Alterna誌/企業にとって「対話」とは何か
2014年11月4日 お仕事東瀧 邦次さま
いつもお世話になっております。
「対話」の重要性を最初に気付かせてくれたのは、弊誌「オルタナ」の創刊以来、連載をいただいている作家の田口ランディさんです。数年前、「対話をするから」と、湯河原の旅館に誘われました。行ってみると、浴衣姿の男女が10人近く。名刺を交換したところ、東電や東芝の現役社員や大学の先生らでした。
テーマは原子力発電の是非。といっても、原発事故が起きる2年以上前のことだ。今のような対立ムードはなく、なごやかに酒を酌み交わしながら、本音のトークが始まりました。「原子力発電所で、現場のモラルが下がっているのが気になる」。ある東電社員がぼそりとつぶやいたことが脳裏に残っています。
この夜の議論に、結論はありませんでした。対話だから、その場所に集まり、話し合うことが最大の目的だったのでしょうが、闊達な意見が行き交い、非常に意義深いものだと思いました。
そんなことを思い出したのは、昨日(2014年11月3日)、興味深い二つのセッションに参加したからです。
一つ目は午前10時からの「山北と横浜をつなぐフューチャーセッション/木のある暮らしを考えよう!」。横浜・馬車道駅近くの「mass×mass関内フューチャーセンター」で開かれた。
関内イノベーションイニシアティブ株式会社(横浜市中区、治田友香社長)が運営するコワーキング&コラボレーションスペースだ。
この対話セッションでは、神奈川県の西端にある山北町と、東端の横浜市中区を結び、山北町の間伐材をどうすれば都会で活かせるかを話し合った。
山北町森林組合の池谷和美代表理事専務が「間伐排出の助成金に頼っていては、本来の林業が育たない」と警鐘を鳴らした。天然住宅を主宰する相根昭典さんは「建築の世界と、森の世界は分断されている。これをつながないと日本の林業に未来はない」と続けた。
このセッションでは建築家やデザイナーやジャーナリスト、市民らが集まり、ふだんは同じ県でもあまり意識することがない「山北と横浜」をつなぐというテーマのもとに、皆が意見を出し合った。
この日二つ目のセッションは、日本財団で開かれた「私たちがともに紡ぐストーリーの力」。主宰したのはSOLジャパン。ベストセラー『学習する組織』で知られるピーター・センゲ氏らが1997年に設立したSOL(Society for Organizational Learning)の日本支部だ。
会場に着くと、会費1万円と割高なのにも関わらず、定員200人がほぼ埋まっている。聴衆の熱気に、まず驚かされた。年齢層も若者からシニアまで幅広い。
セッションの口火を切ったのは、アダム・カヘン氏(レオス北米会長)。南アフリカの人種差別やコロンビアの政府と麻薬組織の対立など、解決が極めて困難な社会的対立において、「シナリオ・プランニング」と呼ぶ対話手法で、解決の糸口を提供したという。
カヘン氏の講演で印象的だったのは、「シナリオ・プランニングは、将来の可能性を何通りも考えることだが、決してこうあるべきとか、こうでなければならないと決め付けてはならない」という言葉だ。
組織の方向性を定める「バックキャスティング」という手法では、「未来のあるべき姿」を起点にするが、シナリオ・プランニング」は、そうではないという。意見が違う人たち、対立した利害関係者たち、さらには政敵や敵対関係同士をも一堂に集めるためには、結論を先に決めてはならないのだ。
むしろ、対立している人間たち、政治勢力を一つの場所に集めるところに、まず最初の大きな意義があるのだろう。
カヘン氏は「シナリオ・プランニング」の同義語として「ストーリー・テリング」という言葉も何度も口にした。いま、企業の非財務情報(ESG)の発信手法として注目されている言葉だが、過去や現在の「物語」ではなく、さまざまなステークホルダーと「未来を語り合う」ことに力点が置かれているように思えた。
CSRの世界でも、「対話」が最も重要な機能の一つとして注目されている。だが、「日本企業によるステークホルダー・ダイアログの多くは『儀式』の域を出ない」と多くの識者に批判されている。(オルタナ編集長 森 摂)
(この続きは、朝日新聞社WEBRONZAの筆者連載コーナーと月刊誌「月刊総務」連載コラムに近日掲載します)
