生涯現役社会実現への課題:労働調協3
2015年4月9日 お仕事 Ⅲ 生 涯 現 役 を 実 現 す る た め
各 人 が 取 り 組 む べ き 課 題
LVクラブを設立した1980年代の頃、都内に本社が所在する大企業では、当時55歳定年予定者を対象とする退職準備研修を開催していた。しかし、1988年「生産性の船/ライフ プランニング クルーズ」(日本生産性本部主催)の中高年コース「ライフ創造プラン」の担当講師に招かれて参加した際、受講者の「生涯現役」意識への無関心を痛感したことがある。その後も某自動車メーカー定年退職直前に「生涯現役塾」に参加した方から、聞かされた言葉は今も忘れられない。
“この生涯現役塾のように退職後豊富な人生選択肢の内容がある退職準備講座をもっと以前に知って受講しておきたかった”と。彼の勤務先企業退職準備講座では、受講者家族(専業主婦の奥様が大多数同伴出席)から本人宛永年勤続への感謝状の手紙朗読を中心ドラマ化。そして、公的年金+自社独自企業年金の上積み金を後生大事にして、定年後無謀な起業などの失敗で家庭崩壊を招く勿れ・・・と幼稚園児レベルのご親切ご指導の数々とか。前向きに「生涯現役」選択肢に挑む生きがい追求や、社会貢献に役立つ事例説明など皆無というよりタブー視状態だった由。
要するに当時、『生涯現役実践塾』への大企業人事相談室窓口では、当方『生涯現役塾』売込みシャットアウトは当然至極。でも有難いことに、世の中はよくしたものだ。たった一度の人生冒険に賭ける勇者は、極少人数ながらも絶えることなく『生涯現役実践塾』の灯を燈し続けて30年。「失われた20年の日本国力減退期」でも基礎固めの根を拡げながら、全世界で最も早く少子・超高齢化が進む社会日本の弱点を補強する「生涯現役社会の実現」方向に民官挙げての注目が集まり始めてきたのは、天の時ともいわれる時流ではなかろうか。
そこで大事なことは、生涯現役を実現するために「私たち一人ひとりが人生で取り組むべき最大の課題は何か」である。そのためにぜひとも考えてほしいことは、『人生目標』の有無だろう。『われ思う。ゆえにわれ在り』(デカルト/方法序説)の哲学的小難しい説明など抜きにして、私たちは自分の生きがいを他者に説明できるほどの思考整理がされていると、自分自身が日々の行動基準に迷いを生じることはない。その趣旨で私は、初対面の来訪者にご本人納得の上でA4版一枚の『私の人生目標』を書いていただいてから、生涯現役協・NPO/LVクラブへの関わり方などのご相談に応じることが多い。
私自身1959年サラリーマン生活開始から25年間の人生で会社業務以外に企業内労組の三役も経験した中で、自己唯一の人生業務といえる生きがいは、やはり自分自身が徹底的に追究した他者と容易に競合しない分野のモノ。それも、やればやるほど味わい深く、年齢に関係なく生涯・現役で関れるモノ。となれば、活動する過程でより多くの人たちと共通理解を得られるモノとして「生涯現役」をテーマに取組む脳力開発であり、他者との学び合いにそれをフォーカスした次第である。
他者との学びで「生涯現役の人生目標」をもつことが「自らの生きがい」を創出する原動力だと自覚してもらえること、それが『生涯現役実践塾』創設以来の生涯現役仲間の切実な願いである。そのために私たちは実に単純明快なことながら、次のような『生涯現役実践道場の五原則』をLVC創設3年目から「生涯現役塾」で作成、生涯現役協 HPで紹介している。 つづく
各 人 が 取 り 組 む べ き 課 題
LVクラブを設立した1980年代の頃、都内に本社が所在する大企業では、当時55歳定年予定者を対象とする退職準備研修を開催していた。しかし、1988年「生産性の船/ライフ プランニング クルーズ」(日本生産性本部主催)の中高年コース「ライフ創造プラン」の担当講師に招かれて参加した際、受講者の「生涯現役」意識への無関心を痛感したことがある。その後も某自動車メーカー定年退職直前に「生涯現役塾」に参加した方から、聞かされた言葉は今も忘れられない。
“この生涯現役塾のように退職後豊富な人生選択肢の内容がある退職準備講座をもっと以前に知って受講しておきたかった”と。彼の勤務先企業退職準備講座では、受講者家族(専業主婦の奥様が大多数同伴出席)から本人宛永年勤続への感謝状の手紙朗読を中心ドラマ化。そして、公的年金+自社独自企業年金の上積み金を後生大事にして、定年後無謀な起業などの失敗で家庭崩壊を招く勿れ・・・と幼稚園児レベルのご親切ご指導の数々とか。前向きに「生涯現役」選択肢に挑む生きがい追求や、社会貢献に役立つ事例説明など皆無というよりタブー視状態だった由。
要するに当時、『生涯現役実践塾』への大企業人事相談室窓口では、当方『生涯現役塾』売込みシャットアウトは当然至極。でも有難いことに、世の中はよくしたものだ。たった一度の人生冒険に賭ける勇者は、極少人数ながらも絶えることなく『生涯現役実践塾』の灯を燈し続けて30年。「失われた20年の日本国力減退期」でも基礎固めの根を拡げながら、全世界で最も早く少子・超高齢化が進む社会日本の弱点を補強する「生涯現役社会の実現」方向に民官挙げての注目が集まり始めてきたのは、天の時ともいわれる時流ではなかろうか。
そこで大事なことは、生涯現役を実現するために「私たち一人ひとりが人生で取り組むべき最大の課題は何か」である。そのためにぜひとも考えてほしいことは、『人生目標』の有無だろう。『われ思う。ゆえにわれ在り』(デカルト/方法序説)の哲学的小難しい説明など抜きにして、私たちは自分の生きがいを他者に説明できるほどの思考整理がされていると、自分自身が日々の行動基準に迷いを生じることはない。その趣旨で私は、初対面の来訪者にご本人納得の上でA4版一枚の『私の人生目標』を書いていただいてから、生涯現役協・NPO/LVクラブへの関わり方などのご相談に応じることが多い。
私自身1959年サラリーマン生活開始から25年間の人生で会社業務以外に企業内労組の三役も経験した中で、自己唯一の人生業務といえる生きがいは、やはり自分自身が徹底的に追究した他者と容易に競合しない分野のモノ。それも、やればやるほど味わい深く、年齢に関係なく生涯・現役で関れるモノ。となれば、活動する過程でより多くの人たちと共通理解を得られるモノとして「生涯現役」をテーマに取組む脳力開発であり、他者との学び合いにそれをフォーカスした次第である。
他者との学びで「生涯現役の人生目標」をもつことが「自らの生きがい」を創出する原動力だと自覚してもらえること、それが『生涯現役実践塾』創設以来の生涯現役仲間の切実な願いである。そのために私たちは実に単純明快なことながら、次のような『生涯現役実践道場の五原則』をLVC創設3年目から「生涯現役塾」で作成、生涯現役協 HPで紹介している。 つづく