まります。
四国徳島県上勝町の第3セクタ-によって設立された「株式会社いろどり」の横石社長は、「好期」高齢者の時代は、ただ何となくでは創れない、自らそうなろうとアクションを起こす現役志向の高齢者輩出に注力しています。
高齢者支援は不可能だとか、無意味な助成金に頼るような支給策に走らず、本気でアクションを起こしたくなるような仕組みづくりが大切だ・・・と横石氏は自らの実践・実績をベースに『生涯現役社会のつくり方』で述べています。
年を取った時が「好期」になれば、老後と思われた人生は将来の可能性が広がり、「姥捨て山」どころか家族の絆も強固になり、高齢者自身が家庭・地域・社会とつながっている自分を感じながら、本当にいい笑顔を浮かべられるようになるのは当然です。 つづく
だから国会でも、75歳以上の人の扱いが「姥捨て山」同様なのだという、混乱と批判が出たことを紹介しています。人生50年時代の昔でも役立つ高齢者は、現役世代を家で孫育てする後方支援の大事な役割を果たしました。
お年寄りを一律に弱者扱いの「後期高齢者」とか「姥捨て山」といったネガティブなイメージではなく、逆に経験と知恵が豊富で将来の可能性を示してくれる非常にポジティブで貴重な切り札といった存在と認め、その尊厳を次世代に継承させてこそ社会が活性化します。
だから高石氏同様に私たち生涯現役推進協議会でも、「後期」高齢者ではなく、『好期』高齢者と理解し、高齢になった時こそが思う存分「好きな期」、自分の好きなことや得意なことを自由にできる「絶好期」だというべきでしょう。
これから増々高齢化が進む日本です。高齢者の医療費増大が深刻な問題になり、人口比が減少する若い世代にその負担が集中し過ぎないよう、高齢者もできるだけ医療費を負担すること自体は尤もなことです。だからこそその負担にも理解し協力できる「好期」高齢者を増やしたい。
そして、自分の好きなことが生きがいとなり、生涯現役で活躍できる元気な高齢者が増えれば、膨らむ一方の医療費は必ず抑制され、生涯現役高齢者を元気にする仕組みをつくれば、21世紀日本の超高齢社会も維持可能になる将来性も高まります。
四国徳島県上勝町の第3セクタ-によって設立された「株式会社いろどり」の横石社長は、「好期」高齢者の時代は、ただ何となくでは創れない、自らそうなろうとアクションを起こす現役志向の高齢者輩出に注力しています。
高齢者支援は不可能だとか、無意味な助成金に頼るような支給策に走らず、本気でアクションを起こしたくなるような仕組みづくりが大切だ・・・と横石氏は自らの実践・実績をベースに『生涯現役社会のつくり方』で述べています。
年を取った時が「好期」になれば、老後と思われた人生は将来の可能性が広がり、「姥捨て山」どころか家族の絆も強固になり、高齢者自身が家庭・地域・社会とつながっている自分を感じながら、本当にいい笑顔を浮かべられるようになるのは当然です。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑪
2013年12月15日 お仕事 葉っぱビジネスのお蔭で、上勝町で暮らす高齢者の方々がどう変わったかを同町の住民課保健士長の坂野英子さんが、町のお年寄りを身近に見てその仕事振りや暮らし方を以下のように話している・・・と横石氏は述べています。
“ 這ってでも、畑や山に出ていくのが上勝町の高齢者です。それだけ野菜づくりや美しい緑が好きだし、作った野菜などを子どもや孫にあげるのが楽しみなんです。
園芸療法というのがあるくらいだから、実っていく楽しみはかけがえのないものなのだと思います。ずっと以前からこの町の高齢者は、そうやって暮らしてきました。
そうして自然のものを育てる楽しみが元気を保証してきたところへ、「彩」の仕事ができて、おカネを得られるようになったのが大きいと思うのです。
昔のようにユズやスダチの栽培しかなかったら、高齢者の仕事は果物の選別ぐらいしかなかったけれど、葉っぱビジネスは軽くて、年を取っても、自主的にできます。
果物づくりの次のステップをつくってくれたのがいいですね。市況を読んで出荷するのを博打やと云って楽しんでいるし、ひ孫が遊んでいるなかで孫夫婦が一緒に葉っぱの収穫や選別、出荷作業を手伝い、高齢者を主役にしている。それもまたいいのだと思います ”(財団法人 日本公衆衛生協会『公衆衛生情報/2008年6月号』)
以上の話からも横石氏は、やはり高齢者にとって“ 老(労)働 ” は楽しみになり、働くことで「年金」暮らしが「年収」のある暮らしになって家族の絆も強まり、元気を生むのが分ると云っています。
有業率が高いと医療費は反対に少なくなり、上勝町の自営就業システムを日本全国がめざせば、老人医療費が2兆円は節減できる。“老働”が元気な高齢社会日本の世界に誇れる高齢社会モデルを全世界に提供できるという日本の存在価値が高まります。 つづく
“ 這ってでも、畑や山に出ていくのが上勝町の高齢者です。それだけ野菜づくりや美しい緑が好きだし、作った野菜などを子どもや孫にあげるのが楽しみなんです。
