第25回   「 う ち の 会 社 は 年 金 を 
       月 4 0 万 円 も ら え る 」 は 疑 っ て か か れ ! 
[2015年09月09日]
年金の仕組みや、自分が将来受け取る年金額をご存じの方は多くないと思われる。先日もバブル期入社の50歳くらいの知人と飲んでいたら、「昔、上司に『うちの会社で働くと、年金を毎月40万円もらえる』と聞いた」と言っていたが……。

第24回   手 取 り 2 0 万 円 の 年 金 で   
              夫 婦 の 老 後 は 大 丈 夫 か ? 
[2015年08月26日]
数年前、「いまの高齢者も年金だけでは暮らしていない! 昔もいまも、そしてこれからも老後資金作りは必要」と書いたら、30代の読者から「いまのお年寄りは年金だけで暮らしているわけでないのですね。びっくりしました」といった反響が多かった。

第23回   「 わ が 家 の バ ラ ン ス シ ー ト 」 作 り で
         債 務 超 過 ・ 老 後 貧 乏 予 測 の ホ ラ ー 体 験 
[2015年08月12日]
バブル世代の男性が多く参加するセミナーでは、「わが家の家計」に少しでも関心を持ってもらうよう、家計簿は「決算書」、1年間の貯蓄額は「年間収支」などと、言葉を置き換える工夫をするようにしている。そうすると、自分事として身を乗り出して聴くようになる。

第22回   こ ん な 金 融 商 品 に ダ マ さ れ る な !
         「 毎 月 も ら え る 」「 外 貨 建 て 」 に ご 用 心 
[2015年07月29日]
株価が好調になると「ある商品を勧められているんですけど、どう思いますか?」と尋ねられることが増える。だがそもそも金融商品や保険商品のうち、オススメできるのは2割に満たない。8割以上は売り手の都合で作られた「なくてもいい」商品だと思う。

第21回   国 主 導 の “ じ ぶ ん 年 金 ” は 、
         受 け 取 り 時 の 「 税 金 」 に 気 を つ け ろ ! 
[2015年07月15日]
前回に続き、「だれでも加入できるじぶん年金作り制度」、つまり個人型確定拠出年金について詳しく見ていく。今回は、受け取り方によって大きく変わってくる税金面での有利不利について解説しよう。

第20回   国 が 旗 を 振 る 「 じ ぶ ん 年 金 作  り 」 制 度 は 
             利 用 価 値 が あ る か ? 
[2015年07月01日]
今国会で法案が通れば、公務員から自営業者、主婦まですべての属性の人が個人型確定拠出年金の対象になる。この「だれでも加入できるじぶん年金作り制度」は、積極的に利用すべきだろうか。

第19回   「 老 後 の 備 え は 個 人 年 金 で 」 の 落 と し 穴 
[2015年06月17日]
そろそろ老後資金の準備を考えはじめた40代の人から、「やはり、個人年金に加入すべきですか」と尋ねられることが多い。一般の相談者だけでなく、お金に詳しいはずの経済誌の編集者も、なぜかみなさん枕詞のように「やはり」という言葉を使う。

第18回   共 働 き 夫 婦 で お 金 が 貯 ま ら な い 
                           3 つ の 要 因 
[2015年06月03日]
いわゆる片働き夫婦は共働きに対して「うちよりずっとお金が貯まるのだろうな」とうらやましい気持ちを持っているようだ。しかし、実際のところ収入に応じて「ちゃんと貯めている共働き」は意外に少ない。

第17回   誰 で も “ 貯 金 体 質 ” に な れ る 
                          銀 行 口 座 活 用 術 
[2015年05月20日]
今回は、誰でも簡単に“貯金体質”になれる「銀行口座活用術」を紹介しよう。ポイントは、お金の動線を“見える化”することだ。

第16回   年 金 生 活 者 の 手 取 り 年 収 は
       1 6 年 前 に 比 べ て 3 2 万 円 も 減 っ て い る ! 
[2015年05月07日]
年金生活者の家計の赤字額は、支出の増加と収入の減少という両面の要素により拡大し続けている。将来に向けても明るい材料はないが、だからこそ実態を把握し、しっかりと備えたい。

第15回   海 外 旅 行 で 妻 や 子 ど も に 
               リ ス ペ ク ト さ れ る マ ネ ー 術 
[2015年04月22日]
家族での海外旅行でムダな出費を抑える「家族全員スマホを使っても料金大幅節約のコツ」「ムダなく安心な海外旅行保険の入り方のコツ」「旅先での支払いコストをぐっと抑えるコツ」を教えます!

第14回   投 資 デ ビ ュ ー の コ ツ は
           「 買 う 」 ば か り に 注 力 し な い こ と 
[2015年04月08日]
前回は投資で失敗しないための3つの鉄則を書いた。今回は実際に投資デビューする際のポイントについて解説しよう。

第13回   投 資 で 老 後 貧 乏 に 陥 ら な い た め の 
                           鉄 則 3 ヵ 条 
[2015年03月25日]
男性の場合、投資をはじめたいと積極的になるのは、おもに20~30代と60代以上。若い世代とリタイア世代にはさまれる40~50代の反応は他に比べ、イマイチのことが多い。

第12回   私 立 中 学 受 験 に は 、
         小 4 ~ 高 3 で 出 費 1 0 0 0 万 円 を 覚 悟 せ よ 
[2015年03月11日]
私立中学受験は公立に比べお金がかかることは周知の事実だが、実際にどのくらいお金がかかるのか、綿密に調べたうえで私立中学への進学を決めている親は意外に少ないのが現状だ。

第11回   無 計 画 な 教 育 ロ ー ン や 奨 学 金 は 
               老 後 貧 乏 の 伏 線 
[2015年02月25日]
何もかも値上がりする中で育った今の40代、50代。親の老後生活を見て年金で何とかなるものだなぁと思ったら大間違い。70代半ば以上の親とは生きてきた時代と貯蓄額がまったく違うことを認識しなくてはならない。

第10回    パ ー ト 主 婦 が 被 扶 養 者 に な る た め に は
          仕 事 を 始 め る ・ 辞 め る 時 期 に 注 意 ! 
[2015年02月12日]
パート収入が扶養の範囲内であるかどうかは、「いつから、いつまで」の収入で判定されるのかご存じだろうか。最も注意すべき「130万円の壁」と「妻扶養手当の壁」に関しては、“ケースバイケース”なのが実態だ。

第9回    パ ー ト 主 婦 は 1 0 3 万 円 の 壁 を 越 え る と 
            本 当 に ソ ン な の か ? 
[2015年01月28日]
多くの人が「パート主婦は103万円を超えて働くのはソンだ」と思っているのだが、その認識は間違っている。パート主婦にとってそれよりも注意しなくてはいけないのは「130万円の壁」、そして……。

第8回    年 収 8 0 0 万 円 で も 
               実 際 使 え る お 金 は 6 0 0 万 円 !
    あ な た は 自 分 の 「 手 取 年 収 」 を 知 っ て い る ? 
[2015年01月14日]
手取り年収とは、勤務先が支払う額面の給料から所得税・住民税と社会保険料を差し引いた金額のこと。2002年以降、一部の年を除き手取り年収は下がり続けいる人が多い。

第7回    「 家 計 の 決 算 書 」 で わ か る  
            お 金 が 貯 ま ら な い 人 の 5 つ の 習 慣 
[2014年12月17日]
今回は、本連載第3回で提唱した「家計の決算書」からわかる“お金が貯まらない人の傾向”を5つ紹介する。それぞれの項目で「ドキッ」としたら、反面教師にして来年から改善を図りたい。

第6回    夫 婦 2 人 の 保 険 料 は 
                   4 0 年 間 で 4 8 0 万 円 に も !
           医 療 保 険 を 見 直 し て 
                   老 後 貧 乏 を 退 散 さ せ よ う 
[2014年12月03日]
医療保険に支払う保険料の予算を尋ねてみると、月5000~1万円くらい払ってもいいと答える人が多い。しかし月わずか数千円の出費でも、数十年にわたる固定費は総額で大きな負担になる。

第5回    「 保 険 の 見 直 し 」 は 老 後 資 金 に も 
                効 果 バ ツ グ ン !
          誰 に で も す ぐ で き る 、 保 険 料 を 減 ら す 
                テ ク ニ ッ ク 
[2014年11月19日]
老後に向けて貯蓄を増やしたいなら、真っ先に着手したいのは固定費の見直しだ。変動費の見直しは毎日努力を続けていかなくてはいけないが、通信費や保険料といった固定費の見直しは、一度やってしまえばその後の努力は不要になる。

第4回    老 後 貧 乏 を 避 け る 最 大 の カ ギ は
          6 0 歳 以 降 も 続 く 
               住 宅 ロ ー ン の 見 直 し に あ り ! 
[2014年11月05日]
老後の生活を安泰なものにできるかどうかは、老後資金の多い・少ないだけではなく、60歳以降も住宅ローン返済が続くかどうかも重要なポイントだ。60歳以降も毎月返済を続けていくのは、リスクがあることだと認識しよう。

第3回    「 ボ ー ナ ス で 赤 字 補 て ん 」   を 
            や め る だ け で O K !
        年 4 8 万 円 貯 蓄 ア ッ プ で き る 
               家 計 管 理 の コ ツ と は 
[2014年10月22日]
老後資金を貯めるには戦略的な貯蓄プランを立てることが必要。最初に収入と支出の「決算書」を作ってみるのがお勧めだ。それには、現状把握が欠かせない。そのために、ぜひ筆者考案の「決算シート」を活用してみてほしい。

第2回    仕 事 の 収 支 と 同 じ よ う に 
           「 わ が 家 の 収 支 」 も 言 え る ?
      老 後 貧 乏 回 避 は 
           「 わ が 家  の お 金 の 重 大 3 要 素 」 か ら ! 
[2014年10月08日]
老後貧乏を避けるための第一歩は、「今のわが家のお金の状況」を知ることだ。私は企業の40~50代社員向けライフプランセミナーで講師を務める際に、参加者に3つの質問をしている。

第1回    4 0 代 、 5 0 代 に 「 老 後 貧 乏 予 備 軍 」 が 
                増 え て い る !
            あ な た は 年 収 2 0 0 万 円 で
                  老 後 を 生 き て い け る か ? 
[2014年09月24日]
私はファイナンシャルプランナーとして、18年以上にわたって個人の家計を見続けているが、この数年は「これからは老後貧乏になる人が増えるのだろう」と強く感じるようになった。老後資金の準備ができていない人の割合が年々増えてきているからだ。
  社 会 保 障 や 福 祉 制 度 は
     「 知 ら な き ゃ ソ ン 」 で あ る こ と を 認 識 す る

 セーフティネットとしての社会保障制度や福祉制度の多くは、「申請主義」。知らないと利用することができない、まさに「知らなきゃソン」なのである。専門家並みの知識を持つことは無理だとしても、困ったときには「何か頼れる制度はないだろうか」と役所に出向いて相談するという発想を、常に持っておくことが重要だ。

 意外に思うかもしれないが、会社員や公務員はこれが苦手。勤務先の総務部や人事部が自分に代わって「手続き」をしてくれる環境に長く置かれるため、「自分で調べる」「相談に出向く」ことに慣れていないのだ。出世が早く管理職が長かった人は特に要注意と言えるだろう。総務、人事部以外に部下も手足となってくれていたからだ。

「制度を知る・利用する力」は、70代や80代になってから身につけるのでは遅い。現役のうちから練習しておくことが肝心だ。まずは年老いた両親の日常を聞き出し、知らずに利用していない制度がないか調べることから始めるといいだろう(言うまでもなく、ここで妻任せにしてしまっては意味がない)。

  「 少 し 先 を 想 像 す る 力 」 は
        割 り 算 と か け 算 が で き れ ば O K !

