私たち日本生涯現役推進協議会創設(2004年6月)の発起人代表で江島 優理事【東京エグゼクティブ・サーチ(株)代表取締役会長】が、来たる12月17日開催の『第348回生涯現役シリーズ塾』で日本コンピュータ・ダイナミクス( N C D )株式会社名誉顧問の下條武男当協議会名誉顧問とご一緒に、『夢と希望を生み出す生涯現役社会』について講演していただきます。
  江島理事が2006年初、日刊紙VOICEに執筆で大変好評を得た内容を当Blogで今日・明日の前後2回に分けて、以下に掲載させていただきます。
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〔前編〕
 無 資 源 国 家 日 本 = 人 材 (財) こ そ 勝 負 の 決 め 手
                       (社)全国民営職業紹介事業協会 副会長
                       (社)日本人材紹介事業協会 会長   
                        東京エグゼクティブ・サーチ株式会社
                           代表取締役会長  江  島    優

  私が人材ビジネス・紹介事業を始めてから瞬く間に35年(現在では43年)が過ぎました。

  この35年の間にドルショック、第一次・二次のオイルショック(街は暗闇)、円高ショック(大不況)、そしてバブルショック(経済崩壊)を体験しながら人材事業を推進展開してまいりました。

  戦後60年、焼け跡から立ち直り高度経済成長を果たしてバブル崩壊まで、世の中は時代・年代・世代によって大激動をしてきました。今まさに大変革期であります。

  日本人の価値観も戦後は十人一色でしたが、高度成長で十人十色と個性を発揮し、現代は情報社会を迎えて一人十色と価値観も逆転多様化して複雑になってきたのです。これから将来に渡り、国内・海外とも想像以上に変動の時代に突入するものと確信しております。

  資源の無い日本としては、国際社会、特にグローバリゼーション・ボーダレスの市場経済の中で競争に打ち勝って生き残るためには、“人的資源”に頼る以外ありません。人材の教育育成に努め、特に各分野においてプロの人材を作り上げることが21世紀の日本にとって最も重要な課題であります。

  私自身は35年間(現在は43年間)、就職・転職の相談に応じながら有能な人材を企業に紹介し、またカウンセリングを通じて人材の育成に努力してまいりましたが、十分に満足できたとは思っておりません。

  日本全体を見た場合、本物のプロフェッショナル人材が各分野において育っていないのが真実です。一言でいえば素人(アマチュア)の人材が責任あるポストに就いているケースが非常に多い。例えばプロの政治家や外交官が少ない、プロの経営者不足、同じくプロの教師及び大学教授も少ないし、高度な開発技術者・IT技術者も不足しているのが昨今の日本の実態ではないでしょうか。

  バブル経済崩壊以降、日本的経営・日本的雇用制度は完全に崩壊しました。資本主義経済の中で実力・能力主義、成果・機能・合理主義、自己責任の人事社会を迎えたのです。官営・民営企業全てにおいて「経営力」の欠如が諸に出てきました。「人材」と「組織」を見直して有能な人材と無能な人材を積極的に入れ替える適材適所の人材の配置転換が今こそ重要であり、日本再生への近道であります。つまり人材の流動化を促進することが急務なのです。   つづく
〔後編〕
無 資 源 国 家 日 本 = 人 材 (財) こ そ 勝 負 の 決 め 手
                       (社)全国民営職業紹介事業協会 副会長
                       (社)日本人材紹介事業協会 会長   
                        東京エグゼクティブ・サーチ株式会社
                           代表取締役会長  江  島    優
【昨日のつづき】
  今や日本は約1000兆円と言われる莫大な借金国家で、その上ゼロ金利政策でお金の面から言えばもうすでに破綻しています。しかも少子・高齢化社会という大きな課題も抱え、日本の労働力は今後ますます低下する一方です。当然生産力が低下して行き、国家も衰退の方向へ向かうことになります。良識ある国民は日本の再生について危惧しているのです。

  少子・高齢化社会と言われて久しい。現在日本の労働者人口(就労人口)は約6500万人、少子化の影響で若年労働力が約1800万人、正式には15歳から34歳までを若年労働者と言い、それが全体の労働力人口の3分の1以下です。パート・アルバイトで働くフリ-ターが約300万人、働く意思の無い引きこもりのニートが約100万人(予備軍も含む)、驚くべき数字です。2025年には若年労働力が日本は600万人に減少、インドは1億人、中国は8000万人と予測されています。

  目標をもって働くフリーターは社会復帰も可能であるが、ニートは重大な社会問題です。一つ間違えば親子間の殺人暴力、校内の殺人暴力に走る場合もあります。犯罪で検挙された少年(14歳以上20歳未満)は全国で14.5万人(2003年)、家庭崩壊、学級崩壊、学力低下と悪いことづくめで、戦後の学校教育の欠陥がまともに表れてきているのです。年間犯罪件数に関しても370万件と増加の傾向にあり、中高年の自殺者は7万人と言われています。

  問題は平和貢献国家日本として「どうしたら日本をもっと良くできるか」と言うことにあり、その責務は若者より大人に課せられています。もっとはっきり言えば、若者に日本を愛しにくくさせるような行動をとる大人こそ問題の根源があるのです。

  21世紀は人材の流動化・自由化・国際化を迎え「人材(財)の時代」であります。激動する国際社会に通用するリーダーシップを持つ人材の育成が日本再生のための緊急課題であることは言うまでもありません。日本は今、明治維新と第二次世界大戦の敗戦時に次ぐ“第三の変革期”です。この大変革期に日本が繁栄し、国際間競争に打ち勝ち、永遠に存続するために、抜本的な教育改革を早急に実現することが極めて重要であります。

  また、若年労働力不足を補うために移民法を制定し有能な外国人労働者を受け入れることと、年齢差別禁止法を制定して経験・知識豊富な3000万人の高齢者を有効に活用することが、若者から老人まで不安のない豊かな日本を作り上げるものと確信いたします。

  わが国の少子・高齢化の問題に早く手を打たなければ、21世紀の中頃には国家の衰退と消滅につながりかねません。民・官・産・学の協働システムを作り上げて、具体的な対策及び実行が急務であります。

【付記: そのためにも、私たち日本生涯現役推進協議会は何はともあれ、まず民間主導で生涯現役実践活動開始から明2015年の30周年を迎える絶好の契機に、『生涯現役プロデューサー』100万人目標の輩出国民運動を本格的に発足させる準備を着々と推進しています。どうか親愛なる皆様、ご賛同くださる方が一人でも多く、この実践活動にごお支援ご尽力いただけますよう衷心願っております。】
【冨山発「生涯現役」運動のススメ】
 シリーズ 
   た か が 「 生 涯 現 役 」 さ れ ど 「 生 涯 現 役 」No.1
                            富 山 社 会 人 大 楽 塾
                              代 表  柳  原    正  年
                             (日本生涯現役推進協議会 参与)

  「生涯現役活動」に取り組んではや二十数年。東京在住時、ライフ・ベンチャー・クラブ東瀧代表から成熟社会での生きがいづくりの在り方を学び、首都圏各地で「生涯現役を考える会」や「生涯現役を推進する会」の立ち上げ支援活動を行ってきた。

  この時期、生涯現役という言葉は、お金至上主義そのものであるとの誤解が強く、生涯現役を口にすることすら憚られた時代である。クラブでは、来たるべき「少子高齢社会」に備えソーシャル・キャピタル「social capital」すなわち社会関係資本の醸成を急がなければならないと画策、人々が共通の目的を持ち、共通の行動を取ることで高まる意識改革により、行政などの効率性や信頼性といった社会関係上資源を整える必要性を説いていたのである。

  私はこの時期を「生涯現役第一ステージ」と呼んでいる。あれから20数年親の介護の関係から地方の富山で生涯現役活動を実践することになったが、生涯現役意識の乏しい地方の中高年に生涯現役活動の重要性を訴えるため、2000年4月富山社会人大楽塾を設立、具体的実践活動開始した。しかし生涯現役活動の本質を理解してもらうには、一人ひとりの意識革命が必要であった。このことは次回以降に記載するが、この意識革命活動を私は「生涯現役第二ステージ」として称している。

  日本社会は、団塊の世代の65歳リタイヤ開始により超高齢社会が現実のものとなった。地方は3人に一人、首都圏でも4人に一人の高齢者が存在することになる。ウイークディ地方の街を歩けば高齢者だけが目立つ社会である。そのリタイヤした高齢者が、生きがいを模索して、書店・図書館にたむろしている姿には、日本をけん引してきた面影はない。

  まさに綾小路きみまろがいう「あっちもこっちも、右も左も、前も後ろも高齢者」である。「あれから40年」というCDがヒットしているという。そんな私にだれがした、時の流れがそうさせたと揶揄している。

  生涯現役活動の対策を二十数年訴えてきた我々は、今からでも遅くはないを合言葉に、一人一人の生きがいづくりにあった生涯現役の構築に手をさしのべたいと思う。厚生労働省では、生涯現役対策としてこれら高齢者の雇用を含め、緊急対策を発表しているが、生涯現役の本当の在り方が分からない人が多く、すでに手遅れの感がある。

  また介護保険の抑制のため、地域支援事業として、介護予防・日常生活支援総合事業のガイドライン(概要)を発表し、コミュニティサロン、住民主体の運動・交流の場づくりに高齢者は支える側に回って欲しいと提案している。これらは二十数年前からライフ・ベンチャー・クラブが提案してきた地域活性化システムなのである。

  次回は、意識革命の指導者として、富山での実践活動から得た指導者人材の育成について
  また全国に配置の必要がある「生涯現役プロデューサー」と「生涯現役ディレクター」の必要性について述べたい。
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  「未来からの風フォーラム」事務局からのお知らせ  
      多  摩  大  学  大  学  院   公  開  講  座       
      「 ネ オ ・ リ ベ ラ ル ア ー ツ 特 別 講 義 」 藤沢久美氏    
         との対話に登壇します        
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 来る2015年1月14日(水)、
 多摩大学大学院 公開講座   「ネオ・リベラルアーツ特別講義」において、経済・経営のみならず、文化・教育・芸術などの幅広い分野で活躍中の藤沢久美氏との対話に登壇します。

 テ ー マ は 藤 沢 久 美 、 マ ル チ ・ キ ャ リ ア を 語 る
 -  な  ぜ 、 好  奇  心  が 
       才  能  を  開  花  さ  せ  る  の  か  ?  -  で す 。

  「ネオ・リベラルアーツ」と称したこの特別講義は、各分野で活躍する一流のプロフェッショナルを招き、永年の仕事の経験から体得した「体験の知」や「身体の知」を、深く学ぶ講義です。
  下記に、この公開講座の概要を転載します。
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 【日 時】2015(平成27)年1月14日(水)
      19:00-21:00
 【会 場】国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
      (東京都港区六本木5-11-16)
 【登壇者】藤沢久美氏 :シンクタンク・ソフィアバンク 代表
      田坂広志  :多摩大学大学院 教授
 【参加費】無料
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  今週は、YouTube「田坂広志 公式チャンネル」より、
  風の対話「対話を深める方法」 - 自己との対話 -  を、お送りします。
  真の対話とは、 人為的に行うものではなく、自然に起こるもの。
 何かに導かれるように、自然に生まれるもの。
  その意味を掴んだとき、そこに、知の創発が起こるのでしょう。
                   (田坂広志メッセージ)
 この番組は、下記URLよりご覧ください。
  http://youtu.be/IAKF7GHaXCs
 【YouTube田坂広志 公式チャンネル】
  http://www.youtube.com/user/hiroshitasaka
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
  NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に 
     ご 支 援 く だ さ る  ご 協 力 者 の 皆 様