企業にとって「対話」とは何か http://www.alterna.co.jp/13940
◆株式会社オルタナが経理担当パート社員を募集
委細面談。週4日勤務(1日6時間程度)。交通費支給。
面接希望やお問い合わせは、このメールにご返事をお願い致します。
=============オルタナ&オルタナSお勧め記事================
◆グランプリは、三洋商事の「手サイクル」
――エコ・ファースト 環境メッセージEXPO2014
http://www.alterna.co.jp/13917
◆「プロボノ」、中韓ほかアジアで急拡大
http://www.alterna.co.jp/13911
◆「居住地域の除染急げ」グリーンピースが提言
http://www.alterna.co.jp/13923
◆紅茶にも缶コーヒーにも認証、キリンの持続可能な商品づくり
http://alternas.jp/work/ethical_work/55431
◆「奇跡の集落」、さらなる奇跡に挑戦――移住希望者に住居を
http://alternas.jp/study/news/55357
==============オルタナ編集長メルマガ読者プレゼント============
◆老舗5社が集結、東北の有機コットン使用のTシャツを1名様に
1935年創業の老舗Tシャツメーカー久米繊維工業は、コットンの消費
で東北復興支援に取り組む。津波被害を受けた田畑で綿花を栽培、商
品化して農家を支援する「東北コットンプロジェクト」の綿を使用し
たTシャツを10月に発売。紡績、吊編みなど各工程で老舗企業と協力
し、日本ならではの「ものづくり」にこだわった。紺色Mサイズを
1名様にプレゼント。詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/13903
==============オルタナ編集長お勧め書籍 ===================
◆目指すは「痩せる」ではなく「太らない」
「必要なのは『痩せる』ではなく『太らない』という発想の転換である」。そう説くのは、ダイエット指南書『一生太らない生き方』(ぴあ)だ。JICAの食品加工隊員や日本ケロッグ広報室長を経験した井出留美さんが執筆した。詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/13935
==============オルタナ編集長お勧めイベント=====================
◆11/4締切 CSR担当者のための海外森林保全研修ツアー
企業のCSR活動の一環として、日本国内の森林整備や植林が広く実施
されています。一方、東南アジア諸国では、森林減少が深刻化してい
る場所も少なくありません。地球・人間フォーラムは、企業のCSR担当者を対象にマングローブ植林を体験し、現地担当省庁と意見交換をする研修ツアーを実施します。ツアーには、環境省担当者が同行します。
日 程: 2014年12月5日(金)~12月10日(水)
研修地: マレーシア(ペナン州、ペラック州、クアラルンプール)
費用: 往復航空チケットや現地飲食費などおよそ10~15万円
(現地宿泊費やプログラム費用は環境省が負担)
http://www.gef.or.jp/activity/forest/world/2014tour.html
◆11/5「パートナーシップによる東アジアの持続可能な低炭素都市づくり」
京都市は11月5日に「京都国際環境シンポジウム」を開催します。東アジアの自治体関係者、研究者、環境保全団体などが一堂に会す貴重な機会です。地球温暖化や東アジアの環境政策に関する基調講演のほか、「産業」「教育」「都市づくり」といったテーマで分科会も開催され、日本、韓国、中国、台湾、モンゴルの先進事例について学べます。
と き: 2014年11月5日(水) 10:00-17:00
ところ: 国立京都国際会館アネックスホールほか(京都市左京区宝ヶ池)
参加費: 無料(要予約) 詳しくは⇒ https://kyoto-ies.jp
◆11/10 第11回銀座ソーシャル映画祭
社会問題を身近に感じてもらうため、中越パルプ工業は「銀座ソーシャル映画祭」を開催しています。」第11階上映の「アリ地獄のような街」は、アジア最貧国であるバングラディシュの首都ダッカの闇を描いたドキュメンタリー。何十万人も存在するというストリートチルドレンたちが、「アリ地獄」のような闇に飲み込まれ、逃れられない様を描いています。