「少し先を想像する力」は、5年後、10年後の「自分のお金周り」を予測する力のこと。たとえば、退職金を手にしたとき、はじめて手にする数千万円のお金に気持ちが大きくなり、後先考えずに数年で300万円とか500万円を使ってしまう人がいる。残念ながら、こうした人は少なくない。

 その調子でお金を使い続けると、70歳になる頃には蓄えが底をつくことになるかもしれないのに気がつかない。というより、家計を予測する習慣を持ち合わせていない。年金生活に入ったら、蓄えを取り崩す前に必ず「割り算」すること。

 退職金を含めた老後資金から医療費の備え、住宅の修繕費用といった特別支出を差し引いて、90歳までの年数で割ると「1年あたりの取り崩し額の目安」がわかる。

 65歳時点で老後資金が3000万円あったとして、特別支出を1000万円と見積もると、残りは2000万円。90歳までの25年間で割ると1年あたりの取り崩し額の目安は80万円。意外に少ない金額となるのだ。

 いつもこの欄で書いているが「90歳までなんて、俺は生きてない」などと思っていてはダメ。長生きする前提で割り算するのがリスク管理の基本であるし、妻は90歳を超えて長生きする可能性は大だ。自分のことだけを考えてはいけないのである。

 これからの出費は「かけ算」するといい。たとえば医療保険。退職直前セミナーの講師をすると、「子どもが社会人になって死亡保障が入らなくなった分、医療保険にたっぷり入りたい」と言う参加者が多い。会場で保険料の予算を尋ねてみると「月1万円」と答える人が結構いて、私は毎回驚く。

 月1万円、夫婦で2万円の保険料を60歳から80歳までの20年間支払い続けると(ここでかけ算)、総額480万円にもなる! 月5000円だとしても20年間だと240万円だ。これだけのお金が確実に手元からなくなるのである。

 公的な健康保険には、自己負担額が一定額を超えると超過分が戻ってくる高額療養費制度がある。一般的な所得なら69歳までは月9万円前後が最終的な自己負担になる。健保組合の付加給付が充実していると、月2万円が上限というケースも少なくない。70歳になると、自己負担の上限はさらに低くなることも知っておきたい。

  一方、民間医療保険は1入院「60日」とか「120日」といった日数制限があり、長期間の入院のすべてをカバーするわけではない。入院日額5000円・1入院120日型の医療保険から受け取れるお金は、1入院最大で60万円。手術をすると手術給付金が5万~20万円受け取れるが、それでも支払う保険料には届かないだろう。

 年をとると病気がちになるが、多くの場合、通院で薬をもらい治療を受ける期間が長くなる。忘れてはいけないのは、医療保険は原則、入院か手術をしないと給付金がもらえないということだ(通院給付金があったとしても、金額はごくわずか)。通院での治療費は、年金や老後資金から捻出することになる。

 支払う予定の保険料をかけ算し、健康保険制度や商品を知る力を持っていると、医療保険に頼る部分が少なくなり、年金収入や預貯金の目減りを数百万円単位で防ぐことができるのだ。

「自分のお金を予測する力」を身につけることはそれほど難しいことではない。お金を使うときにはその前に「割り算」と「かけ算」をすることを忘れなければいいだけである。ぜひ、実践してみてほしい。
                                         つづく
  DIAMOND online/マネー・金融欄【http://diamond.jp/articles/-/79558】2015/10/7 付のサイトで下記のような掲載記事を見かけましたので、ご参考迄に紹介します。
  何事も「人生すべてカネ次第」ではありません。毎日健やかな心身の生きがい充実があってこそ、私たち生涯現役仲間たちの願う生き様ですが、拝金主義が蔓延する現代人間社会で敏く生活するための経済価値観も冷静に学ぶ必要があるのもまた現実だといえます。
  そこで、“ 老後貧乏から下流老人に転落する分かれ目はどこか ”
などと、興味深く30~40代からマネークライシス対策を下記に語る深田晶恵女子のご意見からも、『生涯現役社会づくり』推進者の私たちは恵まれた同志と如何に人生実践塾を活用できているか感謝したいと存じます。
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  「年金崩壊」「定年後破産」などの恐ろしい言葉が飛び交う少子高齢化の現代ニッポン。老後の生活を支えるお金について熟知しておくことは、もはや誰にとっても待ったなしだ。30代でも早すぎない、40代なら今まさに備えを始めたい、老後資金のあれこれを人気FPがわかりやすく指南する。【40代から備えたい老後のお金クライシス!深田晶恵】
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老後のお金クライシス! 深田晶恵 【第26回】 2015年10月7日

  老 後 貧 乏 か ら 下 流 老 人 に 
          転 落 す る 分 か れ 目 は ど こ か

  3 つ の 「 な い 」 で 下 流 老 人 に !?

 話題の書、「下流老人」(藤田孝典著・朝日新書)と「老後破産~長寿という悪夢」(NHKスペシャル取材班・新潮社)を読んだ。どちらも、年金生活者が普通の生活から些細なきっかけで陥る貧困について、事例を紹介しながら問題解決に向けての提言を行っている。

 個人的には、生活支援の現場の実状から書かれた「下流老人」が興味深かった(「老後破産」は、テレビ局らしくジャーナリスティックな切り口で書かれている)。「下流老人」の著者の藤田孝典氏は、NPO法人ほっとプラスの代表理事として10年以上、埼玉県を中心に生活困窮者支援を行っている。

 藤田氏は著書のなかで、下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者及びその恐れがある高齢者」と定義し、生活支援の実体験から下流老人には次の3つが「ない」としている。

 ①収入が著しく少「ない」
 ②十分な貯蓄が「ない」
 ③頼れる人間がい「ない」(社会的孤立)

 確かにその通り。この3つが「ない」状態だと、ちょっとしたきっかけで貧困に転じる可能性は高い。

 なかでも「収入」と「貯蓄」は密接な関係がある。高齢になるほど、病気や求人の年齢制限などにより、働く意志はあっても働けないケースが増える。そうなると収入はおもに年金だけとなるが、事例で紹介されている高齢者はみなさん、さまざまな事情で年金収入がかなり少ない。

 年金が少ないと、蓄えを取り崩しながらの生活をしなくてはならいため、あっという間に貯蓄が減っていく。健康状態が悪化すると、負のスパイラルから抜け出せなくなるのである。

  2 つ の 力 が 「 な い 」 と 、
      「 老 後 貧 乏 」 か ら 「 下 流 老 人 」 に 転 落 す る !

 この連載は、40~50代(おもに男性)に向けて、定年後に「老後貧乏」にならないためのお金の知識と処方箋を伝えることがテーマである。テーマと「40代から備えたい!老後のお金クライシス」というタイトルは、昨年8月に担当編集者が決めてくれた。

 連載スタート時点では、NHKスペシャル「老後破産~長寿という悪夢」という番組は放送されていなかったし、「下流老人」も出版されていなかった。2014年9月にNHKスペシャルが放送されると、番組は大きな反響を呼び、今年4月に書籍化。「下流老人」が今年6月に出版されて以降、さらに関心が高まり、雑誌を中心に「老後破産」「下流老人」特集が次々組まれるようになった。

 先週、女性雑誌から「深田さん、女性が下流老人にならないためにはどうしたらいいですか」と取材依頼があったときには驚いた。女性雑誌までもが取り上げるということは「ブーム」になっているということ。ブームはしばらく続くことになるだろう。

 誰でも将来「下流老人」になる可能性はあるが、全員ではない。40~50代がまず心配すべきは、「老後貧乏」になることだろう。そもそも日本の年金制度は、現役時代の収入を100%保証する制度設計にはなっていないため、定年後は収入が大幅にダウンする。老後資金という蓄えがない限り、誰もが貧乏になるのである。

 今の40~50代は、多額の住宅ローンを抱え、ハイパーインフレ気味の子どもの教育費を負担し、自分たちもお金を使うのが好きな消費世代。上の世代に比べ、老後資金準備がままならない人が圧倒的に多い。

 FPである私の役割は、現役世代の「老後貧乏予備軍」を1人でも減らすこと。その詳細な方策についてはぜひ本連載のバックナンバーをご一読いただきたいが、それでは万が一「老後貧乏」に陥ってしまったとして、さらにその先の「下流老人」との分かれ目は、どこにあるのだろうか。

 私は“制度を知る・利用する力が「ない」”と“少し先を想像する力が「ない」”、この2つの「ない」によって、藤田氏が定義する「下流老人」という貧困状態に陥りやすくなると考える。    つづく
日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
         東   瀧     邦   次   様

日本の人事部「HRカンファレンス」事務局です。

人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う日本最大のHRイベント
「HRカンファレンス2015-秋-」の受付を開始いたしましたので、
ご案内いたします。

┌────────────────────────────────────────────────────┐
  ★ 日本の人事部「 H R カ ン フ ァ レ ン ス 2 0 1 5 - 秋 - 」 申込受付開始!
        1 1 月 1 7 日(火) 1 8 日(水) 1 9 日(木) 開 催!
└────────────────────────────────────────────────────┘
人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大の H R イ ベ ン ト
「 H R カ ン フ ァ レ ン ス 」。 2015年秋の申込受付を開始しました。

今回のメインテーマは「人・組織・経営のインテグリティ」。
昭和女子大・坂東眞理子氏、一橋大・守島基博氏、東京大・中原淳氏、
一橋大・米倉誠一郎氏、東京糸井重里事務所・篠田真貴子氏、
慶應大・高橋俊介氏、明治大・野田稔氏、日本GE・安渕聖司氏、
LIXILグループ・八木洋介氏、北海道大・小菅正夫氏、ほか、
HRのオピニオンリーダー100人による講演を実施します。

 ◆詳細・事前受付はこちら
 東京会場 http://hr-conference.jp/201511/
 大阪会場 http://hr-conference.jp/osaka/201511/

本カンファレンスに関するお問合せ:日本の人事部「HRカンファレンス」事務局 〒107-0052 東京都港区赤坂4-1-30 AKABISHI-2ビルE-mail:hrc@jinjibu.jp

※各セッションとも、一定数に達した時点で募集を締め切ります。
(講演によっては、お申込多数の場合、抽選となります)

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【このイベントでしか体験できない注目のセッション(一部ご紹介)】
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<11月17日(火)>

★キャリアコンサルティング体制整備の動き
 今の時代に必要とされるキャリア支援とは?
・浅川 正健氏(浅川キャリア研究所 所長)
・下村 英雄氏(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 主任研究員)
・水野 みち氏(株式会社日本マンパワー 研修事業部 研究・開発課 担当部長)

★世界で戦う日本企業に必要な
 “グローバル人材マネジメント”について考える
・落合 亨氏(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
       バイスプレジデント 人事・総務担当)
・島田 由香氏(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
        取締役人事総務本部長)
・有沢 正人氏(カゴメ株式会社 執行役員経営企画本部人事部長)
・小杉 俊哉氏(慶應義塾大学SFC 研究所 上席所員/
        立命館大学大学院テクノロジーマネジメント研究科 客員教授)

★イノベーションを起こすリーダーに求められるものとは
 ――キッザニアと旭山動物園の成功から考える
・住谷 栄之資氏(KCJ GROUP 株式会社 代表取締役社長兼CEO)
・小菅 正夫氏(旭川市旭山動物園 前園長/北海道大学客員教授)
・米倉 誠一郎氏(一橋大学 イノベーション研究センター 教授)

◆11月17日のプログラム詳細
(東京) http://hr-conference.jp/201511/program.php?d=1
(大阪) http://hr-conference.jp/osaka/201511/program.php?d=1
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<11月18日(水)>

★自律組織とその運営――なぜ今自律組織か、どうすれば自律組織になるか
・高橋 俊介氏(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授)

★社員の“本気”を引き出す効果的手法とは
 ~目標に強くコミットさせるために~
・野田 稔氏(明治大学大学院 グローバルビジネス研究科 教授
       一般社団法人社会人材学舎 塾長)
・中竹 竜二氏
((公財)日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター/
 U20日本代表ヘッドコーチ/ 株式会社TEAM BOX 代表取締役)

★経営に資するため、人事に求められるものとは何か
 ――“人で勝つ”組織について考える
・守島 基博氏(一橋大学大学院 商学研究科 教授)
・八木 洋介氏(株式会社LIXILグループ 執行役副社長 人事総務担当)

◆11月18日のプログラム詳細
(東京) http://hr-conference.jp/201511/program.php?d=2
(大阪) http://hr-conference.jp/osaka/201511/program.php?d=2
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<11月19日(木)>

★社員の力を引き出す経営者のリーダーシップ
 ――GEとスマイルズの事例から考える
・安渕 聖司氏(日本GE株式会社 代表取締役 GEキャピタル社長兼CEO)
・遠山 正道氏(株式会社スマイルズ 代表取締役社長)
・内田 和成氏
 (早稲田大学大学院商学研究科 早稲田大学ビジネススクール 教授)

★リーダーシップ開発を科学する:次世代リーダー育成の最前線
・中原 淳氏(東京大学 大学総合教育研究センター 准教授)

★今こそ考えたい真の女性活躍推進
 ――女性リーダー育成のため、企業と女性社員に求められるもの
・坂東 眞理子氏(昭和女子大学 学長)
・篠田 真貴子氏(東京糸井重里事務所 取締役CFO)
・石原 直子氏(リクルートワークス研究所 Works編集長)

◆11月19日のプログラム詳細
(東京) http://hr-conference.jp/201511/program.php?d=3
(大阪) http://hr-conference.jp/osaka/201511/program.php?d=3

ほか、HR業界のオピニオンリーダーによる100セッションを実施!
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 技術提供:メディアサイト株式会社( http://www.mediasite.co.jp/
 東京会場から大阪会場への生中継は、ウェブセミナーやe-Learningコンテン
 ツの作成、配信のソリューションを提供する、メディアサイト株式会社
 (第8回e-Learning大賞 文部科学大臣賞 受賞)のご協力により実施します。
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 【イベントに関するお問い合わせ】
  株式会社アイ・キュー 「HRカンファレンス」事務局
  mail:hrc@jinjibu.jp
  駆 け 込 み 寺 “ 機 能 ” を 全 国 展 開 さ せ る

庄子:二つ目の課題とは?