いつもお世話になっております。

下記の通り、エコプロダクツ展関連、アースデイ大学関連のイベント情報をお届けいたします。

◆12/13 エコプロダクツ2014 環境経営学会シンポジウム
「サプライチェーンにおけるサステイナビリティをいかに高めるか」
現地法人の形で日本企業の海外進出(特にアジア)が続いています。しかし、
進出先での「CSR リスク」を認識しないまま海外に出て行くことから、現地で
人権・労働や環境などの問題でトラブルを抱え込む企業が増えています。
このことは資材調達においても同様です。直接的な契約関係にない2 次・3 次の海外調達先で問題が起きると、遡って発注元(最終ブランド企業)の責任が厳しく問われます。これを「サプライチェーンのCSRリスク」と呼びます。
この問題の解決が、日本企業の持続的な企業価値の向上には不可欠です。
そこで、皆様と議論を深めたいと考え、シンポジウムを企画いたしました。
とき: 2014 年12 月13 日(土)13:00 受付開始、シンポジウム13:30~16:30
ところ:東京ビッグサイト会議棟605号室  参加費:無料
基調講演: ① 牛島慶一様 Ernst & Young Japan
「変革期を迎える日本のサプライチェーンマネジメント」
② 佐藤雅宏様 ミズノ(株)法務部グローバルCSR室 課長
「ミズノのCSR 活動 サプライチェーンの人権問題~CSR 調達~」
パネルディスカッション「サプライチェーンのCSR リスクの認識と対応」
牛島慶一様(基調講演者)、佐藤雅宏様(基調講演者)
小川慎一朗様 富士ゼロックス(株) CSR部 部長
宮崎正浩 環境経営学会 副会長、跡見女子大学教授
川村雅彦 環境経営学会 副会長、ニッセイ基礎研究所上席研究員
モデレータ:後藤敏彦 環境経営学会 会長 申し込みは⇒ 
http://www.smf.gr.jp/data/pdf/20141110ecopro2014.pdf
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◆12/11~13 エコプロダクツ2014 こどもエコツアー 運営ボランティア募集
エコプロダクツ2014では、小中学生を対象として、エコプロダクツ出展企業や団
体のブースを巡って探検する、こどもエコツアー「エコプロエコキッズ探検隊」
を行います。企業や団体で取り組んでいる環境活動を子どもたちが学び、環境問題を身近に感じてもらうためのツアーです。
会場内を見学する時間も充分に確保できますので、ご来場予定だった方、見学するだけよりも有意義な時間となることをお約束します。また、独自の出展とは別の意味で有益な機会となりますので、ぜひご参加ください。

とき: 2014年12月11日(木)~13日(土) 9:00~16:00
  ※2日以上活動できる方歓迎。終了時間は相談に応じて変更可。
ところ: 東京ビッグサイト
その他:昼食、交通費支給、天ぷら油リサイクルバスで行く!ふくしまオーガ
ニックコットンプロジェクトへご招待(12月、1月実施のどちらかご希望のツアー)
活動内容:ツアーの運営(ツアー引率、受付など)
訪問先企業:日本容器包装リサイクル協会、三菱製紙、花王、味の素グループ、
日本生活協同組合連合会、日本環境協会、清水建設東京木工場、
本田技研工業、SGホールディングスグループ(佐川急便)、マツダ、サンデン、
JFEグループなど 申し込み・詳細は⇒ 
http://reborn-japan.com/infomation/topics/10283
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◆12/20 アースデイ大学 第4回特別講座
「冬至こそ、地球の再生を想う「里山」X「写経」―「紙」を通じて今の里山文化を知り、「書」を通じて未来を想う―」 冬至は、夜が一番長く、冬枯れの世界から春の芽生えの世界へと、「再生」に向かっていく日。また、新年に向けて、葉書に筆を走らせる時期でもあります。今回は、再生をテーマに「里山」と「写経」を通して新たな一歩を踏み出していくための講座を開催します。
 
「里山」は、日本古来より農業中心の暮らしによる草木の活用から、独自の「生物多様性」豊かな自然環境、景観、伝統文化を生み出してきました。現在では、こうした里山文化が衰退の危機にあります。当講座第1部は里山文化再生の一つ、放置竹林から「紙」を作る挑戦を学びます。
 
「写経」は、平安時代に比叡山延暦寺の天台宗僧侶・慈覚大師円仁(794-864)に
より始まりました。以来、人々は、平和・繁栄・平癒を祈念し、写経をするようになりました。また、五大院安然(841-902)は、天台本覚論「草木国土悉皆成仏」
の中で、森羅万象すべてに心と命があるとして、純粋な一心で自らを全うすることを説きました。この世界観は日本文化の根幹でもあります。第2部では、「写経」を通して一年を振り返り、志新たな覚悟を葉書に「書」きます。地球の再生を想いながら、新たな一歩を踏み出していくことを再発見してみませんか?

※アースデイ大学とは、「地球のために行動できる人を創る」ことを目的とした、 校舎をもたないバーチャルな活動体です。

とき:2014 年12 月20 日(土)13:00 受付開始、講座13:30~16:30
ところ: 中越パルプ工業株式会社(銀座2-10-6)
※地下鉄有楽町線「銀座1丁目」駅・11番出口より徒歩1分、地下鉄銀座線
「銀座」駅・A13出口より徒歩3分。参加費:1,500円
第1部【紙】里山文化再生 クロストーク:森 摂様 オルタナ編集長 ×
       西村修様 中越パルプ工業(株) 営業企画部長
第2部【書】写経体験:秋葉光寂様 天台宗僧侶
申し込みは⇒ http://earthday-u.jp
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株式会社オルタナ
東京都目黒区駒場1-26-10-304  tel: 03-6407-0266
■オルタナオンライン http://www.alterna.co.jp
■CSRを網羅する「オルタナ総研」 http://www.alterna.co.jp/csr
■若者とソーシャルを結ぶ「オルタナS」  http://www.alternas.jp
◆(新)CSR検定3級は2015年3月8日に実施http://www.alterna.co.jp/13523
◆ニュースレター「CSR monthly」は企業のCSR担当者必見の内容です。
 http://www.alterna.co.jp/csrmonthly
◆全国の書店やアマゾンで発売中◆送料無料でお得なオルタナの定期購読
  定期購読はこちら⇒ http://www.fujisan.co.jp/product/1281682296/
◆企業の「CSR浸透度」測定サービスを横浜市大と共同開発しました。
◆オルタナ×新日本有限責任監査法人共催 「CSR部員塾」
  第8期は2014年10月スタート  http://www.alterna.co.jp/11609
◆会社選びのモノサシを変える! 「グリーン天職バイブル2014」
  グリーンな経営者「直筆」による会社案内です。
◆グリーンな経営者をネットワークする「グリーン経営者フォーラム」
  詳しいご説明と会員ご紹介はこちら⇒ http://www.greenforum.biz
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
 NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に 
   ご 支 援 く だ さ る   会  員  皆  様

「起業活動支援家」松村拓也氏のコラムを下記転載紹介させていただきます。
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こんにちは、松村拓也です。
このメールは、ご縁のあった皆様に月2回ほどBCCメールでお届けしています。
参加希望、ご意見、ご質問など、何でもこのメールに返信してください。
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094 目次
◆◆1.コラム・・・・・・・・・「情報が無い」という情報◆◆
◆◆2.レポート・・・・・・・・公益認定手続きは面白い!②◆◆
◆◆3.12月後半の活動予定・・各種イベント(15~28日)のご案内◆◆
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◆◆1.コラム・・・・・・・・・「情報が無い」という情報◆◆
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自分の欲しい「ありそうな情報」が見つからないのはよくあることです。なぜ見つからないのか、可能性は次の2つ。
①探す場所が違う、判らない
②その情報は誰も発信していない
もちろん多くの場合まずは①を疑うべきです。聞いてみると、まだ辞書も引いていない・・・などという人いますがとんでもない! せめてNET検索であれこれ探してみるべきです。

でも、何でもNETで見つかると思ったら大間違い。数年前、NPOカプラーのメンバーだったHさんが、あまりにも政財界の裏事情に詳しいので「オフレコ塾」と称して若者を集め、みんなでNET検索してこの人の出まかせを暴こうとしたことがありました。例えば「日本で一番税金をたくさん払っている人は〇〇さん」とか「日本で一番多く森林を所有しているのは〇〇さん」とか・・・。ところがどれ一つとしてNET検索ではヒントすら見つかりません。Hさんの説によれば、こ
れらの情報は「新聞社が持っている」とのこと。なぜなら、新聞社は大勢の記者が情報を探して取材をするから、人が発信したくない情報を知っている・・・確かにそうです。つまり、Hさんの情報がNETで見つからないのは、それらは「発信されていない」情報だからです。

これはちょっと問題です。私たちは膨大な情報から必要なものを探し出せるようになったと思いこんでいますが、その多くは「発信された情報」です。本人が発信したくない情報は「個人情報」として保護されて、横流しすることはできません。膨大な「誰かが自分の都合で発信している情報」に取り囲まれた結果、私たちが「客観的事実」に関する情報を見つけ出すのは至難の業になりつつあります。

ですが、ここで落胆する必要はありません。そもそも、客観的事実を知るのは、難しいことなんです。Hさんは、新聞社が知ってるよ・・・と言っていましたが、新聞社だって意思を持っていて、情報を歪めていない訳ではありません(ちなみに僕は新聞を読みません)。むしろ、私たちは、その情報を「誰も発信していないこと」に着目すべきです。あなたが知りたいと思うのに、「知っていても
発信しない人がいる」と考えると、その先を考えてみたくなりませんか?

情報が発信されていない理由はいくつか考えられます。
・その情報を知っていても発信しようと思わない
→発信にメリットが無い
→発信にデメリットがある
・その情報を知っていても発信したくてもできない
→禁止されている
→しない方がいいと思っている
→発信する能力が無い
・その情報を誰も知らない
  →?

今回私は、使われていない土地や建物に関する情報を集めているうちに、この問題に気付きました。土地を活用できず持て余している地主さんに「困っている土地の情報を見せてください」というと、なんと最後の「誰も知らない」状態でした。「空き家対策」が来年あたり流行語になりそうな勢いを感じますが、その原因は明らかに「当事者不在」です。もちろん「所有者」という張本人がいるのですが、彼らが知っているのは土地の「税金に関する情報だけ」で、そこを利用したり整備したり保全するのに必要な情報は、誰も管理していないことがわかってきました。なぜ・・・最後の?を解き明かし、その情報を知り、発信できるようにしていくことが一つの事業になりつつあります。

あなたの知りたい情報が手に入らないとき、そこには大きなチャンスと可能性が隠れています。あなたの「疑問」こそが、新しい世界の扉を開ける鍵ですよ、きっと。
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◆◆2.レポート・・・・・・・・公益認定手続きは面白い!②◆◆
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昨日、世田谷税務署に行って、笑恵館を公益事業にした場合の「所有者の税務申告」について相談をしてきました。今回もいろいろ面白かったので皆さんにご報告します。

今回税務署に相談に行くことになったきっかけは、内閣府のアドバイスが原因です。公益法人になってから公益事業をやるのか、公益事業を始めてから公益法人になるのか? この事業モデルが絵空事でないことを説明するには、先に始めることが何よりだということになりました。そこで問題になるのは、土地所有者との関係です。ランドリソースという事業は、所有者から無償で土地建物を提供してもらう事業なので、公益法人になってしまえば寄付は非課税となりますが、ま
だ一般法人の段階では税金がどうなるのか心配でした。

この点についても内閣府に相談すると、「内閣府には元税務署長がぞろぞろいて、いつでも電話くれと言っているが、おそらく松村さんは素人だから、電話で税務相談などしない方がいいだろう。地元の税務署の代表に電話して、公益法人関連の税金について担当者と相談したいと言って面談することを勧める」とのことでした。

世田谷税務署では、法人課税第1部門の「上席国税調査官」という方が対応してくれました。笑恵館の事業を簡単に説明した後、端的に「法人が個人から土地建物を借りて事業をするのに、家賃を払わなくても個人の側に迷惑は掛かりませんか?」と質問すると、調査官は「私は法人専門なので個人の税は後で確認しますけど、基本的には問題ありません。概して法人が特定の個人に何かを与えると税務手続きが様々派生しますが、個人が法人に何かを与えてもあまり税金は関係ありません。」と答えてくれました。

