昨年11月に「生涯現役推進協議会」準備の会を旗揚げして、はや5ヶ月が経過しました。3月19日(金)の第3回関係者連絡打合せ会では、いよいよ発起人会への立ち上げに踏み切ることが決定されました。全国規模での大掛かりな『生涯現役社会づくり』運動を展開するためには、その事前準備において慎重な上にも大胆細心な用意周到さが求められるのは至極当然なことといえます。

幸いなことに今月は、米国で30年以上も前から労働市場の人材流動化を直感し、帰国後自らベンチャー人材会社を創業・発展させただけでなく、営々と業界団体の育成にも勤しんだ現在、いま見事な成果を結実している優れた人物を私たちは『生涯現役推進協議会』発起人代表として選ぶことができました。民間人材紹介業の代表者として団体設立から行政との様々な折衝、提言などにおいても、豊富な経験を存分に活かして私たちの当推進協議会でもリードしていただきたいものと願っております。また、当協議会の予定した発起人も私の望んでいた人たちに、全員引き受けを承諾してもらえたのは嬉しい限りです。

生涯現役推進活動に欠かせない『生涯現役実践会』も今月は10回目を開催し、前回から大幅にメンバーチェンジした結果、これまで以上の活発な意見・提案で有意義な会合を重ねることができました。この実践会参加メンバーの参画と協力も得て、6月30日(水)に開催を予定する『生涯現役推進協議会』設立記念フォーラムは、飯田橋シニアワーク東京を会場にしてライフ・ベンチャー・クラブ&NPO東京健康倶楽部共催により、盛大なイベント実施の方向で今月から計画に着手しました。

  今月の発起人会発足で、これからは加盟団体の募集計画に着手するためにも、できるだけ早く設立準備会の事務局体制を明確化して、自主的な参画協力者を一人でも多く募り、組織固めの営業活動を開始したいと存じます。これまでに私たち関係者間の打合せで、まだ十分に検討できていない当推進協議会の基本方針や活動内容、組織などが今後早急な検討事項になる予定です。
  「生涯現役社会づくり」に役立つ情報を適宜提供してくださるNさんから、とても関心の深い内容だと思うのでという注釈付で本日、下記のメールが送付されてきました。まさに江戸町人としての人生塾を三つ子の魂にも丹念に植え付けようと願った寺子屋信条の心意気は、誠に素晴らしいものです。

   中高年者が生涯現役で人生に挑むライフ・ベンチャー精神の生涯現役実践道場は、ビジネス社会現実の荒波を経験した者にとり、初心な三つ子の魂に戻るなど到底無理なことです。しかし、謙虚に新天地を開拓する人生再開発精神で寺子屋信条を受け入れるとき、組織人間に慣らされたシニアが、いかに生涯現役の実践活動でプロモーター役を発揮できるか、よく分かるような気がいたします。

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《江戸末期における子育てと寺子屋での信条から》

「江戸の町人は、ほとんどが商人であったため親には絶対的に子どもに教える時間が無い。親たちは共同でお金を出し合い、寺子屋の師匠に子どもを預けた。中には商売が不景気な親もあったが、それは師匠が面倒を見たそうです。

寺子屋は、どの身分の子弟も入れるオープンシステム、「将来性のある者にはその者の長所を生かし、出来損ないはその短所を矯正し、海のものとも山のものとも分からぬ人間からは、その者のよいところを引き出してやるべし」を信条としたそうです。

寺子屋では、年齢的に段階を追って課題を与えるなどカリキュラムもよく工夫されていた。「三つ心、六つ躾、九つ言葉、文十二、理十五で末決まる」のことわざ通りを実践していた。人間は「脳と身体と心」の三つから成り立ち、言葉も行動も心によってコントロールされるといった認識のもと、三歳までに脳と身体と心の関係を悟らせ、いかに心が大事かを小さいうちに実感させることを養育の要とした。

6〜7歳になると寺子屋で、子どもが自発的に師匠や親、兄弟姉妹、世間さまを見つめ見取るようにしむけた。観察力、洞察力の重視、一方的に教えていたのでは、いつまでも自発的に発想することや物事を判断できない。9歳までに、どんな人にも失礼のい挨拶ができるようにするのが親の務め、「さようでございます」など大人言葉は使いこなせるのが必須。相手への思いやりのある言葉を使いこなせぬようでは大成しないとみなされた。

その上、身のこなし、話っぷり、考え方など師匠、親、世間の大人からしっかり見取り、自分のものにするため繰り返し、イキなおとなの物まねをして自分のものとしていった。8〜9歳で師匠の口真似をし、10歳ごろには説教の内容が自分の頭で少し咀嚼できるようになった。大人に混じって子どもを鍛育するのが江戸式の子育てでった(日々総合教育)。

12歳になるころには、一家の主の代筆ができるようにする。注文書や請求書はもとより、苦情処理の弁解書も書けるように鍛育したそうだ。万が一親が倒れても、すぐ代行できるように育てる。用意周到さはまさに商人道の精髄が伺えた。商人とりわけVIPだった町衆は、「自分たちがいるからお上(幕府)は安泰で、お国も無事である」と自負していた。「実」をにぎる誇りがあった。

決して歴史書の言う武士社会が日本を支える等、考えてもいずれその実態も無かった。自分が何かあっても大事な任は、子どもへ継がせねばならぬと信じていた。町衆の気位の高さは、実態経済を支える底力から来ていた。もともと開幕当時、幕府は町衆と取引した。つまり町衆は、政治向きのことは一切口を出さず、謀反を起こさないと約束、その代償として町向きのことは、幕府は干渉しないと取り決めた。

15歳のころには、経済、物理、科学など森羅万象が理屈でなく暗記でなく、実感として理解できるようになると考えて取り組まれた。とりわけ、寺子屋の師匠は子どもの真の個性、得手不得手を見抜き、年齢レベルでその子の適材適所を心得て、子供の将来にふさわしい道を示唆した。(正に吉田松陰も同じことを実践していた)これが寺子屋の師匠の役割でもあった。受け皿になる町人たちのコネクション、横のつながりネットワークは、現在の縦社会では、想像できないほど密度が濃かった。」

