『 生 涯 現 役 音 頭 』  高橋育郎作詞/高橋丈也作曲
                  勝  一雄編曲(キーボード)

人 生 五 十 は   む か し の こ と よ
い ま じ ゃ 百 歳    長 生 き 時 代
伸 び た 生 命 は    め で た い が ( ソ レ )
伸 び た 蕎 麦 で は    ま ず く て 食 え ぬ 
背 筋 ピ ン と し て    腰 を い れ
夢 を ひ ろ げ て    生 き て ゆ こ う
ソ レ   シ ャ シ ャ ン と  シ ャ シ ャ ン と
    シ ャ シ ャ ン と な

余 生 隠 居 は   む か し の こ と よ
い ま じ ゃ 生 涯   現 役 時 代
人 生 い つ で も    青 春 だ ( ソ レ )
健 康 第 一     心 と か ら だ
経 済 家 庭 に    交 流 と
も う 一 つ 大 事 な    好 奇 心
ソ レ   シ ャ シ ャ ン と   シ ャ シ ャ ン と
    シ ャ シ ャ ン と な

道 は そ れ ぞ れ   ち が っ て い て も
集 う 仲 間 が    肩 組 み な が ら
生 き が い づ く り を   語 り 合 う ( ソ レ )
歩 い て ゆ こ う よ   両 手 を 振 っ て
実 践 す る 道    光 る 道
し あ わ せ を 築 こ う   花 咲 か そ う
ソ レ   シ ャ シ ャ ン と   シ ャ シ ャ ン と
    シ ャ シ ャ ン と な


  私が生涯現役を唱導するライフ・ベンチャー・クラブに入会したのは昭和63年12月だった。当時は「生涯現役実践道場」と呼んでいた。異業種交流の場で、多種多様な人の集まりであったから、人の中でもまれ、甘い水もあれば苦い水もありで刺激が多く、私には人生修業道場と呼ぶにふさわしいところであった。いまでは当クラブはNPO法人であり、生涯現役塾といっている。

  ここでは各人の得意技を問われた。その人の持てる得意技に磨きをかけて、実地に役立つよう実践して、社会のために還元すること、それが大切と教えられた。私の得意技は、歌を作り歌うことだった。その自分の能力がどこまで発揮できるかに賭けてみたくて、この道場に入門したといっても過言ではない。

  そんな私を助けてくれて、道を開いてくれた人も数多く現れた。当道場の代表もその一人で、この道場のテーマソングを作ってみないかと提言された。そこで真っ先に思い浮かんだのが音頭だった。音頭は太鼓が主役で、そのどんどんと打ち鳴らす音と律動は人を奮い立たせ、元気づける。

  当時は少子高齢化が言われはじめ、社会に役立つ元気な高齢者が求められるようになってきた。そこで音頭が浮上した。さっそく作詞をし、その頃作曲に興味を持ち始めた息子が、それなら僕が曲をつけるといって、いわば共作のかたちで出来上がった。後はアレンジと音の録音だ。これらはこの頃、歌の同人誌で知り合った音大の教授に依頼し、一貫してやってもらった。私が「心のふるさとを歌う会」を始めさせていただいて間もなくの平成5年だった。以来、大きなイベントの時には皆さんと一緒に歌わせていただいている。

  平成23年6月11日(土)午後、飯田橋の東京しごと財団大講堂で、「生涯現役の元祖」の日本生涯現役推進協議会・NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ恒例共催“全世代で日本を元気に!! 第14回「生涯現役情報交流フォーラム」”が開催された。

  そこでは何と私が、あの昭和歌謡史に燦然たる光を放った霧島昇、松原操ご夫妻の三女:大滝てる子さん(平成22年に二代目松原操を襲名)とステージ上デュエットで歌ってくださったのである。当日は雨天の悪条件にもかかわらず、ご熱心に参集された230名余の皆様の前で全く素晴らしい光栄によくしたものだと感謝している。 ( 心のふるさとを歌う会 代表 高橋 育郎 )