小泉進次郎氏ら激論/さらば老害日本2
2017年5月12日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
大 学 の 無 償 化 に は 反 対
――教育の無償化には賛成ですか、反対ですか。
小泉:誰もがタダで大学に行ける社会がいいとは思いません。もちろん学ぶ意欲があるのに、家庭や金銭の理由でチャンスをつかめないなら、そこはちゃんと支援する必要がある。給付型の奨学金はそのためです。
仮に高等教育を無償化するなら、無償化する価値のある教育にしなければいけない。つまり大学改革が不可欠です。子供は減るけど大学は増える。仮に、そのオーバーユニバーシティ状態のなかで国債を突っ込んで無償化するというのは、ただの大学の温存。全く理解されないでしょう。
小林:そもそも大学の無償化の考え方は、「大学に行くのが英雄」、という第一創業期の時代の考えです。そうではなくて、個人の生き方があって、高校に進まずに職人など専門的なスキルを身に付けるという選択肢もある、本人側に選択権があるというのが第二創業期の考え方です。
年金をもらわなくてもいい人がもらえる制度が悪い
村井:若者世代を応援することが自分たちにもプラスで、自分たちも社会の仕組みにお世話になって今がある、ということを高齢者にわかってもらう必要があります。年金が受給できるのは、将来の働き手である子どもたちが負担を背負ってくれるからでしょう。その仕組みに思い至らない人が増えたのは、受益ばかりを強調し、国民としての負担の必要性や重要性を訴えてこなかった政治の責任です。
小泉:僕も政治に責任があると思う。経団連や経済同友会の会員企業の役員には、年金をもらわなくても大丈夫な人がたくさんいる。もらっている人が悪いのではなく、そういう人がもらえてしまう制度になっていることが悪い。
だから今回の提言には、富裕層が年金を辞退するインセンティブになる制度を導入してはどうかとも書きました。こうしたアイデアは恐らく、これまで全く議論されてきませんでしたが、検討に値すると思っています。
小林:政治はインフラを提供するのが大事ですが、「俺はいらないから必要な人に回してあげて」という助け合いの仕組みが、今はありません。政治のモデルが徐々に変わってきて、今は政府が消費税を集めて国民に還元するようなモデル、いわばB to B to Cですが、より直接的に企業から国民=B to C、国民から国民、つまりC to Cにお金を回すモデルにすれば、権利を返上した人と受益者の関係は、これまでより見える化できます。それによって、権利を放棄するインセンティブも出てきます。
こども保険は貯められることなく、必ず子供たちにいくので、払った分と恩恵が明確に見える。これまでの仕組みは複雑すぎて、見えないからこそ不安だったり負担するのが嫌だったりした。それを見える化することが、シルバー民主主義のなかで人々の気持ちを変えていくことにつながるのではないでしょうか。
ヤマト値上げと社会保障改革は似ている
村井:シルバー民主主義も問題ですが、政治不信も深刻です。税金を取られるが、何に使われるかわからない。その点、こども保険は“入りと出”が明確で政府が介在する余地はほとんどない。国民も理解しやすいと思います。
小泉:確かに、社会保障改革を進めるためにも、政治不信は乗り越えなければいけないポイントです。そういえば、最近話題のヤマト運輸の料金値上げと社会保障改革は、構造は似ています。でも人々の反応は全く異なるなと感じています。
ヤマトは「人手不足でこのままでは運べなくなるから、料金を上げさせてください」とお願いしていますよね。ヤマトがそういうと、「なんか、そうだよね」と同情する(笑)。これだけネットで注文してるんだから、値上げも仕方ないと思ってしまいます。
社会保障改革も構図は一緒で、「少子高齢化でもう持たないからご負担お願いします」とお願いするわけです。しかし、ヤマトみたいに「そうだよね」とはなりません。それは、政治が無駄遣いをしているのではないかと、国民から信頼されていないからです。
こうした状況ですから、僕は社会保障改革は、もう根本から変えないと無理ではないかと思います。
例えば、余裕がある人には年金が支給されないように、手を上げなければ支給されないという原則にするとか。医療費についても、今は年齢によって自己負担率が3割か2割か決まりますが、そもそも、年齢によって弱者かどうかを決めるのが正しいのでしょうか。真に困った人は、若者にも高齢者にもいます。年齢でなく、例えば基本的な保険料は一律でとり、あとは所得に応じて負担率を変える原則にするとか。
結果がどうなるにせよ、一度、原則を変えるような大激論をやってみるべきです。相当なハレーションが起こるでしょうが、やらないと進みません。自民党内でコンセンサスは取れないだろうけど。
小林:ただし、今こそそれができるタイミングでしょう。イノベーションによって、一人ひとりに合ったサービスを提供できる技術基盤が整ってきました。基本は3割負担で、それぞれの努力や状況に応じて負担を軽減できるはずです。新しい制度を作り上げるための社会変化は、既に起きています。
こども保険に対案を持ってきた人はいない
村井:党内でも、政調会長に議論を引き取ってもらい、「人生100年時代の制度設計特命委員会」が設置されました。原則の転換を含めて議論する舞台装置は整いました。
小泉:我々の提案には、いろんな批判もありますよ。党内含めてね。だけど、例えばこども保険について、対案を持ってきた人は一人もいません。代表的な批判の一つは、子どもがいない人には不公平だと。しかし、実は我々のメッセージは、まさにそこにあるのです。
消費税から逃げるなという批判もあります。これも大きい。だけど、この批判に対しては、逆に消費税に逃げるなともいえる。8%から10%に予定通り上がるのは2年後。仮に予定通り上がるとしても使い道はもう決まっています。消費税を財源に新しいことをやるには、10%以上の増税の議論をしなければいけない。それはいつ実現できるのか。少子化対策は待ったなしの状況で、悠長なことは言っていられません。
こども保険も完璧ではないけれど、ほかに案があるのなら、どこから財源を持ってくるかも含め、実現可能な対案は示されるべきです。
社会保障の担い手は、将来保険料を支払うことになる、子どもたちです。今、社会保障全体の持続性が危機的な状況の中で、子どもがいる、いないに関係なく、子育てを社会全体で応援する社会を作ろうというメッセージを訴えているのです。しかも、それを主張している僕も小林さんも子供がいないというね。
改 革 に 残 さ れ た 時 間 は 少 な い
――人口が多く、投票率も高い高齢者の声は、民主主義の中で必然的に大きくなります。それでも、「高齢者優遇」を是正していけるのでしょうか。
小泉:僕は一概に悲観していません。確かに20代の投票率は低いですが、10代では19歳より18歳のほうが高い。高校で主権者教育をやった成果でしょう。今の投票率は60~70代が高くて20代が一番低いのですが、将来、これが逆転するのも夢ではないかもしれません。
小泉:3月下旬に地元で、ゼロ歳から参加できる活動報告会というのをやったんです。赤ちゃんが泣いてもいい、子どもが走り回ってもいい。政治を身近にしたいから、演説会に来てみませんか、と。塗り絵とかベビーカー置き場を用意して、来場した800人のうち1割が子どもでした。
ずっと塗り絵をやっていた女の子が、最後お母さんと帰るとき、「あー塗り絵楽しかった。また来よ」と言っていて、大成功だと思いました。きっとその子は進次郎のことも政治のことも覚えてないけど、いつかテレビで僕を見たときに、「塗り絵楽しかった時の人が、なんで?」と思って政治に興味をもつこともあると思う。
ただ、改革に残された時間はあまりありません。25年にすべての団塊の世代が、後期高齢者になりますから。こうした状況で、全世代型の社会保障にかじを切るには、相当な努力と覚悟が必要です。
僕らはもう子供にはなりませんが、誰もが高齢者になるのです。この自然の摂理が、シルバー民主主義の底流に流れています。高齢者になったとき、誰もがいい思いをしたい。しかし、その給付を支えるのは子供の世代です。世代間で支えあっていることを、理解しないといけません。
村井:今回こども保険や社会保障改革を若手メンバーで打ち出した時、高齢者からどういう反応が返ってくるだろうという恐怖感はありました。それでも「俺はこうしなければいけないと思う」と覚悟をもって訴えれば、有権者の考え方を変えられると信じるしかありません。小泉さんを中心に様々な政治家が説明をしてくれる中で、これならいけるかもしれないという確信に近いものを感じています。
小林:だから、地元の盆踊りや公民館を回って、「人生100年の時代が来ますよ」「こども保険やらなきゃダメなんです」と、説得しているんです。高齢者にも協力したい気持ちは確実にあります。
小泉:逆説的だけどね。僕は高齢者を信じたい。シルバー民主主義というのは、シルバーに耳障りのいいことを言うことではなくて、本当はシルバーの人たちに覚悟をもって真正面からぶつかっていくことなんだと思う。結局は、シルバー世代のことを、若者世代が信じられるのかどうかなのかもしれない。この日本が、保育園の建設に反対するような高齢者ばっかりだったら悲しいでしょう。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
大 学 の 無 償 化 に は 反 対
――教育の無償化には賛成ですか、反対ですか。
小泉:誰もがタダで大学に行ける社会がいいとは思いません。もちろん学ぶ意欲があるのに、家庭や金銭の理由でチャンスをつかめないなら、そこはちゃんと支援する必要がある。給付型の奨学金はそのためです。
仮に高等教育を無償化するなら、無償化する価値のある教育にしなければいけない。つまり大学改革が不可欠です。子供は減るけど大学は増える。仮に、そのオーバーユニバーシティ状態のなかで国債を突っ込んで無償化するというのは、ただの大学の温存。全く理解されないでしょう。
小林:そもそも大学の無償化の考え方は、「大学に行くのが英雄」、という第一創業期の時代の考えです。そうではなくて、個人の生き方があって、高校に進まずに職人など専門的なスキルを身に付けるという選択肢もある、本人側に選択権があるというのが第二創業期の考え方です。
年金をもらわなくてもいい人がもらえる制度が悪い
村井:若者世代を応援することが自分たちにもプラスで、自分たちも社会の仕組みにお世話になって今がある、ということを高齢者にわかってもらう必要があります。年金が受給できるのは、将来の働き手である子どもたちが負担を背負ってくれるからでしょう。その仕組みに思い至らない人が増えたのは、受益ばかりを強調し、国民としての負担の必要性や重要性を訴えてこなかった政治の責任です。
小泉:僕も政治に責任があると思う。経団連や経済同友会の会員企業の役員には、年金をもらわなくても大丈夫な人がたくさんいる。もらっている人が悪いのではなく、そういう人がもらえてしまう制度になっていることが悪い。
だから今回の提言には、富裕層が年金を辞退するインセンティブになる制度を導入してはどうかとも書きました。こうしたアイデアは恐らく、これまで全く議論されてきませんでしたが、検討に値すると思っています。
小林:政治はインフラを提供するのが大事ですが、「俺はいらないから必要な人に回してあげて」という助け合いの仕組みが、今はありません。政治のモデルが徐々に変わってきて、今は政府が消費税を集めて国民に還元するようなモデル、いわばB to B to Cですが、より直接的に企業から国民=B to C、国民から国民、つまりC to Cにお金を回すモデルにすれば、権利を返上した人と受益者の関係は、これまでより見える化できます。それによって、権利を放棄するインセンティブも出てきます。
こども保険は貯められることなく、必ず子供たちにいくので、払った分と恩恵が明確に見える。これまでの仕組みは複雑すぎて、見えないからこそ不安だったり負担するのが嫌だったりした。それを見える化することが、シルバー民主主義のなかで人々の気持ちを変えていくことにつながるのではないでしょうか。
ヤマト値上げと社会保障改革は似ている
村井:シルバー民主主義も問題ですが、政治不信も深刻です。税金を取られるが、何に使われるかわからない。その点、こども保険は“入りと出”が明確で政府が介在する余地はほとんどない。国民も理解しやすいと思います。
小泉:確かに、社会保障改革を進めるためにも、政治不信は乗り越えなければいけないポイントです。そういえば、最近話題のヤマト運輸の料金値上げと社会保障改革は、構造は似ています。でも人々の反応は全く異なるなと感じています。
ヤマトは「人手不足でこのままでは運べなくなるから、料金を上げさせてください」とお願いしていますよね。ヤマトがそういうと、「なんか、そうだよね」と同情する(笑)。これだけネットで注文してるんだから、値上げも仕方ないと思ってしまいます。
社会保障改革も構図は一緒で、「少子高齢化でもう持たないからご負担お願いします」とお願いするわけです。しかし、ヤマトみたいに「そうだよね」とはなりません。それは、政治が無駄遣いをしているのではないかと、国民から信頼されていないからです。
こうした状況ですから、僕は社会保障改革は、もう根本から変えないと無理ではないかと思います。
例えば、余裕がある人には年金が支給されないように、手を上げなければ支給されないという原則にするとか。医療費についても、今は年齢によって自己負担率が3割か2割か決まりますが、そもそも、年齢によって弱者かどうかを決めるのが正しいのでしょうか。真に困った人は、若者にも高齢者にもいます。年齢でなく、例えば基本的な保険料は一律でとり、あとは所得に応じて負担率を変える原則にするとか。
結果がどうなるにせよ、一度、原則を変えるような大激論をやってみるべきです。相当なハレーションが起こるでしょうが、やらないと進みません。自民党内でコンセンサスは取れないだろうけど。
小林:ただし、今こそそれができるタイミングでしょう。イノベーションによって、一人ひとりに合ったサービスを提供できる技術基盤が整ってきました。基本は3割負担で、それぞれの努力や状況に応じて負担を軽減できるはずです。新しい制度を作り上げるための社会変化は、既に起きています。
こども保険に対案を持ってきた人はいない
村井:党内でも、政調会長に議論を引き取ってもらい、「人生100年時代の制度設計特命委員会」が設置されました。原則の転換を含めて議論する舞台装置は整いました。
小泉:我々の提案には、いろんな批判もありますよ。党内含めてね。だけど、例えばこども保険について、対案を持ってきた人は一人もいません。代表的な批判の一つは、子どもがいない人には不公平だと。しかし、実は我々のメッセージは、まさにそこにあるのです。
消費税から逃げるなという批判もあります。これも大きい。だけど、この批判に対しては、逆に消費税に逃げるなともいえる。8%から10%に予定通り上がるのは2年後。仮に予定通り上がるとしても使い道はもう決まっています。消費税を財源に新しいことをやるには、10%以上の増税の議論をしなければいけない。それはいつ実現できるのか。少子化対策は待ったなしの状況で、悠長なことは言っていられません。
こども保険も完璧ではないけれど、ほかに案があるのなら、どこから財源を持ってくるかも含め、実現可能な対案は示されるべきです。
社会保障の担い手は、将来保険料を支払うことになる、子どもたちです。今、社会保障全体の持続性が危機的な状況の中で、子どもがいる、いないに関係なく、子育てを社会全体で応援する社会を作ろうというメッセージを訴えているのです。しかも、それを主張している僕も小林さんも子供がいないというね。
改 革 に 残 さ れ た 時 間 は 少 な い
――人口が多く、投票率も高い高齢者の声は、民主主義の中で必然的に大きくなります。それでも、「高齢者優遇」を是正していけるのでしょうか。
小泉:僕は一概に悲観していません。確かに20代の投票率は低いですが、10代では19歳より18歳のほうが高い。高校で主権者教育をやった成果でしょう。今の投票率は60~70代が高くて20代が一番低いのですが、将来、これが逆転するのも夢ではないかもしれません。
小泉:3月下旬に地元で、ゼロ歳から参加できる活動報告会というのをやったんです。赤ちゃんが泣いてもいい、子どもが走り回ってもいい。政治を身近にしたいから、演説会に来てみませんか、と。塗り絵とかベビーカー置き場を用意して、来場した800人のうち1割が子どもでした。
ずっと塗り絵をやっていた女の子が、最後お母さんと帰るとき、「あー塗り絵楽しかった。また来よ」と言っていて、大成功だと思いました。きっとその子は進次郎のことも政治のことも覚えてないけど、いつかテレビで僕を見たときに、「塗り絵楽しかった時の人が、なんで?」と思って政治に興味をもつこともあると思う。
ただ、改革に残された時間はあまりありません。25年にすべての団塊の世代が、後期高齢者になりますから。こうした状況で、全世代型の社会保障にかじを切るには、相当な努力と覚悟が必要です。
僕らはもう子供にはなりませんが、誰もが高齢者になるのです。この自然の摂理が、シルバー民主主義の底流に流れています。高齢者になったとき、誰もがいい思いをしたい。しかし、その給付を支えるのは子供の世代です。世代間で支えあっていることを、理解しないといけません。
村井:今回こども保険や社会保障改革を若手メンバーで打ち出した時、高齢者からどういう反応が返ってくるだろうという恐怖感はありました。それでも「俺はこうしなければいけないと思う」と覚悟をもって訴えれば、有権者の考え方を変えられると信じるしかありません。小泉さんを中心に様々な政治家が説明をしてくれる中で、これならいけるかもしれないという確信に近いものを感じています。
小林:だから、地元の盆踊りや公民館を回って、「人生100年の時代が来ますよ」「こども保険やらなきゃダメなんです」と、説得しているんです。高齢者にも協力したい気持ちは確実にあります。
小泉:逆説的だけどね。僕は高齢者を信じたい。シルバー民主主義というのは、シルバーに耳障りのいいことを言うことではなくて、本当はシルバーの人たちに覚悟をもって真正面からぶつかっていくことなんだと思う。結局は、シルバー世代のことを、若者世代が信じられるのかどうかなのかもしれない。この日本が、保育園の建設に反対するような高齢者ばっかりだったら悲しいでしょう。
小泉進次郎氏ら激論/さらば老害日本1
2017年5月11日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
さらば「老害」ニッポン 2017年5月11日(木)
URL=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/051000049/051000001/?P=1
小泉進次郎氏らが激論! 高 齢 者 優 遇 は 行 き 過 ぎ だ
「 レ ー ル か ら の 解 放 」 へ 社 会 保 障 改 革 の 大 胆 提 言
小泉進次郎氏ら自民党の若手議員が、子育て支援に使う「こども保険」など大胆な社会保障改革を打ち出している。その狙いを、中心メンバーの3人が座談会で激論を交わした。 日経ビジネスでは、「さらば『老害』ニッポン」と題してオンラインで連載を始めます。
連載第1回の小泉進次郎氏ら自民党若手議員による座談会は、日経ビジネス本誌特集「さらば『老害』ニッポン 10の提言」(5月1日号)に掲載した内容に加筆したものです。(構成:庄司容子)
――「高齢者優遇」と批判されている社会保障制度の改革を大胆に主張しています。「こども保険」など新たな枠組みを提言するのは、なぜでしょうか。
【小泉進次郎氏(36)略歴:2004年関東学院大学卒、米国戦略国際問題研究所(CSIS)研究員を経て09年衆院議員初当選、自民党農林部会長。神奈川県出身。】
小泉進次郎氏:2015年末に高齢者に3万円の臨時給付金を配る議論が持ち上がりました。予算総額で4000億円もの規模です。一方で、少子化対策には財源がないと言う。これからどんな国、どんな社会を作るかという議論をしなければならないのに、高齢者に配るお金はあるが、少子化対策のお金はないというのは、おかしいでしょう。
【小林史明氏(34)略歴:2007年上智大卒、NTTドコモ入社12年衆院議員初当選、自民党青年局長代理。広島県出身。】
小林史明氏:まさにその通りで、1100万人以上の高齢者には3万円を配れても、危機的状況の待機児童の解消や少子化対策に使うお金はないと言われ、異論を唱えたわけです。それが、我々の議論の出発点でした。
小泉:一体、政治が伝えたいメッセージは何なのかと、疑問に思いますよ。あまりにも高齢者を優遇しすぎています。我々が提案しているこども保険は、この状況をいかに打破するかという議論の中から出てきたものです。
【村井英樹氏(36)略歴:2003年東京大卒、財務省入省。12年衆院議員初当選、自民党副幹事長。埼玉県出身。】
村井英樹氏:現役世代のほとんどが正規社員として仕事をし、給料はベースアップして右肩上がりで、明日は今日よりもよくなる時代が日本の「第一創業期」でした。その頃の高齢者は戦争を経験した人が多く、貯えも仕事もあまりなくて、現役世代に比べて弱者でした。今の社会保障制度は、そうした前提で作られたものです。
しかし、バブル経済がはじけ、少子高齢化が進んで高度成長期とは違う世界に入ったいま、これまでの仕組みは合理的でなくなりました、現在は非正規社員で終身雇用の枠の外にいる若者の数が増えています。一度就職しても、キャリアアップのために仕事を辞めて学びなおす人もいる。AI(人工知能)も登場し、多様な働き方やライフスタイルが当たり前になります。我々はそれを「レールからの解放」と言っています。そんな20年以降の世界を日本の「第二創業期」と位置付けて、それに合った社会保障を作るべきだと提言しています。
「 全 世 代 型 」 社 会 保 障 の 概 念
小泉:現役世代の社会保険料を上乗せするこども保険を提言したとき、「0.1%は負担だ」という批判がありました。ですが、毎月約15%を給与から天引きされている社会保険料は、大部分が年金、医療、介護向けで、実際に使うのは高齢者が多い。子供向けの0.1%を負担だと感じるのは、高齢者には4000億円は出せるが子供向けには財源がない、という思考回路と同じです。高齢者優遇が染みついてしまい、頭の中が「全世代型」社会保障になっていない。
村井:こども保険に関する議論が、世代間の不公平を是正するための枠組みを構築するきっかけになると期待しています。仮にこども保険を導入しても、まだ圧倒的に高齢者向けの仕組みであることに変わりはありません。こういう実態を若者世代を含めて共有し、議論してほしいのです。 明日に つづく
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
さらば「老害」ニッポン 2017年5月11日(木)
URL=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/051000049/051000001/?P=1
小泉進次郎氏らが激論! 高 齢 者 優 遇 は 行 き 過 ぎ だ
「 レ ー ル か ら の 解 放 」 へ 社 会 保 障 改 革 の 大 胆 提 言
小泉進次郎氏ら自民党の若手議員が、子育て支援に使う「こども保険」など大胆な社会保障改革を打ち出している。その狙いを、中心メンバーの3人が座談会で激論を交わした。 日経ビジネスでは、「さらば『老害』ニッポン」と題してオンラインで連載を始めます。