と き: 2014年11月10日(月)19:00-21:00 参加費: 1000円
ところ: ギャラリー・アートグラフ銀座(東京都中央区銀座)
https://pro.form-mailer.jp/fms/eee8919766896
◆11/11 みんなで学ぶ 食と農のおもてなし・もったいない・里山のこころ「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」併催イベントが11月10日から13日まで開催されます。11日には、8月のESD地球市民村でESDジャパンモデルとして発表された「伊藤園ESDモデル」の事例紹介もあります。本業CSRと連動させたESD国際理解推進モデルの特色を浮き彫りにして議論します。
参加費: 無料(事前登録制)
と き: 2014年11月11日(火)14:30-16:00
ところ: 名古屋国際会議場1号館3階133-134会議室(名古屋市)
詳しくは⇒ https://convention-net.jp/cg/esd_reg/index.html
◆11/15 サステナビリティフォーラム「ニッポンの栄養が世界を変える!」
世界で今「栄養」への関心が高まりつつあります。飢餓、低栄養、そして途上国にも蔓延しつつある「栄養不良の二重負荷(ダブルバーデン)」問題。味の素グループは「『栄養』の力で経済成長と世界一の長寿社会を実現した日本はもっと世界に貢献できるはず」という考えのもと、途上国の栄養改善に取り組んできました。本フォーラム「ニッポンの栄養が世界を変える!」では、国、NGO、教育機関、民間それぞれの立場から連携のありかたを討議します。
と き: 2014年11月15日(土)13:30-17:30 参加費: 無料
ところ: 味の素グループ高輪研修センター(東京都港区高輪)
詳しくは⇒ https://www.ajinomoto.com/jp/activity/csr/ain/
◆11/15締切 第7回3R低炭素社会検定
「3R低炭素社会検定」は、全国の研究者や実務者が運営に関わることで、持続可能な社会実現のための連携を深めた検定です。家庭・職場でのごみ削減・適正処理に関する千恵を問う「3R部門」、世界で起きる温暖化の実態や省エネへの取り組みなどを扱う「低炭素社会部門」の2部門でそれぞれ受験が可能です。
試験日: 2015年1月11日(日) 会場: 全国11か所
受験料: 両部門5400円、一部門のみ4320円
詳しくは⇒ http://www.3r-teitanso.jp/
◆11/16 「人と社会と地球がつながるソーシャルブランディングを考える」
「元来、企業とは社会的公器である」との前提に立ち、営利・非営利に関わらず、各企業や団体が「社会課題に関する感受性」を共通価値としながら協働する時代が到来しています。本フォーラムでは、「健康な人、健康な社会、健康な地球」をテーマにその領域において先進的な活動をされているリーダーを招き、ソーシャルブランディングの観点から、21世紀における社会のあり方を考えます。
と き: 2014年11月16日(日)14:00-18:00
ところ: 薬樹株式会社 青山オフィス(港区赤坂) 参加費: 1500円
http://www.liko-net.or.jp/information/2014/11161400.html
◆11/16 トランジション・シンポジウム2014
政情不安、エネルギー危機、気候変動など私たちは様々なトランジション(移行)に囲まれています。今ある時代的閉塞感から乗り換え、自分が暮らしたい時代を自分たちの町から作り上げる活動「トランジションタウン」をもとに、持続可能なコミュニティというテーマで、地域経済やエネルギー自給など先進的な試みについて話し合います。
と き: 2014年11月16日(日)10:30-17:20
ところ: 明治学院大学白金キャンパスパレットゾーン2Fアートホール
(東京都港区白金台) 参加費: 1300円(当日は1500円)
詳しくは⇒ http://kokucheese.com/event/index/224295/
