『高連協事務局ニュース』10月号をご紹介します。

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1.9月6日に「高齢社会研究セミナー」を開催しました

「高齢社会研究セミナー」を9月6日(月)に開催しました。

テーマ:「中高年の社会参加活動の促進」
日 時:平成16年9月6日(月) 10:00〜16:30
場 所:日本都市センター会館

2.セミナー終了後に情報交流会を開催しました

  9月6日(月)の高齢社会研究セミナーの機会をとらえて、セミナー終了後に情報交流会を開催しました。セミナー各分科会のブリーフサマリーのほか、10月4日の雇用フェスタでの催し物や来年の愛知万博の企画構想、その他について情報交換しました。

3.10月4日に「高齢者雇用フェスタ2004」が開催されました

  昨年度に引き続き、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構、(財)高年齢者雇用開発協会及び(社)東京都高年齢者雇用開発協会が主催し、厚生労働省とNHKが後援する「高齢者雇用フェスタ2004」に高連協も協賛して参加しました。

開催日時:平成16年10月4日(月) 10時〜17時
開催場所:東京ドームシティ プリズムホール

  高連協からは、人材活用についての会員団体の活動を具体的に役立てる展示として、ライフ・ベンチャー・クラブの人材活用相談コーナー、SFK21、東京商工会議所などによるOB人材マッチングのネットシステムPR、ブレインズバンクのマッチングシステム紹介、それに高連協自体のPRなどを3つのブースを確保して行いました。
  また13時から14時10分まではイベントスペースで今年度のオピニオン会員アンケート調査の結果報告(吉田専務理事)と、それに続いて武蔵野市シルバー人材センター会長・一橋大学名誉教授の江見康一先生による「人生90年時代をどう生きるか」という講演を高連協タイム企画として行いました。江見先生の3K(くらし、健康、心のはり)、特に組織から個人へ、職域から地域へ、ビジネスから社会参加へというご提案は、アンケート調査において必ずしも報酬を求めずに社会参加しているオピニオン会員の姿と重なっていて参加者に強い印象を与えたようです。これはこの後15時から行われたNHK土曜フォーラム「団塊の世代はどう生き、どう働くのか」(シンポジストは清家教授、作家の三田氏、漫画家の弘兼氏、経済評論家の森永氏、コオーディネータ NHKの若林氏)の議論とも、はからずも符合していました。

4.オピニオン会員アンケート調査の結果がまとまりました

  アンケート調査の結果がまとまり、概要の報告書が出来上がりました。回答結果のうち特徴的なことは、社会参加活動に伴う収入が無報酬か実費のみを合わせて6割を超え、また、希望収入についても「対価を求めない」が4割強で、貧しいNGO、NPO事業の実態や社会参加活動の障壁がうかがえたことです。
  なお、調査結果の概要報告書については、必要部数を事務局(高連協またはエイジングセンター)へご連絡ください。

5.AARPラスベガス大会にメッセージを携えて参加します

  今月ラスベガスで開催されるAARPの年次大会に高連協からWAC常務理事の升田氏が参加し、高連協のPRと堀田、樋口両代表名のメッセージを伝えて日米市民交流を図ります。

6.グローバル・パートナーシップ・シンポジウムを11月に開催します

  昨年12月に内閣府が主催し、米英中韓及びタイからシンポジストを招いて東京と静岡で開催したグローバル・パートナーシップ・シンポジウムを今年も11月21日(日)から27日(土)に東京と仙台で開催します。今年は米英中韓から1名ずつとシンガポールとフィンランドから2名ずつのシンポジストが参加します。詳細は次号でお知らせします。

7.会員団体のイベント紹介

1)ダイヤ高齢社会研究財団 講演会
  来る11月10日(水)午後2時30分〜5時に文京シビックホールで「ユニバーサルスポーツでいきいき高齢社会を! ―“自分に合わせた”スポーツのすすめ―」と題して、共立女子大学川久保教授と立教大学松尾教授による講演会を行います。
参加無料。申込みは同財団までFAX、E-mailまたはハガキで。

2)高齢社会をよくする女性の会 「日韓高齢者介護問題セミナー」開催(於:ソウル)
  高齢社会をよくする女性の会では、韓国のソウルで11月26日(金)に「日韓高齢者介護問題セミナー」を開催します。あわせて、テレビで人気の「冬のソナタ」観光も組み合わせたツアーを行います。(11/25〜11/27)参加希望の方は、高齢社会をよくする女性の会(TEL:03-3356-3564、月水金/FAX:03-3355-6427)まで。

8.高連協役員会の報告

  第6回高連協役員会が次の通り開催されました。
? 日時 04年10月1日(金) 15時〜17時
? 場所 高連協事務局 会議室
? 議事
1.報告事項
 (1)オピニオン会員調査
 (2)高齢社会研究セミナー及び高連協情報交流会
 (3)グローバルシンポジウム
 (4)AARPラスベガス大会への対応
 (5)その他(事業会計中間報告)
2.討議事項
 (1)雇用フェスタへの対応について
 (2)愛知万博への対応
 (3)後援名義承認

9.次回高連協役員会

? 日時 04年11月10日(水)または12日(金)
? 場所 高連協事務局(エイジング総合研究センター内) 会議室
  私たち生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブが加盟する高齢社会NGO連携協議会(高連協)が、昨年度より協賛する高齢者雇用支援月間の10月初旬に開催する「高齢者雇用フェスタ2004」に、本年度は高連協『人材活性化委員会』が中核となって、ボランティア就業相談コーナーを当クラブ会員有志と人材活性化委員会の委員がそれぞれに担当いたします。
  以下その「高齢者雇用フェスタ2004」の概要をご紹介し、ご関心ある方がひとりでも多くご参加いただけるよう願っています。

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 高齢者の雇用、就業等、社会活動の促進を図る「高齢者雇用フェスタ2004」が、今年も来る10月4日(月)、東京ドームシティ・プリズムホールで、開催されます。
  高齢社会NGO連携協議会は、今年度もこの催しに協力することとなり、下記のようなプログラムで参加いたします。
  皆さま方の奮ってのご参加をお待ち申し上げます。

 日 時 平成16年10月4日(月) 10:00〜15:00
 場 所 東京ドームシティ・プリズムホール(後楽園)
 主 催 (独行)高齢・障害者雇用支援機構、(財)高年齢者雇用開発協会
(社)東京都高年齢者雇用開発協会
 後 援 厚生労働省
 協 賛 高齢社会NGO連携協議会

 会場/東京ドームシティ・プリズムホール
1) カンファレンス・ゾーン(高連協タイム) 13:00〜14:00
   13:00〜13:15 高連協オピニオン調査結果
   「中高年の社会参加活動について」の発表
   13:15〜14:00 講演「人生90年、60からの人生を考える」 
            江見康一・一橋大学名誉教授
  注)カンファレンス・ゾーンでは、午前中は式典が開催されます。
2) 高連協ブース 10:00〜16:30
第1ブース : 高連協加盟団体の活動を紹介するビデオ映像コーナー
第2ブース : 人材活用相談コーナー(ライフ・ベンチャー・クラブ担当) 
第3ブース : 企業とOB人材マッチング・システム 
   15:00〜17:00 NHK「土曜フォーラム」公開シンポジウム
        「団塊世代は、どう生き、どう働くのか」
        会場/東京ドームシティ・プリズムホール
◆ パネリスト
      ・三田 誠広(作 家)
       ・弘兼 憲史(漫画家・エッセイスト)
      ・森永 卓郎(エコノミスト)
       ・清家 篤 (慶應義塾大学教授)
◆ コーディネーター  若林 誠一(NHK解説委員)
◆ シンポジウムの詳しい内容は次のサイトに掲載されています。
  http://www.jeed.or.jp/activity/festa/symposium2004.html
                     ※ 当日参加 可
      13:30〜16:00 フォーラム「65歳雇用時代とその働き方をめぐって」
      会場/東京ドームホテル
◆ トラック?/13:30〜16:00 オーロラの間
     「高齢法の改正に対応した中高年齢者雇用制度の導入のために」
  ● トークセッション
○佐藤 博樹(東京大学社会科学研究所 教授)
○石塚 邦明(株式会社前川製作所 総務グループ部長代理)
○木村 茂(ダイキン工業株式会社 住宅空調生産本部製造部長)
○山口 典浩(山口建設工業株式会社 代表取締役)

◆ トラック?/13:30〜16:00 シンシアの間
「少子高齢時代の人と組織の新たな関係づくりを目指して」
  ● トークセッション
○加藤  仁(ノンフィクション作家)
○近藤 よう子(ワーカーズグループ21 代表理事)
○新福 秀秋(有限会社新福青果 代表取締役)
○本郷 欣豊(株式会社IST GSL事業部長)

◆ フォーラムの詳しい内容は次のサイトに掲載されています。
http://www.jeed.or.jp/activity/festa/forum2004.html
〔調査結果の概要つづき〕

6. 住まいについてのアンケート結果は次の通りである。
  ?現在のバリアフリー状況については、「バリアフリーになっている」のは23.3%で、「バリアはあるが改造する気はない」42.9%、「バリアがあるので改造したい」22.1%、「バリアがあるので住み替えたい」5.5%を合わせたバリアのある家の居住者は7割強で、高年齢になるほど、一人暮らしの人ほど多くバリアフリーになっている。
  ?重視している今後の住環境(複数回答)は、「生活・交通の利便性」が50.2%と過半数で、「地域福祉サービスの充実」36.0%、「医療機関等の整備」25.5%、「子供や親族が近くに居る」25.3%、「街の安全性」24.8%で、「生活・交通の利便性」は男性より女性に、「街の安全性」は女性より男性に多く、「生活・交通の利便性」は年齢的に低い層に、「子供や親族が近くに居る」のは高い層に多い。
  ?「老後の住まい方」(複数回答)での考えでは、「今の家に住み続けたい」が76.6%と多数を占め、「子供と同居または近居したい」26.5%、「高齢者向け住宅に住みたい」16.2%、「老人ホーム等、施設へ入居したい」8.7%、「親しい友人と同居したい」4.2%で、「今の家に積み続けたい」は女性より男性に多く、男女とも75歳以上の女性を除いて年齢が高くなるほど多くなっている。

