生涯現役社会づくり “集中と選択” 商機④
2012年4月19日 お仕事 「生涯現役社会づくり」への“集中と選択”を考えるとき、大切なのは「生涯現役社会づくり」を自分でいまどのようにイメージできるのかということだろう。そのために私たちは27年以上も前から休むことなく、営々と月例『生涯現役塾』を開催し続けているといえる。
「生涯現役社会づくり」を明確に看板として掲げたのは、当日本生涯現役推進協議会を創設してからのことになるが、それまでNPO法人ライフ・ベンチャー・クラブが主催してきた『生涯現役塾』の運営趣旨は、とにかく参加者がお互いに「自らの生涯現役」の意味を究明研鑽することに置いていた。
毎回受講前と比べ受講後に “参加してよかった” という成果満足度を測定できればという願いを抱き、1985年10月第一回の開催以来ずっと貫いていることがある。それは参加者全員が主役で参画をするやり方で終始運営する手法である。“成果満足度の向上は、他ならぬ参加されるあなた次第だ!” という方針を徹底してきた。
しかしその全員主役主義の『生涯現役塾』運営には、幾度も運営上疑問を投げかけられたことがあるのも事実だ。『生涯現役塾』での発表者は単なる講師ではない。生涯現役実践者としての体験・意見を参加者全員と研鑽する実践道場なのだ!と理解してもらえる候補者に限定して発表者を選ぶやり方への批判である。
にも拘らず発表者と同一目線で研鑽する『生涯現役塾』では厚かましくも、生涯現役の体験発表を依頼するに際し、その謝礼・お車代をクラブご入会の年会費充当でご承知いただくよう努める。『生涯現役塾』ご出演を契機に後出演者が私たちが志す「生涯現役社会づくり支援ネットワーク」づくりの協力者として、その推進役となる『生涯現役プロデューサー』ご登録もいただければ「生涯現役社会づくり」は一段と弾みがつく。
これらの事前の条件が付く出演ご依頼は、誠に身勝手だと内心ご迷惑なことなら恐縮至極だ。『生涯現役塾』創設初期に著名人を招く講演会形式を参加者の強い要望で試みたこともあったが、参加者のナマの評価を遠慮なく訊ける全員主役のビジネススクール型の意見交換スタイルに定着してからは、参加者の意識向上にプラス作用を及ぼしていることは間違いないようだ。
これらの狙いは、『生涯現役塾』初期時代のライフ・ベンチャー・セミナー名称で開催していた頃から、個人の「生涯現役イメージ」がいずれ『生涯現役塾』流の“集中と選択”に収れんを迫られる段階で、「生涯現役社会づくり」へと止揚して、百人百様の自己流生涯現役実践が、「生涯現役社会づくりの各役割分担」へと進化するような予想もできたからである。
「生涯現役」と「生涯学習」の語彙の相異はその意味で『生涯現役塾』でも結構論議の対象となったことがある。“個人の生涯現役”と“生涯現役社会の個人”との関わり具合や、共通認識次第で、どれだけ各人の参加者意識がイメージ的に高まるかどうか様々にこれまで経験を重ねてきた。
“ 今から対応しておかないと将来大変なことになる。” のは、私たち個人だけの問題ではない・・・・というのを明確に私たちが訴えるべきだと痛感して、2004年6月に私たちは日本生涯現役推進協議会を創設した。一般社会で簡単に使用される「生涯現役」用語の正当なあり方も追究してきたからである。
“ なのに なぜ自分は本気で手をつけようとしないのか。” と自らの「生涯現役」生き様に真摯に取り組めば取り組むほど、主体的に「生涯現役のあり方」を判断できる『生涯現役プロデューサー』的な人づくりが必要だとの思いに至った次第である。
「個々人の生涯現役」をより活性化するためには、自分が本気で手をつけたくなる「生涯現役社会づくり」の環境条件も周囲と協働して備える必要がある。ところがこれを体験もない官主導でやろうとすると、心ある民間の実務家は余りにも未熟な「生涯現役/生涯現役社会」理解度に協働意欲さえ湧かせないのが実情だろう。
既述の長野県泰阜(やすおか)村の「高齢化ビジネス」を創設できた人材と基盤がある処には、敢えて「生涯現役村づくり」などと自称しなくても、私たちは立派な「生涯現役社会づくり」の成果を感服して認めざるを得ないと称賛したい。