これは口述で伝えられた江戸の実態です。詳しくは『江戸の繁盛しぐさ』『商人道「江戸しぐさ」の知恵袋』をお読み下さい。まるでアメリカのエリート教育を担うボーディングスクール的全人格教育を彷彿させられました。大人の役割がいかに大であるか、襟を正す思いであります。哲学思想は、実践の中に人生の日々の中に取り入れて生きぬくものこそが本物ですね。陽明学に基づく、実践重視の日本人のすごい話まだまだありますね。
   本日私たち生涯現役実践道場に関わっているひとりの仲間から、定年退職を契機に次のようなご丁寧なご挨拶状をいただきました。顔写真も入った1枚のはがきながら、万感の思いを込めて、われわれの同志仲間らしい簡潔な決意表明をされておられることに、流石という感じを受けましたので、以下にご紹介をしたいと存じます。

       定年退職のご挨拶

   拝啓  早春の候、ご健勝のことと存じます。

   さて、私儀3月20日をもちまして、定年退職いたしました。〇〇
〇〇〇社30年、〇〇〇〇〇社7年、トータル37年の会社生活でした。

   今や、60歳になった日本人男性の平均寿命は80歳以上だそうです。ということは、後20年以上生きる可能性があるということです。

   そこで、人生の目標を考えてみました。結論は、大げさな言い方ですが、「死ぬまで他人社会と関わりを持ち、一つでも多く他人社会にに貢献する」ことを人生の目標としました。その意味の生涯現役という生き方を選択します。

   生涯現役を続けて、「相手に喜んで貰えX自分が楽しめてX少々の報酬がある」ことを手がけていきたいと思っています。その際、行動スタイルは、「シンプルXエンジョイXインテリジェンス」を基本に考えています。

   最後になりますが、今までの皆様のご厚誼に感謝するとともに、今後ますますのご活躍を祈念しています。   敬具

   そして、追記として「一度ぜひお伺いします」とあり、生涯現役実践をめざす同志の来訪を心待ちにしたくなる本日のお便りでした。
                    
本日山口県からK氏が来訪され、去る2月8日(日)の海峡メッセ下関での『生涯現役社会づくりフォーラム2004』に引き続き、今秋10月23日(土)にも内閣府、山口県、山口県社会福祉協議会主催、中国各県の後援を得た“心豊かな長寿社会を考える国民の集い(案)”を計画中であるとの話をうかがいました。

そのめざすところは、21世紀の本格的な高齢社会において、誰もが長寿を喜ぶことができる心豊かな長寿社会を実現していくため、国および地方において高齢社会対策の推進に努めるとともに、国民一人ひとりが高齢社会を自分自身の問題としてとらえ、世代間の交流や地域社会への参加を通じて、自ら生きがいのある充実した生活を送れるよう、国民自らが参加し、考える“心豊かな長寿社会を考える国民の集い”を内閣府・県・県社会福祉協議会の共催で開催するものです。

山口県は、この集いを通じて、同県の進める「生涯現役社会づくり」の普及啓発を図り、開催時間は同日の午前10時〜午後4時を予定し、山口市の県総合保健会館を会場(参集人員800名)に、テーマは『生涯現役社会をめざして』、開会式には主催者として内閣官房長官、山口県知事が挨拶し、国や県各10名程度のエイジレス・ライフ実践者等、やまぐち生涯現役章の表彰や実践者等の紹介、ステージイベント、記念講演、全国の生涯現役社会提唱団体等によるパネルディスカッション等を企画中とのことです。

“心豊かな長寿社会を考える国民の集い”は、昭和58年(1983年)度から内閣府と地方公共団体との共催で、平成16年度は22回目となり、従前はブロック開催もありましたが、平成14年度からは全国1ヶ所開催となりました。中四国ブロックでの全国大会は、平成10年の広島県、平成14年の徳島県で、山口県は過去ブロック大会を昭和58年度、平成6年度
に開催しております。この国民の集いを契機に、同県の「生涯現役社会づくり」啓発運動が全国に拡がることを願ってやみません。
3月14日に記載した三井物産戦略研究所/主任研究員:小村智宏氏とお会いしました。小村氏は、一人一人の高齢化問題 〜「生涯現役社会」へ向かう時代のベクトル〜を「未来経済研究室」読売ADリポートojo 2003年9月号の「経済を読み解く」第40回に掲載され、高齢時代に長くなった「余生」で問題なのは男性で、私たちが立ち向かうカギは「生涯現役社会」であり、現実味は薄いが「明るい兆し」も見え始めたと主張されています。

小村氏との話し合いを通じ痛切に感じることは、若い世代が真剣に未来を分析すれば、必然的に「生涯現役社会」を受け入れざるを得ないと考えられることです。年金や蓄財で生涯現役も選択できる高年世代に較べ、若年世代にはそれを選べる余裕はありませんから、否応なくこれからは「生涯現役社会」の到来を覚悟すべき立場にあるだろうというのです。

しかし幸いなことに、明るい兆しの生涯現役に適する職種として、農業、自営業や専門的・技術的な職業のほか、低賃金の労務作業といった分野などで「生涯現役」化に向けた様々な動きが見えると小村氏は分析します。同氏の立場からすると、「現役」→「余生」だった長寿社会の人生が「生涯現役」社会に転進していけば、当然高齢者の挑戦が可能な職種開発は徐々に進むと思いますが、私たちの実践体験から「生涯現役プロモーター」役や「生涯現役コーディネーター」役のような生涯現役を自ら実践するとともに、周囲の人たちに生涯現役を支援・協力できる業種が最も望ましいと伝えて、再会を約束しました。
  昨日午後1時より第3回『生涯現役推進協議会』設立準備の関係者会が八重洲口会館の会議室で開催されました。参加者はE氏、G氏、H氏、K氏、O氏、T氏と私の計7名でした。一月の第1回、二月第2回に引き続いた今回は、これまでの設立準備会を一歩進めて具体的な設立準備への話し合いを限られた時間内全員でまとめることに論議を集中しました。