園芸療法というのがあるくらいだから、実っていく楽しみはかけがえのないものなのだと思います。ずっと以前からこの町の高齢者は、そうやって暮らしてきました。
そうして自然のものを育てる楽しみが元気を保証してきたところへ、「彩」の仕事ができて、おカネを得られるようになったのが大きいと思うのです。
昔のようにユズやスダチの栽培しかなかったら、高齢者の仕事は果物の選別ぐらいしかなかったけれど、葉っぱビジネスは軽くて、年を取っても、自主的にできます。
果物づくりの次のステップをつくってくれたのがいいですね。市況を読んで出荷するのを博打やと云って楽しんでいるし、ひ孫が遊んでいるなかで孫夫婦が一緒に葉っぱの収穫や選別、出荷作業を手伝い、高齢者を主役にしている。それもまたいいのだと思います ”(財団法人 日本公衆衛生協会『公衆衛生情報/2008年6月号』)
以上の話からも横石氏は、やはり高齢者にとって“ 老(労)働 ” は楽しみになり、働くことで「年金」暮らしが「年収」のある暮らしになって家族の絆も強まり、元気を生むのが分ると云っています。
有業率が高いと医療費は反対に少なくなり、上勝町の自営就業システムを日本全国がめざせば、老人医療費が2兆円は節減できる。“老働”が元気な高齢社会日本の世界に誇れる高齢社会モデルを全世界に提供できるという日本の存在価値が高まります。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑫
2013年12月16日 お仕事 また横石氏は「やることがあると健康にも気を付ける」として、次の事例も紹介しています。それは、地域看護学を研究している徳島大学医学部の多田敏子教授が指導学生たちとの研究チームとして、2006年秋に「彩」農家50人にアンケートを実施した内容だと報告しています。
その結果、「働くことで自身の健康状態が良くなったと感じることにより、いまの生活に対する満足感の向上や、加齢に対する否定的な気持ちの軽減を表す結果につながった」と分析しているそうです」
そして、「働くことが生活リズムを維持し易くし、生活リズムが健康の維持に重要であり、健康感が主観的幸福感に大きく影響を及ぼしている」という考察成果を出していると記述しています。
また多田教授はテレビ番組で「彩」の高齢者について聞かれたときも、高齢者たちが「明日やらなければならないことがあるから、風邪をひかないように気を付けている」と述べている点に注目。高齢者が働くことは健康維持に大きく関連していると指摘しています。
やらなければという日々の目標があるから農家の皆さんは「健康管理に気を付ける」、これは横石氏もまったく同感で、1年間1度も倒れたりしないことを付記するとともに、今日やる仕事や約束がある、明日出演するイベントがある人は、万全の心構えで当日に備えると述べます。
『生涯現役プロデューサー』の使命感を自覚して自主活動を開始し出す人には、私たち生涯現役仲間が最優先事項として申し上げるのが「健康第一」の心構えですと。その厳守意識があればこそ不肖小生などもこの活動の30年間健康を守られているのかも知れません。
それ以前のサラリーマン人生とは比較にならない健康保持の成果を天から与えられて来たと感謝できるのです。私たち会員仲間の多くが折角『生涯現役社会づくり』の協働意欲をもたれながら、健康理由に協働活動に参加できなくなるのは、本当に残念なことです。
毎年必ず健康上の不注意を理由に、仲間との協働活動には穴をあけない努力をして、自己責任の怪我、また風邪などをひかない予防策を講じる。それにはたった一度の大事な人生マラソンを完走する心構えが必要です。
加齢を重ねるごとに、自ら考慮して体調管理には予め年一度の身体データーなども確認したいものです。それが自分の頭のテッペンから手足の末端・身体全体の隅々に“ 一瞬も休まないで身体を支え、頑張ってくれて本当に有難う!”の気持ちを失いたくないのです。
食事・運動・睡眠などで本当に不適切な生活習慣上の不摂生ともいえる後天的理由での大病経験者の不肖私です。身体不調が過去の不注意の累積によることを30歳代前半で痛恨極みの体験で家族に心配させました。
幸か不幸か、それを契機に私自身人生マラソンでの天職を再考する時間を与えられ、自らの「生涯現役」や「人生冒険のライフ・ベンチャー」などをテーマに求めて、以後は真剣に超サラリーマン準備を志向した原動力になったことは事実です。
私事はさて置き、知らず知らず加齢とともに70歳代には健康寿命の重要性が現われてきます。先天性身体障害を抱えながらも、その不運を自ら前向きに克服している敬服する人生偉人に恥じ入るような生活態度は反省したいものです。
わが若年期の軽率な飲酒・喫煙をコントロール不備での死に際一歩手前の大病体験が活きました。その大反省から自分以外の家族・特に子どもや周囲にも思わぬ迷惑を及ぼす事例を見聞する度に、口先だけでの『生涯現役社会づくり』先兵役は務まらないと自覚することは当然だと存じます。 つづく
その結果、「働くことで自身の健康状態が良くなったと感じることにより、いまの生活に対する満足感の向上や、加齢に対する否定的な気持ちの軽減を表す結果につながった」と分析しているそうです」