◆11/17 国際シンポ「自然エネルギーの大量導入が電力システムを変える」
自然エネルギーの拡大により、世界中で、電力システムの形が変わっています。風力や太陽光発電で年間電力需要の15%以上をまかなう国も登場しています。日本においても、大量の自然エネルギーを電力システムに柔軟に取り組むことは必須の課題です。国際エネルギー期間再生可能エネルギー拡大実施協定のクリスチャン・ペトリック氏を招き、最新の調査レポートを紹介します。
と き: 2014年11月17日(月)15:00-17:30 参加費: 無料(要予約)
ところ: WTCコンファレンスセンターRoomA(東京都港区浜松町)
http://jref.or.jp/activities/events_20141117.php
◆11/18 第4回みなとCSRダイアログ
港区立エコプラザ、みなと環境にやさしい事業者会議(mecc)、オルタナは、社会と企業の対話を活性化させる「みなとCSRダイアログ」の第4回を開催します。第1部では、ヴェオリア・ウォーター・ジャパンのCSR活動の発表後、討議時間を設け、内容を深めていきます。第2部では、参加者全員でCSRやソーシャル・ビジネス、環境・社会的課題について意見交換するセッション「CSRダイアログ」を行います。今回は水環境、水辺環境について討議します。
と き: 2014年11月18日(火)18:00-20:00(隔月で全6回開催)
ところ: 港区立エコプラザ(東京都港区浜松町)
参加費: 無料 定員: 40名(申込み先着順)
お申し込みは⇒ http://goo.gl/VwDhIe
◆11/22 「総選挙体感 スウェーデン市民と交流する旅」報告会&勉強会
9月に催行し大人気だったスタディーツアー「投票率80%以上!総選挙体感スウェーデン市民と交流する旅」の報告会と勉強会を行います。お茶とお菓子とともに、当時の通訳レーナさんや参加者の感想を生で聞く、フランクな会です。スウェーデンツアーは2月にはアンコールツアーも予定しています。
と き: 2014年11月22日(土)15:00-17:00
参加費: 無料(要予約)
ところ: 有限会社リボーンオフィス(東京都新宿区新宿)
http://reborn-japan.com/infomation/topics/10296
スウェーデンツアー(9月開催時)の概要⇒
http://reborn-japan.com/overseas/9775
============================================
★11月4日付け 今回のプレゼント応募パスワード:コットン
=======================================================
株式会社オルタナ 代表取締役 編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
■オルタナオンライン http://www.alterna.co.jp
■CSRを網羅する「オルタナ総研」 http://www.alterna.co.jp/csr
■若者とソーシャルを結ぶ「オルタナS」 http://www.alternas.jp
◆(新)CSR検定3級は2015年3月8日 http://www.alterna.co.jp/13523
◆ニュースレター「CSR monthly」は企業のCSR担当者必見の内容です。
http://www.alterna.co.jp/csrmonthly
◆全国の書店やアマゾンで発売中◆送料無料でお得なオルタナの定期購読
定期購読はこちら⇒ http://www.fujisan.co.jp/product/1281682296/
◆企業の「CSR浸透度」測定サービスを横浜市大と共同開発しました。
◆オルタナ×新日本有限責任監査法人共催 「CSR部員塾」
第8期は2014年10月スタート http://www.alterna.co.jp/11609
◆会社選びのモノサシを変える! 「グリーン天職バイブル2014」
グリーンな経営者「直筆」による会社案内です。
◆グリーンな経営者をネットワークする「グリーン経営者フォーラム」
詳しいご説明と会員ご紹介はこちら⇒ http://www.greenforum.biz
====================================================