玄:行政と連動した駆け込み寺“機能”の全国展開。これまで13年間駆け込み寺で俺がやってきたのは、行政や警察に相談してもなかなか解決策を見いだせない悩み相談。例えば、ある老夫婦は「息子がヤクザに入ってしまった。何とかしたい」と言ってきた。

 この悩みをもし行政に持ちかけても、行政は恐らく「それは警察」と応えて話を聞こうとしないのが関の山。とばっちり受けたら嫌なので。かといって、警察に相談しても、ヤクザに入っただけなら警察は動きようがない。ヤクザに入って悪さをして初めて、警察は相談に乗る。

 でも、俺の場合は怖いものなしで、その息子を取り戻すために、ヤクザと直談判したり、うまいこと警察に動いてもらえるように工夫したり、弁護士の力を借りたりする。それで問題解決へとつなげる。

 どうすれば問題が解決できるか、その道筋が分かれば、あとは意外と簡単だったりする。そのノウハウを各自治体などに伝えて、市民が相談してきたらたらい回しをすることなく、問題解決に導いてあげてほしいと思っている。

 この取り組みに関しては、関西地方のある自治体の首長さんと既に話がついていて、そこの職員を対象とした私の研修が10月からスタートする。これを皮切りに、全国に普及できればと思っている。

  俺 に と っ て 情 熱 が 資 本 金

庄子:もろもろエネルギッシュな活動をされているわけですが、その行動力はどこから来ているのでしょうか?

玄:自分のこれまでの生き方とやはり関係しているのだろう。大阪市西成区生まれで、在日韓国人2世。自分のことを卑下するわけではないが、底辺をはいつくばって生きてきた。

 だが、2000年、44歳のときに人生最大の転機が訪れた。献血の検査で、白血病発症のリスクがあるウイルスHTLV-1への感染が判明。それを機に、いったん命を捨てると言うか、次の生き方を考えた。

 それまで俺はとにかく命よりも金が大事やった。金儲けに奔走し、まさに守銭奴。1万円あれば1億円のビルを買ったろというぐらいの知恵を絞った。いろいろ荒稼ぎをしたのも事実。けれど、HTLV-1への感染で、もしかしたら死ぬかもしれないと思った途端、金への執着が命への執着に変わった。

 生かされているなら、自分にしかできないことをやろう。そう考えて、歌舞伎町での駆け込み寺の相談活動につながった。

 そこで得たものから、次々新しい発想を編み出している。俺は生き急いでいるし、徒党も組まへん性分なので、ボチボチやっている暇はない。猪突猛進で一気にやらんと。

 自らの構想の実効性を高めるために、日本駆け込み寺は3年前に公益社団法人格を取ったし、自分自身2年前に日本国籍を取得した。単なるNPO法人(特定非営利活動法人)で、代表が在日韓国人、しかも俺の風貌だと、企業に支援を仰いだり、国会議員に陳情に行ったりしても、ヤクザ者だと思われて冷たくあしらわれてしまう(笑)。だから、順を追って、戦略を練った。

 俺にとっては、今は情熱が資本金。それで走り抜いている。

 最後に、このインタビューを目にした企業経営者の方には、日本の足元を見てほしいというメッセージを送らせてもらいたい。カンボジアに学校を建てる、アフリカにビタミンを送る。海外へのそういった社会貢献活動は、それはそれで意味のあることだと思っている。けれど、日本は自殺者が年間3万人いて、DVやストーカー被害、いじめや虐待問題も後を絶たない。足元に養分を行き渡らせる活動にもぜひご協力・ご支援いただきたい。
  今 後 は 刑 務 所 出 所 者 の 人 材 派 遣 業 も
 
庄子:新宿駆け込み餃子のオープンにこぎ着けたことで、出所者支援の目的は果たされたととらえていいのでしょうか?

玄:いや、この先、出所者の人材派遣業をやりたいと思っている。新宿駆け込み餃子のような店を、全国各地に作っていくという方法もあるかもしれないが、それには莫大な資金が必要となる。それに、出所者にとって、本来は選択できる職場の幅が広い方が望ましい。

 刑務所からの出所者受け入れ企業の拡大を目指して、法務省は今年度から協力雇用主に奨励金を支払う制度をスタートさせた。それはもちろん結構なのだけれど、その中味は一定の基準を満たして、出所者を雇用すれば、月額2万~8万円を最長1年間支給するというもの。

 出所者を雇ったら奨励金をもらえると言っても、それ以前に、多くの企業は刑務所から出た人を使えるのか、使えないのか、もっと言えば、使っていいのかどうかがよく分からない。例えば、クビにさせる必要が出たらどうすればいいのか、一般の人よりクビにさせるのは怖いよな、恨まれるんちゃうかって思ったりする。

 だから、出所者の人材派遣業を通して、「3日でもいいから使ってみてください、お試しで」という取り組みを始めたい。3日間使ってもらって、それでよければ1カ月の試用期間。そこから次に、6カ月とか1年とかの契約を結ぶ。問題があればいつでも“返品”OK。責任を負うのは、派遣事業主。そういうふうにしてあげたら、企業側も出所者採用のハードルが低くなると感じている。

 このプロジェクトも再チャレンジ支援機構で行っていこうと準備を進めているが、資金がない。人材派遣の許認可を取るのに2000万円、それと運転資金で1000万円、計3000万円が最低でも必要になる。資金集めは簡単ではないが、必ず成功させて、実現にこぎ着けたい。

 それから、俺は出所者支援だけを全身全霊でやっているわけではない。ほかにも同時並行で、自分が非常に重要だと感じている2つの課題に今、取り組んでいる。

庄子:その中味は?

玄:一つ目の課題は、子供のいじめや虐待問題。この問題はますます陰湿化・深刻化している。

 子供が発信するSOSにしっかり対応できるよう「いのちのはがき」を作った。被害者の子供自身や被害者の近くで聞いた人間が、このはがきに必要事項を記入してポストに投函してもらえれば、「日本駆け込み寺」に届くようになっている。

 このはがきを、大手コンビニエンスストアチェーンに置いてもらえるよう、今、掛け合っている最中。学校に置いても、学校に行けていない子供たちがいるし、教師やほかの生徒の目線を気にして、はがきを手に取らない子供たちもいるからコンビニという発想。コンビニは24時間、365日開いているし。

 駆け込み寺にはがきが届けば、俺は必ず動く。これまで駆け込み寺に子供からの相談が実際に寄せられていて、対応している実績もある。

 一例として、9歳の女の子から電話が来た。親が再婚した。再婚相手のお父ちゃんが風呂に来る。見られる、触られる。母親に言ったら「違う、あんたのこと思うてやってるんや」と言われた。それで学校の先生に言ったら、「ママに言ったか」と聞かれ、「ママに言った」と答えたら、「あんたの勘違いや、風呂なんか誰だって…」と片づけられた。するとそれ以上、その子はしゃべられへんようなって、駆け込み寺に電話してきた。

 俺は一通り話を聞いて、母親も学校も全然だめだということが分かったので、すぐに児童相談所に連絡した。「●●ちゃんというから、話を聞いたって」って。結局、その娘は施設で一時預かりとなって、親と距離をあけた。すると、のびのび学校へ行くようになった。たった一人の大人が救えるんよ。

 とにかくいのちのはがきで、子どもを救いたい。大津や岩手のいじめ自殺、川崎の中一男子殺害のような悲惨な事件を、未然に防がんと。公益財団法人の日本駆け込み寺は、いじめ問題の第三者機関になることもできる。
 死んで第三者機関を設けるより、死ぬ前の第三者機関や。      つづく
庄子:出所者に働く場所を提供するだけではなく、彼らに対する一般社会の負のイメージや先入観の改善を目指したということですね

玄:その通り。敗者復活できる社会になって再犯を減らせれば、結局は被害者を生まないことにもつながる。それで、俺が代表を務める公益社団法人日本駆け込み寺とは別に、一般社団法人再チャレンジ支援機構を立ち上げ、出所者支援居酒屋を始めることにした。この構想に賛同してくれた元最高検察庁検事で弁護士の堀田力さんに、支援機構の代表を務めていただいている。

 それと、再チャレンジ支援機構では、ニート(若年無業者)や引きこもりと呼ばれている若者の社会復帰も支援している。1回や2回の失敗や挫折で社会からはじかれてしまってはかわいそうやろ。彼らももう1度社会の中に戻してやらんと。

 新宿駆け込み餃子はおかげさまで盛況で、評判を聞きつけた刑務所や少年院から働くことを希望する人たちを紹介したいとの相談も直に来ている。

  人 は つ な が り の 中 で 認 め ら れ れ ば 再 生 す る

庄子:元受刑者の方たちを採用するに当たって、何らかの基準や心がけていることなどはありますか?

玄:まず、新宿駆け込み餃子で採用できないのは、殺人や薬物、性犯罪などの重大犯罪者。ここは線を引いている。それ以外で、働きたい希望者とは、俺が一人ひとり、数カ月かけて継続的に面談・研修している。

 俺は彼らの身元引受人にもなるし、居住地の手配なども行っている。要するに出所者の“里親”。そこまで踏み込まないとね。単なる雇うだけではあかん。職場の中だけ指導・管理の眼を光らせたところで、多くはプライベートな部分でふらついてしまうのだから。

 まして歌舞伎町なら誘惑だらけや。金があればどこでも飲めるし、いろんな悪さをしようと思えば、恐らくあっさりできる。もっとも、だからこそここで働くことに意義がある。毎日が修行みたいなものだから。誘惑も多い街だけど、職務質問も毎日のようにかかるわな。

 それから、俺が一番心がけているのは、やり直そうという人間をすべて認めてあげること。過去を丸ごと受け止める。駆け込み寺で被害者だけでなく加害者対応もする中で、俺はその必要性をつくづく感じた。

 「前科三犯です」、「自分はこんな境遇で育った」、「周囲の環境がこうでした」…。こんな打ち明け話を聞いた際、俺は「分かった」と言って、すべて飲み込んでまず認めてあげることに徹する。前科者だからって日陰者にならんでええし、「罪と罰」ではないけれど、悔い改めたら罪は憎めど人は憎まずというのが俺のポリシーなので。

 誰かが一人、見守る、信じる、認めることによって、びっくりするほど人間は変わる。人はつながりの中で認められれば再生する。実際、本当にそうだから。

 新宿駆け込み餃子は元受刑者らに「研修の場」を提供することが運営の基本理念となっていることもあり、彼らが働く期間は、基本は3カ月、長くて6カ月としている。短いと感じるかもしれないが、他人に認められると、その期間だけで十分自信がついて、巣立っていける。実際、これまで駆け込み餃子のスタッフから既に何人かが “卒業”し、次の職場へと移っていった。そこで、正社員になることなどを目指している。    つづく
 日経ビジネスオンライン2015/10/03 (土) 9:03:■今週、この一節をご紹介します。
 「えっ、こんな子が」と思ったでしょ。それでええねん。一般の人にとって、前科者のイメージはきっと「怖い」「汚い」「きつい」「暗い」「危険」の“ 5K ”といったところ。誰も知り合いたいと思っていない。けれど、刑務所を出てきたといっても、案外普通の人であることが多い。こういう子らがいるというのを世間に知らしめたかった。一般の人にもぜひ出所者に対する偏見を取っ払ってもらいたいというのが俺の願い。
(玄秀盛氏 公益社団法人日本駆け込み寺代表理事)http://nkbp.jp/1JIuqdl
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 日本最大の歓楽街である新宿・歌舞伎町に今年4月末、「新宿駆け込み餃子」という、少々変わった名前の居酒屋がオープンした。一見、普通の居酒屋だが、刑務所や少年院を出た人がスタッフとして働く。
 開業を仕掛けたのは、公益社団法人日本駆け込み寺代表の玄秀盛氏。これまで13年にわたって、歌舞伎町でドメスティックバイオレンス(DV)やストーカー被害、多重債務、引きこもりなど、様々な難題の相談に応じてきた。来る者を拒まず、独特の関西弁で、トラブルからの脱出策を指南する。場合によっては被害者をかくまい、加害者と対決する。自らも壮絶な半生を送ってきた玄氏。だからこそ、もがき苦しむ人々のあらゆるSOSに応えたいとの思いは強い。
「たった一人を救うために自分がまず動く」――。これが玄氏のモットーだ。刑務所出所者支援の居酒屋のオープンに無事こぎ着けたが、持ち前の行動力で次なる目標の実現に向け、既にひた走る。
 「新宿駆け込み餃子」開店までの経緯、現在の問題意識、これから取り組む課題について話を聞いた。(聞き手は日経ビジネス:庄子育子記者)
【玄秀盛(げん・ひでもり)氏:プロフィール/ 公益社団法人日本駆け込み寺代表理事、一般社団法人再チャレンジ支援機構理事。1956年大阪市西成区生まれ。在日韓国人として生を受け、4人の父と4人の母の元を転々として育つ。中学卒業後、28もの業種を経験した後、不動産や金融など様々な事業を興した。2000年、白血病を起こす恐れのあるウイルスへの感染が判明し、金儲けの世界からの卒業を決意。2002年5月に日本駆け込み寺の前身のNPO法人日本ソーシャル・マイノリティ協会創立。2012年公益社団法人を取得。2013年日本国籍取得。2014年4月には一般社団法人再チャレンジ支援機構(代表理事・堀田力氏)を設立し、社会復帰が困難な刑務所出所者などの支援を行なっている】
 
庄子:まずは、新宿・歌舞伎町で居酒屋「新宿駆け込み餃子」を始めた理由を教えてください

玄:もともと自分自身、13年前から歌舞伎町で、悩みを抱えた人向けの相談活動を行ってきた。駆け込み寺というスタンスで、DV、ストーカー、家出、自殺志願、多重債務、家庭内暴力など様々な相談に乗ってきた。その数は3万件以上になる。
 駆け込み寺に来る相談者の多くは、暴力やストーカーの被害者。被害者からの相談に乗るだけではなく、加害者側にも必ず接触を試み、話をするのが俺の流儀。そうせえへん限り根本解決できないので。するとDVなどの加害者の3割近くに前科があることが分かった。
 前科者だからなかなか職にありつけん。そのため、配偶者やパートナーの女性を力ずくで離さんでおこうとする。被害を減らすには加害者への対応が欠かせないと感じた。
 
庄子:だから、出所者支援の居酒屋をつくったわけですね?