連載第1回の小泉進次郎氏ら自民党若手議員による座談会は、日経ビジネス本誌特集「さらば『老害』ニッポン 10の提言」(5月1日号)に掲載した内容に加筆したものです。(構成:庄司容子)
――「高齢者優遇」と批判されている社会保障制度の改革を大胆に主張しています。「こども保険」など新たな枠組みを提言するのは、なぜでしょうか。
【小泉進次郎氏(36)略歴:2004年関東学院大学卒、米国戦略国際問題研究所(CSIS)研究員を経て09年衆院議員初当選、自民党農林部会長。神奈川県出身。】
小泉進次郎氏:2015年末に高齢者に3万円の臨時給付金を配る議論が持ち上がりました。予算総額で4000億円もの規模です。一方で、少子化対策には財源がないと言う。これからどんな国、どんな社会を作るかという議論をしなければならないのに、高齢者に配るお金はあるが、少子化対策のお金はないというのは、おかしいでしょう。
【小林史明氏(34)略歴:2007年上智大卒、NTTドコモ入社12年衆院議員初当選、自民党青年局長代理。広島県出身。】
小林史明氏:まさにその通りで、1100万人以上の高齢者には3万円を配れても、危機的状況の待機児童の解消や少子化対策に使うお金はないと言われ、異論を唱えたわけです。それが、我々の議論の出発点でした。
小泉:一体、政治が伝えたいメッセージは何なのかと、疑問に思いますよ。あまりにも高齢者を優遇しすぎています。我々が提案しているこども保険は、この状況をいかに打破するかという議論の中から出てきたものです。
【村井英樹氏(36)略歴:2003年東京大卒、財務省入省。12年衆院議員初当選、自民党副幹事長。埼玉県出身。】
村井英樹氏:現役世代のほとんどが正規社員として仕事をし、給料はベースアップして右肩上がりで、明日は今日よりもよくなる時代が日本の「第一創業期」でした。その頃の高齢者は戦争を経験した人が多く、貯えも仕事もあまりなくて、現役世代に比べて弱者でした。今の社会保障制度は、そうした前提で作られたものです。
しかし、バブル経済がはじけ、少子高齢化が進んで高度成長期とは違う世界に入ったいま、これまでの仕組みは合理的でなくなりました、現在は非正規社員で終身雇用の枠の外にいる若者の数が増えています。一度就職しても、キャリアアップのために仕事を辞めて学びなおす人もいる。AI(人工知能)も登場し、多様な働き方やライフスタイルが当たり前になります。我々はそれを「レールからの解放」と言っています。そんな20年以降の世界を日本の「第二創業期」と位置付けて、それに合った社会保障を作るべきだと提言しています。
「 全 世 代 型 」 社 会 保 障 の 概 念
小泉:現役世代の社会保険料を上乗せするこども保険を提言したとき、「0.1%は負担だ」という批判がありました。ですが、毎月約15%を給与から天引きされている社会保険料は、大部分が年金、医療、介護向けで、実際に使うのは高齢者が多い。子供向けの0.1%を負担だと感じるのは、高齢者には4000億円は出せるが子供向けには財源がない、という思考回路と同じです。高齢者優遇が染みついてしまい、頭の中が「全世代型」社会保障になっていない。
村井:こども保険に関する議論が、世代間の不公平を是正するための枠組みを構築するきっかけになると期待しています。仮にこども保険を導入しても、まだ圧倒的に高齢者向けの仕組みであることに変わりはありません。こういう実態を若者世代を含めて共有し、議論してほしいのです。 明日に つづく
中小企業向け海外安全対策:Manual
2017年5月10日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
知見メール251号「 『既存のものの見方を変える』ヒント」
上海に赴任してすぐに、上海領事館のHPにあるメールマガジンに登録しました。何かあった時に、外務省からの情報を得るためです。
このメルマガで、今年になってから「ゴルゴ13」の漫画による、安全対策マニュアルが案内されています。
狙いは、情報やノウハウが少ない、中堅・中小企業の海外安全対策の
強化だそうです。
現在、第7話。
PDFで漫画を読むことができ、その解説を外務省の局長さんがしている動画が、YouTubeにアップされています。
私は、元々「ゴルゴ13」を愛読書にしていましたので、結構面白く読めます。実物は、以下のURLからご覧いただけます。
http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
外務省も頑張っていますね。
さて、今回は、私が先日、ランチを食べに行きました、ユニークな食堂をご紹介させていただきます。
未来食堂という店名です。
いろいろな面白い仕組みがあります。(以下、未来食堂のHPより)
「あつらえ」
未来食堂では、通常の定食でお出しする小鉢をあつらえることが出来ます。壁に記載している材料から選んだり、「温かいものが食べたい」「ちょっと喉が痛い」「今日は良いことがあった」などの、気分や体調に合わせたあつらえも可能です。
(あつらえ一点につき 400円。食材は2つまでお選び頂けます)
「ただめし」
入り口壁に、ただめし券を貼っています。誰でも使えます。困ったときは使って下さい。
未来食堂には、50分のお手伝いで一食もらえる"まかない"制度があります。ただめし券は、"まかない"をした誰かが、自分が食べる代わりに置いていった一食です。
「まかない」
50分のお手伝いで一食さし上げます。一緒に働いて、本当のまかないを食べてみませんか?
「さしいれ」
カウンターに置いてある飲み物を自由に飲むことが出来ます。未来食堂では飲み物の持ち込みが出来、そのかわり持ち込んだ半分を頂きます。カウンターに置いてある飲み物は誰かからの頂き物です。自由にお飲み下さい。
如何ですか?どれも、聞いたことがないものばかりです。
また、未来食堂のHPには、事業計画書原本と月次決算を速報/確報に分け公開されています。月次の数字が公開されている飲食店など聞いたことがありません。
ちなみに、3月の月次決算速報値に関するサマリーは以下のように書かれています。
「2017年3月実績は売上高が1019千円、売上総利益が777千円となりました。2月末のメディア出演(テレビ東京様「ガイアの夜明け」)に伴う客足増の影響が大きくプラスに影響しました。
店主が出産間近ということでオペレーションの簡略化を図り、当月14日より通常の定食を休止し500円定食を開始いたしました。こちらはマイナス影響が懸念されておりましたが、お客様一人あたり売上の減少は当初予想より少なく、売上高は1000千円を超える水準になりました。売上高原価率は引き続き貸切などの件数が多く、24%と比較的低位を維持してございます。」
売上と原価を明示しています。ある意味、あり得ないです。
こんなユニークなお店を経営しているのは、小林せかいさん。(本名です)
せかいさんは、東工大理学部数学科卒後、日本IBM&クックパッドで計6年間エンジニアとして勤務されました。
退職後、サイゼリヤ/大戸屋/オリジン弁当/老舗仕出屋など様々な厨房で修行を積み、未来食堂を開業されます。この開業までの出来事もブログにアップされています。
詳細は、以下のお店のHPをご確認ください。http://miraishokudo.com/
尚、せかいさんは現在、産休中で5月29日までお店はお休みです。
本を4冊出されているので、これらを読むとせかいさんの考え方を知ることができると思います。
個人的にお薦めは、「やりたいことがある人は未来食堂に来てください」(祥伝社)です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4396615981
この本の冒頭で、せかいさんは、「未来食堂のあり方に驚く方も多いのですが、でも一つひとつはそこまで奇をてらったものではなく『既存のものの見方を変えただけ』にすぎない」と仰っています。
そして、『既存のものの見方を変える』ヒントとして「誰も得しない『当たり前』を見つける」としています。
東瀧さんの会社、業界で、誰も得しない『当たり前』はないでしょうか?
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
知見メール251号「 『既存のものの見方を変える』ヒント」
上海に赴任してすぐに、上海領事館のHPにあるメールマガジンに登録しました。何かあった時に、外務省からの情報を得るためです。
このメルマガで、今年になってから「ゴルゴ13」の漫画による、安全対策マニュアルが案内されています。
狙いは、情報やノウハウが少ない、中堅・中小企業の海外安全対策の
強化だそうです。
現在、第7話。
PDFで漫画を読むことができ、その解説を外務省の局長さんがしている動画が、YouTubeにアップされています。
私は、元々「ゴルゴ13」を愛読書にしていましたので、結構面白く読めます。実物は、以下のURLからご覧いただけます。
http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
外務省も頑張っていますね。
さて、今回は、私が先日、ランチを食べに行きました、ユニークな食堂をご紹介させていただきます。
未来食堂という店名です。
いろいろな面白い仕組みがあります。(以下、未来食堂のHPより)
「あつらえ」
未来食堂では、通常の定食でお出しする小鉢をあつらえることが出来ます。壁に記載している材料から選んだり、「温かいものが食べたい」「ちょっと喉が痛い」「今日は良いことがあった」などの、気分や体調に合わせたあつらえも可能です。
(あつらえ一点につき 400円。食材は2つまでお選び頂けます)
「ただめし」
入り口壁に、ただめし券を貼っています。誰でも使えます。困ったときは使って下さい。
未来食堂には、50分のお手伝いで一食もらえる"まかない"制度があります。ただめし券は、"まかない"をした誰かが、自分が食べる代わりに置いていった一食です。
「まかない」
50分のお手伝いで一食さし上げます。一緒に働いて、本当のまかないを食べてみませんか?
「さしいれ」
カウンターに置いてある飲み物を自由に飲むことが出来ます。未来食堂では飲み物の持ち込みが出来、そのかわり持ち込んだ半分を頂きます。カウンターに置いてある飲み物は誰かからの頂き物です。自由にお飲み下さい。
如何ですか?どれも、聞いたことがないものばかりです。
また、未来食堂のHPには、事業計画書原本と月次決算を速報/確報に分け公開されています。月次の数字が公開されている飲食店など聞いたことがありません。
ちなみに、3月の月次決算速報値に関するサマリーは以下のように書かれています。
「2017年3月実績は売上高が1019千円、売上総利益が777千円となりました。2月末のメディア出演(テレビ東京様「ガイアの夜明け」)に伴う客足増の影響が大きくプラスに影響しました。
店主が出産間近ということでオペレーションの簡略化を図り、当月14日より通常の定食を休止し500円定食を開始いたしました。こちらはマイナス影響が懸念されておりましたが、お客様一人あたり売上の減少は当初予想より少なく、売上高は1000千円を超える水準になりました。売上高原価率は引き続き貸切などの件数が多く、24%と比較的低位を維持してございます。」
売上と原価を明示しています。ある意味、あり得ないです。
こんなユニークなお店を経営しているのは、小林せかいさん。(本名です)
せかいさんは、東工大理学部数学科卒後、日本IBM&クックパッドで計6年間エンジニアとして勤務されました。
退職後、サイゼリヤ/大戸屋/オリジン弁当/老舗仕出屋など様々な厨房で修行を積み、未来食堂を開業されます。この開業までの出来事もブログにアップされています。
詳細は、以下のお店のHPをご確認ください。http://miraishokudo.com/
尚、せかいさんは現在、産休中で5月29日までお店はお休みです。
本を4冊出されているので、これらを読むとせかいさんの考え方を知ることができると思います。
個人的にお薦めは、「やりたいことがある人は未来食堂に来てください」(祥伝社)です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4396615981
この本の冒頭で、せかいさんは、「未来食堂のあり方に驚く方も多いのですが、でも一つひとつはそこまで奇をてらったものではなく『既存のものの見方を変えただけ』にすぎない」と仰っています。
そして、『既存のものの見方を変える』ヒントとして「誰も得しない『当たり前』を見つける」としています。
東瀧さんの会社、業界で、誰も得しない『当たり前』はないでしょうか?
宝くじで1億円当たった人の末路など?
2017年5月9日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
「宝くじで1億円当たったら…」。
こんな淡い期待を胸に、宝くじ売り場につい並んでしまうビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
果たして、「宝くじで1億円当てた」後に待ち受ける末路とはどんなものなのでしょうか。
「大学時代からバックパッカーを続けて、20代を放浪の旅人として過ごせば、どんな人生が待ち受けているのか」
「30~40代で友達がゼロの会社員が孤独な生活を続けていったら、最終的に人生はどうなるのか」
「キラキラネームを子供に付けてしまったら、その子の将来はどうなってしまうのか」
いずれも、何となく"やばいこと"になりそうなのは分かります。
でも、その先の人生がどうなるか、正確に教えてくれる人はなかなかいません。
こうした疑問に、しっかり答えられる人も少ないはずです。
グローバル化とITの革新によって、私たちの人生の選択肢は、飛躍的に広がりました。
誰もがその気になれば大抵の挑戦はできる、そんな時代に私たちは生きています。
でもその割には、「いろいろ挑戦して人生を楽しんでいる人」って少ないと思いませんか?
みんな実は、人生で一つの「選択」をした後、どんな「末路」が待ち受けているかよく分からなくて、不安なのだと思います。
だったら、気になる様々な人生の「末路」を、専門家や経験者に取材してしまえばどうか。
いろいろな「末路」を知れば、きっとあなたの心は解き放たれます。
「好きなように生きていい」専門家と著者が導き出す多様な「末路」が、そんなふうに、そっとあなたの背中を押すはずです。
『宝くじで1億円当たった人の末路』
http://mx4.nikkei.com/?4_--_67460_--_19907_--_1
【目次】
【第1章】 やらかした人の末路
・ 宝くじで1億円当たった人の末路
・ 事故物件を借りちゃった人の末路
・ キラキラネームの人の末路
【第2章】 孤独な人の末路
・ 「友達ゼロ」の人の末路
・ 子供を作らなかった人の末路
・ 教育費貧乏な家庭の末路・賃貸派の末路
【第3章】 逃げた人の末路
・ 自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
・ 留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路
・ 「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人の末路
【第4章】 変わった人の末路
・ 電車で「中ほど」まで進まない人の末路
・ 「グロい漫画」が好きな人の末路
・ 外国人観光客が嫌いな人の末路
【第5章】 怠惰な人の末路
・ 癖で首をポキポキ鳴らし続けた人の末路
・ 8時間以上寝る人の末路
・ いつも不機嫌そうな上司の末路
・ 体が硬い人の末路
【第6章】 時代遅れな企業の末路
・ 禁煙にしない店の末路
・ 日本一顧客思いのクリーニング店の末路
・ リモコン発見器の末路
【第7章】 仕事人間の末路
・ ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路
・ ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路2
・ 男の末路
・ アジアの路上生活障害者の末路
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
「宝くじで1億円当たったら…」。
こんな淡い期待を胸に、宝くじ売り場につい並んでしまうビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
果たして、「宝くじで1億円当てた」後に待ち受ける末路とはどんなものなのでしょうか。
「大学時代からバックパッカーを続けて、20代を放浪の旅人として過ごせば、どんな人生が待ち受けているのか」
「30~40代で友達がゼロの会社員が孤独な生活を続けていったら、最終的に人生はどうなるのか」
「キラキラネームを子供に付けてしまったら、その子の将来はどうなってしまうのか」
いずれも、何となく"やばいこと"になりそうなのは分かります。
でも、その先の人生がどうなるか、正確に教えてくれる人はなかなかいません。
こうした疑問に、しっかり答えられる人も少ないはずです。
グローバル化とITの革新によって、私たちの人生の選択肢は、飛躍的に広がりました。
誰もがその気になれば大抵の挑戦はできる、そんな時代に私たちは生きています。
でもその割には、「いろいろ挑戦して人生を楽しんでいる人」って少ないと思いませんか?
みんな実は、人生で一つの「選択」をした後、どんな「末路」が待ち受けているかよく分からなくて、不安なのだと思います。
だったら、気になる様々な人生の「末路」を、専門家や経験者に取材してしまえばどうか。
いろいろな「末路」を知れば、きっとあなたの心は解き放たれます。
「好きなように生きていい」専門家と著者が導き出す多様な「末路」が、そんなふうに、そっとあなたの背中を押すはずです。
『宝くじで1億円当たった人の末路』
http://mx4.nikkei.com/?4_--_67460_--_19907_--_1
【目次】
【第1章】 やらかした人の末路
・ 宝くじで1億円当たった人の末路
・ 事故物件を借りちゃった人の末路
・ キラキラネームの人の末路
【第2章】 孤独な人の末路
・ 「友達ゼロ」の人の末路
・ 子供を作らなかった人の末路
・ 教育費貧乏な家庭の末路・賃貸派の末路
【第3章】 逃げた人の末路
・ 自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
・ 留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路
・ 「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人の末路
【第4章】 変わった人の末路
・ 電車で「中ほど」まで進まない人の末路
・ 「グロい漫画」が好きな人の末路
・ 外国人観光客が嫌いな人の末路
【第5章】 怠惰な人の末路
・ 癖で首をポキポキ鳴らし続けた人の末路
・ 8時間以上寝る人の末路
・ いつも不機嫌そうな上司の末路
・ 体が硬い人の末路
【第6章】 時代遅れな企業の末路
・ 禁煙にしない店の末路
・ 日本一顧客思いのクリーニング店の末路
・ リモコン発見器の末路
【第7章】 仕事人間の末路
・ ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路
・ ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路2
・ 男の末路
・ アジアの路上生活障害者の末路
時事深層:仮想通貨、利用拡大に前進
2017年5月8日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経ビジネス2017年5月8日号.
参考URL=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/depth/042800589/?ST=pc
.「ビットコイン」をはじめとする仮想通貨を導入する動きが加速している。企業にとっては、仮想通貨で支払いを希望する訪日客の取り込みなどにつなげられる。ただ、一方で本格的な普及には課題も残り、依然として手探りの状況が続く。
仮想通貨を巡る企業の動きが活発になっている。
5月15日、仮想通貨などに使われるブロックチェーン技術に関する業界団体「ブロックチェーン推進協会(BCCC)」は、「Zen」と名付けた仮想通貨を使った実験を始める。まず会員企業を対象にサービスの売買などにZenを使う実験を進め、第2段階で会員以外にも範囲を広げる構想だ。BCCCの代表理事を務める平野洋一郎氏は、「Yen(円)のYを1つ進めて『Zen』と名付けた。仮想通貨が抱える課題の解決を目指す」と意気込む。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、4月1日の改正資金決済法施行で、今後の利用拡大が予想される。全国銀行協会がブロックチェーン技術を銀行界が共同で使える環境を整備すると発表したほか、一部企業でもビットコインで顧客からの支払いを受け付けるといった動きが出ている。
ビックカメラは4月7日から都内の2店舗でビットコインによる決済を試験導入。利用はまだ1店舗で1日10件程度だが、状況を見ながら導入店舗拡大を検討する。リクルート系のリクルートライフスタイルは、飲食店などを中心に全国26万店で利用されているレジアプリ「Airレジ」でビットコイン決済を使えるようにする。
盛り上がりをみせるが、普及に向けた課題はまだ残っている。
会 計 上 の 扱 い は 未 定
「(仮想通貨の)会計上の扱いが不明確で、直接保有はしていない」。ビックカメラの担当者はこう話す。現在の制度では保有するビットコインを決算書にどのように反映するかルールが定まっていない。
米ドルや日本円など法定通貨に対する交換レートの変動が大きいことも企業が保有しづらい要因だ。ビットコインの交換レートはここ1年間で1ビットコイン=約5万円から約15万円(4月28日時点)へと3倍に上昇。一方で、3月10日には米証券取引委員会(SEC)がビットコインの上場投資信託(ETF)化を認めなかったことを受けて急落するなど値動きが不安定だ。
こうした課題に対して現状では企業側が独自に対応している。ビックカメラやAirレジは、ビットコインでの決済ごとに取引所で日本円に替える仕組みを取り入れた。会計上の課題や変動リスクを回避するためだ。
年々増える訪日客にとって仮想通貨は、日本円と自国通貨との為替手数料といったコストが不要となるほか、スマートフォンのアプリなどで手軽に支払えるという利点があり、今後ニーズが高まる可能性がある。顧客として重みが増す訪日客取り込みにつながる。
仮想通貨と言えば、2014年に取引所のマウントゴックスで85万ビットコイン(当時の相場で470億円)が「消えた」とされる事件が発生した。仮想通貨に対する不安が広がったが、改正資金決済法の施行で取引所が登録制になり、安全面での制度整備が進んだ。普及に向け一歩前進したといえる。
成長分野としてフィンテックが注目を浴びる中、日本が環境整備で先行することができるか。(浅松 和海)
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経ビジネス2017年5月8日号.