7. 社会参加活動についてのアンケート結果は次の通りである。
  ?関わっている社会参加活動の分野としては、「高齢者の社会活動支援」45.6%、「地域社会づくり」37.0%、「学習・社会教育関係」27.1%、「高齢者福祉サービス」25.2%で、「高齢者の社会参加活動支援」「地域社会づくり」「学習・社会教育関係」は男性が女性より多く、「高齢者福祉サービス」は男性より女性が多い。「高齢者の社会活動支援」は女性の75歳以上に多く、「地域社会づくり」は男性の60〜65歳未満に多い。
  ?社会参加活動への主な関わり方では、「所属する団体等の会員として」38.9%、「団体等の事業の責任者として」15.8%、「所属団体にとらわれずに各種イベント等に参加」13.3%で、男女別では「所属団体等の会員として」は男性より女性が多く、「団体等の役職員として」は女性より男性が多い。年齢別に「所属団体の会員」としては65歳未満女性が半数を超え、「団体等の役職員として」は男女とも70〜74歳が多い。
  ?社会参加活動の目的(複数回答)については、「生きがいのため」57.1%、「色々な人との交わり」56.8%、「社会貢献」47.3%、「心身の健康のため」43.1%、「喜んでくれる人がいる」40.4%、「自分自身の存在感のため」31.3%で、「経済的理由」は僅か5.9%である。男女別では、男性の方が「生きがいのため」、女性は「喜んでくれる人がいる」が男性より多い。年齢別では、「生きがいのため」は60〜64歳男性、「色々な人との交わり」は70歳以上の女性に多く、「社会貢献」「心身の健康のため」は70〜74歳の男性に、「喜んでくれる人がいる」「自分自身の存在感のため」は60歳未満女性にそれぞれ多い。
  ?社会参加活動の情報入手の手段(複数回答)としては、「友人・知人の紹介」39.1%が最多で、「新聞・テレビ・雑誌」32.5%、「市町村広報誌」27.8%、「社協・ボランティアセンター」20.0%、「役所の市民活動支援窓口」15.5%である。男性は「前の勤め先の紹介」が多く、女性は「友人・知人の紹介」「新聞・テレビ・雑誌」蛾男性より多く、「友人・知人の紹介」は65〜69歳の男性に、「新聞・テレビ・雑誌」は65〜69歳女性に、「社協・ボランティアセンター」は70〜74歳男性に、「インターネット」「前の勤め先の紹介」は60〜64歳男性にそれぞれ多くなっている。
  ?社会参加活動を応援してくれる人(複数回答)では、「配偶者」が61.8%と最も多く、次いで「友人・知人」39.8%、「子供」22.6%、「地域の人々」22.3%で、男女別では、「配偶者」は女性より男性に、「子供」は男性より女性に多く、とくに「配偶者」は65〜74歳の男性に多い。
  ?社会参加活動に参加するに当たっての重要条件(複数回答)では、「経験が活かせる活動であること」66.1%、「活動時間が適度であること」64.3%が多く、「体力的に軽い活動であること」40.6%、「通い時間がかからないこと」25.2%、「必要経費が出ること」24.3%、「活動先を探すのが容易であること」13.3%、「年金が減額されないこと」12.2%の順となっている。属性別では、「経験が活かせる活動」は女性の70〜74歳に、「活動時間が適度」は男性の70〜74歳にそれぞれ多く、「体力的に軽い活動」は年齢が高くなるほど、「必要経費が出る」「活動先を探すのが容易」は年齢が低くなるほど多くなる傾向で、とくに「年金が減額さえないこと」は60〜64歳(男性20.6%、女性11.2%)が高い割合である。
  ?社会参加活動で望む月収では、「交通費等実費」28.5%が最多で、「5〜10万円未満」24.8%、「5万円未満」17.0%、「無報酬でよい」14.0%、「10〜15万円未満」7.5%と、「交通費実費」と「無報酬でよい」を合わせた対価を求めない人が4割強もいて、無回答3.6%や15〜20万円未満2.6%、20万円以上2.0%との回答差は大きい。属性的には、「交通費実費」は男性の70〜75歳に多く、「無報酬でもよい」は男女とも年齢が高くなるほど多く、反対に対価を求める人は金額にかかわらず年齢の若い60歳代に多い。
  ?社会参加活動で実際に得る月収では、「無報酬」42.2%が最多で、次に「交通費実費」20.7%、「5万円未満」14.0%、「5〜10万円未満」8.4%、無回答6.9%、「10〜15万円未満」3.4%、「20万円以上」3.1%の順で、「交通費実費」と「無報酬」を合わせた対価をもらっていない人は全体の6割強である。とくに「無報酬」は女性よりも男性に多く、男性の60歳未満と70〜74歳に多くなっている。
  ?社会参加活動で得られた収入の用途(複数回答)としては、無回答42.1%を除く回答で、「趣味経費」21.4%、「友人・知人との交際費」20.2%、「その他」15.2%、「生活費の補填」9.5%、「旅行」6.8%、「インターネット等通信費」5.1%、「貯金」2.8%などとなっており、性別では「旅行」「貯金」は女性が多く、「インターネット通信費」には男性が女性より多い。   以上   
  私たちが関わる高齢社会NGO連携協議会(高連協)加盟50団体で活動する中高年1,500人〔有効票884人〕の協力による本年8月のアンケート調査、およびエイジング総合研究センターの集計と結果分析による調査研究委員会が本日午後高連協で開催されましたので、その概況報告をさせていただきます。

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  少子高齢化が進行する中、退職後の中高年で社会的活動に携わるものが増大している。「高齢社会NGO連携協議会」(高連協)は、少子高齢社会対策の推進に関わる団体50余が集結する連合体であり、参加団体に関わる会員など活動的中高年者が連携を図り様々な活動を展開している。
  高連協の活動は、中高年者の社会的役割などを提唱した「高齢者憲章」を行動指針にして、高齢化問題に関するシンポジウム、中高年の社会参加の促進をテーマとする研究セミナー等の開催、そして「社会保障制度改革に関する提言」などを行っている。
  高連協は、こうした活動を行うに際しては、参加団体の会員「高連協オピニオン会員」のアンケート調査を行い、そのコンセンサスを以って諸活動を展開している。
  本調査は、4人に1人が60歳以上となったわが国において、求められる「中高年の社会参加活動」をテーマに、活動している中高年(高連協オピニオン会員)を対象にその実状、そして社会参加を促進するための方策等について調査したものである。

〔調査結果の概要〕

1. 調査対象者の性別は、男性63.5%、女性36.0%、無回答0.6%で男性が6割強、年齢は65歳以上が約6割で、男性は65〜69歳、女性が60〜64歳がそれぞれ全体の約3割強と多い。
  アンケートの回答経験は初回の人が55.3%、2回目29.3%、3回目9.2%、最も長く従事した職業は、企業等の役職員が50.2%と過半数でうち男性は72.4%、女性11.6%だが、女性の最多は40.9%の主婦業である。

2. 家族状況の同居家族では配偶者と一緒の人が男性93.4%、女性72.0%で85.3%。家族形態別では夫婦のみ世帯49.0%、二世代世代33.1%、一人暮らし7.2%、三世代世帯2.9%。要介護高齢者がいる人は18.2%だが、同居している人は4.5%と僅かで男女ともに65歳未満にやや多い。

3. 健康状態(複数回答)では「健康で社会的活躍をしている人」60.7%、「持病があるが活動している人」31.1%で9割強の人が社会参加し、性別に大差はないが後期高齢者では少なくなる。健康保持のために「食生活に気を使っている」76.4%、「定期的に健康診断を受けている」64.5%、「規則的に体操や運動をしている」63.3%、「十分睡眠をとるようにしている」54.8%。
  健康保持や体力づくり(複数回答)では、「ウォーキング」60.9%、「体操」40.7%から大きく離れて「ゴルフ」19.5%、「山登り」15.2%、「水泳」13.4%と続き、男性はウォーキングとゴルフ、女性は体操が多く、男性は70〜74歳、女性は65〜69歳が健康体力づくりに熱心である。

4. 日常生活での生活関連項目(所得・収入、貯蓄・資産、住まい、家族・親族、地域の人間、友人・知人、就労・社会、趣味・レジャー)についての満足度は、「満足」「まあ満足」の満足層がいずれも半数を超え、友人・知人関係が93.2%、家族・親族関係85.8%と身近な人間関係の満足層が多い。経済的な貯蓄・資産57.6%を除くと概ね7割以上が満足。
  主な収入源は年金(恩給を含む)77.6%が最多となり、企業・団体等からの給与・手当て28.4%、貯蓄取り崩し18.6%、資産収入(不動産・証券運用など)16.6%、自演業収入10.5%で、65歳以上では女性の75歳以上を除き約9割以上が年金だと回答している。
  雑費のうちで出費の多い経費(複数回答)は、「趣味活動」49.4%、「友人・知人の付合い」45.0%が多く、「慶弔費」24.9%、「孫や家族にプレゼント」18.3%、「保健・健康食品」17.1%、「スポーツ・体力づくり」12.1%で、男性は趣味活動や友人・知人の付合い経費、女性は慶弔費や家族等プレゼント経費が多い。