  今回オブザーバー参加のT氏、K氏の初参加・自己紹介からまず始まり、昨秋以来幾度も当協議会の創設構想について懇切に相談に与っていただいたE氏から、「なぜ生涯現役社会づくりの推進に賛同されるに到ったか」について、ライフ・ベンチャー・クラブとのこれまで関わりと、既に30年来にわたって立派な実績をつくられている人材紹介業界団体の創設、育成の豊かな経験を実に要領よく興味深くご披露していただきました。

  前回貴重なご意見をいただいたS氏やY氏、W氏は、残念ながら今回欠席されましたが、3回に及ぶ関係者連絡会を次回から『生涯現役推進協議会』設立発起人会に改編する私からの提案に全員異議なく、4月16日(金)午前開催予定の次回から具体的な組織、会則なども含めた発起人会に前進させ、発起人代表もE氏が選ばれました。そして出席者のうちで発起人には、G氏、H氏、O氏と私が承認され、欠席者のうちでHa氏、S氏、Y氏に設立発起人への就任を依頼する交渉を私が引き受けることも了承されて、予定時間に滞りなく閉会することができました。
   昨3月18日(木)の午後6時より、定例のライフ・ベンチャー・セミナーが八重洲口会館B2Fの会議室で開催されました。今回は、生涯現役実践のクラブ会員実践事例発表シリーズ第3段で、両名クラブ運営委員の小川 純氏と高橋育郎氏でした。参加者は16名と前回参加者数から較べると少人数でしたが、発表者だけではなく和やかな雰囲気の中で、全参加者のさまざまな意見も活発に伺える、非常に有意義な例会となりました。

   最初の発表者:小川氏は「ミニ企業の設立」と題して、今年初IT関連企業を創設した体験を基に、PCパワーポイントを活用して「30分間プレゼンテーションをするコツ」のモデル役を示して貰えました。定年後も5年間勤務した会社での情報システムの仕事が昨年終了し、引き続きその仕事を継続するための会社設立で、地域の仲間や行政の請負を引き受ける傍ら、ネットワーク管理やソフト開発、人材派遣など、次々と挑戦への夢は尽きません。会社設立準備や登記の費用明細まで的確な説明で、これから会社設立を志す人に役立つとともに、生涯現役を実践するための「心の知能指数」ともいえるEQの重要性や、趣味の登山なども含め、豊かな人生での時間配分のゆとりは、PCプロジェクター駆使にも十分に活かされていました。

   引き続く発表者:高橋氏は「夢をかたちに〜童謡に生涯現役の夢をかけて〜」と題して、人生後半は歌に賭けられたら最高という秘めた願いが、いまや「心のふるさとを歌う会」「めだかの学校」「ぬりえ童謡の会」(この会から3名の女性が熱心にご参加)の主宰者として現実化している悦びを率直に語ってくれました。高校時代の音楽部、国鉄合唱団と「機関士一代」作曲、団体旅行の「シャンシャンいい旅夢の旅」など、それらの経験がLVセミナー休憩時間後の合唱を契機に、前記の歌の会創設へと現在つながっております。そして、その10周年記念童謡作品集や「ああ!国民学校」の自分史小説が昨年実を結び、それぞれ童謡協会や自分史学会から見事受賞されたことに対し、“おぼろげな夢を現実化してくれた”と重ねて語る「生涯現役実践道場」の存在に、参加者一同改めて認識を深めた次第です。
  昨夕、八重洲のライフ・ベンチャー・クラブ事務所で、H氏、K氏、O氏、T氏と私の5名が「生涯現役実践会」を開催しました。前回から参加メンバーを大幅にチェンジしております。そこで、今回もなぜこの会を開催するのか、その目的と意義について参加者全員が共通理解をもてるよう、趣旨の把握を再確認することから始めました。

 生涯現役の実践は、各人各様で似たものはあっても、誰一人として全く同一の考えや行動をすることはあり得ません。人はそれぞれ違う人生を歩むからこそ各個人には特殊性が存在するというものです。しかし、「生涯現役」という言葉を私たちが日頃使うからには、普遍的に誰にも理解できる「生涯現役」のキーワードを把握していないと、人に「生涯現役」の意味を伝えられません。

 「生涯現役実践会」では、参加者全員が自己の実践行動を発表して、お互いが各人の生涯現役実践に関する考え方や具体的な行動を学び合うことから始めます。第9回実践会には、前記の5名が参画して、充実した3時間を熱心に語り合いました。次回以降は、4/22、5/27、6/24と原則的に第4木曜日の午後5時半〜8時半とすることにし、「生涯現役プロモーター」のあるべき姿も求めていきたいと願っております。
   本日午後、市谷駅前の公文公教育研究所杉本副社長とシニア対象の教育事業について意見交換をする機会を得ました。個人の習得レベルに応じて自主学習できる公文式学習ノウハウには、非常に優れた独特の自修テキストがあり、かなり以前にこの研究所関係者が、ライフ・ベンチャー・セミナーにもシニア教育の市場調査で参加したことがあります。

   同研究所がいま力を入れているのは、脳科学研究者の川島竜太東北大教授と共同研究の「脳を鍛える大人の計算ドリル」「音読ドリル」の本で、関連の?くもん出版が昨年11月に出した初版計6万8千冊は発売の2日で早くも在庫切れとなり、2ヶ月後には既に「音読ドリル」39万部、「計算ドリル」37万部の累計76万部というベストセラー本に仕立て上げております。