玄:以前は刑務所を出てきた人に、仕事を紹介すれば事足りると思っていたのも事実。それで実際に建築業や飲食店などの現場につなげた。もちろん、雇い主には前科があることをあらかじめ伝えて、理解してもらっていた。
 けれど、出所者は他人との意思疎通やコミュニケーションに難がある人が多く、職場になかなか根付かない。刑務所では自由な時間がほとんどなかったので、人とどう関わったらいいのか分からなくなってしまっている。
 加えて、同僚、ましてや顧客に自分の過去を決して知られてはならないと感じていて、自分の殻に閉じこもりがちになる。すると、職場で居場所がなくなって、いつしか「アイツは前科があるらしい」という話になる。
 そこから、前科者と決めつけられるのに時間はかからない。「だから目つきが悪い」「何しでかすか分からない」と言われ、職場で物がなくなれば、すぐに犯人扱いされてしまう。
 悩みを人に相談することもできなければ、結局また犯罪に手を染めてしまう可能性も高くなる。
 こりゃあかんということで、何かほかに方法がないかと考えた時に、それならばいっそのこと、居酒屋で出所者が働いていることを公言した店を作ればいいという発想になった。

 出 所 者 に 対 す る 偏 見 を 取 っ 払 っ て も ら い た い

庄子:実は、私は6月末ごろ、家族を連れて「新宿駆け込み餃子」に行ってみたんです。料理の味や店の雰囲気がどうなのかを探ってみたいと思って。若手の店員さんに何度か注文していたら、「実は僕、前科があるんです」と打ち明けられて、びっくりしました。見た目で判断するわけではないですが、さわやかな好青年風でしたので……

玄:「えっ、こんな子が」と思ったでしょ。それでええねん。一般の人にとって、前科者のイメージはきっと「怖い」「汚い」「きつい」「暗い」「危険」の“5K”といったところ。誰も知り合いたいと思っていない。
 けれど、刑務所を出てきたといっても、案外普通の人であることが多い。こういう子らがいるというのを世間に知らしめたかった。一般の人にもぜひ出所者に対する偏見を取っ払ってもらいたいというのが俺の願い。
 その意味で、何でもありの世界の歌舞伎町なら、懐が広いところがあるので、出所者が働く居酒屋が存在していても許されるし、はっきり言って日本一の歓楽街でこんな店をやれば目立つ。だから、世間の出所者に対するイメージを大きく変えるには、ここから発信していくことが大事だと思った。

庄子:出所者に働く場所を提供するだけではなく、彼らに対する一般社会の負のイメージや先入観の改善を目指したということですね

玄:その通り。敗者復活できる社会になって再犯を減らせれば、結局は被害者を生まないことにもつながる。それで、俺が代表を務める公益社団法人日本駆け込み寺とは別に、一般社団法人再チャレンジ支援機構を立ち上げ、出所者支援居酒屋を始めることにした。この構想に賛同してくれた元最高検察庁検事で弁護士の堀田力さんに、支援機構の代表を務めていただいている。

 それと、再チャレンジ支援機構では、ニート(若年無業者)や引きこもりと呼ばれている若者の社会復帰も支援している。1回や2回の失敗や挫折で社会からはじかれてしまってはかわいそうやろ。彼らももう1度社会の中に戻してやらんと。

 新宿駆け込み餃子はおかげさまで盛況で、評判を聞きつけた刑務所や少年院から働くことを希望する人たちを紹介したいとの相談も直に来ている。

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庄子:元受刑者の方たちを採用するに当たって、何らかの基準や心がけていることなどはありますか?

玄:まず、新宿駆け込み餃子で採用できないのは、殺人や薬物、性犯罪などの重大犯罪者。ここは線を引いている。それ以外で、働きたい希望者とは、俺が一人ひとり、数カ月かけて継続的に面談・研修している。

 俺は彼らの身元引受人にもなるし、居住地の手配なども行っている。要するに出所者の“里親”。そこまで踏み込まないとね。単なる雇うだけではあかん。職場の中だけ指導・管理の眼を光らせたところで、多くはプライベートな部分でふらついてしまうのだから。

 まして歌舞伎町なら誘惑だらけや。金があればどこでも飲めるし、いろんな悪さをしようと思えば、恐らくあっさりできる。もっとも、だからこそここで働くことに意義がある。毎日が修行みたいなものだから。誘惑も多い街だけど、職務質問も毎日のようにかかるわな。

 それから、俺が一番心がけているのは、やり直そうという人間をすべて認めてあげること。過去を丸ごと受け止める。駆け込み寺で被害者だけでなく加害者対応もする中で、俺はその必要性をつくづく感じた。

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〇カンファレンス午前中は、住宅・建設・不動産業界向けの講演
 「住宅建設業界のイノベーション新しい価値提案マネジメント」
 新建新聞社 代表取締役 三浦祐成氏の講演もお聞きいただけます。
■セミナー概要
 【日時】2015年10月19日(月)9:30開場/10:00開始 17:00終了
 【会場】牛込箪笥区民ホール
     (東京都新宿区箪笥町15番地)定員】400名 【費用】無料
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【提携企業名】
株式会社ベーシック
住所:東京都新宿区津久戸町1-1-201
お問い合わせ http://jinjibu.jp/measure.php?act=advopml&id=889&idx=5
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の連絡先にお願いいたします。

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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
      東  瀧    邦  次  様

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――いわき市のおてんとSUN企業組合の試み[太田 康子]
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日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
     ヘ  ッ  ド  ラ  イ  ン     ニ  ュ  ー  ス
 事務局報告 第140号                 2015年 9月30日発行
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◎  2 0 1 5 / 9/ 1 ~ 2 0 1 5 / 9 / 30 の当Blog「掲載テーマ一覧表」

   日 付                  タイトル
2015年9月30日     「日本生涯現役推進協議会」:会報140号
2015年9月29日     NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報120号
2015年9月28日     臨時理事会:かい援隊八重洲分室発進
2015年9月27日     10/17開催:第二部 サミットスピーチ紹介
2015年9月26日     総裁再選:新三本の矢に生涯現役社会
2015年9月25日     草野氏『生涯現役を貫くには・・・』語る③
2015年9月24日     草野氏『生涯現役を貫くには・・・』語る②
2015年9月23日     草野氏『生涯現役を貫くには・・・』語る①
2015年9月22日     生涯現役30周年記念:推進事業へ発進
2015年9月21日     J.I.Mail News No.723/2015.09.17ご紹介
2015年9月20日     高連協講座「シニアの健康寿命の伸長」
2015年9月19日     産経News:生涯現役の街づくりを考える
2015年9月18日     SANSPO.COM:こころの火は消えない2
2015年9月17日     SANSPO.COM:こころの火は消えない1
2015年9月16日     高齢者雇用支援地域ワークショップ案内
2015年9月15日     あなたの老後はミゼラブル?それとも・・
2015年9月14日     理事会・第357回塾・③生涯現役Summit
2015年9月13日     第3回:生涯現役サミット/第二部スピーチ
2015年9月12日     日刊Sports:50年記念公演「生涯現役で」
2015年9月11日     9/17(木):情報セキュリティ・サミット
2015年9月10日     栃木県:自治体連携「シニアサポータ-」
2015年9月 9日     9/16日:9月理事会・第357回生涯現役塾
2015年9月 8日     栃木県「出張相談でシニア活躍後押し」 
2015年9月 7日     高橋氏「絵本『ひまわりのおか』朗読会」
2015年9月 6日     10/5開催「リーガルテック展2015」ご案内
2015年9月 5日     News Asahi:地方創生・地域社会シンポ
2015年9月 4日     毎日新聞Web:安保法案これだけの危険
2015年9月 3日     J.I.Mail News No.721:2015.09.03ご紹介
2015年9月 2日     10/25・26『自治体財政研究会』案内紹介
2015年9月 1日     加藤特許事務所:知財とびうめ便り44号      以 上
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◎   30周年感謝  『第三回 生涯現役サッミト』開催ご案内

30周年感謝  第3回 生涯現役サミット

「生涯現役」とは、あなたご自身「生きがい実現への人生」です!
    家族近隣楽しくなれば、本当の『生涯現役社会』へと変革します。
私たちが志す目標は、未来の夢と希望を仲間たちと創れる活動です。
    それに挑む仲間の労苦や喜び・感謝の念は必ずや皆様に伝わります。
その波動から『生涯現役プラットフォーム』は各地域で創られます。
    連携団体や企業・行政総て生涯現役発進源出動を待機の好機です。
当感謝会にご賛同の皆様は即「生涯現役社会創り」立役者なのです!
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日 時/ 2 0 1 5 年 1 0 月 1 7 日(土) 開場 1 3 : 1 0
開演: 1 3 : 3 0  ~  終了: 1 6 : 5 0
場 所/ 公益財団法人 東京しごと財団・地下大講堂
     〒102‐0072 東京都千代田区飯田橋3-10-3/TEL:03-5211-1571
     ご案内URL=http://www.shigotozaidan.jp/map2.html
協働費/ 前 売 券 1, 0 0 0 円( 当 日 券: 2, 0 0 0 円 )
主 催/ 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
     〒103-0028  東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館B2F
     TEL:03-3517-6667    FAX:03-3517-6668
     ホームページ:http://www.sgsk.net
    問合せ先:info@sgsk.net
協 賛/ NPO ライフ・ベンチャー・クラブ/(株)かい援隊本部/(株)メタリンク/
(株)日本コンピュータ・ダイナミクス/東京エグゼクティブ・サーチ(株)/
(一社)高齢者活躍支援協議会/(NPO 関東シニアライフアドバイザー協会
後 援/ 高 齢 社 会 N G O 連 携 協 議 会
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【スケジュール 】
司  会 吉田あつみ(日本生涯現役推進協議会 事務局長/NPO法人LVC 理事)
開会宣言 中 上  崇
    (開催実行委員長/株式会社メタリンク 代表取締役社長/生涯現役協 理事)
     下條 武男(日本生涯現役推進協議会 名誉顧問)
第一部 基 調 講 演    1  3 : 4  0 ~ 1  4 : 2  0
講 師:東瀧 邦次(日本生涯現役推進協議会/NPO法人 LVクラブ 代表)
略 歴:1984年、25年間のサラリーマン稼業を廃業、準備一年後、自主独立型脳力活用の生涯現役実践家仲間/任意団体ライフ・ベンチャー・クラブ(LVC)創設。1985生涯現役実践道場・月例生涯現役塾を発足。現在356回継続中。その間に首都圏主要鉄道沿線を拠点に各生涯現役・社会参加の14地域会創設を主導。1988年・1993年「生涯現役社会づくり」推進を目論む商標権取得。その使用許諾依頼先行政団体に無償協力。2004年日本生涯現役推進協議会創設。2005年ライフ・ベンチャー・クラブNPO化。2015年生涯現役塾創設30周年記念感謝会の「日本生涯現役推進協議会」主催10/17サミット開催。
テーマ:『 生 涯 現 役 3 0 周 年 感 謝   
          生 涯 現 役 社 会 実 動 体 験 ス ピ ー チ 』
第二部  生 涯 現 役 実 践 の 仲 間 た ち   
                   1  4 : 2  0  ~ 1  6 : 0  0
(コーディネーター/共通テーマ)
  東瀧 邦次(日本生涯現役推進協議会/NPO法人ライフ・ベンチャ-・クラブ 代表)
実践発表テーマ/ 生 涯 現 役 推 進 活 動 に つ い て
             私 は 具 体 的 に こ う 貢 献 す る
(スピーカー/演 題)
◎ 柳原 正年(富山社会人大楽塾 代表/日本生涯現役推進協議会 理事)
   「 生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
           社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開 」
◎ 八久保宜美(株式会社 スリービーンズ 代表取締役)
  「 ネ ッ ト 展 開 一 夜 に し て な ら ず