5. 悩み・不安・楽しみについては次の通りである。
  ?心配していること(複数回答)は、「自分の健康や病気」64.6%、「家族の健康や病気」60.4%、「自分が痴呆や要介護になった時の世話・後見」45.4%で健康面が上位を占め、「子や孫の将来」33.4%、「年金制度」33.1%が続く。男女別では自分や家族の健康は男性が女性よりやや多く、自分が要介護になった時の世話や後見では女性で、とくに65〜69歳に多い。子孫の将来不安は70〜74歳の男性に、年金制度は男女とも60歳未満の層にそれぞれ多い。
  ?最も心配していることは、「自分の健康や病気」21.5%、「自分が痴呆や要介護になった時の世話・後見」14.7%、「家族の健康や病気」12.9%の健康への心配が過半数で、男女別では自分や家族の健康は男性が女性よりやや多く、自分が要介護になった時の世話や後見では女性で、とくに65〜69歳に多い。また、心配事がとくにないという人は女性の75歳以上に多くなっている。
  ?生活のなかで楽しみにしていること(複数回答)は、「旅行に出かける」52.0%、「友人・知人と過す」47.1%、「ボランティアや社会貢献活動をする」45.2%、「子・孫・親族と過ごす」39.6%、「趣味で作業行動する」38.9%、「同好会等の集り」38.3%、「一人でゆったり休養する」25.7%で、男女別には趣味での作業行動や同好会等が男性に多く、旅行やボランティア・社会貢献活動、休養が男性より女性に多い。旅行は男性の65〜69歳、女性の70〜74歳、友人・知人と過すのは男性の65〜69歳、女性の65〜74歳、ボランティア・社会貢献活動では女性70〜74歳にそれぞれ多い。                           つづく 
  真夏日が都心では70日目という残暑の9月末になりましたが、生涯現役の仲間に支えられて今月も着々と“生涯現役社会づくり”運動の展開を企画することができました。6月発足の『日本生涯現役推進協議会』の果すべき役割をどれだけ多くの方に理解していただき、賛同者として私たちのめざす生涯現役社会実現への同志となっていただくかです。
  9月6日(月)開催の内閣府・高齢社会NGO連携協議会主催「高齢社会研究セミナー」での第1分科会『中高年の人材活用』では、65名の参加者を集め、非常に有意義な研究会をもつことができました。その研究会でのコーディネーター役として、分科会課題に応える行動まとめを次のように記しました。

〔行動計画へのまとめ〕
(コーディネーター:東瀧)
・ 当分科会が過去探究した「中高年の人材活用」の成功例では、本人自身の将来目標の自覚とその実現への自助努力に加え、生涯現役実践の同志から見習えば、かなり最適な人生選択肢を掴めることは、ライフ・ベンチャー・クラブでも立証済みである。
・ ライフ・ベンチャー・クラブで生涯現役を望んで来訪する人には、10年も前から人生目標を自覚できる参考資料として、本人同意を条件に「私の人生目標」などを記述していただき、人生の目標設定と生涯現役への取り組み姿勢の相関性を研究している。
・ その結果「中高年の人材活用」を高めるためには、当人の生きがい欲求や挑戦の目標、使命感の有無が重要であると同時に、社会全体が有能な「中高年の人材活用」に前向きなアクティブ・エイジング的「生涯現役社会づくり」の国民的同意も必要と感じる。
・ 幸い平成7年の「高齢社会対策基本法」制定で、わが国には“国民が生涯にわたって就業その他の多様な社会的活動に参加する機会が確保できる公正で活力ある社会”をめざす理念があり、「中高年の人材活用」は国家戦略として緊急な課題だと思う。
・ 国際高齢者年(1999年)に、高連協前身の「高齢者年NGO連絡協議会」が“すべての世代でつくろう ふれあい社会”をスローガンに高齢者自身の「社会的役割」を自覚し、高齢者の尊厳を謳って社会の被扶養者としない「高齢者憲章」を提唱済みである。
・ そのため高連協では、中高年のキャリア人材の受け皿も考える「人材活性化委員会」活動を活発化し、当分科会で提案した社会参加システムを探究するとともに、登録者が自主活動できる各種の受け皿を考案しつつ協働交流のイベント等開催している。
・ 高連協「人材活性化委員会」での「中高年の人材活用」の課題をさらに強く前進させる主体的な民間発意として、「生涯現役社会づくり」を進める同志が「日本生涯現役推進協議会」を本年6月創設して、高連協とも連帯した協働作業を実践しつつある。
・ 「中高年の人材活用」には願望者は多いが、現実はその受け皿が全く足りない。高連協「人材活性化委員会」や「日本生涯現役推進協議会」の役割は、受け皿を開拓する「中高年人材の活用システム」構想を民官一体の協働作業で推進することにある。
・ 受け皿の開発で試行的に始まっている分野に、ハローワークでの相談や就業先開拓で働く中高年が適格人材なら即戦力も活きてくる。だからITや財務、営業など中小企業やNPO団体でも「中高年の人材活用」が役立っている実態の調査は急務である。
・ 「中高年の人材活用」のために、実績をもちかつ円満な人材の組織的な登録制などで、定年が目前の団塊世代層を抱擁する経験者で支援する仕掛けも面白い。中高年層を大量に抱える大企業が自社の人材を定年後に備える人材登録に奨励すべき時代だろう。
・ 人材登録を展開する水先案内役には生涯現役志向型のメンタルトレーニングが必要。「中高年の人材活用」の現実面で、わが国少子高齢社会での中高年自身がどういう役割を担っているか、強い自覚のある人ほど自己実現できている喜びを感じている。
・ 「生涯現役社会づくり」への長期計画を行政が推進する山口県でも、「生涯現役社会産学公協議会」が誕生。本年2月および10月開催の同県主催フォーラムに高連協を通じ「日本生涯現役推進協議会」が「生涯現役社会づくり」への協働参画をしている。
・ 国際通貨基金(IMF)のわが国人口動態変化が世界経済に及ぼす報告では、高齢化の労働力不足や団塊世代の大量退職での貯蓄投資アンバランスが財政悪化を招き、2020年頃には経常収支の赤字転落を警告している。移民受け入れで一時的な問題軽減はできても、それに伴う様々な政治的、社会的な問題が起こる可能性を指摘し、出生率向上の政策実施も呼びかけている。深刻な労働力不足を防ぐには、長期的視点への抜本策が急務。近い将来に必ず「中高年の人材活用」を求めざるを得なくなる経済界は、生活消費者側からの「生涯現役社会づくり」の提言には、否応なく同調すると思われる。
・ 当分科会「中高年の人材活用」課題の行動まとめとして「中高年の人材活用システム」構想を具体化し、生涯現役の水先案内人ともいえるコーディネーター役の養成や人材マッチングの推進役育成を関心ある個人・企業・団体に広く呼びかけたい。高連協「人材活性化委員会」と「日本生涯現役推進協議会」との協働で実現可能である。 以 上  
  生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブの第225回10月セミナーを下記の内容で開催いたします。どうか生涯現役にご関心のある方がひとりでも多くご参加いただけますようお待ちしております。

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        例会のご案内 2004年10月

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         第225回 ライフ・ベンチャー・セミナー

         『クラブ会員それぞれの貴重な価値発見』

         〜ツキと出会うと、次なる行動はどうなるか〜

  前回の『生涯現役のツキと出会えるライフ・ベンチャー・クラブ』から今回テーマは『クラブ会員個々の貴重な価値発見』です。今回も参加者全員が本気の生涯現役を根底に参加してよかったと、次なる行動に移る動機づけになる筈です。 クラブ団体も個人の場合も、めざす行動目標が明確であれば、協力し合えるチェックポイントも互いによく理解できるようになるからです。理屈脳ではない脳力開発で「生涯現役のツキ」と出会った会員仲間は、クラブと連携する生涯現役プロジェクトにも興味が湧き、友人・知人にも入会を勧めたくなるようなLVクラブの得がたい価値に気付きます。
  意外な発見と仲間の情報交流に、疎遠だった方々もどうかご参加くださるよう大歓迎します!
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   第一部講演: 東 瀧 邦 次 ライフ・ベンチャー・クラブ代表

プロフィール:サラリーマン人生での自発転職とボランティア活動実体験をベースに、独立自営のライフワーク実現。中高年の起業・仕事づくり/社会参加活動のため当クラブを拠点に「高齢社会NGO連携協議会」「日本生涯現役推進協議会」を通じ“生涯現役社会づくり”の実践家。

   第二部交流:  冨 澤  穣 ライフ・ベンチャー・クラブ運営委員
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日 時: 2004年10月26日(火) 18:00〜20:30

会 場: 東京駅前 八重洲北口/八重洲口会館 会議室 B2F

参加費: 1,000円(LVクラブ会員)

     2,000円(一般ビジター/事前ご予約ください)

申込先: ライフ・ベンチャー・クラブ事務局

     E-mail: jventure@lvc.co.jp

     Tel: 03−3517−6667

      Fax: 03−3517−6668                      以 上
 私たち「日本生涯現役推進協議会」参加メンバーの毎日が発見「千葉エリア会」植村会長から第30号のメール会報が届きましたので、下記にその活動予定の一部分をご紹介させていただきます。

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「今後の活動予定」・・確定・内定行事! 各種盛り沢山ですのでお忘れなく!
1.10月4日(月) 「やってみよう! パークゴルフ会(第1回)」
  集合場所: 新京成・北習志野駅前の タクシー乗り場
  集合時間: 9時30分。 (パークゴルフコースに直行の方は現地9時45分集合) 
  場   所: 船橋パークゴルフコース場 〔船橋市車方町168−2〕 
  幹   事: 三沢紘彦さん(当日の緊急連絡は 090−8876−5167へ)
    *11月からは、毎月第2月曜日にパークゴルフを定期的に行います。
    *参加予定者は、当日集合人員確認の為 前日までに幹事に連絡を!