そして、「働くことが生活リズムを維持し易くし、生活リズムが健康の維持に重要であり、健康感が主観的幸福感に大きく影響を及ぼしている」という考察成果を出していると記述しています。
また多田教授はテレビ番組で「彩」の高齢者について聞かれたときも、高齢者たちが「明日やらなければならないことがあるから、風邪をひかないように気を付けている」と述べている点に注目。高齢者が働くことは健康維持に大きく関連していると指摘しています。
やらなければという日々の目標があるから農家の皆さんは「健康管理に気を付ける」、これは横石氏もまったく同感で、1年間1度も倒れたりしないことを付記するとともに、今日やる仕事や約束がある、明日出演するイベントがある人は、万全の心構えで当日に備えると述べます。
『生涯現役プロデューサー』の使命感を自覚して自主活動を開始し出す人には、私たち生涯現役仲間が最優先事項として申し上げるのが「健康第一」の心構えですと。その厳守意識があればこそ不肖小生などもこの活動の30年間健康を守られているのかも知れません。
それ以前のサラリーマン人生とは比較にならない健康保持の成果を天から与えられて来たと感謝できるのです。私たち会員仲間の多くが折角『生涯現役社会づくり』の協働意欲をもたれながら、健康理由に協働活動に参加できなくなるのは、本当に残念なことです。
毎年必ず健康上の不注意を理由に、仲間との協働活動には穴をあけない努力をして、自己責任の怪我、また風邪などをひかない予防策を講じる。それにはたった一度の大事な人生マラソンを完走する心構えが必要です。
加齢を重ねるごとに、自ら考慮して体調管理には予め年一度の身体データーなども確認したいものです。それが自分の頭のテッペンから手足の末端・身体全体の隅々に“ 一瞬も休まないで身体を支え、頑張ってくれて本当に有難う!”の気持ちを失いたくないのです。
食事・運動・睡眠などで本当に不適切な生活習慣上の不摂生ともいえる後天的理由での大病経験者の不肖私です。身体不調が過去の不注意の累積によることを30歳代前半で痛恨極みの体験で家族に心配させました。
幸か不幸か、それを契機に私自身人生マラソンでの天職を再考する時間を与えられ、自らの「生涯現役」や「人生冒険のライフ・ベンチャー」などをテーマに求めて、以後は真剣に超サラリーマン準備を志向した原動力になったことは事実です。
私事はさて置き、知らず知らず加齢とともに70歳代には健康寿命の重要性が現われてきます。先天性身体障害を抱えながらも、その不運を自ら前向きに克服している敬服する人生偉人に恥じ入るような生活態度は反省したいものです。
わが若年期の軽率な飲酒・喫煙をコントロール不備での死に際一歩手前の大病体験が活きました。その大反省から自分以外の家族・特に子どもや周囲にも思わぬ迷惑を及ぼす事例を見聞する度に、口先だけでの『生涯現役社会づくり』先兵役は務まらないと自覚することは当然だと存じます。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑬
2013年12月17日 お仕事 上勝町の居場所・得意技を発揮する地域「生涯現役社会づくり」で「葉っぱビジネス」創設者として艱難辛苦の20有余年、「彩」事業を見事に成功させたのが横石知二氏その人です。
彼独特の『生涯現役社会づくり』着想がその後に数多くの全国各地からの見学者視察で集め、徳島県上勝町の特定地域だけに止まらない超高齢社会日本への課題解決策に発展してきたところが、同氏著『生涯現役社会のつくり方』は一段と輝きます。
それは、特に“ 必要とされる人間になる ”という、人生長寿時代到来で長らく人間業を営んできた高齢者の尊厳に不可欠な彼の言葉が重要だからです。20年有余の臥薪嘗胆・試行錯誤の貴重な実績・成果を生んだ「彩」事業をバックに発言できる威力があるからです。
元気に働いている上勝の高齢者を見て思うのは、日本の医療・福祉の着想が、医療・介護福祉制度の域を出ず、「産業福祉」という高度成長の可能性を秘めた高齢者の尊厳と病気にさせない積極思考の方向からずれていないか?という全く同感の、率直な同氏ご意見です。
働ける場所や機会は、現状超高齢日本社会に非常に少ない。だからやむなく高齢者は年金に頼って暮らさざるを得ない実情に甘えています。なかにはむしろそれが好都合だと家にいても何もしない「風呂,メシ、寝る」と指図する産業廃棄化ご老人もいるでしょう。
しかしその居場所が家族にも定年後いつまでも放任され、やるべき仕事を見いだせず、社会、近隣とのつながりとなる機会、接点を創り出せない戦後派個人主義教育が産んだ自己チュウ世代層の無責任社会で超高齢日本社会は存続できるかです。
その風潮に流される家庭や学校で育てられ、社会貢献の真意をわきまえない自社本位の社畜化された企業風土で“ 人生いかにいくべきか ”を学ぶゆとりもなく人生を過ごせば、一体自分や次世代の子どもに何を残せるか?未来への夢や希望を示せる高齢者像が示せません。
