昨夏2011年社会起業大学ソーシャルビジネスグランプリ大賞受賞者の新川政信(株)かい援隊本部会長の見事なグランプリ応募内容の構想企画力・実行力を早速生涯現役グループ活動でも理事ご就任でご活躍いただいている素晴らしい大会です。同大学中村大作学長のご挨拶末尾(当Blog6/25日付)に当観覧大会URL = http://socialvalue.jp/final/2012summer/index.html をご案内していますので、ご都合のつく方はぜひともご参加をお勧めいたします。
  また、同社会起業大学田中勇一理事長には 9月26日(水)開催の『第321回生涯現役塾』で講師ご奉仕をお引受けいただいております。
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◎  ソ ー シ ャ ル ビ ジ ネ ス グ ラ ン プ リ  概 要

日 時: 2 0 1 2 年 8 月 5 日(日) 1 3 : 0 0 ~ 1 8 : 0 0
場 所: 有 楽 町 朝 日 ホ ー ル 
住 所: 東京都千代田区有楽町2-5-1   有楽町マリオン11F
       (地図URL= http://www.asahi-hall.jp/yurakucho/access/index.html
アクセス:1. JR線(山手線・京浜東北線)   有楽町駅 中央口または銀座口
      2. 東京メトロ(丸ノ内線・銀座線・日比谷線)   銀座駅 C4出口
      3. 東京メトロ(有楽町線)   有楽町駅 D7出口   ※いずれも徒歩1~2分
定 員: 6 0 0 名  (定員になり次第、締め切らせていただきます。)
会 費: 3, 0 0 0 円 (学生料金:1, 5 0 0 円)
時 間       進 行
12:30        開場
13:00        開演
13:00~13:10  開会セレモニー
13:10~13:20  社会起業大学理事長 田中勇一 挨拶
13:20~13:50  基調講演①  社会起業大学名誉学長 田坂広志
13:50~14:50  活動計画発表 3名
14:50~15:00  休憩
15:00~15:30  基調講演②  特定非営利活動法人FDA 事務局長 成澤俊輔
15:30~16:30  活動計画発表 3名
16:30~16:50  休憩
16:50~17:00  卒業生活動報告
17:00~18:00  審査発表・表彰式
18:30~21:00  大交流会/謝恩会

◎  大  交  流  会  /  謝  恩  会

日 時: 2 0 1 2 年 8 月 5 日(日) 1 8 : 3 0 ~ 2 1 : 0 0
場 所: 有楽町カフェ&ダイニング(東京国際フォーラムAブロック B1F)
住 所: 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
アクセス:JR線有楽町駅より徒歩1分 有楽町線有楽町駅とB1F地下コンコースにて連絡(詳細)
定 員: 1 5 0 名
会 費: 3, 0 0 0 円
ソーシャルビジネスグランプリ終了後には、100名規模の交流パーティーを企画しております。社会性の高い起業意識の方や実際の社会起業家の方、社会起業大学の講師、顧問などが集まりまして、気軽に交流するイベントです。ぜひ、ご参加ください。  ※特別審査員も参加して皆さんと交流します!

◎  基   調   講   演

社 会 起 業 家 と し て の 働 き 方 「 7 つ の ス タ イ ル 」 と は
その1 立志 -「良き社会」を実現しようとの「志」と「使命感」を持つ-
田 坂  広 志(たさか ひろし)
多摩大学大学院 教授・社会起業家フォーラム 代表・シンクタンク・ソフィアバンク 代表
社会起業大学 名誉学長

