脳科学者の話では、人間の“ 脳力 ”はできるかどうかわからないことや、やったことがないことに挑戦し、それを成し遂げた時に活性化していく・・・という脳力発揮の考え方を横石知二氏も紹介しておられる。

  そしてその反面、与えられることことや、結果が分っていること、また誰かがやってくれるのを待つという、ひと頼りだけではダメな構造になっている・・・という脳力開発創始者の故城野 宏師と全く同様の、重要な脳の機能も述べておられる。

  将にそれを証明してくれたのが「彩」事業に取組んでいるおばあちゃんたちだと彼は説明するのです。「彩」事業を始めて以来、毎日の脳の鍛錬が知らず知らずのうちに積重ねられ、農家の人たちの顔は驚くほど変わったと云います。

  彼女たちの20数年前と今の写真を見比べると、顔の表情が全く違うというのです。特に女性はこんなにも違うのか・・・といわれるくらいに顔がツヤツヤして、ずっと若返って見えると述べています。

  「彩」のおばあちゃんたちが若返った原因は、毎日自分で考えて行動するようになったからだといわれ、自分が働き、おカネを稼ぐようになって、考える習慣が顔の輝きを変えてきたといいます。

  それを毎日積み重ねることで脳力は鍛えられ、頭の回転も速まることが老化防止になったのだ・・・というのです。だから、彼女たちは家の周辺を散歩していても、ただ無目的にボンヤリ歩いているのではないのです。

  山や畑をシッカリと観察しながら、葉っぱの大きさや枚数チェックなどもしているということなのでしょうか。“ あの葉っぱは今日10センチになっている。あと1週間ぐらいで注文が来るだろうから、その頃には13センチにはなるな ”と。

  そういう未来予測の読みを頭で計算できるから、老人性痴ほう症予防も当然できるという具合です。高齢になっても働き続けるということは、身体を動かすことで健康維持になるだけではありません。

  それだけでなく、脳を自然に楽しく鍛え、若返りが無理としても老化防止には大いに役立つ様々な効能を有していることです。それだからこそ本2013年度後半の『生涯現役シリーズ塾』と第19回『生涯現役フォーラム』で私たちは、脳力開発のポイントを真剣に学び合いました。

  お陰様で「生涯現役実践道場」の看板を掲げ30年も数多くの方々と相互研鑽して、その人たちがどのようにこの道場を活用していただいているかを学ぶことは、私自身が、横石氏の「彩」事業関係者との関係と非常に共通点があることを実感しています。

  ただ、徳島県下上勝町の自然豊かな田舎と、日本でも東京都心の恵まれた地の利ある八重洲とでは、大きな相違点もあります。前者は見える「葉っぱ/彩」を商品出荷しておカネを稼いでいますが、後者はまだ会員皆様の望む商品が見えず、おカネには手が届いていません。

  その理由は明らかです。参加する会員皆さんが社会貢献で成功報酬が得られる商品を存分に理解・体得しておられません。「彩」とは全く違う、見えない企業人財の脳力発揮ソフト化研修の社会貢献事業です。

  目には見えない「生涯現役」と「生涯現役社会」のイメージ化で会員皆様の「生きがい人生」や「得意技発揮」がどうこれからの毎日に脳力発揮できて、どう超高齢社会に絶対必要なものを社会に提供できるかにかかっているのです。 つづく