いつもお世話になっております。
「対話」の重要性を最初に気付かせてくれたのは、弊誌「オルタナ」の創刊以来、連載をいただいている作家の田口ランディさんです。数年前、「対話をするから」と、湯河原の旅館に誘われました。行ってみると、浴衣姿の男女が10人近く。名刺を交換したところ、東電や東芝の現役社員や大学の先生らでした。
テーマは原子力発電の是非。といっても、原発事故が起きる2年以上前のことだ。今のような対立ムードはなく、なごやかに酒を酌み交わしながら、本音のトークが始まりました。「原子力発電所で、現場のモラルが下がっているのが気になる」。ある東電社員がぼそりとつぶやいたことが脳裏に残っています。
この夜の議論に、結論はありませんでした。対話だから、その場所に集まり、話し合うことが最大の目的だったのでしょうが、闊達な意見が行き交い、非常に意義深いものだと思いました。
そんなことを思い出したのは、昨日(2014年11月3日)、興味深い二つのセッションに参加したからです。
一つ目は午前10時からの「山北と横浜をつなぐフューチャーセッション/木のある暮らしを考えよう!」。横浜・馬車道駅近くの「mass×mass関内フューチャーセンター」で開かれた。
関内イノベーションイニシアティブ株式会社(横浜市中区、治田友香社長)が運営するコワーキング&コラボレーションスペースだ。
この対話セッションでは、神奈川県の西端にある山北町と、東端の横浜市中区を結び、山北町の間伐材をどうすれば都会で活かせるかを話し合った。
山北町森林組合の池谷和美代表理事専務が「間伐排出の助成金に頼っていては、本来の林業が育たない」と警鐘を鳴らした。天然住宅を主宰する相根昭典さんは「建築の世界と、森の世界は分断されている。これをつながないと日本の林業に未来はない」と続けた。
このセッションでは建築家やデザイナーやジャーナリスト、市民らが集まり、ふだんは同じ県でもあまり意識することがない「山北と横浜」をつなぐというテーマのもとに、皆が意見を出し合った。
この日二つ目のセッションは、日本財団で開かれた「私たちがともに紡ぐストーリーの力」。主宰したのはSOLジャパン。ベストセラー『学習する組織』で知られるピーター・センゲ氏らが1997年に設立したSOL(Society for Organizational Learning)の日本支部だ。
会場に着くと、会費1万円と割高なのにも関わらず、定員200人がほぼ埋まっている。聴衆の熱気に、まず驚かされた。年齢層も若者からシニアまで幅広い。
セッションの口火を切ったのは、アダム・カヘン氏(レオス北米会長)。南アフリカの人種差別やコロンビアの政府と麻薬組織の対立など、解決が極めて困難な社会的対立において、「シナリオ・プランニング」と呼ぶ対話手法で、解決の糸口を提供したという。
カヘン氏の講演で印象的だったのは、「シナリオ・プランニングは、将来の可能性を何通りも考えることだが、決してこうあるべきとか、こうでなければならないと決め付けてはならない」という言葉だ。
組織の方向性を定める「バックキャスティング」という手法では、「未来のあるべき姿」を起点にするが、シナリオ・プランニング」は、そうではないという。意見が違う人たち、対立した利害関係者たち、さらには政敵や敵対関係同士をも一堂に集めるためには、結論を先に決めてはならないのだ。
むしろ、対立している人間たち、政治勢力を一つの場所に集めるところに、まず最初の大きな意義があるのだろう。
カヘン氏は「シナリオ・プランニング」の同義語として「ストーリー・テリング」という言葉も何度も口にした。いま、企業の非財務情報(ESG)の発信手法として注目されている言葉だが、過去や現在の「物語」ではなく、さまざまなステークホルダーと「未来を語り合う」ことに力点が置かれているように思えた。
CSRの世界でも、「対話」が最も重要な機能の一つとして注目されている。だが、「日本企業によるステークホルダー・ダイアログの多くは『儀式』の域を出ない」と多くの識者に批判されている。(オルタナ編集長 森 摂)
(この続きは、朝日新聞社WEBRONZAの筆者連載コーナーと月刊誌「月刊総務」連載コラムに近日掲載します)
企業にとって「対話」とは何か http://www.alterna.co.jp/13940
