生涯現役社会実現への課題:労働調協1
2015年4月7日 お仕事 生 涯 現 役 社 会 の 実 現 の た め に
必 要 な 条 件
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
代表代行 東 瀧 邦 次
Ⅰ は じ め に
2004年6月に任意団体の日本生涯現役推進協議会(以下:生涯現役協)を設立して、今年は11年目になる。
生涯現役協は、少子・高齢化社会でも「幸せで明るい長寿社会」実現のために、高齢シニアの世代が社会的役割や生きがいをもって、生涯現役で活動できる社会づくりをその目的(生涯現役協:会則第2条)とする。
また、目的達成への事業活動(会則第3条)として、生涯現役社会づくりに関連する次の6項目を揚げている。① 関係団体の連携強化、② 対策推進への行政機関との連携協力、③ 対応志向への企業体などとの協力、④ 国内外の情報収集と提供および調査研究、⑤広報・啓発と国際協力、⑥ その他必要な事業活動・・・である。
生涯現役協の創設に先立つ19年前に、私は「生涯現役実践道場」と名付けた個人会員制の任意団体ライフ・ベンチャー・クラブ(以下:LVクラブ)を1985年5月に発足させていた。発足後LVクラブ仲間と5カ月間の準備を費やし、同年10月に開始した月例開催の「生涯現役塾」は、本年3月で通算351回を数える。当初から外部著名講師に頼ることなく、極力参加者の中から自ら発表意欲を有し、生涯現役を志すプロ意識旺盛な方たちの実践体験中心に相互研鑽を試みてきた。
この実践体験に基づく「生涯現役塾」で、首都圏主要鉄道沿線の14地区に「生涯現役・社会参加の各地域会」をわずか3年で鋭意展開した際の実践力を発揮できた仲間たちとの経験など本当に有難かった。その各地域会の発足に際して、私は必ず自分たちの「生涯現役と生きがいづくり」体験を伝え、出席者と「生涯現役とは何か」を素朴に語り合う機会を重ねたことが非常に役立った。何よりも自助・共助を重視する「生涯現役」と自助中心の「生涯学習」との用語差説明ひとつ考えても、言葉の使い方は重要だ。曖昧なまま「生涯現役」や「生涯現役社会」の言葉を使うのではイメージが湧かず、人に語っても無意味なことは、30年の研鑽経験において嫌というほど知らされている。
そのため過去30年を重ねた「生涯現役塾」での「生涯現役」や「生涯現役社会」の語意説明は、今世紀に於ける超高齢社会での最優先課題ともいえる、主権者国民が次世代にツケを残さないための問題解決を念頭におき、最大限の効果発揮が可能な民活力(自助力・共助力)を活かせるような使い方である。その意味でも「生涯現役=自分の生きがいを持って世の中に役立つこと」、また「生涯現役社会=国民全体が生きがいを持てて世の中に役立つ人生を送り得るような社会」の夢をぜひ実現させましょうという人生目標を前提に、以下私の論旨を述べてみたい。 つづく
必 要 な 条 件
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
代表代行 東 瀧 邦 次
Ⅰ は じ め に
2004年6月に任意団体の日本生涯現役推進協議会(以下:生涯現役協)を設立して、今年は11年目になる。
生涯現役協は、少子・高齢化社会でも「幸せで明るい長寿社会」実現のために、高齢シニアの世代が社会的役割や生きがいをもって、生涯現役で活動できる社会づくりをその目的(生涯現役協:会則第2条)とする。
また、目的達成への事業活動(会則第3条)として、生涯現役社会づくりに関連する次の6項目を揚げている。① 関係団体の連携強化、② 対策推進への行政機関との連携協力、③ 対応志向への企業体などとの協力、④ 国内外の情報収集と提供および調査研究、⑤広報・啓発と国際協力、⑥ その他必要な事業活動・・・である。
生涯現役協の創設に先立つ19年前に、私は「生涯現役実践道場」と名付けた個人会員制の任意団体ライフ・ベンチャー・クラブ(以下:LVクラブ)を1985年5月に発足させていた。発足後LVクラブ仲間と5カ月間の準備を費やし、同年10月に開始した月例開催の「生涯現役塾」は、本年3月で通算351回を数える。当初から外部著名講師に頼ることなく、極力参加者の中から自ら発表意欲を有し、生涯現役を志すプロ意識旺盛な方たちの実践体験中心に相互研鑽を試みてきた。
この実践体験に基づく「生涯現役塾」で、首都圏主要鉄道沿線の14地区に「生涯現役・社会参加の各地域会」をわずか3年で鋭意展開した際の実践力を発揮できた仲間たちとの経験など本当に有難かった。その各地域会の発足に際して、私は必ず自分たちの「生涯現役と生きがいづくり」体験を伝え、出席者と「生涯現役とは何か」を素朴に語り合う機会を重ねたことが非常に役立った。何よりも自助・共助を重視する「生涯現役」と自助中心の「生涯学習」との用語差説明ひとつ考えても、言葉の使い方は重要だ。曖昧なまま「生涯現役」や「生涯現役社会」の言葉を使うのではイメージが湧かず、人に語っても無意味なことは、30年の研鑽経験において嫌というほど知らされている。
そのため過去30年を重ねた「生涯現役塾」での「生涯現役」や「生涯現役社会」の語意説明は、今世紀に於ける超高齢社会での最優先課題ともいえる、主権者国民が次世代にツケを残さないための問題解決を念頭におき、最大限の効果発揮が可能な民活力(自助力・共助力)を活かせるような使い方である。その意味でも「生涯現役=自分の生きがいを持って世の中に役立つこと」、また「生涯現役社会=国民全体が生きがいを持てて世の中に役立つ人生を送り得るような社会」の夢をぜひ実現させましょうという人生目標を前提に、以下私の論旨を述べてみたい。 つづく