           突 破 口 に す る た め の 発 信 力 」
◎ 井上  仁(フクシマ復興応援ネットワーク/プロジェクト実行責任者 事務局 )
   「 生 涯 現 役 パ ワ ー で フ ク シ マ
           再 生 農 業 ビ ジ ネ ス 開 拓 」
◎ 武 井  昭(有限会社 介護けやき/NPO法人市民ビジネスサポートセンター 代表 )
  「 生 涯 現 役 実 践 家 と し て
            地 域 社 会 で の 生 き が い 人 生 」
◎ 島崎 甲介( 株式会社 ショーテル 特命相談役 )
  「 生 涯 現 役 社 会 実 現 へ の 
           共 感 ネ ッ ト ワ ー ク 開 発 推 進 」
◎ 高橋 育郎( ふるさとの歌を歌う会 代表/NPO法人 LVクラブ 理事 )
  「 奇 跡 を 生 み だ す 
        生 涯 現 役 社 会 づ く り の 全 国 展 開 を ! 」
( 休 憩/名 刺 交 換 ほ か   1  5 : 0  0 ~ 1  5 : 1  0 )
◎ 竹村 之宏( 多摩大学名誉教授/ 竹村塾主宰/ 日本生涯現役推進協議会 理事 )
 「 生 涯 現 役 時 代 の 生 き 甲 斐 と  
        社 会 参 加 活 動 の 生 き 様 創  り 」
◎ 門口 泰宣( 生 涯 現 役 か な ざ わ 会 代表世話人 )
「 地 域 密 着 型 の 仲 間 づ く り で 
        生 涯 現 役 社 会 創 り を 目 指 す 」
◎ 林  潤 二(株式会社 ロジスティックス・サービス 代表取締役)
 「 セ カ ン ド ラ イ フ サ ポ ー ト に よ る        楽 し い 生 涯 現 役 社 会 創 り 展 開 」
◎ 上山  祐幸 ( CEO of Fabius Reserch Network for Public Policy )
 「 市 民 全 員 で 考 え る 安 全 保 障 
       ― 民 間 防 衛 の 視 点 か ら 考 え る ― 」
◎ 持田 昇一( 生涯現役ゼロワンクラブ・オープンシステムPM )
  「 ゼ ロ ワ ン ク ラ ブ 人 生 二 毛 作 で
        社 会 に 役 立 つ ベ ン チ ャ ー を サ ポ ー ト 」
第三部  生 涯 現 役 推 進 交 流 会  1  6 : 0  0 ~ 1  6 : 4  0
第一部/第二部  出 演 の 発 表 内 容、
    [ 生 涯 現 役 社 会 づ く り ] 全 般 の 会 場・出 演 者 意 見 交 流
(コーディネータ-/決意表明)
◎ 新川 政信( ㊑かい援隊本部 代表取締役会長/生涯現役協 理事 )
  ㊑ か い 援 隊 本 部 の 数 値 目 標 と 夢 の あ る
  「 生 涯 現 役 社 会 づ く り 」 へ の 具 体 施 策 決 意 表 明
閉会挨拶  江島  優(東京エグゼクティブ・サーチ㊑ 代表取締役会長)
                    1  6 : 4  0 ~ 1  6 : 4  5
二次会案内  水上 久忠(開催実行副委員長・NPO LVクラブ 理事)
                                              以 上
N P O 法 人  ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ  
        ホ  ッ  ト  ラ  イ  ン   ニ  ュ  ー  ス
事 務 局 報 告 第 120 号                  2015年 9月29日 発行
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◎ 九月定例「生涯現役協&NPO/LVクラブ合同理事会」ご報告

日 時: 2 0 1 5 年 9 月 1 6 日(水曜日)  1 5:0 0 ~ 1 7 : 1 0
場 所:ライフ・ベンチャー事務所
出席者:伊藤幸男、上山祐幸、内山 優、王 浩、高橋育郎、竹村之宏、中上  崇、中島 信、新川政信、葉倉峰雄、東瀧邦次、水上久忠、持田昇一、八久保宜美、湯浅雅文、吉田あつみ、(敬称略/50音順)計16名 
議 題:
【 前 回 審 議 事 項 結 果 報 告 】
 
Ⅰ   生 涯 現 役 3 0 周 年 記 念 推 進 事 業 審 議

 日本生涯現役推進協議会は、30周年を機に大飛躍を企図する。
 具体的には以下の三事業を大きく展開する。また、その三事業を確実に実現する為、国民運動体制整備を強化する。具体的には常駐事務局を新設し全国展開の足場とする。よってもって 生涯現役百万人国民運動の志を果たす。

1.  事  務  局  の  新  設
  2015/10/1~日本生涯現役推進協議会事務局を設置する。事務局長は株式会社かい援隊本部の協力により、吉田あつみ理事(株式会社かい援隊本部課長兼務発令)にお願いする。常駐は月~金(日曜・祭日を除く)9:00~18:00 とし、役員・会員各位のより一層の利便を図る。(いつでもお気軽にお立ち寄り頂ける環境を提供)

2.  三  事  業
①  法人会員・会員の推進・増強事業
  数値目標は、一万団体百万人。会員増強は株式会社かい援隊本部に委託し、かい援隊本部は 法人会員増強営業部隊『生涯現役プロデューサー』を編成し、その負託に応える。
②  雇われない生き方タスクフォース事業
  現理事・会員の知識・経験・技能・人縁を総結集しタスクフォースを編成する。中上理事創設の「ゼロワンクラブ」を中心にタスクフォースを編成し社会に役立つソーシャルベンチャーを支援。よってもって広く社会に貢献。即ち、日本生涯現役推進協議会を日本版シリコンバレーとする。
③  生涯現役実践プラットフォーム推進事業
  元祖生涯現役東瀧代表が生涯現役を唱えて30年。生涯現役の哲学は日本全国あまねく行きわたった。されどその生涯現役を実践するプラットフォーム即ち働く場と生き甲斐の場は社会的に十分用意されていない。
  そこで、元気シニア(3300万人)の多様な働く場と生き甲斐を提供する事業を展開する。具体的なプラットフォーム創りは株式会社かい援隊本部に委託する。即ち、かい援隊本部は日本生涯現役推進協議会の実行部隊としてその任にあたる。併せて、かい援隊本部は日本生涯現役推進協議会と一体運営とする為、協議会内に2015/10/1より分室を新設する。  
  具体的な数値目標は、2025年までに100万人の働く場即ちプラットフォームを提供する。よってもって社会に貢献する。
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◎  九月定例会:『第357回 生涯現役シリーズ塾』ご報告

第3 5 7回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
      生  涯  現  役  に  取  り  組  む  第  九  弾
           生涯現役社会づくりで オンリーワンの生涯現役実践道場

日 時: 2 0 1 5  年  9  月  1 6  日 (水)
〔生涯現役実践塾〕    1 7 : 3 0 ~ 1 9 : 3 0 
会 場: 八  重  洲  口  会  館  会  議  室
        東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館 B2F
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テーマ:③ 生 涯 現 役 サ ミ ッ ト 提 言 :
    「 わ た し の 生 涯 現 役 社 会 づ く り
                    挑 戦 は こ れ で す ! 」
 旨: ③生涯現役サミット:事前「わたしの生涯現役社会づくり挑戦ご報告」②発表
進行役; 東瀧 邦次( 日本生涯現役推進協議会・NPOライフ・ベンチャー・クラブ 代表 )
内 容: 2015年10月17日(土)午後、東京都しごと財団大講堂で、私たちNPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ
     加盟の日本生涯現役推進協議会による『30周年感謝:③生涯現役サミット』が開催され、そのスケジュール第二部では、当生涯現役シリーズ塾前356回の発表①、及び今回第357回の下記内容②での発表内容を予定。各発表者の発表時間は総て10分のポイント力点の要旨で発表終了後は全員参加提言会。
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講 師: 竹村  之宏 ( 多摩大学 名誉教授/日本生涯現役推進協議会 理事 )
略 歴: 1969年京都大学卒業。機械メーカー、東海大学助教授、多摩大学教授、浜松大学教授を歴任。日本生涯現役推進協議会理事、22世紀学会副理事長、日本開発工学会顧問のほか、東京竹村塾(八重洲)を始め、大阪・浜松等の各竹村塾主宰により、生涯現役時代の生きがい創り展開活動で鋭意勇躍中。
講演A: 「生涯現役時代の生き甲斐と
社会参加活動の生き様創り」
内 容: 高齢化社会は豊かさの証明で、少子高齢化は先進国共通の現象。少子高齢化を嘆くより自己シニア期をどう過ごすかが重要。生涯現役時代をどう生きるか、他人に依存することをやめる。自立する
自分を活かす場を作る・参加する・パソコン教室、学習塾、趣味の会・異業種交流会の設立・参加
等の他自分史をまとめる・学習ノートを日課とする。「生涯現役実践自分史」目標で生き様を創る。
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講 師: 上山  祐幸
( CEO of Fabius Reserch Network for Public Policy/Associate Columnist of The Indian Economis )
略 歴: 航空自衛隊出身。2012年、市民の視点から外交・安全保障問題を考えるシンクタンクである戦略問題研究所を設立し、安全保障政策の立案や提言に取組む。2015年、3つのシンクタンクから構成されるシンクタンク・コンソーシアムであるファビウス・リサーチ・ネットワークを設立して取り扱う分野を広げるとともに、インディアン・エコノミスト誌のアソシエイト・コラムニストに招聘され、国際的な活動を開始。
演題B: 「市民全員で考える安全保障 
―民間防衛の視点から考える―」
内 容: 民間防衛とは、日本に降りかかった様々な難事―紛争や災害―が起きた時にまず自分自身で何ができるのかについて考え、行動すること。民間防衛の実施こそ、自分自身の生命と財産を守るために必要なことであるにもかかわらず、日本の安全保障政策において民間防衛の考えはあまり定着してきませんでした。今回は沖縄県石垣市での事例を基に、市民全員で考える安全保障についてお話します。
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講 師: 門口  泰宣  ( 生涯現役かなざわ会 代表 )
略 歴: 東滝さんと同じ大阪外語大学卒業。サラリーマン時代は一貫して海外営業業務に従事。富士通で第一次定年後、関係会社等で75歳まで現役勤務を続けた。その合間にライフベンチャークラブの薫陶を受けて、生涯現役を旗印にする団体として、1993年に首都圏で11番目となる「生涯現役かなざわ会」を設立した。超高齢社会の見本を示す「生涯現役実践モデル」を京浜急行沿線で鋭意展開している。
演題C: 「地域密着型の仲間作りで
生涯現役を目指す」
内 容: 横浜市金沢区の居住拠点で、主たる対象は近隣沿線シニアをとし、“遠くの知人より、近くの他人”の絆創生を通し、自己の生きがいを見付け、地域社会活性化に貢献することを目標としている。主な活動は、会員全体対象の「生涯現役講座」を年6回開催、日常的には目的別編成のグループ単位の活動を督励。現会員数160名で複合的活動と男性75%構成に特色ある地域活動では異彩的存在。
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講 師: 林   潤 二( 株式会社 ロジスティックス・サービス 代表取締役 )
略 歴: 1995年石川県金沢市にて、総合物流サービス株式会社ロジスティックス・サービス設立。食品に特化したアウトソーシングの物流サービスを開始。1998年本社を東京都移転、現在は関東5支店、北陸3支店、札幌支店を併設し、オーナードライバー600名が在籍。2008年北海道富良野市で、農業生産法人株式会社北星ファーム設立。現在、定年退職者及び女性の社会参加活躍の場を積極的に推進中。
演題E: 「セカンドライフサポートによる
楽しい生涯現役社会づくり展開」
内 容: 弊社運営の「セカンドライフサポート」システムにより、楽しみながら仕事できる喜びこれ如何が。夏場の暑い時期は北海道富良野市で農作業、冬場は東京で物流業を行ったり、色々な仕事のパターンを作り出しながら、ネットワークプラットフォーム展開の、充実した生涯現役セカンドライフ人生。
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講 師: 持田  昇一 (生涯現役ゼロワンクラブ・オープンシステムPM )
略 歴: 2012年より一般社団法人日本開発工学会・コーディネート経営研究会主査。新規事業の最適化のため企業・個人・団体等が連携するコンソーシアム事業の研究、地域見守りシステムなど新技術による
     ソーシャル・キャピタル(社会的つながり)形成などのテーマに取り組んでいる。
演題B: 「生涯現役ゼロワンクラブ人生二毛作で
    社会に役立つベンチャーをサポート」
内 容:《あなたの人生にベンチャーを!》第二の人生に挑むシニアと新時代ソーシャル・ベンチャーが出会うマッチング・プラットフォームをネット&リアル上で展開します。シニアとベンチャーが手を組むことでこれまでにない新時代のソーシャル・キャピタルが生まれ、生涯現役社会、地域ネットワーク、クロスカルチャー(文化交流)、クロスゼネレーション(世代交流)を進める大きな力となります。
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参加費: 会員/ 1,0 0 0円   一般/ 2,0 0 0円
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
    東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館 B2F
電 話:03(3517)6667    Fax:03(3517)6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL:http://www.sgsk.net or http://sgsk.net/70890
…………………………………………………………………………………………………
第357回 生涯現役シリーズ塾 参 加 申 込 書   
2015 年  月  日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛

