見て見ぬふりしない生涯現役社会づくりを
2012年7月18日 お仕事 滋賀県大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる事件は、自殺生徒の父親が元同級生らを告訴するなど全国的なマスコミ話題となった。事件が大騒動になって以来、担任教師の男性は表に出なくなり、7月12日に開かれた保護者への説明会にさえ出席をしなかったという。その状況報告をマスコミ記事で以下紹介してみたい。
保護者からは「担任が出てきて説明すべきだ」という声が上がったが、校長は「自分の判断で出席させなかった」との説明一点張り。担任がいじめの様子を見ていながら「そのくらいにしとき」と笑っていたともいわれていて、そうしたことが本当だったのかどうかを出席者は知りたかったのに、説明会では何も答えていないと出席した母親から不満ももらしていた。なぜ彼は当然すべき説明をしようとしなかったのか。
それは、「彼がしゃべれば、学校がこれまで行なってきたいじめの封印工作がすべてばれてしまうから」(学校関係者)だろうとのこと。それだけではない。学校側が恐れているのは、この担任教師自身に、事件を起こす土壌を作った原因があったことを追及される可能性があるからだといわれる。
この教師はかねて生徒への「無関心」さが問題視されていたらしい。「彼が以前いた大学の附属中学では、韓国語の教育に力を入れるなど熱心だったそうですが、この中学に移ってからは次第にそうした熱がなくなり、無難にやり過ごす態度が目立っていたようです」(PTA関係者)
今回の自殺が起きる直前の昨年夏にこの中学校で起きていた“事故”も、担任教師のそうした教育姿勢がもたらしたものではなかったかと、同校生徒の一人が明かしている。「先生が受け持つ柔道の授業で、ある男子生徒が足を怪我したんです。ところが、その先生は『大丈夫だ』といって、怪我でも彼は次の日に行なわれた水泳大会に参加させられた。それで、怪我が悪化してしまったんです。あとでわかったんですが、柔道の授業のときにすでに骨が折れていたようなんです。なのに先生のいうまま、彼は足が真っ赤に腫れた状態のまま水泳大会に出て、終わったあとは全く歩けなくなっていました」
後に生徒の保護者が、教師にこのことを訴えたところ、そっけない態度で軽く流されてしまったという。この男子生徒は、自殺した生徒のクラスメートだった。この教師は、週刊誌の直撃取材に、鼻唄で「ふふ~ふ~♪」と応じたことがインターネットなどでも批判を浴びたことから、それ以降は自宅にも帰らず、マスコミ記者の訪問した時も不在が続いているとか。
恥も外聞もなく今回の事件は大津市の教育委員会・学校ぐるみの“見て見ぬふり”を徹底してもみ消しを謀った、関係者全てが被害者家族との正当な対応もしないままに自ら刑事訴訟を招く結果になったといえる。その被害者家族への不信感を煽ったことは同校の関係生徒に対する躾や学校教育の基本姿勢に戦後教育の道徳不在の実体に改めて無責任さが問われていることも当然だ。
翻って「生涯現役社会づくり」運動展開の活動を通して痛感することは、これだけの超高齢社会到来に対する確定予測が前世紀末から予測されているにもかかわらず、国民に納得できる社会システムの対応策を提示できていない政策責任者の無知に等しい“見て見ぬふり”があり過ぎるのではないか。
それは政策責任を問える立場の国民、特にシニア人生経験者たちの自覚探究心があれば、いくらでも対応策を市民運動として訴えられる手段がある筈だと思う。どうか一人でも多くの意欲ある『あなたも日本も元気に!』できる生涯現役社会づくりへの関心に目を向けていただきたいものだと願っている。
保護者からは「担任が出てきて説明すべきだ」という声が上がったが、校長は「自分の判断で出席させなかった」との説明一点張り。担任がいじめの様子を見ていながら「そのくらいにしとき」と笑っていたともいわれていて、そうしたことが本当だったのかどうかを出席者は知りたかったのに、説明会では何も答えていないと出席した母親から不満ももらしていた。なぜ彼は当然すべき説明をしようとしなかったのか。
それは、「彼がしゃべれば、学校がこれまで行なってきたいじめの封印工作がすべてばれてしまうから」(学校関係者)だろうとのこと。それだけではない。学校側が恐れているのは、この担任教師自身に、事件を起こす土壌を作った原因があったことを追及される可能性があるからだといわれる。
この教師はかねて生徒への「無関心」さが問題視されていたらしい。「彼が以前いた大学の附属中学では、韓国語の教育に力を入れるなど熱心だったそうですが、この中学に移ってからは次第にそうした熱がなくなり、無難にやり過ごす態度が目立っていたようです」(PTA関係者)
今回の自殺が起きる直前の昨年夏にこの中学校で起きていた“事故”も、担任教師のそうした教育姿勢がもたらしたものではなかったかと、同校生徒の一人が明かしている。「先生が受け持つ柔道の授業で、ある男子生徒が足を怪我したんです。ところが、その先生は『大丈夫だ』といって、怪我でも彼は次の日に行なわれた水泳大会に参加させられた。それで、怪我が悪化してしまったんです。あとでわかったんですが、柔道の授業のときにすでに骨が折れていたようなんです。なのに先生のいうまま、彼は足が真っ赤に腫れた状態のまま水泳大会に出て、終わったあとは全く歩けなくなっていました」
後に生徒の保護者が、教師にこのことを訴えたところ、そっけない態度で軽く流されてしまったという。この男子生徒は、自殺した生徒のクラスメートだった。この教師は、週刊誌の直撃取材に、鼻唄で「ふふ~ふ~♪」と応じたことがインターネットなどでも批判を浴びたことから、それ以降は自宅にも帰らず、マスコミ記者の訪問した時も不在が続いているとか。
恥も外聞もなく今回の事件は大津市の教育委員会・学校ぐるみの“見て見ぬふり”を徹底してもみ消しを謀った、関係者全てが被害者家族との正当な対応もしないままに自ら刑事訴訟を招く結果になったといえる。その被害者家族への不信感を煽ったことは同校の関係生徒に対する躾や学校教育の基本姿勢に戦後教育の道徳不在の実体に改めて無責任さが問われていることも当然だ。
翻って「生涯現役社会づくり」運動展開の活動を通して痛感することは、これだけの超高齢社会到来に対する確定予測が前世紀末から予測されているにもかかわらず、国民に納得できる社会システムの対応策を提示できていない政策責任者の無知に等しい“見て見ぬふり”があり過ぎるのではないか。
それは政策責任を問える立場の国民、特にシニア人生経験者たちの自覚探究心があれば、いくらでも対応策を市民運動として訴えられる手段がある筈だと思う。どうか一人でも多くの意欲ある『あなたも日本も元気に!』できる生涯現役社会づくりへの関心に目を向けていただきたいものだと願っている。