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    ト ッ プ の 体 質 は 
                組 織 を 決 め る ( 論 長 論 短 No.299 )

                                           宋 文 洲

  劉邦は大の女好きですが、秦の王宮を攻め落とした時、宮内の美女たちに手を付けずにそのまま項羽に明け渡したのです。私欲を我慢したのは劉邦に天下をとるための志があったからです。

  それだけではありません。耳に痛い話をよくしてくる蕭何や媚びを売らない戦略家張良、そして変わり者の韓信を重用していました。劉邦が天下を取った最大の理由は自我と感情を我慢し、天下取りに何が必要かを常に冷静に判断したからです。

  始皇帝も天下統一のために自分の私欲と感情をよく制御したと言われています。彼は常に一人の官僚に距離をもって自分に随行させ、自分が感情的になった時に「あなたは天下統一の夢を忘れたか」と叫ぶように指示しました。距離がないと始皇帝が感情に任せて彼を切りつける恐れがあるからです。

  企業も同じです。志のある社長は決して好き嫌いで人事を決めませんし、友達経営もしません。そんなことをしてしまうと、有能な人材が居なくなり、組織全体の求心力が下がり、志の実現が難しくなるからです。

  どんなトップでも自分がトップに相応しくないとは自ら思いません。トップになった以上、トップでいることを当然だと思うのです。
そして長くやればやるほど、自分のなすことが正しいと勘違いするようになり、部下たちも媚びを売るようになります。この罠はとても居心地が良くて逃げ出す原動力がなかなか生まれません。

  唯一、志のあるトップはそれを看破し、組織力が最大化になるように反対派や個性に気を配り、トップ個人の好みや感情が邪魔にならないようにあの手この手で工夫するのです。

  この部下の独立性や内部の反対勢力を包容する力こそがトップの最も重要な素質です。宋メールでも何度か紹介したように、これが中国の「宰相の腹中を船が行く」という諺の由来です。

  よく「企業理念」をアピールする経営者がいますが、私は常に懐疑的です。正直綺麗ごとを言うトップに限って自分の私情私欲が強くて自分じゃないと会社が潰れると平気で言うのです。今のトップの反対派であっても、会社を良くしてくれる人がいてこそ、強くて良い会社です。

  ここ数年において、私が安倍首相に厳しい意見を持ち続ける理由はまさにこのトップとしての志の問題です。彼がお友達ブレーン(御意見番)のアドバイスを受けて次々に打ち出した理念(アベノミクス、美しい日本、一億総活躍、TPPが成長原動力、人づくり改革)はまさに経営理念を売りものにするダメ経営者の常用手段です。一つの理念の賞味期限が切れるとすぐ別の理念を持ち出して人々の注意を逸らすのです。

  好き嫌いな閣僚人事(お友達内閣)、支持者との癒着(籠池、加計)、反対派への感情的言動(「こんな人たち」)など、私にしてみればどれもトップの素質問題であり、志のない証拠です。世界的景気回復に乗って官僚とマスコミをコントロールした結果、人気を得たものの、その本質はいずればれると思っていました。

  体質問題をそれぞれのトップに言わせれば彼らも立派な答えを返してきます。皆さんが自分の社長を知るには、ぜひ社長の言葉ではなく、社長の腹の広さ、つまり人事と反対派への処遇を考察してください。そして人間の体質は変わることがないと理解した方が無難です。

宋 文 洲(そう・ぶんしゅう)略歴: ソフトブレーン マネージメント・アドバイザー   1963年6月中国山東省生まれ。1985年に留学で来日し、1992年にソフトブレーンを創業。2005年に東証1部上場を果たし成人後に来日した外国人初のケースとなる。2006年にソフトブレーンの取締役を辞任し、現在コンサルタントや評論家として北京と東京を行き来する。

今回の論長論短へのご意見はこちらへ↓
http://r31.smp.ne.jp/u/No/4797877/f8i-d4iEEi9D_225789/797877_170721001.html
※いただいたご意見は自動的にコメントに掲載されます。名前も掲載されますので、問題がある場合はペンネームをご入力ください。
 また、次回以降の宋メールでご意見を掲載させていただく可能性がありますのでご了承お願い致します。
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ご参考URL=http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/22/nhk-ai-made-shocking-analysis_n_17510952.html
投稿日: 2017年07月22日 10時50分 JST
坪井遥:Haruka.Tsuboi@huffingtonpost.jp

  「 ひ と り 暮 ら し の 4 0 代 が 日 本 を 滅 ぼ す 」
           N H K が 作 っ た A I の 分 析 が 冷 た す ぎ る


 ひとり暮らしの40代が増えると、日本は滅ぶ。そんなショッキングな分析がある。分析結果を導いたのは、研究所やシンクタンクでも、官公庁でもない。AI(人工知能)だ。しかも、そのAIを開発したのはなんと、公共放送・NHK――。

 貧困、少子高齢化、地方衰退・・・。日本社会が様々な問題を抱え、多くの人が原因と対策を探っているのは確かだ。しかしそれでも上記の分析は、突拍子もないし冷酷だ。どんな根拠に基づいていて、本当に信頼できるのか?AIはなぜ開発されたのか? NHKに聞きに行った。

  「日本社会への処方箋を、専門家とは異なる視点から考えてみたい」

 NHKがAIを開発したのは、社会問題と向き合うメディアとして、ある種の「行き詰まり」を感じたからだ。
AIを使ったNHKスペシャルの新シリーズ『AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン』を担当する大型企画開発センターの神原一光ディレクターは、こう語る。

 「専門家にお話を伺うと、示唆に富んだデータや論考が出てくる。そのすべてが社会問題の解決のヒントになるものばかりなのですが、“失われた20年”といわれる社会の閉塞感を打ち破るには、もっと異なる視点が必要なのではないか。もしかしたら、もはや人間だけでは難しいのかもしれない、という思いが芽生えました」

 AIの開発は、これまでNHKスペシャルで『震災ビッグデータ』『医療ビッグデータ』などを手掛けた阿部博史ディレクターを中心としたチームが担当。データネットワーク分析の第一人者である坂田一郎・東大教授と、社会学者として少子化などの分野で統計的研究を行う柴田悠・京大准教授のアドバイスを受けて作り上げた。

 「民間企業がAIを開発するとなると、どうしても自社の業界に関連したものや、自社の利益を最大化するものになりがちです。ですので、社会課題の解決を目指すAIを作ることは、(民間企業ではない)公共放送として意義がある挑戦だと考えました」(神原ディレクター)

  5000種類、700万件のデータを投入

  目指したのは、あるデータの値(たとえば年齢の人口の増減)が変化することによって、他のデータの値(たとえば自殺率や貧困率)が連動してどのように変化するか、関係を可視化するAIだ。人口動態統計や産業動向調査など、5000種類を超える公的データをAIにインプットした。

