『生涯現役フォーラム』は2004年6月30日(水)の夕方、第1回を東京飯田橋の都シニアワーク東京の地下大講堂で、開催しました。
  開催テーマは『21世紀 生涯現役の時代 来る!!』でした。前20世紀では右肩上がりの日本経済社会でのパラダイムが完全に転換しているバブル崩壊後の企業戦士たちに、定年後安易な年金生活だけで満足できる社会環境ではなくなったことを大々的に啓発するものでした。
  出演者は全員、当生涯現役協関係者で生涯現役実践活動の現場から、切実に体感する生涯現役を人生哲学とすべき時代の到来を迸る情熱で会場の出席者に訴え、共感を求める熱の入った雰囲気で成功裏に開催意義を理解していただきました。
【第1回 生涯現役フォーラム内容&出演者】
1 )基調講演:江島 優(日本生涯現役推進協議会 発起人代表)
    テーマ:『 2 1 世 紀 は 生 涯 現 役 の 時 代 』
2) 大 合 唱:『生涯現役音頭』指揮/高橋 育郎(心のふるさとを歌う会 代表)
3) パネルディスカッション:『 生 涯 現 役 を 貫 く た め に は ・・・ 』
   司 会:東瀧 邦次(ライフ・ベンチャー・クラブ 代表)
   パネリスト〔五十音順〕
       石川  昭(青山学院大学名誉教授/ブレインズバンク 代表顧問)
       岡本 良夫(多摩ヒューマンネットワーク研究会 代表) 
       鈴木 絹英(NPO ホールファミリーケア協会 理事長)
       蓮井 昌雄(NPO 東京健康倶楽部 理事長)
       吉田 成良(社・エイジング総合研究所 代表)
       若林 健市(SP福祉・高齢社会研究所 代表)
  その第1回『生涯現役フォーラム』への参加者の感想・意見と2004年6月に発足した当初の総括的意見などのBlogを下記に再掲載させていただきます。
*****************************************************************     
6月30日開催の記念フォーラムに参加して【2004年7月2日付Blog】

  一昨日6月30日(水)創設記念の『21世紀 生涯現役の時代 来る!』情報交流会のフォーラム関係者ご一同のご尽力感謝します。生涯現役をめざす230名もの情熱的な参会者のご協力で、新たな船出をした当「日本生涯現役推進協議会」のWebサイト掲示板に、早速ご出席された水本様からご帰宅後、深夜のメールで昨日早朝、次の投書がありましたのでご紹介したいと存じます。
  このフォーラムについてのご感想やご意見を他のご出席者からもいろいろと承われると有難いと願っております。
--------------------------------------------------------------------------------------------------    
       有難うございました。 

          投稿者:水本 貴雄 投稿日:2004/07/01(Thu) 01:17 No.17
  本日の「記念フォーラム」に参加させて頂きました。
  6名のパネリストの方々お一人お一人のお話を、印象深く聴くことが出来ました。
  特に、高齢化・少子化社会へ突き進む中での「世代対立の時代」(蓮井昌雄様)、60歳を超えてからの20年間の「自由時間は7万時間」(鈴木絹英様)、そして高齢者が若者を助ける時代にも高齢者に「甘えてはいけない!」と一喝する(岡本良夫様)等々、日本でこれから”生涯現役”を掲げて生きていく難しさを、感じてしまいます。
  パネリスト6名の方々に、それぞれの立場でされている事業で”高齢者と若い方との共存”はどのように行われてきたかを、お聞きしてみたかったのですが、限られた時間では難しいようでした。
  岡本様が言われる「日本が日本で無くなる」また「家族の絆が無くなる」という危機感は、更に悲鳴のような叫びに聴こえます。
私も最近、先ず”聴くこと”、”見つめること”そして相手の”心をしること”を感じております。
  参加させていただき、有難う御座いました。
*****************************************************************
 この掲示板を管理する立場で、水本様に下記返事を書かせていただきました。
          * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *   
   Re: 有難うございました。 管理人 - 2004/07/02(Fri) 00:25 No.19
 水本 貴雄様
  記念「フォーラム」へのご参加、本当に有難うございました。若い世代との協働活動の情報をパネリストから得たいとのご期待で参加されながら、初めての試みとはいえご期待に十分添えなかったことは申し訳ありません。
時間さえ許せば、そのことに触れていただくことも可能だったと思いますので、今後の貴重なご参考意見として受け止めさせていただくとともに、現役中年/若年世代と心身にゆとりあるシニア層との協働事例はまだ僅かですが、徐々に生まれつつあります。
  当日本生涯現役推進協議会を誕生させたのも、できるだけ有益な生涯現役実践情報をネット化して、多くの人たちの参考にしていただくことでもあります。また、私たちは長年試行錯誤した体験で、個々の生涯現役事例に止まらない、もっとシステマチックな機能を活かせる事例を日本社会が生み出せる環境になりつつあると確信して研究中ですので、ご興味があれば、ぜひ私たちとの共同研究をなさいませんか!
  水本さんの謙虚に他者から学ばれる真摯な姿勢に敬服しております。
*****************************************************************
生涯現役推進活動について6月行動を総括【2004年6月30日付Blog】

  2003年11月から当『日本生涯現役推進協議会』(略称:生涯現役協)設立の準備を始めてから、本当に月日の経つのは速いもので、8ヶ月がアッという間に過ぎた感じです。その間の少子・高齢化社会の進み具合も、予想を一段と下回って、特殊出生率が1.29に割り込んだだけではありません。
   
  本日の日経新聞朝刊によると、財務省財務総合政策研究所が昨日の報告書発表で、「団塊世代の大量定年退職」が日本経済に与える大きな影響力を及ぼすと危惧しています。現行の定年制を維持した場合、労働力人口の減少などで実質国民総生産(GDP)は2010年度に約16兆円減り、首都圏の賃貸ビル市況も都内の会社員が2010年までの10年間に4.7%減少し、延べ床面積で丸ビル21棟分の需要減を招く予測となっています。

  反面、高給与所得者の引退で企業業績は改善する他、旺盛な消費意欲の高まりが期待できる好影響もありえますが、何よりも高齢者層の就業拡大やエイジレス社会制度への見直しという、まさに私たちが推進する「生涯現役社会づくり」の必要性に迫られていることは確実です。

  そのために本日開催された『日本生涯現役推進協議会』発足記念/高連協『人材活性化情報交流会』フォーラムは、基調講演・パネルディスカッション両面で参加者ご一同の方々と協働して、これからの「生涯現役社会づくり」運動を促進する新たな決意表明と、まず自らの実践活動の第一歩を踏み出した記念すべき日です。

  6月の実践行動は、このフォーラム準備に日夜僅か数名の少人数で没頭に明け暮れましたが、お陰様で朝日・日経・読売各全国紙や地方紙マスコミのPRご協力も得られ、朝方の悪天候も午後の晴天で230〜240名に達する参会者があったことを主催者として深く感謝しております。

  有難いことに、今回の生涯現役協立上げのためのフォーラム開催を含め、昨秋のナレッジバンク登録同期生のBさんが実に極めの細かい事務局補佐役としてご協力をいただいたり、実行委員長の奥方や受付けでご活躍いただいたHさんには、本当に頭の下がる思いで一杯です。

  何よりも何回にもわたって開催準備した発起人会での下準備があればこそ、江島会長はじめ発起人から理事として生涯現役協を支えてくださる皆様に基調講演やパネラーを無報酬でご奉仕いただくことができたことなど、昨年来からの行動を総括していえるのは、唯深謝あるのみです。