これは面白い答えです。まず、法人と個人は、税務上完全に別世界だということ。今回のような法人の行為が個人の税に及ぼす影響などは、むしろ「総合的な知識を持つ税理士さん」に聞いた方がいいとも言ってました。私はこれまで、税理士と税務署の区別が判らず、無料ということですべて税務署にたずねていましたが、税務署が苦手なこともあるんですね。話の後、調査官は席を外し、個人担当の方に確認を取り「土地と建物の所有者が同一であれば、家賃はタダでも構いませんよ」と念を押してくれました。

そしてもう一点は、「家賃はタダでも構わない」という話。家賃収入だろうが、給与所得だろうが、個人の所得税に変わりはありません。ただし、建物を作るのにかかった費用を経費にする(減価償却)には、その経費が生み出す収入=家賃収入が必要です。逆に言うと、家賃収入が無ければ、建設費を差し引く相手がなくなってしまいます。この答えのおかげで、私のもやもやは完全に晴れ渡りました。つまり、償却必要のない資産は「タダ=資源」ということです。私は笑恵館の土地建物をタダで借りてもよいが、建物のリフォーム代のもとを取るためには、その分の家賃を払うべきだということです。

今回は、税務署から大切なことを教えていただき、ついに収支計画に着手できるようになりました。いよいよ公益申請に向け、猛ダッシュだ!!
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◆◆3.12月後半の活動予定・・各種イベント(15~28日)のご案内◆◆
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凡例  □FREE(居場所) …面談歓迎 
■公開イベント …誰でも参加可能
15(月) □12:00-21:00(笑恵館)
16(火) ■14:00-16:00土地資源活用セミナー(笑恵館)
■16:00-18:00個別相談会(笑恵館)
■18:00-20:00笑恵館ミーティング
17(水) □09:00-15:00FREE
■16:00-18:00木蓮館ミーティング
18(木) □09:00-15:00(笑恵館)
19(金) □09:00-18:00(笑恵館)
■19:00-21:00ランドリソース説明会
20(土) 休業日
21(日) □09:00-18:00(笑恵館)
■19:00-21:00ランドリソース説明会
22(月) □09:00-19:00(笑恵館)
23(火) □12:00-17:00(笑恵館)
■17:00-19:00笑恵館クラブ運営会議
24(水) □18:00-21:00FREE
25(木) ■12:00-17:00笑恵館大掃除
26(金) □09:00-18:00(笑恵館)
■19:00-21:00起業交流会 キャロットタワー
27(土) 休業日
28(日) □12:00-17:00FREE
29(土)~1/04(日) 年末年始休業日
松村の予定表はこちら →http://nanoni.co.jp/schedule
申込、お問い合わせはnande@nanoni.co.jpまで
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私はこれまで「起業支援活動家」と自称してきましたが、そろそろやめようかな…と考えています。日本土地資源協会の公益申請と並行して、1月からの公益事業・稼働に向け、今まさに起業中です。この事業に何の迷いもなく没頭できるのは、これまで私のやってきたことがすべて生かされ、これから私のやりたいと思うことがすべて網羅されている気がするからです。来年は58歳になりますが、やりたいことに出会うのにこれだけ時間がかかりました。
今後は、ランドリソースの開設者として生き、死のうと思います(たぶん)。
そして、すごく欲張りな事業ですので、およそ皆さん誰とでもお付き合いができると思います。だから、この発信を続けながら、皆さんの質問、相談、そして参加を心よりお待ちしています。

いつもお騒がせしてます。
配信停止を希望される方は、その旨お返事ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

松村拓也
mobile:090-9830-3669、taku8823@ezweb.ne.jp
e-mail:takuya@nanoni.co.jp
〒226-0016神奈川県横浜市緑区霧が丘3-15-1

一般社団法人 日本土地資源協会 http://www.land-resource.org
特定非営利活動法人 カプラー http://www.coupler.or.jp
株式会社 なのに http://www.nanoni.co.jp
このメールは 日本生涯現役推進協議会 様宛にお送りしました。
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    J.I.メールニュース No.683 2014.12.04発行 
 「債権法改正について ―そんなに急いで、どうするの?―」
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 「債権法改正について ―そんなに急いで、どうするの?―」
               立教大学法学部 教授  角 紀代恵
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皆さんは、現在法務省が民法の「債権法」について改正作業を行っていることをご存知でしょうか。

平成21年以来、法制審議会民法(債権関係)部会※1で検討が行われ、今年8月に概要を取りまとめた「要綱仮案」を決定しました。来年の通常国会への法案上程を目指しているようです。

債権法とはざっくり言って、契約に関するルールです。条文を読む機会はほぼありませんから、一般国民にはなじみがありません。しかし、生活には密接に関わっています。

抜本的に見直した項目は約200。債権法については、民法制定以来はじめての大改正です。

民法が制定されてから120年。時代の変遷とともに変えた方が良い点がでてくるのは当然です。しかし、今回の改正は、不具合を修理するというよりも、改正のニーズがないところまで、土台からの全とっかえを目指したものでした。

今の法律では困ると言っている人はそんなにいないわけですから、検討を主導してきた法律学者が法律の体系としての美しさを重視したためとも言えます。そのため、23年4月の中間論点整理においてピックアップされた論点は500にも達し、3.11震災直後に行われたパブリック・コメントにおいては、改正すること自体の是非を問う多くの意見が寄せられました。

さて、改正の内容を見てみましょう。

たとえば、今回の改正の目玉ともいうべき「保証」です。

そもそもは、借金の保証人の自殺などの被害をなくすため、保証人保護の掛け声の下で作られた改正案です。

中小企業が事業資金を借り入れる場合、金融機関は、保証人をたてることを要求することが、ままあります。そこで、頼み込まれてしぶしぶ保証人になる人が出ないようにするために、「金融庁による監督指針」は、保証人になれる第三者(経営者以外の者)を、「積極的に保証を申し出た事業の協力者や支援者」に限定しています。それにもかかわらず「要綱仮案」は、保証意思があることを公正証書※2にサインすれば、どんな第三者であっても、保証人になれるとしています。

「要綱仮案」では、公正証書の作成というハードルが第三者保証の歯止めになると考えているものと思われます。しかし、公正証書を作りに公証役場に行くのは、融資が決まってからです。保証人となる人が、公正証書の作成を拒否すれば、融資の話はフイになります。このような状況で、公正証書の作成を拒否できる人は何人いるでしょうか?

さらに、せっかく保証人を公証役場に連れて来たのだからと、債権者は、保証人との間で、強制執行認諾文言付保証契約書(債務者が借金を返せない場合、債権者は訴訟をしなくても保証人に、即、強制執行できる)を作成する可能性が大です。これでは、保証人の保護は、現行法よりも悪化してしまうことになりかねません。

今回の債権法改正は学者主導で行われ、現場の意見を十分に反映したものとはいえません。改正が私達の生活や社会に与える影響について、十分な関心が向けられ、討論もなされたとは言えません。また、「要綱仮案」は、中間試案からかなりの修正が行われているにもかかわらず、パブリック・コメント手続も予定されていません。

このままでは、国民が何も知らないままに、国民生活に重大な影響を及ぼす債権法改正が行われてしまいます。

債権法改正は、急を要する課題ではありません。もっと、時間をかけて行うべきです。十分な国民的議論のために、いったん手を止めることを望むものです。

※1 法務大臣の諮問に応じて、民事法、刑事法その他法務に関する基本的な事項を調査審議すること等を目的とする。

※2 公証人が法令に従って法律行為その他私権に関する事実について作成した証書。法律上完全な証拠力をもつ。 

参照 角教授「債権法改正について」詳細資料→(http://www.kosonippon.org/mail/20141204.pdf
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【角 紀代恵(かど きよえ)氏:プロフィール】
富山大学経済学部助教授、筑波大学社会科学系助教授、成城大学法学部助教授を経て、平成7年より立教大学法学部教授。専門は担保法。著書に、『手続法から見た民法(共著)』『受取勘定債権担保金融の生成と発展』『基本講義 債権総論』他
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
 info@kosonippon.org
 いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載しています。
http://www.kosonippon.org/mail/index.php
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
    NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ  の  活  動  に   
          ご  支  援  く  だ  さ  る   会  員  皆  様

いつも 皆様には 「生涯現役社会づくり」へのご支援を本当に有難うございます。
日本生涯現役推進協議会:柳原正年参与から富山発【たかが「生涯現役」されど「生涯現役」№2】が本日届きましたので、下記転載ご紹介させていただきます。
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  意 識 革 命 の 指 導 者 と し て の 人 材 づ く り       
「 生  涯  現  役  プ  ロ  デ  ュ  ー  サ  ー  へ  の  道 」
                                柳 原  正 年

  今回は生涯現役推進活動の推進人材(指導者)について考えてみたい。
  前回述べた「生涯現役ステージ1」(ノウハウは生涯現役1.0と表現)とは、生涯現役活動の啓蒙段階をさし、1985年から1994年の10年間をいう。高齢社会を予見し生涯現役活動の重要性を説いた最初の民間人は、ライフ・ベンチャー・クラブ代表の東瀧氏である。
  今から30年前と言えば、日本は高度成長バブル経済に突入「拝金主義」が蔓延していた。そして1989年12月29日東証株価3万8915円をピークにバブルの崩壊が始まった頃である。
  この時代には東京では「勉強会」が盛んであった。ライフ・ベンチャー・クラブでは異業種交流会の様相を呈していた。会員は現役の仕事に専念しながらも、休日は東瀧氏から教わった「来たるべく生涯現役時代への準備実践活動」に取り組んだ。
  その啓蒙活動の原動力となったのが、「生涯現役を考える地域会」の立ち上げである。クラブ員は自分の居住する地域で啓発会を立ち上げたのである。首都圏では18か所以上の地域会が開催され、クラブ員は会の創設者として縦社会から横社会のネットワークづくりを構築した。ちなみに私は東京丸の内界隈に勤める大企業管理職を中心とした「ホワイトカラー再開発フォーラム」を立ち上げた。
  バブルに沸いたこの時代、日本人に大きな変化が表れていた、それはお金では解決できないものへの対応である。この時代の流行語に、勉強会・ヤリガイ・マネーゲーム・ぬれ落ち葉・バブル経済崩壊などがあり、バブルの崩壊により、平成は一気に価値観が一遍する時代となった。しかも人々はバブル期の「お金の亡者」に魂を奪われ、人間は生涯現役人生を考える余裕を失っていたのである。
  当時のクラブ員は大企業の管理職が多く、バブル経済の崩壊に伴う終身雇用性の崩壊を目の当たりにし、社畜(しゃちく・いわゆる会社人間)からの脱皮を始めた。私はこのころ東京で、「桃太郎歴史発見会」を作り、分かりやすい生涯現役活動の啓発を行ってきた。そのキャッチフレーズは「金太郎型人間(どこを切っても同じ顔)」よ、さようなら、「桃太郎軍団型人間(自分の個性を生かす)」よ、こんにちはと説いて回った。
  草分け期の指導者(創始者)人材は、プロデューサー、コーディネーター、ディレクター・インストラクターを兼ねた個人商店の経営スタイルであった。なぜ個人商店型からスタートしたかと言えば、当時の日本社会には終身雇用による閉塞感があり、個人としての尊重がなかったからである。日本でアメリカ版のAARP(全米退職者協会)が現存しないのも、リーダーとなる退職者が大企業型の組織運営の煩わしさを知っているからである。
  全体主義に埋没し自分を見失った人たちは、退職後は個人として自由に生きたいから、改めて組織活動を生涯現役にすることをためらうのである。
  このように生涯現役第1ステージは、会社から離れ地域の有志で集う「生涯現役を考える会」へとシフトしていった。
  しかし終身雇用も崩壊した今、これからは個を中心とした生涯現役活動を推進せざるを得ない、その普及活動の人材が、組織化できる能力を持つ「生涯現役プロデューサー」である。

