新川氏『若者の本音に未来のヒントあり!』
2012年2月10日 お仕事 本日午後2時に八重洲事務所ご来所の次回生涯現役塾ご発表者:新川政信講師と事前準備打合せかたがた、ご出演を契機に日本生涯現役推進協議会&NPO/LVクラブご入会即、若者世代の応援団長/かい援隊長として、生涯現役グループ運営協力者としての理事候補OKの意気込みまで覗えました。
当協議会の後藤理事および協議会・NPO/LVクラブ理事の江島・内山理事もぜひご協力をお願いすべき候補者とのご意見を頂戴しましたので、“学生が聞いた起業家の心/Relife”のサイト http://www.bb-relife.jp/interview/vol0291.html 掲載の「若者の本音にこそ未来のヒントがある!」を下記転載ご紹介をさせていただきます。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
若 者 の 本 音 に こ そ
未 来 の ヒ ン ト が あ る ! 若者世代の応援団長/かい援隊長 新 川 政 信
今回インタビューさせて頂いたのは、ソーシャルビジネスグランプリ夏、グランプリ受賞者の新川政信様です。「現代の現役世代にのしかかる過度な負担は若者たちの未来を奪う!」という力強い言葉とエネルギーを持った”若者の応援団長”にインタビューを行ってきました。社会システムを変革する膨大なエネルギーをご覧ください!
6 0 歳 と い う 一 種 の 区 切 り に
何 か ア ク シ ョ ン を 起 こ し た か っ た
Q: 学生時代について教えてください。
高校生まではずっと野球をやっており、大学生になってからは野球をやめてボクシングをはじめました。両親の仕事を手伝いながらやっていましたから、一人でもできるスポーツを選んだのです。また学生時代は、漠然とした夢がありました。 「社会を良くしたい」とか「人に喜んでもらいたい」とかそれぐらいのレベルですけどね。その思いに行動がついてきたかと言えばそういうわけではなくて、「何をすればいいのか」とか「何をしたいのか」、「自分が何に向いているのか」ずっと迷っていました。そんな中たまたま内定をもらえた明治生命に入社しました。
Q: 入社後はどのように働かれたのですか?
実は、入社当初ずっと勤める気はさらさらありませんでした(笑) 両親が商売をしていたせいもあってか“サラリーマンにはなりたくない”という思いが強かったです。しかし、結婚し、子供が産まれたので自分の思いより「家族のため・生活のため」というスタンスになり、自分がしている仕事がどう社会に役立っているのかということを考える機会にもなって、仕事にもやりがいが出てきました。 我々の時代は“高度経済成長時代”で、「どれだけ頑張っても頑張りすぎることはない」、「頑張ることは良いことだ」と強く表現され、ものすごい競争時代でしたのでとにかく働きました。とても大変ではありましたがそこにやりがいもあったし、誇りにも思っていました。
Q: なるほど。定年を迎えられてから社会起業大学へ入学したきっかけは何だったのですか?
2つあります。1つ目は60歳という一種の区切りに何かアクションを起こしたかったということ。2つ目は田坂広志さんの影響です。私は田坂さんのファンでして、田坂さんついて調べる中で社会起業大学の名誉学長でおられることを知り、「田坂さんの弟子になりたい!」という一心で大学への入学を決めました。
Q: すごい決断力ですね!大学ではどのようなことを学習されたのですか?
事業名は「高・介併進策 かい援隊百万人構想」というもの。「60歳以上の元気な人々(約3000万人)を介護の担い手として活用することで介護分野の人手不足を解消する」というのが事業構想です。目標は2025年には介護分野での人手が100万人分不足することです。簡単に言えば「若者に介護をさせない」ということです。
若 い 方 々 の 未 来 を 奪 う こ と と 一 緒 だ
Q: そもそも社会起業に興味があったのですか?