 「これは調査報道のひとつに入るため、データの選定には気を配りました。研究者が行っている調査データには、興味深いものがたくさんありましたが、大きな条件として、47都道府県すべてのデータが、30年分取得できることを重視しました」(神原ディレクター)

 結果的に、5000種類×47都道府県×30年分、合計700万件超のデータを学習したAIが生まれた。AIのコードネームは「NEBRA(ネブラ)」。人類最古の天文盤とされる「ネブラ・ディスク」から拝借した名前だった。

  AIの分析から導き出した「未来を動かすカギ」

 ネブラによると、「40代ひとり暮らし率」が、「日本の未来を動かすカギ」なのだという。

 「40代ひとり暮らし」が増えると、「自殺者数」「餓死者数」「空き家数」「救急出動件数」などが増え、「合計特殊出生率」「老人クラブ会員数」などが減る……との傾向が示されたからだ。全人口の1.9%、249万人にすぎない「40代ひとり暮らし」が、ここまで大きな存在になりうるというのは意外な結果だ。『AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン』の初回放送では、この結果と解決策について扱うという。

 「AIは、人の顔色をうかがって結果を出すようなことはありません。たとえ人間にはショッキングな情報でも、躊躇なく表示してきます。また、AIが示すのは『Aが増えると、Bも増える傾向にある』といったパターンのみで、因果関係があるかどうかまでは教えてくれません。ですから、その読み解きは、私たち人間がする必要が出てきます」(神原ディレクター)   つづく
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 「 ひ と り 暮 ら し の 4 0 代 が 日 本 を 滅 ぼ す 」
           N H K が 作 っ た A I の 分 析 が 冷 た す ぎ る(続)


行政担当者も頭を悩ます「40代ひとり暮らし」対策

「考えたこともなかった・・・・」
ネブラの示す試算をみて、東京都荒川区の行政担当者はそう漏らした。
荒川区はもともと少子高齢化を見据えた住民サービスに積極的な自治体で、老人クラブの活性化には力を入れてきた。にもかかわらず、クラブの会員数は減り続けている。一方、40代ひとり暮らしの人の数は、この10年で1.2倍に増えている。

「40代ひとり暮らし」層は、行政との接点が少ない。

ある係長は、「お子さんのいらっしゃる世帯であれば、子育て支援などを通じて接する機会があるが、ひとり暮らしだとそのような機会もない」と話す。また、「豊かに暮らしているイメージがある。時間もお金も自由に使え、役所に来ることも少ない」とも語った。荒川区ではネブラの分析を受けて、行政サービスの拡充が必要かどうか検討するという。

40代ひとり暮らしを合理的に減らす「秘策」

とはいえ、ひとりでいることを望む人もいる。AIは、個人の生き方に対する余計なお世話にならないか。
ネブラはこの問いにも、一風変わったアイディアにつながる分析結果を示す。

「家賃を下げれば、『40代ひとり暮らし』が激減する」

AIの分析結果をみると、40代ひとり暮らしの数(男性)に対して、一番強く連動しているのが「マンションやアパートの3.3㎡(1坪)あたり家賃」だ。この数字が下がれば、ひとり暮らしの数も減らすことができるのではないか。これがネブラの分析結果を基にした仮説だ。

単身世帯は一般的に、支出における家賃の割合が大きい。家賃の高さによって、他の生活費や自己研鑽に使うお金が減少し、生活水準を固定化している可能性は高い。これが生活パートナーを探す上でネックになっている要因の1つとも考えられる。

番組では、具体的に家賃をいくら下げれば「40代ひとり暮らし」が減るかも試算する。

ちなみに、フランスではひとり暮らしを中心に全世帯の21%が家賃補助を受けている。またオランダでは、全住宅の34%が「社会住宅」と呼ばれる公営住宅だ。日本における公営住宅の割合は現状3.8%に過ぎず、まだまだ住宅政策に伸びしろはある。

家賃が下がって恩恵を受けるのは、40代ひとり暮らしだけではない。AIが示す切り口をきっかけとして、日本の政策決定における優先順位を考え直すことができる。

「AIとともに」考える、という提案

取材の時点では、「40代ひとり暮らし」と連動するとされた「自殺者数」「餓死者数」「空き家数」などについて、その因果関係までは解明されていない。ただ、重要なのは、新たなスタートラインに立つことだと神原ディレクターは語る。

「これまでの政策論やジャーナリズムの積み重ねでは、なかなか出せない球を投げてきたな、と思ってもらえたら嬉しいです。“そこなのか?”という意外なポイントからスタートして、でも深掘りしてみると本質的だ、という所までたどり着けば。人間からは出てきづらい“意外な一手”を大事にしてみたい、という提案です」

「番組のテーマ曲は『スタンド・バイ・ミー』。まさに『AIとともに』という思いを込めています。これからの世界で人間がともに生きる仲間として、AIは無視できない存在です。ただ、これを放送局として社会課題解決の手段としてやっているのは、まだ今のところ世界的にもなさそうだ、ではやってみようと。もしBBCなど世界の放送局が真似をしてきたら、それもいいですよね。

今回は日本国内のデータのみを使いましたが、国際的なデータ、たとえばOECD(経済協力開発機構)のデータを使ってみてもいい。視聴者の皆さんからも、『こんなデータを入れてみるといい』『こんなことをAIに聞いてみてほしい』みたいなご要望もぜひいただきたいです。今後、2020年まで3年間かけてシリーズを放送していくので、AIも進化していき、番組も進化していくなかで、日本社会や政策も進化した、と感じられるようなことがあれば、面白いかなと思っています。ぜひ、温かく見守って下されば嬉しいです」

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NHKスペシャル『AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン』は、全7回予定の大型シリーズ。「プロローグ」は7月22日(土)に、前編が午後7時30分から、後編が午後9時から放送される。
番組HPには、「AIの分析結果から読み解いた提言」や、AIが導き出した「ひとり暮らし度チェック」など、番組の世界を体験できるコンテンツがある。
http://www.nhk.or.jp/special/askai/   
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スポニチ転載URL=http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/07/23/kiji/20170722s00041000329000c.html
 平 尾 昌 晃 さ ん 急 死 
        2 年 前 に 肺 が ん 発 覚 も 「 生 涯 現 役 」 貫 く
 

 歌手・畑中葉子(58)とのデュエット「カナダからの手紙」や五木ひろし(69)の「よこはま・たそがれ」など多数のヒット曲を手掛けた、戦後を代表する作曲家の平尾昌晃(ひらお・まさあき)さんが21日午後11時40分、肺炎のため都内の病院で死去していたことが22日、分かった。79歳。東京市(現・東京都)出身。昭和30年代には「和製プレスリー」と呼ばれ絶大な人気を獲得。2年前に肺がんを患い闘病していた。