2.10月18日(月)「小江戸”川越”巡り」
  集合場所: 東武東上線「川越駅」東口・改札出口前
  集合時間: 10時30分 <例;東武東上線急行「池袋」9:50発に乗車、「川越」10:21着>
  行動予定: 「川越駅」10:40−(バス)−〔文化財・喜多院見学〕−(バス)−〔蔵の街の散策・時の鐘、蔵造りの家並みをみながら途中で昼食・“浪漫茶房右門”〕−(バス)−〔菓子屋横丁散策〕−(バス)−「川越駅」(15時〜15時半帰着)。
  予   算: 交通費(巡回バス代含)東京から約2000円+入場料(喜多院)400円。昼食代。
幹   事: 三沢紘彦さん、植村哲也
    *参加予定者は、当日集合人員確認の為 前日までに幹事に連絡を!

3.10月19日(火)「千葉エリア会H17年カレンダー 第2/3回作成活動」(アミーゴ活動)
  場   所: 小林美恵子さん宅
        (市川市八幡6−15−24、 電話047−334−3372)
  集合時間: 10:00(小林宅) 〔経路不案内の方は、事前にご相談下さい。〕
  作業時間: 10:00 〜 (17:00) 
     *ノートパソコンをお持ちの方は持参して下さい。
      次回はスキャナを使用します。
  各月(誕生月)グループ分けにし、バランスを考えながら実践に入る予定です。
     *参加者は、10・17(日)までに小林さんに連絡願います。

4.10月25日(月)「10月定例交流会」(第31回)
  場   所: 東京八重洲口会館ビル・B2会議室
  時   間: 10:30〜12:30
  司会幹事: 盛岡 教さん または代行者の予定
       (議題、話題、情報等を提案下さい)

5.10月25日(月)「旧古河庭園見学」 
  時   間: (14:00〜15:30/定例会の昼食後に出かけます)
  場   所: 「旧古河庭園」:JR京浜東北線「上中里」駅から徒歩7分。
入 園 料: 150円, (65歳以上70円)
  *「旧古河庭園」の解説は、インターネットでご覧下さい。

6.11月8日(月)「パークゴルフ会(第2回)」
  集合場所、集合時間、会場、幹事等は、前記(10月4日)と同じです。
  *健康は、先ず足の鍛錬からですので多数の参加をお待ちしています。
   途中からの参加も 心配要りません。

7.11月16日(火)「千葉エリア会H17年カレンダー最終回・作成活動」         (アミーゴ活動)
  場   所: 小林美恵子さん宅 (市川市八幡6−15−24)
  集合時間: 10:00(小林宅) 経路不案内の方は、事前にご相談下さい。
  作業時間: 10:00〜(17:00) 
     *「千葉エリア会・平成17年カレンダー」が完成。
       11月定例会で希望者に(実費)配布。

8.11月29日(月)「11月定例交流会」(第32回)
  場   所: 東京八重洲口会館ビル・B2会議室
  時   間: 10:30〜12:30
  司会幹事: 山本敬子さん(議題、話題、情報等をご提案下さい)

9.11月29日(月)「国会議事堂見学」
  時   間: (14:00〜15:30/定例会の昼食後に出かけます)
  見学コース:本会議場傍聴席→御休所→皇族室→中央広間→前庭。(約60分)
  幹   事: 伊東 巌さん
  *本会議がある時は、開会時刻1時間前から終了まで見学不可となります。

10. 12月13日(月)「パークゴルフ会(第3回)」
   集合場所、集合時間、会場、幹事等は、前記(10月4日)と同じです。

11.12月20日(月)「12月定例交流会」(第33回)
 場   所: 東京八重洲口会館ビル・B2会議室
 時   間: 10:30〜“11:50”
  司会幹事: 植村哲也 
    *午後は、忘年会ですので 定例会は早目に切り上げます。

12.12月20日(月)「平成16年度・忘年会」
  今年は、銀座にあってお香と行灯の光の京風会席で三回目の忘年会です。
  場   所 : 京風料理「一の菊」(銀座4−9−5/03−3549−6868)
     〔晴海通りと松屋通りの中間、三原橋交番の横の通り銀昭ビルB1〕
  時  間:12:30 〜(14:30)
  会  費:5200円(税込み、定量以外の飲み物代含まず)
  幹  事:小林美恵子さん、西村治子さん、植村哲也
  *11月29日の定例会迄に 参加申し込みと会費の納入をお願い致します。
                            以上
  内閣官房 構造改革特区推進室/内閣府 規制改革・民間開放推進室からの以下の「特区・規制改革等の提案募集」案内をサイト上で見かけましたので、ご紹介します。生涯現役実践道場としての提言構想にかなり参考になる事項があることから、ぜひ前向きの取り組みをしてみたいと考えております。
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平成16年9月21日

     特区・規制改革等の提案募集について
〜「特区、規制改革・民間開放集中受付月間」及び「もみじキャラバン」の実施について〜

                        内閣官房 構造改革特区推進室
                        内閣府 規制改革・民間開放推進室

  政府では、平成16年10月18日から11月17日までの期間を「特区、規制改革・民間開放集中受付月間」とし、特区における規制の特例措置の提案及び全国で実施すべき規制改革・民間開放の要望を同時に受付けます。

  また、これにあわせ、これまでの政府における規制改革等の取り組みや、具体的な提案方法等の説明、個別案件の相談を行う「もみじキャラバン」を全国10カ所において開催いたします。

1.「特区、規制改革・民間開放集中受付月間」について
1) 内容:
 構造改革特区に関する新たな規制改革の提案(第6次提案)及び全国で実施すべき規制改革・民間開放の要望を同時に受付け、その提案・要望の実現に向けて、構造改革特区推進室及び規制改革・民間開放推進室が連携して関係府省庁との調整を行い、その結果について政府の対応方針として決定するものです。
2) 提案・要望主体:どなたでも提案できます。
3) 受付期間:平成16年10月18日から同年11月17日
※詳細は、(別添1)をご参照下さい。

2.「もみじキャラバン」の実施について
1) 内容:
 「特区、規制改革・民間開放集中受付月間」にあわせ、職員が全国各地に出向き、その趣旨を説明するとともに、各地の地方公共団体、民間企業等からの具体的なご提案、ご要望、ご質問を承る個別の相談会を実施する「もみじキャラバン」を実施します。
  このキャラバンでは、規制改革等への理解をさらに深めて頂くため、有識者の方々による講演等も予定しております。
2) 開催地:全国10カ所
 (札幌市、仙台市、水戸市、新潟市、長野市、名古屋市、大阪市、高松市、山口市、別府市)
※詳細は、(別添2)をご参照下さい。

(お問い合わせ・連絡先)
内閣官房構造改革特区推進室
    杉山(03-5521-6623)
    永田(03-5521-6612)
    toc@cas.go.jp

内閣府 規制改革・民間開放推進室
    飯島(03-5501-1836)
    黒澤(03-5501-2822)
  生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブ 会員向の会報9月/10月合併号の表紙に、下記の表題で代表としての考えを掲載しましたので、ご紹介いたします。

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   LVクラブと日本生涯現役推進協議会

          ライフ・ベンチャー・クラブ代表 東 瀧 邦 次

  本年6月30日の「日本生涯現役推進協議会」発足記念のフォーラム開催後の7月と8月は、連続してクラブ運営委員や会員有志の方から「会員としての当クラブとの関わり」をテーマに例会で発表していただきました。発表者のご意見や定例会に出席された参加者との応答などを参考にして、クラブを早急に大改革するための会員総会を9月末に開催する予定で、会員皆さんと今後のクラブ運営を本気で話し合いたいと思っていました。
  しかし、例会に参加いただいた会員数は、2回ともそれぞれ会員全体の2割程度と出席率が低く、9月運営委員会では会員総会の方針を変更して、クラブ再出発への決意表明を会員に強く訴える生涯現役実践道場の定例セミナーとすることにいたしました。

  なぜ定例セミナーの参加者がひと頃より少なくなっているのでしょうか。当然ながら例会の魅力が薄れていることはわかりますが、それがLVクラブそのものの意義や存在価値が低下した結果ではありません。むしろ、「日本生涯現役推進協議会」(略称:生涯現役協)を産み出した当クラブの底力には、社会的には大いに評価すべきものがあります。会員ひとり一人が自分たちのクラブに自信をもってほしいのです。クラブ会員総力の「生涯現役協」設立だったとはいえないにせよ、短期間にフォーラム参加者を240名も集めて大成功を収めたのは、「21世紀 生涯現役の時代来たる!」の呼びかけに対して、少子・高齢時代の時流が、当クラブや生涯現役協に強く求める期待感があったればこそと考えます。

  ではLVクラブが存在しているのに、なぜ「生涯現役協」を設立したかを説明します。事務所の問題だけで「生涯現役協」を設立したのではありません。LVクラブは生涯現役実践道場として、会員は「生涯現役プロモーター」役を果せる生涯現役のプロ実践家になろうと、皆さんはこれまで様々に努力しておられます。しかし残念ながら、LVクラブは次々と会員が会員を増やしていける拡大路線には乗れませんでした。これには代表を含めクラブ会員の誰もが“生涯現役社会づくり”の理想像を十分にイメージできる条件づくりが未熟だったからです。幸い5年前の国際高齢者年以降は、当クラブ参画の高齢社会NGO連携協議会が機縁となり“生涯現役社会づくり”にも徐々に可能性が見え始めました。