氏 名:______     

TEL or FAX or Mail _
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会  &
  NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ    ご  関  係   皆   様


いつもお元気に「生涯現役社会づくり」推進活動のご支援を感謝します。

10月17日(土)しごと財団『30周年感謝 第3回生涯現役サミット』開催もあと2週間余りとなり、生涯現役協ご関係皆様には、周囲のご関心ある皆様方に鋭意ご参加をお勧めくださっておられることと存じ上げます。

かねて理事会議事録でご連絡済ライフ・ベンチャー生涯現役グループ&かい援隊本部『生涯現役社会づくり』推進事業一体化による八重洲分室移転作業もお陰様で無事終了しましたので、その合流発足会も兼ねての臨時理事会を下記により、開催させていただきます。

どうか万障おお繰り合わせの上、ご参画ご協働にご尽力の程願います。下記お申込みでご予約の返信をくださり、ご協力いただけると幸いです。

【 か い 援 隊 本 部 分 室 移 転 合 体 理 事 会 】

日 時: 2015年10月1日(木)  14:00~16:00

会 場: ライフ・ベンチャー事務所

内 容: 
① 生 涯 現 役 3 0 周 年 記 念 推 進 事 業 審 議

 日本生涯現役推進協議会は、30周年を機に大飛躍を企図する。
 具体的には以下の三事業を大きく展開する。また、その三事業を確実に実現する為、国民運動体制整備を強化する。具体的には常駐事務局を新設し全国展開の足場とする。よってもって 生涯現役百万人国民運動の志を果たす。

1.  事  務  局  の  新  設
  2015/10/1~日本生涯現役推進協議会事務局を設置する。事務局長は株式会社かい援隊本部の協力により、吉田あつみ理事(株式会社かい援隊本部課長兼務発令)にお願いする。常駐は月~金(日曜・祭日を除く)9:00~18:00 とし、役員・会員各位のより一層の利便を図る。(いつでもお気軽にお立ち寄り頂ける環境を提供)

2.  三  事  業
①  法人会員・会員の推進・増強事業
  数値目標は、一万団体百万人。会員増強は株式会社かい援隊本部に委託し、かい援隊本部は 法人会員増強営業部隊『生涯現役プロデューサー』を編成し、その負託に応える。
②  雇われない生き方タスクフォース事業
  現理事・会員の知識・経験・技能・人縁を総結集しタスクフォースを編成する。中上理事創設の「ゼロワンクラブ」を中心にタスクフォースを編成し社会に役立つソーシャルベンチャーを支援。よってもって広く社会に貢献。即ち、日本生涯現役推進協議会を日本版シリコンバレーとする。
③  生涯現役実践プラットフォーム推進事業
  元祖生涯現役東瀧代表が生涯現役を唱えて30年。生涯現役の哲学は日本全国あまねく行きわたった。されどその生涯現役を実践するプラットフォーム即ち働く場と生き甲斐の場は社会的に十分用意されていない。
  そこで、元気シニア(3300万人)の多様な働く場と生き甲斐を提供する事業を展開する。具体的なプラットフォーム創りは株式会社かい援隊本部に委託する。即ち、かい援隊本部は日本生涯現役推進協議会の実行部隊としてその任にあたる。併せて、かい援隊本部は日本生涯現役推進協議会と一体運営とする為、協議会内に2015/10/1より分室を新設する。
  具体的な数値目標は、2025年までに100万人の働く場即ちプラットフォームを提供する。よってもって社会に貢献する。
②  そ の 他 提 案 事 項 審 議
                                        以 上
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『あなたと日本を元気に!』させる 生涯現役実践道場への 積極ご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と民活力の盛り上がる大輪が拡がります!
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2014年秋期:実施サミット/2015年春・秋期:開催日(各土曜13:30~16:50)
①Summit 11/8(済)    ②Summit 4/25(済)    ③Summit 10/17(予定)
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2015年10月(理事会/15:00 & 生涯現役塾/17:30)~2016年3月【時間注意】
10/28     11/24    12/16 1/27 2/24    3/23
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日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
      NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
              代 表   東   瀧     邦   次      
TEL:03-3517-6667       FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net
URL: http://www.sgsk.net    
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook:http://www.facebook.com/sgsk.net/
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         1 0 月 1 日 開 催 臨 時 理 事 会 参 加 申 込 書
                                 2015年9月  日

氏 名____________  E-mail__________
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会  &
  NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ    ご  関  係   皆   様

  いつもお元気に「生涯現役社会づくり」推進活動のご協働を感謝します。
  柳原です。   お世話になっています。
10月17日のサミットスピーチ内容をお送りします。 昨日FAX送付の内容を変更していますので、よろしくお願いします。
  なお、実行委員会の皆様にブログでお知らせください。
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  生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
              社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開
               
           元気シニア応援ネット「冨山社会人大楽塾」代表 柳原 正年
              
  富山社会人大楽塾は、本年6月に元気シニアの健康いきがいづくりの利便性(convenience)を高める拠点として、「生涯現役コンビニ大楽サロン = 以下 大楽サロン という」を開設しました。
  大楽サロンは、地域において「癒しと交流」をテーマに元気シニアの健康・生きがいづくり支援を行うもので、現在富山県内27か所で開設しています。
  運営は、社会人大楽塾が育成認定する専門資格者、
 ①大楽「コーディネーター」は生涯現役を楽しむ地域会、
 ②大楽「ディレクター」は公民館等で行う男性向け生きがい交流会の講師、
 ③大楽「健康福祉インストラクター」は女性向け健康教室の指導等、
が担っています。
  運営形態は、社会人大楽塾直営3か所、地域公民館提携型5か所、介護施設提携型19か所で、健康寿命を延ばす介護予防体操教室が中心です。
  しかし、その参加者はほとんど女性であるため、男性向け勉強交流会の場を提供するメニューを提供する大楽「ディレクター」の育成に力を入れていきます。
  今後は、冨山社会人大楽塾を「癒しの冨山」発信基地として、全国にそのノウハウを提供する「社会人大楽塾」元気シニア応援ネットワークを展開し、生涯現役に関する専門知識とノウハウを持った人材を育成する資格認定事業をメインに、元気シニアの多方面にわたる活動のニーズ(無償ボランティア・有償ボランティア・生きがいづくりのジョブチャレンジ)を支援していきたいと思います。
  2年後の平成29年度には、国の介護保険改正に伴う「健康生きがいづくり事業」が地方自治体に移管され、地域の生涯現役活動の担い手が必要となります。社会人大楽塾は生涯現役活動のリーダーを育成することで地域社会に貢献したいと考えています。
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会  &
  NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ    ご  関  係   皆   様

  いつもお元気に「生涯現役社会づくり」推進活動のご協働有難うございます。
  生涯現役かなざわ会の門口泰宣です。   今回サミットではご一緒させていただきます。
  生涯現役サミット用の資料を下記のとおり改定しましたので差し替えをお願いします。
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 「 地 域 密 着 型 の 仲 間 作 り で 
           生 涯 現 役 社 会 創 り を 目 指 す 」
                       生涯現役かなざわ会 代表 門口 泰宣

1) 地 域 会 の 活 動
 
 首都圏鉄道の沿線単位で地域を拠点に生涯現役を旗印にする団体の設立
  *かつて14団体が発足したが、半分近くは解散、休止状態
  *自由時間の積極的活用
  *男性の地域デビューへのいざない
  *広域を目指すより、地域密着型志向

 会社と地域の会の人間関係
 会 社 では  指示・命令が必要   効果と結果を重視    教える・教わる
 地域会では  自主的行動       過程が大事        共に学ぶ
  
 *難しい理論より日常生活に活路を見出す
   *知的好奇心の満足
   *縄のれんへの郷愁

 *医療・介護に頼る長寿社会の危機
   “ 病まない ” “ ボケない ” “ こけない ” の三ないの “ 華流老人”
   笑い(和来)は平和の象徴、NK細胞を活性化
   いつまでも社会を支える気概で生涯現役実現

2) 点 か ら 面 へ の 展 開
   *先ず東京都下から再チャレンジ → 関東全域 → 全国展開
   *リーダの公募
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From: takahasiikuo
Sent: Thursday, September 17, 2015 2:11 PM
To: info@sgsk.net ; 水上久忠/mizukami
Subject: 10月17日 サミット資料

こんにちは。  高橋育郎
 10月17日 サミットの資料 添付いたしました。
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           奇 跡 を 生 み だ す 生 涯 現 役
                          2015・10・17 高橋育郎

  生涯現役を続けていると奇跡が生まれるという話です。
  私は昭和63年12月にライフ・ベンチャー・クラブ(生涯現役実践道場)に入会。
  そのとき代表から開口一番聞かれたことは、「あなたの得意技は何ですか」。私は即答した。「音楽、とりわけ歌を歌うこと。そして歌を作ることです」すると「それでは、その得意技に磨きをかけて、世のため人のためになるよう、それを生き甲斐にして、実践し継続して行きなさい。実践と継続こそが生涯現役の命。そこが生涯学習とは違うところ」といわれ、さらに脳力開発を教えられ、代表の著書「ライフ・ベンチャーのすすめ」と城野宏の脳力開発「情勢判断学と行動学」をいただいた。ここで生涯現役を知り、脳力開発に勇気をもらって、自分の道を歩みだすことができた。元国鉄職員からJRになって一年経った第二の人生への転身。いわゆる人生二毛作のへの出発だった。
  私の活動が具体化したのは、月例セミナーで、代表から休憩時間に「みんなで歌いましょう」の時間を与えられこと。それが引き金になって理解ある会員が、世間に出て、広く一般に呼び掛けて「歌の会」をやるよう薦められ、都の施設を借りるなどのお膳立てをしてくれた。そこで平成4年12月に会を始めることができた。それが今に続く「心のふるさとを歌う会」である。そして、翌年4月からは憧れの「日本童謡協会」に入会の夢を果たした。
  「千葉県作詞作曲家協会」には、JRを退職寸前に入っており、各種同人誌も送られてきて作詞作曲の機会が増えてきていた。童謡協会に入ってからは、童謡の作詞作曲に熱を入れた。「童謡祭」には積極的に参加し、平成13年の「大きな木はいいな」(作詞)は、21世紀の愛唱歌になって童謡集に収められ出版された。ラジオでも放送されるようになって、22年の「全国童謡歌唱コンクール」で大人部門金賞を受賞した。また、この年には「童謡祭」で歌われた「ざくろ」(作詞)が東京都児童作曲コンクールの課題詩になった。
  24年には、こうした実績からドイツ・カールスルーエ日独協会合唱団と交歓音楽祭を中央区とドイツ大使館共催の元、日本橋社会教育会館(私の歌の会の施設)で開催することができた。今年は、東日本大震災で津波の犠牲になった被災地の復興支援の歌を依頼されて作詞作曲するに至った。

  生涯現役は自己発見と自己実現の場。そして「自利他利」の実践と継続の場。
  私は、「奇跡を生みだす生涯現役」のモデル的存在として、生涯現役を社会に広くアピールして、これからも命あるかぎり、活動を続けたいと思っている。(以上)               
  自民党安倍晋三総裁の一昨24日(木)無投票再選が両院議員総会で正式決定されたのに伴い、安倍首相は党本部での記者会見で「アベノミクス第2ステージ移行」経済最優先の政権運営を表明。2020年への新たな「3本の矢」構想を発表しました。

  新3本の矢とは、①希望を生み出す強い経済、②夢を紡ぐ子育て支援、③安心につながる社会保障・・・の3項目という訳です。昨25日(金)付日本経済新聞朝刊トップ記事見出しでは、総裁再選会見として「出生率1.8%へ子育て支援」「介護離職ゼロをめざす」を掲げる反面、「問われる具体策」【解説:政治部佐藤 理】で以下の記事があります。

  「新3本の矢」は具体策が見えない。国内総生産(GDP)600兆円目標は何時までに、どうやって実現するかを示していない。経済最優先の高目標を裏付ける成長戦略を見せる必要があるが、具体施策欠落では「アベノミクス第1ステージ」で膨張した市場期待が尻すぼみとなる。

  「旧3本の矢」は、「大胆な金融政策」「機動的財政政策」「投資喚起の成長戦略」だが、金融政策は日銀協力の金融緩和で円安・株高のアベノミクス基盤を築いた。財政政策は一時的刺激策で評判はいまひとつ。市場期待の成長戦略は「道半ば」と言われ続けたままで、「新3本の矢」に成長戦略の用語が見えない。