  次回は生涯現役個人商店から、生涯現役活動の組織化とプロデューサーへの期待について考えたい。
東瀧 邦次さま

いつもお世話になっております。
(ご案内資料は次の転載ご参考URL=http://www.alterna.co.jp/14116 です。)
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【Altarna誌:編集長 森 摂】

  リンゴを切ると、淡く黄色がかった果肉が露わになる。ごく当たり前のことだ。ところがこのリンゴは、中の果肉までもが赤い。青森県五所川原市で18年ぶりの新品種となった「栄紅」(えいこう)だ。これを地元が世界にも通用するリンゴとして育て、売り出そうとしている。プロジェクトをサポートしているのは、日立製作所だ。
  「栄紅」はただ果肉が赤いだけではなく、糖度は「ふじ」と同程度で、ポリフェノールがふじの8倍含まれているなど、栄養面でも優れている。11月22日に地元で開いた初めての一般向け試食会では「王林やジョナゴールドのような味で、さっぱりしている」などの声が上がり、好評だった(11月23日付け東奥日報)。
  栄紅は現在、苗木の育成中で、5年後の2019年に初の出荷を目指している。それまでに栄紅のファンを増やそうと、いまは「応援サポーター」を募集中だ。今年10月の豊洲マラソン(東京)にも五所川原のブースを置き、サポーターを募った。来年からは、栄紅の「オーナー制度」も始める計画だ。
  普及品のリンゴが1個80円以下のところ、栄紅は1個800~1000円を目指す。五所川原農林高校(五農高)の佐藤晋也校長(60)は「栄紅を2015年のミラノ万博に持って行きたい。そして世界に広めたい」と期待を込める。
  五農高の佐藤校長は、五所川原で農業を中心とした地域活性化に心血を注ぐ、地元のキーパーソンの一人だ。2012年に「五所川原6次産業化推進協議会」を立ち上げ、五農高のほか、地域の生産者、農協、津軽鉄道、日立製作所や行政、大学をつないだ。
  リンゴやコメのほか、コメ粉メン、みそドーナツ、ぶどう酢のドリンク「酢チューベン酢」などを地元企業と共同開発し、津軽鉄道の駅で販売する試みも始まった。
  佐藤校長が進めるのは、「就農就労型6次産業」だ。過疎が進む農村地域で雇用を生み出し、地域を活性化する。五農高から食糧供給産業を生み出し、環境保全と市民の健康を考える「環境健康研究センター」を目指している。
  来年早々には新会社を設立し、ここで五農高と日立製作所ががっぷり四つに組む。すでに登録制ウェブサイトをつくり、生徒たちの課題研究や、レシピ開発、ITと農業の連携などを進めている。
  ウェブサイトには生産者ら約100人と生徒492人、職員90人が参加し、情報を交換する。これで親近感を持ってもらい、ファンを広げていく。今後は、マーケティングや商品開発、さらには農産物の直接購入もできるようにする。(「五農高アグリコミュニティサイト」はこちら) 
プロジェクトを進める中で、日立製作所側からライブカメラのアイデアが出た。五農高の敷地内にある水田やリンゴ園、野菜畑や花のビニールハウスにライブカメラを置き、いつでも様子が分かるようにした。定点観測によって、気象データの蓄積や生産技術の共有ができるようになった。
  日立製作所側のリーダーは、情報・通信グループ・社会イノベーション事業開発室の川上裕二主任技師(54)。川上氏の専門は金融システムで、もともとは農業とはまったく縁がないキャリアだった。
  新分野開発のきっかけはリーマンショック。「金融市場のシステムはほぼ出来上がった。金融の次を考えると、地域通貨の可能性は十分あるが、日本では地域でモノとお金がまだ地域内で循環していない」。「そこで、どうすれば地産地消できるかを考え、農業に行き着いた」という。
  五所川原の産品を売り出すルートを探したところ、有機農産物の販売で名高いスーパーの福島屋(東京都羽村市、福島由一社長)に行き着き、取り扱いの了承を得た。
  佐藤校長はこう振り返る。「六次産業のプロジェクトは日立がいなかったら大変だった。ITの使い方、消費者への入り込み方を教えてもらった。ウェブで滞在時間やリピーターが分かる。そこから割り出していける」。
  栄紅は、生産者だけではなく、消費者のクラブ組織化を目指している。作る人と売る人が同じネットワークで情報を共有し、売り買いをする。こうしたプラットフォームの構築を日立製作所が担っている。
  川上氏は「私たちの視点は、実は農業ではない。6次産業だ」と話す。第3次産業であるITがいかに第一次産業である農業を活性化できるか。その掛け算にビジネスチャンスを見出す。
  その第一は「流通」で、モノだけではなく、情報の流通も指す。売り手と買い手をいかにつなげるかだ。特にデータベース化が重要という。二つ目は、ロボティックス。生産者が高齢化する中で、ロボット技術でも貢献を目指している。
  ロボットによる鳥獣被害への対応や、無人ヘリによる観測も視野に入れる。これにより、衛星写真よりも安価で収穫時期や病虫害のタイムリーな把握ができる。
  今後の活動について、佐藤校長は「ポイントは、子どもたち(生徒)をどう参画させるかだ」と言い切る。ネットワークを、自分たちの仕組みとしてとらえられるか、就農・就労を実現し、地域で活躍し、活性化させるか。(オルタナ編集長 森 摂)

(この続きは、朝日新聞社WEBRONZAの筆者連載コーナーと月刊誌「月刊総務」連載コラムに近日掲載します)

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   ご 支 援 く だ さ る   会  員  ご  関  係  皆  様

  いつも 皆様には 「生涯現役社会づくり」にご尽力を賜わり有難うございます。
  政治女子グループから来る14日(日)衆議院議員選投票に向けての啓発メールを下記のとおり発信していますが、私たち「生涯現役社会づくり」推進活動を実践する仲間は、どのように賛同・協力してもらえる候補者を一人でも多く見出し、選出していくかを今回も真摯に決断、行動していこうではありませんか。
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  師走の総選挙である第47回衆議院議員総選挙も投票日まで残すところあと数日!  投 票 日 は 1 2 月 1 4 日(日)!
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  衆院選は、日本の現在と未来を担う衆議院議員を選ぶために行われる選挙のことで、小選挙区と比例代表とよばれる二つの方式がある。いずれも投票日は12月14日(日)だ。

  小選挙区制は住んでいる場所に応じて割り振られた個人の候補者に投票するのに対して、比例代表制では指示する政党に投票し、あらかじめその政党が定めた候補者に自動的に票が割り振られる。有権者はそれぞれ一票ずつの選挙権を行使できるのだ。
  衆議院議員の定数のうち295人は小選挙区から、180人が比例代表から選出されることが決められている。

  師走の忙しさと急な解散によって、国民の今回の選挙に対する熱は高まっているとは言えないだろう。大方の予想では、投票率も低いのではないかと言われているが、はたしてどうなるか。

  アベノミクス解散と首相自身が述べている今回の総選挙は国民の生活にどのような影響を及ぼすのだろうか。

  消費税の増税や、国会議員の数をどうするのかと言った問題は、すぐにでも結果の見える話だろう。

  少子化対策のために、どのような子育て支援を行うのかは、母親にとって危急の問題だ。同様に介護問題に悩む方は多く、このまま放置すればその数はますます増えるだろう。

  オリンピックに向けた都市整備や、リニア鉄道網の整備は、長期的な話題だが夢がある。

  若者や女性の貧困は、日本が本格的な格差社会に突入したことを知らせている。

  原発再稼働は、経済・エネルギー問題・感情、そして国民の生命が絡んだ複雑な問題だし、集団的自衛権や安全保障の問題は、舵取りをあやまると国を壊しかねない難題だ。

  そして福島には、いまだ成らない復興を心待ちにする被災者の方々がいる。

  これらはいずれも、国民として無関心ではいられない、もしも無関心で通せばいずれ必ず手痛いツケを支払わされるであろう問題である。個人個人が直面する問題をきちんと考えること、そして権利をちゃんと行使することが重要なのだ。

  例えば最初は自分の興味のある、あるいは生活に密接したテーマから選挙を眺めてみてもいいかもしれない。きっと自らの主張や、要望に沿った政党や個人候補者が見つかるだろう。見つけた政党や候補者の、他分野に対する政策をチェックしてみるのもいいかもしれない。きっと自分の考えと違う部分も見つかるに違いない。
  そうすると他の候補や政党を見る必要が出てくる。

  終わりのない作業に感じるが、そうではない。比例代表ならば主な政党で5つ、選挙区ならば多くても6-7人が候補者だ。何よりもこうした作業を経て、選挙へ行き、投票をするというのは、義務ではなく権利なのだ。
  せっかく持っている権利を、楽しんで使わない手は無いだろう。

  とは言え各党の選挙公約(マニフェスト)などは、文字も多いし読むのも大変だ雰囲気や方向性を短時間でとらえてもらう為、主な政党の公式CMなどの動画をまとめてみた。確認して、12月4日(日)の投票にぜひとも役立ててほしい。

【2014衆院選】いよいよ選挙!各政党のCM動画まとめたよ。
[Point] http://www.pointtown.com/ptu/r.g?rid=4NRXnLnQ9Hui
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<配信元>
セイジ女子.JP:http://www.seijijoshi.jp/
問合せ先   :seijijyosi@gmail.com
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
 NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に 
   ご 支 援 く だ さ る   会  員  ご  関  係  皆  様

  いつも 皆様には 「生涯現役社会づくり」にご尽力を賜わり有難うございます。
  さて、私たち日本生涯現役推進協議会理事:内山 優氏創設のJTR日本税制改革協議会より「 環  境  税  が  な  い  埼  玉  県 / 7  分  間  で  わ  か  る  そ  の  理  由 」の 映像がYou-Tube にアップされたご案内もありましたので、どうかご高覧くださり、ご友人・知人にお伝えください。
  URL= https://www.youtube.com/watch?v=TxtFSHXLDAo&feature=youtu.be
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〔自治体財政研究会 in 丸の内/2015/1/18-19開催〕
  自治体財政研究会(財政研)は、保守主義の立場にあります。保守主義には二つの立場があります。一つは昨日と同じ明日を望む立場です。もう一つの立場は、原理原則を守り続ける立場です。財政研では、多くの人が忘れた原理原則を確認します。

  民主主義は、多数決ですべての物事を決めるのではありません。略奪を中心とする主権の行使を多数決で決めるのです。略奪を好まない人には、何でも多数決で決められるのは、迷惑な話です。

  政府の会計を公会計が扱います。会計というのは、数字合わせではありません。仕事を任せた人に【会】って、その功績を【計】ることです。そして、その人には仕事を続けさせていいのか、あるいは辞めてもらうのか、を決めます。会計は、その人の功績をわかるようにします。税を預けるに足る能力を見出すことができなければ、子どもにツケが回ります。税は悪事に使われます。

  公会計研究所の公会計は、有権者が代表者を選ぶ際に、有用な情報を提供します。
  「子どもにツケをまわさない!」を掲げる財政研では、代表者を選ぶ人にとっても、代表者になろうとする人にとっても必要な知識と実践の方法を提供します。

  自治体財政研究会は、2007年11月の東京開催から始まり、札幌、仙台、静岡、名古屋、京都、神戸、福岡の開催を含め37回を数えています。多くの議会議員やその候補者、首長や財政担当職員、公認会計士、税理士、会社経営者、研究者、学生、一般市民などの幅広い層のみなさまにご参加いただき、大変好評を得ています。ぜひともこの機会に貴自治体のみなさまにもご参加いただきたく、ご案内申し上げる次第です。
                                   公会計研究所  代 表
                                   千葉商科大学大学院教授
                                          吉 田  寛
  
