無資源国家日本は人材(財)が決め手:前
2014年12月1日 お仕事 私たち日本生涯現役推進協議会創設(2004年6月)の発起人代表で江島 優理事【東京エグゼクティブ・サーチ(株)代表取締役会長】が、来たる12月17日開催の『第348回生涯現役シリーズ塾』で日本コンピュータ・ダイナミクス( N C D )株式会社名誉顧問の下條武男当協議会名誉顧問とご一緒に、『夢と希望を生み出す生涯現役社会』について講演していただきます。
江島理事が2006年初、日刊紙VOICEに執筆で大変好評を得た内容を当Blogで今日・明日の前後2回に分けて、以下に掲載させていただきます。
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〔前編〕
無 資 源 国 家 日 本 = 人 材 (財) こ そ 勝 負 の 決 め 手
(社)全国民営職業紹介事業協会 副会長
(社)日本人材紹介事業協会 会長
東京エグゼクティブ・サーチ株式会社
代表取締役会長 江 島 優
私が人材ビジネス・紹介事業を始めてから瞬く間に35年(現在では43年)が過ぎました。
この35年の間にドルショック、第一次・二次のオイルショック(街は暗闇)、円高ショック(大不況)、そしてバブルショック(経済崩壊)を体験しながら人材事業を推進展開してまいりました。
戦後60年、焼け跡から立ち直り高度経済成長を果たしてバブル崩壊まで、世の中は時代・年代・世代によって大激動をしてきました。今まさに大変革期であります。
日本人の価値観も戦後は十人一色でしたが、高度成長で十人十色と個性を発揮し、現代は情報社会を迎えて一人十色と価値観も逆転多様化して複雑になってきたのです。これから将来に渡り、国内・海外とも想像以上に変動の時代に突入するものと確信しております。
資源の無い日本としては、国際社会、特にグローバリゼーション・ボーダレスの市場経済の中で競争に打ち勝って生き残るためには、“人的資源”に頼る以外ありません。人材の教育育成に努め、特に各分野においてプロの人材を作り上げることが21世紀の日本にとって最も重要な課題であります。
私自身は35年間(現在は43年間)、就職・転職の相談に応じながら有能な人材を企業に紹介し、またカウンセリングを通じて人材の育成に努力してまいりましたが、十分に満足できたとは思っておりません。
日本全体を見た場合、本物のプロフェッショナル人材が各分野において育っていないのが真実です。一言でいえば素人(アマチュア)の人材が責任あるポストに就いているケースが非常に多い。例えばプロの政治家や外交官が少ない、プロの経営者不足、同じくプロの教師及び大学教授も少ないし、高度な開発技術者・IT技術者も不足しているのが昨今の日本の実態ではないでしょうか。
バブル経済崩壊以降、日本的経営・日本的雇用制度は完全に崩壊しました。資本主義経済の中で実力・能力主義、成果・機能・合理主義、自己責任の人事社会を迎えたのです。官営・民営企業全てにおいて「経営力」の欠如が諸に出てきました。「人材」と「組織」を見直して有能な人材と無能な人材を積極的に入れ替える適材適所の人材の配置転換が今こそ重要であり、日本再生への近道であります。つまり人材の流動化を促進することが急務なのです。 つづく
江島理事が2006年初、日刊紙VOICEに執筆で大変好評を得た内容を当Blogで今日・明日の前後2回に分けて、以下に掲載させていただきます。
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〔前編〕
無 資 源 国 家 日 本 = 人 材 (財) こ そ 勝 負 の 決 め 手
(社)全国民営職業紹介事業協会 副会長
(社)日本人材紹介事業協会 会長
東京エグゼクティブ・サーチ株式会社
代表取締役会長 江 島 優
私が人材ビジネス・紹介事業を始めてから瞬く間に35年(現在では43年)が過ぎました。
この35年の間にドルショック、第一次・二次のオイルショック(街は暗闇)、円高ショック(大不況)、そしてバブルショック(経済崩壊)を体験しながら人材事業を推進展開してまいりました。
戦後60年、焼け跡から立ち直り高度経済成長を果たしてバブル崩壊まで、世の中は時代・年代・世代によって大激動をしてきました。今まさに大変革期であります。
日本人の価値観も戦後は十人一色でしたが、高度成長で十人十色と個性を発揮し、現代は情報社会を迎えて一人十色と価値観も逆転多様化して複雑になってきたのです。これから将来に渡り、国内・海外とも想像以上に変動の時代に突入するものと確信しております。
資源の無い日本としては、国際社会、特にグローバリゼーション・ボーダレスの市場経済の中で競争に打ち勝って生き残るためには、“人的資源”に頼る以外ありません。人材の教育育成に努め、特に各分野においてプロの人材を作り上げることが21世紀の日本にとって最も重要な課題であります。
私自身は35年間(現在は43年間)、就職・転職の相談に応じながら有能な人材を企業に紹介し、またカウンセリングを通じて人材の育成に努力してまいりましたが、十分に満足できたとは思っておりません。
日本全体を見た場合、本物のプロフェッショナル人材が各分野において育っていないのが真実です。一言でいえば素人(アマチュア)の人材が責任あるポストに就いているケースが非常に多い。例えばプロの政治家や外交官が少ない、プロの経営者不足、同じくプロの教師及び大学教授も少ないし、高度な開発技術者・IT技術者も不足しているのが昨今の日本の実態ではないでしょうか。
バブル経済崩壊以降、日本的経営・日本的雇用制度は完全に崩壊しました。資本主義経済の中で実力・能力主義、成果・機能・合理主義、自己責任の人事社会を迎えたのです。官営・民営企業全てにおいて「経営力」の欠如が諸に出てきました。「人材」と「組織」を見直して有能な人材と無能な人材を積極的に入れ替える適材適所の人材の配置転換が今こそ重要であり、日本再生への近道であります。つまり人材の流動化を促進することが急務なのです。 つづく