参考URL=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/depth/042800589/?ST=pc
.「ビットコイン」をはじめとする仮想通貨を導入する動きが加速している。企業にとっては、仮想通貨で支払いを希望する訪日客の取り込みなどにつなげられる。ただ、一方で本格的な普及には課題も残り、依然として手探りの状況が続く。
仮想通貨を巡る企業の動きが活発になっている。
5月15日、仮想通貨などに使われるブロックチェーン技術に関する業界団体「ブロックチェーン推進協会(BCCC)」は、「Zen」と名付けた仮想通貨を使った実験を始める。まず会員企業を対象にサービスの売買などにZenを使う実験を進め、第2段階で会員以外にも範囲を広げる構想だ。BCCCの代表理事を務める平野洋一郎氏は、「Yen(円)のYを1つ進めて『Zen』と名付けた。仮想通貨が抱える課題の解決を目指す」と意気込む。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、4月1日の改正資金決済法施行で、今後の利用拡大が予想される。全国銀行協会がブロックチェーン技術を銀行界が共同で使える環境を整備すると発表したほか、一部企業でもビットコインで顧客からの支払いを受け付けるといった動きが出ている。
ビックカメラは4月7日から都内の2店舗でビットコインによる決済を試験導入。利用はまだ1店舗で1日10件程度だが、状況を見ながら導入店舗拡大を検討する。リクルート系のリクルートライフスタイルは、飲食店などを中心に全国26万店で利用されているレジアプリ「Airレジ」でビットコイン決済を使えるようにする。
盛り上がりをみせるが、普及に向けた課題はまだ残っている。
会 計 上 の 扱 い は 未 定
「(仮想通貨の)会計上の扱いが不明確で、直接保有はしていない」。ビックカメラの担当者はこう話す。現在の制度では保有するビットコインを決算書にどのように反映するかルールが定まっていない。
米ドルや日本円など法定通貨に対する交換レートの変動が大きいことも企業が保有しづらい要因だ。ビットコインの交換レートはここ1年間で1ビットコイン=約5万円から約15万円(4月28日時点)へと3倍に上昇。一方で、3月10日には米証券取引委員会(SEC)がビットコインの上場投資信託(ETF)化を認めなかったことを受けて急落するなど値動きが不安定だ。
こうした課題に対して現状では企業側が独自に対応している。ビックカメラやAirレジは、ビットコインでの決済ごとに取引所で日本円に替える仕組みを取り入れた。会計上の課題や変動リスクを回避するためだ。
年々増える訪日客にとって仮想通貨は、日本円と自国通貨との為替手数料といったコストが不要となるほか、スマートフォンのアプリなどで手軽に支払えるという利点があり、今後ニーズが高まる可能性がある。顧客として重みが増す訪日客取り込みにつながる。
仮想通貨と言えば、2014年に取引所のマウントゴックスで85万ビットコイン(当時の相場で470億円)が「消えた」とされる事件が発生した。仮想通貨に対する不安が広がったが、改正資金決済法の施行で取引所が登録制になり、安全面での制度整備が進んだ。普及に向け一歩前進したといえる。
成長分野としてフィンテックが注目を浴びる中、日本が環境整備で先行することができるか。(浅松 和海)
若き西郷隆盛 折れた心を情熱に変え2
2017年5月7日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
【昨日転載/の経ビジネスON LINEのつづき】
月照の思い
もしかしたら、聡明な月照は早くから西郷隆盛の可能性を見抜き、すべてを悟って、西郷の邪魔にならないよう自分だけが世を去ったのかもしれません。というのも入水のとき、西郷と月照が乗っていた船には2人の藩士が同乗していて、ふとしたことで西郷と月照が絡み合うように海に落ちた後、びっくりした藩士たちがたちまち引き上げたというエピソードが残っているのです。そのとき月照はすでに息絶え、西郷にはまだ息があって助かりました。もし、船に藩士が同乗していなかったら、西郷も命を落としていたに相違ありません。改めて考えれば、入水自殺をするために乗った船に、他人が2人も乗っているのは不思議です。
ただ、これが月照の計画だったとしたら腑に落ちるのです。あくまで仮説ですが、もともと西郷には月照と入水自殺するつもりはなく、離島に身を隠すために船に乗ったとは考えられませんでしょうか。そのことを裏付けるかのようなエピソードも残っています。藩政を握った島津斉興が月照を離島に匿うように家臣に命じたというのです。もし、その指示のもとで離島に向かっていたのだとしたら、2人の藩士が同乗していたことも納得できます。
しかし月照は「自分がいたら西郷に迷惑がかかる」と思って、途中で海に身を投じようとしたのではないでしょうか。それを情に厚い西郷が助けようとして2人は絡み合って海に落ちたとは考えられませんでしょうか。さらに月照は、西郷の情の深さまでをも見抜いて「寒中の海に身を投じたら、2人の藩士はすぐ引き上げるに違いない。そのとき体が弱い自分は死ぬが、体格がよく若い西郷は助かるだろう。そして西郷は自分だけが生き残ったことに責任を感じてさらに大志を追うに違いない」そう考えていたとしたら、月照の辞世の句には、さらに深い意味が感じられるのです。
そして西郷隆盛は(月照が見抜いたとおり?)自分だけが生き残ったことを猛烈に恥じ、もがき苦しみます。薩摩藩もそんな西郷を奄美大島へ蟄居させました。その間に江戸で「桜田門外の変」が起こり、井伊直弼が暗殺されて「安政の大獄」は終わりを告げ、西郷隆盛が時代を動かす時がやってくるのです。
恩人を知る
もちろん、月照の辞世の句を読み解いたくだりは仮説にすぎませんが、そう仮定するだけでも、西郷を思い、可能性を見抜いた月照の配慮が感じられて心が温まります。西郷隆盛を京都で救った月照は最後まで恩人だったのです。
私たちの人生においても新しい世界へ歩み出す時が訪れ、そこには必ず、誰かが関わっているはずです。その人が恩人かどうかは、すぐにわからないことが多いものです。
たとえば、春の人事異動で意に添わない部署への異動を命じられたとしましょう。あなたは、そんな辞令を出した上司を憎んでしまうかもしれません。しかし、上司は会社の新しい方針を知っていて、あなたの才能を伸ばすために新しい部署への異動を命じたのかもしれません。つまりチャンスを与えるつもりかもしれないのです。
ただ、恩は後にならないとわからないものです。そして自分の価値観だけでやる気を失ってしまったり、ましてや絶望して自殺などという道を選んでしまったら、せっかくのチャンスをみずから手放してしまうことになります。
だからこそ、まずは示された道に飛び込んで、一歩を踏み出した方がいいのです。そのうち、西郷隆盛が蟄居中に「桜田門外の変」が起こったように、環境を一変する出来事が起こるかもしれません。人生一歩先は闇、というか、明るくなるかもしれないのだから。
最後に西郷隆盛の名言をご紹介しましょう。
間違いを改めるとき、自ら間違っていたと気付けばそれでいい。そのことを捨てて、ただちに一歩を踏み出すべし。
間違いを悔しく思い、取り繕うと心配することは、たとえば茶碗を割り、その欠けたものを合わせてみるようなもので、意味がないことである。
挑戦して失敗してもやり直せばそれでいいこと。西郷隆盛は「将来のことなど考えず、今を懸命に生きるのが良か」と教えてくれているようです。
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
【昨日転載/の経ビジネスON LINEのつづき】
月照の思い
もしかしたら、聡明な月照は早くから西郷隆盛の可能性を見抜き、すべてを悟って、西郷の邪魔にならないよう自分だけが世を去ったのかもしれません。というのも入水のとき、西郷と月照が乗っていた船には2人の藩士が同乗していて、ふとしたことで西郷と月照が絡み合うように海に落ちた後、びっくりした藩士たちがたちまち引き上げたというエピソードが残っているのです。そのとき月照はすでに息絶え、西郷にはまだ息があって助かりました。もし、船に藩士が同乗していなかったら、西郷も命を落としていたに相違ありません。改めて考えれば、入水自殺をするために乗った船に、他人が2人も乗っているのは不思議です。
ただ、これが月照の計画だったとしたら腑に落ちるのです。あくまで仮説ですが、もともと西郷には月照と入水自殺するつもりはなく、離島に身を隠すために船に乗ったとは考えられませんでしょうか。そのことを裏付けるかのようなエピソードも残っています。藩政を握った島津斉興が月照を離島に匿うように家臣に命じたというのです。もし、その指示のもとで離島に向かっていたのだとしたら、2人の藩士が同乗していたことも納得できます。
しかし月照は「自分がいたら西郷に迷惑がかかる」と思って、途中で海に身を投じようとしたのではないでしょうか。それを情に厚い西郷が助けようとして2人は絡み合って海に落ちたとは考えられませんでしょうか。さらに月照は、西郷の情の深さまでをも見抜いて「寒中の海に身を投じたら、2人の藩士はすぐ引き上げるに違いない。そのとき体が弱い自分は死ぬが、体格がよく若い西郷は助かるだろう。そして西郷は自分だけが生き残ったことに責任を感じてさらに大志を追うに違いない」そう考えていたとしたら、月照の辞世の句には、さらに深い意味が感じられるのです。
そして西郷隆盛は(月照が見抜いたとおり?)自分だけが生き残ったことを猛烈に恥じ、もがき苦しみます。薩摩藩もそんな西郷を奄美大島へ蟄居させました。その間に江戸で「桜田門外の変」が起こり、井伊直弼が暗殺されて「安政の大獄」は終わりを告げ、西郷隆盛が時代を動かす時がやってくるのです。
恩人を知る
もちろん、月照の辞世の句を読み解いたくだりは仮説にすぎませんが、そう仮定するだけでも、西郷を思い、可能性を見抜いた月照の配慮が感じられて心が温まります。西郷隆盛を京都で救った月照は最後まで恩人だったのです。
私たちの人生においても新しい世界へ歩み出す時が訪れ、そこには必ず、誰かが関わっているはずです。その人が恩人かどうかは、すぐにわからないことが多いものです。
たとえば、春の人事異動で意に添わない部署への異動を命じられたとしましょう。あなたは、そんな辞令を出した上司を憎んでしまうかもしれません。しかし、上司は会社の新しい方針を知っていて、あなたの才能を伸ばすために新しい部署への異動を命じたのかもしれません。つまりチャンスを与えるつもりかもしれないのです。
ただ、恩は後にならないとわからないものです。そして自分の価値観だけでやる気を失ってしまったり、ましてや絶望して自殺などという道を選んでしまったら、せっかくのチャンスをみずから手放してしまうことになります。
だからこそ、まずは示された道に飛び込んで、一歩を踏み出した方がいいのです。そのうち、西郷隆盛が蟄居中に「桜田門外の変」が起こったように、環境を一変する出来事が起こるかもしれません。人生一歩先は闇、というか、明るくなるかもしれないのだから。
最後に西郷隆盛の名言をご紹介しましょう。
間違いを改めるとき、自ら間違っていたと気付けばそれでいい。そのことを捨てて、ただちに一歩を踏み出すべし。
間違いを悔しく思い、取り繕うと心配することは、たとえば茶碗を割り、その欠けたものを合わせてみるようなもので、意味がないことである。
挑戦して失敗してもやり直せばそれでいいこと。西郷隆盛は「将来のことなど考えず、今を懸命に生きるのが良か」と教えてくれているようです。
若き西郷隆盛 折れた心を情熱に変え1
2017年5月6日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経ビジネスON LINE
URL= http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/122600033/020600004/?n_cid=nbpnbo_mlsp&rt=nocnt
若 き 西 郷 隆 盛 に 学 ぶ 、
折 れ た 心 を 情 熱 に 変 え る 法
~ 今を懸命に、一歩踏み出すことを恐れずに ~
殿村 美樹
【殿村 美樹(とのむら・みき)略歴:PRプロデューサー/株式会社TMオフィス 代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科MBAプログラム「地域ブランド戦略」教員、 関西大学「広報論」講師も務めるPR専門家。「今年の漢字」プロデュース、「うどん県」の全国PR戦略などを手掛ける。】
幕末のヒーロー西郷隆盛の若き日のエピソードに迫り、折れた心を情熱に変える方法を探りたいと思います。
というのは西郷隆盛には若い頃、いったん自殺を決意し、思い止まったものの、また入水自殺をはかったというエピソードがあるのです。結局、命が助かったことでその後、明治維新の立役者となりました。もしこの時に命を落としていたら、日本の歴史は変わっていたのではないかとも言われています。
それではなぜ、西郷隆盛は自殺するほど心が折れたのに歴史に名を遺す偉人になれたのか、独自の視点で若き西郷隆盛の心の変遷に迫ってみたいと思います。
先公の御遺志をつぐべきや
西郷隆盛が最初に自殺しようとしたのは1858年(安政5年)7月、30歳になった頃でした。心から尊敬していた薩摩藩主・島津斉彬の急逝を知って後を追おうとしたのです。
島津斉彬は1853年(嘉永6年)、黒船が来航した後、幕府が確たる方針を持たずにアメリカやロシアの外圧に振り回されている様子を懸念し、新たなリーダーと見込んだ一橋慶喜(後の徳川慶喜)を将軍にすべきと考え、様々な画策を講じていました。西郷はそんな斉彬を恩師と慕い、忠臣として諸大名の動きや江戸や京の情報を知らせるなど重要な役目を果たしていました。
そんな西郷が斉彬の急死を知ったのは、京都で斉彬が計画したクーデターを成功させようと準備をしていた時。斉彬が突然発熱して亡くなったと聞いて西郷は絶望し、「もう、おい(自分)も生きていけない」と斉彬の墓前で切腹しようとしたといいます。
しかし、西郷の真っ暗な心に手を差し伸べた人がいました。京都清水寺の塔頭・成就院の住職・月照です。月照は当時、薩摩藩と朝廷の橋渡し役を務めており、天璋院篤姫が薩摩藩から徳川家定へ嫁ぐプロセス等で西郷と懇意になったと伝えられています。
作家・池波正太郎さんは史伝小説『西郷隆盛』の中で、このときの月照の言葉を次のように書かれています。
「いまここに、志を屈して非命の死をえらぶということは、却って亡き斉彬公の君命にそむくことやおへんか。あなたに死なれてしもうては、尊王の大志をつらぬき通すお人がないも同然。いまはただ、万難を排して先公の御遺志をつぐべきやと思います」(池波正太郎『西郷隆盛』(角川文庫)より抜粋)
なんて優しく強い言葉でしょう。もちろん小説ですから、実際とは多少異なるかもしれませんが、月照がかけた言葉によって西郷は自殺を思い止っているのですから、心に響く言葉だったことには違いありません。そして西郷の人柄をよく知っていたからこそ、かけられた言葉ともいえます。人を救うのは、相手を慮った強い言葉なのかもしれません。
西郷と月照の面影を訪ねて「清閑寺」へ
私は、西郷隆盛と月照がどんな場所で語り合ったのかを知りたくなり、よく2人が会っていたと伝わる京都・東山の「清閑寺」を訪ねることにしました。
まず向かったのは、観光客で賑わう清水寺の奥まったところに建つ「子安の塔」。その近くに小さな出入り口があって、「歌の中山」と呼ばれる山道に続いています。その山道を歩くこと約10分。清閑寺は、びっくりするほど静かな山林の奥にありました。
ホッとして進むと、いきなり荘厳な「六條天皇御陵 高倉天皇御陵」が現れてビックリ!「え~!ここって御陵なの?」と驚きながらふと見上げると、目指す「清閑寺」は御陵の隣の丘にそっと佇んでいました。
清閑寺は、門に拝観料100円を入れる箱があるだけで人影はまったく見えません。境内に入ると、いきなり京都の街並みが一望できる絶景が開け、自然の風がなんとも心地よく吹き抜けます。そんな中に西郷と月照が密かに会っていた茶室の門が、さらにひっそりと佇んでいました。「こんな風情の中だったら、新しいアイデアやパワーが出るだろうな」とふと思いました。
というのは、この「清閑寺」は、西郷と月照がたびたび会って一橋慶喜を将軍にする計画を話し合っていたところと伝えられているのです。つまりこの自然豊かでひっそりとした境内は、西郷隆盛が日本を変えるための一歩を踏み出した重要な場所といっても過言ではないでしょう。ちなみに境内の中央にある「要石」は、願いをかけると叶えてくれると伝わる石。西郷も願をかけたのかもしれません。
月照の「辞世の句」は西郷へのメッセージ
しかしその後、幕府の大老に就任した井伊直弼が次期将軍を徳川家茂と決定し、それに反発する勢力(一橋慶喜を推す勢力)の弾圧を始めます。いわゆる「安政の大獄」です。斉彬を支持していた月照も次第に追い詰められ、西郷隆盛は薩摩にかくまうべく都落ちを計画しました。月照にその話をしたのも清閑寺だったと伝えられています。
そして西郷は月照を迎えるために薩摩へ先に帰り、藩の幹部に協力を願い出ます。が、藩政を握った島津斉興は取り合わず、冷たくあしらわれてしまいます。そんな中、京都から月照が薩摩へやってきますが、西郷はどうしようもありませんでした。かといって幕府に捕えられるであろう京都に帰すこともできません。
情の深い西郷は絶望して、月照とともに自殺する道を選びました。1858年(安政5年)11月、寒い海に二人で身を投じたのです。
このエピソードは何度も映画やドラマで描かれており、西郷隆盛の情に厚い人柄を物語る逸話として有名です。また、そんな西郷の人柄が、その後多くの人を惹きつけ、明治維新の大きなパワーになったことは言うまでもありません。
ただ、月照が海に入る直前に詠んだ辞世の句には、さらに深い意味が感じられるのです。
大君のためには何か惜しからむ 薩摩の迫門に身は沈むとも
これは「自分の身は沈んでも、大君のためには何も惜しくない」と解釈され、通説では「大君」は斉彬公を指すと言われていますが、あえてこれを西郷隆盛のことと読み解けばどうでしょう。つまり、「西郷隆盛のためなら、自分の身を沈めても、何も惜しくない」と解釈するのです。すると、入水自殺からその後のプロセスがすべて腑に落ちるのです。 つづく
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経ビジネスON LINE
URL= http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/122600033/020600004/?n_cid=nbpnbo_mlsp&rt=nocnt
若 き 西 郷 隆 盛 に 学 ぶ 、
折 れ た 心 を 情 熱 に 変 え る 法
~ 今を懸命に、一歩踏み出すことを恐れずに ~
殿村 美樹
【殿村 美樹(とのむら・みき)略歴:PRプロデューサー/株式会社TMオフィス 代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科MBAプログラム「地域ブランド戦略」教員、 関西大学「広報論」講師も務めるPR専門家。「今年の漢字」プロデュース、「うどん県」の全国PR戦略などを手掛ける。】
