以前にも何度かこのブログでご紹介しましたが、現NPO法人のライフ・ベンチャー・クラブの前身、任意団体だったライフ・ベンチャー・クラブが主催開設した月例開催の生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・セミナーの5周年目を記念して関東一円の主要鉄道沿線に各地域『生涯現役・社会参加を考える会』14ヶ所を同志故外村氏・岡本氏・東瀧3名チームが、鋭意敢行した3年計画によって見事に立ち上げた経緯があります。
  それが成功できた出発点は1990年9月、東急田園都市線の青葉台の超党派キリスト教朝祷会での、シャローム福音教会千葉明徳牧師と東瀧両名が同沿線のシニア層に向け社会参加活動を呼びかけた『生涯現役を考える会』(1年後『生涯現役を進める会』に名称変更)創設の経緯があります。
  あざみ野駅前のシャローム福音教会礼拝堂に参集した朝祷会メンバー、同教会員有志の他、近隣在住のライフ・ベンチャー・クラブ会員の人たちが、初回9月と隔月開催第2回11月に各20名程度参加し、私から下記/テーマ『生涯現役と生き甲斐づくり』で、人生最期まで生きがい創り・・・をアピールしました。
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  『 生 涯 現 役 の 生 き 甲 斐 づ く り と は 何 か ・・・ 』

  「ビジネスマンの生き甲斐は何といっても仕事だ」と、よくいわれますが、猛烈な企業戦士にとっては至極当然な話かも知れません。では「定年後にも生き甲斐になるものは一体何でしょうか」と尋ねられますと、誰もが一様に「それも仕事だよ」とは、必ずしも言い切れないようです。

  その理由は、定年後も「引続き仕事をする方が大事だと思っている人」もいる反面、定年を境に「年金でのんびりと暮したい人」や「社会的に役立つようなボランティア活動をしてみたい人」等々、単に「仕事だけが人生ではない」という、仕事からの解放を望まれる人もいるからでしょう。

  その意味で、欧米にも前例のない急速な高齢化時代が到来したということは、北欧型の高福祉先進国家とは一味異なる、日本独自の定年後をも考えた「生き甲斐モデル像」を早急に創り上げる必要があります。そして誰もが願う幸せを定年後にも活き活きと実感していくためには、平素から私たちはどういう備えをしていくべきか、の努力も欠かせません。

  まず、第一に大切なことは、「私の本当の生き甲斐とは何か」をはっきりしておくべきだろうと思います。「わが人生このためにあり」と心から自分自身に納得させられる大きな人生目標がないと、つい周囲の環境に影響された目先のことに捉われがちな毎日で終わってしまいます。

  「人間は明確な目標がないと考えない。目標がはっきりすればする程必死で頭を働かせるものだ」といわれます。誰しも、ただ一度のかけがえない人生を無駄なく終生大切にしたい、という思いがあります。定年以後も自分が死ぬまで何かで現実に人に役立ちたい、という「生涯現役」の発想が生まれて当り前ではないでしょうか。自分の持味を充分活かすその人なりの「人生代表作」を何とか創造したいと努力し、チャレンジを続ける人こそ、いつも「青春」の歓びを味わえる自己実現者だと申せましょう。  つづく