10年前:『中高年、生涯現役の生き方』再掲
2012年2月15日 お仕事 団塊世代が本格的に65歳定年期が到来していることから、ほぼ10年前の『中高年、生涯現役の生き方』紹介の本欄掲載コスモ氏ブログをご参考までに再掲紹介させていただきます。
◇◆◇ 中高年、生涯現役の生き方
団塊の世代は今、リストラの嵐にあっています。50歳前後に達するとリストラの対象だというような空気が日本全体に蔓延しているようでなりません。本来、リストラとは「リストラクチャリング」の略で、事業を“再構築” することを意味しています。能力に関係なく年齢だけでリストラされるのであれば、単なる「人減らし」に過ぎないと言えます。
団塊の世代の「会社員」の目標は概して、早く管理職になり昇進していくことでした。いわゆる出世です。西岡郁夫氏(モバイル・インターネットキャピタル社長)は、NIKKEI NET(日本経済新聞ホームページ)に、「”会社員”対”ビジネスパーソン”」と題するコラム(2002/01/15)を書かれています。以下に、その一部分を引用させて頂きます。
■ 日本社会でこれまで「会社員」という言葉が使われてきたこと自体が、「働く人が会社に囚(とら)われている」ことを表している。会社員は、その会社にいてこそバリューを発揮できているのだ。「その会社にいるからこそ部長でいられるし、その会社にいたからこそ取締役にもなれた」というわけだ。世間(=市場)からはバリューを認められていないため、一たび会社を離れると「部長」が「タダの人」になってしまう。
■ 「ビジネスパーソン」は、その言葉自体が「自身の”ビジネススキル”で職を得て報酬を得ている人(パーソン)」を示している。自分のビジネススキル(職業上の専門性、熟練、腕前)に重心が置かれている。「ビジネスパーソン」は常に自分の市場価値を上げていくことに努力しているし、会社もその努力を助ける仕組みの提供を求められる。
中高年が本来の意味で、リストラの対象とされるのであれば、そうされないよう常に「ビジネススキル」を磨き続け、時代が必要とする「ビジネスパーソン」であり続けなければならないわけです。それをきついと感じリタイアするか、果敢に挑戦するかは個人の選択の問題とされるべきだと思います。
日本の履歴書と米国の履歴書の一番の違いは、米国の履歴書では生年月日(つまり年齢)と性別を書かないことらしいです。中高年の方の制作されたホームページを拝見したり、また中高年の方々のメーリングリストのやり取りを見させて頂いていると、その活発な活動に驚くばかりです。
中高年ということを伏せれば、若い人々らとなんら区別しようのない活動をされているように見受けられます。生涯現役でビジネススキルを発揮したいと思う人は、それが受け入れられるような仕組み作りが必要だと思います。そうしないと、若い人達だけに「おんぶにだっこ」というわけには行かない日がきっとくると思われます。(2003/01)
◇◆◇ 中高年、生涯現役の生き方
団塊の世代は今、リストラの嵐にあっています。50歳前後に達するとリストラの対象だというような空気が日本全体に蔓延しているようでなりません。本来、リストラとは「リストラクチャリング」の略で、事業を“再構築” することを意味しています。能力に関係なく年齢だけでリストラされるのであれば、単なる「人減らし」に過ぎないと言えます。
団塊の世代の「会社員」の目標は概して、早く管理職になり昇進していくことでした。いわゆる出世です。西岡郁夫氏(モバイル・インターネットキャピタル社長)は、NIKKEI NET(日本経済新聞ホームページ)に、「”会社員”対”ビジネスパーソン”」と題するコラム(2002/01/15)を書かれています。以下に、その一部分を引用させて頂きます。
■ 日本社会でこれまで「会社員」という言葉が使われてきたこと自体が、「働く人が会社に囚(とら)われている」ことを表している。会社員は、その会社にいてこそバリューを発揮できているのだ。「その会社にいるからこそ部長でいられるし、その会社にいたからこそ取締役にもなれた」というわけだ。世間(=市場)からはバリューを認められていないため、一たび会社を離れると「部長」が「タダの人」になってしまう。
■ 「ビジネスパーソン」は、その言葉自体が「自身の”ビジネススキル”で職を得て報酬を得ている人(パーソン)」を示している。自分のビジネススキル(職業上の専門性、熟練、腕前)に重心が置かれている。「ビジネスパーソン」は常に自分の市場価値を上げていくことに努力しているし、会社もその努力を助ける仕組みの提供を求められる。
中高年が本来の意味で、リストラの対象とされるのであれば、そうされないよう常に「ビジネススキル」を磨き続け、時代が必要とする「ビジネスパーソン」であり続けなければならないわけです。それをきついと感じリタイアするか、果敢に挑戦するかは個人の選択の問題とされるべきだと思います。
日本の履歴書と米国の履歴書の一番の違いは、米国の履歴書では生年月日(つまり年齢)と性別を書かないことらしいです。中高年の方の制作されたホームページを拝見したり、また中高年の方々のメーリングリストのやり取りを見させて頂いていると、その活発な活動に驚くばかりです。
中高年ということを伏せれば、若い人々らとなんら区別しようのない活動をされているように見受けられます。生涯現役でビジネススキルを発揮したいと思う人は、それが受け入れられるような仕組み作りが必要だと思います。そうしないと、若い人達だけに「おんぶにだっこ」というわけには行かない日がきっとくると思われます。(2003/01)