「生涯現役社会づくり」をめざす第一弾:12
2015年3月23日 お仕事 高 齢 化 社 会 に 備 え る 生 き 甲 斐 づ く り
現代は、高度に技術化された情報化社会である。ハイテクノロジーがもてはやされ、先端技術の技術開発の記事は、毎日のように新聞で報じられている。それに伴って、日本の社会構造や価値観が、急速に変わりつつある。
数年前、P・F・ドラッカーが「日本人は数学者からお寺の坊さんにいたるまで誰も彼も、経済のことばかり私に話しかけるが、日本が本当に直面している問題は、経済的なものではなく迫りくる社会構造と社会価値の変化である」といったそうだが、その “ 予測 ” した通りの現実になってきた。
反面、現代はまた、急速な高齢化社会到来の時代でもある。昭和一ケタ生まれの最後の年代が満五十歳を超え、“ 窓際族 ” と蔑称され、“ 間引き ” の対象となったり、“ 肩たたき ” がそれとなく行われはじめたりする。
“ 戦中 ” を体験してきた熟年層は、それこそ “ 馬車馬 ” のようになって、企業の第一線で、寝食を忘れて働いてきた。「趣味が仕事」というほど、モーレツなサラリーマンであった。“ 滅私奉公 ” の精神で、日本の高度成長社会を支えることが喜びでもあった。
それが、体力がとみに衰えはじめた今になって、“ 高齢化社会の到来 ” であり、“ 社会の構造的変化 ” というのである。
「テクノロジー」とか「ニュー・マネジメント」といわれても、従来の方法論から即座に “ 英文字 ” への方向転換ができるわけでもない。ますます、肩身を狭くして、自ら、“ 窓際 ” へと、とぼとぼ歩かざるを得なくなる人も多い。
これから数年もすれば、「団塊の世代」が、大挙して中高年齢にさしかかるのである。
1950(昭和25)年には、65歳以上が全人口に占める割合は5%に過ぎなかった。それが、さまざまな要因を加味しても、2000年には、約14%という数字が予測されている。
全人口の14%が高齢者という予測数値は、実に驚くべきものだ。
世界的にみても、65歳以上の層が、全人口の7~8%を超えた時点で、「老齢化社会」とか「老人国」と呼ばれるが、これほど短い期間に、これほど急テンポで、高齢化社会へ突き進んでいる国は、日本を除いてはその例がない。
いわば、日本は、その意味で、高齢化社会の “ 一大実験場 ” の様相を呈しているようだ。
それだけに、高齢化社会であると同時に、ハイ・テク時代の現代には、そこから発生する矛盾や歪みが排出する。 つづく
現代は、高度に技術化された情報化社会である。ハイテクノロジーがもてはやされ、先端技術の技術開発の記事は、毎日のように新聞で報じられている。それに伴って、日本の社会構造や価値観が、急速に変わりつつある。
数年前、P・F・ドラッカーが「日本人は数学者からお寺の坊さんにいたるまで誰も彼も、経済のことばかり私に話しかけるが、日本が本当に直面している問題は、経済的なものではなく迫りくる社会構造と社会価値の変化である」といったそうだが、その “ 予測 ” した通りの現実になってきた。
反面、現代はまた、急速な高齢化社会到来の時代でもある。昭和一ケタ生まれの最後の年代が満五十歳を超え、“ 窓際族 ” と蔑称され、“ 間引き ” の対象となったり、“ 肩たたき ” がそれとなく行われはじめたりする。
“ 戦中 ” を体験してきた熟年層は、それこそ “ 馬車馬 ” のようになって、企業の第一線で、寝食を忘れて働いてきた。「趣味が仕事」というほど、モーレツなサラリーマンであった。“ 滅私奉公 ” の精神で、日本の高度成長社会を支えることが喜びでもあった。
それが、体力がとみに衰えはじめた今になって、“ 高齢化社会の到来 ” であり、“ 社会の構造的変化 ” というのである。
「テクノロジー」とか「ニュー・マネジメント」といわれても、従来の方法論から即座に “ 英文字 ” への方向転換ができるわけでもない。ますます、肩身を狭くして、自ら、“ 窓際 ” へと、とぼとぼ歩かざるを得なくなる人も多い。
これから数年もすれば、「団塊の世代」が、大挙して中高年齢にさしかかるのである。
1950(昭和25)年には、65歳以上が全人口に占める割合は5%に過ぎなかった。それが、さまざまな要因を加味しても、2000年には、約14%という数字が予測されている。
全人口の14%が高齢者という予測数値は、実に驚くべきものだ。
世界的にみても、65歳以上の層が、全人口の7~8%を超えた時点で、「老齢化社会」とか「老人国」と呼ばれるが、これほど短い期間に、これほど急テンポで、高齢化社会へ突き進んでいる国は、日本を除いてはその例がない。
いわば、日本は、その意味で、高齢化社会の “ 一大実験場 ” の様相を呈しているようだ。
それだけに、高齢化社会であると同時に、ハイ・テク時代の現代には、そこから発生する矛盾や歪みが排出する。 つづく