日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
       NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ  活 動 で 
                ご  支  援  く  だ  さ  る   会  員  皆  様


  いよいよ生涯現役時代に本気で備えるべき時代到来を覚悟すべきときが、やっと高齢社会最先頭を走る日本人たちに自覚いただけたようですね。では、はたしてまともに其の現実社会に自立への決心・覚悟の備えが、私たち自身にできているかどうか・・・換言すれば、私たちの実力が問われることでもありますねぇ。
  そこで今回は、下記の第一生命経済研究所:北村上席主任研究員による生活意識調査書などにも十分ご留意の上、皆様の積極的なご意見交換など、月例生涯現役シリーズ塾での研鑽レベル向上に邁進する覚悟が欲しいと存じます。
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URL= http://www.sankeibiz.jp/business/news/170619/bsc1706191100001-n1.htm
□ 第一生命経済研究所 上席主任研究員・北村安樹子

 当第一生命経済研究所では、過去8回にわたって生活意識に関する定点調査を行っている。調査では「人生設計」について「経済計画だけでなく、仕事や学業、家庭生活、余暇生活、老後の生活などすべての面を含んだ『自分の生涯総合計画』」と定義した上でその実施状況をたずねている。

 2015年の最新調査結果では、それまで最も多かった「気にはしているがあまり考えていない」が減り、「現在考えているところである」が38.4%を占めて最多となった。

 これらの結果からは、人々が将来に向き合い、人生設計のビジョンを立てようとする姿勢を強めている様子がうかがえる。

 背景には公的年金の支給開始年齢の引き上げなどをはじめ、生涯にわたる人生設計を考える場合に前提としてきた制度環境が大きく変化したことがある。

 共働きやシングル世帯の増加など、現実の働き方や家族形態も多様化し、結婚や出産、家事・子育て・介護をめぐる男女のパートナーシップについての価値観も変わってきた。

 最も重要な変化は、人生設計の前提となる「期間」の長期化だ。「人生100年時代」ともいわれ始めた現状では、50歳でもまだ人生の折り返し点に過ぎないと考える目線をもつことが重要になる。これまでのように、65歳からを一律に「高齢者」とみなす時代はまもなく終わるだろう。

 今後は年齢にかかわらず、新たな知識・技能を身につけるために学び続けること、現在の仕事に加えて新たな仕事・働き方を模索すること、健康の維持・増進に努めることなどが求められる。このような「生涯現役社会」とは「現役」から「老後」へのターニングポイントを年齢ではなく自分で決める社会だ。

 会社員だからといって制度上の「定年」に照準を合わせて「老後」に移行する必要はない。むしろ、定年にとらわれずに現役期間を可能な限り長くするために、健康増進やスキルアップ、人脈づくりへの投資を惜しまない姿勢が重要になる。

 十人十色の人生設計が必要となる、これまでより自由だが厳しい時代がやって来る。