 平尾さんが体調を崩したのは今月13日。「蒸し暑く体調が悪い」と訴え、東京都新宿区の病院で検査。肺炎の疑いがあるため入院したが、食欲も旺盛で元気だった。関係者によると「病室ではウィンブルドンテニスと、松居一代さんの騒動を特に楽しみにテレビで見ていた。穏便に解決をと言っていた」という。そんな平尾さんの容体が急変したのが21日深夜。身内やスタッフにみとられて亡くなった。今週中ごろに家族葬を営み、後日、関係者向けの音楽葬を行う方向で調整している。

 1958年に歌手デビュー。音楽イベント「日劇ウエスタンカーニバル」で故山下敬二郎さん、ミッキー・カーチス(78)と「ロカビリー三人男」として一大ブームを築き、作曲家としても成功したが、実は幾多の苦難を克服し「生涯現役」を貫いた不屈の人生だった。

 まず病魔。68年に肺結核で片肺を切除して以来不調に悩まされ、肺疾患が慢性化した。2014年の年末には原発性肺高血圧症に起因する肺炎で危篤状態になったが、奇跡的に持ち直した。翌15年に肺がんが判明。体力面を考慮し、手術を回避した。以降は呼吸補助器を携行し公の場にも積極的に出ていた。

 創作面でも苦労。歌手として落ち目になり、結核による休業で“過去の人”になりかけた。医師から「肺はしばらく使えない」と通告され歌手を断念。しかし作曲家として和洋折衷の曲作りを模索し、ソフトな演歌から流行歌まで何でもござれの多彩さを得た。その発露が小柳ルミ子(65)の「わたしの城下町」(71年)「瀬戸の花嫁」(72年)。73年には五木ひろしの「夜空」で日本レコード大賞を初受賞した。

 78年、門下生の畑中葉子とデュエットした「カナダからの手紙」は大人の恋を軽やかな旋律に乗せ大ヒット。平尾節の真骨頂となった。

 目立ったヒットを出せなくなっても、テレビ朝日「やじうまワイド」のキャスターなどタレントとして活躍。近年はバラエティー番組にも進出し若者の認知度も上昇していた。最後のテレビ出演となった5月放送のBS日テレ「歌謡プレミアム」では、顔がむくんでいたものの、布施明(69)と「霧の摩周湖」を熱唱した。

 8月以降も仕事を入れており、2週間ほど前まで周囲に「どんどん(仕事を)やっていきたい」と意気込みを語っていた折の急死。関係者は「今回も乗り越えてくれると信じていたが…」と話した。

 ◆平尾 昌晃(ひらお・まさあき)1937年(昭12)12月24日、東京市牛込区(現東京都新宿区)生まれ。慶応高中退。58年に平尾昌章の芸名でロカビリー歌手としてデビュー。代表曲は「星は何でも知っている」「ミヨちゃん」など。68年に本格的に作曲家に転向し、以降数多くのヒット曲を手掛ける。74年に「平尾昌晃音楽学校」(現平尾昌晃ミュージックスクール)を設立。2002年には「ラブ&ハーモニー基金」を立ち上げた。01年モンブラン国際文化賞受賞、03年紫綬褒章受章など多数。
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 お世話になります。暑い日が続きます。
 いかがお過ごしですが、当協会も7月の課外自主研修も終わり、また、諸富先生の公開授業も無事終わりました。研修も今後の指針とすべきいろんな意見をいただき将来に向けての試案も考えています。

 第5期受講生の授業も順調に進んでいます。ご協力いただいている皆様に感謝申し上げます。7月号ニューズレターは少し遅れましたが、読んでいただければ幸いです。        JMCA 遠藤
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● 7月11日(火)明治大学の諸富祥彦教授の公開授業を実施しました。 
  待ちに待ちました明治大学の諸富先生の公開授業が行われました。東京・名古屋・大阪計50名の出席者がありました。テーマは「現代の若者の結婚能力と育成について」です。先生は「結婚能力」のない人がいくら婚活をしてもうまく行かないと言われています。授業を受けて今の大学生の恋愛に対する構えが変わってきていることを痛感しました。
  また、婚育は中学・高校で始めないといけないとのお話でした。特にコミュニケーション能力を高めることの大切さを教えていただきました。先生の授業は知識の付与だけではなくスキルも身につく内容で受講者には大変好評でした。来年もお願いしようと思います。
● 7月6日・7日佐賀県鹿島市で「創き生き町おこしサミット2017鹿島市大会」が行われました。サミットにはマネージャーの岩崎会員と出席しました。2日間の簡単な概要を報告します。
  サミットは地方創生市町村長協議会の大きなイベントで今年は2回目になります。6日は14時から鹿島市清川バンケットホールで開催されました。150名程度の出席がありました。最初に内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局次長の川合靖洋様のお話しがありました。基調講演は帝京大学の金子弘道先生と(有)ワールドファーム会長のお話がありました。最後はシンポジュウムで当日出席された首長6名が地方創生の熱い思いを述べておられました。
  サミットで印象的なのは、地元の人たちが本気で考えて動かないと何をやっても成功はしないということ。もう一つは(有)ワールドファーム会長の農業は儲かるというお話でした。勉強になることばかりでした。また、翌7日は、鹿島市内の酒蔵や祐徳稲荷神社等の見学をしました。
  地方創生は、それぞれの地域が地の利や特産物等を生かして特徴ある取り組みをしています。その中にいかに溶け込みお役に立っていくかを考えた2日間でした。
● 東京の自主勉強会は予定どおり実施しました。
  今年は初めて夏季研修会を山梨の中山湖畔で行いました。現地には昼食前に着き、会員の高須賀さんの経営する「桜月」の美味しい手打ち蕎麦をいただきました。午後は勉強会の後、夕刻はお店のテラスでバベキュー行いました。翌日は山中湖を一周して富士山のきれいに見えるスポットを巡り、写真をたくさん撮りました。今回は新たな取り組みでしたが、沢山のかたの出席を得て勉強会では事例研究を3題行いました。その後プリマリタルカウンセリングを多くの皆様に知ってもらう方策について意見を出し合いました。今回はかなり具体的にご意見をいただきましたのでこれから他の会員の方たちの意見も伺い軌道修正をしてまいりたいと考えています。
● 第3期ブライダルカウンセラー養成講座受講者を募集します。
  第3期生ブライダルカウンセラー養成講座の受講者を募集します。今回は東京のみの募集になります。定員は25名です。講座は3日間で認定試験を行います。資格取得後は(一社)日本結婚カウンセリング協会の会員として活動することになります。講座は豪華な講師陣にお願いしてあります。BIA公益社団法人日本ブライダル文化振興協会の専務理事野田兼義様やリクルートブライダル総研所長鈴木直樹様、マイクロカウンセリングは拓殖大学の吉川先生をお招きしています。養成講座は少し休みましたが、やはりブライダル業界において
も専門のカウンセラーが必要であるとの認識が共有されています。今回からプリマリタルカウンセラー第4期生の土屋孝氏(株式会社王州園)が、日本ブライダルカウンセラー資格認定協会の理事長として運営をしていきます。日本結婚カウンセリング協会は全面的にサポートします。
● 恋愛スキルアップセミナー第4回を8月6日に実施します。
  7月16日第4回恋愛スキルアップセミナーは、皆様にお知らせする時期が遅くなり、人員が揃わなかったため8月6日(日)に変更しました。是非、第4回講座にお越し下さい。チラシを添付します。
● 編集後記
  養成講座も既に半分が終わりました。後半はテストの準備でまた忙しくなります。そして少し休んでいたブライダルカウンセラー養成講座が8月1日から始まります。また、夏季研修でいただいご意見も具体化していきたいと考えています。皆様のご協力をお願いします。