夢や希望のない老後人生では、心身不調の原因を多分外部に責任転嫁して、安易な病院利用や介護福祉施設の濫用に頼り、無駄な社会資産の浪費者になりかねません。そうなる前に、高齢者を心身不調の病気にさせない手段がもっとあるのではないかと横石氏や私どもは主張するのです。
横石氏は「彩」事業を20数年やってきて、いまになって初めて上勝の高齢者たちが「必要とされる自分」「社会とつながっている自分」を担っていることの素晴らしさ・・・に気付いて驚いていると、自著に書かれています。
よその町とは全然違うし、昔の上勝町の高齢者とも違う。今までこんなことは考えたこともなかったのですが、当然に全日本人の後期高齢者問題を考えている中で、ハッと気付かされたといいます。
「彩」仲間の皆さんが葉っぱを売ることで、おカネ儲けももちろんですが、自分たちの中で連帯してやらないといけない使命感が生まれ、互いに心身に気を付ける習慣ができて、その効果の大きさが発見できる・・・というプラス思考の循環、これが実にお見事なのです。 つづく
彼独特の『生涯現役社会づくり』着想がその後に数多くの全国各地からの見学者視察で集め、徳島県上勝町の特定地域だけに止まらない超高齢社会日本への課題解決策に発展してきたところが、同氏著『生涯現役社会のつくり方』は一段と輝きます。
それは、特に“ 必要とされる人間になる ”という、人生長寿時代到来で長らく人間業を営んできた高齢者の尊厳に不可欠な彼の言葉が重要だからです。20年有余の臥薪嘗胆・試行錯誤の貴重な実績・成果を生んだ「彩」事業をバックに発言できる威力があるからです。
元気に働いている上勝の高齢者を見て思うのは、日本の医療・福祉の着想が、医療・介護福祉制度の域を出ず、「産業福祉」という高度成長の可能性を秘めた高齢者の尊厳と病気にさせない積極思考の方向からずれていないか?という全く同感の、率直な同氏ご意見です。
働ける場所や機会は、現状超高齢日本社会に非常に少ない。だからやむなく高齢者は年金に頼って暮らさざるを得ない実情に甘えています。なかにはむしろそれが好都合だと家にいても何もしない「風呂,メシ、寝る」と指図する産業廃棄化ご老人もいるでしょう。
しかしその居場所が家族にも定年後いつまでも放任され、やるべき仕事を見いだせず、社会、近隣とのつながりとなる機会、接点を創り出せない戦後派個人主義教育が産んだ自己チュウ世代層の無責任社会で超高齢日本社会は存続できるかです。
その風潮に流される家庭や学校で育てられ、社会貢献の真意をわきまえない自社本位の社畜化された企業風土で“ 人生いかにいくべきか ”を学ぶゆとりもなく人生を過ごせば、一体自分や次世代の子どもに何を残せるか?未来への夢や希望を示せる高齢者像が示せません。
夢や希望のない老後人生では、心身不調の原因を多分外部に責任転嫁して、安易な病院利用や介護福祉施設の濫用に頼り、無駄な社会資産の浪費者になりかねません。そうなる前に、高齢者を心身不調の病気にさせない手段がもっとあるのではないかと横石氏や私どもは主張するのです。
横石氏は「彩」事業を20数年やってきて、いまになって初めて上勝の高齢者たちが「必要とされる自分」「社会とつながっている自分」を担っていることの素晴らしさ・・・に気付いて驚いていると、自著に書かれています。
よその町とは全然違うし、昔の上勝町の高齢者とも違う。今までこんなことは考えたこともなかったのですが、当然に全日本人の後期高齢者問題を考えている中で、ハッと気付かされたといいます。
「彩」仲間の皆さんが葉っぱを売ることで、おカネ儲けももちろんですが、自分たちの中で連帯してやらないといけない使命感が生まれ、互いに心身に気を付ける習慣ができて、その効果の大きさが発見できる・・・というプラス思考の循環、これが実にお見事なのです。 つづく
「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑭
2013年12月18日 お仕事 「彩」の仲間が自発的に「生涯現役社会づくり」を推進していけば、その仲間は全員が働き蜂の必要な要員なのです。人間は必要とされていることに応えるために、自らが自然と脳力を使う習慣もできます。だから全てが非常にいい循環になっている・・・と高石氏は説明されます。
果たして「必要とされる自分」になっていると自覚できる高齢者は、この日本にいま現在どれくらい存在しているでしょうか?・・・これはただ横石氏だけではなく、私たち生涯現役仲間の皆様も同様に各地域で、それぞれ自身の周辺社会を含めていま問うているのです。
何もしなくても何でもしてもらえる、与えられる、だから人に言われて始めて動く。そんな環境が高齢者の周辺環境が結構多くあり、それがかえって高齢者のやるべき表情を喪失させていくのではないか・・・と高石氏も私どもも危惧します。
これは単に高齢者だけの問題だとは限りません。次世代の青壮年層にもいえることかも知れません。自分の姿は、いま本当に生きている表現に乏しい顔になってはいないか気付くことだ・・・と彼は云います。