  その可能性が加速する好機が目前に迫ってきたのです。2010年が目途となる団塊世代の大量定年退職期です。財務省関連研究所の報告では、現行の定年制ならば労働力人口減少から実質国民総生産(GDP)が16兆円も減るという試算さえあります。高連協を通じた「高齢社会研究セミナー」や「高齢者雇用フェスタ2004」への協力は、当クラブの優れた実践力で高連協人材活性化委員会運営や「生涯現役協」設立記念フォーラムでも成果を見せ、“生涯現役社会づくり”民間代表役に「日本生涯現役推進協議会」は重要なのです。それに即応した生涯現役協とLV?に各実務担当者の協力も得られ、着々とLVクラブと鼎立した三位一体「昇り龍」をイメージしていただけば、前途洋々の未来が開くのです。
  今朝の日経新聞では、ワシントン吉田支局員からの国際通貨基金(IMF)による警告的報告書の発表により、高齢化のわが国は労働力不足から経常収支が赤字転落しかねないという下記の報道が掲載されています。このIMF報告での指摘からも、年金、医療保険、労働力等への早急な政策対応の実施には、『生涯現役社会づくり』を措いて他に有効な国家ビジョンはなさそうです。
  なお、日経ニュースメールも送信されて来ましたので、付記させていただきます。

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 国際通貨基金(IMF)は22日、日本で今の勢いで少子高齢化が進み労働力人口の不足が深刻になると経済成長率が低下し、2020年ごろには経常収支が赤字に転落しかねないと警告する報告書を発表した。労働力不足を防ぐために、移民の受け入れや定年引き上げなどの政策の実行を日本に求めている。
  報告書は人口動態の変化が世界経済にどのような影響を及ぼすのかを分析しており、IMFが近く公表する世界経済見通しにも盛り込む。
  少子高齢化による労働力不足の影響は先進国のなかで日本が最も深刻になると予測。今後2050年までに現在予想されている勢いで高齢化が進むと、一人当たりの実質(GDP)を年率0.8ポイント押し下げると試算した。
  現在、日本は投資に比べて貯蓄が過剰なため経常収支が黒字になっている。しかし退職して貯蓄を取り崩す人口が増え続けると、貯蓄投資バランスが崩れ、2020年ごろに経常赤字に陥る可能性があると指摘した。
  高齢化による労働力不足は財政を悪化させ、年金、医療保険など制度維持を難しくすると警告。早急な政策対応の実施を求めている。
  深刻な労働力不足を防ぐため、報告書は日本に移民の受け入れも有効な政策の一つとして提言している。ただ移民受け入れで問題は一時的には軽減するが、長期的な視点に立った抜本策も同時に必要だと協調。自国の出生率を高めるための政策実施を呼びかけた。また移民受け入れに伴い、さまざまな政策的、社会的な問題が起きる可能性も指摘した。

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            2004-09-24 Morning
N I K K E I −g o o       日経ニュースメール

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┏━━トップニュース━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 ◆IMF、日本に移民受け入れ提言・高齢化の影響が深刻

  【ワシントン22日共同】国際通貨基金(IMF)は22日、高齢化に伴う労働力人口の比率低下の影響は、少子高齢化が急速に進む日本が長期的に最も厳しく、成長率の低下とともに将来は経常収支が赤字に転落するとの分析を盛り込んだ報告書を発表した。
  これは人口動態が世界経済に与える影響を分析した報告書で、日本には、海外からの移民受け入れが一つの対策になると提言。日本や欧州など先進国の高齢化は国の財政を悪化させ、とりわけ年金制度や医療保険制度の制約となると指摘し、高齢化が進むほど制度改革が困難になるとして、早急な政策対応を促した。
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   日本生涯現役推進協議会
  ヘッドライン ニュース
  事 務 局 か ら の お 報 せ で す !
            事務局報告 第1号
                    2004年9年22日報告

謹啓  真夏日の記録更新が続きましたが、皆様にはご健勝にてご活躍と存じます。
 さて、前回の役員会でご検討いただきました内容により、私たち生涯現役協の推進活動にご賛同くださる方や団体への『設立趣意書とご入会のすすめ』もできましたので、早速会員募集の行動を開始してまいります。
 どうか生涯現役協各理事の皆様はじめ、ご関係皆様方からの絶大なるご協力をいただけますよう何卒よろしくお願い申し上げ、事務局報告発足のご挨拶とさせていただきます。                                謹 白
          日本生涯現役推進協議会 代表代行 東 瀧 邦 次

◎ 第4回役員会を下記の通り開催します。
日 時:平成16年10月 8日(金)15:00〜17:00
場 所:八重洲口会館 会議室
内 容:
1) 「日本生涯現役推進協議会」会則の一部修正
2) 活動方針の確認
3) 組織体制と活動スケジュール
4) 第2回フォーラム開催について
5) その他

◎ 第2回のフォーラム開催を企画しております。
 次の日時と会場を予定した生涯現役協主催のフォーラムにご意見を頂戴したく存じます。
日 時:平成16年11月11日(木)18:00〜20:30
場 所:シニアワーク東京/地下大講堂
    〔千代田区飯田橋3−10−3/TEL03−5211−2310〕
 内容については、素案を事務局で策定の上、第4回役員会にて協議、決定していただきます。
                      以 上
生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブでの「生涯現役プロモーター」役を務めるクラブ会員が様々な分野でご協力する10月イベントのご案内をいたします。

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●LVC・IT分科会・ITサロン
日 時:毎週原則月曜日:10月/4/12/18/25
パソコン相談:10:00〜12:00
パソコン教室:13:00〜17:00
ITサロン :15:00〜17:00
場 所:LVC事務所
講 師:小川 純氏(LVC会員)
費 用:PC相談無料
    PC教室  1単位2H/3千円
    ITサロン 1千円
予 約:相談・PC教室は予約制です。
予約先:03−3799−2549(小川氏)
    ogawajun@cts.ne.jp

●「高齢者雇用フェスタ2004」
日 時:10月4日(月)10:00〜16:30
会 場:東京ドームシティ・プリズムホール他
テーマ:「65歳雇用時代とその働き方をめぐって」
〔高年齢者仕事づくりブースにLVクラブ相談コーナー開設〕
参加費:無料
連絡先:03−5400−1627(雇用者支援機構事務局)

●NHK『土曜フォーラム』公開シンポジウム
日 時:10月4日(月) 15:00〜17:00
会 場:東京ドームシティ・プリズムホール
テーマ:「団塊の世代は、どう生き、どう働くのか!?」
コーディネーター:若林 誠一氏(NHK解説委員)
パネリスト    三田 誠広氏(作家)ほか
参加費:無料(FAX等により要予約)
連絡先:03−5400−1627(雇用者支援機構事務局)

●生涯現役実践研究会
日 時:毎週原則火曜日10月/5/12/18/25
時 間:13:30〜16:30
会 場:ライフ・ベンチャー事務所
進 行:東瀧 邦次(LVC代表)
参加費:1千円
連絡先:03−3517−6667(LV事務局宛)

●日本生涯現役推進協議会/第4回役員会
日 時:10月8日(金) 15:00〜17:00
会 場:八重洲口会館B2F会議室
テーマ:「生涯現役協第2回フォーラム開催企画」
司 会:東瀧 邦次(LVC代表)
参加者:生涯現役協理事・事務局担当
連絡先:050−5505−4425(生涯現役協事務局)

●第70回生涯現役まちだ会
日 時:10月9日(土)13:30〜16:00
会 場:玉川学園文化センター2Fホール
講 演:「腹式呼吸で健康維持・・・謡曲のたのしみ」
講 師:久世 洋一氏(元会社員の国民金融金庫検査役)
参加費:5百円(会員は無料)
連絡先:042−732−0861(同事務局)

●「第46回ICAS株式投資塾(実践編)」
日 時:10月09日(土)13:30〜15:30
10月13日(月)18:30〜20:30
会 場:エアーリンク/新宿区西新宿3−3−11
  (新宿駅西口より甲州街道沿い文化服装学院真向かい)
テーマ:「米大統領選後の景気を読む」*時流銘柄分析*
講 師:望月 純夫氏(LVC会員)
参加費:1回 5千円
申込先:FAX03−3345−7116(望月氏)

●心のふるさとを歌う会
日 時:10月10日(日) 13:30〜16:00
会 場:中央区立日本橋社会教育会館7F
   (人形町・地下鉄水天宮駅
テーマ:「故郷の空/旅愁/案山子/さくら/野薔薇ほか」
指 導:高橋 育郎氏(日本童謡協会会員、LVC運営委員)
参加費:1千円(会場費、茶菓代、資料通信費ほか)
連絡先:03−3667−8076(武藤 利子氏)

●高岡良樹語りコンサート
日 時:10月14日(木) 16:15〜20:30
会 場:江戸東京博物館ホール(JR両国駅前)
テーマ:「山岡鉄舟貧乏噺し」
講 師:高岡 良樹氏(吟遊詩人)
参加費:3千円(前売券:当日券は3千5百円)
連絡先:043−222−0319(高岡事務所)

●LVクラブ/時流塾
日 時:10月15日(金) 18:30〜20:30
会 場:ライフ・ベンチャー事務所
テーマ:「山本塾長が時事問題を採り上げ、山本流に分析」
塾 長:山本紀久雄氏(LVC会員/理念コンセプター)
参加費:1千円
連絡先:y-abe@joy.tvnet.ne.jp(阿部LVC運営委員)