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日 時:2017年7月26日(水)午後3時00分~5時00分
場 所:ライフ・ベンチャー事務所
出席者:代表、新川、中上、持田、水上、高橋、増田、若林、中島、糟谷、八久保、中村、向井、立花、西村、(順不同・敬称略、15名)
内 容:
1.報告事項【事務局】
(1)新会員紹介・・・日本危機管理保障株式会社・田井社長
(2)日本生涯現役推進協議会&NPOライフ・ベンチャークラブ上半期実績説明
2.協議事項
(1)生涯現役百万人国民運動実現へのロードマップ〔7/13付弊Blogご参照〕
  生涯現役百万人国民運動実現へのロードマップについて、新川理事から発表があった。当該案は東瀧代表から新川理事が指示を受け各理事と検討しつつまとめ上げたもの。今般の理事会であらためて披瀝し全員一致しての承認を受けることとなった。具体的詳細な展開策は今後に待つものの、国民運動の成否に関わる基本的方向を全員の賛同を以て決定したことは大きな意義をもつ。
【要旨・・結論部分】
  昨年10月スタートした相談窓口「生涯現役110番」が地方の人材会社から予想を遥かに超える好評を博している。目標は、2020年度末全国150支部。全国の人材会社が150社も集まれば元気シニア100万人の生涯現役を実践する働く場も十分実現可能。生涯現役推進協議会を冠とする全国人材会社のコングロマリットを組織し連合体で社会に役立つ生涯現役国民運動を完成しようと言う訳である。さすれば、生涯現役グループの目指す2020年社会に役立つ生涯現役百万人国民運動が完成する。
  やりましょう‼ 皆さん‼ 
  高齢日本を救う社会に役立つ生涯現役百万人国民運動を‼
(2)「第7回生涯現役サミット」企画案選定・・・・・・・・・・・・中村参与
(3)8月・9月開催予定「生涯現役塾」企画案
2.協議事項
(1)第7回生涯現役サミット企画案選定について(中村)
   企画案の説明:過去の理事会、打ち合わせの議論の中で水たまり理論、テーマをフォーカスすべきこと、継続可能性と我々のパワーの考慮が必要との話をしてきた。開催まであと3ヶ月となり、開催テーマは決めないといけない。本日、今後進むべき基本方針が決まったところで、それに沿って次回サミットを開催したいと考えている。
   ついては、支部拡大の中で、支部連携をテーマに次回サミットをしてはどうか。各支部長に理事+シニアの人材活用というテーマに興味がある人に参加者を絞る。講演とともにWORKSHOPとして、シニアの人材ビジネスの課題と工夫点を討議しながら、各支部長及び我々が情報交流できる「場」とする。各支部の紹介と理事の紹介を絡めて、支部活動と協議会の連携をとれる形にまずしていきたい。
   将来的にはシニア人材活用事例も報告しながら、シニアが多く参加できる会にしていくための第一歩と考えている。
   【 質 疑 】
  〇 WORKSHOPはグループ討議をして発表みたいなイメージか
    →グループ討議にするか等については具体的にはこれからだが、シニアの集め方、マッチングの仕方、課題、都市部と地域の違い等を皆で議論できればと思っている。議論テーマについて、各支部長から聞いてもいいと思っている。
  〇 支部はどのくらいあるのか。
    →10月までだと10か所ぐらいを想定している。
  〇 内向きすぎないか。もっと地方自治体等との連携も視野にいれたほうがいいのでは。
    →特に他との連携を排除するものではない。ただ、時間的な問題があるので、連携できる可能性として認識している。
  〇 支部から聞こうという姿勢はダメ、支部に有益なものを与えるという中身が必要。野口氏と相談してテーマを深堀すべき
    →本日は方向性を決めて、テーマの中身や内容については今後野口氏と打ち合わせをしていく。
  〇 東大准教授の檜山さんが代表宛『超高齢化社会2.0(平凡社)』の新書版を昨日届けられている。過去サミットに2回出席されているので、代表とのトークショウなど如何か?と思う。本人が難しい場合は、代表も2回参加している「高齢者クラウド」関係教授にご協力を頼む方法もある。
   【 決 定 事 項 】
    次回のサミットのテーマは、シニア人材の活かし方とする。今後の支部連携と支部拡大をしていくためのサミットにするためにどんな内容・進め方にするか野口氏も交えて決めていくこととする。
(2)第7回生涯現役サミット実行委員長の選定について
   委員長は、新川理事、副委員長は持田理事、中村参与とする。
(3)8月、9月の生涯現役塾について
   8月、9月は下記の候補とする。
   8月(候補)、日本危機管理保証株式会社の田井氏+”目のつけどころ”セミナーの内容報告
   9月(候補) 国連平和の鐘を守る会 について(高瀬様)
(4)本日予定していた【日本生涯現役推進協議会・NPOライフベンチャークラブ】におけるビジネス展開について(向井参与)については、次回理事会議題とする。                以 上
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  暑中お見舞い申し上げます。
  平素は日本生涯現役推進協議会を中心に、「生涯現役社会づくり」推進役の2020年百万人目標を掲げている私たちは仲間同志です。ところがさて、その具体策の核心を周囲の誰かに伝える段になって、確信的に話せる仲間は、存外少ないものです。
  そこで、皆様とご一緒にぜひ真剣に話し合うべきことを、月例の塾や理事会などで自分から率先してお伝えできる、肩の凝らない身近な事例の存在に気づきましたので、以下に経済コラムニスト:大江英樹氏の標記BLOG掲載例をご紹介させていただきます。
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【定年楽園への扉】
   老 後 の 不 安 、 出 世 し た 人 ほ ど な ぜ 大 き い ?
                               経済コラムニスト 大江英樹
  私は仕事柄、様々な企業で50歳代前半の社員の方を対象としたセミナーの講師をすることが多くあります。いわゆる「ライフプランセミナー」と呼ばれるもので、企業によっては単にレクチャーを聞くだけではなく、グループに分かれて自分の思い描く老後のライフプランを話し合うプログラムを実施しているところもあります。
  グループ分けについては無作為にやる場合もありますが、多くは役職の似た人たちを一緒にすることが多いようです。例えば、部長は部長同士、課長は課長同士、一般社員は一般社員同士といったような具合です。そのほうが経済的にも似通っているので、将来に向けた議論がより深まると想定されるからです。
■ 仕事を離れて付き合える人脈がない
  各グループの話し合いを聞いていると、とても興味深いことがあります。それは会社の中での地位が高い人ほど、老後に対して大きな不安を持っているということです。一般的に考えれば、役員や部長、支店長といった職責を経験した人は、それなりの処遇で金銭的な余裕もあるでしょう。人的なネットワークも一般社員に比べたら格段に豊富なはずなのに、一体どうしてそうなるのでしょうか?
  まず、部長クラス以上のグループの議論は盛り上がりません。「定年になったら一体何をやればいいんだ」「それほど蓄えもないし、退職金ってどれぐらいもらえるんだろう」――。話し合いの内容はそんな愚痴ばかりです。どこまで本音なのか分からない部分もありますが、こうした人たちの中には、高い報酬をもらっていた割にあまり蓄えがない人がいるのは事実です。公的年金どころか企業年金の制度についてもよく知らない人が結構います。また、仕事上のネットワークはあっても、仕事を離れて付き合える人脈を持っていない人も多いのです。
  これに対して、一般社員の議論は楽しそうです。「早く会社を辞めて今やっている趣味の活動を広げたい」「今は会社勤めなのでできないけど、ボランティア活動を積極的にやりたい」――。会話からは定年を待ち焦がれている感じがよく伝わってきます。どう見ても充実しているのです。一般社員は金銭的な面でも実にしっかりしています。若い頃からコツコツと資産形成をしている人も多く、日本年金機構から毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」で自分の年金額をしっかり把握している人も少なからずいます。
  両者の違いは何かというと、私は「自立意識」ではないかと思います。確かに地位が高い人は組織の中で頑張ってきたことでしょう。こうした人たちは会社のために働き、売り上げに貢献することで高い地位を得ることを行動規範にしてきた人です。まず会社、組織が自分の人生の中で最重要だったわけです。
  退職によってそれがなくなったときに、何をしていいかわからないという不安が頭をもたげてくるのは当然です。換言すると、真に自立するということの意味を分かっていなかったということなのです。これを会社に寄りかかってきた甘えだというのは簡単ですが、多かれ少なかれ誰にでもそういう部分はあります。
■  自立意識を持って人生プランを考える
  早々に出世レースから外れた人は、人生の軸を早くから「自分や家族」に置いてきたからこそ、定年を前にしても不安があまりないのだろうと思います。会社員としてどちらがいいのかは一概にいえませんが、一つだけはっきりしていることは、いつまでも会社に居続けることはできないということです。生涯現役のオーナー経営者でない限り、どれほど偉くなってもいつかは会社を離れざるを得ません。そうなったら会社員時代の地位は何の関係もありません。
  高い地位にある人ほど、定年によって感じる喪失感が大きいものです。この現実を知り、50歳代からは自立意識を持って、老後のお金を含めた自分なりの人生プランをしっかりと考えておくべきでしょう。