●日 時/2015年1月18日(日) 10:15~17:00
     (希望者のみの「講師との意見交換会」は17:30)
              19日(月)   9:40~16:50
    ※両日とも、開場は9:30です。
●会 場/Galleria商.Tokyo(千葉商科大学 丸の内サテライト)
     TEL:03-3216-5220
     所在地/東京都千代田区丸の内3-1-1
         国際ビル1階(日比谷濠側入り口)
    【 会 場 へ の ア ク セ ス 】
     JR「有楽町駅」より徒歩2分
     東京メトロ有楽町線「有楽町駅」直結
     都営地下鉄三田線「日比谷駅」直結(B4出口)
●対 象/主に地方自治体議員と首長及びその候補者、
     自治体財政に関心のある方、公認会計士、税理士、公務員など
●定 員/50名程度(先着順で締め切らせていただきます)
●研究会参加費/20,000円(2回目以降の参加者、学生は10,000円)
●講師との意見交換会参加費/5,000円
     ※研究会及び意見交換会への参加費は、当日受付にてお支払いください。
●主 催/ 公会計研究所
      千葉商科大学会計専門職大学院
●事務局・お問い合わせ連絡先/
      日本税制改革協議会
      東京都港区赤坂1-3-15-7F
      TEL:03-5545-7280  FAX:03-5545-0931
      E-mail:info@jtr.gr.jp
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       「 自 治 体 財 政 研 究 会 」  i n   丸 の 内
  なぜ我々は税金を払うのでしょうか。義務だからですか? 法律で決まっているからですか? 主権と権力が分離した民主制を標榜する社会では、税を負担する承諾がなければ税を負担させてはなりません。「代表なければ課税無し」です。
  会計の基本的な機能は、帳簿を作ったり、財務諸表を作ったりすることではありません。能力のある人か、能力のない人なのかを伝えることが重要な機能です。公会計は、選挙で選ばれる首長の税を扱う能力を伝えなければなりません。
  税負担に承諾を与えることのできない将来世代に負担を残してはなりません。公会計が、まず伝えなければならないのは将来世代にツケをまわしたか、否かです。
  「自治体財政研究会」は公会計研究所と千葉商科大学専門職大学院の共催により、財政再建に真剣に取り組もうとしている自治体議員や首長とその候補者、自治体職員、自治体財政に関心のある方を対象に開催します。「子供にツケをまわさない」とはどういうことなのかを一緒に学んでいきましょう。

スケジュール
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 1 月 18 日 (日)
  9:30~      開場・受付
 10:15~10:30     参加者ガイダンス
 10:30~12:00   吉田  寛  
           子供にツケをまわさない!~このひとでいいのか?~
 12:00~12:50   昼食
           (日曜のため近隣ビルの飲食店・コンビ二等をご利用ください。)
 12:50~13:35   武見 浩充
           千葉商科大学大学院より
 13:45~15:15   菅原 敏夫
           自治体財政分析の基礎
 15:30~17:00   福嶋 裕彦
           本当に自治が必要になる! ~人口減少時代の地域経営~
 17:30~19:30   講師との意見交換会(近隣の飲食店を予定)
           ※参加ご希望の方は、事前にお申し込みください。
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 1 月 19 日(月)
  9:30~      開場・受付
  9:40~11:10   K.サム 田淵
           日本の地域再生における米国型PPP応用の可能性
 11:30~12:20   内山  優
           グラスルーツが社会変革に果たす役割 ~日本変革のうねり~
 12:20~12:35   J T R からのお知らせ
 12:35~13:30   昼食(地階の飲食店・コンビニ等をご利用ください。)
 13:30~15:00   野口理佐子
           地方財政にやさしい環境政策 ~子供にツケをまわす環境政策
           と子供に財産を残す環境政策~
 15:20~16:50   吉田  寛
           子供にツケをまわさない! ~役所のバランスシートを読む、
           首長のバランスシートを作る~ 
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参加申込書URL=http://www.jtr.gr.jp/upload/mousikomi.jpg
  いよいよ明後14日(日)第47回衆議院議員総選挙の投票・即日開票が実施される。今回のように自民・公明両与党の絶対優勢状況の中では、一部の接戦区での大物苦戦の状況を除くと、選挙民の投票意識が浮動票の動向に余り惑わされることもないようだ。
  しかし、開票速報での熾烈なマスコミ競争は視聴率に直影響もあり得ることから、絶対失敗を許されない「当確」判断が求められる。「生涯現役社会づくり」推進役の『生涯現役プロデューサー』を志す立場に在るものとして、社会変革のより確定未来予測の判読力を願うものとしては、以下日経Netで掲載される速報体制の仕組み、チームワーク力などは、注意して分析・観察力養成のため学んでみたい。
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  夜 8 時 、 開 票 0 % で 「 当 確 」 の 不 思 議     
      選  挙  だ 、  急  げ  ! (9)最終回

  10日、都内のテレビ局本社で衆院選投開票日の番組会議が開かれた。4日後に迫る投開票日の速報体制についての詰めの調整だ。約1時間の会議の中では、こんなやりとりがあったという。
 「8時の当確リストは何人くらいだ?」
 「すでに200人を超えました。焦点は自民党が単独で3分の2以上の議席を確保するかどうかです」

 「8時当確」とは、投票を締め切る午後8時の段階で流す当選確実の速報のことを指す。国政選挙でテレビ各局が次々と流す「○○区の××氏、当選確実」のテロップは選挙の風物詩だ。ただ、午後8時段階ではほぼ全ての選挙管理委員会で開票率0%。まだ投票箱が開いてさえいないなかで「当選確実」と打つために、報道各社は解散直後から猛烈な準備に追われる。
■ 「 風 向 き 」 と 固 定 票 で 分 析
 社によって手法に差はあるが、各候補の当確を判断する材料は主に3種類ほどある。(1)独自に実施する投票行動調査(2)選挙区ごとの各陣営取材(3)開票所での観察――である。このうち午後8時段階では開票作業がほとんど始まっていないため、(1)と(2)での判断となる。それぞれ詳しく見てみよう。
 (1)の投票行動調査は、公示直後から選挙区ごとに無作為に抽出した番号に電話をかけて投票先を聞いたり、投票日に投票所の出口で誰に票を投じたかを聞いたりして分析する。(2)の陣営取材は特定の候補者を支援する業界団体や後援会がどれくらいの票数を固めているかなどを現地で取材する。無党派層が流れる「風」の向きと、固定支持層の票のまとまり具合を把握することで、大まかな選挙情勢が分かるというわけだ。
 状況にもよるが、地盤の強固な大物政治家がいる選挙区はこれらの事前調査で対抗馬に大差をつけていることが多い。選挙期間中に調査と取材を重ね、過去の選挙戦の動きも考慮したうえで、投開票前日までには「当選が確実な候補」を選定する。当日の出口調査の傾向と差異がなければ、投票終了の午後8時と同時に当確を流す運びとなる。
 テロップで速報するテレビの場合、午後8時ちょうどに当確が流れる人もいれば5分後に出る人もいる。大手テレビ局によると「この順番に大きな意味はない」。各支局や本社では担当者が選挙用端末の前で8時になるのを待ち構え、時報と同時に当確をクリックする。速報はこのクリックの順番に流れるため、いつ流れるかは担当者の反射神経次第なのだという。

 一方、接戦区は開票状況を見極める必要があるため、午後8時に当確を出すことは難しい。報道各社の「8時当確」の対象は大体同じ選挙区に集中する。選挙報道で他社と差別化を図るには、この接戦区でいかに早く正確な当確を打つかが重要になってくる。選挙管理委員会の開票作業を待っていては他社の後れを取る。多くの社は開票所にスタッフを派遣して実際の開票作業をリアルタイムで観察する。
■ 開 票 所 の レ イ ア ウ ト を 事 前 に 把 握
 開票所の作業はこうだ。開票時間になると投票箱のカギが開けられ、投票用紙が大きな机の上に広げられる。それを候補者ごとに山や束に分けて何枚あるか数えていく。報道陣は指定されたスペースに陣取り、脚立や双眼鏡などを駆使して選管職員の手元をチェック。どの候補者の投票用紙が、どれくらい集まっているかを確認する。
 当確の精度は、開票作業の様子をどこまで詳しく観察できるかにかかっている。あるテレビ局では開票作業の机の大きさ、高さ、作業員の人数と配置などのレイアウトを事前に細かく選挙管理委員会に問い合わせる。どの場所に何センチの高さの脚立を置けば開票作業の様子が良く見えるかを確認するためだ。
 開票が始まれば双眼鏡をのぞきながらバードウオッチングや通行量調査で使われるカウンターで票数を数え、本社にいる当確判断の担当者に連絡する。急ぐときはマイク付きのイヤホンを携帯電話につなぎ、随時、数えながら報告することもあるという。これらの作業のために、普段は報道に関わらない営業や事務系の社員を駆り出す社もある。
 報道各社の総力戦ともいえる選挙速報だが、視聴者や読者からは時に抗議や冷ややかな声が寄せられる。速報性にとらわれるあまり、誤った「当確」を出してしまえば言い訳もきかない。あるテレビ局では、選挙のたびに「開票率0%で当確を出すなんて有権者をばかにしている」との抗議が多数寄せられるという。ある当確打ちの担当者は「正確さと速報性のはざまで、民主主義の意味をかみしめながらクリックするんだ」と気を引き締める。14日午後8時はもうすぐだ。(永井央紀)
  初月無料を謳う“まぐまぐ”【さくらフィナンシャルニュース】は、経済情報サイトで、金融資本市場改革の前進と開かれた司法の実現を目指し、特に商事裁判の情報に力を入れていると説明しています。
  メルマガでは、注目している裁判動向のリポートを配信するとともに、重要裁判の判決や証人尋問などが起きた際はその都度、臨時速報を発行するとのことですが、このたび2015新年1月からは、江川詔子×大石 静スペシャル対談「生涯現役力」連載開始予告をしています。
  同メルマガでの切口テーマ「生涯現役力」が、どれだけ『生涯現役社会づくり』に役立つ推進役を果たしていけるかどうか・・・私たちは今後注意深くネットワーク可否を判定していきたいと存じます。
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  スペシャル対談:「 生 涯 現 役 力 」 の 連 載

  さくらフィナンシャルニュース(SFN)は、2015年1月から特別企画として、ジャーナリストの江川紹子氏と脚本家の大石静氏とのスペシャル対談「生涯現役力」の連載を始める。
  明日に控えた選挙はもちろんのこと、経済、法律などあらゆる問題を身近なテーマに落とし込んで、ズバズバと斬り込んでもらう予定だ。せっかくなので、12月初旬に行われた対談を少しだけお見せする。

 〈 生 涯 現 役 力 対 談 〉
  編集部 SFNでは、「国民審査」のための情報をデータベース化するため、ニュースに裁判官の氏名や期を出来る限り入れるようにしています。ちなみに、国民審査とは、最高裁の裁判官が任命されてから初めて行われる衆院選挙の際に受ける審査です。また、10年を経過した後に行われる衆院選の時にも再審査があります。

大 石  選挙の度に「どうする、これ?」という感じで今まできました。SFNでいくら情報出してもらっても、マニフェストさえ読む暇ないのに無理。私たち、日々の仕事がこんなに忙しくて、昨日だって睡眠2時間です。

江 川  私も風邪をこじらせてへろへろなんですが(笑)。

大 石  そういう状況の中で、「知りたい」気持ちはあるんだけど、その裁判官が書いた判決や扱った事件を調べる手間がかかりすぎて難しいのが現状です。もっとわかりやすい方法はないのかしら。

江 川  テーマで決めたらどうかなと思うな。例えば、一票の格差訴訟を手がけている弁護士のグループがあります。「ひとり一票国民会議」というのをやっているグループは前々から国民審査に着目していて、裁判を起こし、最高裁までいくと、その判断によって●か×かを決めています。

大 石  今まで罷免された人っているの? そもそもどうなると罷免されるの?