◆株式会社オルタナが経理担当パート社員を募集
委細面談。週4日勤務(1日6時間程度)。交通費支給。
面接希望やお問い合わせは、このメールにご返事をお願い致します。
=============オルタナ&オルタナSお勧め記事================
◆グランプリは、三洋商事の「手サイクル」
――エコ・ファースト 環境メッセージEXPO2014
http://www.alterna.co.jp/13917
◆「プロボノ」、中韓ほかアジアで急拡大
http://www.alterna.co.jp/13911
◆「居住地域の除染急げ」グリーンピースが提言
http://www.alterna.co.jp/13923
◆紅茶にも缶コーヒーにも認証、キリンの持続可能な商品づくり
http://alternas.jp/work/ethical_work/55431
◆「奇跡の集落」、さらなる奇跡に挑戦――移住希望者に住居を
http://alternas.jp/study/news/55357
==============オルタナ編集長メルマガ読者プレゼント============
◆老舗5社が集結、東北の有機コットン使用のTシャツを1名様に
1935年創業の老舗Tシャツメーカー久米繊維工業は、コットンの消費
で東北復興支援に取り組む。津波被害を受けた田畑で綿花を栽培、商
品化して農家を支援する「東北コットンプロジェクト」の綿を使用し
たTシャツを10月に発売。紡績、吊編みなど各工程で老舗企業と協力
し、日本ならではの「ものづくり」にこだわった。紺色Mサイズを
1名様にプレゼント。詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/13903
==============オルタナ編集長お勧め書籍 ===================
◆目指すは「痩せる」ではなく「太らない」
「必要なのは『痩せる』ではなく『太らない』という発想の転換である」。そう説くのは、ダイエット指南書『一生太らない生き方』(ぴあ)だ。JICAの食品加工隊員や日本ケロッグ広報室長を経験した井出留美さんが執筆した。詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/13935
==============オルタナ編集長お勧めイベント=====================
◆11/4締切 CSR担当者のための海外森林保全研修ツアー
企業のCSR活動の一環として、日本国内の森林整備や植林が広く実施
されています。一方、東南アジア諸国では、森林減少が深刻化してい
る場所も少なくありません。地球・人間フォーラムは、企業のCSR担当者を対象にマングローブ植林を体験し、現地担当省庁と意見交換をする研修ツアーを実施します。ツアーには、環境省担当者が同行します。
日 程: 2014年12月5日(金)~12月10日(水)
研修地: マレーシア(ペナン州、ペラック州、クアラルンプール)
費用: 往復航空チケットや現地飲食費などおよそ10~15万円
(現地宿泊費やプログラム費用は環境省が負担)
http://www.gef.or.jp/activity/forest/world/2014tour.html
◆11/5「パートナーシップによる東アジアの持続可能な低炭素都市づくり」
京都市は11月5日に「京都国際環境シンポジウム」を開催します。東アジアの自治体関係者、研究者、環境保全団体などが一堂に会す貴重な機会です。地球温暖化や東アジアの環境政策に関する基調講演のほか、「産業」「教育」「都市づくり」といったテーマで分科会も開催され、日本、韓国、中国、台湾、モンゴルの先進事例について学べます。
と き: 2014年11月5日(水) 10:00-17:00
ところ: 国立京都国際会館アネックスホールほか(京都市左京区宝ヶ池)
参加費: 無料(要予約) 詳しくは⇒ https://kyoto-ies.jp
◆11/10 第11回銀座ソーシャル映画祭
社会問題を身近に感じてもらうため、中越パルプ工業は「銀座ソーシャル映画祭」を開催しています。」第11階上映の「アリ地獄のような街」は、アジア最貧国であるバングラディシュの首都ダッカの闇を描いたドキュメンタリー。何十万人も存在するというストリートチルドレンたちが、「アリ地獄」のような闇に飲み込まれ、逃れられない様を描いています。
