私たちは『生涯現役社会づくり』推進役の尖兵『生涯現役プロデューサー』の仮登録者や、そのリーダー役になぜこの際“脳力開発が必要なのか”をご一緒に考えたいと存じます。それは日本社会の生産年齢人口激減に対応すべき対策は、目先の雇用支援で無駄な血税浪費をして欲しくないからです。

  今年は脳力開発の創始者 故城野 宏師生誕百周年記念を好機に、私たち生涯現役協・NPO/LVCグループは、創業の原点に立ち脳力開発活用『生涯現役社会づくり』に励みたいと存じます。現社会の難題は就業希望者への雇用受け皿がアンバランス過ぎることに対する根本的な脳力開発手法が活かされていません。

  ホワイトカラー系の被雇用希望者に比べて満足する仕事が不足していると思い込む余り、被雇用だけに拘らない生涯現役の専門分野を活かす創業選択肢への創造力発揮に積極的な『生涯現役社会』実現に向けた人財登用の夢と希望づくりを元気な『生涯現役』志向シニアたちに呼びかける絶好の時節到来なのです。

  いまさら還暦過ぎの団塊世代シニア層などに呼びかけても反応は期待薄です・・・といわれれば、現実はそうです。足かけ30年近い私たちの呼びかけ活動で参集した延2万名を超す人たちの世代交代と時流変革に目覚める脳力開発挑戦の好機到来だからです。

  故城野師は“脳力開発のすすめ”の冒頭に~誰でも素晴らしい頭になる~ことを述べています。人間の活動は、140億脳細胞の各細胞からの末端が一つの行動ごとに他の脳神経末端と結合したシナプスの形成で、脳神経に伝わる刺激が他の脳神経にも伝達され、それぞれの脳細胞に応じた反応となり、それが総合的行動指令となって身体各部を動かす活動が生まれるといいます。

  人間の脳細胞と神経数、神経の伝達速度が秒速20~60メートルは大差がないから、元来「秀才」「鈍才」の区別はない筈だが、脳細胞を結合するシナプスの形成が、生誕後の実践活動次第で、各人に差異が生まれ、人間生存の基本的な習慣活動は生後4年で約80%完了し、その後は家庭・社会生活での複雑な事象への反応組織の積み上げが行動要因を決めるといいます。

  成人後の能力差異は日常の問題解決に役立つシナプス形成をどれだけ積み重ねているかどうかで、日常生活使用の脳細胞2%程度から、あらゆる超人的活動の脳細胞活用30%組も存在する仕組みだというのです。もう歳だからと心身の活動展開に挑むことがなくなれば、使わない脳細胞は、40歳代で1日40万個くらいも加齢とともに死滅しているとのことです。

  だから故城野師にいわせると、頭をよくするとはシナプス動員のネットワーク網活動作用の幅を拡充することで、若い時からその活動訓練に慣れていれば申し分ないことです。そして成人やシニアでも心身訓練の習慣化次第で、いくらでも脳細胞活用2~3%から30%目標に向けて挑める人生には、「生涯現役脳力開発」習慣化の、素晴らしい未来が創れる楽しい毎日を過ごせるという訳です。

  脳力開発では、脳細胞が活用2%と30%の使い方や、心身の動かないのとよく動く使い方、また現状維持と創造変革の使い方で、前者は評価ゼロでも、後者は優秀評価です。読書で学んだつもりでも文字記憶の実際行動に結びつかなければ、有効な行動成果に結びつくシナプス動員にはならず、脳力発揮が能力成果につながらないのです。

  折角『生涯現役プロデューサー』仮登録しても、毎月『生涯現役シリーズ塾』で自ら『生涯現役社会づくり』参画戦略の肚が固まれば、当然周囲に『生涯現役プロデューサー』リーダー役として、様々な活動戦術の創意工夫が翌月に友人・知人を誘ったり、グループ全体への進歩発展策提言など日々生活習慣に様変わりの楽しい積極思考が寄与することは間違いありません。

  何といっても、人生最悪環境下で忍んだ苦悩を、見事な生きがいへの夢と希望に変革して毎日習慣化で生み出した脳力真価を会得した者こそ万々歳であることを確信できた人たち、『生涯現役社会』実現には、彼ら『生涯現役プロデューサー』たちが必ず日本再復活のために立ち上がること必定です。  つづく