昨9月10日付日経朝刊「大機小機」欄に“ ケイ・レビューと日本の株式市場 ”と題して、次のような論旨の説明がありました。

 “ 昨2012年7月、英国の株式市場を評価・点検した報告書が発表された。 英国のエコノミスト、ジョン・ケイ氏が中心になってまとめた「ケイ・レビュー」だ。
  グローバル市場における英国企業の長期的な競争力強化に英国の証券市場は貢献しているか、という政府の諮問に答えたものである。この報告書は英国の証券市場に対して否定的な評価を与えている。市場は本来の役割を果たしていないという結論である。
  株式市場の本来の役割とは、投資家の資金を企業の長期投資のために供給することである。それにより企業の競争力を高め、その成果を投資家に分配する機能を担う。ケイ・レビューでは、英国の株式市場は先行する投資家に換金の場を提供しているだけだとも指摘している。
  この報告書では英国企業の抱える深刻な問題が指摘されている。長期的な視点から地道な投資を行わず、既存企業の整理やM&A(合併・買収)などで短期的に収益をかさ上げしようとする企業行動を指す。1980年代の米国で最初に指摘された問題が英国にも波及したことになる。
  短期主義が生ずる原因として、企業と投資家との信頼関係の変質が挙げられる。投資家の間で短期売買が中心になり、長期的な視点に立った企業価値の創造を評価する機運が低下したのだ。
  こうしたケイ・レビューの考え方は、企業調査を通して信頼できる投資先を発掘し、長期にわたりコミットするという米国の著名投資家、ウォーレン・バフェット流の投資戦略と相通じるものがある。企業、投資家が長期的な視点に戻るには、証券会社なども含めて市場に関わるすべての者が意識を変えなければならないが、それが実現可能かどうかは不透明感が漂う。
  短期主義の兆候は日本にも表れており、すでに日本企業の競争力低下という形で弊害が生じているともいえる。日本の株式市場改革は英米市場をモデルに行われてきただけに、ケイ・レビューでの指摘について真剣に受け止めるべきである。
  短期売買の増加が日本企業の価値創造にどのような影響を与えているのか。冷静に点検すると同時に、もう一度株式市場の持つ意義を真摯に議論する必要がある。 (猪突) ”

  過去に15年間、証券業界の営業第一線に身を置いた者として感じたことは、自分たちがどれだけプロ証券マンとして顧客満足度向上に寄与したかが、「木を見て森を見ず」目先短絡式の業界姿勢に、上記ケイ・レビューでは問われています。

  それとともに日本の株式市場評価・点検も、超高齢化社会で急増する高齢者人口とその保有資産の運用面で、英国以上に重要な株式市場との関わりが必要であるにも拘らず、海外にも信頼される第三者評価レポート不在が現実の姿だと存じます。

  そのためにはわが国個人株主数では主流を占める高年齢者層への安定した長期保有への財力開発的投資家づくりは、「生涯現役社会づくり」にも基盤づくりとなる民力強化であり、『生涯現役プロデューサー』養成面でも欠かせない要点となります。

  脳力開発のオーソドックスな習慣づくりは、まさに短絡研修態度を否定した正統派脳力・財力習慣化をめざすものとして、田中 典生氏Facebook「未来を創るヒント」シリーズ下記転載を参考にしていただきたいと存じます。
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【 田中 典生/9月2日: 未来を創るヒント 】

そうだ、日本の明るい未来のために、
30年前に企業対象に240万円で提供していた
秘蔵の「脳力開発講座」をなんとか無償で提供していこう!

秘蔵していた24時間の「脳力開発講座」をデジタル化するために、
改めてすべて見直した。
21世紀これからどんどん厳しくなる時代に、
「脳力開発講座」がすべての人に不可欠だと確信した。

たとえ環境はどんなに変わっていても、
人間の本質は30年間でなんら変わっていない。
だとすれば、30年前に240万円だった「脳力開発講座」を
無償で提供できる環境をつくっていけばいい。
「脳力開発講座」を、だれでもいつでもどこでも、学習できる環境をつくっていく。

「みらいノート」のリニューアルに合わせて、人間形成に最高、最善、最適な「脳力開発講座」と「みらいノート」の組み合わせができあがった。
「脳力開発講座」の内容を「みらいノート」で習慣化して体得していただく。
お陰様で、天の時、地の利、人の和も整ってきた。
ここ10年間ご縁のあった方々を中心に「脳力開発講座」を無償で提供していく。

「脳力開発講座」と「みらいノート」で、
故・城野 宏が提唱した頭の動かし方、使い方、活かし方さえ体得しれば、
いくらでも人生は好転する。
頭の動かし方、使い方、活かし方を体得していないから、
行動の90%が無駄だと氣づかないし、生産性も業績も上がらない。

30年間お待たせしてしまったのかもしれません。
株式会社 脳力開発センターの創業の原点に戻ります。
頭の動かし方、使い方、活かし方を体得して、
困っても困らない人生になりませんか!           つづく