●東京情勢判断学会/10月例会
日 時:10月18日(月) 19:00〜21:00
場 所:学士会館310号室(千代田区神田錦町3−28)
テーマ:「今度の東京情判会のあり方について」
司 会:古川 彰久氏(情勢判断学会会長)
参加費:1千円(会場費のみ)
連絡先:03−3432−0534(同事務局)

●東京健康倶楽部 NPO設立1周年記念フォーラム
日 時:10月20日(水) 15:00〜17:00
会 場:ルビーホール(東京駅北口大丸ビル11F)
テーマ:「シニアライフを、バラ色にするには・・・」
   −健康で、明るく、楽しく、心豊かに。今こそ問う、
生きがいの4本柱−
司 会:蓮井 昌雄氏(全日本健康倶楽部 会長)
費 用:2千円
連絡先:FAX 042−726−8372(同事務局)

●危機管理研究会
日 時:10月20日(水) 14:00〜16:00
会 場:ライフ・ベンチャー事務所
テーマ:「危機管理部会における活動状況の検討」
司 会:疋田 卓三氏(中推協・危機管理協会代表)
参加費:資料代等実費
連絡先:0425−83−0718(同事務局)

●「流通開発機構/10月商談交流会」
日 時:10月22日(金) 18:00〜21:00
会 場:港区生涯学習センター(03−3431−1606)
講 演:「意外に簡単!ベンチャーキャピタルからの資金調達」
講 師:佐藤 公信氏(?パブリックトラスト代表取締役)
参加費:2千円
申込先:Fax03−3564−6413(同事務局)

●「心豊かな長寿社会を考える国民の集い」
日 時:10月23日(土) 10:00〜16:30
場 所:山口県総合保健会館(山口市)
〔「社会貢献できる人生」パネル発表に江島 優LVC会員出演〕
テーマ:「元気な人、元気でない人」
講 師:堀田 力氏(高齢社会NGO連携協議会 代表)
参加費:無料(参加希望者はLVC事務局にご連絡ください)
連絡先:083−928−2385(山口県生涯現役推進センター)

●HNM秋の交流会/新撰組ふるさとウォーク
日 時:10月24日(日) 10:00〜16:00(雨天決行)
集 合:京王線高幡不動駅改札口 9:30(時間厳守)
コース:高幡不動尊→ふれあい橋→万願寺メイン会場→土方資料館→
    石田寺(土方歳三墓)→万願寺駅→ふるさと資料館→日野本陣跡
参加費:1千7百円(往復電車代は自己負担、ハイク向きの服装用意)
問合先:042−582−3369(吉野LVC会員/HNW研究会座長)

●毎日が発見千葉エリア会
日 時:10月25日(月) 10:30〜12:30
会 場:東京駅前八重洲口会館B2F会議室
テーマ:「10月の定例交流会」
司 会:小林美恵子氏(千葉エリア会幹事)
参加費:資料代実費
連絡先:047−351−3603(植村代表宛)

●「生命情報研究会/波動定例会」
日 時:10月26日(火)13:00〜16:30
会 場:?エイエムシイ研修室
    (港区芝大門1−6−1/芝大門Fビル5F)
テーマ:「波動の説明と交流の会」
講 師:古川 彰久氏(LVC会員/?エイエムシイ代表)
会 費:1千円
参加申込:03−3432−0534(同事務局)

●第225回「LV定例セミナー」
日 時:10月26日(火)18:00〜20:30
会 場:八重洲口会館会議室
テーマ:「LV道場で発揮できる脳力開発とは」
講 師:東瀧 邦次(LVC代表)
参加費:1千円(一般参加予約:2千円)
申込先:03−3517−6667(LVC事務局)

●「いま協同を拓く2004全国集会inながの」
日 時:10月30日(土) 12:30〜20:00
       31日(日)  9:30〜15:00
会 場:長野市民会館
  毎年9月に迎える「敬老の日」ですが、下記に引用させていただくフリー百科事典(Wikipedia)によりますと、いまから57年前に兵庫県下の当時は野間谷村から始まった敬老会が源流だったとのことです。その頃の老人の定義を何歳以上としていたかは詳細に調べていませんが、国際的な高齢者定義の65歳以上で考えると、いまやわが国では、5人に1人近い高齢者の大群となっていますので、これからの少子高齢社会では下記にご紹介の“「敬老の日」の始まり”にありますような趣旨の原点に立ち返り、「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」とするためには、むしろ「生涯現役の日」を別途にでも創設すべきではないかと存じます。

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 「敬老の日」の始まり〔フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』〕
  「敬老の日」は、兵庫県多可郡野間谷村(現在の八千代町)の門脇政夫村長が提唱した「としよりの日」が始まりである。「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と、1947年から、農閑期に当り気候も良い9月中旬の15日を「としよりの日」と定め、敬老会を開いた。これが1950年からは兵庫県全体で行われるようになり、後に全国に広がった。「としより」という呼び方はひどいということで、1964年に「老人の日」と改称された。1966年に国民の祝日「敬老の日」になった。だから、「母の日」のように外国から輸入されたような記念日と違い、「敬老の日」はニュージーランドなど諸外国にはない。

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〔老人の日に関する法律部分の抜粋〕
  (老人の日及び老人週間)
第五条 国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すため、老人の日及び老人週間を設ける。          
  2 老人の日は九月十五日とし、老人週間は同日から同月二十一日までとする。
   3 国は、老人の日においてその趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めるものとし、国及び地方公共団体は、老人週間において老人の団体その他の者によつてその趣旨にふさわしい行事が実施されるよう奨励しなければならない。

法律第五十九号

  国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律
  (国民の祝日に関する法律の一部改正)
第一条 国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

第二条 海の日の項中「七月二十日」を「七月の第三月曜日」に改め、同条敬老の日の項中「九月十五日」を「九月の第三月曜日」に改める。

  (老人福祉法の一部改正)
第二条 老人福祉法(昭和三十八年法律第百三十三号)の一部を次のように改正する。

   第五条を次のように改める。

   (老人の日及び老人週間)
第五条 国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すため、老人の日及び老人週間を設ける。
  2 老人の日は九月十五日とし、老人週間は同日から同月二十一日までとする。
  3 国は、老人の日においてその趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めるものとし、国及び地方公共団体は、老人週間において老人の団体その他の者によつてその趣旨にふさわしい行事が実施されるよう奨励しなければならない。

 附 則
この法律は、平成十五年一月一日から施行する。
ただし、第二条の規定は、平成十四年一月一日から施行する。
                           内閣総理大臣  小泉純一郎  
                           厚生労働大臣  坂口  力
  私たち生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブ発足の2〜3年後に、定例セミナー講師との関係で知り合い、以後年賀状でのお付き合いに過ぎなかったファイナンシャル・プランナーの柳沼正秀さんが、わざわざ八重洲事務所に足を運んでくださり、本年6月ご出版の新著書『FPになって独立・開業わずか2年で年収1千万円を稼ぐ!』(すばる舎出版)を贈呈され、早速素敵な内容に目を通させていただきました。
  前文での“FPで独立開業を目指す人へのメッセージ”には、実に明確な人生ミッションを明言しておられるのを読み、ご参考までに以下でご紹介いたします。

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■団塊の世代の相談役になりたい
 私(柳沼正秀氏)は、「団塊の世代の相談役になりたい」という思いから、6年ほど前、50歳を機に専業FPとして独立しました。それも、お金とはほとんど縁も所縁もなかったマスコミ業界からの転業でした。ズブの素人の中高年サラリーマンが、団塊の世代のアドバイザー役としてどんなことをすべきなのかを一生懸命考えてやってきた結果、曲がりなりにもFPとして、ある程度の収入を得ることができるようになったわけです。
 いまでは、この仕事に出会えたことを心から感謝していますし、60歳以降も、ライフワークとして取り組んでいきたいと考えています。
 どんな資格にも共通しますが、資格を取って事務所を構えれば仕事が来るわけではありません。テキストで学習しただけの、雑誌記事の切り売りのような知識では食べていけないことは容易に想像がつくでしょう。
 特にFPは、一般に知られた医者や弁護士とは違うわけですから、自分でマーケットを開拓していかないと仕事にならないのです。逆に、自分の得意な分野や自分が活躍できる土俵を明確にすれば、私はFPのマーケットは無数にあるとも考えています。つまり、相談相手を絞り込むことで、顧客ニーズが明確になり、自分のやれる範囲がわかりやすくなるはずです。ここ数年、顧客対象者や自分の専門分野を明確に打ち出して独立開業するFPが続々と登場し始めました。

