いまから27年前の1985年5月に生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブを創設し、同年10月以降、毎月休みなく開催しているライフ・ベンチャー・セミナー/生涯現役塾に参加された方は、有難いことにこれまで数限りなく多い。
  しかし参加されるからには、『生涯現役』とは何か・・・・・・・・を真摯に捉え、ともに日本の将来を国民の総力で「生涯現役社会」の方向に導くことが肝心であり、友人・知人の一人ひとりに呼びかけ、超高齢化日本に新たな夢と希望を大きく生み出すためには、『生涯現役を阻むもの』についても、大いに心しておきたいものである。
  そこで以下に http://ameblo.jp/mori-hr/entry-11195916849.html のBlog をご参考までにご紹介しておきたい。
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テーマ:キャリア
『 生 涯 現 役 』 を 阻 む も の

  社会はどんどん高齢化していくにも関わらず、年金含め老後の保障に関しては不安が増している・・・・・・・そんな環境からも、多くの人が「できれば長く現役で働きたい」と考えていると思います。

  しかしながら、会社の方は逆に「できるだけ高齢者は雇用したくない」と考えます。だからこそ法律で高齢者の雇用を義務づけしなくてはならないのですが、それではなぜ会社は高齢者雇用を嫌うのでしょうか?

  その理由ははっきりしていて、「高齢者は(概して)生産性が低いから」ということに尽きます。生産性が低くなる原因は色々とあると思いますが、ここでは2つの大きな要因を挙げてみます。

① ス キ ル の 陳 腐 化
  変化の激しい時代でスキルや知識はどんどん更新していかなければならないのに、それをせず、なんとか今ある知識やこれまでに蓄積してきたノウハウといった【昔取った杵柄】で勝負しようとするパターンはかなり多いように思います。
  「ついて行けないから」という理由で、流行のもの(ex.スマートフォン、SNSなどIT関連のものやAKB、K-POPなど芸能関連であることが多い)を拒絶するタイプは、これに該当しやすいかもしれません。

② 人 脈 の 陳 腐 化
  いい仕事をしていく上で顧客等との「社外人脈」、同僚・上司等との「社内人脈」を築いていくことは重要なポイントですが、人脈もいつまでも役に立ってはくれません。自分が歳を重ねれば相手の人たちも当然歳をとり、徐々に第一線を退いていきます。そうなると、かつてのような営業力を発揮することも、社内の協力を取りつけて大きなテーマの仕事に挑むことも難しくなります。
【顔】で仕事をしていたタイプの人は、要注意のポイントです。

  ただし、これらの「生産性低下要因」には克服方法があります。
それは単純なことで、スキルも人脈も常に新しいものに更新していく努力を続けるということです。

  体力の低下は止むを得ませんし、歳をとってから全く新しいコンピテンシーを身につけることは困難かもしれませんが、スキルや人脈であればほぼ年齢に関係なく新規獲得・開拓していくことが可能と言われています。
  要は、新しいものに興味を持って勉強することと、これまであまり接点のなかった人との関係づくりなどを積極的に行っていくことが、自分の仕事の生産性向上のためのキーになるということだと思います。

  そう考えると、『生涯現役』を阻むものは、本人の「できれば今までの貯金でやっていきたい」という甘い考えと、「もう今さら・・・」というあきらめ・消極的な気構えである、と言っても過言ではないような気がします。
  最近、ポジティブな発想・発言ができるお年寄りを「素敵だな」と思うことが増えてきました。歳をとってもなお向上意欲を忘れない人、そういう人を目指していきたいものですね。