幕末のヒーロー西郷隆盛の若き日のエピソードに迫り、折れた心を情熱に変える方法を探りたいと思います。
というのは西郷隆盛には若い頃、いったん自殺を決意し、思い止まったものの、また入水自殺をはかったというエピソードがあるのです。結局、命が助かったことでその後、明治維新の立役者となりました。もしこの時に命を落としていたら、日本の歴史は変わっていたのではないかとも言われています。
それではなぜ、西郷隆盛は自殺するほど心が折れたのに歴史に名を遺す偉人になれたのか、独自の視点で若き西郷隆盛の心の変遷に迫ってみたいと思います。
先公の御遺志をつぐべきや
西郷隆盛が最初に自殺しようとしたのは1858年(安政5年)7月、30歳になった頃でした。心から尊敬していた薩摩藩主・島津斉彬の急逝を知って後を追おうとしたのです。
島津斉彬は1853年(嘉永6年)、黒船が来航した後、幕府が確たる方針を持たずにアメリカやロシアの外圧に振り回されている様子を懸念し、新たなリーダーと見込んだ一橋慶喜(後の徳川慶喜)を将軍にすべきと考え、様々な画策を講じていました。西郷はそんな斉彬を恩師と慕い、忠臣として諸大名の動きや江戸や京の情報を知らせるなど重要な役目を果たしていました。
そんな西郷が斉彬の急死を知ったのは、京都で斉彬が計画したクーデターを成功させようと準備をしていた時。斉彬が突然発熱して亡くなったと聞いて西郷は絶望し、「もう、おい(自分)も生きていけない」と斉彬の墓前で切腹しようとしたといいます。
しかし、西郷の真っ暗な心に手を差し伸べた人がいました。京都清水寺の塔頭・成就院の住職・月照です。月照は当時、薩摩藩と朝廷の橋渡し役を務めており、天璋院篤姫が薩摩藩から徳川家定へ嫁ぐプロセス等で西郷と懇意になったと伝えられています。
作家・池波正太郎さんは史伝小説『西郷隆盛』の中で、このときの月照の言葉を次のように書かれています。
「いまここに、志を屈して非命の死をえらぶということは、却って亡き斉彬公の君命にそむくことやおへんか。あなたに死なれてしもうては、尊王の大志をつらぬき通すお人がないも同然。いまはただ、万難を排して先公の御遺志をつぐべきやと思います」(池波正太郎『西郷隆盛』(角川文庫)より抜粋)
なんて優しく強い言葉でしょう。もちろん小説ですから、実際とは多少異なるかもしれませんが、月照がかけた言葉によって西郷は自殺を思い止っているのですから、心に響く言葉だったことには違いありません。そして西郷の人柄をよく知っていたからこそ、かけられた言葉ともいえます。人を救うのは、相手を慮った強い言葉なのかもしれません。
西郷と月照の面影を訪ねて「清閑寺」へ
私は、西郷隆盛と月照がどんな場所で語り合ったのかを知りたくなり、よく2人が会っていたと伝わる京都・東山の「清閑寺」を訪ねることにしました。
まず向かったのは、観光客で賑わう清水寺の奥まったところに建つ「子安の塔」。その近くに小さな出入り口があって、「歌の中山」と呼ばれる山道に続いています。その山道を歩くこと約10分。清閑寺は、びっくりするほど静かな山林の奥にありました。
ホッとして進むと、いきなり荘厳な「六條天皇御陵 高倉天皇御陵」が現れてビックリ!「え~!ここって御陵なの?」と驚きながらふと見上げると、目指す「清閑寺」は御陵の隣の丘にそっと佇んでいました。
清閑寺は、門に拝観料100円を入れる箱があるだけで人影はまったく見えません。境内に入ると、いきなり京都の街並みが一望できる絶景が開け、自然の風がなんとも心地よく吹き抜けます。そんな中に西郷と月照が密かに会っていた茶室の門が、さらにひっそりと佇んでいました。「こんな風情の中だったら、新しいアイデアやパワーが出るだろうな」とふと思いました。
というのは、この「清閑寺」は、西郷と月照がたびたび会って一橋慶喜を将軍にする計画を話し合っていたところと伝えられているのです。つまりこの自然豊かでひっそりとした境内は、西郷隆盛が日本を変えるための一歩を踏み出した重要な場所といっても過言ではないでしょう。ちなみに境内の中央にある「要石」は、願いをかけると叶えてくれると伝わる石。西郷も願をかけたのかもしれません。
月照の「辞世の句」は西郷へのメッセージ
しかしその後、幕府の大老に就任した井伊直弼が次期将軍を徳川家茂と決定し、それに反発する勢力(一橋慶喜を推す勢力)の弾圧を始めます。いわゆる「安政の大獄」です。斉彬を支持していた月照も次第に追い詰められ、西郷隆盛は薩摩にかくまうべく都落ちを計画しました。月照にその話をしたのも清閑寺だったと伝えられています。
そして西郷は月照を迎えるために薩摩へ先に帰り、藩の幹部に協力を願い出ます。が、藩政を握った島津斉興は取り合わず、冷たくあしらわれてしまいます。そんな中、京都から月照が薩摩へやってきますが、西郷はどうしようもありませんでした。かといって幕府に捕えられるであろう京都に帰すこともできません。
情の深い西郷は絶望して、月照とともに自殺する道を選びました。1858年(安政5年)11月、寒い海に二人で身を投じたのです。
このエピソードは何度も映画やドラマで描かれており、西郷隆盛の情に厚い人柄を物語る逸話として有名です。また、そんな西郷の人柄が、その後多くの人を惹きつけ、明治維新の大きなパワーになったことは言うまでもありません。
ただ、月照が海に入る直前に詠んだ辞世の句には、さらに深い意味が感じられるのです。
大君のためには何か惜しからむ 薩摩の迫門に身は沈むとも
これは「自分の身は沈んでも、大君のためには何も惜しくない」と解釈され、通説では「大君」は斉彬公を指すと言われていますが、あえてこれを西郷隆盛のことと読み解けばどうでしょう。つまり、「西郷隆盛のためなら、自分の身を沈めても、何も惜しくない」と解釈するのです。すると、入水自殺からその後のプロセスがすべて腑に落ちるのです。 つづく
憲法70年社説:第2の政治改革構想を
2017年5月5日 お仕事朝日新聞 DIGITAL URL
=http://www.asahi.com/articles/DA3S12923766.html?ref=editorial_backnumber
憲 法 7 0 年
「 第 2 の 政 治 改 革 」 構 想 を
政治システムとは機械仕掛けの時計のようなものだろう。
優れた全体設計が求められ、繊細なバランスの上で歯車やバネが役割を果たさなければ、針は狂い、故障してしまう。
「安倍1強」の下で、日本の政治システムの歯車が狂いつつあるのではないか。不自然な国有地払い下げに端を発した森友学園の問題を見るにつけ、そう感じざるをえない。
■ 首 相 へ の 権 力 集 中
安倍首相は本人も妻昭恵氏も関与していないと繰り返す。政府は事実究明に後ろ向きだ。
一方、政府の監視役であるべき国会は、国権の最高機関としての役割を果たせないでいる。
野党は国政調査権の発動を求めるが、与党の反対で実現しない。財務省資料の国会提出は宙に浮いたままだ。
政府・与党を掌握する首相への権力集中という政治状況が、問題を解明しようとする歯車の動きを止めているのだ。
首相の1強は、1980年代末から進められてきた「政治改革」の帰結ともとれる。
金権政治への国民の怒りを受けた一連の政治改革は、自民党一党支配を元凶と見立て、政権交代可能な政治をめざした。
勝敗をより際立たせて強い政権をつくるため衆院に小選挙区制を導入。政党助成金制度で、政治家個人や派閥より政党に政治資金が集まるようにした。
その後も省庁再編、国家安全保障会議や内閣人事局の設置など、歴代政権がバトンをつなぎながら「政治主導」「首相官邸機能の強化」を追求した。
人事権、公認権、カネ、情報……。権力の源泉が首相に集中する一方で、国会による監視機能は相対的に低下した。
確かに、小選挙区制は政権交代をもたらした。政治とカネの大きな疑惑も減った。
だが、政権交代を繰り返すことで、権力チェックの機能が強まる。そんな好循環は旧民主党政権の挫折によっておぼつかなくなっている。
■ 抑 制 と 均 衡 の 回 復 を
政治改革の成果は生かしながらも、行き過ぎた権力の集中がないかを検証し、統治機構のバランスを回復するメンテナンスが必要だ。
立法府と行政府の間に抑制と均衡の緊張関係を取り戻す。そのための「第2の政治改革」と言ってもいい。
例えば森友学園問題で俎上(そじょう)にのぼった国政調査権。ドイツでは行使の権利を議会の少数派に与えている。同様の制度を日本でも導入できないか。
憲法に書き込む方法もあろうが、国会法などの改正で実現することもできる。
「強すぎる首相」の一因である、首相の衆院解散権を抑制すべきだという指摘もある。
衆院憲法審査会では「解散理由を国会で審議するなど解散手続きを法律で定める方法と、憲法を改正して解散の条件を明記する方法がある」という具体的な選択肢も議論された。
政治の歯車が狂うのは権力の集中によってだけではない。衆参の多数派が異なる「ねじれ」現象で国会が停滞し、「決められない政治」と批判を浴びた。再び衆参がねじれた場合に、国会がどのように合意形成をはかるのかという問題にも答えを出しておく必要がある。
■ 三 権 の 全 体 構 想 か ら
似通った選挙制度と権限をもつ衆院と参院という二院制の役割分担をどう整理するかは、政治改革で積み残された大きなテーマでもある。
衆院のコピーではなく、参院独自の果たすべき役割とはなにか。 「再考の府」か。それとも「地方の府」か。
憲法学者の大石眞・京大名誉教授はこう指摘する。
「衆参それぞれの役割をイメージしたうえで、選挙制度や権限はどんな組み合わせがよいのかという統治機構全体を構想する議論を始めるべきだ」
まずは司法を含む三権全体のあり方を点検する議論から始めたうえで、今の不具合は国会の規則や慣例の変更で対応できるのか。国会法、公職選挙法、内閣法など「憲法付属法」の改正が必要なのか。統治機構の基本枠組みを定めた憲法の改正が避けられないのか――。
そうした整理を進めることこそ、あるべき道筋だろう。
自民党からは「参院選の合区解消」「緊急時の国会議員の任期延長」など統治機構の一部をとらえた改憲論も上がる。手を付けやすいテーマでとにかく改憲をという思惑が透ける。
求められるのは、このような改憲ありきの局所的な手直しではないことは明らかだ。
日本国憲法は施行から70年の時を刻んだ。自由や人権、平和主義といった憲法の核心といえる理念を守り、次の世代に引き継いでいくには、健全な政治システムが必須となる。
その針と歯車は狂いなくしっかりと動いているか。主権者である国民一人ひとりが絶えず目を光らせる努力が欠かせない。
=http://www.asahi.com/articles/DA3S12923766.html?ref=editorial_backnumber
憲 法 7 0 年
「 第 2 の 政 治 改 革 」 構 想 を
政治システムとは機械仕掛けの時計のようなものだろう。
優れた全体設計が求められ、繊細なバランスの上で歯車やバネが役割を果たさなければ、針は狂い、故障してしまう。
「安倍1強」の下で、日本の政治システムの歯車が狂いつつあるのではないか。不自然な国有地払い下げに端を発した森友学園の問題を見るにつけ、そう感じざるをえない。
■ 首 相 へ の 権 力 集 中
安倍首相は本人も妻昭恵氏も関与していないと繰り返す。政府は事実究明に後ろ向きだ。
一方、政府の監視役であるべき国会は、国権の最高機関としての役割を果たせないでいる。
野党は国政調査権の発動を求めるが、与党の反対で実現しない。財務省資料の国会提出は宙に浮いたままだ。
政府・与党を掌握する首相への権力集中という政治状況が、問題を解明しようとする歯車の動きを止めているのだ。
首相の1強は、1980年代末から進められてきた「政治改革」の帰結ともとれる。
金権政治への国民の怒りを受けた一連の政治改革は、自民党一党支配を元凶と見立て、政権交代可能な政治をめざした。
勝敗をより際立たせて強い政権をつくるため衆院に小選挙区制を導入。政党助成金制度で、政治家個人や派閥より政党に政治資金が集まるようにした。
その後も省庁再編、国家安全保障会議や内閣人事局の設置など、歴代政権がバトンをつなぎながら「政治主導」「首相官邸機能の強化」を追求した。
人事権、公認権、カネ、情報……。権力の源泉が首相に集中する一方で、国会による監視機能は相対的に低下した。
確かに、小選挙区制は政権交代をもたらした。政治とカネの大きな疑惑も減った。
だが、政権交代を繰り返すことで、権力チェックの機能が強まる。そんな好循環は旧民主党政権の挫折によっておぼつかなくなっている。
■ 抑 制 と 均 衡 の 回 復 を
政治改革の成果は生かしながらも、行き過ぎた権力の集中がないかを検証し、統治機構のバランスを回復するメンテナンスが必要だ。
立法府と行政府の間に抑制と均衡の緊張関係を取り戻す。そのための「第2の政治改革」と言ってもいい。
例えば森友学園問題で俎上(そじょう)にのぼった国政調査権。ドイツでは行使の権利を議会の少数派に与えている。同様の制度を日本でも導入できないか。
憲法に書き込む方法もあろうが、国会法などの改正で実現することもできる。
「強すぎる首相」の一因である、首相の衆院解散権を抑制すべきだという指摘もある。
衆院憲法審査会では「解散理由を国会で審議するなど解散手続きを法律で定める方法と、憲法を改正して解散の条件を明記する方法がある」という具体的な選択肢も議論された。
政治の歯車が狂うのは権力の集中によってだけではない。衆参の多数派が異なる「ねじれ」現象で国会が停滞し、「決められない政治」と批判を浴びた。再び衆参がねじれた場合に、国会がどのように合意形成をはかるのかという問題にも答えを出しておく必要がある。
■ 三 権 の 全 体 構 想 か ら
似通った選挙制度と権限をもつ衆院と参院という二院制の役割分担をどう整理するかは、政治改革で積み残された大きなテーマでもある。
衆院のコピーではなく、参院独自の果たすべき役割とはなにか。 「再考の府」か。それとも「地方の府」か。
憲法学者の大石眞・京大名誉教授はこう指摘する。
「衆参それぞれの役割をイメージしたうえで、選挙制度や権限はどんな組み合わせがよいのかという統治機構全体を構想する議論を始めるべきだ」
まずは司法を含む三権全体のあり方を点検する議論から始めたうえで、今の不具合は国会の規則や慣例の変更で対応できるのか。国会法、公職選挙法、内閣法など「憲法付属法」の改正が必要なのか。統治機構の基本枠組みを定めた憲法の改正が避けられないのか――。
そうした整理を進めることこそ、あるべき道筋だろう。
自民党からは「参院選の合区解消」「緊急時の国会議員の任期延長」など統治機構の一部をとらえた改憲論も上がる。手を付けやすいテーマでとにかく改憲をという思惑が透ける。
求められるのは、このような改憲ありきの局所的な手直しではないことは明らかだ。
日本国憲法は施行から70年の時を刻んだ。自由や人権、平和主義といった憲法の核心といえる理念を守り、次の世代に引き継いでいくには、健全な政治システムが必須となる。
その針と歯車は狂いなくしっかりと動いているか。主権者である国民一人ひとりが絶えず目を光らせる努力が欠かせない。
次は自分の力で稼いでみませんか?
2017年5月4日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
社会起業大学 運営事務局の扇谷です。
GW、私たち事務局もゆっくりお休みをいただいております。
私は、久しぶりに母と会いました。かつては、独立して和裁仕立屋としてバリバリ働いていた母。60歳を過ぎた今でも仕事は違えど、週5日以上、元気に仕事を続けています。
「どんな小さな仕事でもね、自分が社長になった気持ちでやるのよ。そしたらね。責任感が出てくるし、評価されるし、なにより楽しくなってくるのよ。」
サラッと語っていました。
そんな母は、仕事で結果を出し、力ある人に認められ、70歳過ぎても働いてほしいと言われているそうです。笑。
私は幼少のころから母が独立して仕事していた姿をずっと見てきた。どんどん仕事が増えていって、普通のサラリーマンより多い年収になっていって、「私の仕立ては他の仕立屋と違うのよ」と自慢話していた母が大好きだったことを思い出しました。
歳を重ねても、仕事が変わっても、やっぱり1人で稼いでいた人はマインドが違うなと気づいた夜でした。
お金を稼ぐことは、経験やビジネススキルだけではない。
会社に属していると守られている部分が大きいけれど、独立や起業をした時に如実に影響されるのが思考やマインド。そしてそれを体現する日々の些細な立ち居振る舞いなのだと思いました。
社会起業大学の6月からスタートする単科コースは、すでにサラリーマンとしてビジネス経験や人脈をお持ちの方、結果を出してきた方、スキルをお持ちの方を対象に、従業員として稼ぐマインドから独立・起業して稼ぐマインドへとチェンジし、抜群の成果を出すために必要な具体的なスキルを手に入れる講座です。
・会社ではそれなりの結果を出してきた。そろそろ独立・起業にチャレンジしたい!
・これまで培ってきた人脈や経験を生かして、抜群のビジネスを始めたい!
・私自身の力で年収800万円以上にしたい!
そうお考えの方は、無料体験セミナーに是非ご参加ください。
きっと、仕事をするうえで大事なことが分かると思います。
私も母を見習って、思考とマインドを変えてみよう!
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
社会起業大学 運営事務局の扇谷です。
GW、私たち事務局もゆっくりお休みをいただいております。
私は、久しぶりに母と会いました。かつては、独立して和裁仕立屋としてバリバリ働いていた母。60歳を過ぎた今でも仕事は違えど、週5日以上、元気に仕事を続けています。
「どんな小さな仕事でもね、自分が社長になった気持ちでやるのよ。そしたらね。責任感が出てくるし、評価されるし、なにより楽しくなってくるのよ。」
サラッと語っていました。
そんな母は、仕事で結果を出し、力ある人に認められ、70歳過ぎても働いてほしいと言われているそうです。笑。
私は幼少のころから母が独立して仕事していた姿をずっと見てきた。どんどん仕事が増えていって、普通のサラリーマンより多い年収になっていって、「私の仕立ては他の仕立屋と違うのよ」と自慢話していた母が大好きだったことを思い出しました。
歳を重ねても、仕事が変わっても、やっぱり1人で稼いでいた人はマインドが違うなと気づいた夜でした。
お金を稼ぐことは、経験やビジネススキルだけではない。
会社に属していると守られている部分が大きいけれど、独立や起業をした時に如実に影響されるのが思考やマインド。そしてそれを体現する日々の些細な立ち居振る舞いなのだと思いました。
社会起業大学の6月からスタートする単科コースは、すでにサラリーマンとしてビジネス経験や人脈をお持ちの方、結果を出してきた方、スキルをお持ちの方を対象に、従業員として稼ぐマインドから独立・起業して稼ぐマインドへとチェンジし、抜群の成果を出すために必要な具体的なスキルを手に入れる講座です。
・会社ではそれなりの結果を出してきた。そろそろ独立・起業にチャレンジしたい!
・これまで培ってきた人脈や経験を生かして、抜群のビジネスを始めたい!
・私自身の力で年収800万円以上にしたい!
そうお考えの方は、無料体験セミナーに是非ご参加ください。
きっと、仕事をするうえで大事なことが分かると思います。
私も母を見習って、思考とマインドを変えてみよう!