  1本目の矢「希望を生み出す強い経済」説明中に、「生産性革命」「投資や人材を日本に呼び込む」とあったが、経済成長につながるのか? 農協改革や雇用改革のような痛み伴う目玉政策を打出せば、市場も「企業がどう生産性向上を計るか」描けた筈。来夏参院選を控え、業界団体など反発危惧の岩盤規制改革を避ければ、成長どころか株価や内閣支持率にもマイナスだ。

  「子育て支援」「社会保障」重視策は評価できるが、具体的にどう進めるか、財源問題も避けて通れぬ。結局の所「旧3本の矢」同様に第2ステージで問われるのも具体策の如何であることは間違いない・・・と解説している。

  そして、その日経新聞同日付4面下段に、安倍総裁会見要旨の【冒頭発言】記事が掲載され、見出しに「50年後も人口1億人」「 生 涯 現 役 社 会 を め ざ す 」とあります。アベノミクス第2ステージは1億総活躍社会をめさす国家意思の明確化で、人口1億人維持の少子高齢化に歯止めをかけると説明しています。

  新第1の矢のターゲットは、戦後最大の経済、国民生活の豊かさ、国民総生産(GDP)600兆円目標に雇用増大と給料増による消費拡大、生産性革命と経済圏グローバル化での投資や人材の日本への呼び込み政策、地方活性化のふるさと振興策を述べています。

  新第2の矢の夢を紡ぐ子育て支援ターゲットに、希望出生率1.8%実現と待機児童ゼロも実現させ、幼児教育無償化もさらに拡大。3世代の同居・近居への大家族支え合いを応援。多子世帯への重点支援や、子育てに優しい社会創りで少子化の流れに終止符を打つ決意が覗えます。

  社会価値観の多様化時代に即応した教育制度の複線化は不可欠で、いじめや発達障害など、様々な事情で通学に無理な子たちへのフリースクール環境を整備。奨学金拡充、希望者には高校、専修学校、大学進学環境も準備。ひとり親家庭支援、子どもの貧困問題に取り組み、本人の努力次第で未来に夢づくりできる社会をめざすようです。

  新第3の矢は安心につながる社会保障の構築。高齢者層に限らない現役世代層も含む社会保障制度の改革推進。特に就業と介護が両立する介護離職ゼロへの課題解決です。家族大黒柱の団塊ジュニア世代の大量離職事態では経済界が困窮します。

  介護施設整備や介護人材育成を進め、在宅介護負担を軽減できる仕事・介護両立社会づくりは、生涯現役社会の構築を求めます。予防重点化の医療制度改革、企業の健康経営、健康投資を促す仕組みづくり等。高齢者に多様な就業機会の提供や、年金も含む所得全体の底上げで高齢者世帯の自立支援を図ります。

  経済再生、外交上の国益確保も、経済安定基盤あって遂行できることを政権3年間に学んだ教訓。現状満足は退歩であり、今の安定政治基盤を活用し、長年手つかずの少子高齢化課題に安倍政権は真正面から挑戦するのが、1億総活躍時代開拓の本意。今後3年間全身全霊覚悟の政権取組み決意で臨んでこそ真の『生涯現役社会づくり』姿勢が国民に浸透して行く期待は伝達していくだろう。   
草 野 仁(71)= キ ャ ス タ ー =
   生  涯  現  役  を  貫  く  に  は 、
      ど  ん  な  仕  事  で  も  必  死  に
         取  り  組  み 、 少  し  ア  バ  ウ  ト  に ・ ・ ・

 山下選手には、帰国した後にいろいろ話を聞きました。決勝の相手の(モハメド・)ラシュワンというエジプトの選手は、よく練習で日本に来ていたなじみのある相手だったそうです。ラシュワン選手は、決勝で山下選手の負傷している足を攻めなかったことを評価されて、ユネスコのフェアプレー賞をもらいました。彼がフェアに戦ったのは事実でしょうが、後で山下選手に聞いたら「いや、間違いなく足を狙ってきましたよ」と話していましたけどね(笑)。
 5年後には再び東京に五輪がやってきます。かつての東京五輪のときは大学2年生。知人から入場券をいただいて、10月10日の開会式を国立競技場で見ました。2020年の東京五輪は76歳。その年齢でテレビ局が使ってくれるとは思えませんが、仕事で参画できたらうれしいです。まだまだ現場リポートを含めてやろうと思えばできるぞ、と思ってはいるんですよ。
 〈ロサンゼルス五輪翌年の昭和60年にNHKを退局。その翌年には今年30年目を迎えた「日立 世界ふしぎ発見!」(TBS系)がスタートした〉
 最初に「世界ふしぎ発見!」の依頼をいただいたときはお断りしたんです。ところが企画書をいただき、制作会社の方と話すうちに「やってみようか」と思えてきました。というのは、企画書やお話によると、「歴史は人間の行動の集積だ。知識を問うのではなく、『あなたがそこにいたとしたら、どう考え、行動するか?』と考える娯楽番組にしたい」ということでした。だんだん「これは面白そうだ」と思えてきたのです。

 「 生 涯 現 役 」 で い ら れ る た め に
 〈初めて手がけたバラエティー番組「日立 世界ふしぎ発見!」(TBS系)は今年で30年目を迎えた〉
 これだけ続いているのは強力で温かいスポンサーのおかげですね。日立製作所は番組にとても大きな愛情を抱いてくれています。例えば昭和61年5月3日、3回目の放送でのこと。連休中でテレビを見る人が少なく、さらにインドネシアの仏教遺跡、ボロブドゥール遺跡という難しいテーマだったこともあり、少しずつ上がっていた視聴率ががくっと落ちたんです。
 ところが、当時の日立の宣伝部長は「皆さんは『歴史と楽しく遊ぶ』というコンセプトで番組をやっていくと決意したのでしょう? その道をしっかり進んでくれればいい。慌てる必要はない」とおっしゃった。あの言葉がなければ、この番組も早く終わっていたでしょう。黒柳徹子さんや私自身も含め、出演者がみな元気であったということもありますね。特に黒柳さんは卓越したエネルギーの持ち主です。
 〈同番組では優雅な着物姿で、高い正答率を誇る黒柳さんには人知れぬ努力があった〉
 黒柳さんも一度は出演を断られたんです。でも、番組のコンセプトを説明すると1週間後に「出ます」とおっしゃった。当時彼女は52歳でしたが、「地理も歴史もあまり知識がないので、この機会に腰を据えて勉強してみたい」と。条件として一つだけ、「前の週に翌週分の大まかなテーマだけを教えてほしい。それで自分なりに準備したい」と提案されました。
 彼女は実際に毎週、勉強してこられました。一度真っ赤な目で収録にいらしたことがありました。前の晩、仕事を終えた夜10時から午後の収録の直前まで、一睡もせず本を読んでいたそうです。そうした地道な努力の積み重ねがあってこそ、80歳を超えてなお、芸能界の第一線を張れるのですね。
 〈近著『老い駆けろ!人生』(角川新書)では、枯れることなく人生を謳歌(おうか)する素晴らしさを訴えた〉
 70歳を超えましたが、やりたいことはたくさんあります。まず料理。私は「男子厨房(ちゅうぼう)に入らず」なんてことをやってきた人間ですが、食生活は大事。家内がいないときには昼ご飯くらいは作れるようにならなければ。
 もう一つはオファーを待つのではなく、話すことを生かして何かビジネスができたら、と。スポーツの分野を長くやってきたので、かつての世界のスーパースターたちともう一度対面して、彼らの強さの根源を探ってみたいですね。
 本にも書いたのですが、生涯現役を貫くには、どんな仕事でも必死に取り組むことが必要。それが生きがいにつながるからです。とはいえ、あまりに完璧にやろうとすると重荷になってしまいます。少しアバウトに、大胆に考えて続けること。それが充実した人生を全うする秘訣(ひけつ)ではないでしょうか。(聞き手 戸谷真美)
草 野 仁(71)= キ ャ ス タ ー =
   生  涯  現  役  を  貫  く  に  は 、
      ど  ん  な  仕  事  で  も  必  死  に
         取  り  組  み 、 少  し  ア  バ  ウ  ト  に ・ ・ ・

 これは自分が父親になり、2人の男の子を育てるときに役立ちました。父のようなスパルタをやるには、“子供に隙を見せる父親”では説得力がありません。実際私は、常に仕事をしている一徹な父しか見たことがないんです。いいかげんなところのある自分には、スパルタの実践はとても無理。だから「息子たちの “ 先輩 ” として、心配事や悩み事を引き受けてやれる男になろう」と思いました。家族4人が何を考え、どうしたいか、何をしてほしいか。そういったことを率直に言い合える環境をつくろう、と。だから会社で起きた嫌なこともうれしかったことも、洗いざらい家内や子供たちの前で披瀝(ひれき)しました。そして家内も、それを受け止めて収拾役をやってくれたのです。その結果、何とか親子関係が難しくなることなしに、やってこられました。

  “ 5  0  秒  の  壁 ”  突  破  の  瞬  間
 〈NHKに入局したのは昭和42年。報道記者志望だったがアナウンサーに。スポーツを担当したのには理由があった〉
 報道記者を志したくらいですから、最初のうちはアナウンサーとしても報道番組に関わりたいと思っていました。ですが、すぐに限界が見えました。
 最初に配属されたのは鹿児島放送局です。当時、鹿児島には東大の宇宙空間観測所(現JAXA内之浦宇宙空間観測所)があり、国産ロケット打ち上げという話題がありました。そこで鹿児島局発で1時間くらいの報道番組を作ります。番組では、ずっと国産ロケットを取材している社会部の記者と解説者を相手に、担当アナウンサーが話を引き出していく。つまりアナウンサーはタイムキーパーにすぎないのです。
 しかしなんと、このときの担当は小谷伝さんという方。「ワールドビジネスサテライト」のキャスターを長く務められた小谷真生子さんのお父さんで、宇宙工学の専門知識も豊富な方でした。その小谷さんがご自身の知識を一切封印して、何も知らない立場から番組を回していく。「これはつらい役回りだ」と思いました。
 じゃあ、アナウンサーとして能動的、有機的に仕事ができそうな分野は何か、と考えるとスポーツでした。スポーツだけはラジオの時代から、アナウンサーが取材者であり、表現者でもあったのです。そこで、「スポーツアナウンスの分野で東京の本局に戻ろう」と自分なりに戦略を立てました。
 〈鹿児島から福岡、大阪両放送局をへた入局9年目、スポーツアナとしての実績が認められ、32歳でモントリオール五輪(1976年、カナダ)の担当に抜擢(ばってき)された〉
 私の担当競技は水泳、レスリング、柔道でした。ラジオでしたが、競泳全種目の予選から決勝までを全て1人で担当しました。今では考えられませんね。
 当時の男子100メートル自由形は“50秒の壁”を破れるか、ということが焦点でした。そこで、先輩と賭けをしたんです。負けた方が豪華な夕食をごちそうする、ということで(笑)。私が「破れます」と言うと、先輩は「君は経験がないから分からないだろうが、五輪は記録より順位、勝負が優先なんだ。だから記録は意外に伸びないんだよ」と。
 そこで迎えた決勝。「人間魚雷」と呼ばれた米国のジム・モンゴメリー選手が良いスタートを切り、50メートルも素晴らしいペースで折り返しました。「先頭でゴールイン! タイムは?」と電光掲示板を見たら…何という皮肉でしょう。49秒99という世界新記録が飛び出したのです。確か「人類史上初の50秒突破なる!」と叫んだ気がします。たまたま私の後ろの席にいたその先輩から「やったな!」と背中をたたかれましてね。史上初の50秒突破の瞬間を、実況中継できたというのは非常に良い思い出として残っています。

  山  下  選  手  の  金  メ  ダ  ル  に  感  動
 〈NHK時代はモントリオール五輪に続き、1980年のレークプラシッド冬季五輪(米国)でも実況中継を担当。歴史的な瞬間を伝えた〉
 レークプラシッド五輪では、男子スピードスケートのエリック・ハイデン選手(米国)が1人で5種目を完全制覇しましたが、その瞬間を実況しました。今は短距離、長距離それぞれを専門とする選手たちが技術を磨いていますから、今後1人で5種目を制することは二度とないでしょう。こういう歴史的な瞬間に立ち会えるのは、スポーツ実況の醍醐味(だいごみ)だと思います。
 〈日本選手の活躍でも記憶される84年のロサンゼルス五輪は、東京のスタジオで総合司会を担った〉
 ロサンゼルス五輪柔道無差別級の山下泰裕選手の金メダルは、これまでのスポーツの仕事で一番印象に残っている出来事です。準々決勝で右ふくらはぎを負傷し、そこから勝ち上がってゆくことなどあり得ません。決勝に勝ち、顔をくしゃくしゃにして歓喜の涙を流した山下選手のあの表情、今も忘れられません。「真のチャンピオンとはこういう人のことだ」というようなことを、スタジオでカメラに向かって話したような気がします。本当に鮮烈な思い出です。     つづく
  来る10月に「生涯現役実践道場」開設30周年月を迎える、私たち『生涯現役社会づくり』活動と奇しくも同年数のキャリアを重ねているテレビ放送番組があります。
  それは皆様、多分ご存知のTBS系「世界ふしぎ発見」(日立製作所提供)ですが、その著名キャスター草野 仁氏が『生涯現役を貫くには・・・』を真摯に語っているコラムを産経ニュースサイトで見付けました。以下3回連続でご紹介します。
【URL=http://www.sankei.com/premium/news/150921/prm1509210014-n1.html
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 草 野 仁(71)= キ ャ ス タ ー =
   生  涯  現  役  を  貫  く  に  は 、
      ど  ん  な  仕  事  で  も  必  死  に
         取  り  組  み 、 少  し  ア  バ  ウ  ト  に ・ ・ ・ 