大江英樹氏:野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!」(共著、日経BP)など。http://www.officelibertas.co.jp/
ご参考URL=:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO18496810V00C17A7000000?channel=DF280120166581
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
       NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ  活 動 で 
                ご  支  援  く  だ  さ  る   会  員  皆  様


近畿大学が、毎年一回東京で開催している研究シーズ発表会、今年は、8月3日(木)開催予定です。
URL:http://www.kindai.ac.jp/liaison/topics/2017seedstokyo.html
    「近畿大学研究シーズ発表会」 (東京)
毎年行っている近畿大学研究シーズ発表会を下記の通り開催いたします。
日 時 : 平成29年8月3日(木) 受付13時半~ 開会14時 交流会16時半~
場 所 : 大田区産業プラザ PiO 4階 コンベンションホール
主 催 : 近畿大学・近畿大学リエゾンセンター
【発表のテーマ】
    発表1 「トランプ就任とアジア太平洋経済への影響」
         経営学部 准教授 井出 文紀
         トランプ大統領は、「アメリカ第一主義」を掲げ、TPPをはじめとする
         通商政策の見直しを主張している。 トランプ就任がアジア太平洋              経済、 同地域のビジネスにどのような影響を与えるのか考察します。
    発表2 「“経営資源としてのデザイン”と“これからの産学連携デザイン”」
         文芸学部 准教授 柳橋 肇
         過去のデザイン事例と、産学連携デザイン等、現在の活動を紹介しながら、これから必要とされる「デザイン型人材」について話します。
    発表3 「生殖補助医療・DDS※に向けた微細加工の応用」
         生物理工学部 教授 加藤 暢宏
         紫外線を用いた微細加工の高度化により、微細な2.5次元形状をもつデバイスを迅速で安価に作成する手法の研究・開発について紹介します。
         ※DDS: Drug Delivery System
         体内の薬物分布を量的・空間的・時間的に制御し、コントロールする薬物伝達システム
     皆様のご参加をお待ちしております。
     参加お申込みはこちら→ https://www.kindai.ac.jp/liaison/form/seeds/ 
     チラシはこちら→  近畿大学研究シーズ発表会(東京)チラシ
  今年発表される、文芸学部では、20歳前後の若者を対象としたマーケティングの共同研究の依頼が増えているそうです。スピーディな対応が好評の要因のようです。
開催概要は以下の通りです。
日 時 : 平成29年8月3日(木)
     受付13時半~ 開会14時 交流会16時半~
場 所 : 大田区産業プラザ PiO 4階 コンベンションホール
     URL:http://www.pio-ota.net/access/
主 催 : 近畿大学・近畿大学リエゾンセンター
申込フォーム:https://www.kindai.ac.jp/liaison/form/seeds/
今年から、当社は、近畿大学様から東京23区の渉外業務を受託しています。当日は、学長・産学連携センター長・リエゾンセンターの事務長の方々も出席されますので、申しつけいただければ、ご紹介させていただきます。お忙しいとは思いますが、是非、ご出席願います。
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株式会社ユピア
URL: https://communicationba.jp/YUPIA_Inc/
代表取締役 向井 規浩
東京都中野区本町2-33-2
電話番号:03-5304-5724
携帯番号:090-1579-1371
e-mail:norihiro.mukai@communicationba.jp
産金学官士連携ポータルサイトコミュニケーション「場」Ⓡ
URL:https://communicationba.jp
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  KaikeiZine編集部サイトURL=https://kaikeizine.jp/article/6784で、下記の(株)ビザスク代表取締役CEO=端羽英子氏の見事なベンチャー起業成果を知りました。この素敵な脳力発揮振り、ぜひ皆様にも共有してほしいと願います。
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【KaikeiZine編集部】
  新規事業や業務改善などに個人の知見を生かす目的から、個人と企業のマッチングサービスを提供している株式会社ビザスク(東京・目黒区, 代表取締役CEO=端羽英子氏以下、「ビザスク」)。仕事を進めていくうえで出てくる課題解決や意思決定の際のヒントを与え、組織・世代・地域の壁を超えて世界中の知見のプラットフォームを目指す同社の戦略と展望について、端羽代表取締役に聞いた。
2017.07.28 KaikeiZine編集部/ご参考
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   【BIPA】ス ポ ッ ト コ ン サ ル で 世 界 中 の 知 見 を つ な ぐ
          ~ビザスク 端羽英子 代表取締役CEO~