「これでいいじゃないか」憲法起草物語
2017年5月3日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
70年前1947年後の本5月3日の憲法記念日に、「改憲」「護憲」両論激突の諸行事が、自民党総裁安倍晋三首相の都内フォーラム「2020年に改憲施行」目標時期表示のビデオメッセージもあり、一段とマスコミ取材を賑わしています。
折しも朝日新聞DIGITAL版で、憲法草案に「いいじゃないか」昭和天皇の発言、メモに・・・の見出しで下記の紹介記事が掲載されていましたので、ご参考までにご案内します。
URL=http://www.asahi.com/articles/ASK4N64JQK4NUTIL03Q.html?ref=nmail
----------------------------------------------------------------------------------------------------
憲 法 草 案 に 「 い い じ ゃ な い か 」
昭 和 天 皇 の 発 言 、 メ モ に
「これでいいじゃないか」――。日本国憲法起草のもとになった連合国軍総司令部(GHQ)草案の受け入れをめぐり、1946年2月22日に昭和天皇が幣原(しではら)喜重郎首相(当時)と面談した際の天皇の発言を示すメモが、憲法学者の故宮沢俊義・東大教授のノートに記されていたことがわかった。「安心して、これで行くことに腹をきめた」という幣原氏の心情も記載されている。
ノートには、46年9月ごろ、宮沢氏ら貴族院特別委員会のメンバーが幣原氏から首相官邸に呼ばれ、「内話を聞かされた」なかでの、幣原氏と昭和天皇のやりとりが備忘録的に記されていた。高見勝利・上智大名誉教授(憲法)がメモの記述を見つけた。ノートの原本は立教大学図書館に所蔵されている。
幣原氏と面談した際の昭和天皇の発言に関しては、GHQ作成の資料に、天皇自身が徹底的な改革を望み、草案を「全面的に支持する」と述べたとの記載があり、様々な文献にも引用されているが、「発言が積極的過ぎる」などと疑問視する声もあった。高見氏は、「メモからは、日本や天皇制を取り巻く厳しい国際情勢を考え、草案の受け入れしかないという現実的判断をしたことがうかがえる。GHQの資料よりもメモの方が実態に近いのではないか」と話す。
調査委員会でまとめた憲法改正案が明治憲法の微修正にとどまったため、GHQの同意を得られなかった。46年2月13日、GHQ側から渡された草案では天皇の地位が「象徴」となるなど、政府内では受け入れをめぐり賛否が割れたが、22日午前の閣議で事実上の受け入れを決定。同日午後、首相だった幣原氏が天皇を訪ね、経緯を報告した――ここまではすでに明らかになっている。
宮沢ノートのメモは、この時の様子をこう記す。
「陛下に拝謁(はいえつ)して、憲法草案(先方から示されたもの)を御目(おめ)にかけた。すると陛下は『これでいいじゃないか』と仰せられた。自分はこの御一言で、安心して、これで行くことに腹をきめた」
また、幣原氏は2月21日、マッカーサー司令官と面会。そこでのマッカーサー氏の発言について「元帥曰(いわ)く。『天皇の問題については、自分は諒承(りょうしょう)しているが、南と北とから、反対がある。天皇を象徴とする憲法を承認するということは、日本の為にのぞましいと思う』。〔南とは濠州、ニュージイランド、北とはソ聯(れん)だろう〕」。
草案に沿って憲法改正案作りをすることを決定した日本政府は、3月4日から5日にかけてGHQ側との徹夜の協議で案を確定。6日、「憲法改正草案要綱」として発表した。帝国議会の審議を経て、46年11月3日に日本国憲法を公布。47年5月3日に施行した。(編集委員・豊秀一)
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70年前1947年後の本5月3日の憲法記念日に、「改憲」「護憲」両論激突の諸行事が、自民党総裁安倍晋三首相の都内フォーラム「2020年に改憲施行」目標時期表示のビデオメッセージもあり、一段とマスコミ取材を賑わしています。
折しも朝日新聞DIGITAL版で、憲法草案に「いいじゃないか」昭和天皇の発言、メモに・・・の見出しで下記の紹介記事が掲載されていましたので、ご参考までにご案内します。
URL=http://www.asahi.com/articles/ASK4N64JQK4NUTIL03Q.html?ref=nmail
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憲 法 草 案 に 「 い い じ ゃ な い か 」
昭 和 天 皇 の 発 言 、 メ モ に
「これでいいじゃないか」――。日本国憲法起草のもとになった連合国軍総司令部(GHQ)草案の受け入れをめぐり、1946年2月22日に昭和天皇が幣原(しではら)喜重郎首相(当時)と面談した際の天皇の発言を示すメモが、憲法学者の故宮沢俊義・東大教授のノートに記されていたことがわかった。「安心して、これで行くことに腹をきめた」という幣原氏の心情も記載されている。
ノートには、46年9月ごろ、宮沢氏ら貴族院特別委員会のメンバーが幣原氏から首相官邸に呼ばれ、「内話を聞かされた」なかでの、幣原氏と昭和天皇のやりとりが備忘録的に記されていた。高見勝利・上智大名誉教授(憲法)がメモの記述を見つけた。ノートの原本は立教大学図書館に所蔵されている。
幣原氏と面談した際の昭和天皇の発言に関しては、GHQ作成の資料に、天皇自身が徹底的な改革を望み、草案を「全面的に支持する」と述べたとの記載があり、様々な文献にも引用されているが、「発言が積極的過ぎる」などと疑問視する声もあった。高見氏は、「メモからは、日本や天皇制を取り巻く厳しい国際情勢を考え、草案の受け入れしかないという現実的判断をしたことがうかがえる。GHQの資料よりもメモの方が実態に近いのではないか」と話す。
調査委員会でまとめた憲法改正案が明治憲法の微修正にとどまったため、GHQの同意を得られなかった。46年2月13日、GHQ側から渡された草案では天皇の地位が「象徴」となるなど、政府内では受け入れをめぐり賛否が割れたが、22日午前の閣議で事実上の受け入れを決定。同日午後、首相だった幣原氏が天皇を訪ね、経緯を報告した――ここまではすでに明らかになっている。
宮沢ノートのメモは、この時の様子をこう記す。
「陛下に拝謁(はいえつ)して、憲法草案(先方から示されたもの)を御目(おめ)にかけた。すると陛下は『これでいいじゃないか』と仰せられた。自分はこの御一言で、安心して、これで行くことに腹をきめた」
また、幣原氏は2月21日、マッカーサー司令官と面会。そこでのマッカーサー氏の発言について「元帥曰(いわ)く。『天皇の問題については、自分は諒承(りょうしょう)しているが、南と北とから、反対がある。天皇を象徴とする憲法を承認するということは、日本の為にのぞましいと思う』。〔南とは濠州、ニュージイランド、北とはソ聯(れん)だろう〕」。
草案に沿って憲法改正案作りをすることを決定した日本政府は、3月4日から5日にかけてGHQ側との徹夜の協議で案を確定。6日、「憲法改正草案要綱」として発表した。帝国議会の審議を経て、46年11月3日に日本国憲法を公布。47年5月3日に施行した。(編集委員・豊秀一)
5/31「グリーン・オーシャン大賞」表彰式
2017年5月2日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもお読みいただき、有難うございます。
さて、オルタナ48号(3月末発売)に掲載した「グリーン・オーシャン大賞」の表彰式を来たる5月31日、法政大学で開催することになりました。
「グリーン・オーシャン大賞」とは、社会課題を起点にしたビジネス創出に対するアワードです。株式会社オルタナが法政大学イノベーション・マネジメント研究センターの協力の下で企画し、今回が第一回の表彰となります。
大賞・金賞(中小企業部門)はボーダレス・ジャパン(9つの社会的事業で急成長)が、金賞(大企業部門)はLIXIL(2ドルトイレで衛生課題を解決)がそれぞれ受賞しました。
当日は金賞~銅賞を受賞した企業がプレゼンを行うほか、ボーダレス・ジャパンの鈴木雅剛・代表取締役副社長、LIXIL富田健介・常務役員/ ソーシャルトイレット部長らも参加されます。どなたでも無料で入場できますので(要登録)、お誘いあわせの上、お越しください。
◆ 5/31「グリーン・オーシャン大賞2017」表彰式
とき:5月31日(水)17時~19時(開場16時)
※19時~20時に懇親会があります
ところ:法政大学ボアソナード・タワー26Fスカイホール
(東京都千代田区富士見)
参加費:無料(事前申込制/懇親会は3000円)
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1480/1927859
◆ 子どものインターネット利用、安心・安全な使い方とは
約7割の青少年(10~17歳)がスマホ・携帯電話を所有し、0~6歳の子どもの半数以上がスマホといった情報端末を使うなど、子どもたちがインターネットに触れることが当たり前になってきています。便利さを享受する一方で、どのように使わせたら良いか悩む保護者や先生も多いのではないでしょうか。
そこで、ヤフー担当者にインターネットの安心・安全な使い方について聞きました。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1481/1927859
=======オルタナ&オルタナS&CSRtodayお勧め記事==========
◆ 新国立競技場工事で違法木材使用か、NGOが調査要請
http://c.bme.jp/17/2802/1482/1927859
◆ JCBとキッザニア、子どもたちと復興支援
http://c.bme.jp/17/2802/1483/1927859
◆ B.LEAGUE、日本初のスポーツの社会的責任イニシアチブ
http://c.bme.jp/17/2802/1484/1927859
◆ ネパールに防災教育を浸透へ、NGOが学校建設
http://c.bme.jp/17/2802/1485/1927859
◆ 「フィデューシャリー・デューティー」に高まる期待
http://c.bme.jp/17/2802/1486/1927859
==========サステナブル・ブランド ジャパンお勧め記事=======
◆ GRIスタンダード日本語版が完成、重要性高まる
http://c.bme.jp/17/2802/1487/1927859
◆ ソフトバンク、障がい者の「超短時間雇用」に手応え
http://c.bme.jp/17/2802/1488/1927859
◆ 未来の自動車は牛ふんで走る!?(足立直樹)
http://c.bme.jp/17/2802/1489/1927859
◆ 水産起業家が養殖餌をコオロギに転換へ
http://c.bme.jp/17/2802/1490/1927859
◆ 自立したいシングルマザーを応援、企業が団体設立
http://c.bme.jp/17/2802/1491/1927859
=================オルタナ編集長お勧めイベント=============
◆ 「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーン内容
クリーン/フェアウッドの木材使用比率100%、国産材使用比率も70%に達する内装家具・空間プロデュース業のワイス・ワイスが「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーンを実施しています。見積もりは無料で、希望者全員に、アカシデ、ムラサキシキブ、ヒメヒャラなど広葉樹の苗木3本をプレゼントいたします。
・ ご成約時の特典:
1)合法性を証明する書類、木材産地を証明する書類等のサポート
2)該当する助成金、補助金のアドバイスとコーディネート
3)国産材使用物件として当社HPに掲載
お申込みは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1492/1927859
◆ 4/21~「いつものスーパーでオーガニックを」キャンペーン
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは4月21日、スーパーマーケット6社と生協に対し、より安全安心で環境にも配慮した国産オーガニック野菜とコメを、年間を通して全店舗で販売してもらうため、「いつものスーパーでオーガニックを」署名をオンラインで募るキャンペーンを開始しました。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1493/1927859
◆ 5/4,6 熊本県の音大生が東京の音楽祭に出演
特定非営利活動法人街角に音楽をは5月4、6日、東京・丸の内エリアで開催される「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017丸の内エリアコンサート」で、熊本の音大生2人によるクラリネット・アンサンブル演奏を行います。震災のダメージが随所に残っている熊本市や周辺市町村を勇気づけようと、熊本の音大生が東京の晴れ舞台に立ちます。
と き:5月 4日(木)12時30分~ 15時~(2部制)
5月 6日(土)13時30分~ 15時30分~
ところ:東京・丸の内エリア
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1494/1927859
◆ 5/11 未来に選ばれる会社・ワークショップ(WS)
5月11日から、企業の取締役または執行役員の方を対象に、「未来に選ばれる会社・ワークショップ」を3回にわたって開催します。
第一回のテーマは「『コーオウンド・ビジネス』が会社を強くする」です。日本の人口が減少し、国内経済の縮小も避けられない中、「21世紀に生き残る企業とは何か」を探ります。CSR経営者フォーラム会員様は10%割引になります。
詳細・お申込み⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1495/1927859
◆ 5/16 みなとCSRアイデアソン――山陽製紙など登壇
港区立エコプラザが定期開催するCSRイベント。企業や港区民が一緒になって、社会的課題を解決するために何ができるかを考えます。参加者の6割が企業関係者。CSRに取り組むためのヒントを探しにくる人も多くいます。今回は、「KAMIDECOサービス」(紙でエコするサービス)を行う山陽製紙と地域に根ざした「自然体験」を提供するホールアース研究所が事例のプレゼンを行います。ファシリテーターは森 摂・オルタナ編集長です。
と き: 2017年5月15日(火)18:00~20:00
ところ: 港区立エコプラザ1階(港区浜松町1丁目13番1号)
定 員: 30名(先着順) 参加費:無料
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1496/1927859
◆ 5/21 セミナー「小規模分散型テクノロジーの可能性」
特定非営利活動法人APEXは5月21日、「適正技術」を考えるセミナーを開催します。適正技術とは、地域(とりわけ途上国)の社会的・経済的あるいは文化的条件に即し、住民が参加しやすく、ニーズを効果的に充たす技術を指しています。途上国向けの技術は、「安価だが劣位な技術」ではなく、必要に応じて、高度な近代科学技術的要素も生かされていくべきものです。
APEXは今秋をめどに、適正技術フォーラム(または学会)の設立を目指し、準備を進めています。
とき:2017年5月21日(日) 13:30~18:00 (13:00受付開始)
ところ:JICA地球ひろば 国際会議場(東京都新宿区市谷本村町)
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1497/1927859
◆ 5/28 読書会「見田宗介/真木悠介の世界」
APEXの「開発とNGO」研究会とは、今日の世界や、そこにおける問題の構造を深 く洞察し、また現状の問題に対する代替案を提起しているような本をテキストとして、その本の内容や読んで感じたこと、考えたことを、参加者で自由に話し合うものです。それを通じて、NGO活動等の基盤となるような世界観を形成してい くことをめざしています。第一回のテキストは真木悠介著『人間解放の理論のために』。
と き: 2017年5月28日(日) 14:30~17:30
ところ: JICA地球ひろば国際会議場セミナールーム408(東京都新宿区市谷)
参加費:会員2,500円/5回分、一般5,000円/5回分
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1498/1927859
==========================================================
株式会社オルタナ 代表取締役編集長 森 摂
一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事
特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長
「サステナブル・ブランド国際会議」プロデューサー
CSR検定委員会委員
特定非営利活動法人「街角に音楽を」理事
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
==========================================================
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもお読みいただき、有難うございます。
さて、オルタナ48号(3月末発売)に掲載した「グリーン・オーシャン大賞」の表彰式を来たる5月31日、法政大学で開催することになりました。
「グリーン・オーシャン大賞」とは、社会課題を起点にしたビジネス創出に対するアワードです。株式会社オルタナが法政大学イノベーション・マネジメント研究センターの協力の下で企画し、今回が第一回の表彰となります。
大賞・金賞(中小企業部門)はボーダレス・ジャパン(9つの社会的事業で急成長)が、金賞(大企業部門)はLIXIL(2ドルトイレで衛生課題を解決)がそれぞれ受賞しました。
当日は金賞~銅賞を受賞した企業がプレゼンを行うほか、ボーダレス・ジャパンの鈴木雅剛・代表取締役副社長、LIXIL富田健介・常務役員/ ソーシャルトイレット部長らも参加されます。どなたでも無料で入場できますので(要登録)、お誘いあわせの上、お越しください。
◆ 5/31「グリーン・オーシャン大賞2017」表彰式
とき:5月31日(水)17時~19時(開場16時)
※19時~20時に懇親会があります
ところ:法政大学ボアソナード・タワー26Fスカイホール
(東京都千代田区富士見)
参加費:無料(事前申込制/懇親会は3000円)
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1480/1927859
◆ 子どものインターネット利用、安心・安全な使い方とは
約7割の青少年(10~17歳)がスマホ・携帯電話を所有し、0~6歳の子どもの半数以上がスマホといった情報端末を使うなど、子どもたちがインターネットに触れることが当たり前になってきています。便利さを享受する一方で、どのように使わせたら良いか悩む保護者や先生も多いのではないでしょうか。
そこで、ヤフー担当者にインターネットの安心・安全な使い方について聞きました。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1481/1927859
=======オルタナ&オルタナS&CSRtodayお勧め記事==========
◆ 新国立競技場工事で違法木材使用か、NGOが調査要請
http://c.bme.jp/17/2802/1482/1927859
◆ JCBとキッザニア、子どもたちと復興支援
http://c.bme.jp/17/2802/1483/1927859
◆ B.LEAGUE、日本初のスポーツの社会的責任イニシアチブ
http://c.bme.jp/17/2802/1484/1927859
◆ ネパールに防災教育を浸透へ、NGOが学校建設
http://c.bme.jp/17/2802/1485/1927859
◆ 「フィデューシャリー・デューティー」に高まる期待
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==========サステナブル・ブランド ジャパンお勧め記事=======
◆ GRIスタンダード日本語版が完成、重要性高まる
http://c.bme.jp/17/2802/1487/1927859
◆ ソフトバンク、障がい者の「超短時間雇用」に手応え
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◆ 水産起業家が養殖餌をコオロギに転換へ
http://c.bme.jp/17/2802/1490/1927859
◆ 自立したいシングルマザーを応援、企業が団体設立
http://c.bme.jp/17/2802/1491/1927859
=================オルタナ編集長お勧めイベント=============
◆ 「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーン内容
クリーン/フェアウッドの木材使用比率100%、国産材使用比率も70%に達する内装家具・空間プロデュース業のワイス・ワイスが「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーンを実施しています。見積もりは無料で、希望者全員に、アカシデ、ムラサキシキブ、ヒメヒャラなど広葉樹の苗木3本をプレゼントいたします。
・ ご成約時の特典:
1)合法性を証明する書類、木材産地を証明する書類等のサポート
2)該当する助成金、補助金のアドバイスとコーディネート
3)国産材使用物件として当社HPに掲載
お申込みは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1492/1927859
◆ 4/21~「いつものスーパーでオーガニックを」キャンペーン
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは4月21日、スーパーマーケット6社と生協に対し、より安全安心で環境にも配慮した国産オーガニック野菜とコメを、年間を通して全店舗で販売してもらうため、「いつものスーパーでオーガニックを」署名をオンラインで募るキャンペーンを開始しました。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1493/1927859
◆ 5/4,6 熊本県の音大生が東京の音楽祭に出演
特定非営利活動法人街角に音楽をは5月4、6日、東京・丸の内エリアで開催される「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017丸の内エリアコンサート」で、熊本の音大生2人によるクラリネット・アンサンブル演奏を行います。震災のダメージが随所に残っている熊本市や周辺市町村を勇気づけようと、熊本の音大生が東京の晴れ舞台に立ちます。
と き:5月 4日(木)12時30分~ 15時~(2部制)
5月 6日(土)13時30分~ 15時30分~
ところ:東京・丸の内エリア
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1494/1927859
◆ 5/11 未来に選ばれる会社・ワークショップ(WS)
5月11日から、企業の取締役または執行役員の方を対象に、「未来に選ばれる会社・ワークショップ」を3回にわたって開催します。
第一回のテーマは「『コーオウンド・ビジネス』が会社を強くする」です。日本の人口が減少し、国内経済の縮小も避けられない中、「21世紀に生き残る企業とは何か」を探ります。CSR経営者フォーラム会員様は10%割引になります。
詳細・お申込み⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1495/1927859
◆ 5/16 みなとCSRアイデアソン――山陽製紙など登壇
港区立エコプラザが定期開催するCSRイベント。企業や港区民が一緒になって、社会的課題を解決するために何ができるかを考えます。参加者の6割が企業関係者。CSRに取り組むためのヒントを探しにくる人も多くいます。今回は、「KAMIDECOサービス」(紙でエコするサービス)を行う山陽製紙と地域に根ざした「自然体験」を提供するホールアース研究所が事例のプレゼンを行います。ファシリテーターは森 摂・オルタナ編集長です。
と き: 2017年5月15日(火)18:00~20:00
ところ: 港区立エコプラザ1階(港区浜松町1丁目13番1号)
定 員: 30名(先着順) 参加費:無料
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1496/1927859
◆ 5/21 セミナー「小規模分散型テクノロジーの可能性」
特定非営利活動法人APEXは5月21日、「適正技術」を考えるセミナーを開催します。適正技術とは、地域(とりわけ途上国)の社会的・経済的あるいは文化的条件に即し、住民が参加しやすく、ニーズを効果的に充たす技術を指しています。途上国向けの技術は、「安価だが劣位な技術」ではなく、必要に応じて、高度な近代科学技術的要素も生かされていくべきものです。
APEXは今秋をめどに、適正技術フォーラム(または学会)の設立を目指し、準備を進めています。
とき:2017年5月21日(日) 13:30~18:00 (13:00受付開始)
ところ:JICA地球ひろば 国際会議場(東京都新宿区市谷本村町)
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1497/1927859
◆ 5/28 読書会「見田宗介/真木悠介の世界」
APEXの「開発とNGO」研究会とは、今日の世界や、そこにおける問題の構造を深 く洞察し、また現状の問題に対する代替案を提起しているような本をテキストとして、その本の内容や読んで感じたこと、考えたことを、参加者で自由に話し合うものです。それを通じて、NGO活動等の基盤となるような世界観を形成してい くことをめざしています。第一回のテキストは真木悠介著『人間解放の理論のために』。
と き: 2017年5月28日(日) 14:30~17:30
ところ: JICA地球ひろば国際会議場セミナールーム408(東京都新宿区市谷)
参加費:会員2,500円/5回分、一般5,000円/5回分
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1498/1927859
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株式会社オルタナ 代表取締役編集長 森 摂
一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事
特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長
「サステナブル・ブランド国際会議」プロデューサー
CSR検定委員会委員
特定非営利活動法人「街角に音楽を」理事
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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加藤合同国際特許/知財とびうめ便154
2017年5月1日 お仕事┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
「加藤合同国際特許事務所~知財とびうめ便り~」 Vol.54
発信日:2017年 5月 1日 発信者:加藤合同国際特許事務所
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
◇ 目 次 ◇
1.弁理士コラム
◆雑感
2.知財ニュース
◆登録商標「直虎」、特許庁は浜松市の異議を認めず
3.連載 知財講座
◆第54回:特許「用途発明」
4.事務所からのお知らせ
◆全国の大学・研究機関が保有する最先端の研究設備の有効活用
5.所員ほのぼの日記
◆初めての園芸
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
1. 弁 理 士 コ ラ ム
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
◆雑感
このコラムは特許事務所が発信するものですので、当然のことながら、全てが特許その他の知財に関するものです。ただ、特許に関するコラムは、書くほうも読むほうも退屈なことが多く、私としてもあまり書く気になれない、というのが本音です。
という訳で、今回は特許とは関係がない、普段、私が興味を持っているテーマについて、よもやま話をしたいと思います。
何を今さらと思われるかもしれませんが、「今の日本に言論の自由はあると思いますか」と聞かれたら、本コラムを読まれている方々はどう答えますか?
