「さきがけ on the Web昨日付/秋田のニュース」で、38歳で小学校教諭から生命保険営業Ladyに転職後、55年間には秋田支社本荘支店が出張所へと格下げされたり、85歳でご夫君を亡くされた後でも、生涯現役精神で信頼を築いてこられたた顧客先天職サービスをモットーに、将に本荘地域での『生涯現役ご本尊』ともいえる、清々しい伊藤Lady人生大先輩に万々歳!!を叫びたい記事転載でご紹介します。
【ご紹介URL=http://www.sakigake.jp/p/akita/chihou.jsp?kc=20150709ay
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    地 方 点 描 : 生  涯  現  役 [ 本 荘 支 局 ]

 92歳と聞き、初めは耳を疑った。由利本荘市の伊藤縫(ぬい)子さんは、現役の生保レディーとして活躍している。今も朝日生命保険秋田支社の本荘出張所に勤務する。羽後本荘駅が開業した年と同じ大正11(1922)年の生まれだが、お会いしたら、立ち居振る舞いはしっかりしていて、精力的に得意先を回る姿には目を見張った。

 全国に1万2400人余りいる同社の営業職員の中でも最高齢。成績優秀で、特別営業嘱託として継続雇用されている。仕事ぶりが堅実であることは、同僚の評価だけでなく、都内の本社に黄金のネームプレートが飾られていることからもうかがえる。パソコンを使い、毎日のようにセダンを運転して営業に走っている。

 小学校教諭だった伊藤さんは38歳の時に教職から転身。家事や子育てをこなしながら、企業や団体回りに力を入れてきた。「お客さんに恵まれて」。今も伊藤さんを支えるのは、これまで信頼を築いてきた地域の顧客たちである。

 「来訪を待たれる存在」を目指してきた。3年前、本荘営業所が出張所に縮小された際も「人さまの一生に関わる仕事をしている以上、責任がある」と退職は考えなかった。7年前に夫を亡くしたが、仏壇に毎朝「私には仕事があるから、まだそちらへ呼ばないでね」と手を合わせているという。

 営業一筋55年。「これは私にとって天職。生涯現役を目指します」と伊藤さん。成績にシビアな業界で、つらい時もあったに違いない。困難に直面しても、謙虚に努力を重ねてきたのだろう。伊藤さんの背中は、そんな前向きな生きざまを物語っているように見えた。(2015/07/09 付)