はい。自分の中にはずっと2つの思いがありました。一つは、「日本の中心組織が頼りにならない、頼りにできない。次から次へと次世代に負担をかけるのはもう限界。その中でも“大量の高齢者の介護”は深刻であり、現代の現役層の方々は大量の高齢者の介護の負担で仕事ができなくなる・自由な時間が無くなるという可能性がある。これは若い方々の未来を奪うことと一緒だ」というもの。もう一つは、「全ての親というものは子供に迷惑や負担をかけたくないと思っているもの。にもかかわらず、社会を見ると大量の高齢者が負担になっている。各家庭で望んでないことが社会で起きるのはおかしい」というものです。若い頃は理想を形にする手段や自分の能力など様々なことがわからなかったが、この年齢になって「知識、経験、技術、人脈、経済力」を得た。そしてこれからは“時間”も手に入る。これらを活用して社会のために役立つならば起業したいと思いました。
Q: 素晴らしい思いですね!しかし起業することに対して恐れはなかったのですか?
全く怖くありません。何かにチャレンジするときというのは少なからず“リスク”を考えてしまいますが、実は2つの条件を満たしていれば“リスク”は回避できるのです。 1つ目の条件は、多くの人に共感してもらうことです。田坂さんの考え方に“共感資本”というものがあります。「“共感”も資本の一部である」という考え方です。まさに今、私の話を聞いて皆さんが共感してくれたことその事実がリスク回避の重要な要素というわけです。2つ目の条件は、強く思うことです。その事業が社会のために絶対に必要だと心から思っていれば、そもそも“リスク”を感じることもありません。
Q: ご家族の方々はご心配なのでは・・・
とても応援してくれています。家内はどう思っているのかわからないですけど(笑) 娘、息子は「お父さん頑張って!」と言ってくれます。本当にありがたいことです。普通、私のような年齢で“起業する”などと唱えたら、「もうやめとけ」とか「いい年して…」と言われるのが定石だと思いますので、そういった意味合いで私はとても恵まれていると感じています。
Q: 素晴らしいご家族ですね!やはり日常から何かを気を付けていらっしゃるのですか?
物理的な面で気を付けていることは健康です。もうこの年になるとしっかりとした生活習慣を保たないとしたいことができなくなるんですよ(笑) その上、仲間にも迷惑が掛かるし、責任も発生しますから健康はかなり意識しています。精神的な面では、今の事業に対して誰よりも強く思うことです。「絶対に投げ出さない」と何度も何度も自分に言い聞かせるようにしています。
「 “ 感 謝 ” は 力 、 力 の 源 は “ 感 謝 ” 」
Q: お話を聞いていると新川さんはとてもエネルギッシュだと感じるのですが、新川さんのエネルギーの源泉はなんですか?
感謝です。私は「“感謝”は力、力の源は“感謝”」だと考えています。例えば、何か失敗したときに自分を振り返ってみると「健康であること」、「応援・心配してくれる人がいること」、「生きていること」…etc、自分はまだまだ恵まれていることに気付くことができます。気づくことできれば不思議と力が湧いてきます。
“感謝すること”は決して難しいことではありません。誰でも、どこでもできるし、どんなに小さなことでも構わないのです。日常から「感謝すること」を意識していればいつでもエネルギー補給ができるわけです。
Q: 聞くところによりますと「若者が大好き」とのことですが、なぜそんなに若者を好まれるのですか?
若い人たちこそ今の時代の中心であります。なので社会に対しての若い方々の意見とは非常に重要なものになります。もちろん若さゆえに社会全体を把握しきれていない部分はあると思っていますが、だからこそ感覚的に出てくる意見というのは正当性を持っていると思います。つまり、若者の本音にこそ未来へのヒントが隠されているのです。
我々のような年代の人間が社会に対して活動をしようとするときは若い方々の意見は絶対に必要なのです。若い世代の意見を聞くことで社会に対して必要な活動、“外さない”活動になるということですね。あとは素直な応援の気持ちがあります。物的なものは与えられないにしても若者の方々がイキイキと生きていける環境づくりのサポートという気持ちがあります。ついでにもう一つ上げるとすれば…若返るからですかね(笑)
Q: では、最後に若者へメッセージをお願いします。
若い世代の方々からして、現代の社会システムは決して将来を見通すことのできるものだとは思いません。だから、将来に不安を持っている方も少なくないはずです。しかし、社会システムも所詮は人間が作りだしたものであり、変えることができます。とくに現代はIT技術が進んでおり、理想を形にする術は沢山あります。「社会は変えられる」そのことを忘れないでください。
また、あなた達には若さという無限のエネルギーがあります。これから何でもできます。熱いか冷たいかなんて触らないとわからないのですから何事にも果敢にチャレンジして沢山かすり傷をつけてください。
自分には無限のエネルギーがあるんだということを自覚し、自信と希望を持って常に前向きに頑張ってください。及ばずながら私も皆様が活躍できる環境作りに努めてまいります。 以 上
当協議会の後藤理事および協議会・NPO/LVクラブ理事の江島・内山理事もぜひご協力をお願いすべき候補者とのご意見を頂戴しましたので、“学生が聞いた起業家の心/Relife”のサイト http://www.bb-relife.jp/interview/vol0291.html 掲載の「若者の本音にこそ未来のヒントがある!」を下記転載ご紹介をさせていただきます。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
若 者 の 本 音 に こ そ
未 来 の ヒ ン ト が あ る ! 若者世代の応援団長/かい援隊長 新 川 政 信
今回インタビューさせて頂いたのは、ソーシャルビジネスグランプリ夏、グランプリ受賞者の新川政信様です。「現代の現役世代にのしかかる過度な負担は若者たちの未来を奪う!」という力強い言葉とエネルギーを持った”若者の応援団長”にインタビューを行ってきました。社会システムを変革する膨大なエネルギーをご覧ください!
