チャレンジ永続人生こそ生涯現役の真髄①
2012年2月3日 お仕事 前東大学長の三菱総研小宮山 宏理事長が自著(日本「再創造」)で、幸せな加齢の5条件を紹介している。日本の70~80歳高齢者のうち、70~80%の人は健常で様々な能力を持っている。 そのために、東大高齢社会総合研究機構の秋山弘子教授が6,000人の高齢者から20年間収録したデーターを例示しておられる。
老化で体力的・精神的な自立性が喪失することに関して、ヒアリング調査の回答を集計して解析した結果、明確に次のような傾向を提示されるという。男性の70%は、70歳代後半から徐々に自立性を失って平均的には90歳で亡くなる。だが、90歳でもほぼ健康を保持している人は11%いるというデーターである。
一方で60歳代半ばから自立性を失い、72~3歳から亡くなるまで長期介護になる人が、データーで20%存在するのも避けられない現実のようだ。私たち『生涯現役塾』にこれまで関わられた人たちを考えると、それ以外の健常な高齢者の体力低下は徐々に進むにしても、活動を続ける限り、言語力や日常問題の解決力の年配者的知恵は豊富だといえる。
平均的データーによる健常高齢者は、大体死ぬ2年程前までは知力が維持されるから、国としても貴重な宝の人的社会資源だといえる。だから私流に言えば、超高齢社会で増え続けるその貴重な人的社会資源を最大限に活用すべきだ。
その意欲をもつ人たちが次々と私たちと関わり始めるので、地域自治団体などを通じた「生涯現役社会づくり支援ネットワーク」事業の展開などを提案するが、事例イメージできないらしい。人間の可能性にチャレンジして有史以来人類発展の現代がある。その可能性を深く秘め、どの国も経験しない超スピード高齢化の、この非常時に、日本人のチャレンジ可能性が看過されていると申しても間違いない。
現代の健康的な加齢メカニズムの科学的な解明で、①健康、②運動、③人との交流、④新概念の受容性、⑤前向き志向 の5条件の具備が重要だという。それが個人的な問題だとしても、幸せな加齢に必要な超高齢化への社会的課題だともいえる。創設以来、参加者が主役の実践主義『生涯現役塾』の運営で、知らず知らずこの5条件と取り組めるのは、何とも得難い「生涯現役:ライフワーク」だろう。
老後も『生涯現役塾』など人間関係の煩わしい渦中を求め、敢えて苦労する必要もないではないか。そういう意見に、「ストレス過剰を招くチャレンジなど程々にせよ」といわれるのも当然かも知れぬ。しかし、チャレンジを避ける職場退役OBには、家族以外の異世代との交わりも永続できて、③ ④ ⑤ を意図的に体験できる相互研鑽の場は大切だ。その観点で、シリーズ『生涯現役塾』の運営責任は、私の加齢対策に欠かせない精神的な予防医療の立場からも、大いに役立っていると確信できる。 (以下 つづく)
老化で体力的・精神的な自立性が喪失することに関して、ヒアリング調査の回答を集計して解析した結果、明確に次のような傾向を提示されるという。男性の70%は、70歳代後半から徐々に自立性を失って平均的には90歳で亡くなる。だが、90歳でもほぼ健康を保持している人は11%いるというデーターである。
一方で60歳代半ばから自立性を失い、72~3歳から亡くなるまで長期介護になる人が、データーで20%存在するのも避けられない現実のようだ。私たち『生涯現役塾』にこれまで関わられた人たちを考えると、それ以外の健常な高齢者の体力低下は徐々に進むにしても、活動を続ける限り、言語力や日常問題の解決力の年配者的知恵は豊富だといえる。
平均的データーによる健常高齢者は、大体死ぬ2年程前までは知力が維持されるから、国としても貴重な宝の人的社会資源だといえる。だから私流に言えば、超高齢社会で増え続けるその貴重な人的社会資源を最大限に活用すべきだ。
その意欲をもつ人たちが次々と私たちと関わり始めるので、地域自治団体などを通じた「生涯現役社会づくり支援ネットワーク」事業の展開などを提案するが、事例イメージできないらしい。人間の可能性にチャレンジして有史以来人類発展の現代がある。その可能性を深く秘め、どの国も経験しない超スピード高齢化の、この非常時に、日本人のチャレンジ可能性が看過されていると申しても間違いない。
現代の健康的な加齢メカニズムの科学的な解明で、①健康、②運動、③人との交流、④新概念の受容性、⑤前向き志向 の5条件の具備が重要だという。それが個人的な問題だとしても、幸せな加齢に必要な超高齢化への社会的課題だともいえる。創設以来、参加者が主役の実践主義『生涯現役塾』の運営で、知らず知らずこの5条件と取り組めるのは、何とも得難い「生涯現役:ライフワーク」だろう。
老後も『生涯現役塾』など人間関係の煩わしい渦中を求め、敢えて苦労する必要もないではないか。そういう意見に、「ストレス過剰を招くチャレンジなど程々にせよ」といわれるのも当然かも知れぬ。しかし、チャレンジを避ける職場退役OBには、家族以外の異世代との交わりも永続できて、③ ④ ⑤ を意図的に体験できる相互研鑽の場は大切だ。その観点で、シリーズ『生涯現役塾』の運営責任は、私の加齢対策に欠かせない精神的な予防医療の立場からも、大いに役立っていると確信できる。 (以下 つづく)