おそらく、ほぼ全ての日本人は「ある」と答えるでしょう。「ない」と答えるのは、かなり度胸が要ります。
「ある」と答えるのは、ある意味で当然です。「ある」と答えた人の頭の中には、「言論の自由」の有無は、当局の規制(いわゆる「弾圧」)の有無とイコールの関係が成り立っているからです。
具体的には、政府への批判を自由に行うことができるのであれば、「言論の自由」があると言っていい、という考え方です。他国や昔の日本の政治情勢を考えれば、そう考えることにも一理あります。
例えば、中国や北朝鮮では、政府批判を行えば、即牢獄行きになります。戦前の日本でも、即牢獄行きとまでは行かないまでも、官憲に引っ張られるという状況でした。これに比べれば、今の日本には、当局による言論への弾圧は皆無と言っていいでしょう。
最初の質問に戻りますが、私は「ない」と答えます。
なぜ「ない」のか? むろん、当局の弾圧があるから、などとは言いません。当局の問題ではなく、日本人自らの精神構造(あるいは、「宗教」とも言えるもの)の問題です。日本人は、自らの精神構造で自らを縛りつけていると思うからです。
話は変わりますが、「言霊」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。現代ではほぼ死語になっていますが、「考えていることを言葉にして発し、言葉の霊力によって、それを実現させること、あるいは、実現させようとすること」のような意味合いの言葉です。昔の日本人はこの「言霊」を信じていました。
何をもって宗教とするか、という問いに正確に答えるのはかなり難しいことですが、少なくとも宗教の一つの側面として「不合理なことを信じること」というものがあります。
例えば、イスラム教徒は、メッカの方角に向けて礼拝(サラート)を一日に五回行いますが、日本人からすれば、「不合理」以外の何物でもないでしょう。
「言霊」も同じです。外国人から見れば、「不合理」以外の何物でもありませんが、昔の日本人はこれを信じていました(要するに、日本古来の、かつ、日本特有の「宗教」と言えるものです)。
その昔、平安貴族(現代用語で言えば、政府閣僚)にとって、歌(和歌)を詠むことは重要な仕事の一つでした。現代人から見れば、無能にしか見えないでしょうが、彼らはその当時の最新の科学(もしくは統治理論)である「言霊」を熱心に実行していたにすぎません。
現代人は「言霊」を一笑に付すでしょうが、笑っている本人の頭の中に「言霊」はまだ根付いています。つまり、例外なく、日本にいる日本人(「日本にいる日本人」と言ったのは、例えば、海外で生まれ育った日本人には当てはまらないからです。)の精神構造には、「言霊」が間違いなく根強く残っているのです。
そんな馬鹿な、と嗤う人がいるかもしれません。では、
結婚式のスピーチで「別れる」、「切れる」という言葉を出せますか?
受験生のいる家庭で「落ちる」、「滑る」と言えますか?
翌日に出張に行く上司に、冗談でも「明日は天候が悪いみたいだから、飛行機が落ちるかもしれないですね」と言えますか?
そう遠くない昔に「戦争反対」を声高に叫ぶ政党がありました(今でもありますが、消滅寸前です。)。「戦争反対、9条死守」のための具体策は示さず(当人は示していたつもりでしょうが、現実性がなく、「策」とは言えないものでした。)、ただ単に叫ぶのみ。言うまでもなく、これも「言霊」に支配された結果です(もちろん、その政党の人間はそんなことは全く気付いていなかったでしょうが。)。ただ単にそういう言葉を発していればいい訳ですから、ラクなものでした。
最近でも、この種の例はいくらでもあります。例えば、次のような場面を想定してみて下さい。
日本で飛行機がハイジャックされました。乗客が人質になり、犯人は政府に身代金を要求しています。
こういう場合、報道番組などでは、政府はどう対処すべきかについての討論が行われます。討論と言っても、出てくる意見は基本的には二つだけです。
評論家Aは「人間の命は何物にも代え難い。政府は即刻身代金を支払うべきだ」と言い、評論家Bは「身代金を支払うことは世界のルールにも反する。即刻強行突入して解決を図るべきだ」と言います。
結局、政府は強行策をとりました。実戦部隊が強行突入し、犯人は全員射殺されましたが、人質が何人か犠牲になりました。
人質が犠牲になった訳ですから、当然ながら、批判が出ます。問題はその批判がどこに向けられるかです。強行突入した実戦部隊がミスったのであれば、実戦部隊が批判の対象になりますし、強行突入を決めた政府も批判の対象になるでしょう。
マスコミはどちらかを、あるいは、両方を批判の対象とするはずです(不思議なことに、日本では、犯人はあまり批判の対象にはなりません)。
では、一般の日本人のレベルではどうでしょうか。誰が一番批判の対象になるか・・それは評論家Bのはずです。「アイツがあんなことを言ったから、犠牲が出た」、こういう論調は必ず出ます。それも少数ではなく、かなり多数です。
ここで考えてみて下さい。評論家Bは何か間違ったことを言ったでしょうか。何も言っていません。一意見を言っただけで、その意見も外国であればスタンダードな考えです。
にもかかわらず、日本では、必ずと言っていいほど、評論家Bに対する批判が出ます。
これが、古くから連綿と日本人の精神構造に継承されている「言霊」なのです。日本人はこのことを全く意識していません。それだけに、始末に負えないのです。日本人の精神構造に「言霊」が根付いている限りは、日本には真の意味での「言論の自由」は来ないのではないでしょうか。世界の国々の中で、真の意味での「言論の自由」から一番遠い国は、意外にも日本かもしれません。
弁理士 天野 広
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
2. 知 財 ニ ュ ー ス
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◆登録商標「直虎」、特許庁は浜松市の異議を認めず
現在放映中のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の舞台である浜松市が、長野県須坂市の老舗みそ・しょうゆ製造販売会社「糀屋本藤(こうじやほんどう)醸造舗」などが登録していた「直虎」の登録商標の取り消しを求めた異議申し立てに対し、特許庁は3月27日、異議を認めない決定を下しました。
特許庁は、「直虎」を名乗る人物は、ドラマの主人公の「井伊 直虎」以外にも、歴史上に複数いたことから「特定の人物を示していない」と判断しました。
「直虎」の商標は、糀屋本藤醸造舗などが出願した2件が昨年4月に商標登録されています。同社は今年没後150年を迎える江戸時代の第13代須坂藩主・堀直虎にあやかって一昨年12月に出願していました。
堀直虎は若くして同藩主となり、幕末の動乱期に藩政改革を推し進めた名君とされています。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
3. 連 載 知 財 講 座
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
◆第54回:特許「用途発明」
用途発明とは、(1)ある物の未知の属性を発見し、(2)この属性により、その物が新たな用途への使用に適することを見いだしたことに基づく発明をいいます。用途発明は、一般に、化学物質関係の発明に多く見られます。
例えば、「成分Aを有効成分とする二日酔い防止用食品組成物」は、既知の「成分Aを含有する食品組成物」が存在し、両者の食品組成物が「二日酔い防止用」という用途限定以外の点で相違しないとしても、以下の(1)および(2)の両方を満たす場合には、両者は異なる発明として認定されます。
(1)「二日酔い防止用」という用途が、成分Aがアルコールの代謝を促進するという未知の属性を発見したことにより見いだされたものであるとき。
(2)その属性により見いだされた用途が、「成分Aを含有する食品組成物」について従来知られている用途とは異なる新たなものであるとき。
一方、未知の属性を発見したとしても、その技術分野の出願時の技術常識を考慮し、その物の用途として新たな用途を提供したといえない場合は、用途発明に該当しません。
例えば、「成分Aを有効成分とする肌の保湿用化粧料」と「成分Aを有効成分とする肌のシワ防止用化粧料」について、前者が角質層を軟化させ肌への水分吸収を促進するとの整肌についての属性に基づくものであり、後者が体内物質Xの生成を促進するとの肌の改善についての未知の属性に基づくものであったとしても、両者はともに皮膚に外用するスキンケア化粧品として用いられるものです。
そして、保湿効果を有する化粧料は、保湿によって肌のシワ等を改善して肌状態を整えるものであって、肌のシワ防止のためにも使用されることが、この技術分野における技術常識である場合には、両者の用途を区別することができないことになります。
そのため、「シワ防止用」という用途限定が請求項に係る発明を特定するための意味を有しないものとして認定されることになります。
また、「~用」といった用途限定が付された化合物、微生物、動物または植物については、上記のような考え方が適用されず、用途限定のない化合物等そのものと解釈されます。このような用途限定は、一般に化合物の有用性を示しているにすぎないからです。
なお、機械、器具、物品、装置等については、通常、その物と用途とが一体であるため、上記の用途発明の考え方が適用されることはありません。
上記のように、用途発明であるか否かの判断は非常に難しいところがありますので、判断に迷われるような場合は気軽にご相談下さい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
4. 事 務 所 か ら お 知 ら せ
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◆全国の大学・研究機関が保有する最先端の研究設備の有効活用
昨年11月のメルマガにて、微細構造の解析、微細加工、材料や物質の特性や分子の機能性分析等を行いたいとき、全国の大学・研究機関が保有する最先端的研究設備が利用できますとご案内しました。
今回、この全国の先端的研究設備の外部共用を進める「ナノテクノロジープラットフォーム」では、その利用機会拡大のために、アイデア(課題)をお持ちの研究者・技術者の提案を募集しています。採択されますと、応募者に対して、最先端的研究設備利用にあたって、必要となる利用料・旅費等が支援されます。
募集期間は、平成29年10月18日までです。
本件についてのお問合せ又はご相談先は、下記のとおりです。
*イノベーション拠点推進部 ナノテクノロジープラットフォーム事業
担当 西ケ野 政宏
Tel:090-1657-9483 Mail:masahiro.saigano@jst.go.jp
※詳しくは、下記のURLをご覧ください。
[URL] http://nanonet.mext.go.jp/shikou/h29/
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5. 所 員 ほ の ぼ の 日 記
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◆初めての園芸
リンゴ、バニラ、シナモン、アーモンド、ジャスミン、アボカド、クルミ、オリーブ、ホップ(ビールの香料)という名前は誰でも知っていると思いますが、これらの植物が生育している姿を知っている人は少ないと思います。もちろん、私も、シナモンとオリーブ以外は全く知りませんでした。
昨年の初夏の頃、自分でもなぜか分かりませんが、これらの植物が生育している姿を知りたくなり、苗を育ててみようという気になりました。これらの植物の苗のうちのいくつかは近所のホームセンターで入手できましたが、大半は、インターネット通販にて購入しました。苗の値段は500円~1500円程度で、それほど高価なものではありません。
苗が届くたびに、植木鉢に植え替えて庭に並べる日々が続き、最終的には、前述した植物の苗が全部揃いました。なお、アボカドは、八百屋で買って食べた後の種を植木鉢に蒔いて発芽させることができました。季節が夏に移っていくにつれて、植木鉢の植物はスクスクと育ち、見たことのない葉を広げ、私の目を楽しませてくれました。
ところが、初秋の頃から、これらの植物のいくつかは勢いを失い、葉が変色したり、落葉したりして、見る影もなくなりました。園芸知識のない私は、対処方法も分からず、おろおろしながら、冬を迎え、そのまま年を越すこととなりました。なお、バニラやジャスミン等については、「低温になると枯れるので注意せよ」との「取扱説明書」が苗に添付されていましたので、室内で越冬させました。
室外で越冬させた植物は殆ど枯れた様になっていたので、諦めておりましたが、3月になると、残っていた茎から小さな芽が出始め、何とアーモンドには、桜に似た、綺麗なピンクの花が数輪咲きました。
これに喜んだ私は、水遣りなどの手入れを再開したのですが、ふと、購入した苗を植え替えるときの土について考慮していなかったに気づき、昨年の秋に枯れた様になったのは、そのせいではないかと思いました。しかしながら、不精な私は園芸の本を買って研究するには至っていませんでした。
丁度その頃、町内会の回覧板にガーデニング講習会の生徒募集チラシが入っていたので、渡りに船と申し込み、第1回目の講習を受けたところ、前述した疑問点が全て解けました。講習会で習った事項に基づいて、数種類の土を購入して混合し、芽吹き始めた植物の植え替え、土の入れ替えを行ったところ、勢いが良くなり、現在も元気に生育しています。
2~3年のうちに、リンゴ、アーモンド、アボカド、クルミなどの木に実がなることはありませんが、他の植物と同様、観葉植物として、毎日、私の目を楽しませてくれています。
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★ 編集・発行:加藤合同国際特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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「加藤合同国際特許事務所~知財とびうめ便り~」 Vol.54
発信日:2017年 5月 1日 発信者:加藤合同国際特許事務所
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◇ 目 次 ◇
1.弁理士コラム
◆雑感
2.知財ニュース
◆登録商標「直虎」、特許庁は浜松市の異議を認めず
3.連載 知財講座
◆第54回:特許「用途発明」
4.事務所からのお知らせ
◆全国の大学・研究機関が保有する最先端の研究設備の有効活用
5.所員ほのぼの日記
◆初めての園芸
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1. 弁 理 士 コ ラ ム
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◆雑感
このコラムは特許事務所が発信するものですので、当然のことながら、全てが特許その他の知財に関するものです。ただ、特許に関するコラムは、書くほうも読むほうも退屈なことが多く、私としてもあまり書く気になれない、というのが本音です。
という訳で、今回は特許とは関係がない、普段、私が興味を持っているテーマについて、よもやま話をしたいと思います。
何を今さらと思われるかもしれませんが、「今の日本に言論の自由はあると思いますか」と聞かれたら、本コラムを読まれている方々はどう答えますか?
おそらく、ほぼ全ての日本人は「ある」と答えるでしょう。「ない」と答えるのは、かなり度胸が要ります。
「ある」と答えるのは、ある意味で当然です。「ある」と答えた人の頭の中には、「言論の自由」の有無は、当局の規制(いわゆる「弾圧」)の有無とイコールの関係が成り立っているからです。
具体的には、政府への批判を自由に行うことができるのであれば、「言論の自由」があると言っていい、という考え方です。他国や昔の日本の政治情勢を考えれば、そう考えることにも一理あります。
例えば、中国や北朝鮮では、政府批判を行えば、即牢獄行きになります。戦前の日本でも、即牢獄行きとまでは行かないまでも、官憲に引っ張られるという状況でした。これに比べれば、今の日本には、当局による言論への弾圧は皆無と言っていいでしょう。
最初の質問に戻りますが、私は「ない」と答えます。
なぜ「ない」のか? むろん、当局の弾圧があるから、などとは言いません。当局の問題ではなく、日本人自らの精神構造(あるいは、「宗教」とも言えるもの)の問題です。日本人は、自らの精神構造で自らを縛りつけていると思うからです。
話は変わりますが、「言霊」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。現代ではほぼ死語になっていますが、「考えていることを言葉にして発し、言葉の霊力によって、それを実現させること、あるいは、実現させようとすること」のような意味合いの言葉です。昔の日本人はこの「言霊」を信じていました。
何をもって宗教とするか、という問いに正確に答えるのはかなり難しいことですが、少なくとも宗教の一つの側面として「不合理なことを信じること」というものがあります。
例えば、イスラム教徒は、メッカの方角に向けて礼拝(サラート)を一日に五回行いますが、日本人からすれば、「不合理」以外の何物でもないでしょう。
「言霊」も同じです。外国人から見れば、「不合理」以外の何物でもありませんが、昔の日本人はこれを信じていました(要するに、日本古来の、かつ、日本特有の「宗教」と言えるものです)。
その昔、平安貴族(現代用語で言えば、政府閣僚)にとって、歌(和歌)を詠むことは重要な仕事の一つでした。現代人から見れば、無能にしか見えないでしょうが、彼らはその当時の最新の科学(もしくは統治理論)である「言霊」を熱心に実行していたにすぎません。
現代人は「言霊」を一笑に付すでしょうが、笑っている本人の頭の中に「言霊」はまだ根付いています。つまり、例外なく、日本にいる日本人(「日本にいる日本人」と言ったのは、例えば、海外で生まれ育った日本人には当てはまらないからです。)の精神構造には、「言霊」が間違いなく根強く残っているのです。
そんな馬鹿な、と嗤う人がいるかもしれません。では、
結婚式のスピーチで「別れる」、「切れる」という言葉を出せますか?
受験生のいる家庭で「落ちる」、「滑る」と言えますか?
翌日に出張に行く上司に、冗談でも「明日は天候が悪いみたいだから、飛行機が落ちるかもしれないですね」と言えますか?
