日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
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Zakzak by 夕刊フジ 2019.10.29
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/lif/news/191029/hea1910290001-n1.html

   【生涯現役脳をめざせ!】食生活は改善できるうちが将来を左右する                                
                          腎臓病にならないために「キノコの投入汁」
                                         

 腎臓疾患のある人が私の周りでも増えています。味の濃いものや油物が好みで、ビール好き。私が思う、腎臓病になりやすい人のイメージです。そして皆さん、スリムとは言えない体形。生活習慣病になりそうなタイプそのものの方々です。

 「大丈夫。ゴルフに行っているから」なんて言っているうちに「足を捻挫したと思ったら痛風だったよ」と訴えてくる人も。ここで生活習慣を改められる人はまだよいのですが、まだ「大丈夫、一駅歩くことにして、ビールを焼酎に変えたから」なんて言い出す始末です。

 腎臓病を甘くみていると、さあ大変。改善できるうちが、将来を左右する大事な時期です。本当に食事制限をしなくては、人工透析になってしまうかもしれません。そんな事態になると、「つらい」の一言では片付けられない生活になります。

 腎臓病が進むと、タンパク質も塩分もカリウムも抑えなくてはなりません。野菜スティックにおいしいお味噌を付けてバリバリ食べたり、塩の効いた焼き鳥や味のしみこんだすき焼きを楽しむこともできなくなります。健康に良いといわれるフルーツも制限しなくてはいけません。

 そんな食生活、想像しただけでも寂しくなりませんか。そうならないためにも、生活習慣病の方や予備群の方は、今こそ食生活を見直してください。

 なぜ、このように厳しいことを言うのかというと、私は主人を腎不全で亡くしているからです。もともと義母からの遺伝もあったのですが、「大丈夫、大丈夫」が大丈夫でなくなるのを間近に見ていました。だからこそ皆さま、どうかよろしくお願いいたします。

 まずは塩分を酸味や香味を使って減らしてください。そして、食材自体の味を楽しむようにしてください。もちろん、食べ過ぎはダメ。飲み過ぎもダメダメ。

 今回は豆乳を使ったきのこたっぷり、お味噌控えめの「きのこの豆乳汁」をご紹介します。塩分控えめですが、きのこの風味と食感で満腹感も味わえます。
    <材料>
 ・しめじ(1パック)
 ・えのき茸(1パック)
 ・まいたけ(1パック)
 ・生キクラゲ(1パック)
 ・だし(2カップ)
 ・豆乳(成分無調整を2カップ)
 ・味噌(大さじ2)
 ・青ネギ(適宜)
 ・一味唐辛子(適宜)
    <作り方>
 (1)しめじ、えのき茸の石付きを除き、ほぐす。まいたけ、生キクラゲは一口大にさく。いずれも洗わずに汚れはペーパータオルで拭く。
 (2)鍋でだしを煮立て、きのこ類を加えさっと煮る。豆乳と味噌を加え、さっと煮て盛り付ける。青ネギの千切りと一味唐辛子を薬味に添える。

 ■松田美智子(まつだ・みちこ) 女子美術大学非常勤講師、日本雑穀協会理事。ホルトハウス房子に師事。惣菜からもてなし料理まで、和洋中のジャンルを超えて、幅広く提案する。自身でもテーブルウェア「自在道具」シリーズをプロデュース。著書に『季節の仕事』『調味料の科学』など。
 □監修
 ■朝田隆(あさだ たかし) 1955年生まれ。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。認知症予防のデイケアプログラム実施など第一線で活躍中。『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)など編著書多数。