■生活設計に関わる意識が変わり始めた
 今回、私がこの本を書こうとした理由は二つあります。
 一つは、一般生活者の生活設計に対する意識が確実に変わり始めたことです。きっかけは、日産生命の倒産から始まった保険会社の破たんでした。それまで、倒産することなど夢にも思わなかった保険会社が次々と破たんしたことで、生命保険の見直しブームが起こりました。次は、不景気と超低金利による住宅ローンの繰上げ返済と借換えブームでした。そこへ追い討ちを掛けたのが、平成16年の公的年金制度改正による将来の年金不安でした。
 これまで「日本人は危機意識が薄い」といわれ、年金制度の改正ごとに、漠然とした老後の不安は感じても、具体的な行動を起こす人は見られませんでした。背景には、戦後の経済成長の中で採られてきた終身雇用と年功序列制度が大きく影響していたのかもしれません。
 しかし、今回の年金改正では、年金の支給水準を現役世代の平均賃金の約6割から、将来は5割を割り込むところまで引き下げるという数字が目の前に突きつけられたのです。さすがに、漠然とした不安が現実化したことで、やっと一般生活者にも「自分の老後は自分で守らなければ」という意識が芽生え始めたのです。この流れはもう止まらないでしょう。
 二つ目は、インターネットの普及でFPのビジネス環境ががらっと変わってきたことです。私が独立した6年ほど前は、FPにお金を払って相談しようという土壌もなく、仮にFPをさがそうとしても、どうしてさがせばいいのかもわからない状況でした。ところがいまや普及率が7割を超え、インターネットが一般生活者に普及し始めたことで、FPをさがそうと思えば簡単にさがせる時代になってきたのです。事実、インターネットを利用して独立するFPが現れ始めました。「老後の不安が現実化した」ことが追い風となり、「有料でも自分の将来設計に関して相談したい」というニーズが顕在化し、ITの普及がその後押しをしたのです。
 FPという職業は、相談者の夢プランを実現するために、将来のイメージ作りをお手伝いする職業です。世界広しといえども、こんな夢を持てる職業があるでしょうか。中高年サラリーマンが取得したい資格ナンバーワンにFPが挙がっている理由がわかるような気がします。
 まだ日本では独立系FPのビジネスモデルができ上がっていません。別の言い方をすれば、先に自分が想定するFP像を描いて仕事として成立させれば、それは立派な日本型FPのビジネスモデルでもあるわけです。
 私は、この魅力的な仕事にもっと多くの人が入って来てほしいと思っています。それが、私たち自身がこれからのFP業界をつくっていくことに繋がるはずだからです。
 本書は、どこから読んでもポイントを押さえられるような構成を心掛けました。
 あなたの夢の実現の一助となることを願ってやみません。
                        柳沼正秀

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これからFP資格への挑戦を目指す人に限らず、人生後半のライフワークの目標設定に役立つ柳沼さんの使命感は大いに参考になるのではないでしょうか。 
  生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブの会員に限らず、これからの人生で大いに生涯現役のツキと出会いたいという意欲ある方々に下記のようなセミナーのご案内をしています。ご関心がおありの方は、どうかご遠慮なくご参加いただけますようお待ちしています。

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         LVC例会のご案内 2004年9月

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         第224回 ライフ・ベンチャー・セミナー

         『生涯現役のツキと出会えるLVクラブ』

         〜ライフ・ベンチャー・クラブの存在価値〜



   テーマは、ずばり『生涯現役のツキと出会えるライフ・ベンチャー・クラブ』です。今回の定例会は参加者全員が本気で生涯現役のツキを究明し、参加したことに新たな行動を起こせる画期的なものです。クラブ団体に限らず個人の場合でも、めざす人生目標が明確でないときは検証すべきチェックポイントを考えます。それを踏まえた脳力開発で「生涯現役のツキ」と出会えれば、参加者が自ずから生涯現役に取り組み、周囲の人にも入会を勧めたくなるようなクラブであることを発見できます。
 意外な発見と斬新な情報交流に、最近疎遠だった方々もどうかご参加をお勧めしたいと存じます。

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第一部講演: 東 瀧 邦 次 ライフ・ベンチャー・クラブ代表

プロフィール:サラリーマン人生での自発転職とボランティア活動実体験をベースに、独立自営のライフワーク実現。中高年の起業・仕事づくり/社会参加活動のため当クラブを拠点に「高齢社会NGO連携協議会」「日本生涯現役推進協議会」を通じ“生涯現役社会づくり”の実践家。

第二部交流:  冨 澤  穣 ライフ・ベンチャー・クラブ運営委員

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日 時: 2004年9月28日(火) 18:00〜20:30

会 場: 東京駅前 八重洲北口/八重洲口会館 会議室 B2F

参加費: 1,000円(LVクラブ会員)
     2,000円(一般ビジター/事前ご予約ください)

申込先: ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
     E-mail: info@sgsk.net
Tel: 03−3517−6667 Fax: 03−3517−6668    以 上
                   平成16年9月10日(金)
        愛知県産業労働部就業促進課・高齢者・障害者雇用対策グループ
        担当 山戸、佐々 内線3444、3445(ダイヤルイン)052-954-6367

     「生涯現役社会を考えるフォーラム」の参加者を募集します
           〜大沢啓二氏をお招きして講演を行います〜

  高齢化が急速に進展する中で、将来の労働力人口の減少や年金の支給開始年齢の引き上げに対応するため、働く意欲と能力のある高年齢者が、年齢に関係なく働き続けることのできる社会の実現が課題となっています。
  このため、国では高年齢者等雇用安定法を改正し、65歳までの継続雇用を義務付け、その対応を企業に求めております。
  フォーラムでは、企業における継続雇用制度導入の課題やその解決方法を紹介するとともに、生涯現役を実践されている野球解説者の大沢啓二氏の講演を行い、生涯現役社会の実現について考えていきます。

1 日時:平成16年10月25日(月) 午後1時〜4時
2  会場:愛知県中小企業センター 講堂
     名古屋市中村区名駅4−4−39/電話052−561−4121
3 主催:愛知県・(社)愛知県雇用開発協会
4 後援:愛知労働局
5 参加対象者:事業主を始め一般県民 300人
6 内容:
(1) 高年齢者継続雇用好事例発表  
    「個人達成目標管理と人事評価システム」について     
     発表者 ?名古屋精密金型 代表取締役社長 渡邊幸男氏 
     進行役 高年齢者雇用アドバイザー     瀬木久視氏
(2) 講演           
演題  「生涯現役!我が野球人生」 講師:大沢啓二氏
7 参加料:無料
8 募集期間:平成16年9月13日(月)から10月20日(水)まで
        (定員になり次第締め切り)
9 申込み方法:(1)住所(2)氏名(3)年齢(4)電話番号(5)会社名・所属・役職名を明記し、郵送、FAXまたは、E-mailのいずれかで下記まで申込。
    社団法人愛知県雇用開発協会のページhttp://www.aichi-koyou.or.jpから9月13日(月)より申込みができます。
    先着順。定員に達し、受け付けられない場合のみ通知します。
10  問合わせ先:愛知県産業労働部就業促進課 
    高齢者・障害者雇用対策グループ
    郵送先  〒460−8501(住所の表記は、不要です。)
    電話番号  052−954−6367(ダイヤルイン)
    ファックス番号  052−954−6927
    E-mailアドレス shugyo@mail.pref.aichi.jp

    社団法人愛知県雇用開発協会
    郵送先  〒451−0065 名古屋市西区天神山町3−10
    電話番号  052−524−6756
    ファックス番号  052−531−2867
    URL   http://www.aichi-koyou.or.jp

    事 例 発 表 の 企 業 紹 介

  ?名古屋精密金型  
  所在地 知多郡東浦町緒川北鶴根66-5(本社・管理技術センター)
他に熊本工場、宮崎工場がある。
  事業内容 プラスティック成型用金型の設計・製造
  従業員数 98人 うち   55〜59歳 7人(7.1%), 60歳以上  5人(5.1%)
  定年後の継続雇用の状況 希望者全員を主に嘱託社員として65歳まで再雇用高年齢者活用のための改善  年功序列的要素の賃金体系から、年齢にかかわりなく個人の成目標を立てその努力を促進・評価する賃金体系に改めた。その結果、全社員の就業意欲を高めながら、高年齢者の技術・経験を最大限活かすことが可能になった。

     講 演 の 講 師 紹 介
  大沢啓二氏
  1932年(昭和7年)3月14日、神奈川県藤沢市生まれ。
  野球選手・監督・解説者。 
  神奈川商工高校から立教大学を経て1956年南海ホークスに入団。外野手として活躍。1965年東京オリオンズで現役を引退。1971年のシーズン途中からロッテオリックス監督就任。1976年からは日本ハムファイターズ監督就任、1981年チームをリーグ優勝に導く。1984年に監督を辞任。その後、1993年から1994年に再びファイターズの監督を務めた。監督通算725勝は、歴代17位。監督退任後、現在は、テレビなどで活躍。また日本プロ野球OBクラブ゛理事長やプロ野球マスターズリーグ゛委員会議長を務めるなど、プロ野球のOB活動を通じて、高齢化社会への温かな励ましのメッセージを送り続けている。   以 上
  去る9月6日(月)の内閣府・高齢社会NGO連携協議会主催『高齢社会研究セミナー』の第4分科会に出席されたと仰る藤田 稔さんから、一昨9日にわざわざご丁重な電話連絡を頂戴した上で、昨10日には早速同氏のご立派な自分史といえる著書の『愛と青春の追憶』(東京図書出版会発行/星雲社発売)を八重洲事務所で郵送受け取りをいたしました。
  取るものも取り敢えず、急ぎ拝読いたしました。藤田さんが生涯現役の決意を表明されている、その「まえがき」部分を原文のまま以下にご紹介したいと存じます。
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  〔愛と青春の追憶:まえがき〕
 私は、昭和シェル石油?中央研究所に奉職し、35年間、研究開発業務に従事しました。
 在職中、当時の研究所長の勧めにより、母校の大阪大学に学位論文を提出して、工学博士の学位を授与されました。
 定年退職後、一念発起して、文部科学省の国家試験である技術士(化学部門)に挑戦して、資格を得ました。
 石油分析化学研究所を設立して、代表となり、国内外の技術指導、大学講師、セミナー講師、研究開発、論文発表、翻訳等を行って、多忙な日々を送っております。
 私の目標は、生涯現役でありまして、微力をつくして、世のため、人のため、お役に立ちたいと念じております。
 夏のある日のこと、私は、孫の藤田 紘成(横浜隼人中学校3年生、テニス部長)と硬式テニスをしていました。
「おじいちゃんはいつ頃からテニスをはじめたの?」
「そうだね。小学校5年の時に軟式テニスをはじめたから、もうテニス歴60年位になるかな」
「へえー、すごいね。ところで、おじいちゃんは戦争に行ったの?」
「戦争には行かなかったけど、陸軍の学校には行ったのだよ」
 などと会話をかわしました。
 そして、ふと、気がついたのです。
 現在、こうして、70歳を過ぎても、元気に仕事が続けられたり、孫と硬式テニスを戦ったりできるのは、父母や、妻や、兄妹や、恩師や多くの友人、知人のおかげであると、しみじみ思い、感謝の気持ちで一杯になったのでした。
 おもえば、私達の世代、戦時中は、工場の生産向上のための勤労動員や、食糧増産のための農作業に駆り出され、戦後は、わが国の工業、経済の復興と発展のために、身を粉にして働いてきたのでした。
 私は、子供や孫にも、自分の生きてきた道を、くわしくは語ったことがないことに気がつきました。
 私は、私なりに生き抜いてきた、激動の時代の自分史を書き残そうと思いたちました。
 書きはじめてみると、色々な想い出がほとばしるように出てまいりました。
 書き進めているうちに、人間にとってもっとも大切なものの一つは、愛であることがわかりました。
 父母の愛、夫婦の愛、恩師の愛、友愛、愛ほど美しく、尊いものはないと思います。
『愛と青春の追憶』でえがいた、愛に対する私の想いが、読者の皆様に伝わって下さればこんなに嬉しいことはありません。
  昨秋に引き続いて高齢社会NGO連携協議会(高連協)が運営協力する、例年10月の高齢者雇用強調月間にちなんだ『高齢者雇用フェスタ2004』開催の諸準備と役割に関し、高連協の協力事業として本日下記のような加盟団への協力依頼と連絡がありましたので以下ご紹介します。