【草野 仁〈くさの・ひとし〉プロフィール】1944年、旧満州・新京(現長春)市生まれ。引き揚げ後は長崎県で育つ。東京大文学部卒業後、NHKに入局。1984年ロサンゼルス五輪の総合司会をはじめ、スポーツキャスターとして活躍。翌年にNHKを退局し、フリーに。現在「世界ふしぎ発見!」(TBS系)、「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系)などに出演中。近著に『話す力』(小学館新書)、『老い駆けろ!人生』(角川新書)。

 年  齢  は  ハ  ー  ド  ル  に  は  な  ら  な  い
 〈テレビの世界に身を置いて半世紀近く。おなじみの落ち着いた語り口とは裏腹に、スポーツからバラエティーまで、年齢を感じさせないエネルギッシュな活躍を続けている〉
 生まれつきの元気さもありますね。それに私自身が良くいえばポジティブ、どちらかといえばアバウトな方でして、必要以上に引きずって悩むことはないからでしょう。われわれテレビマンが一番気にする視聴率は、放送翌日には1分刻みで全局のデータが出てきます。それを元に反省するわけですが、「面白いと思ったのに意外と視聴率が低い」といった場合、他局がそのときに何をやっていたのかを細かくチェックし、放送する話題を入れ替えた方がよかったのでは…などと考えます。しかし、あまりに微に入り細に入りしてもきりがありません。問題点をある程度把握したら、次は同じ間違いをしないように、と心を決めます。
 ただ普段元気に仕事をしていても、言われてみればもう71歳。当然ながらいつかは自分にも「死」がやってくる。最近は「死」を前提に、ものを考えることもあります。そこでここ1年くらいかけてじっくりと腰を据えて考えたことを、本にまとめてみました。
 〈近著『老い駆けろ!人生』(角川新書)では、自身の半生をまじえて“老境”を生きるヒントを語った〉
 日本人には、65歳で定年になったら後はゆっくりしよう、という考えの方も多いと思います。でも、そこでさまざまなことをスローダウンしてしまうと、肉体的にも精神的にも衰えが来始めている年齢だけに、その衰えを表面化させてしまうのではないかと思います。年齢は忘れて、古希を迎えようが、90歳になろうが、やりたいことをやり続ければいい。年齢は何かをやろうとするとき、それを阻害するものではないのです。
 〈30年目に入った「日立 世界ふしぎ発見!」(TBS系)をはじめ、4本のレギュラー番組をかかえ、CMや講演もこなす“スーパーひとし君”の秘訣(ひけつ)は食生活だという〉
 テレビ東京系「主治医が見つかる診療所」でいろいろな医師の先生にお会いして、そのアドバイスをやってみることがあります。例えばメタボ対策には、炭水化物を少し減らし、肉や野菜はしっかり食べるといい、と聞いた。ご飯を2杯食べていたら1杯に、パンを2切れ食べていたら1切れにする。タンパク質は毎日食べてよい。そんなことです。
 最初は私も「何言ってるんだか。日本人は白米を食べなきゃ元気が出ないよ!」なんて思ったのですが、やってみると何ら苦痛は感じない。体重はひと月で2~3キロ、1年で5~6キロ落ちました。体の調子もとても良い。良い方法だと実感できたので、もう2年以上続けています。空腹を我慢しなくてよいので、リバウンドがありません。男性の方が効果は出やすいと聞きましたが、メタボでお悩みの方には確信をもってお勧めできる方法だと思っています。

  父  と  の  思  い  出
 〈旧満州で生まれた草野仁さんは終戦後、祖母の家があった長崎で育った。大学教授だった父は、明治生まれの厳格な人だった〉
 父は戦後、シベリア抑留を3年半経験した。帰国したときが、私が父を意識して見た最初です。夏場なのに支給品のカーキ色の防寒服のようなものを着て、茶の間に座った父を「怖そうな人だな」と思った記憶があります。
 父はその半年後に長崎大学に職を得ました。すべてを大陸に残してきたのですから、ゼロから生活を再建しなければなりません。母も中学の教師をして、2人で忙しく働いていました。鍵っ子の私は、時々「買い物をしておけ」と命じられるのですが、遊びに夢中で気づくとすでに辺りが暗くなっている。慌てて家に帰るものの、先に帰宅した父からげんこつが降ってくるのです。父が作った算数の問題を解かずにいてもやはりげんこつ。手加減はしてくれていたでしょうが、これがことのほか痛い。そのたびに母が「お父さんはお前が憎くてたたくんじゃない。お前はやればできるんだから」と慰めてくれました。そんなわけで小学校低学年のときはもう、ただ怖いだけです。自分から父に話しかけたことなど一度もありませんでした。
 〈中学入学を契機に父から「学校で起きたことはすべて報告するように」と言い渡された〉
 最初は「いやだなあ」と思いました。ガキ大将の私は先生からほめられるより、叱られる方が圧倒的に多かったからです。でも仕方なく一応毎日報告する。やはり大抵は「それはお前が悪い!」とげんこつなんですが、たまに「お前のいうことにも一理ある」となることもありました。すると「ちょっとは俺のことも考えてくれているのかな」と思えるのです。日々の報告は、父とのコミュニケーションの始まりでした。あの時間がもし、なかったら「げんこつを振り回すだけのとんでもないおやじだ」となって、私は非行化していたかもしれません。         つづく
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会  &
  NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ    ご  関  係   皆   様

いつもお元気に「生涯現役社会づくり」推進活動のご支援を感謝します。
              吉田あつみです。送ります。

---------- 転送メッセージ ----------
From: ㍿かい援隊本部 新川政信
日付: 2015年9月16日 13:26
件名: 生涯現役30周年記念推進事業
To: all@kaientai-h.co.jp

  生 涯 現 役 3 0 周 年 記 念 推 進 事 業

 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会は、30周年を機に大飛躍を企図する。
 具体的には以下の三事業を大きく展開する。また、その三事業を確実に実現する為、 国 民 運 動 体 制 整 備 を強化する。具体的には 常 駐 事 務 局 を新設し全国展開の足場とする。
よってもって 生 涯 現 役 百 万 人 国 民 運 動 の志を果たす。

1.  事  務  局  の  新  設
  2015/10/1~日本生涯現役推進協議会事務局を設置する。事務局長は株式会社かい援隊本部の協力により、吉田あつみ理事(株式会社かい援隊本部課長兼務発令)にお願いする。
  常駐は 月 ~ 金(日曜・祭日を除く) 9 : 0 0 ~ 1 8 : 0 0
とし、役員・会員各位のより一層の利便を図る。(いつでもお気軽にお立ち寄り頂ける環境を提供)

2.  三  事  業
①  法人会員・会員の推進・増強事業
  数値目標は、一万団体百万人。会員増強は株式会社かい援隊本部に委託し、かい援隊本部は 法 人 会 員 増 強 営 業 部  隊『 生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 』を編成し、その負託に応える。
②  雇われない生き方タスクフォース事業
現理事・会員の知識・経験・技能・人縁を総結集しタスクフォースを編成する。
中上理事創設の「ゼロワンクラブ」を中心にタスクフォースを編成し社会に役立つソーシャルベンチャーを支援。よってもって広く社会に貢献。即ち、日本生涯現役推進協議会を日本版シリコンバレーとする。
③  生涯現役実践プラットフォーム推進事業
  元祖生涯現役東瀧代表が生涯現役を唱えて30年。生涯現役の哲学は日本全国あまねく行きわたった。されどその生涯現役を実践するプラットフォーム即ち働く場と生き甲斐の場は社会的に十分用意されていない。
  そこで、元気シニア(3300万人)の多様な働く場と生き甲斐を提供する事業を展開する。具体的なプラットフォーム創りは株式会社かい援隊本部に委託する。即ち、かい援隊本部は日本生涯現役推進協議会の実行部隊としてその任にあたる。併せて、かい援隊本部は日本生涯現役推進協議会と一体運営とする為、協議会内に 2015/10/1より分室を新設する。
  具体的な数値目標は、2025年までに100万人の働く場即ちプラットフォームを提供する。よってもって社会に貢献する。 以上

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株式会社かい援隊本部
業務部 課長  吉田あつみ
〒141-0022 品川区東五反田2-7-13 ヴィラ・シェール505号
携帯:070-6987-5565
TEL :03-6459-3162 FAX:03-6459-3163
MAIL:a_yoshida@kaientai-h.co.jp
HP: http://www.kaientai-h.co.jp
Facebook Page:http://www.facebook.com/kaientai.honbu
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     J.I.メールニュース No.723 2015.09.17 発行
   地 方 か ら の 新 し い 文 化 発 信 
              ~ 現 代 サ ー カ ス の も つ 力 ~
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【1】「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~ 
3 フランスの現代サーカスや大道芸が『真のアート』たりうる理由」
               現代サーカスプロデューサー    田中 未知子
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フランスでサーカスの大変革が起こったのは1970年代。

  世の中にはカラーテレビも普及し、世界中の珍しいこと、すごいことを何でも家で見られるのですから、サーカスを見に行く必要など、もう無かったのかもしれません。

  けれど、もっとも歴史あるサーカス団が経営不振により倒産するに至り、フランス人のなかに「このままでは本当にサーカスが死んでしまう!」という危機感が生まれました。

  その悲壮感はフェデリコ・フェリーニ監督の「道化師」という映画の中に痛々しいほど現れています。

  「道化師」には、チャーリー・チャップリンの娘、ヴィクトリアが登場しています。伝統的サーカスが衰退する一方で、彼女とパートナーが興した「シルク・ボンジュール」に代表される、新しいサーカスの姿が芽生えていたのでした。

  フェリーニはそのことに気づいていたのか。「サーカスの死」と「新しいサーカスの誕生」が火花のようにはじけた瞬間をとらえたのが「道化師」という映画だったのです。

  1970年代に、西欧初のサーカス学校が誕生しました。「サーカス学校」という概念は、それまで世襲制が通例だったサーカスの世界に革命をもたらしました。

  サーカス一家の生まれでなくても、サラリーマンの子どもでも、医者の子どもでも、パン屋の子どもでもサーカスアーティストになれる。しかも、フランス政府が力を注ぎ、高等サーカス学校は大学入学と同等の資格を得られるようになるなど、制度的なフォローアップも急速に充実していきました。

  いま、フランスではサーカス学校は正式に登録されているものだけで200をゆうに超えています。また「コ・プロデュクション(共同制作)」といわれるシステムが構築され、フランス中津々浦々の劇場や文化施設などで、サーカスの「舞台作品」を創作する支援や、ツアーのためのネットワークが充実しています。

  近年の経済不振を受けて、フランスでも文化予算が大幅に減らされているとはいえ、「アンテルミットン(アーティスト失業保険)」という制度のおかげで、アーティストは舞台に出演しない創作期間においても収入が保証され、充実した作品を作り上げることができるのです。

  フランスの各地にある「創作施設」も特筆すべきでしょう。官、民、両方ありますが、空中ブランコを振れる大きく高い空間、何トンもの重量に耐える常設クレーン付きの舞台装置付創作施設、滞在制作が可能な宿泊施設…を備えた施設が、町の大小に関係なく点在しています。

  とても小さな町からも、最先端の文化が生まれる。これがフランスを「文化の国」たらしめている脱中央集権の象徴のように見えます。

 「 創 造 性 」「 独 創 性 」 こ そ が 命。

  エンターテインメントの「受け狙い」は、この世界では嘲笑の的にすらなります。「この世にひとつ」の作品をつくることこそが、この国のプライド、存在意義ともいえるようです。
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【田中 未知子(たなか みちこ)プロフィール】
  瀬戸内サーカスファクトリー代表、フランス国立大道芸サーカス情報センター日本特派員。2004年、新聞社勤務時代に現代サーカスに出会い、招聘に携わる傍ら、独自に研究調査を行う。新聞社退社後の2009年、現代サーカス概説書「サーカスに逢いたい~アートになったフランスサーカス」を出版。いくつかの芸術祭のパフォーミングアート担当をつとめたあと高松で独立。

2012年に一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリーを立ち上げ、日本に現代サーカス文化発展のための活動を総合的に行う。2012年と2014年、フランス政府招聘により国際サーカス会議に参加。2014年より東京都ヘブンアーティスト審査員。日本各地で現代サーカス作品をプロデュース。
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