   公文グループは、子どもの健全教育に昔の寺子屋方式の読み書き計算の反復に絞った学習推進で成功し、川島教授との大脳の前頭前野を鍛錬する研究成果と連携して子ども対象に研究を開始しましたが、成長段階の脳機能の効果特定が難しく、2001年から痴呆高齢者対象の研究に注力し、毎日20分程度の痴呆症患者に協力をして貰ったそうです。

   読み書き計算で脳が鍛えられるのは、毎日の学習有無で痴呆患者の脳機能にも改善効果があることは判ったが、いったん痴呆になってしまうと元の正常には戻らないことも判り、痴呆の予防法としてこのドリルが学習療法に登場したそうです。

   本当は子どもの教育用に始めた川島教授との共同研究が、高齢者痴呆の改善や予防に役立つとなると、介護保険や家族の老人介護にも役立つ公文式シニア教育が見込まれ、健康寿命を「脳のトレーニング」による生涯現役への活動期間延長につなげる新たなビジネス接点も生まれるのではないかと話し合いました。

   公文教育は、幼児養育の終了した専業主婦とその自宅を活用した学習塾システムで、全国的な地域フランチャイズ制教育事業の就業者を生み出した堂々たる実績を踏まえています。そこで、こんどは超高齢社会の「シニア脳トレ」を広く普及させる事業推進役の活動家を新規に就業層として見込めるかどうか、これから生涯現役で挑戦する価値のある分野かもしれません。   
  三井物産戦略研究所/主任研究員:小村智宏氏の「未来経済研究室」読売ADリポートojo 2003年9月号掲載「経済を読み解く」第40回に、一人一人の高齢化問題 〜「生涯現役社会」へ向かう時代のベクトル〜 と題する、下記のような発表文を見つけました。このご意見は、私たち『生涯現役推進協議会』創設準備中の仲間にとって、「余生」という言葉に抵抗感があることや、「明るい兆し」の中に生涯現役実践のコーディネーター役の存在などが触れられてないことを除くと、実に同感できるご意見を述べておられることから、ご参考までに転載させていただきます。

URL = http://www.study-mirai.org/works/ojo0309.htm

一人一人の高齢化問題:「生涯現役社会」へ向かう時代のベクトル

 男性78.32歳、女性85.23歳。日本人の寿命は延び続けている。喜ばしいことだ。しかし、それに社会や経済の態勢が追い付いていないために、いろいろと厄介な問題も生じている。

          長くなった「余生」

 人々の寿命が延びて高齢者が増える一方で、少子化によって若者が、そして現役の労働力が減少する。その結果、商品やサービスの供給力が不足する可能性がある。経済の成長が鈍化するのはほぼ確実だし、年金、医療、介護といった社会保障の枠組みの大幅な見直しも避けられそうにない。
 そうしたマクロの問題と同時に、私たち一人一人にとっての高齢化の問題もある。それは、寿命が延びたことにともなう人生設計上の問題ということができる。
 現代人の人生は、大きく分けて、人生の準備期間である「学習期」と、仕事をする「現役期」、仕事を退いてからの「余生」という三つに区分できる。それぞれについて50年前と今とを比べてみると、「学習期」は高学歴化の結果、3、4年延びた。「現役期」は、定年延長の流れはあるものの、定年のない農業に従事する人が急速に減ったため、全体でみるとほとんど延びていない。同じ意味で、自営の個人商店の衰退も効いている。結局のところ、過去50年間の寿命の延びは、大半が「余生」の延びとなっているわけだ。個人にとっての高齢化の問題は、この長くなった「余生」をどのように快適に、また有意義に過ごすかという点にある。
 ただし、ここまでは主として男性の話だ。女性の場合、というか家事労働の場合には、農家や個人商店の仕事と同様、定年で「現役」が終わるということはない。それどころか、自分が高齢になってから、親や舅、姑の介護という、それまでよりさらに厳しい仕事が待っていたりもする。これを女性だけの問題ととらえることはできないが、実態として、男性と女性で高齢化の問題はまったく様相を異にしている。

          共通解は「生涯現役」化

 男性と女性の違いだけでなく、職業や家族構成、住んでいる場所、もちろん世代によっても、高齢化の問題はまったく異質なものとなる。あえて共通項を探してみると、私たち誰もが、「長生き」に備えなければならなくなったということだろう。
 病気や障害で「不本意な長生き」にならないように、若いうちから健康に留意するのはもちろん、仕事であれ遊びであれ、老後の生きがいを見つけておくことも重要だ。それに、医療や年金といった社会保障の先行きが不透明になっていることを考えると、食いつないでいくための経済的な裏付けを用意しておくことも必要になる。長生きするのは喜ばしいことではあるが、今やそれは、備えておくべき「リスク」とさえ呼べる時代になっている。
 そうした時代に、社会全体として、また私たち一人一人として、立ち向かっていくためのカギとなりそうなのが、「生涯現役社会」のコンセプトである。これは、年を取ってからも、それぞれの事情や意欲にあわせて、誰もが何らかの仕事を続けられるようにしていこうという考え方だ。一義的には、年を取ってからも、暮らしていくのに必要な資金を、一部でも自力で稼げるようにというのが狙いになる。当然、社会保障のスリム化とも連動する。加えて、仕事のなかに生きがいや楽しみを見いだしたり、張りのある日々を送ることで健康を維持する効果も期待できる。
 とはいえ、定年後どころか40代や50代の人でさえ職を失うことが珍しくないご時世だ。「生涯現役」などと言ってはみても、現実味は薄い。しかし、少し長い目で見ると、明るい兆しも見いだせる。