と き: 2014年11月10日(月)19:00-21:00 参加費: 1000円
ところ: ギャラリー・アートグラフ銀座(東京都中央区銀座)
https://pro.form-mailer.jp/fms/eee8919766896
◆11/11 みんなで学ぶ 食と農のおもてなし・もったいない・里山のこころ「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」併催イベントが11月10日から13日まで開催されます。11日には、8月のESD地球市民村でESDジャパンモデルとして発表された「伊藤園ESDモデル」の事例紹介もあります。本業CSRと連動させたESD国際理解推進モデルの特色を浮き彫りにして議論します。
参加費: 無料(事前登録制)
と き: 2014年11月11日(火)14:30-16:00
ところ: 名古屋国際会議場1号館3階133-134会議室(名古屋市)
詳しくは⇒ https://convention-net.jp/cg/esd_reg/index.html
◆11/15 サステナビリティフォーラム「ニッポンの栄養が世界を変える!」
世界で今「栄養」への関心が高まりつつあります。飢餓、低栄養、そして途上国にも蔓延しつつある「栄養不良の二重負荷(ダブルバーデン)」問題。味の素グループは「『栄養』の力で経済成長と世界一の長寿社会を実現した日本はもっと世界に貢献できるはず」という考えのもと、途上国の栄養改善に取り組んできました。本フォーラム「ニッポンの栄養が世界を変える!」では、国、NGO、教育機関、民間それぞれの立場から連携のありかたを討議します。
と き: 2014年11月15日(土)13:30-17:30 参加費: 無料
ところ: 味の素グループ高輪研修センター(東京都港区高輪)
詳しくは⇒ https://www.ajinomoto.com/jp/activity/csr/ain/
◆11/15締切 第7回3R低炭素社会検定
「3R低炭素社会検定」は、全国の研究者や実務者が運営に関わることで、持続可能な社会実現のための連携を深めた検定です。家庭・職場でのごみ削減・適正処理に関する千恵を問う「3R部門」、世界で起きる温暖化の実態や省エネへの取り組みなどを扱う「低炭素社会部門」の2部門でそれぞれ受験が可能です。
試験日: 2015年1月11日(日) 会場: 全国11か所
受験料: 両部門5400円、一部門のみ4320円
詳しくは⇒ http://www.3r-teitanso.jp/
◆11/16 「人と社会と地球がつながるソーシャルブランディングを考える」
「元来、企業とは社会的公器である」との前提に立ち、営利・非営利に関わらず、各企業や団体が「社会課題に関する感受性」を共通価値としながら協働する時代が到来しています。本フォーラムでは、「健康な人、健康な社会、健康な地球」をテーマにその領域において先進的な活動をされているリーダーを招き、ソーシャルブランディングの観点から、21世紀における社会のあり方を考えます。
と き: 2014年11月16日(日)14:00-18:00
ところ: 薬樹株式会社 青山オフィス(港区赤坂) 参加費: 1500円
http://www.liko-net.or.jp/information/2014/11161400.html
◆11/16 トランジション・シンポジウム2014
政情不安、エネルギー危機、気候変動など私たちは様々なトランジション(移行)に囲まれています。今ある時代的閉塞感から乗り換え、自分が暮らしたい時代を自分たちの町から作り上げる活動「トランジションタウン」をもとに、持続可能なコミュニティというテーマで、地域経済やエネルギー自給など先進的な試みについて話し合います。
と き: 2014年11月16日(日)10:30-17:20
ところ: 明治学院大学白金キャンパスパレットゾーン2Fアートホール
(東京都港区白金台) 参加費: 1300円(当日は1500円)
詳しくは⇒ http://kokucheese.com/event/index/224295/
◆11/17 国際シンポ「自然エネルギーの大量導入が電力システムを変える」