これからの時代には、誰にでも「社会起業家」としての働き方ができるようになります。
なぜなら、これまでの「社会起業家」の定義は少し狭い定義だったからです。
すなわち、これまでの「社会起業家」という言葉の「社会」とは、「営利」を目的とせず「社会貢献」を目的にするという意味に使われており、その表現の背後には「営利」対「社会貢献」という二項対立的な発想がありました。また、これまでの「社会起業家」という言葉の「起業家」とは、「起業能力」を用いて「新しい企業」や「新しい事業」を起こす人という意味で使われており、その表現の背後にはかなり高度な「起業能力」や「経営能力」が想定されていました。
しかし、これからの時代には、こうした定義は必ずしも適切ではありません。「社会」や「起業家」という意味が変化を考えるならば、これからの時代における「社会起業意家」の定義は、むしろ、次のような定義へと広がっていくべきでしょう。
「社会貢献」や「社会変革」の志を持ち、「現在の事業の革新」や「新しい事業の創造」を通じて、「良き社会」を実現しようと考え、働く人々。
この「社会起業家」の新しい定義が意味するものは、2つです。1つは、たとえ「営利企業」に属して働いていても、「社会貢献」を目指して仕事に取り組むならば、それは「社会起業家」としての働き方であるということ。もう1つは、たとえ「新しい事業」を起こさなくとも、現在の事業や日々の仕事に「革新」を起すことができるならば、それは「社会起業家」としての働き方であるということ。
そして、この「社会起業家」の新しい定義にもとづくならば、これからの時代には、社会的な立場を問わず、また、職業的な分野を問わず、誰もが「社会起業家」としての働き方を目指すことができるのです。そう考えるならば、この「社会起業家」の新しい定義とは、これからの時代の「社会起業家」の新しいビジョンに他なりません。これから我が国においては、このビジョンに基づき、「社会起業家」の働き方の新たなスタイルが生まれてくるでしょう。
そこで、新たなスタイルとは何か。それは、7つのスタイルです。
社会起業家としての働き方 「7つのスタイル」
その1 立志 -「良き社会」を実現しようとの「志」と「使命感」を持つ-
その2 成長 -自分自身の「自己変革」と「人間成長」を目指す-
その3 共感 -多くの人々との「共感」と「協働」を生み出す-
その4 革新 -「現在の事業の革新」や「新しい事業の創造」を行う-
その5 創発 -事業の革新や創造を通じて「社会の創発」を促す-
その6 信念 -生涯にわたって「社会変革の歩み」を続ける-
その7 伝承 -次の世代に「志」と「使命感」を伝えていく-
ソーシャルビジネスグランプリの基調講演は、回数を重ねながら、これから働き方はどう変わるのかをご来場者の皆様と考え、誰もが社会起業家となる時代を共に創っていきたいと考えています。今回のソーシャルビジネスグランプリ2012夏では、「その1 立志 -「良き社会」を実現しようとの「志」と「使命感」を持つ-」にフォーカスして私たちの新しい生き方・働き方についてお話します。

その2 世 界 で 一 番 明 る い 視 覚 障 が い 者 の 挑 戦
- 誰 も が 生 き が い を 感 じ あ え る 社 会 を 目 指 し て -
成 澤  俊 輔(なりさわ しゅんすけ)  NPO法人 FDA 事務局長

1985年佐賀県生まれ、盲目。生まれつき「網膜色素変性症」という難病を患っています。
そんななか日本で唯一、視覚障害者でありながら社会福祉主事の資格を保有し、障害者雇用支援事業に従事、これまでに300社を超える支援実績を持っています。
単なる障害者雇用コンサルティングではなく、障害者ならではの視点から現場や障害者自身の視点に立った提案に定評があります。
人材紹介業や新規職域の開発、特例子会社の立ち上げなど、障害者雇用に関する様々な業務を経験。
誰もが生きがいを感じあえる社会にするために、社会、そして一人ひとりがどのような心がけや行動をしていけばよいか、これまでの経験をもとに、分かりやすくお話していきます。

◎  グ ラ ン プ リ を 目 指 す 学 生 た ち の ビ ジ ョ ン

木 戸  佑 兒(きど ゆうじ)    NPOマネジメント学部  
消費型の社会、つまり大量生産ー大量消費というシステムの中から生まれた自由主義社会は、人間にまでも有用性とものさしを会ってて選別し、勝ち負けの世界を現出させた。本来は、誰しもが有用な存在であり、そこに敗者は存在しない。そこで 今の社会にはびこっている有用性を捉え直し、一見無用に見えるものから有用な価値を創出する。それには、弱者が繋がり、互いに補い合うことでおのおのの天賦の才能が花開くという本来の人間の自然なあり方を示す必要がある。
かつて村落で行われていた結の制度はその格好のビジネスモデルである。人間はつながりによって各自がその持ち場で能力を発揮するというこの制度は、「桔」という言葉は「繋がり、結び、生み出す」意味であり、人間の本来の生き方をこの「桔」という言葉が象徴している。私はこの「桔」を旗印に、単なる支援ではなく、弱者同士の生産的滴連携を考案したいと思っている。

大 森   環(おおもりたまき)   NPOマネジメント学部
世界的にみると、女性の人権が尊重されず男女間での差別が著しい社会も多い。経済発展が著しい観光地として人気の東南アジアにおいても、未だに労働力として子供が駆り出され、犯罪に巻き込まれるような現状も無くなっていない。
女性の労働力や技術に対して正当な対価が支払われず、子供が労働力として駆り出されることで、貧しさの連鎖から抜け出せない状況なのである。
労働や製品の質に対して正当な報酬がなされ、男女間の差別や不当労働がなされない社会、また、すべての子供たちが教育を受け、人身売買や労働に駆り出されることなく、夢や希望を抱いて成長できる社会を目指し、女性の経済面での自立を支援できるようなフェアトレードにより、関心のある日本の消費者と結びつける仕組みを作る。