20年後、30年後に次世代がイメージで見習う立場にある高齢者、それは勿論私たち、皆さんも当然の未来像を現在提供しています。そして、いずれは次世代の青壮年たちも、人生先輩になる高齢者予備軍であり、いまは例え若者であっても、まず改めて自分自身を見直す人生目標を高所から俯瞰して欲しいのです。
『生涯現役社会』は以上の事柄を要約すると、その社会の理想像は「全ての人が生涯現役の居場所において必要とされる人で成り立つ社会」だといえるのです。
高齢者になれば現役の選択肢がないから、年金・介護の世話になるだけだ・・・と片面思考で考えるのは、余りにも脳力開発を諦めた思考短絡的な早とちりではないでしょうか。
あなたの存在が周囲に夢と希望を生み出す笑顔一つでも役立ちます。病院で長期療養しながら、いつも見舞客が絶えず、お見舞いされるのは入院患者ではない、むしろ見舞客の側だってあり得るのです。
見舞われる立場にある病人ご本人が、お見舞客一人ひとりの悩み事に親身な人生相談者となって、数多くの身体が健常者の、病んだ心の癒しで元気を与え続けていたといわれる、故三浦綾子女史のような方の事例など・・・を私たちは謙虚に学びたいものです。 つづく
果たして「必要とされる自分」になっていると自覚できる高齢者は、この日本にいま現在どれくらい存在しているでしょうか?・・・これはただ横石氏だけではなく、私たち生涯現役仲間の皆様も同様に各地域で、それぞれ自身の周辺社会を含めていま問うているのです。
何もしなくても何でもしてもらえる、与えられる、だから人に言われて始めて動く。そんな環境が高齢者の周辺環境が結構多くあり、それがかえって高齢者のやるべき表情を喪失させていくのではないか・・・と高石氏も私どもも危惧します。
これは単に高齢者だけの問題だとは限りません。次世代の青壮年層にもいえることかも知れません。自分の姿は、いま本当に生きている表現に乏しい顔になってはいないか気付くことだ・・・と彼は云います。
20年後、30年後に次世代がイメージで見習う立場にある高齢者、それは勿論私たち、皆さんも当然の未来像を現在提供しています。そして、いずれは次世代の青壮年たちも、人生先輩になる高齢者予備軍であり、いまは例え若者であっても、まず改めて自分自身を見直す人生目標を高所から俯瞰して欲しいのです。
『生涯現役社会』は以上の事柄を要約すると、その社会の理想像は「全ての人が生涯現役の居場所において必要とされる人で成り立つ社会」だといえるのです。
高齢者になれば現役の選択肢がないから、年金・介護の世話になるだけだ・・・と片面思考で考えるのは、余りにも脳力開発を諦めた思考短絡的な早とちりではないでしょうか。
あなたの存在が周囲に夢と希望を生み出す笑顔一つでも役立ちます。病院で長期療養しながら、いつも見舞客が絶えず、お見舞いされるのは入院患者ではない、むしろ見舞客の側だってあり得るのです。
見舞われる立場にある病人ご本人が、お見舞客一人ひとりの悩み事に親身な人生相談者となって、数多くの身体が健常者の、病んだ心の癒しで元気を与え続けていたといわれる、故三浦綾子女史のような方の事例など・・・を私たちは謙虚に学びたいものです。 つづく
Altarna別冊:天職バイブル2014/2015発刊
2013年12月19日 お仕事東瀧 邦次さま
いつもお世話になっております。
株式会社オルタナ(代表取締役・森 摂)と日本ES開発協会(会長・矢萩大輔)は、2014年1月28日、オルタナ別冊として『責任ある経営者100人宣言!グリーン天職バイブル2014-2015』を発刊、全国の書店で発売します。
オルタナ別冊『グリーン天職バイブル』は、前代未聞の就職ガイド本です。通常の就職ガイドは人事部などの担当者が書きますが、この本は経営者自らが執筆するのです。これにより普段は見えない経営者の心の内や「魂の叫び」が見えてきます。
いま、日本では3年で3割の新入社員が辞めていくとされます。であれば、経営者がどんな人なのか、何を考えているのかを読んで知ることで、経営者と求職者の心の距離を縮めたいと考えています。
つまり、企業規模や知名度だけで(つまり親が喜びそうな)会社を選ぶのではなく、経営者の「志」やこだわりで企業を選んでもらいたいのです。私たちは、このオルタナ別冊を通じて、「会社選びのモノサシを変える」ことを目的にしています。
掲載企業・NPOの一覧はこちら⇒ http://www.alterna.co.jp/12117
◆1/26 会社選びのモノサシを変える!企業合同説明会「天職TOKYO」
グリーン天職バイブル2014-2015の掲載社のうち、下記の企業・NPOを招き、日本財団(東京・港)で合同会社説明会「天職TOKYO」を開催します。
参加企業(順不同): 株式会社一条工務店、株式会社HASUNA、株式会社フィル・カンパニー、イッツ・コミュニケーションズ株式会社、株式会社フルッタフルッタ、株式会社コモン、株式会社アイエスエフネット、特定非営利活動法人ETIC.--ほか(現在数社と出場交渉中)。
とき: 2014年1月26日(日)
ところ: 日本財団(東京・港) 参加費:無料 定員:200人
参加者全員に「グリーン天職バイブル2014-2015」(定価1000円)を無料進呈!