自然エネルギーの拡大により、世界中で、電力システムの形が変わっています。風力や太陽光発電で年間電力需要の15%以上をまかなう国も登場しています。日本においても、大量の自然エネルギーを電力システムに柔軟に取り組むことは必須の課題です。国際エネルギー期間再生可能エネルギー拡大実施協定のクリスチャン・ペトリック氏を招き、最新の調査レポートを紹介します。
と き: 2014年11月17日(月)15:00-17:30 参加費: 無料(要予約)
ところ: WTCコンファレンスセンターRoomA(東京都港区浜松町)
http://jref.or.jp/activities/events_20141117.php
◆11/18 第4回みなとCSRダイアログ
港区立エコプラザ、みなと環境にやさしい事業者会議(mecc)、オルタナは、社会と企業の対話を活性化させる「みなとCSRダイアログ」の第4回を開催します。第1部では、ヴェオリア・ウォーター・ジャパンのCSR活動の発表後、討議時間を設け、内容を深めていきます。第2部では、参加者全員でCSRやソーシャル・ビジネス、環境・社会的課題について意見交換するセッション「CSRダイアログ」を行います。今回は水環境、水辺環境について討議します。
と き: 2014年11月18日(火)18:00-20:00(隔月で全6回開催)
ところ: 港区立エコプラザ(東京都港区浜松町)
参加費: 無料 定員: 40名(申込み先着順)
お申し込みは⇒ http://goo.gl/VwDhIe
◆11/22 「総選挙体感 スウェーデン市民と交流する旅」報告会&勉強会
9月に催行し大人気だったスタディーツアー「投票率80%以上!総選挙体感スウェーデン市民と交流する旅」の報告会と勉強会を行います。お茶とお菓子とともに、当時の通訳レーナさんや参加者の感想を生で聞く、フランクな会です。スウェーデンツアーは2月にはアンコールツアーも予定しています。
と き: 2014年11月22日(土)15:00-17:00
参加費: 無料(要予約)
ところ: 有限会社リボーンオフィス(東京都新宿区新宿)
http://reborn-japan.com/infomation/topics/10296
スウェーデンツアー(9月開催時)の概要⇒
http://reborn-japan.com/overseas/9775
============================================
★11月4日付け 今回のプレゼント応募パスワード:コットン
=======================================================
株式会社オルタナ 代表取締役 編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
■オルタナオンライン http://www.alterna.co.jp
■CSRを網羅する「オルタナ総研」 http://www.alterna.co.jp/csr
■若者とソーシャルを結ぶ「オルタナS」 http://www.alternas.jp
◆(新)CSR検定3級は2015年3月8日 http://www.alterna.co.jp/13523
◆ニュースレター「CSR monthly」は企業のCSR担当者必見の内容です。
http://www.alterna.co.jp/csrmonthly
◆全国の書店やアマゾンで発売中◆送料無料でお得なオルタナの定期購読
定期購読はこちら⇒ http://www.fujisan.co.jp/product/1281682296/
◆企業の「CSR浸透度」測定サービスを横浜市大と共同開発しました。
◆オルタナ×新日本有限責任監査法人共催 「CSR部員塾」
第8期は2014年10月スタート http://www.alterna.co.jp/11609
◆会社選びのモノサシを変える! 「グリーン天職バイブル2014」
グリーンな経営者「直筆」による会社案内です。
◆グリーンな経営者をネットワークする「グリーン経営者フォーラム」
詳しいご説明と会員ご紹介はこちら⇒ http://www.greenforum.biz
====================================================