          明るい兆し

 年を取っても現役を続けられる職種としては、農業、自営業主のほか、専門的・技術的職業、低賃金の労務作業といったところが挙げられるが、これらそれぞれの分野で「生涯現役」化に向けた動きが見いだせる。
 まず農業。これは衰退産業ではあるが、本誌4月号で述べたような娯楽性、教育性に着目すれば、高齢者の就業機会が拡大する可能性は十分ある(「日本の農業の未来像」参照)。自営業主についても、従来型の小売店や飲食店は苦戦中だが、新しい技術やアイデアをベースにしたベンチャーの立ち上げは、今後さらに活発化することが予想され、定年のない仕事を増やす要因として期待できる。
 そして、専門的・技術的職業。いわゆるスペシャリストだ。若い世代が生涯現役を実現するうえでは、最も有力な選択肢だ。さまざまな分野で技術の進歩が加速し、仕事の内容が高度化していることもあって、特定の企業に捕らわれないスペシャリストの活躍の場は急速に広がりつつあるし、それを見越して技術や専門性を身につけようとする若者も増えている。
 もう一つの低賃金労働というのも、考え方次第では有望な分野となる。NPOやNGOで有償の社会活動に携わったり、フリーター的な感覚で低賃金の仕事を受け入れるという方向性だ。近年のNPO、NGOの成長や、フリーターのスタイルが市民権を得つつあることも、社会全体としての高齢化対策につながってくるわけだ。
 これらの「明るい兆し」を本物にしていくには、私たち一人一人が意識を変えていくことが前提となる。「生涯現役」化というのは、言い換えれば、学習期と現役期、現役期と余生との間の節目をなくすということだ。自らの「働く力」を維持するために、現役期間中にも学習が欠かせなくなってくる。年を取ってからも、スロットルは緩めながらも体力とやる気に応じて仕事を続ける。厳しい面もあるが、こうした生き方ができれば、高齢化時代も怖くはない。
  私たちの「生涯現役推進協議会」設立準備世話人兼ライフ・ベンチャー・クラブ運営委員の海老名健太朗さんが、(財)松下政経塾/第22期生として本日めでたく卒塾式を迎え、その招待を受けましたので、喜んでお祝いに参上させていただきました。

  午前10時卒塾式は開会され、国歌斉唱、塾是「真に国家と国民を愛し、新しい人間観に基づく政治・経営の理念を探求し、人類の繁栄幸福と世界の平和に貢献しよう」塾訓「素直な心で衆知を集め、自修自得で事の本質を究め、日に新たな生成発展の道を求めよう」五誓「1.素志貫徹の事、1.自主自立の事、1.万事研修の事、1.先駆開拓の事、1.感謝協力の事」を唱和の後、関 淳塾長の式辞と卒塾生6名に修了証・記念品の授与があり、参列者や故松下幸之助塾主遺影への規律正しい卒塾生全員の敬礼には、清々しいものを感じました。

  そして、同塾3期生・松沢神奈川県知事の来賓祝辞に引き続く在塾生代表の送別の辞、卒塾生6名の力強い個性溢れたひとり一人の感銘深い決意表明があり、閉式予定時間の午前11時を30分以上も超過して、最後に塾歌斉唱で締め括り、厳粛な卒塾式は閉会となりました。

  卒塾式直後、早春麗らかな研修棟前で参列者全員も入れた記念写真を撮影して食堂に会場を移し、参加者一同の乾杯立食パーティーでは、同塾職員の心をこめた卒塾者とその家族や関係招待客への配慮が偲ばれ、海老名さん関係者だけでなく多くの塾関係者・在塾生と私も楽しく意見交換をすることができました。

  参列者の全員に配付された第22期生の卒塾論集と、同期生一同の共同研究資料「地方政治の復権〜政治と市民のギャップを超えて〜」は、同塾の現場第一主義に基づいた本当に貴重な記念品であり、海老名さんはじめ卒塾生皆様のご活躍に心からのエールを贈りたいと存じます。

ご参考:松下政経塾 URL= http://www.mskj.or.jp/
海老名健太朗 URL= http://www.mskj.or.jp/profile/ebina.html
  臼杵市のふれあい情報ネットから、次のような同市の生涯現役推進活動を見ることができますので、ご紹介します。

生涯現役促進:第四次総合計画の流れ

こんな臼杵になったらいいな
1.安心して暮らせるまち
2.自分を大切にする生活ができるまち
3.安全に暮らせるまち
4.自然と共に生きるまち
5.人が育つまち
6.心豊かに暮らせるまち
7.活気のあるまち
8.生活しやすいまち
(平成9年度政策提言研修より)
(市民意識調査も実施)

「生涯現役」のイメージ URL:http://fic.usuki.gr.jp/benri/syogai.html

こんな臼杵が実現できると
「生涯現役のまち」といえる URL:http://fic.usuki.gr.jp/benri/mati.html

「生涯現役のまち」のキーワード
自立‥‥自分らしさ‥‥前向き‥‥人と分かち合う‥‥ゆとり
 
生涯現役まちづくり実現の要素
やる気を継続する
活動を促進する
心身の健康を促進する
生活環境を守り育てる
(平成10年度生涯現役検討委員会より)

  動詞を用い、2010年のあるべき姿(生活像)を具体的にイメージ(基本構想へ)‥‥参考URL:http://fic.usuki.gr.jp/benri/mati.html

  2010年のあるべき生活像を実現するために分野ごとに検討(基本計画へ)‥‥参考URL:http://fic.usuki.gr.jp/benri/mati.html

  そして、臼杵市がめざすのは、「生涯現役」と言える人生を送ることができる臼杵のまち‥‥‥‥参考URL:http://fic.usuki.gr.jp/benri/geneki.html

  『自立した自分らしい』とは‥‥‥‥
それぞれの人が、それぞれの人らしく精一杯いきいきと生きている。子どもであっても、大人であっても、障害があっても、高齢者であっても、どんな人でも、人間の尊厳が最大限に守られている。
「多摩地域交流ヒューマンネットワーク交流集会」
〜多摩発-ふれあいと自立のメッセージ・2004〜