― 「ビザスク」はどのようなサービスですか?
端羽  「ビザスク」は約4万人の知見を1時間単位でビジネスに活用できるスポットコンサルティングサービスです。このアイデアは、私自身の経験から生まれました。元々、金融業界にいたのですが、入社1年目に子どもを授かり、「育児と仕事を両立して生涯現役で働き続けられるキャリアを作る」というのがライフテーマになりました。その後離婚を経験し、シングルマザーとして仕事と子育てに邁進していたのですが、子どもの受験準備が始まり、34歳のときに独立を考えました。でも、いざ独立しようとしても、なかなかいいビジネスモデルが思いつかなくて。「どんなかたちなら仕事ができるのか」と模索していくなかで、「自分の仕事の強みを生かして、モノを売るサービスを作ろう」と思いました。たとえば、「10年間金融業に携わってきた私が選ぶ電卓・おすすめ本」など、モノをおすすめするECのプラットフォームです。そのときに、「この人に話を聞いてみたら?」と友人に紹介された人がいました。その人は実際にECのプラットフォームを立ち上げた方で、1時間にわたってコテンパンにダメ出しをされて、その1時間のお話が本当に勉強になりました。そのときに「この1時間のためなら喜んでお金を払いたい。モノの販売ではなくて、このためになる1時間をマッチングするサービスを作ろう」と思ったことが「ビザスク」の始まりです。
― 子育て中に定職を離れて起業することは、勇気がいることだったと思います。
端羽  元々、一度は起業してみたいという気持ちがあったので、年齢が上がる前の今がチャンスかもしれないと思っていました。新しいことにチャレンジできる人材は多くいません。「このビジネスが万が一うまくいかなかったとしても新規事業に挑戦した自分の人材価値は上がるに違いない」と感じていました。成功しても失敗しても、転ばないと思っていたんです。
― 「ビザスク」の活用方法を教えてください。
端羽  ビジネスをしていると、新規事業の立ち上げや採用活動・働き方改革をどう進めていくかなど、さまざまな課題が出てくると思います。そんなときに「ビザスク」を活用していただくと、同じような課題を経験した人がアドバイザーとなり課題解決のヒントを与えてくれます。士業の先生方も顧問先の企業からさまざまな相談を受けていると思いますが、「これは専門外だな」というシーンで「ビザスク」を活用していただくと、クライアントに対して、一歩踏み込んだアドバイスができると思います。
― 「ビザスク」には、さまざまな「知識の引き出し」があって、必要に応じてユーザーにそれらを引き出してもらうというイメージですね。
端羽  まさにその通りです。お客様には「私たち全員があなたのアドバイザリーボードです」とお伝えしています。必要な引き出しを引いていただき、必要な知見をシェアしていただけます。弊社には、ウェブ上でマッチングする個人対個人のC to Cのプラットフォーム「ビザスク」と、法人契約を結ばせていただきフルサポートでマッチングする「VQ」という2つのサービスがあります。ただ、C to Cのマッチングといっても、個人対企業のマッチングがほとんどです。
― 実際にユーザー同士が会ってやりとりをすることもありますか?
端羽  直接会って話をする方もいますし、電話やビデオ会議をする方もいて、スポットコンサルティングの受け方はさまざまです。当社では、「無料のメッセージのやりとり」「クレジットカード決済」「日時設定」「アドバイザーがコンサルティングの完了報告をする」ところまでをウェブ上で行えるようサポートしています。まずは、無料でメッセージのやりとりをしていただきます。その上で、「この人にお願いしたい」となったタイミングで、ウェブ上でクレジットカード決済していただき、日程調整を行います。法人の場合は、電話やメールで私たちがサポートすることもあります。
  取り引きをスタートする前に、事前のコミュニケーションがあることで、不安感やマッチングの不一致が少なくなるよう努めています。フィーが発生する前に無料でやりとりできることは、お客様に使っていただく上での安心感につながっていると思います。
― 登録されているアドバイザーの方はどのような業種が多いのでしょうか。
端羽  自社リサーチによると、登録者の業界・業種は幅広く、製造業の方やヘルスケア系の方、エンジニアなど、多種多様な業種の方が登録されています。スタッフの中にも「効果的な資料の作り方」「サイトの作り方」など、それぞれの強みを活かしてアドバイスしているものもいます。私自身も「資金調達の仕方を教えてください」「ファンドへの転職相談に乗ってください」などの質問を受けることがあります。これは、「自分の経験のこんなところにニーズがあったのか」と新たな発見にもなりますね。地域的に見ていくと、やはり首都圏の方の登録が多いですが、最近では、西日本にも広がってきていると感じています。元々、「組織」「地域」「世代」の3つの壁を越えて知見をマッチングしたいという思いがあり、最近では、「鳥取銀行」「筑波銀行」新潟の「第四銀行」との提携をプレスリリースさせていただきました。今後もパートナーを増やしながら、地方で知見を必要としている方のハブになっていきたいと思っています。
― アドバイザーには、会計士や税理士などの専門家も登録されているのでしょうか。
