足掛け30年に及ぶ『生涯現役実践道場』の運営を継続しながら、自問自答することは、日々多数の方々と自らは楽しい気持ちで交流しながらも、わが無手勝流の自己中心的な発想・態度に対しては、仲間としての参画意識を阻害されてきた方々も数多くおられるだろうと存じます。
  本日受信したメルマガに下記内容の父性と母性を考えさせられる一文がありましたので、ご参考までに転載させていただきます。
  『生涯現役プロデューサー』仮登録皆様方の率直なご意見・ご提言をいただけると有難いです。
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  起業して、うまくいっている経営者というのは、子供の頃に、「父性」で育てられた人が多い、と私(E-Mail送信者)は感じています。「父性とは何か?」と言えば、母性の反対です。母性というのは、優しさという愛ですが、父性というのは、厳しさという愛です。

  誤解をしないでほしいのですが、もちろん男性も母性の部分を持っていますし、女性も父性の部分を持っています。「男性はこうあるべき」といったジェンダー論を押し付けたいのではありませんので、ご理解下さい。さて、ここからが本題です。

  子供の長い将来のことを考えて、時には突き放し、時にはあえて失敗させ、自立を促すという厳しい愛が、父性です。それに対して、子供が失敗しないようにと、「体育着持った?」「今日は何時に帰ってくるの?」「学校が終わったら、すぐに帰ってくるのよ」と、過保護や過干渉と言えるくらい庇護してあげる優しい愛が、母性です。この、母性には負の側面があり、子供が親に「依存」しやすくなります。(正確には、親も子供に依存しているのですが。)

  ですが、起業家に求められるのは「自立」です。「何かあったら、誰かが責任をとってくれる」とか、「失敗したら、親のせいだ」とか、そういうメンタルでは、ビジネスは絶対にうまく行きません。
ビジネスで最終的に責任を取るのは、企業のトップである起業家、経営者しかいないからです。

  自立していない経営者しか生き残れないのが、ビジネスの厳しい世界です。

  さて、私の過去は、以前ここに書いたので、あなたも読んで下さったかもしれません。そこに書いたとおり、私は父性が強い父親に育てられました。昔は、私は父に反発していましたが、今は感謝している部分もたくさんあります。

  母性は、インスタントに欲求を満たしてくれるので、子供から理解されやすいのですが、父性は、何十年か経たないと、そのありがたみが分からないので、子供から理解されにくいのです。

  心理学者の河合隼雄(かわい はやお)さんも、「日本は、母性が強い社会である」と言っていますが、「日本が、父性がもっと強い社会になったら、ビジネスで成功する人も増えるんだろうなあ」と私は考えています。そういった理由で、私はクライアントに対して、
父性で接するようにしています。

  クライアントからは、あまり理解されていないかもしれませんが、長期的に考えたら、本人のためになると信じているからです。(以下省略させていただきます。)