そう遠くない昔に「戦争反対」を声高に叫ぶ政党がありました(今でもありますが、消滅寸前です。)。「戦争反対、9条死守」のための具体策は示さず(当人は示していたつもりでしょうが、現実性がなく、「策」とは言えないものでした。)、ただ単に叫ぶのみ。言うまでもなく、これも「言霊」に支配された結果です(もちろん、その政党の人間はそんなことは全く気付いていなかったでしょうが。)。ただ単にそういう言葉を発していればいい訳ですから、ラクなものでした。
最近でも、この種の例はいくらでもあります。例えば、次のような場面を想定してみて下さい。
日本で飛行機がハイジャックされました。乗客が人質になり、犯人は政府に身代金を要求しています。
こういう場合、報道番組などでは、政府はどう対処すべきかについての討論が行われます。討論と言っても、出てくる意見は基本的には二つだけです。
評論家Aは「人間の命は何物にも代え難い。政府は即刻身代金を支払うべきだ」と言い、評論家Bは「身代金を支払うことは世界のルールにも反する。即刻強行突入して解決を図るべきだ」と言います。
結局、政府は強行策をとりました。実戦部隊が強行突入し、犯人は全員射殺されましたが、人質が何人か犠牲になりました。
人質が犠牲になった訳ですから、当然ながら、批判が出ます。問題はその批判がどこに向けられるかです。強行突入した実戦部隊がミスったのであれば、実戦部隊が批判の対象になりますし、強行突入を決めた政府も批判の対象になるでしょう。
マスコミはどちらかを、あるいは、両方を批判の対象とするはずです(不思議なことに、日本では、犯人はあまり批判の対象にはなりません)。
では、一般の日本人のレベルではどうでしょうか。誰が一番批判の対象になるか・・それは評論家Bのはずです。「アイツがあんなことを言ったから、犠牲が出た」、こういう論調は必ず出ます。それも少数ではなく、かなり多数です。
ここで考えてみて下さい。評論家Bは何か間違ったことを言ったでしょうか。何も言っていません。一意見を言っただけで、その意見も外国であればスタンダードな考えです。
にもかかわらず、日本では、必ずと言っていいほど、評論家Bに対する批判が出ます。
これが、古くから連綿と日本人の精神構造に継承されている「言霊」なのです。日本人はこのことを全く意識していません。それだけに、始末に負えないのです。日本人の精神構造に「言霊」が根付いている限りは、日本には真の意味での「言論の自由」は来ないのではないでしょうか。世界の国々の中で、真の意味での「言論の自由」から一番遠い国は、意外にも日本かもしれません。
弁理士 天野 広
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2. 知 財 ニ ュ ー ス
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◆登録商標「直虎」、特許庁は浜松市の異議を認めず
現在放映中のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の舞台である浜松市が、長野県須坂市の老舗みそ・しょうゆ製造販売会社「糀屋本藤(こうじやほんどう)醸造舗」などが登録していた「直虎」の登録商標の取り消しを求めた異議申し立てに対し、特許庁は3月27日、異議を認めない決定を下しました。
特許庁は、「直虎」を名乗る人物は、ドラマの主人公の「井伊 直虎」以外にも、歴史上に複数いたことから「特定の人物を示していない」と判断しました。
「直虎」の商標は、糀屋本藤醸造舗などが出願した2件が昨年4月に商標登録されています。同社は今年没後150年を迎える江戸時代の第13代須坂藩主・堀直虎にあやかって一昨年12月に出願していました。
堀直虎は若くして同藩主となり、幕末の動乱期に藩政改革を推し進めた名君とされています。
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3. 連 載 知 財 講 座
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◆第54回:特許「用途発明」
用途発明とは、(1)ある物の未知の属性を発見し、(2)この属性により、その物が新たな用途への使用に適することを見いだしたことに基づく発明をいいます。用途発明は、一般に、化学物質関係の発明に多く見られます。
例えば、「成分Aを有効成分とする二日酔い防止用食品組成物」は、既知の「成分Aを含有する食品組成物」が存在し、両者の食品組成物が「二日酔い防止用」という用途限定以外の点で相違しないとしても、以下の(1)および(2)の両方を満たす場合には、両者は異なる発明として認定されます。
(1)「二日酔い防止用」という用途が、成分Aがアルコールの代謝を促進するという未知の属性を発見したことにより見いだされたものであるとき。
(2)その属性により見いだされた用途が、「成分Aを含有する食品組成物」について従来知られている用途とは異なる新たなものであるとき。
一方、未知の属性を発見したとしても、その技術分野の出願時の技術常識を考慮し、その物の用途として新たな用途を提供したといえない場合は、用途発明に該当しません。
例えば、「成分Aを有効成分とする肌の保湿用化粧料」と「成分Aを有効成分とする肌のシワ防止用化粧料」について、前者が角質層を軟化させ肌への水分吸収を促進するとの整肌についての属性に基づくものであり、後者が体内物質Xの生成を促進するとの肌の改善についての未知の属性に基づくものであったとしても、両者はともに皮膚に外用するスキンケア化粧品として用いられるものです。
そして、保湿効果を有する化粧料は、保湿によって肌のシワ等を改善して肌状態を整えるものであって、肌のシワ防止のためにも使用されることが、この技術分野における技術常識である場合には、両者の用途を区別することができないことになります。
そのため、「シワ防止用」という用途限定が請求項に係る発明を特定するための意味を有しないものとして認定されることになります。
また、「~用」といった用途限定が付された化合物、微生物、動物または植物については、上記のような考え方が適用されず、用途限定のない化合物等そのものと解釈されます。このような用途限定は、一般に化合物の有用性を示しているにすぎないからです。
なお、機械、器具、物品、装置等については、通常、その物と用途とが一体であるため、上記の用途発明の考え方が適用されることはありません。
上記のように、用途発明であるか否かの判断は非常に難しいところがありますので、判断に迷われるような場合は気軽にご相談下さい。
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4. 事 務 所 か ら お 知 ら せ
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◆全国の大学・研究機関が保有する最先端の研究設備の有効活用
昨年11月のメルマガにて、微細構造の解析、微細加工、材料や物質の特性や分子の機能性分析等を行いたいとき、全国の大学・研究機関が保有する最先端的研究設備が利用できますとご案内しました。
今回、この全国の先端的研究設備の外部共用を進める「ナノテクノロジープラットフォーム」では、その利用機会拡大のために、アイデア(課題)をお持ちの研究者・技術者の提案を募集しています。採択されますと、応募者に対して、最先端的研究設備利用にあたって、必要となる利用料・旅費等が支援されます。
募集期間は、平成29年10月18日までです。
本件についてのお問合せ又はご相談先は、下記のとおりです。
*イノベーション拠点推進部 ナノテクノロジープラットフォーム事業
担当 西ケ野 政宏
Tel:090-1657-9483 Mail:masahiro.saigano@jst.go.jp
※詳しくは、下記のURLをご覧ください。
[URL] http://nanonet.mext.go.jp/shikou/h29/
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5. 所 員 ほ の ぼ の 日 記
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◆初めての園芸
リンゴ、バニラ、シナモン、アーモンド、ジャスミン、アボカド、クルミ、オリーブ、ホップ(ビールの香料)という名前は誰でも知っていると思いますが、これらの植物が生育している姿を知っている人は少ないと思います。もちろん、私も、シナモンとオリーブ以外は全く知りませんでした。
昨年の初夏の頃、自分でもなぜか分かりませんが、これらの植物が生育している姿を知りたくなり、苗を育ててみようという気になりました。これらの植物の苗のうちのいくつかは近所のホームセンターで入手できましたが、大半は、インターネット通販にて購入しました。苗の値段は500円~1500円程度で、それほど高価なものではありません。
苗が届くたびに、植木鉢に植え替えて庭に並べる日々が続き、最終的には、前述した植物の苗が全部揃いました。なお、アボカドは、八百屋で買って食べた後の種を植木鉢に蒔いて発芽させることができました。季節が夏に移っていくにつれて、植木鉢の植物はスクスクと育ち、見たことのない葉を広げ、私の目を楽しませてくれました。
ところが、初秋の頃から、これらの植物のいくつかは勢いを失い、葉が変色したり、落葉したりして、見る影もなくなりました。園芸知識のない私は、対処方法も分からず、おろおろしながら、冬を迎え、そのまま年を越すこととなりました。なお、バニラやジャスミン等については、「低温になると枯れるので注意せよ」との「取扱説明書」が苗に添付されていましたので、室内で越冬させました。
室外で越冬させた植物は殆ど枯れた様になっていたので、諦めておりましたが、3月になると、残っていた茎から小さな芽が出始め、何とアーモンドには、桜に似た、綺麗なピンクの花が数輪咲きました。
これに喜んだ私は、水遣りなどの手入れを再開したのですが、ふと、購入した苗を植え替えるときの土について考慮していなかったに気づき、昨年の秋に枯れた様になったのは、そのせいではないかと思いました。しかしながら、不精な私は園芸の本を買って研究するには至っていませんでした。
丁度その頃、町内会の回覧板にガーデニング講習会の生徒募集チラシが入っていたので、渡りに船と申し込み、第1回目の講習を受けたところ、前述した疑問点が全て解けました。講習会で習った事項に基づいて、数種類の土を購入して混合し、芽吹き始めた植物の植え替え、土の入れ替えを行ったところ、勢いが良くなり、現在も元気に生育しています。
2~3年のうちに、リンゴ、アーモンド、アボカド、クルミなどの木に実がなることはありませんが、他の植物と同様、観葉植物として、毎日、私の目を楽しませてくれています。
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★ 編集・発行:加藤合同国際特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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「日本生涯現役推進協議会」 会報 159
2017年4月30日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第159号 2017年 4月30日発行
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◎ 2 0 1 7 / 4 / 1 ~ 2 0 1 7 / 4 / 3 0 の当Blog「掲載テーマ一覧表」
日 付 タイトル
2017年4月30日 「日本生涯現役推進協議会」 会報159
2017年4月29日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報139
2017年4月28日 出る杭を打つ組織の愚かさを訴えたい
2017年4月27日 BRAIN NAVI近藤氏: No.24 お知らせ
2017年4月26日 真実に生きる 自らの言葉と歩む天皇
2017年4月25日 Alternaワイス・ワイス:クリーンウッド法
2017年4月24日 今求められる働き方改革のコツとは!
2017年4月23日 望む人生を送るために重要なこととは
2017年4月22日 5/30:働き方イノベーションForum 2017
2017年4月21日 43歳浅野忠信:俳優“生涯現役”を宣言
2017年4月20日 Adobe Data Driven Forum 2017 ご案内
2017年4月19日 日本人事部:HRカンファレンス2017-春
2017年4月18日 『第6回生涯現役Ⓡサミット』盛会ご報告
2017年4月17日 EIUグローバル‣メガトレンド2017-2050
2017年4月16日 かながわ地球環境保全推進会議eco10
2017年4月15日 本日午後:『第6回生涯現役Ⓡサミット』
2017年4月14日 <ほっとタイム>生涯現役衰えぬ情熱
2017年4月13日 Human Capital Online : “働き方改革”
2017年4月12日 4/19:パワー・インタラクティブ セミナー
2017年4月11日 真の経営判断で「ワークスタイル変革」
2017年4月10日 心のふるさと・おたより ① 高橋育郎氏
2017年4月 9日 Asahi Digital 4/9:小池新党、台風の目
2017年4月 8日 デジタルマーケティングとビッグデータ
2017年4月 7日 4/20:「ITモダナイSummit 2017」ご案内
2017年4月 6日 ながさき生涯現役センター開所ご案内
2017年4月 5日 「HRカンファレンス2017-春」受付開始
2017年4月 4日 【お力を貸してください】 (株)ご意見番
2017年4月 3日 4/15:⑥生涯現役サミットお誘いお願い
2017年4月 2日 2017年生涯現役促進地域連携20団体
2017年4月 1日 BRAIN NAVI近藤氏 第23号お知らせ 以上
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◎ 2017/10/28(土)開催予定:『第7回 生涯現役サミット』の企画案を公募
日本生涯現役推進協議会&NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブの活動をご支援くださるご関係皆様には、いつも「生涯現役社会づくり」ネットワーク活動への絶大なるご尽力を頂戴し、誠に有難く厚く御礼申し上げます。
13年前の2004年6月開催『日本生涯現役推進協議会発足記念:第1回生涯現役Forum』から、先般終了の『第6回生涯現役Summit』迄の開催記録は下記のとおりです。原則毎年春秋2回を開催時期に、私たちの『生涯現役社会づくり』への草の根主導の推進活動には、生涯現役実践リーダー方々のご献身に加え、ご参加皆々様の30年余に亘るご芳志をいただき、重ねて有難く感謝いたします。
私たち日本生涯現役推進協議会:『生涯現役ⓇSummit』は、今秋第7回を引続き開催予定です。『生涯現役社会づくり』市民活動に協賛される地域行政団体や、ご関心ある企業・大学、中央関係省庁にも呼びかける『生涯現役ⓇSummit』構想を全国展開するに際してご関心を戴き、ご注目くださる皆様方から独創的アイデア公募案を前回同様、今回も前向きに継続して大歓迎いたします。
どうか『生涯現役プロデューサー』仮登録者皆様は勿論のこと、平素活動に関わっておられる会員皆様方も、どうかお住まいの各地域自治体やご出身企業、ご出身の郷里、現関係ご所属団体への接点を拡充するためにも、ご遠慮なく次回『第7回:生涯現役ⓇSUMMIT』への首脳会議ご提言に加え、ご関係ご有志皆様が、率先参集されたくなる創意工夫も思う存分発揮して戴きたいと祈願します。
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『あなたと日本を元気に!』させる 生涯現役実践道場へ ご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と活力盛り上げの輪が拡がります!
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2016年秋/2017年春実施 & 2017年秋期Summit(各土曜午後1時30分)
第5回10/15(済) 第6回 4/15(済) 第7回10/28(予)
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2017/5/24(理事会/15:00 & 生涯現役塾/17:30~19:30)~2017/10/25
5/24 6/28 7/28 8/23 9/27 10/25
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 株 式 会 社
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/ Facebook: http://www.facebook.com/sgsk.net/
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
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【ご参考】 発足記念/第1回Forum~発進32周年/第6回Summit 開催記録
回 開催日 テーマ
第 1 回 2004.06.30 『21世紀 生涯現役の時代 来たる!』
第 2 回 2004.11.11 『生涯現役の成功実例発表フォーラム』
第 3 回 2005.02.11 『生涯現役の時代にどう備えるか』
第 4 回 2005.05.02 『生涯現役人生にどう取り組むか!』
第 5 回 2005.10.05 『企業人から社会人への新たな出発』
第 6 回 2006.04.29 『生涯現役シニア・ベンチャーの時代』
第 7 回 2006.11.11 『挑戦するシニア就業のススメ』
第 8 回 2007.06.23 『生涯現役で自己実現の夢を実現する』
第 9 回 2007.10.03 『生きがい創造シンポジウム』
第10回 2008.04.26 『団塊世代の仕事とお金のこれから』
第11回 2008.10.25 シニア・次世代の交流で『日本を元気に!』
第12回 2009.04.25 “こころ”と“いのち”が触れ合い 日本を元気に!
第13回 2010.06.12 日本を元気に! 世代を超えて 明日に挑む
第14回 2011.06.11 全世代で日本を元気に!! 生涯現役フォーラム
第15回 2011.12.03 アイデアたっぷり! 生涯現役フォーラム
第16回 2012.05.19 あなたが動いて 日本を変える! 2012第一弾
第17回 2012.11.03 『世代を超えた リアルなホンネ 大激論』
第18回 2013.05.18 市民が創る新しい日本 市民が決める『生涯現役社会』
第19回 2013.11.09 あなたが創る活力ある日本 21世紀は『生涯現役社会』
第20回 2014.05.10 『国に任せず 市民が動く 生涯現役社会』
第 1 回 2014.11.08 『6Leader:「生涯現役社会づくり」実践活動発表会』
第 2 回 2015.04.25 ハッピーライフ実現への『生涯現役社会づくり』とは
第 3 回 2015.10.17 『生涯現役30周年感謝・・・生涯現役社会創りの核心』
第 4 回 2016.04.23 『生涯現役発進31周年・・・生涯現役全国展開第一弾』
第 5 回 2016.10.15 『日本の将来不安一掃・・・生涯現役百万人国民運動』
第 6 回 2017.04.15 『日本の主役はシニアとつながるイノベーションで!』
第 7 回 2017.10.28 『????????????????』(応募歓迎) 以 上
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第159号 2017年 4月30日発行
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◎ 2 0 1 7 / 4 / 1 ~ 2 0 1 7 / 4 / 3 0 の当Blog「掲載テーマ一覧表」
日 付 タイトル
2017年4月30日 「日本生涯現役推進協議会」 会報159
2017年4月29日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報139
2017年4月28日 出る杭を打つ組織の愚かさを訴えたい
2017年4月27日 BRAIN NAVI近藤氏: No.24 お知らせ
2017年4月26日 真実に生きる 自らの言葉と歩む天皇
2017年4月25日 Alternaワイス・ワイス:クリーンウッド法
2017年4月24日 今求められる働き方改革のコツとは!
2017年4月23日 望む人生を送るために重要なこととは
2017年4月22日 5/30:働き方イノベーションForum 2017
2017年4月21日 43歳浅野忠信:俳優“生涯現役”を宣言
2017年4月20日 Adobe Data Driven Forum 2017 ご案内
2017年4月19日 日本人事部:HRカンファレンス2017-春
2017年4月18日 『第6回生涯現役Ⓡサミット』盛会ご報告
2017年4月17日 EIUグローバル‣メガトレンド2017-2050
2017年4月16日 かながわ地球環境保全推進会議eco10
2017年4月15日 本日午後:『第6回生涯現役Ⓡサミット』
2017年4月14日 <ほっとタイム>生涯現役衰えぬ情熱
2017年4月13日 Human Capital Online : “働き方改革”
2017年4月12日 4/19:パワー・インタラクティブ セミナー
2017年4月11日 真の経営判断で「ワークスタイル変革」
2017年4月10日 心のふるさと・おたより ① 高橋育郎氏
2017年4月 9日 Asahi Digital 4/9:小池新党、台風の目
2017年4月 8日 デジタルマーケティングとビッグデータ
2017年4月 7日 4/20:「ITモダナイSummit 2017」ご案内
2017年4月 6日 ながさき生涯現役センター開所ご案内
2017年4月 5日 「HRカンファレンス2017-春」受付開始
2017年4月 4日 【お力を貸してください】 (株)ご意見番
2017年4月 3日 4/15:⑥生涯現役サミットお誘いお願い
2017年4月 2日 2017年生涯現役促進地域連携20団体
2017年4月 1日 BRAIN NAVI近藤氏 第23号お知らせ 以上
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◎ 2017/10/28(土)開催予定:『第7回 生涯現役サミット』の企画案を公募
日本生涯現役推進協議会&NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブの活動をご支援くださるご関係皆様には、いつも「生涯現役社会づくり」ネットワーク活動への絶大なるご尽力を頂戴し、誠に有難く厚く御礼申し上げます。
13年前の2004年6月開催『日本生涯現役推進協議会発足記念:第1回生涯現役Forum』から、先般終了の『第6回生涯現役Summit』迄の開催記録は下記のとおりです。原則毎年春秋2回を開催時期に、私たちの『生涯現役社会づくり』への草の根主導の推進活動には、生涯現役実践リーダー方々のご献身に加え、ご参加皆々様の30年余に亘るご芳志をいただき、重ねて有難く感謝いたします。
私たち日本生涯現役推進協議会:『生涯現役ⓇSummit』は、今秋第7回を引続き開催予定です。『生涯現役社会づくり』市民活動に協賛される地域行政団体や、ご関心ある企業・大学、中央関係省庁にも呼びかける『生涯現役ⓇSummit』構想を全国展開するに際してご関心を戴き、ご注目くださる皆様方から独創的アイデア公募案を前回同様、今回も前向きに継続して大歓迎いたします。
どうか『生涯現役プロデューサー』仮登録者皆様は勿論のこと、平素活動に関わっておられる会員皆様方も、どうかお住まいの各地域自治体やご出身企業、ご出身の郷里、現関係ご所属団体への接点を拡充するためにも、ご遠慮なく次回『第7回:生涯現役ⓇSUMMIT』への首脳会議ご提言に加え、ご関係ご有志皆様が、率先参集されたくなる創意工夫も思う存分発揮して戴きたいと祈願します。
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『あなたと日本を元気に!』させる 生涯現役実践道場へ ご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と活力盛り上げの輪が拡がります!
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2016年秋/2017年春実施 & 2017年秋期Summit(各土曜午後1時30分)
第5回10/15(済) 第6回 4/15(済) 第7回10/28(予)
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2017/5/24(理事会/15:00 & 生涯現役塾/17:30~19:30)~2017/10/25
5/24 6/28 7/28 8/23 9/27 10/25
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 株 式 会 社
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/ Facebook: http://www.facebook.com/sgsk.net/
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
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【ご参考】 発足記念/第1回Forum~発進32周年/第6回Summit 開催記録
回 開催日 テーマ
第 1 回 2004.06.30 『21世紀 生涯現役の時代 来たる!』
第 2 回 2004.11.11 『生涯現役の成功実例発表フォーラム』
第 3 回 2005.02.11 『生涯現役の時代にどう備えるか』
第 4 回 2005.05.02 『生涯現役人生にどう取り組むか!』
第 5 回 2005.10.05 『企業人から社会人への新たな出発』
第 6 回 2006.04.29 『生涯現役シニア・ベンチャーの時代』
第 7 回 2006.11.11 『挑戦するシニア就業のススメ』
第 8 回 2007.06.23 『生涯現役で自己実現の夢を実現する』
第 9 回 2007.10.03 『生きがい創造シンポジウム』
第10回 2008.04.26 『団塊世代の仕事とお金のこれから』
第11回 2008.10.25 シニア・次世代の交流で『日本を元気に!』
第12回 2009.04.25 “こころ”と“いのち”が触れ合い 日本を元気に!
