秋田発生涯現役五百歳野球全国大会
2017年7月14日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
秋田魁新報20170714 掲載
URL=http://www.sakigake.jp/news/article/20170714AK0010/
社説:500歳野球全国大会 生涯現役、秋田から発信
約40年前に秋田県旧神岡町(現大仙市)で始まった「500歳野球」の第1回全国大会が明15日、同市で開幕する。県内14チームに加え、青森から宮崎まで11都県の18チームが出場。50代以上の中高年選手約800人が、3日間にわたって4球場で熱戦を繰り広げる。
500歳野球は1978年、故高橋政泰・元県野球協会会長をはじめとする旧神宮寺小の同級生ら30人が地元球場に集まり、トレパン姿で紅白戦を行ったのが始まりだ。試合後の懇親会で「まだまだ現役でプレーしたい高齢者は多いはず」との声が出たのがきっかけで翌79年10月、神岡町で8チームが参加し第1回全県大会が開かれた。
全県大会は昨年まで38回を数え、約180チーム、4千人以上が参加するマンモス大会に成長。中高年の健康づくりと交流の場としてすっかり定着した。県外でも京都府や徳島県など府県レベルの大会を開催しているところはあるが、全国的な知名度はそれほど高くない。
全県大会を主催する大仙市は県外への普及を目指し、数年前から全国に参加を呼び掛け、第1回大会の開催にこぎ着けた。
500歳野球は、出場9選手の年齢の合計が500歳以上になるようにするのが大原則。一度退いた選手が再出場できる特別ルールもあり、打つだけ、投げるだけなどといった出場も可能だ。年齢や体力、能力に応じて役割分担できる特徴がある。
高齢化が全国一のペースで進む本県にふさわしい生涯スポーツと言える。全国大会を機に、秋田発の中高年向け野球として裾野の拡大を図り、その中心地として大仙市の存在感を高めたい。
大会である以上、勝負を重んじることは必要だとしても、健康づくりと交流という本来の目的を忘れてはならない。選手たちには自分の体力と相談しつつ、はつらつとしたプレーを期待したい。
期間中は市職員が各チームの案内や世話係を務めるほか、市内の小学生が応援メッセージを書き込んだ出場全チームの旗を作成するなど、歓迎準備は進んでいる。市内6温泉施設も地元産豚肉を使った特製弁当を販売するという。
県外から約400人の中高年選手が訪れるため、地元の観光資源などをPRして大仙市や本県のファンを増やす好機だ。心を込めて選手たちをもてなし「もう一度、大仙市を訪れたい」と思ってもらうことが大切だ。
全日本軟式野球連盟は「新世紀戦略アクションプラン推進計画」(2015~19年)に、500歳野球の普及推進を盛り込んでいる。発祥地の大仙市には、全国に向けて500歳野球の魅力を一層発信することが求められる。
進む高齢化を逆手に取り、大仙市が「中高年球児」の聖地となるよう努力を重ねたい。今大会がその第一歩である。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
秋田魁新報20170714 掲載
URL=http://www.sakigake.jp/news/article/20170714AK0010/
社説:500歳野球全国大会 生涯現役、秋田から発信
約40年前に秋田県旧神岡町(現大仙市)で始まった「500歳野球」の第1回全国大会が明15日、同市で開幕する。県内14チームに加え、青森から宮崎まで11都県の18チームが出場。50代以上の中高年選手約800人が、3日間にわたって4球場で熱戦を繰り広げる。
500歳野球は1978年、故高橋政泰・元県野球協会会長をはじめとする旧神宮寺小の同級生ら30人が地元球場に集まり、トレパン姿で紅白戦を行ったのが始まりだ。試合後の懇親会で「まだまだ現役でプレーしたい高齢者は多いはず」との声が出たのがきっかけで翌79年10月、神岡町で8チームが参加し第1回全県大会が開かれた。
全県大会は昨年まで38回を数え、約180チーム、4千人以上が参加するマンモス大会に成長。中高年の健康づくりと交流の場としてすっかり定着した。県外でも京都府や徳島県など府県レベルの大会を開催しているところはあるが、全国的な知名度はそれほど高くない。
全県大会を主催する大仙市は県外への普及を目指し、数年前から全国に参加を呼び掛け、第1回大会の開催にこぎ着けた。
500歳野球は、出場9選手の年齢の合計が500歳以上になるようにするのが大原則。一度退いた選手が再出場できる特別ルールもあり、打つだけ、投げるだけなどといった出場も可能だ。年齢や体力、能力に応じて役割分担できる特徴がある。
高齢化が全国一のペースで進む本県にふさわしい生涯スポーツと言える。全国大会を機に、秋田発の中高年向け野球として裾野の拡大を図り、その中心地として大仙市の存在感を高めたい。
大会である以上、勝負を重んじることは必要だとしても、健康づくりと交流という本来の目的を忘れてはならない。選手たちには自分の体力と相談しつつ、はつらつとしたプレーを期待したい。
期間中は市職員が各チームの案内や世話係を務めるほか、市内の小学生が応援メッセージを書き込んだ出場全チームの旗を作成するなど、歓迎準備は進んでいる。市内6温泉施設も地元産豚肉を使った特製弁当を販売するという。
県外から約400人の中高年選手が訪れるため、地元の観光資源などをPRして大仙市や本県のファンを増やす好機だ。心を込めて選手たちをもてなし「もう一度、大仙市を訪れたい」と思ってもらうことが大切だ。
全日本軟式野球連盟は「新世紀戦略アクションプラン推進計画」(2015~19年)に、500歳野球の普及推進を盛り込んでいる。発祥地の大仙市には、全国に向けて500歳野球の魅力を一層発信することが求められる。
進む高齢化を逆手に取り、大仙市が「中高年球児」の聖地となるよう努力を重ねたい。今大会がその第一歩である。