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                2004. 9. 8
高連協 参加団体 各位
                                高齢社会NGO連携協議会
                                 専務理事 吉田 成良

            高連協協力事業
                「高齢者雇用フェスタ2004」の開催について

  高齢者の雇用、就業等、社会活動の促進を図る「高齢者雇用フェスタ2004」が、今年も来る10月4日(月)、東京ドームシティ・プリズムホールで、開催されます。
  高齢社会NGO連携協議会は、今年度もこの催しに協力し、主催者から提供された場所と時間帯で、下記のようなプログラムで参加することとなりました。
  つきましては、高連協加盟団体、並びにオピニオン調査関係者等会員各位の参加ご来訪をいただきたくご連絡申し上げます。
  なお、当日参加者は、受付で「高連協関係会員」(無料、お土産有)としてご参加下さい。

プログラム(概要)
   1.日時:平成16年(2004年)10月4日(月) 10:00〜16:30
   2.場所:東京ドームシティ・プリズムホール(後楽園)
   3.主催:(独行)高齢・障害者雇用支援機構、(財)高年齢者雇用開発協会、他

   <高連協参加プログラム>
   1)カンファレンス・ゾーン(高連協タイム) 13:00〜14:00
     13:00〜13:15 高連協オピニオン調査結果
             「中高年の社会参加活動について」の発表
     13:15〜14:00 講演「人生90年、60からの人生を考える」(仮)
              江見康一・一橋大学名誉教授

注)カンファレンス・ゾーンでは、午前中は式典。14:30〜はNHKフォーラム
「団塊世代は、どう生き、どう働くのか」(清家篤、森永卓郎他)が催されます。
(当日参加 可)

   2)高連協ブース(3M×3M×3ブース) 10:00〜16:30
     第1ブース:高連協加盟団体の活動を紹介するビデオ映像コーナー
           (高連協理事・事務局長:鷹野義量)
       ビデオ映写希望団体は高連協事務局へ9月15日までご連絡ください。
     第2ブース:人材活用相談コーナー
           (高連協理事:東瀧邦次・ライフ・ベンチャー・クラブ)
     第3ブース:企業とOB人材マッチング・システム
           (高連協理事:岩城正・生活福祉環境づくり21)
           ( )内は責任者 以上
 本日午前10時より午後4時半まで千代田区日本都市センター会館で内閣府/高齢社会NGO連携協議会主催の平成16年度『高齢社会研究セミナー/中高年の社会参加活動の促進』が200名以上の参加者を集めて盛大に開催されました。
  午前は開会挨拶に引き続き「地域力は人にあり」(多田 正見 江戸川区長)、「高齢社会と男女共働」(樋口 恵子 高齢社会をよくする女性の会代表)の両講演と内閣府からの高齢者意識調査報告があり、午後には中高年の人材活用、男女共働、NPO活動、社会参加とメディア各テーマ分かれた分科会がもたれました。
  私の担当した第1分科会では、65名の参加者があり、坂東 靖夫さん(日本生涯現役推進協議会事務局担当)、阪本 節郎さん(?博報堂エルダービジネス推進室長)、大見 京子さん(NPO法人 ひなたぼっこ理事長)、
江島 優さん(㈳日本人材紹介事業協会会長)からそれぞれの豊かな実体験に基づく『中高年の人材活用』にかんする意見発表があり、その後活発な質疑応答を含めた出席者からの意見も交えた有意義な分科会をもつことができました。
  分科会テーマのまとめにもなるような発表をいただいた江島さんのご意見の一部をご参考までにご紹介いたします。

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【中高年の人材活用−生涯現役社会づくり】

    東京エグゼクティブ・サーチ株式会社 代表取締役会長
    社団法人 日本人材紹介事業協会 会長 江 島  優

§ 国連の世界人口推計によれば、「高齢化社会」に世界全体が突入しようとしている。日本は間もなくヨーロッパ諸国を抜いて世界一高齢化が進む国になり、国内的課題が山積している。
§ 日本の高齢化対策は、多くの分野で難問に直面している。高齢者雇用については一般の雇用情勢以上に厳しい中で、年金受給年齢の引き上げに合わせた定年年齢の65歳までの段階的引き上げという大きな課題がある。
§ 日本の高齢人口は2,430万人(2003年)で、総人口の19%を占め、国民の5人に1人が高齢者となっている。現在5人の現役が1人の高齢者を支えている状態になる。
§ 高齢社会のマイナス点は、?年金,介護,医療の財政負担増大 ?将来の不安と個人消費の減少 ?労働力,社会人の高齢化による企業,社会の活力の低下 ?経済成長率の低下 などがある。
§ 高齢者の自立(経済的,健康的,精神的),社会参加,社会貢献の拡大こそ、長寿社会の抜本的解決策と言えよう。
§ 国民の大部分を占めるサラリーマンが定年後も生きがいの持てる活動を続けられる社会になれば、収入がある程度維持され、国の年金財政支出も減る。
§ 生涯現役の人たちが増えれば「寝たきり」「アルツハイマー」病人も減り、医療介護福祉の財政負担が減り、企業,社会の活力も増大する。
§ 『生涯現役化』には「生涯充実化」が並行して必要となる。サラリーマンが定年までの生活を会社人間・仕事人間で終えるのではなく、家庭,趣味,自己啓発,健康づくり,コミュニティー活動,ボランティア活動,地方政治活動,サークル活動,PTA活動などにもバランスの取れた活動を行い、『生涯充実社会化』が実現すれば、学校でいじめ問題,非行青少年問題,社会道徳低下問題,犯罪増大問題,政治無関心派増大問題などが解決・改善され、政治改革,社会改革,教育改革,家庭改革などが進む。
§ この生涯現役・生涯充実の対象者はサラリーマンだけに限らない。女性、特に家庭婦人や経営者,自由業者,スポーツ選手,芸能人など、従来現役生活が短いと思われていた人たちもカバーされるべきである。
§ 生涯現役とは、いつまでもトップ,リーダーのポストに留まるということではない。後継者を積極的に育成し、遅くならない時期に若手にバトンタッチをして、別の道を歩むか、今までの道で参謀役・後見役を引き受けるということである。
§ 我が国の少子・高齢化の問題は、早く手を打たなければ21世紀の中頃には国家の衰退と消滅になりかねない。民・官・産・学の協働システムを作り上げて、具体的な対策及び実行が急務である。
  生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブの掲示板サイトに、下記ファイナンシャル・プランターから「明るい高齢社会を!」と呼びかける投書がありましたので、ご参考までにご紹介いたします。
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   ファイナンシャル・プランナー/〔2004 09/04 07:24〕
             明るい高齢社会を!

  銀行で資産家のお客様に資産運用をご提案しております。
  先日の選挙でも年金問題が一番の争点になりましたが、『出生率の低下→公的年金の破綻』という一面についての議論しかなされていないように感じます。
  世界の人口が増加する中での日本の人口の低下は日本の国力の低下を意味する一方、多くの開発途上国が穀物から肉類へ食嗜好を変化させている現状の中で、食料をほとんど輸入に頼っている日本は食料危機に陥ることも予想されます。8人に1人が年収200万円以下の家庭に属し、また5歳以下の子供の5人に1人は一日に3度の食事をすることもおぼつかないという米国の現状は、日本にとっても他人事ではないでしょう・・・
  出生率の低下に歯止めをかける政策が待たれますが、実際の就労人口の増加という現象があらわれるのには長い年月がかかります。これからは人口増加を待つだけではなく、高齢者自身がいかに元気に生涯現役でいられるか、『明るい高齢社会の実現』が重要になってくるでしょう。
  そこで、私たち有志は高齢者が自ら活き活きと取り組める仕事を提供するプロジェクトを立ち上げました。ご自分の自由な時間に自由なペースで取り組める、理想的な仕事と自負しております。まだHPなどの用意ができておりませんので、ご関心のある方はメールにてご連絡をお待ちしております。

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