お申し込み・詳しくは⇒ http://alternas.jp/work/challengers/48031
================================================
「志」のソーシャル・ビジネス・マガジン「オルタナ」35号 本日発売!
◆第一特集「ソーシャル・ブランディングの時代」
CSRを起点にしたブランディングの構造と手法をまとめました。
冒頭の4ページはこちらからご覧になれます⇒ http://goo.gl/XoYkB5
お求めは全国の書店、アマゾン、富士山マガジンサービスで。
=============オルタナ&オルタナSお勧め記事=================
◆CSRを取締役に持ち込む方法――下田屋毅の欧州CSR最前線(34)
http://www.alterna.co.jp/12095
◆魚介類のCSR調達、IYが最下位から一挙1位に
http://www.alterna.co.jp/12107
◆精神障がい者がカフェインレスのコーヒーを開発・NPOが販売
http://www.alterna.co.jp/12098
◆ネット寄付のジャスト・ギビング・ジャパン、4年で寄付件数10万件
http://alternas.jp/study/it_social/47943
◆民間エリートからNPOへ、「どれだけ働いても疲れなくなった」
http://alternas.jp/work/ethical_work/47590
===============オルタナ編集長お勧め映画======================
◆「和ちゃんとオレ」(監督:曺絹袖)
息子介護をテーマにしたドキュメンタリー映画「和ちゃんとオレ」が
2014年1月18日(土)から公開します。テレビ東京が2008年と2012年に放送し、TXNドキュメンタリー大賞を受賞した番組に追撮と編集を加えた内容です。
晩婚化や非婚化で、働き盛りの息子が介護を引き受けるケースが増えています。「介護する人」を支える仕組みがない社会に警鐘を鳴らす衝撃作です。
詳しくは⇒ http://alternas.jp/study/news/47743
================オルタナ編集長お勧めイベント===================
◆12/17「CSR部員塾」第6期
オルタナ/新日本有限責任監査法人共催「CSR部員塾」は、企業のCSR担当者にCSRについての知見とネットワークを提供することを目的としています。本セミナーは、企業のCSR部に配属されて1-2年未満の方たちにとって必要な知見やノウハウをお伝えします。1コマからの受講も可能です! ぜひご参加ください。
とき: 2013年12月17日(火) 10:30-18:30(1日4講座開講)
ところ: 新日本有限責任監査法人セミナールーム(東京都千代田区霞が関 霞ヶ関ビル33階) 詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/11609
◆12/18 COP19・COP/MOP9報告会
~NGOはワルシャワ会議をどう見たか 日本はどうするべきか~
国連気候変動会議が2013年11月11日~22日に、ポーランド・ワルシャワで開催されました。2015年に合意予定の新しい国際枠組みへ向けた交渉は進展するのか。著しく足りない各国の排出削減量を底上げするための具体的な協力は合意できるのか。そして、日本は、この交渉の中で積極的な貢献をできるのか。
ワルシャワ会議に参加したWWFジャパンや気候ネットワークなどのNGOメンバーが、会議の成果と日本にとっての意味を詳しく解説します。
とき: 2013年12月18日(水)14:00-16:30
ところ:日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール(東京・千代田)
参加費:1000円 詳しくは⇒ http://p.tl/WWHh
◆12/22 高レベル放射性廃棄物最終処分場―日本におけるコンセンサスの過程高レベル放射性廃棄物最終処分に関して関係者と直接議論できるイベントです。
ゲストには、日本原子力委員会や日本原子力研究開発機構所属者らを迎えます。
賛否の二項対立で終わるのではなく、現状を把握した上で、これからどうしていくべきなのか建設的な議論を交わします。
とき: 2013年12月22日(日)13:00-17:00
ところ:ゲンロンカフェ(東京・五反田) 会費2500円 詳しくは⇒
http://p.tl/WOnQ
◆1/12 フェアトレード・コメディ作品の上映会&トークショー
「フェアトレードって何?」――そんな若者たちの疑問に答えられるコメディ映画が完成しました。短編オムニバスの「フェアトレードボーイ」です。制作したのは、フィリピンの貧困問題に取り組むNPO法人ハロハロ。上映会後には、出演者らのトークショーが行われます。
とき: 2014年1月12日(日)18:30-/20:30-
ところ: シダックスカルチャーホール(東京・渋谷)
参加費:3800円 詳しくは⇒ http://p.tl/Wyvy
◆1/18 40億人のためのビジネスアイデアコンテスト最終審査会
開発コンサルティング会社アイ・シー・ネット(さいたま市中央区)は、社会課題を解決する革新的なアイデアを競う「40億人のためのビジネスアイデアコンテスト」を開催しています。全161件の応募の中から選ばれた8つのアイデアを発表し合う最終審査会が行われます。果たして、どんなアイデアが出てくるのでしょうか。
とき:2014年1月18日(土)13:00-18:00
ところ:ベルサール六本木(東京・港)
参加費:無料 詳しくは⇒ http://www.icnet.co.jp/bizcon/