  去る3月7日(日)の午後、西東京市のコール田無・多目的ホールにて開催したイベントで、当日は首都圏各地の「生涯現役の会」会員の方々も多く参加いただき盛況でした。
  オープンセレモニーで三楽器を一人でこなす歌と語り、源氏太郎さんの楽しい音楽(ひとりオーケストラ)から始まり、開催地西東京市長・保谷高範さんの来賓挨拶に続き、第1部は基調講演に高齢者の生き様を追い続ける、ノンフィクション作家の加藤 仁さんを講師に「60歳から輝いて生きる」は各地でいきいきと活動されている高齢者の話は、参加者に暖かい気持ちが伝わりました。
  第2部のトークセッションでは「中高年が主導する地域の仕事づくり実践事例」をテーマにパネラー3名の方が活動状況や今後のあり方について話し合いました。同世代の方々の様々な「生」の活動実践報告は大変インパクトが強く感銘を受けました。
  全体をとおして多くの参加者から、現在現場で起こっている事例、事実の話など大変貴重な情報が得られた、今後の活動の参考になるとの感想がアンケートでいただきました。

  イベントを主催した「多摩地域交流ヒューマンネットワーク研究会」は、地域活動をとおして、生きがい・自立・社会参加を基本テーマに「生涯現役」を東京・多摩地域の各地で実践する市民団体と活動家で構成する、広域的市民活動のネットワーク組織です。「社会参加を考える会」(岡本代表)、「日野生涯現役を進める会」(吉野代表)を中核メンバーに「府中いきがいを創る会」(岩井代表)、「東京雑学大学」(菅原代表)など7団体で構成し、平成8年から活動しています。

  地域でふれあいと自立と社会参加をめざして活動する、あらゆる市民グループや団体がお互い対等な立場で、それぞれのメリットを求めて、多様なつながりを形成しています。そのために次の5つの要素が相互に重なり合う関係づくりをめざしています。
 1 情報ネットワーク  情報の共有、交換、広報活動など
 2 人材ネットワーク  地域活動における人材の活用、紹介など
 3 事業ネットワーク  各種事業の主催、共催、後援、協働事業など
 4 施設ネットワーク  会議室、ホールなどの相互利用など
 5 組織ネットワーク  団体相互の連携、協働など

  当団体の活動は、高齢社会を前向きにとらえる活動として大きな反響があり、マスコミにも大きく取り上げられました。

  「多摩地域交流ヒューマンネットワーク研究会」への加入団体を募集しています。お問合せは団体事務局までご連絡ください。
 TEL/FAX 0424-73-0737(小川)
                  日野生涯現役を進める会
                   代表  吉野 吾郎
                    TEL/FAX 042-582-3369
              Eメール hsyaraku@mail.hinocatv.ne.jp
  2月1日付日記でご紹介の、3年前に八王子市が記者発表した「生涯現役いきいき協議会」の設立等・・・・ 同市「市のことあれこれ〜プレスリリース」に関心を抱き、八王子市にその後の活動状況の公表をメールで問い合わせしたところ下記内容のご返信をいただきましたので、生涯現役推進活動でご活躍の方々のご意見もいただきたく、ご参考までに紹介いたします。
  私たち『生涯現役推進協議会』準備室との接点で、八王子市が望まれると思う同協議会との新たな活動面で、私たちがお役に立つことはぜひ協力させていただきたいと願います。

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  「生涯現役いきいき協議会」は、平成12年度に「高齢者の社会参加のしくみづくり検討会」により提唱された、高齢者の社会参加と生きがいづくりを支援・促進するための緊急な六事業を実践するにあたり、具体的な意見等をいただくために、平成13年度に設置されました。
 六事業は次のとおりです。
 1.社会参加を支援する啓発事業
 2.生涯現役いきいき協議会の設置と団体育成
 3.高齢者活動コーディネートセンターの開設
 4.指導者・推進者など人材の発掘と研修事業
 5.情報の収集と提供
 6.シルバー大学の開設

   以上により、平成15年度までに下記の7事業を実施してまいりました。
 ① 「21世紀を生きる高齢者像」作文コンクール
 ② 講演会、シンポジウムの開催
 ③ 生涯現役いきいき協議会の設置
 ④ 高齢者活動コーディネーター研修
 ⑤ 異種の活動をするボランティアグループで組織される「八王子ボランティアネットワーク」の支援
 ⑥ 高齢者活動コーディネートセンター(通称:センター元気)の開設
 ⑦ シルバー大学(名称:シニア元気大学)の開設

  公表ご希望される「生涯現役いきいき協議会」の活動状況については、公表しているものがありません。ホームページに載せているものとしては、?高齢者活動コーディネートセンター(通称:センター元気)に関するものだけとなっております。
アドレス:
http://kenkofukusi.city.hachioji.tokyo.jp/kourei/service3/service0109.html

  以上により、ご希望に沿えず申し訳ありません。

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八王子市健康福祉部高齢者支援課
電話0426−20−7243・7244(生活支援)
  0426−20−7364(老人医療)
FAX 0426−24−7720
八王子市ホームページ
 http://www.city.hachioji.tokyo.jp/
八王子市健康福祉部トップページ
 http://kenkofukusi.city.hachioji.tokyo.jp/
メールアドレス
 b071500@city.hachioji.tokyo.jp
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  生涯現役でご活躍のみなさまへ

   いつもお世話になりありがとうございます。 吉野です。

   昨日(3月7日)は「多摩地域ヒューマンネットワーク交流集会」〜多摩発ーふれあいと自立のメッセージ2004を西東京市のコール田無・多目的ホールで開催いたしました。

  基調講演にノンフィクション作家の加藤 仁(かとうひさし)氏を講師に迎えて、「60歳から輝いて生きる」を演題にいい話が聞けました。また、トークセッションでのテーマ「中高年者が主導する地域のしごとづくり実践事例」を3人のパネラーが語る、経験豊富でパワフルな話に魅了されました。

  おかげさまで、参加者からいただいた感想も好評をいただきました。終了後に開催した「懇親・交流会」にもパネラーおよびコーディ
ネーターの瀬沼教授(桜美林大学)も参加をいただき、大盛況裡に終了できましたこと、実行委員より厚くお礼を申し上げます。