江 川  50%を超えると罷免されるけど、今まで罷免された人はいません。

大 石  毎回、この問題をどうするんだと思いつつ、選挙が終わると忘れてしまい、その繰り返しです。みんなそうだと思うな。

江 川  選挙制度は、結局、根本的なところを見直そうとせずに、「問題が生じるとちょっと直す」という弥縫策できたところに問題がある。先月、「選挙無効請求事件」で画期的な判決が出ました。詳細は省きますが、裁判官はおしなべて国会の対応に苛立を感じていることはわかる。

大 石  選挙区を全然違った考え方で作り直さないと、一票の計算が合ってこないでしょ。

江 川  最高裁は、参議院についてはそれをはっきり言っている。だいぶ前から、最高裁は「県単位でやるのは無理だ」と認めているのに未だに県単位でやっている。

大 石  やっぱり地域誘導、利益誘導の政治だから、小さくしておいた方がいいということでしょう。でも、本来、国会議員の仕事は、そうことじゃないのに。

江 川  鬼丸かおるさんという裁判官はそのことを指摘している。「地域代表でなければ、地域の声が反映されない」という意見もあるが、通信や交通手段が発達した現在では、地方の議員は当選しやすいような格差をつけなくても、地方の声が国会に伝わらないということはないし、国会議員が配慮しなくてはいけないのは地方と都会の問題だけではない。様々な課題があるのになぜ地方の問題だけ特別視するのか、と。鬼丸さんと、山本庸幸裁判官も「投票価値の平等は、他に優先する唯一かつ絶対的な基準として、あらゆる国政選挙で真っ先に守らなければならない」という旨を明言しているのに、他の裁判官は「違憲」とか「違法」などとは言っていても、肝心なところはぐにゃぐにゃしている。

大石  その人に聞いてみないとわからないけど、裁判官はなんでぐにゃぐにゃしているのかしら。不思議よね。

〈 1 月 か ら の 本 編 に 続 く 〉
  テレビや新聞では、あまり聞くことのできないふたりの「激辛対談」を通じて、いくつになっても第一線で現役をはれるパワーを読者に感じていただけたらと思う。【了】

■江川紹子氏プロフィール
1958年、東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒。1982年〜87年まで神奈川新聞社に勤務。警察・裁判取材や連載企画などを担当した後、29歳でフリーランス・ライターとなる。1989年から本格的にオウム真理教についての取材を開始。そのため、オウムによる暗殺を計画された経験も持つ。?「冤罪の構図 やったのはお前だ」(社会思想社、のち現代教養文庫、新風舎文庫)「オウム真理教追跡2200日」(文藝春秋)、「父と娘の肖像」(小学館文庫)、「勇気ってなんだろう」(岩波ジュニア新書)等、著書多数。菊池寛賞受賞。行刑改革会議、検察の在り方検討会議の各委員を経験。オペラ愛好家としても知られる。個人blogに「江川紹子のあれやこれや」がある。

■大石静氏プロフィール
1951年、東京都出身。日本女子大学文学部国文学科卒。1986年に脚本家としてデビューして以来、数多くの作品を手がけ続ける。NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で第15回向田邦子賞/第5回橋田賞をダブル受賞。「恋せども、愛せども」(WOWOW)で、平成19年度文化庁芸術祭テレビ部門(ドラマの部)優秀賞。「セカンドバージン」(NHK)で東京ドラマアウァード2011・脚本賞。
著書に「わたしってブスだったの?」(文春文庫)、「ニッポンの横顔」(中央公論新社)などのエッセイ集や小説「愛才」(文春文庫)、「四つの嘘」(幻冬社)など多数。他に、作詞も手がける。公式blogに静の海(http://blog.5012.jp/ohishi/profile.html)がある。
  エコノミックニュース:「政治・経済・テクノロジーなどの知りたい情報をお届け」を転載ご紹介します。
  ご参考URL=http://economic.jp/?p=44166

 「 定 年 後 は 引 退 し た い 」 医 師 、 わ ず か 1 4 . 5 %、
       多 く の 医 師 は 「 生 涯 現 役 」 と の 声 も

  高齢化によって、今後は「医師不足」が問題化すると言われる。中でも過疎化の進む地方や、産科、小児科などの医師不足は深刻だ。一方で、定年を迎えた後も、多くの医師が何らかの形で働き続けるつもりであることが、医師専門サイト「メドピア」の調査で分かった。

  調査は今年7月、同サイト上で会員医師7万名を対象に実施。3818件の回答が寄せられた。定年後の働き方として最も多かったのは、「病院で非常勤医として勤務する」で、32.3%を占めた。「体力的に元気であるかぎり、ボケ防止のために非常勤医で仕事を続けたいです(60代、小児科)」や、「仕事量を減らしていくと思いますが、ゼロにはしないと思います。生活のことを考えて(30代、呼吸器内科)」など、「元気なうちは自分のペースで仕事をしたい」と考える医師が多いようだ。「バイトで週2回くらいが理想」との意見もあった。

  次に多かったのは「仕事をしない(引退する)」で14.7%。「悠々自適に暮らしたい」「趣味やボランティアに没頭したい」「責任を感じずに、気ままに暮らしたい」といった回答がみられた。しかし多くは「開業医なので、定年はない(12.3%)」、「病院で常勤医として働く(12.1%)」、「老人保健施設や特養施設など、病院以外の施設で働く(10.4%)」などのほか、「開業したい(4.3%)」「医療と関係のない仕事をする(2.5%)」「その他(11.4%)」など、定年後も何らかの仕事を続けるという意見だ。「40代で開業して死ぬまで働こうと思っています(40代、呼吸器内科)」という意見もあった。

  ある開業医は「年齢に応じて診療時間を減らし、長年診ている患者さんの在宅医療にシフトしている(60代、一般内科)」という。また、将来は開業して、「人生の最後を地域医療に捧げたいと思っています(40代、循環器内科)」など、高齢化にともないニーズが増加する「在宅医療」「地域医療」に貢献したいという声も目立つ。こうした医師らの「定年後の活動」が、地域の医療問題解決の糸口となる可能性もゼロではない。(編集担当:北条かや)
たかが「生涯現役」されど「生涯現役」No. 3

 な ぜ 今 「 生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 」 が 必 要 な の か
                    冨山社会人大楽塾 代表 柳 原  正 年

  前回は日本経済のバブルとその崩壊期(第一ステージ1985年~1994年)における生涯現役活動について述べたが、1995年頃からは終身雇用の崩壊に伴う就労価値観の変化が、日本人の生涯現役活動に影響を及ぼし始めた。この時期から2004年までを「生涯現役第二ステージ」と表現したい。

  第二ステージは雇用体系の変化と連動しており、経済基盤の再構築が迫られた時代でもある。終身雇用は定年制とセットで、老後の生活設計の基本となる経済基盤が比較的安定している。しかしバブル崩壊による景気後退は、中高年(とくに団塊の世代)に大きなインパクトを与えた。

  いわゆるリストラであり、成果主義賃金であり、年功序列賃金の廃止である。これらは生活基盤を不安定化させ、人生後半のライフデザインに大きな影響を与えるようになってきた。さらに公的年金支給開始が65歳に延長され、定年後バラ色の「生涯現役人生」を夢見ていたサラリーマンに絶望感を与えた。

  第一ステージ(1985年~1994年)のゆとりある生涯現役活動に比べ、第二ステージ(1995年~2004年)はゆとりなき生き残り競争そのものとなったのである。第一ステージで、バラ色の生涯現役をめざし地域フォーラムを開始したメンバーは、個人商店としての「クラブ運営」を経済的ゆとりでカバー、地域でのボランティア活動の推進が可能であった。年代的に言えば団塊世代以前の昭和10年生まれから昭和20年生まれの世代で公的年金も60歳から受給できるいわゆる「逃げ切り」世代である。

  私が、富山で生涯現役フォーラム活動を始めたのもこの時期である。第二ステージの生涯現役推進リーダーを育てるための仕掛けづくりである。それは思い思いの生涯現役個人商店運営から、専門性を高めた生涯現役クラブへの移行であり、「生涯現役コンビニ」構想である。個人商店が崩壊し全国チェーンのコンビニが全国各地に進出し始めた時期でもある。

  悪夢の20年不況の始まりの中、会社から強制的に「個の自立」を求められ、経済基盤の保証もなくなった団塊の世代以降は、新しい「生涯現役」のスタイルを求めて、居場所づくりをせざるを得なくなった。そのライフスタイルに合った「生涯現役」活動を啓発する草の根運動には、コンビニ経営ネットワークにヒントがあった。

  生涯現役を提供する人材(クラブ主宰者)は、「生涯現役プロデューサー」としての研修を行い、提供するサービスの定型化と品質管理が必要だからだ。「生涯現役」の推進は日本の活力回復にかかる重要課題とするならば、国や地方自治体は「生涯現役プロデューサー」(日本生涯現役推進協議会)の普及活動に積極的に関与すべきである。

  特に現政権が提唱する「地方再生」と「地域助け合い共助運動(厚生労働省:介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン)」の取り組みには日本生涯現役推進協議会と提携し、そのノウハウを最大限に活動すべきであろう。

  次回は「第三ステージ(2005年~2014)」の課題 ICTと生涯現役活動について考えたい。
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
 NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に 
   ご 支 援 く だ さ る   会  員  皆  様