しかし大抵の場合、生涯現役実践の当事者意識を自覚できるのは、主宰する創造者的立場に立つときが本物だ。そのような実例を謙虚に『生涯現役塾』で学べると、「生涯現役社会づくり」とは一体何なのかを否応なく本音でイメージできるようになると確信している。 (つづく)
「生涯現役社会づくり」を明確に看板として掲げたのは、当日本生涯現役推進協議会を創設してからのことになるが、それまでNPO法人ライフ・ベンチャー・クラブが主催してきた『生涯現役塾』の運営趣旨は、とにかく参加者がお互いに「自らの生涯現役」の意味を究明研鑽することに置いていた。
毎回受講前と比べ受講後に “参加してよかった” という成果満足度を測定できればという願いを抱き、1985年10月第一回の開催以来ずっと貫いていることがある。それは参加者全員が主役で参画をするやり方で終始運営する手法である。“成果満足度の向上は、他ならぬ参加されるあなた次第だ!” という方針を徹底してきた。
しかしその全員主役主義の『生涯現役塾』運営には、幾度も運営上疑問を投げかけられたことがあるのも事実だ。『生涯現役塾』での発表者は単なる講師ではない。生涯現役実践者としての体験・意見を参加者全員と研鑽する実践道場なのだ!と理解してもらえる候補者に限定して発表者を選ぶやり方への批判である。
にも拘らず発表者と同一目線で研鑽する『生涯現役塾』では厚かましくも、生涯現役の体験発表を依頼するに際し、その謝礼・お車代をクラブご入会の年会費充当でご承知いただくよう努める。『生涯現役塾』ご出演を契機に後出演者が私たちが志す「生涯現役社会づくり支援ネットワーク」づくりの協力者として、その推進役となる『生涯現役プロデューサー』ご登録もいただければ「生涯現役社会づくり」は一段と弾みがつく。
これらの事前の条件が付く出演ご依頼は、誠に身勝手だと内心ご迷惑なことなら恐縮至極だ。『生涯現役塾』創設初期に著名人を招く講演会形式を参加者の強い要望で試みたこともあったが、参加者のナマの評価を遠慮なく訊ける全員主役のビジネススクール型の意見交換スタイルに定着してからは、参加者の意識向上にプラス作用を及ぼしていることは間違いないようだ。
これらの狙いは、『生涯現役塾』初期時代のライフ・ベンチャー・セミナー名称で開催していた頃から、個人の「生涯現役イメージ」がいずれ『生涯現役塾』流の“集中と選択”に収れんを迫られる段階で、「生涯現役社会づくり」へと止揚して、百人百様の自己流生涯現役実践が、「生涯現役社会づくりの各役割分担」へと進化するような予想もできたからである。
「生涯現役」と「生涯学習」の語彙の相異はその意味で『生涯現役塾』でも結構論議の対象となったことがある。“個人の生涯現役”と“生涯現役社会の個人”との関わり具合や、共通認識次第で、どれだけ各人の参加者意識がイメージ的に高まるかどうか様々にこれまで経験を重ねてきた。
“ 今から対応しておかないと将来大変なことになる。” のは、私たち個人だけの問題ではない・・・・というのを明確に私たちが訴えるべきだと痛感して、2004年6月に私たちは日本生涯現役推進協議会を創設した。一般社会で簡単に使用される「生涯現役」用語の正当なあり方も追究してきたからである。
“ なのに なぜ自分は本気で手をつけようとしないのか。” と自らの「生涯現役」生き様に真摯に取り組めば取り組むほど、主体的に「生涯現役のあり方」を判断できる『生涯現役プロデューサー』的な人づくりが必要だとの思いに至った次第である。
「個々人の生涯現役」をより活性化するためには、自分が本気で手をつけたくなる「生涯現役社会づくり」の環境条件も周囲と協働して備える必要がある。ところがこれを体験もない官主導でやろうとすると、心ある民間の実務家は余りにも未熟な「生涯現役/生涯現役社会」理解度に協働意欲さえ湧かせないのが実情だろう。
既述の長野県泰阜(やすおか)村の「高齢化ビジネス」を創設できた人材と基盤がある処には、敢えて「生涯現役村づくり」などと自称しなくても、私たちは立派な「生涯現役社会づくり」の成果を感服して認めざるを得ないと称賛したい。
しかし大抵の場合、生涯現役実践の当事者意識を自覚できるのは、主宰する創造者的立場に立つときが本物だ。そのような実例を謙虚に『生涯現役塾』で学べると、「生涯現役社会づくり」とは一体何なのかを否応なく本音でイメージできるようになると確信している。 (つづく)