  上尾、柏、あざみ野、鎌倉など遠路のところからもご参加をいた
だき遅くまでお付き合い、ありがとうございました。

  また、「湘南鎌倉生涯現役の会」10周年記念事業が3月20日(土)午後1時〜4時、鎌倉芸術館・小ホール(JR大船駅)で開催されます。
講演は、さわやか福祉財団 堀田 力 氏です。
ぜひ、みなさまのご参加をお待ちしています。
  問合せ先: 0467-44-2997 灘上(ナダカミ)

勿論、私も参加いたします。 よろしくお願い致します。

                     吉野 吾郎
               042-582-3369  090-9840-7810
  生涯現役の実践に励んでおられるライフ・ベンチャー・クラブ会員の鈴木 松弘さんが本日留守中に来訪され、下記のような「お茶つくり同好会」発足の計画で、生涯現役をめざす同志の仲間に呼びかけを始めています。
  生涯現役・社会参加の活動は、単なるプロジェクト活動だけに止まらず、それらの活動を通じて楽しく人生を謳歌する仲間集団から様々なアイデァやエネルギーも生まれるのではないでしょうか!
  ご興味とご関心ある方は、ぜひ直接ご本人にご連絡をしてください。

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              お茶つくり同好会発足のご案内                         


       夏も近づく八十八夜 野にも里にも若葉が茂る

              あれに見ゆるは 茶摘みじゃないか 

                     茜たすきに すげのかさ

                                   

  お茶は御茶屋さんで買って飲むもの、それでも十分でした。でも、ちょっと考えて!そうです。あのカテキンたっぷりのお茶を自分達で作ってみませんか。実は少し調べてみました。分かった事は、私たちでも、意外に出来る事が分かったのです。三期清水さんのお世話で格好な茶畑がみつかりました。来年の八十八夜は、皆で茶摘みです。もし、興味がありましたら、是非、ご参加をお待ちしています。



1.命名  インストラクターお茶つくり同好会(イン茶同)

2.発足  平成16年4月

3.募集  10名位(参加者少数でも始めます)

4.世話人 鈴木 松弘(発起人)

5.会費  年3−4千円位/1名(15名――150坪の耕作基準)           

* 肥料代、消毒代、お茶加工委託代、―― 収穫分けにより元を取る予定。

* 借地料無料――但し、収穫の一部のお茶でまかなう。

6.場所  山北町平山地区 

7.広さ  5a(150坪)――参加者数によっては、耕作面積を狭める事可能

    * 収穫葉 約150キロ  お茶加工30キロ==150坪で

8.茶樹齢 15年の若茶樹

9.現状  2−3年の放置状態

10.栽培管理(作業日は、会員で決めますが、茶摘み日は、ある程度制限されます)

   3月 施肥    5月 茶摘み  5月 整枝    9月 施肥

   10月 整枝  11月 消毒

   :茶摘作業は、2日/10名位必要(1日) 他の各作業は一日で終わります。

   :作業専用道具は、借用します。

11.当初の作業指導は、別途御願いします。

12.運営 全員

13.発足会  4月中旬予定(現地で)

14.申込  5期 鈴木 松弘宛

   電話0467−83−8461(FAX兼用)

   suzuki−m@shonan.cityfujisawa.ne.jp

        発起人 鈴木 松弘
   生涯現役実践道場として19年にわたり、毎月開催しているタイフ・ベンチャー・セミナー〔去る2月セミナーはNPO東京健康倶楽部と共催〕にご出席の方から、無名の講演会一参加者よりとことわった礼状をはがきでいただきましたので、貴重なご意見として原文のままで以下にご紹介いたします。

   2月24日の渡辺弥栄司氏のご講演には感動した。真っ向法、食事量腹6合目、酒・煙草止めるコツなどの健康法のお話には、実践し奥義を極めた人ならではの説得力があった。真っ向法については、多くの人が真髄を理解したと思う。

   渡辺氏は元通産省官房長の要職にあり、また、その職を勇退して岡崎嘉平太氏の秘書となり、日中国交正常化に尽力した人である。かくも大変な権力の座にあり、大きな仕事をした人だが、そうした経歴を誇る様が微塵もないお人柄には感銘を受けた。65歳での司法試験合格にも驚嘆。このような人を人生の達人というのであろう。

   そして87歳の今なお、真っ向法理事、TOEIC会長、ビューティフルエージング協会会長などの重責にあって活躍しておられる。見事と言うほかない。一般に、老人が「おいぼれ」などとバカにされるのは、介護などの迷惑をかけ役に立たないからである。しかし、このような世の中の役に立つ人には、持論の通り125歳まで長生きしてもらいたいと願わずに居れない。貴重なお話がうかがえて、当日は参加して本当によかったと思う。 敬具

   
   昨日ご紹介のFole誌:ITパワーアップ高齢者特集の中で、もう1例ぜひとも要約でご紹介したいのが、?「ナンバーアイ」の坂井 廣さん(神戸市:63歳)です。定年後は気が緩まぬよう即翌日に会社設立されたそうですが、始められたのは「釣り情報」のホームページ「mambo 」運営 http://www.mamboo.noi.co.jp/ です。

  仕事のストレス解消に気楽に一匹狼的な釣りをしていたのを、35歳からは釣りクラブでの「全日本キス投げ釣り選手権優勝」への目標設定が契機となって、40歳で「釣り情報」ビジネスを構想し、三菱重工神戸造船所で日本初の人工衛星「おおすみ」や超電導・レザーを研究開発した技術者としての知識と経験を活かして、「釣れる条件」の探求に情報収集を開始されたとのことです。

   ご本人の年間100日以上の釣り日課と、友人たちの協力で10年懸けたパソコンでの25,000匹のデーター分析と「釣れる月・日・時間」のデーター解析完成にはさらに5年を懸け、A4判6000頁のインターネット情報を「 mambo 」で無料提供していることから、累計2億アクセス、多い時には月間1,000万アクセスの驚異的人気サイトだそうです。釣りキチの方は先刻ご存知のことでしょう。