いつも 皆様には 「生涯現役社会づくり」へのご支援を本当に有難うございます。
本年最後の12/17(水)『生涯現役塾・望年会』開催もいよいよ明日となりました。

毎週・毎月定例で企画・運営される私たちの行事日程には自主的ご参画を賜り、
一人でも多くの方を『生涯現役社会づくり』推進活動仲間にお誘いしたいですね。

理事・参与の方だけではなく、合同理事会にもご都合のつく会員・ご関係皆様方が
ご遠慮なく参加ご予約の上、ご出席いただくことを私たちは大歓迎しております。

何といっても地の利最高の会場:ライフ・ベンチャ-事務所を有効活用しましょう。 
     東京都中央区八重洲1-7-20八重洲口会館ビル地下2階
NPO ライフ・ベンチャ-・クラブは、JR東京駅八重洲北口改札を真っ直ぐ出た処、
東京駅・大丸デパート正面の真ん前です(日興証券が1階にあるビルB2階です)
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【 12 月 合 同 理 事 会 & 第 3 4 8 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 第 十 二 弾 】 
 日 時: 2 0 1 4 年 1 2 月 1 7 日 (水)
生涯現役協 & NPO/LVC 合 同 理 事 会  13:00~14:50(東瀧担当)
【生涯現役シリーズ塾第12弾 午後の部】 15:00~17:00(伊藤担当)        
【2015望年会 意見発表と懇親の集い】 18:00~20:00(吉田担当)
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『あなたと日本を元気に!』させる 生涯現役実践道場へ ご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と活力盛り上げの輪が拡がります!
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2014年:実施イベント/2015年春期:開催日(各土曜13:30~16:50)
 ⑳Forum 5/10(済) ①Summit 11/8(済) ②Summit 4/25(土・予定)
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2014年12月(理事会/13:00 & 例会塾/15:00・望年会18:00)~2015年4月
12/17   1/28 2/25 3/25 4/22  5/27
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日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
      NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
                 代  表    東   瀧     邦    次              
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net or    info@npolvc.org
URL: http://www.sgsk.net   or   http://www.npolvc.org
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/sgsk.net
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【参加申込返信】
第348回 生涯現役シリーズ塾第十二弾・2015望年会 参加申込書                                                                                                                                  2 0 1 4 年 1 2 月 1 6 日                              
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事 務 局 宛
【ご参加いただける方にお願い】
理事会、 ① 生涯現役塾&望年会(3,000) ② 生涯現役塾のみ(1,000)
③ 望年会のみ(2,000)に参加申込します。〔不要部分ご消去ください〕
氏 名
TEL or FAX or Mail
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【ご参加いただけない方にお願い】
残念ですが、都合がつかず参加できません。〔ご近況一言でもどうぞ!〕
氏 名
TEL or FAX or Mail
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【第348回生涯現役シリーズ塾第十二弾&2015望年会ご案内】
    第 3 4 8 回  生  涯  現  役  塾  &  恒   例  の  望  年  会
           “生涯現役 あなたも日本も元気に 望年の集い”
日時:2014年12月17日(水)15:00~20:00
第一部会場: ライフ・ベンチャー会議室
(中央区八重洲1-7-20 八重洲会館ビル B2階:03-3517-6667)
第二部会場: 八重洲口会館 会議室
(案 内 図 URL=http://www.sgsk.net/construction/access.html
29年にも亙る皆様方からの日本生涯現役推進協議会 & NPO ライフ・ベンチャー・クラブへの常に変わらぬ絶大なご支援をいただきまして、心から感謝申し上げます。
2011年12月に300回を重ねました月例生涯現役シリーズ塾は、今回通算348回を重ね、歳末恒例望年会も29回目を開催の運びで、“意義ある生涯現役で 輝ける未来創りを!! さぁ! あなたもわたしも 日本も 全世界が 元気に夢と希望の溢れる 新2015年に挑もう!!” 懇親の集いで~す。
私たち永年の生涯現役活動歴から愈々来年は、『生涯現役プロデューサー』行動開始をめざし、超高齢化日本の活力向上に、人財活用面で付加価値創造をどう貢献できるか、下記ご案内の江島理事・下條名誉顧問ご両所の「第348回生涯現役塾」でご研鑽くださるよう切に願っています!
                    記
☆ 第一部:第 348 回『生涯現役シリーズ塾 第十二弾』
演題: 「夢と希望を生み出す生涯現役社会」(15:00~17:30)
進行: 伊 藤  紘 一
   (有限会社 勇元 代表  日本生涯現役推進協議会/NPO LVクラブ参与)
講師: 江  島    優
   (東京エクゼクティブ・サーチ株式会社 代表取締役会長)
( 略歴:福岡県出身 中大法学部卒 10年間ブラジル・北米海外活躍後「虚往実帰」体験。実学体験基盤のヘッドハント業界日本草分け起業創始者。創業社長・会長を歴任して再度社長復帰後に2012年末会長就任。日本弁論連盟会長等各方面で活躍)
講師: 下 條  武 男
   (日本コンピュータ・ダイナミクス( N C D )株式会社 名誉顧問)
(略歴:1931年大阪市出身 阪大理学部卒。 現日本ユニシス(株)前身企業入社後、(社)日本能率協会で大手企業電算機システム設計指導中のプログラム磁気テープ化を開発。1967年ソフトウェア開発草分けベンチャー起業:日本コンピュータ・ダイナミックス(株)設立、社長就任。2000年JASDAQ株式上場、現代表取締役社長は長男の下條 治氏。
質疑: 講話を踏まえ出席者全員主役参加方式での当クラブ歳末恒例の大望年盛会の意見交換を行います。
☆ 第二部:満30年/2015期待の望年懇親会 (18:00~19:50)
【幹事:伊藤紘一、伊東絋二、糟谷繁子、水上久忠、山本芳治、吉田あつみ】
進行:  吉 田  あつみ
    (品川区議会議員/NPOライフ・ベンチャー・クラブ 理事)
演題: 「海外協力の現場から見えてきた
~激動の世界に求められるパラダイムシフト~」
講師: 神 田  英 輔(「声なき者の友」の輪・代表)
(略歴:1942年1月生れ。鹿児島育ち。横浜国立大学、聖書神学舎、Trinity EvangelicalDivinity School、Warner Southern大学卒。人文学博士。10年間、国際的青少年育成活動に従事したのち、28年間にわたり、世界70カ国で飢餓や貧困に苦しむ方々の自助努力を支援する活動に従事。2010年「犠牲を伴う愛」を実践する者たちを育てて「共に喜ぶ社会」の実現を目指し「声なき者の友の輪」を創立。エリザベス夫人との間に3人の子供と6人の孫。)
概要:21世紀の世界は激震を経験させられています。これまで疑うことをしなかった「世界観・価値観」が揺るがされています。今回は20年前に大虐殺が起こったルワンダに目を向け、その背後にあった「世界観」を探りつつ、長い間私たち日本人を支配してきた「世界観」を再検討し、日本における「世直し運動」の原点について私自身が考えさせられていることをお分かちさせていただきたいと願っています。
………………………………………………………………………………………
参加費: 生涯現役塾/1,000円 & 望年会/2,000円     参加者30名予定
申込先: NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ運営事務局
〒103-0028  東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館ビル  B2F
電話:03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail :info@npolvc.org       URL:http://www.npolvc.org
………………………………………………………………………………………
第348回  生涯現役シリーズ塾第十二弾・2015望年会 参加申込書  
           2 0 1 4 年 1 2 月  日
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事 務 局 宛

次の番号選択〇印〔 ① 生涯現役塾&望年会、 ② 生涯現役塾、 ③ 望年会 〕で参加申込いたします。
氏名                   
TEL or FAX or Mail


日本生涯現役推進協議会
   東  瀧    邦  次  様
                              (株)日立ソリューションズ
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      ◇◆ 日立ソリューションズ Seminar Information ◆◇
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     P r o w i s e  B u s i n e s s  F o r u m  第 8 0  回  
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ベストセラー「世界の経営学者はいま何を考えているのか」の
    入 山 章 栄 氏 が 語 る !
        なぜ日本企業の「グローバル化」は加速しないのか!?
   ~ 求 め ら れ る 国 際 化 戦 略 と は ~
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  http://www.hitachi-solutions.co.jp/forum/tokyo/vol80/?cid=3CP017
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■ご案内
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 企業が新たな市場を世界に求め、「グローバル化」を目指す機運にある日本ですが、「グローバル化」という言葉だけが先行し、戦略を立案・実行しているという厳しい意見があります。その中で、グローバル企業として世界に台頭している日本企業が存在しているのも事実です。本フォーラムでは、学術的観点と事例から、日本企業がとるべき戦略と実現手法を考察します。

 基調講演に、ベストセラー「世界の経営学者はいま何を考えているのか」の著者、入山章栄氏をお招きし、「グローバル化」の定義と日本企業に求められる国際化戦略についてご講演いただきます。日立ソリューションズからは、知識やノウハウを現地のパートナーを含めた関係者間で共有・理解するためのコミュニケーションを支援するテクノロジーについて、事例を交えてご紹介いたします。
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≪セミナー詳細・お申し込みはこちら≫
http://www.hitachi-solutions.co.jp/forum/tokyo/vol80/?cid=3CP017
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■開催概要
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●日  時:2 0 1 5 年 1 月 1 5 日(木) 13:00~15:00 (12:30 受付開始)
●会  場:日立ソリューションズ 本社別館
   東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル20F セミナーホール
   ◆地図↓
    http://www.hitachi-solutions.co.jp/company/access/map_kounan.html
●定  員:150人
●主  催:株式会社日立ソリューションズ
●費  用:無料
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■プログラム
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13:00~   ご挨拶
13:05~   【基調講演】世界標準の経営学からみる「グローバル化」への視座
                      早稲田大学ビジネススクール
                         准教授 入山 章栄 氏
<講師プロフィール>                     1996年慶應義塾大学経済学部卒業。98年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で主に自動車メーカーや国内外政府機関へのコンサルティング業務に従事した後、2003年に同社を退社し、米ピッツバーグ大学経営大学院博士課程に進学。2008年に同大学院より博士号(Ph.D.)を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールのアシスタント・プロフェッサー(助教授)に就任。2013年から現職。専門は経営戦略論および国際経営論。2012年に出版された著書『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)はベストセラーとなり、現在は『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー』誌上にて長期連載「世界標準の経営理論」を掲載するなど、各種メディアでも積極的に活動中。
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14:00~  【日立ソリューションズセッション】                   グローバル企業が競争優位を創出する戦略とは  
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                株式会社日立ソリューションズ
          ハイブリッドインテグレーションセンタ       
部長代理 松本 匡孝
15:00    終了予定                          
※都合により内容が変更される場合がございます。予めご了承ください。
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≪セミナー詳細・お申し込みはこちら≫
http://www.hitachi-solutions.co.jp/forum/tokyo/vol80/?cid=3CP017
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■お問い合わせ
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  株式会社日立ソリューションズ Prowise Business Forum 事務局
  〒108-8250 東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル
  TEL : 0120-958-545 FAX : 0120-989-097
  mail : pbf@hitachi-solutions.com
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このメールは 日本生涯現役推進協議会 様宛にお送りしました。
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    J.I.メールニュース No.685 2014.12.18発行
          「まちなか広場をシアンする」 
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<巻頭寄稿文>
  「 ま ち な か 広 場 を シ ア ン す る 」 
                  全国まちなか広場研究会  山下 裕子
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地方都市の「まちなかの魅力」が、歩行者空間の占める面積や質で判断される時代が来ているように思う。そして、生身の人がゆったりと豊かに憩うことが可能な場の代表選手として「広場」があると考えている。

実際、いま多くの都市の中心市街地では広場整備が活発である。従来、わが国には西洋のような広場とそこでのアクティビティは明確なカタチでは存在せず、神社仏閣の境内や集落内の路地がその機能を果たしていたと考えることができる。

それでは、いま整備が進行している広場とはどのような空間だろうか。それは、容積率アップのための公開空地や建築物内の広場的空間であり、既存施設移転に伴って現れた空地や駅前交通広場の一部であり、また被災地では公共施設建設予定地の暫定利用であるなど、様々だ。広場の概念は容易には定義されないようだが、多くの人が関心を持ち必要性を感じているのは疑いのない事実である。

私は、昨年度まで富山市まちなか賑わい広場(愛称グランドプラザ)の運営会社の社員であった。2007年の開業当初から視察依頼は年100件を越え、ここ数年は広場そのものを主な目的とする視察が増加し、年々その関心が高まりつつあることを実感していた。一方で、広場に関する文献や運営手法等の情報の少なさに驚いていた。

そこで志を同じくする仲間とともに「全国まちなか広場研究会」を立ち上げ、第1回研究会を昨年9月に富山で開催した。そして、今年9月には第2回研究会が長岡市役所併設の広場であるアオーレ長岡で開催され、23都市100名を超える参加者が集まり議論を重ねた。

本研究会の目的は、『まちなか広場の価値に関する研究を行い、広場の整備と管理運営の望ましいあり方が普遍化されることに寄与することを目的とし、「公共広場」×「公共交通」の連携による価値の創造が都市における基幹事業と位置付けられることを目指し』ている(設立趣旨書抜粋)。

参加者は、都市計画、行政学、建築、交通、マーケティング等多様な専門性を有し、その立場は研究者、行政職員、コンサルタント、学生、一般市民であり、広場に新たな可能性を感じている者同士のしなやかな寄り合いの場となっている。

研究会のあり方もお互いを大らかに包み込む広場的なあり方を目指しており、分科会ではテーマ毎にグループ討議を実施したが、結論を求めるものではなかった。参加者がそれぞれの立場や事業状況を背景に、法律・制度から広場に配置される椅子のデザインや運用(常設・運搬・収納等)の在り方にいたるまで、生々しい意見を出し合いながらもお互いの立場を尊重し、さらなる展開を視野に見据える仲間づくりの場であったように感じている。

そして、あたらしい広場への探究心はふくらむばかりで、すでに来年度の方向性を探りはじめている(第3回は2015年11月6日姫路市にて開催)。こうした異なる分野同士の横のつながりや、形式を定めない自由で活発な議論や発表の場が、わが国の「広場」の新しいあり方の模索を推進し、リアルな活き活きとしたプラットフォーム形成につながると信じている。
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山下 裕子 (やました ゆうこ)
全国まちなか広場研究会/(株)ハイマート久留米/NPO法人GPネットワーク(富山市)07年富山市まちなか賑わい広場グランドプラザ運営事務所。10年(株)まちづくりとやまグランドプラザ担当。現在、NPO法人GPネットワーク理事、(株)ハイマート久留米にて ひと・ネットワーククリエイター。著書に「にぎわいの場 富山グランドプラザ-稼働率100%の公共空間のつくり方」(学芸出版社)

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特集ワイド:
  菅  原  文  太  さ  ん  の  「 遺  言 」 
        失 わ れ た ら 、 命 は 取 り 戻 せ な い
     有 機 農 業 、 反 戦 、 脱 原 発   根 っ こ は 同 じ