6 0 歳 と い う 一 種 の 区 切 り に
何 か ア ク シ ョ ン を 起 こ し た か っ た
Q: 学生時代について教えてください。
高校生まではずっと野球をやっており、大学生になってからは野球をやめてボクシングをはじめました。両親の仕事を手伝いながらやっていましたから、一人でもできるスポーツを選んだのです。また学生時代は、漠然とした夢がありました。 「社会を良くしたい」とか「人に喜んでもらいたい」とかそれぐらいのレベルですけどね。その思いに行動がついてきたかと言えばそういうわけではなくて、「何をすればいいのか」とか「何をしたいのか」、「自分が何に向いているのか」ずっと迷っていました。そんな中たまたま内定をもらえた明治生命に入社しました。
Q: 入社後はどのように働かれたのですか?
実は、入社当初ずっと勤める気はさらさらありませんでした(笑) 両親が商売をしていたせいもあってか“サラリーマンにはなりたくない”という思いが強かったです。しかし、結婚し、子供が産まれたので自分の思いより「家族のため・生活のため」というスタンスになり、自分がしている仕事がどう社会に役立っているのかということを考える機会にもなって、仕事にもやりがいが出てきました。 我々の時代は“高度経済成長時代”で、「どれだけ頑張っても頑張りすぎることはない」、「頑張ることは良いことだ」と強く表現され、ものすごい競争時代でしたのでとにかく働きました。とても大変ではありましたがそこにやりがいもあったし、誇りにも思っていました。
Q: なるほど。定年を迎えられてから社会起業大学へ入学したきっかけは何だったのですか?
2つあります。1つ目は60歳という一種の区切りに何かアクションを起こしたかったということ。2つ目は田坂広志さんの影響です。私は田坂さんのファンでして、田坂さんついて調べる中で社会起業大学の名誉学長でおられることを知り、「田坂さんの弟子になりたい!」という一心で大学への入学を決めました。
Q: すごい決断力ですね!大学ではどのようなことを学習されたのですか?
事業名は「高・介併進策 かい援隊百万人構想」というもの。「60歳以上の元気な人々(約3000万人)を介護の担い手として活用することで介護分野の人手不足を解消する」というのが事業構想です。目標は2025年には介護分野での人手が100万人分不足することです。簡単に言えば「若者に介護をさせない」ということです。
若 い 方 々 の 未 来 を 奪 う こ と と 一 緒 だ
Q: そもそも社会起業に興味があったのですか?
はい。自分の中にはずっと2つの思いがありました。一つは、「日本の中心組織が頼りにならない、頼りにできない。次から次へと次世代に負担をかけるのはもう限界。その中でも“大量の高齢者の介護”は深刻であり、現代の現役層の方々は大量の高齢者の介護の負担で仕事ができなくなる・自由な時間が無くなるという可能性がある。これは若い方々の未来を奪うことと一緒だ」というもの。もう一つは、「全ての親というものは子供に迷惑や負担をかけたくないと思っているもの。にもかかわらず、社会を見ると大量の高齢者が負担になっている。各家庭で望んでないことが社会で起きるのはおかしい」というものです。若い頃は理想を形にする手段や自分の能力など様々なことがわからなかったが、この年齢になって「知識、経験、技術、人脈、経済力」を得た。そしてこれからは“時間”も手に入る。これらを活用して社会のために役立つならば起業したいと思いました。
Q: 素晴らしい思いですね!しかし起業することに対して恐れはなかったのですか?