端羽  「ビザスク」では、いわゆる専門家ではない一般の会社員の方などにアドバイザー登録をしていただいております。士業といわれる専門家の方には、専門以外のことで必要な知識を収集するツールとして「ビザスク」を使っていただき、顧問先の成功を一緒に作っていくパートナーになっていただけたらと思っています。士業の業界も競争が激しくなるなかで、付加価値の高いサービスの提供はどの業界でも喫緊の課題です。顧問先の「付加価値づくり」のシーンで、先生方と「ビザスク」はコラボができるのではないかと思っています。
ほかにも、当社は地方銀行5行(第四銀行、筑波銀行、鳥取銀行、広島銀行、福井銀行)や地方行政との提携を通じた地方創生にも取り組んでおり、地方でも「ビザスク」を展開しようとしています。さらに、昨年10月に株式会社NTTデータ(東京・江東区,代表締役社長=岩本敏男氏、以下「NTTデータ」)が立ち上げた「BeSTA FinTech Lab」(以下、Lab)に運営パートナーとして参画し、地方銀行のオープン・イノベーションをより一層推進していきます。これにより、Labに参加する地方銀行はビザスクが有する約4万人の知見データベースと事業創造支援のノウハウを活用することが可能になります。銀行の知見と他業態の知見を掛け合わせてサービスを拡張していただきたいですね。
― 御社は2015年に約2.6億円もの資金調達をしていますね。
端羽  目指している世界があって、応援してくださる人やチームに入ってくれる人がいる。だから「いいと思ったものは最速で実現しようよ」という感覚です。
― USCPAの資格をお持ちだと伺いましたが、それも事業を運営していく上で役立ちましたか?
端羽  資格を取ってからも会計士として活動はしていませんでしたから、いざ起業してみると専門家の方に聞くことが多いです。とはいえ、会計知識があれば、お金の流れが分かるようになりますし、運転資金の感覚や資金調達をする際も役に立ちました。「これはプロに聞くべきだ」というアンテナも立てやすかったです。
― 1カ月あたり、どのくらいの相談が寄せられているのでしょうか?
端羽  相談案件としては毎月千件以上で、順調に増えてきています。実は、国内だけではなく、海外からも日本のことを知りたいというニーズが寄せられています。そこで、クロスボーダーの案件に対応する専門のチーム「VQ Global」をこの4月に立ち上げました。日本でも、新規市場を海外市場に据える企業や個人は多いです。逆に、海外からは「日本はどうなっているのか情報が見えない」といった声を聞きます。
― 子育てをしながら起業し、働き続けることは非常にタフなことだったのではないかと思います。
端羽 起業したからこそ、子どもとの時間を自由に持つことができたという側面もあります。大企業だとどうしても四角四面にルールを運用せざるを得ないですが、私たちのような中小企業なら、たとえば「今日は学校が早く終わりました」というときに「オフィスに連れてきていいよ」と柔軟に対応できます。娘が受験のときは、娘が塾にいっている間に私は塾の隣のカフェで仕事をしながら待っていることもありました。娘の横で仕事をしながら、教えながら、というのを繰り返していると娘は「ママが勉強見てくれる」と喜んでくれるし、私は週末に強制的に仕事をする時間がつくれて一石二鳥でした。ですから、個人的には仕事と子育ての両立は難しくないと思っています。体が丈夫で楽天的な私の性格も影響していたかもしれません。
― 世間では、ワークライフバランスを求める働き方がトレンドですね。
端羽  私はワークライフバランスを取っている方だと思っています。よく「仕事好きでがんばるね」と言われますが、トータルで2年ほど専業主婦をしています。子どもや旦那さんと一緒にいたいときや家族の介護をしなきゃいけないときなどは、仕事を離れてもいいと思います。それが終わった後に、また仕事を始められる自分であるために、頑張れるときは頑張ったほうがいい。将来的に、ワークライフバランスをとれる働き方を選べる自分になることが大切なのだと思います。個人的には90歳になっても稼げる自分でありたいです。
― BIPAに参画されてどのようなシナジーを期待していますか?今後の展望と合わせて教えてください。
端羽  中小企業でも生産性を上げていくためにIT化が進んでいます。私たちのようなITツールを提供する企業がBIPAに参画することで、それぞれが経験した事例や選択肢などお互いの情報を交換しあい、中小企業をあらゆる面でサポートしていける団体になりたいと思っています。すべての課題を一つの企業が解決するのではなく、最適なものを選んでもらう。そのために、さまざまな情報や技術、サービスがBIPAに集まっているのです。中小企業のみなさまがベストな解決策を見つけられる窓口になれたらいいですね。
 「ビザスク」に集まってくる何万人もの知見と課題をマッチングする仕組みは、まさにビッグデータの世界です。文字になっていない暗黙知にこそデータ化する価値があります。最先端で、知見とそれを必要とする「ヒト」のマッチングを行っているのが「ビザスク」です。情報の価値は、文脈ごとに変わってくると思います。「ビザスク」に蓄積したビッグデータを自分なりに解釈したり活用していくとしたら、最後の接点は「ヒト」である可能性が高いのです。効率化できるところまでは技術的な解決策で効率化し、本当に価値のあるところで「ヒト」と「ヒト」が出会えるプラットフォームになっていきたいと思っています。