※このメールは雑誌「オルタナ」に登録やご縁がありました22889人さまに毎月1日と15日に送信させて頂いています。
不要の際は、その旨をご返信頂けましたら配信を停止いたします。
このメールの転送やブログなどへの転載について弊社の許諾は必要ありません。いつもながらの長文、平にお許し下さい。
============================================
株式会社オルタナ 代表取締役 編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
http://www.alterna.co.jp Twitter: @setsumori, @alterna_japan
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いま、日本では3年で3割の新入社員が辞めていくとされます。であれば、経営者がどんな人なのか、何を考えているのかを読んで知ることで、経営者と求職者の心の距離を縮めたいと考えています。
つまり、企業規模や知名度だけで(つまり親が喜びそうな)会社を選ぶのではなく、経営者の「志」やこだわりで企業を選んでもらいたいのです。私たちは、このオルタナ別冊を通じて、「会社選びのモノサシを変える」ことを目的にしています。
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ところ: 日本財団(東京・港) 参加費:無料 定員:200人
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◆「和ちゃんとオレ」(監督:曺絹袖)
息子介護をテーマにしたドキュメンタリー映画「和ちゃんとオレ」が
2014年1月18日(土)から公開します。テレビ東京が2008年と2012年に放送し、TXNドキュメンタリー大賞を受賞した番組に追撮と編集を加えた内容です。
晩婚化や非婚化で、働き盛りの息子が介護を引き受けるケースが増えています。「介護する人」を支える仕組みがない社会に警鐘を鳴らす衝撃作です。
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とき: 2013年12月17日(火) 10:30-18:30(1日4講座開講)
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~NGOはワルシャワ会議をどう見たか 日本はどうするべきか~
国連気候変動会議が2013年11月11日~22日に、ポーランド・ワルシャワで開催されました。2015年に合意予定の新しい国際枠組みへ向けた交渉は進展するのか。著しく足りない各国の排出削減量を底上げするための具体的な協力は合意できるのか。そして、日本は、この交渉の中で積極的な貢献をできるのか。
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◆1/12 フェアトレード・コメディ作品の上映会&トークショー
「フェアトレードって何?」――そんな若者たちの疑問に答えられるコメディ映画が完成しました。短編オムニバスの「フェアトレードボーイ」です。制作したのは、フィリピンの貧困問題に取り組むNPO法人ハロハロ。上映会後には、出演者らのトークショーが行われます。
とき: 2014年1月12日(日)18:30-/20:30-
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◆1/18 40億人のためのビジネスアイデアコンテスト最終審査会
開発コンサルティング会社アイ・シー・ネット(さいたま市中央区)は、社会課題を解決する革新的なアイデアを競う「40億人のためのビジネスアイデアコンテスト」を開催しています。全161件の応募の中から選ばれた8つのアイデアを発表し合う最終審査会が行われます。果たして、どんなアイデアが出てくるのでしょうか。
とき:2014年1月18日(土)13:00-18:00
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株式会社オルタナ 代表取締役 編集長 森 摂
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「生涯現役社会のつくり方」の意見・提言⑮
2013年12月20日 お仕事 もう何年も前の話として、生涯現役の「彩」の仕事で夢の種を蒔く・・・と横石知二氏は、紅葉の苗木を植えていた一人のおばあちゃんを紹介しています。最初にその植えている姿を見た時は本当に驚いた・・・といいます。
それは、80歳代半ばにもなって、何でいまさら苗木を植えるのかと・・・、苗木が成長して葉っぱを取れるようになるまで、一体何年かかるのか分からないからです。横石氏はそのおばあちゃんに訊いてみたそうです。
“ ばあちゃん、この苗木、どうしてこの苗木植えてるの? ”おばあちゃんはこう応えたそうです。“ 横石さん、私しや何歳まで生きられるだろうか。ほらぁ生きとう間には、葉っぱは取れんかも分からん。ほんでも生きとううちは、これをやりたいんよ ”
“ 100まで生きれるか、もっと生きれるかも分からん。だから、自分が生きとううちは、ずっとこれをやっていきたい ” 横石氏は重ねて質問したそうです。 “ ほな、これ、ばあちゃんができんようになったら、どないするで?・・・ ”
おばあちゃんの返事はこうだったそうです。“ これは、子や孫が継いでくれる夢の種を育てよるんじゃ ” いい言葉だな・・・と思ったそうです。数年後に成長した木から自分が葉っぱを取れるかどうかは分からない。それでも今、こうして夢の種を蒔かないと可能性は始まらないと・・・。