全く怖くありません。何かにチャレンジするときというのは少なからず“リスク”を考えてしまいますが、実は2つの条件を満たしていれば“リスク”は回避できるのです。 1つ目の条件は、多くの人に共感してもらうことです。田坂さんの考え方に“共感資本”というものがあります。「“共感”も資本の一部である」という考え方です。まさに今、私の話を聞いて皆さんが共感してくれたことその事実がリスク回避の重要な要素というわけです。2つ目の条件は、強く思うことです。その事業が社会のために絶対に必要だと心から思っていれば、そもそも“リスク”を感じることもありません。
Q: ご家族の方々はご心配なのでは・・・
とても応援してくれています。家内はどう思っているのかわからないですけど(笑) 娘、息子は「お父さん頑張って!」と言ってくれます。本当にありがたいことです。普通、私のような年齢で“起業する”などと唱えたら、「もうやめとけ」とか「いい年して…」と言われるのが定石だと思いますので、そういった意味合いで私はとても恵まれていると感じています。
Q: 素晴らしいご家族ですね!やはり日常から何かを気を付けていらっしゃるのですか?
物理的な面で気を付けていることは健康です。もうこの年になるとしっかりとした生活習慣を保たないとしたいことができなくなるんですよ(笑) その上、仲間にも迷惑が掛かるし、責任も発生しますから健康はかなり意識しています。精神的な面では、今の事業に対して誰よりも強く思うことです。「絶対に投げ出さない」と何度も何度も自分に言い聞かせるようにしています。
「 “ 感 謝 ” は 力 、 力 の 源 は “ 感 謝 ” 」
Q: お話を聞いていると新川さんはとてもエネルギッシュだと感じるのですが、新川さんのエネルギーの源泉はなんですか?
感謝です。私は「“感謝”は力、力の源は“感謝”」だと考えています。例えば、何か失敗したときに自分を振り返ってみると「健康であること」、「応援・心配してくれる人がいること」、「生きていること」…etc、自分はまだまだ恵まれていることに気付くことができます。気づくことできれば不思議と力が湧いてきます。
“感謝すること”は決して難しいことではありません。誰でも、どこでもできるし、どんなに小さなことでも構わないのです。日常から「感謝すること」を意識していればいつでもエネルギー補給ができるわけです。
Q: 聞くところによりますと「若者が大好き」とのことですが、なぜそんなに若者を好まれるのですか?
若い人たちこそ今の時代の中心であります。なので社会に対しての若い方々の意見とは非常に重要なものになります。もちろん若さゆえに社会全体を把握しきれていない部分はあると思っていますが、だからこそ感覚的に出てくる意見というのは正当性を持っていると思います。つまり、若者の本音にこそ未来へのヒントが隠されているのです。
我々のような年代の人間が社会に対して活動をしようとするときは若い方々の意見は絶対に必要なのです。若い世代の意見を聞くことで社会に対して必要な活動、“外さない”活動になるということですね。あとは素直な応援の気持ちがあります。物的なものは与えられないにしても若者の方々がイキイキと生きていける環境づくりのサポートという気持ちがあります。ついでにもう一つ上げるとすれば…若返るからですかね(笑)
Q: では、最後に若者へメッセージをお願いします。
若い世代の方々からして、現代の社会システムは決して将来を見通すことのできるものだとは思いません。だから、将来に不安を持っている方も少なくないはずです。しかし、社会システムも所詮は人間が作りだしたものであり、変えることができます。とくに現代はIT技術が進んでおり、理想を形にする術は沢山あります。「社会は変えられる」そのことを忘れないでください。
また、あなた達には若さという無限のエネルギーがあります。これから何でもできます。熱いか冷たいかなんて触らないとわからないのですから何事にも果敢にチャレンジして沢山かすり傷をつけてください。
自分には無限のエネルギーがあるんだということを自覚し、自信と希望を持って常に前向きに頑張ってください。及ばずながら私も皆様が活躍できる環境作りに努めてまいります。 以 上