株式会社ビザスク
代表取締役CEO 端羽 英子
東京大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門にて企業ファイナンス、日本ロレアルにて化粧品ブランドのヘレナルビンスタインの予算立案・管理を経験し、マサチューセッツ工科大学にてMBAを取得。ユニゾン・キャピタルにてバイアウト投資に5年間携わった後、ビザスクを立ち上げる。米国公認会計士試験合格。
■株式会社ビザスク URL=https://visasq.co.jp/

N P O 法 人  ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ  
        ホ  ッ  ト  ラ  イ  ン   ニ  ュ  ー  ス
事 務 局 報 告 第 142 号                  2017年 7月30日 発行

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◎  7月26日(水)生涯現役協・NPO/LVCの合同理事会 ご報告

日 時:2017年7月26日(水)午後3時00分~5時00分
場 所:ライフ・ベンチャー事務所
出席者:代表、新川、中上、持田、水上、高橋、増田、若林、中島、糟谷、八久保、中村、向井、立花、西村、(順不同・敬称略、15名)
内 容:
1.報告事項【事務局】
(1)新会員紹介・・・日本危機管理保障株式会社・田井社長
(2)日本生涯現役推進協議会&NPOライフ・ベンチャークラブ上半期実績説明
2.協議事項
(1)生涯現役百万人国民運動実現へのロードマップ〔7/13付弊Blogご参照〕
  生涯現役百万人国民運動実現へのロードマップについて、新川理事から発表があった。当該案は東瀧代表から新川理事が指示を受け各理事と検討しつつまとめ上げたもの。今般の理事会であらためて披瀝し全員一致しての承認を受けることとなった。具体的詳細な展開策は今後に待つものの、国民運動の成否に関わる基本的方向を全員の賛同を以て決定したことは大きな意義をもつ。
【要旨・・結論部分】
  昨年10月スタートした相談窓口「生涯現役110番」が地方の人材会社から予想を遥かに超える好評を博している。目標は、2020年度末全国150支部。全国の人材会社が150社も集まれば元気シニア100万人の生涯現役を実践する働く場も十分実現可能。生涯現役推進協議会を冠とする全国人材会社のコングロマリットを組織し連合体で社会に役立つ生涯現役国民運動を完成しようと言う訳である。さすれば、生涯現役グループの目指す2020年社会に役立つ生涯現役百万人国民運動が完成する。
  やりましょう‼ 皆さん‼ 
  高齢日本を救う社会に役立つ生涯現役百万人国民運動を‼
(2)「第7回生涯現役サミット」企画案選定・・・・・・・・・・・・中村参与
(3)8月・9月開催予定「生涯現役塾」企画案
2.協議事項
(1)第7回生涯現役サミット企画案選定について(中村)
   企画案の説明:過去の理事会、打ち合わせの議論の中で水たまり理論、テーマをフォーカスすべきこと、継続可能性と我々のパワーの考慮が必要との話をしてきた。開催まであと3ヶ月となり、開催テーマは決めないといけない。本日、今後進むべき基本方針が決まったところで、それに沿って次回サミットを開催したいと考えている。
   ついては、支部拡大の中で、支部連携をテーマに次回サミットをしてはどうか。各支部長に理事+シニアの人材活用というテーマに興味がある人に参加者を絞る。講演とともにWORKSHOPとして、シニアの人材ビジネスの課題と工夫点を討議しながら、各支部長及び我々が情報交流できる「場」とする。各支部の紹介と理事の紹介を絡めて、支部活動と協議会の連携をとれる形にまずしていきたい。
   将来的にはシニア人材活用事例も報告しながら、シニアが多く参加できる会にしていくための第一歩と考えている。
   【 質 疑 】
  〇 WORKSHOPはグループ討議をして発表みたいなイメージか
    →グループ討議にするか等については具体的にはこれからだが、シニアの集め方、マッチングの仕方、課題、都市部と地域の違い等を皆で議論できればと思っている。議論テーマについて、各支部長から聞いてもいいと思っている。
  〇 支部はどのくらいあるのか。
    →10月までだと10か所ぐらいを想定している。
  〇 内向きすぎないか。もっと地方自治体等との連携も視野にいれたほうがいいのでは。
    →特に他との連携を排除するものではない。ただ、時間的な問題があるので、連携できる可能性として認識している。
  〇 支部から聞こうという姿勢はダメ、支部に有益なものを与えるという中身が必要。野口氏と相談してテーマを深堀すべき
    →本日は方向性を決めて、テーマの中身や内容については今後野口氏と打ち合わせをしていく。
  〇 東大准教授の檜山さんが代表宛『超高齢化社会2.0(平凡社)』の新書版を昨日届けられている。過去サミットに2回出席されているので、代表とのトークショウなど如何か?と思う。本人が難しい場合は、代表も2回参加している「高齢者クラウド」関係教授にご協力を頼む方法もある。
   【 決 定 事 項 】
    次回のサミットのテーマは、シニア人材の活かし方とする。今後の支部連携と支部拡大をしていくためのサミットにするためにどんな内容・進め方にするか野口氏も交えて決めていくこととする。
(2)第7回生涯現役サミット実行委員長の選定について
   委員長は、新川理事、副委員長は持田理事、中村参与とする。
(3)8月、9月の生涯現役塾について
   8月、9月は下記の候補とする。
   8月(候補)、日本危機管理保証株式会社の田井氏+”目のつけどころ”セミナーの内容報告
   9月(候補) 国連平和の鐘を守る会 について(高瀬様)
(4)本日予定していた【日本生涯現役推進協議会・NPOライフベンチャークラブ】におけるビジネス展開について(向井参与)については、次回理事会議題とする。                                               以 上
日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
     ヘ  ッ  ド  ラ  イ  ン     ニ  ュ  ー  ス
 事務局報告 第162号                    2017年 7月31日発行

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◎  2 0 1 7 / 7 / 1 ~ 2 0 1 7 / 7 / 3 1 の当Blog「掲載テーマ一覧表」
    日 付                   タイトル
 2017年7月31日     「日本生涯現役推進協議会」 会報 162
 2017年7月30日     NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報142
 2017年7月29日     スポットコンサル/世界中の知見を繋ぐ
 2017年7月28日     「近畿大学研究シーズ発表会」(東京)
 2017年7月27日     老後不安、出世した人程なぜ大きい?
 2017年7月26日     26日開催:七月合同理事会記録ご報告
 2017年7月25日     日本結婚カウンセリング協会報第18号
 2017年7月24日     平尾昌晃氏:肺癌発覚も生涯現役貫く
 2017年7月23日     NHKが作ったAIの分析が冷たすぎる2
 2017年7月22日     NHKが作ったAIの分析が冷たすぎる1
 2017年7月21日     論長論短 トップの体質は組織を決める
 2017年7月20日     七月合同理事会・379生涯現役塾案内
 2017年7月19日     日野原重明さん召天:生涯現役大往生
 2017年7月18日     7月26日開催/第379回生涯現役実践塾
 2017年7月17日     共同:国と地方公務員の定年延長検討
 2017年7月16日     7/7日開催 理事・参与臨時打合せ記録
 2017年7月15日     産経紙・東京紙紹介:五百歳熟年球児
 2017年7月14日     秋田発生涯現役五百歳野球全国大会
 2017年7月13日     生涯現役百万人運動実現ロードマップ
 2017年7月12日     生涯現役を貫いた作家のエネルギー
 2017年7月11日     藻谷浩介氏:次世代育む力 優れた地
 2017年7月10日     日経BPお役立ち情報[社史・周年史]
 2017年7月 9日     ITpro無料:ITインフラ Summit 2017 夏
 2017年7月 8日     T-News 鎌倉版:Senior再就職Seminar
 2017年7月 7日     配属場所で咲くより場所は自分が創る
 2017年7月 6日     「シニア起業セミナー・スクール」開講
 2017年7月 5日     失って初めて価値知る/今日の一言集
 2017年7月 4日     最速で目標達成効果の3つの質問は?
 2017年7月 3日     加藤国際特許知財とびうめ便りVol.55
 2017年7月 2日     BrainNavi No.26近藤BrainWorksCEO
 2017年7月 1日     加藤九段引退「1324勝の90%は名局」   以上

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