夢の種を蒔くことには結局、二つの意味があると横石氏は云います。一つは子や孫、後継者に将来をつなぐこと。もう一つは、自分自身の可能性を拡げていくことだというのです。
自分自身が何歳まで生きられるかの、天命は分かりません。90歳なのか100歳なのか、もっと短いのか。でも植えておいたら、自分ができなくなったとしても誰かがやってくれるのではないか。それを期待することが出来る・・・と横石氏はその人生先輩から教えらたようです。
例えば自分が80歳だとして、種を蒔き、苗木を育てるとします。5年後、10年後、もしかすると自分で葉っぱを収穫できるかも知れない。だから、その可能性に向かって種を蒔き、苗木を植えるのだという訳です。
80歳も超えると、同じ5年先でも70歳の人とは可能性が大分違うのは、よく理解できます。しかし、それでも「彩」のおばあちゃんたちは毎年のように苗木を植えているといいます。
それはもう、明らかにホンネの生きがいになっているからであり、後継者も育てているからだと存じます。わが「日本生涯現役推進協議会」の『生涯現役プロデュ-サー』システムの構想は、まだ緒についたばかりです。
『生涯現役社会づくり』を推進する私たち自身も、『生涯現役』という夢の種を試行錯誤しながら、いま慎重に活動を試みています。「彩」事業のような夢の種をビジネスモデル化した販売商品の中身は、まだ仲間たちと共有する段階ではありません。
民間主導で脳力発揮の意欲をもった『生涯現役プロデューサー』として、いま各自がその役割を専ら各自が手探りで研究中です。その個々のモザイク部分を総合的に『生涯現役社会づくり』で示せるビジネスモデル事業化が、愈々来2014年度の具体的段取り目標となっています。
そのため月例『生涯現役シリーズ塾』活用だけでは、どうしてもビジネスモデル研究の共通理解には不足する部分をすでに発足した火曜会&木曜会、また独自構想のインターンシップ実施など構想しています。
そのためには『生涯現役社会づくり』の当方理念にご賛同いただく個人・企業と幅広く活動計画を協働実践しつつ、自社定年予備軍の高齢者たちの協働研鑽で、CSRの向上も切望される都内中央区に本社所在する大企業との協働研究も併せて強力に推進したいと考えています。 つづく
それは、80歳代半ばにもなって、何でいまさら苗木を植えるのかと・・・、苗木が成長して葉っぱを取れるようになるまで、一体何年かかるのか分からないからです。横石氏はそのおばあちゃんに訊いてみたそうです。
“ ばあちゃん、この苗木、どうしてこの苗木植えてるの? ”おばあちゃんはこう応えたそうです。“ 横石さん、私しや何歳まで生きられるだろうか。ほらぁ生きとう間には、葉っぱは取れんかも分からん。ほんでも生きとううちは、これをやりたいんよ ”
“ 100まで生きれるか、もっと生きれるかも分からん。だから、自分が生きとううちは、ずっとこれをやっていきたい ” 横石氏は重ねて質問したそうです。 “ ほな、これ、ばあちゃんができんようになったら、どないするで?・・・ ”
おばあちゃんの返事はこうだったそうです。“ これは、子や孫が継いでくれる夢の種を育てよるんじゃ ” いい言葉だな・・・と思ったそうです。数年後に成長した木から自分が葉っぱを取れるかどうかは分からない。それでも今、こうして夢の種を蒔かないと可能性は始まらないと・・・。
夢の種を蒔くことには結局、二つの意味があると横石氏は云います。一つは子や孫、後継者に将来をつなぐこと。もう一つは、自分自身の可能性を拡げていくことだというのです。
自分自身が何歳まで生きられるかの、天命は分かりません。90歳なのか100歳なのか、もっと短いのか。でも植えておいたら、自分ができなくなったとしても誰かがやってくれるのではないか。それを期待することが出来る・・・と横石氏はその人生先輩から教えらたようです。
例えば自分が80歳だとして、種を蒔き、苗木を育てるとします。5年後、10年後、もしかすると自分で葉っぱを収穫できるかも知れない。だから、その可能性に向かって種を蒔き、苗木を植えるのだという訳です。
80歳も超えると、同じ5年先でも70歳の人とは可能性が大分違うのは、よく理解できます。しかし、それでも「彩」のおばあちゃんたちは毎年のように苗木を植えているといいます。
それはもう、明らかにホンネの生きがいになっているからであり、後継者も育てているからだと存じます。わが「日本生涯現役推進協議会」の『生涯現役プロデュ-サー』システムの構想は、まだ緒についたばかりです。
『生涯現役社会づくり』を推進する私たち自身も、『生涯現役』という夢の種を試行錯誤しながら、いま慎重に活動を試みています。「彩」事業のような夢の種をビジネスモデル化した販売商品の中身は、まだ仲間たちと共有する段階ではありません。
民間主導で脳力発揮の意欲をもった『生涯現役プロデューサー』として、いま各自がその役割を専ら各自が手探りで研究中です。その個々のモザイク部分を総合的に『生涯現役社会づくり』で示せるビジネスモデル事業化が、愈々来2014年度の具体的段取り目標となっています。
そのため月例『生涯現役シリーズ塾』活用だけでは、どうしてもビジネスモデル研究の共通理解には不足する部分をすでに発足した火曜会&木曜会、また独自構想のインターンシップ実施など構想しています。
そのためには『生涯現役社会づくり』の当方理念にご賛同いただく個人・企業と幅広く活動計画を協働実践しつつ、自社定年予備軍の高齢者たちの協働研鑽で、CSRの向上も切望される都内中央区に本社所在する大企業との協働研究も併せて強力に推進したいと考えています。 つづく
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