  「仁義なき戦い」では一本気なアウトロー、「トラック野郎」では人間味あふれる純情者……。そんな銀幕のスターが先月末、81歳で逝った。晩年、菅原文太さんが私たちに伝えようとした「遺言」とは何だったのか。【小国綾子】

  「選挙中とはいえまるで言論統制だ」。同じ東北出身で親交のあった評論家、佐高信さんは切り出した。菅原さんの訃報が伝えられたのは衆院選公示の直前。多くのメディアは集団的自衛権行使容認や原発再稼働を進める安倍政権に配慮し、菅原さんが反戦や脱原発を訴えてきた事実を十分に報じなかったのではないか、と言うのだ。

  確かにテレビの追悼番組では晩年の政治的な発言に触れず、映画スターとしての功績だけを追うものが目立った。無農薬有機農業を広めることと、再び戦争をしないよう声を上げることの二つの「種」を世にまいた、とつづった妻文子さんのコメントを、肝心の農業や不戦に触れた部分を削除して報じたテレビもあった。ネット上では「菅原さんの反戦の思いを封殺した」と批判の声が上がった。

  佐高さんには忘れられない思い出がある。菅原さんに「文化勲章をもらうことになったらどうする」と冗談交じりに尋ねたら、菅原さんは「きっと『非国民』栄誉賞だな」と笑った。「彼には『非国民』と呼ばれようと、この国の未来のためには一歩も引かない覚悟があった。政治色がついたら俳優もタレントも干されるこの国で、そこを突破した最初の大スターではないか」

  菅原さんが大切にしていた仕事に月刊「本の窓」(小学館)の対談連載がある。2010年に始まり、全部で43回。対談相手の35人はすべて自分で選んだ。俳人の金子兜太さん、元沖縄県知事の大田昌秀さん、著書「タネが危ない」で知られる種苗店経営者、野口勲さん、第五福竜丸元乗組員の大石又七さん。顔ぶれに菅原さんの大事にした憲法9条や沖縄、脱原発、農業などのテーマが見て取れる。

  編集長の岡靖司さんが「出版社の地味で小さなPR誌ですが……」と恐縮しつつ連載を依頼した時、菅原さんは逆に「とても気の利いたいい話だ」と喜んだ。目立つことがすきではなかったうえ、週刊誌のような大きなメディアでは言いたいことが言えないこともあるだろう、と。

  実際、菅原さんの連載は率直で、時に政権も批判した。

  <拳を振り上げ、憲法改正を煽(あお)りたてる人たちは、いざとなったとき戦場には行かない人たちじゃないですか。(略)出て行くのは無辜(むこ)の民衆だけ>(13年6月号)

  <安倍(晋三)首相が「日本人は中国で何も悪いことをしていない」というようなことを言ってるんだから。(中略)上がそうだから、若い連中まで「虐殺はなかった」なんて言っている>(13年7月号)

  連載を書籍「ほとんど人力」(編・菅原文太と免許皆伝の達人たち)にまとめた岡さんは語る。「菅原さんはこの対談を、在野の精神を持ち続けるアウトサイダーたちの語り合う場にしたいと考えていた。日本社会は『はみ出し者』を排除し『無菌状態』を作ろうとしていると強い危機感を抱いていたから」

  東日本大震災後、進まぬ復興や原発問題に憤った菅原さんは「役者引退」を宣言し、12年暮れ、身近な仲間と「いのちの党」を結成した。被災地沿岸に計画されていたコンクリートの防潮堤に対し、宮脇昭・横浜国立大名誉教授が提唱する「緑の防潮堤」を応援する講演会を開いたり、ミツバチの大量死とネオニコチノイド系農薬の関係についての勉強会を開いたりした。

  菅原さんを「おやじ」と慕う同党メンバー、「夜回り先生」こと作家、水谷修さんは「おやじにとって無農薬有機農業も反戦平和も脱原発も根っこは同じ。『ひとたび命が失われたら取り戻せない』という思い。だから『いのちの党』と名付けたんです」。

  銀幕のスターから社会派へいつ、なぜ転身したのか。30年来の知人、NPO法人「ふるさと回帰支援センター」代表理事、高橋公さんはしかし、「転身ではない」と否定する。「彼は昔から社会問題に深い関心を持っていた。読書家で、俳優時代には父親がしっかりしようと『雷おやじの会』も結成した」

  当時、NHKの大河ドラマ「獅子の時代」(1980年)で会津藩下級武士で自由民権運動の闘士を演じた菅原さん。高橋さんが自治労に勤めていた縁で、自治労の自治研究集会で自由民権運動について講演したことも。「ノーギャラでやってくれた。自由民権運動への関心は、それを演じた一役者という立場を超えるほどに深いものでした」と高橋さんは振り返る。

  菅原さんの父親は宮城県の元河北新報記者。自身も仙台一高の出版部(新聞部)に所属し、当時、部の後輩には作家の井上ひさしさんがいた。実は元々、社会派なのだ。

  ただ、菅原さんの人生観を大きく変えた出来事はあった。01年、長男薫さん(享年31)が踏切事故で夭折(ようせつ)したのだ。高橋さんは「菅原さんと知り合ったきっかけは30年前、合気道などを教える私たちの道場に『ぜんそく気味の息子の体を鍛えたい』と訪ねてきてくれたこと。菅原さんは本当に息子さんをかわいがっていたから、息子さんの死は大きかったろう」と口ごもる。

  菅原さんは我が子の死から2年後、女性誌に「その後の心境はひと様に話すことはできない」「『大事なことで、男はモノを言うな』と、自分に言い聞かせている」と述べている。岡さんは「本の窓」連載の打ち合わせで、菅原さんが「俺は教育については語れない。息子のこともあるし」と漏らしたのを覚えている。菅原さんが岡さんに息子の話をしたのは後にも先にもこの時だけだ。

  「菅原さんは『政治の言葉』ではない言葉で政治を語れる、けうな人だった」と佐高さんは言う。11月1日の沖縄県知事選の翁長雄志氏(現知事)の決起集会での応援演説がそうだ。1万数千人の聴衆を前に菅原さんはマイクを握り、力強く言った。

  「映画(「仁義なき戦い」)の最後で、裏切り者に『山守さん、弾はまだ一発残っとるがよ』というセリフをぶつけた。その伝でいくと『(対立候補の)仲井真(弘多)さん、弾はまだ一発残っとるがよ』とぶつけてやりたい」と。

  しかしあの日、菅原さんの体は既に悲鳴を上げていたのだろう。スタッフに支えられながら壇上に立った。

  「アメリカにも良心あつい人々はいます。中国にもいる。韓国にもいる。その良心ある人々は、国が違えど、同じ人間だ。みな手を結び合おうよ。今日来ている皆さんもそのことを肝に銘じて実行してください」。演説をこう締めくくると、最後は明るく「はなはだ短いけど、終わり!」。

  スクリーンの中でも現実でも、菅原さんは一本気に信念を貫き、行動を止めなかった。数々の「遺言」を残して。
 【 1 2 月 度 合 同 理 事 会 議 事 録 】
                                 記録:伊藤紘一参与
日 時: 2 0 1 4 年 1 2 月 1 7 日(水)13:00~15:00
場 所: 八重洲口會舘B2 ライフ・ベンチャー・クラブ事務所
参加者: 東瀧代表、水上、中上崇、伊東、糟谷、新川、高橋、山本、伊藤 
内 容:
(1) 2 0 1 5 年 の 活 動 方 針
  12月8日に東瀧、中上、伊藤の3者で話し合った結論を踏まえ、参加者一同で協議した結果、
 ① 45歳~55歳の熟年層が魅力を感じて集まる会にすべし。
 ② そのためには、起業ネタを有する者と起業家を志向する者の出会いを積極的に造り上げるべし。→必然的に、シニアと熟年が交流する。
 ③ 具体的には、経産省系の技術士集団JTTASの松井武久さんがこれまでに蓄えた多くの技術基軸の新商材の中から、
 * フリーエージェント協会(中上塾で紹介された菊池さん)及び 
 * 松重さん主導の『パーソナル・ビズ』の二つの場で、“マーチャンダイズ出来る”可能性のあるアイテムを洗い出し、可能性の高い商材から販売をマッチングさせる方向性をもって、実ビジネス化を推進することにより熟年層を呼び込む戦略が良い。
 ④ 合同理事会では論議されなかったが12月8日には討議された、葉倉さんの熟年教育システムは、有力な私的財産になるので、当協議会とどのように絡ませうるかを検討し、可能ならば協働作業を目指したいが、中上崇理事と葉倉さんらで方針を詰めて戴く。
(2) 2 0 1 5 年 1 月 と 2 月 の 生 涯 現 役  塾(夕方の部) 予 告
    1月28日は石毛利雄さんの『人材育成の勘どころ』(仮題)
    2月25日は松重奉昇さんの『パ―ソナル・ビズ』
(3) 当 協 議 会 活 動 の 基 本 コ ン セ プ ト
    議論がかなり哲学的な本質論に及んだが、概ね賛同された定義としては次の通り。
    『直ぐに経済的利益を得ようとする活動ではなく』、
    『社会貢献になることを目的とする活動』であり、
    『結果として、社会から感謝される喜びが与えられ』、
    『経済的利益をも戴けることも多い。』 
(4) 高 橋 さ ん の “ 3 0 周 年 音 頭 ” →東瀧代表と再度調整する。
    (音頭式かポピュラーソング式か?)          以 上
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 【 2 0 1 5 年 望 年 会  議 事 録 】
                               記録:伊藤紘一参与
日 時: 2 0 1 4 年 1 2 月 1 7 日 (水) 18:00~20:00
場 所: 八重洲口会館 B2F 会議室
参加者: 神田、下條、東瀧、水上、中上崇、中上章、山本、糟谷、新川、松井、高橋、渡辺、川崎、大坊、大嶋、平尾、金子、鎌田、庵原、下田、吉田あつみ、伊東、伊藤 (合計22名)
進 行: 吉田あつみ
講演題:『 海 外 協 力 の 現 場 か ら 見 え て き た ~ 
    激 動 の 世 界 に 求 め ら れ る パ ラ ダ イ ム シ フ ト 』
講 師: 神 田  英 輔 (「声なき者の友の輪」 代表)
講 演: 10年間の国際的青少年育成活動と28年間の世界70カ国で飢餓や貧困に苦しむ方々の自助努力を支援する活動を経て、2010年に「犠牲を伴う愛」を実践する者たちを育て「共に喜ぶ社会」の実現を目指し「声なき者の友の輪」創立。
  15年ぐらい前までは、豊かな『北』が貧しい『南』を憐れみつつ支援をする世界構図であったが、今や『北』や『南』に関係なく、それぞれの国内で貧富の格差が激増している。ルワンダでは20年前大虐殺があったが、富める民族と貧しい民族の殺し合いであった。
  過去我々を支配していた「世界観」は大幅に変革させるべきだ!
 ① 貧しい人に魚を与える援助でなく魚の釣り方を教え自立を促す。
 ② 立派なリーダーのもとで多くがピラミッド型で支える援助ではなく、一人一人が近くの困っている隣人を自立させる援助をする。
 ③ 長いものに巻かれ、寄らば大樹の陰を喜ばず、世間のしがらみに縛られず真に自由な心で隣人愛の実践を勇気を以って実践する。
感 想: 参加者は深い感銘を受け、後の宴会でも引続き神田講師を囲み、『私も新しい世界観をもって共に喜ぶ社会造りに参画したい!』と語りかける声が会場に充満していた。 
  当協議会としても、当日行われた合同理事会で決議した、活動基本コンセプト『社会貢献を第一目的にする』と重なる大切なメッセージを戴いた望年会になった、と会員各位と共に喜びたい。      
  なお、宴会で糟谷さん、吉田さんに日頃の地道なお世話に感謝して花束が贈呈された。宴会の飲食は山本&糟谷の名コンビが心を込めて準備して戴き、“お値段以上”感を与えました!
  皆様来年30周年も希望を以って進みましょう!         以 上

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