  坂井さんは、当初釣り情報の出版物を考えたが、インターネットの存在で「全世界へ画像以外に音声、動画も発信でき、データーアップで最新情報が誰でも見られ、制作費も格安でまさに一人ビジネスでもやり方次第で大企業のような仕事もできる」「定年までの人生はその後の人生の準備期間。わが社定年は90歳」だと、まさに生涯現役で何でもできると意欲満々、エネルギッシュにFole誌取材の小田桐さんに語られたようです。

  これだけ完璧なデーター収集・分析第一人者の実力ならば、世間もソッとしておかない生涯現役の実践家として、成功されるのは絶対に間違いありませんよね。
  私たち「生涯現役推進協議会」設立準備関係者のおひとりG氏が、本日「Fole(2004/3月号)」誌(みずほ総合研究所発行)で「いまジジババ・ネットが凄い」と、“インターネットでパワーアップする高齢者たち”の特集記事誌をわざわざ持参いただいたので、当日記で一部転載してご紹介します。

 これまでは「高齢者にとってパソコンは無用の長物」――だと思われてきた高齢者像が、ITをフルに活用しながら自らの人生を満喫し、しかも社会貢献活動への役割も果たしている生涯現役型の事例紹介ルポではないかと思いつつ、楽しく読ませていただきました。

  先ず、調布の某研修センターで月に一度、山梨や静岡からも会員が集まり「同じことを10回聞いても怒らないサポーター」ご支援のもと、何よりも集う全員が楽しむことを大切にしています。パソコンの技術的な話は2〜3割程度でもおしゃべり活発な『コンピューターおばあちゃんの会』(大川加世子代表) http://www.jijibaba.com は、発足が1997/3月と、既に7年のキャリアを重ね、英・中・仏3ヶ国語のグローバル交流ができている誠にご立派なものです。

 会員同志のメーリングリストも1日50〜60通と大盛況で、懐かしの邦画・洋画100選や、新たに登場した「日本のわらべうた」など、素晴らしい企画の生涯現役で協働する力作が提供されており、大川代表が特集「わらべうた」を掲載するにあたって述べておられる以下のご挨拶には、戦後の育児や教育が喧しく問題化されるいま、生涯現役の仲間としては、大いに賛同してご協力したいものです。

    特集『わらべうた』を掲載するにあたって

私たちの幼い時によく唄われたその土地に昔々から伝わってきたわらべ唄が、今は殆ど聞かれなくなったように感じました。
  おばあちゃんにおぶわれ、おじいちゃんの膝に抱かれて唄ったあの懐かしいわらべ唄はどこに行ってしまったのでしょう、
  今にも消えてしまいそうなわらべ唄を、孫、これから生まれてくる小さな命のために平和のプレゼントとして声で残こす、全国に爺婆会員が散らばっている当会がこれを作ろうと思いました。
  その土地の子供たちや爺婆ちゃまに唄ってもらって人の声で残してゆこうとしております。
  わらべ唄と童謡の違いは特に作詞作曲者がなく口から口へと伝えられたものと聞いております。
  どうぞ皆さまの地方に伝えられてきたわらべ唄をお知らせください。                   大川加世子
    2004年2月27日付けフジテレビ調査部発行の「AURAリサーチレポート163」が、調査・取材協力のお礼として、本日郵送されてきました。その“放送人なら見逃せない!注目のインターネットサイト”SITE REVIEW(24)[シニア専門]頁に、私たちの『生涯現役推進協議会』が“生涯現役を目指す人々のネット拠点”として、次のように紹介されています。

   “シニア自らが、仕事やボランティアで生涯現役であるための研究や実践活動をしているライフ・ベンチャー・クラブという団体を中心にした交流会のネット拠点。会員などが参加できるイベント紹介などがある。有料の会員になると「生涯現役プロモーター」として地域活動で活躍できる道も開かれるとか。リンクをたどると生涯現役音頭という歌に出くわす。”と紹介されています。

   このホームページ・カタログには、当協議会のほか「パワーウィングス・ネット」「シニアライフ」「ベストライフ・オンライン」「スローネット」「STAGE」「遊学舎」「シニア・ナビ」「メロウ・福祉情報化のご紹介」「Yahoo! JAPAN Personals」など10サイトが掲載され、通常、シニア世代といえば50代以上。ここに団塊世代が仲間入りした事で注目度アップ。ネット世界でも彼らをいかに取り組むか試行錯誤が続いている、と。PC誌「日経クリック」編集長も経験した鈴木 昭氏の企画・構成、サイト選定・文はシニアライフ分野でもメディアエディターとして活躍する鎌倉太郎氏が担当しています。

   3〜4年前に流行したボランティア記事を集めた広告会社のサイトや、地域の食やイベント情報の大手新聞社のサイト、シニア向けのサービスやモノを売り物のシニアサイトの多くが、今はもう消滅している。シニア専門で現在元気なのは、サイト側の情報充実による情報発信型がシニア情報交流のコミュニティ型に転じて、ますます充実しつつあると見ています。

  お奨めサイトの一つは、「パワーウィングス・ネット」(写真も貼れ見易い掲示板)
http://www.powerwings.net/ で、主流になりつつあるネットコミュニティを、使い勝手、テーマ(情報ジャンル)設定、デザイン面での見やすさ、の3つの面から上手に取り込んでいる………。今後、ネットを活用するシニアは増え続け、オークションで小金を稼ぐシニアも増えているとか……増えるシニアは、シニアサイトに留まらず自由自在にコミュニティサイトに進出する。あるコミュニティサイトがシニアに占領される……これが将来の人気シニアサイト到達点かもしれない……と予見するサイト選定プロ鎌倉氏の眼力には、大いに学ぶべきものがあります。

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