第13回 2010.06.12 日本を元気に! 世代を超えて 明日に挑む
第14回 2011.06.11 全世代で日本を元気に!! 生涯現役フォーラム
第15回 2011.12.03 アイデアたっぷり! 生涯現役フォーラム
第16回 2012.05.19 あなたが動いて 日本を変える! 2012第一弾
第17回 2012.11.03 『世代を超えた リアルなホンネ 大激論』
第18回 2013.05.18 市民が創る新しい日本 市民が決める『生涯現役社会』
第19回 2013.11.09 あなたが創る活力ある日本 21世紀は『生涯現役社会』
第20回 2014.05.10 『国に任せず 市民が動く 生涯現役社会』
第 1 回 2014.11.08 『6Leader:「生涯現役社会づくり」実践活動発表会』
第 2 回 2015.04.25 ハッピーライフ実現への『生涯現役社会づくり』とは
第 3 回 2015.10.17 『生涯現役30周年感謝・・・生涯現役社会創りの核心』
第 4 回 2016.04.23 『生涯現役発進31周年・・・生涯現役全国展開第一弾』
第 5 回 2016.10.15 『日本の将来不安一掃・・・生涯現役百万人国民運動』
第 6 回 2017.04.15 『日本の主役はシニアとつながるイノベーションで!』
第 7 回 2017.10.28 『????????????????』(応募歓迎) 以 上
NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報139
2017年4月29日 お仕事N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 139 号 2017年 4月29日 発行
******************************************************************
◎ 4月26日(水)生涯現役協・NPO/LVCの合同理事会 ご報告
拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、当NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブの4月定例理事会を下記のとおり開催しましたので、ご報告いたします。
記
2017年4月 合同理事会議事録
1.日 時:2017年4月26日(水)15:00~17:00
2.会 場:ライフ・ベンチャー事務所 会議室
3.出席者:11名/五十音順/敬称略
内山、下村、高橋、中島、中村、新川、根本、東瀧、増田、水上、持田
4. 議事次第
(1) 第6回生涯現役サミット総括(前進点と課題点)
(2) 第7回生涯現役サミットへの提言(課題を克服し一層の前進を図る)
(3) 第377回以降の生涯現役塾の運営について
〔議事内容〕
上記3議題について、水上理事司会のもと現状認識と今後の方向性について活発な議論が行われた。
(1)先ず第6回サミツトの総括については、集客の在り方から内容に至るまで全員が積極的に発言し現状認識と課題点の共有がなされた。
(2)次の第7回サミツトに向けても、第6回総括を基に様々な意見が交わされた。「テーマをその都度単発的に設定するのでなく、継続的に一連のシリーズとして設定したらどうか」「参加いただいた方々に満足感を以て気分良く帰っていただくことが大事。そのためにどうするか」「毎月の生涯現役塾の中でサミットの事を考えていくことが大事。過去の活動の歴史から学ぶことも必要」等の意見を中心に全員から活発な提言がなされた。
(3)最後に、今後の生涯現役塾の運営については現状の在り方について検討。次に向けての対応を議論した。次回サミットの在り方も含め5月・6月・7月各シリーズ塾運営は参加者全員のサミット企画・運営準備として、サミット・シリーズ塾一体化を図ることとする。
そして、まず新進気鋭のマーケットインターフェース株式会社代表取締役の中村雅弘氏を次回開催塾運営担当者に指名して企画立案をすすめ、5月24日開催の第377回生涯現役シリーズ塾運営の担当引受けを理事会に諮った結果、全員意義なく決定された。
さらに、6月28日開催の第378回運営担当者には持田昇一理事が指名され、席上持田氏承諾のもとに理事会で決議された。
以 上
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 139 号 2017年 4月29日 発行
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◎ 4月26日(水)生涯現役協・NPO/LVCの合同理事会 ご報告
拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、当NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブの4月定例理事会を下記のとおり開催しましたので、ご報告いたします。
記
2017年4月 合同理事会議事録
1.日 時:2017年4月26日(水)15:00~17:00
2.会 場:ライフ・ベンチャー事務所 会議室
3.出席者:11名/五十音順/敬称略
内山、下村、高橋、中島、中村、新川、根本、東瀧、増田、水上、持田
4. 議事次第
(1) 第6回生涯現役サミット総括(前進点と課題点)
(2) 第7回生涯現役サミットへの提言(課題を克服し一層の前進を図る)
(3) 第377回以降の生涯現役塾の運営について
〔議事内容〕
上記3議題について、水上理事司会のもと現状認識と今後の方向性について活発な議論が行われた。
(1)先ず第6回サミツトの総括については、集客の在り方から内容に至るまで全員が積極的に発言し現状認識と課題点の共有がなされた。
(2)次の第7回サミツトに向けても、第6回総括を基に様々な意見が交わされた。「テーマをその都度単発的に設定するのでなく、継続的に一連のシリーズとして設定したらどうか」「参加いただいた方々に満足感を以て気分良く帰っていただくことが大事。そのためにどうするか」「毎月の生涯現役塾の中でサミットの事を考えていくことが大事。過去の活動の歴史から学ぶことも必要」等の意見を中心に全員から活発な提言がなされた。
(3)最後に、今後の生涯現役塾の運営については現状の在り方について検討。次に向けての対応を議論した。次回サミットの在り方も含め5月・6月・7月各シリーズ塾運営は参加者全員のサミット企画・運営準備として、サミット・シリーズ塾一体化を図ることとする。
そして、まず新進気鋭のマーケットインターフェース株式会社代表取締役の中村雅弘氏を次回開催塾運営担当者に指名して企画立案をすすめ、5月24日開催の第377回生涯現役シリーズ塾運営の担当引受けを理事会に諮った結果、全員意義なく決定された。
さらに、6月28日開催の第378回運営担当者には持田昇一理事が指名され、席上持田氏承諾のもとに理事会で決議された。
以 上
出る杭を打つ組織の愚かさを訴えたい
2017年4月28日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経ビジネスOn Line URL=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/042700451/?n_cid=nbpnbo_mlpus
S N S で 知 っ た 友 人 の 過 労 死
組 織 は な ぜ 出 る 杭 を 打 つ の か
かなり長い間、書くべきかどうか悩んだが、やはり書くことにした。2016年初、突然、亡くなった友人Aさんのことだ。まだ40代半ばだった。
Aさんの死については、奥様が彼のSNSアカウントに掲示した投稿で知った。死後4カ月は経過していただろうか。奥様は、あまりに突然のことで何をすればいいのか分からず、市役所に通って教えてもらいながら各種手続きに追われていたという。彼のSNSアカウントに入るのも、一苦労だったようだ。
Aさんとは7年前、取材を通じて知り合った。とあるメーカーの技術者で、何度か取材を重ねるうちに、お互いの興味の対象が似ていたことから、いつしか友人になった。Aさんは東京から離れた場所に住んでいたため、お互いのいる場所の近くで仕事が入ると連絡を取り合って飲みに行ったり、記者が仕事で壁にぶつかった時に相談に乗ってもらったりしていた。
彼の自慢は、奥様と協力しながら建てた戸建てのマイホームだった。「設計は奥様が担当した」と生前、誇らしげに語っていたのを覚えている。
「彼女(奥様)は設計なんてやったことのない素人だけど、間取りとか使いやすい動線を考えるのは、(実際に家を使う主婦である)彼女の方がいいと思って。最初はなかなか良いのが出てこなくて、何度も突き返した(笑)。でも、そうこうしているうちに、すごく良いのが出てきたんだよ。『こんな設計、オレでもムリかも』というような素晴らしいのが」
「へえ~。そうなんですか。どんなお家か、いつか見てみたいなあ」
こんなやり取りをしたのは5年くらい前だろうか。家を見てみたいという記者の願いは、先日、「Aさんの仏壇に線香を上げる」という悲しい理由でかなうことになった。
家族の温かみを常に感じられる家
ご自宅を訪問すると、小学生と高校生の2人のお子さんが出迎えてくれた。家はシンプルな長方形の2階建てで、右手角にある玄関を入るとすぐに全体が見渡せる構造になっていた。1階は壁のないキッチンとリビング。中央部分が屋根まで吹き抜けになっていて、2階に続く階段があった。2階にはどうやら、吹き抜けの両側に部屋があるようだった。
「大豪邸」というわけではないが、木目調で温かみがあり、Aさんが生前に自慢していたように、省エネ効率の良さそうな家だった。中央の吹き抜けから上昇した暖かい空気が家中を駆け巡る仕組み。壁が少なく全体を見渡せるので、家族の温かみも感じられそうだ。
「良い家だなあ」と感心していると、キッチンから奥様が顔を出した。
「遠くからわざわざすみません」
「いえいえ、それよりこんなにもお線香を上げにくるのが遅くなってすみません」
こんなやり取りをした後、奥様とリビングに座り、コーヒーを飲みながら話した。
Aさんとは、たくさん取材をさせてもらう中で親しくなったこと、Aさんが奥様やお子さんのことをいつも誇らしげに話していたこと、取材とは関係ないのに親身になって記者の相談に乗ってくれていたこと・・・・。
しばらくそんな話をした後、どうしても聞きたかったことを聞いた。「Aさんがなぜ亡くなったのか」ということだ。
正式な病名は長すぎて記憶していない。2015年秋頃から仕事のことで悩み、自宅から病院に通う療養生活を数カ月間、送った頃、自宅で倒れたのだそうだ。いわゆる「過労死」だ(参考記事)。
優秀だからこそ背負った責任
Aさんは会社の中でも突出した実力を持つ人材だった。大手メーカーに勤めていた経験が買われ、規模こそ小さいものの、地元では名の知れたメーカーに転職した。記者がAさんと会ったのは、その会社の技術系職場の管理職に就いていた時だった。
Aさんは管理職に向いていたと記者は思う。取材に行った時も部下と仲が良さそうだったし、面倒見の良い性格だった。社内の技術研修の講師も務めていて、取材をさせてもらったことがあるが教え方もうまかった。ちなみにこの話をAさんのお子さんたちにしたところ、「うっそ~!」と驚かれた。家庭では徹底して「自分で学べ」というスタイルを貫いていたようだ。
技術者としても高い実績を残していた。ある製品を開発し、業界では知らぬ者はいない著名な賞を受賞していた。その会社では、かなり稀有で目立つ存在だった。
そんなAさんがある時、営業の担当になった。都内でランチをしながらその話を聞いた時、記者はあまりの意外さに驚きの声を上げた。
「Aさんほど高い実績を上げている技術者は社内にいないのではないですか? なのに営業になるのはもったいないのでは……」
するとAさんは、自分自身を納得させるかのようにこう話していた。
「会社としては、『お前が開発した製品なんだから、お前が売れ』ということなんだろう。確かにこの製品のことは、自分が一番よく分かっている。だから売る自信もある」
誰の目も届かない部署に配属
より詳しい状況を奥様に聞くと、営業は営業でも他の営業部門とは別の組織になっていたという。所属するのはAさん一人で、上司がいるにはいたが、Aさんが開発した製品のことをほとんど知らない人物だったために実際には機能していなかった。Aさんは、大好きだった技術職からも管理職からも外された上に、誰の目も届かない「たった一人の部署」に配属されたのである。管理職から外れたので給料も下がったそうだ。
Aさんはこの部署に配属になった後、精力的に営業活動を展開していたという。毎日のように出張して製品を売り歩き、「自宅に帰ってくるのは週に1~2回という時もあった」(奥様)。
ある時からAさんが急激に痩せ始めたことには記者も気づいていた。だが本人は、「炭水化物制限をしてダイエットに成功した」と笑顔だった。奥様にも同じことを言っていたらしい。
Aさんは責任感の強い人だったし、弱音も吐かない人だった。実際には追い詰められていたのに、たった一人の部署では助けも求められず、誰にも相談できなかったのだと思う。
労災で訴えても家族を苦しめるだけ…
「社長さんはまだ線香を上げに来てくれないんです」
奥様がそう言うのを聞いて、無性に腹が立った。奥様は専業主婦だが、夫を失った今、2人の子供を養うために仕事を探さなければならない。2人とも大学はこれからだから、相当のカネがかかる。会社を訴えて、少しでも金銭的に楽になった方がいいのではないかと、記者は思った。
「これは労災です。訴えたら勝てるのではないですか?」
すると、奥様は静かに答えた。
「そう言ってくださる方は多いんですが、止めることにしました。弁護士さんに相談したら、『勝てる可能性はある』と言われたけれど、実際に法廷で戦うとなると、子供たちを証言台に立たせないといけないらしいんです。それだけはしたくない」
会社から養育費をいくらか出してもらえたことも、法廷で戦うことをやめた理由の一つのようだった。そして、こう続けた。
「社長さんは1回もうちに来てくれていませんが、役員の方や同僚の皆さんは、いまだに通ってくれているんです。そんな人たちを敵に回したくない」
「それから、大手企業の偉い方や大学の教授まで、たくさんの人がいまだに線香を上げに来てくれています。主人は本当に人脈の広い人だったんだ、すごい人だったんだって、今になって思い知らされています」
気づいたら、Aさんの自慢だったご自宅に4時間も滞在していた。
社員を失い、売り上げも失う会社
Aさんの死を知って、「組織はなぜ出る杭を打とうとするのか」という疑問がわいた。普通に考えれば、「優秀な人材を適切な場所(適材適所)で生かす」というのは、組織の利益を最大化するために不可欠な行為だ。なのになぜ、組織の利益を削ってまでも、優秀な人材を排除(としか記者には思えない)しようとするのか。そこが分からなかった。
ところが、よくよく話を聞いて分かったことがある。Aさんを営業に回したことは、短期的な視点で見れば組織の利益を拡大させていた。Aさんの製品が、今になってどんどん受注を勝ち取っているからだ。Aさんの営業の成果で、売り上げは億単位だという。
だが、売れる製品をもっと開発できたはずのAさんは、もういない。もしいれば、その会社はもっと潤っていただろう。
会社として本当に大切なことは何か。感情論だけではなく、長期的な視点で考えれば、その答えはおのずと見えてくるはずだ。
Aさんのような人をこれ以上、生み出してはいけない。Aさん、どうかゆっくり休んでください。
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経ビジネスOn Line URL=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/042700451/?n_cid=nbpnbo_mlpus
S N S で 知 っ た 友 人 の 過 労 死
組 織 は な ぜ 出 る 杭 を 打 つ の か
かなり長い間、書くべきかどうか悩んだが、やはり書くことにした。2016年初、突然、亡くなった友人Aさんのことだ。まだ40代半ばだった。
Aさんの死については、奥様が彼のSNSアカウントに掲示した投稿で知った。死後4カ月は経過していただろうか。奥様は、あまりに突然のことで何をすればいいのか分からず、市役所に通って教えてもらいながら各種手続きに追われていたという。彼のSNSアカウントに入るのも、一苦労だったようだ。
Aさんとは7年前、取材を通じて知り合った。とあるメーカーの技術者で、何度か取材を重ねるうちに、お互いの興味の対象が似ていたことから、いつしか友人になった。Aさんは東京から離れた場所に住んでいたため、お互いのいる場所の近くで仕事が入ると連絡を取り合って飲みに行ったり、記者が仕事で壁にぶつかった時に相談に乗ってもらったりしていた。
彼の自慢は、奥様と協力しながら建てた戸建てのマイホームだった。「設計は奥様が担当した」と生前、誇らしげに語っていたのを覚えている。
「彼女(奥様)は設計なんてやったことのない素人だけど、間取りとか使いやすい動線を考えるのは、(実際に家を使う主婦である)彼女の方がいいと思って。最初はなかなか良いのが出てこなくて、何度も突き返した(笑)。でも、そうこうしているうちに、すごく良いのが出てきたんだよ。『こんな設計、オレでもムリかも』というような素晴らしいのが」
「へえ~。そうなんですか。どんなお家か、いつか見てみたいなあ」
こんなやり取りをしたのは5年くらい前だろうか。家を見てみたいという記者の願いは、先日、「Aさんの仏壇に線香を上げる」という悲しい理由でかなうことになった。
家族の温かみを常に感じられる家
ご自宅を訪問すると、小学生と高校生の2人のお子さんが出迎えてくれた。家はシンプルな長方形の2階建てで、右手角にある玄関を入るとすぐに全体が見渡せる構造になっていた。1階は壁のないキッチンとリビング。中央部分が屋根まで吹き抜けになっていて、2階に続く階段があった。2階にはどうやら、吹き抜けの両側に部屋があるようだった。
「大豪邸」というわけではないが、木目調で温かみがあり、Aさんが生前に自慢していたように、省エネ効率の良さそうな家だった。中央の吹き抜けから上昇した暖かい空気が家中を駆け巡る仕組み。壁が少なく全体を見渡せるので、家族の温かみも感じられそうだ。
「良い家だなあ」と感心していると、キッチンから奥様が顔を出した。
「遠くからわざわざすみません」
「いえいえ、それよりこんなにもお線香を上げにくるのが遅くなってすみません」
こんなやり取りをした後、奥様とリビングに座り、コーヒーを飲みながら話した。
Aさんとは、たくさん取材をさせてもらう中で親しくなったこと、Aさんが奥様やお子さんのことをいつも誇らしげに話していたこと、取材とは関係ないのに親身になって記者の相談に乗ってくれていたこと・・・・。
しばらくそんな話をした後、どうしても聞きたかったことを聞いた。「Aさんがなぜ亡くなったのか」ということだ。
正式な病名は長すぎて記憶していない。2015年秋頃から仕事のことで悩み、自宅から病院に通う療養生活を数カ月間、送った頃、自宅で倒れたのだそうだ。いわゆる「過労死」だ(参考記事)。
優秀だからこそ背負った責任
Aさんは会社の中でも突出した実力を持つ人材だった。大手メーカーに勤めていた経験が買われ、規模こそ小さいものの、地元では名の知れたメーカーに転職した。記者がAさんと会ったのは、その会社の技術系職場の管理職に就いていた時だった。
Aさんは管理職に向いていたと記者は思う。取材に行った時も部下と仲が良さそうだったし、面倒見の良い性格だった。社内の技術研修の講師も務めていて、取材をさせてもらったことがあるが教え方もうまかった。ちなみにこの話をAさんのお子さんたちにしたところ、「うっそ~!」と驚かれた。家庭では徹底して「自分で学べ」というスタイルを貫いていたようだ。
技術者としても高い実績を残していた。ある製品を開発し、業界では知らぬ者はいない著名な賞を受賞していた。その会社では、かなり稀有で目立つ存在だった。
そんなAさんがある時、営業の担当になった。都内でランチをしながらその話を聞いた時、記者はあまりの意外さに驚きの声を上げた。
「Aさんほど高い実績を上げている技術者は社内にいないのではないですか? なのに営業になるのはもったいないのでは……」
するとAさんは、自分自身を納得させるかのようにこう話していた。
「会社としては、『お前が開発した製品なんだから、お前が売れ』ということなんだろう。確かにこの製品のことは、自分が一番よく分かっている。だから売る自信もある」
誰の目も届かない部署に配属
より詳しい状況を奥様に聞くと、営業は営業でも他の営業部門とは別の組織になっていたという。所属するのはAさん一人で、上司がいるにはいたが、Aさんが開発した製品のことをほとんど知らない人物だったために実際には機能していなかった。Aさんは、大好きだった技術職からも管理職からも外された上に、誰の目も届かない「たった一人の部署」に配属されたのである。管理職から外れたので給料も下がったそうだ。
Aさんはこの部署に配属になった後、精力的に営業活動を展開していたという。毎日のように出張して製品を売り歩き、「自宅に帰ってくるのは週に1~2回という時もあった」(奥様)。
ある時からAさんが急激に痩せ始めたことには記者も気づいていた。だが本人は、「炭水化物制限をしてダイエットに成功した」と笑顔だった。奥様にも同じことを言っていたらしい。
Aさんは責任感の強い人だったし、弱音も吐かない人だった。実際には追い詰められていたのに、たった一人の部署では助けも求められず、誰にも相談できなかったのだと思う。
労災で訴えても家族を苦しめるだけ…
「社長さんはまだ線香を上げに来てくれないんです」
奥様がそう言うのを聞いて、無性に腹が立った。奥様は専業主婦だが、夫を失った今、2人の子供を養うために仕事を探さなければならない。2人とも大学はこれからだから、相当のカネがかかる。会社を訴えて、少しでも金銭的に楽になった方がいいのではないかと、記者は思った。
「これは労災です。訴えたら勝てるのではないですか?」
すると、奥様は静かに答えた。
「そう言ってくださる方は多いんですが、止めることにしました。弁護士さんに相談したら、『勝てる可能性はある』と言われたけれど、実際に法廷で戦うとなると、子供たちを証言台に立たせないといけないらしいんです。それだけはしたくない」
会社から養育費をいくらか出してもらえたことも、法廷で戦うことをやめた理由の一つのようだった。そして、こう続けた。
「社長さんは1回もうちに来てくれていませんが、役員の方や同僚の皆さんは、いまだに通ってくれているんです。そんな人たちを敵に回したくない」
「それから、大手企業の偉い方や大学の教授まで、たくさんの人がいまだに線香を上げに来てくれています。主人は本当に人脈の広い人だったんだ、すごい人だったんだって、今になって思い知らされています」
気づいたら、Aさんの自慢だったご自宅に4時間も滞在していた。
社員を失い、売り上げも失う会社
Aさんの死を知って、「組織はなぜ出る杭を打とうとするのか」という疑問がわいた。普通に考えれば、「優秀な人材を適切な場所(適材適所)で生かす」というのは、組織の利益を最大化するために不可欠な行為だ。なのになぜ、組織の利益を削ってまでも、優秀な人材を排除(としか記者には思えない)しようとするのか。そこが分からなかった。
ところが、よくよく話を聞いて分かったことがある。Aさんを営業に回したことは、短期的な視点で見れば組織の利益を拡大させていた。Aさんの製品が、今になってどんどん受注を勝ち取っているからだ。Aさんの営業の成果で、売り上げは億単位だという。
だが、売れる製品をもっと開発できたはずのAさんは、もういない。もしいれば、その会社はもっと潤っていただろう。
会社として本当に大切なことは何か。感情論だけではなく、長期的な視点で考えれば、その答えはおのずと見えてくるはずだ。
Aさんのような人をこれ以上、生み出してはいけない。Aさん、どうかゆっくり休んでください。
BRAIN NAVI近藤氏: No.24 お知らせ
2017年4月27日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ブレインワークスの近藤です。
BRAIN NAVIの最新号を皆さまにお届けします。
新年度もはやいもので1ヶ月が過ぎようとしています。
新入社員も職場に慣れはじめた頃ではないでしょうか。
木々の青葉もあざやかに、風薫るさわやかな季節の到来を実感できます。
さて、5月9日は弊社が力を注ぐ、シニアビジネスのイベント「波平サロン」を開催します。
会場は東京・神田にあるコミュニティサロン、その名も「なみへい」で開催します。
シニアの方々の横の連携を広げていきたいと考え、セミナー、交流会を定期開催しています。
シニアの方だけでなく、若者も大歓迎です。ぜひ、お気軽にご参加ください。
併せてアクティブシニアの総合情報サイト「シニアジャンプ.com」をオープンさせました。皆さまと参加型のサイトを創りあげていきたいと考えています。
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ブレインワークスの近藤です。
BRAIN NAVIの最新号を皆さまにお届けします。
新年度もはやいもので1ヶ月が過ぎようとしています。
新入社員も職場に慣れはじめた頃ではないでしょうか。
木々の青葉もあざやかに、風薫るさわやかな季節の到来を実感できます。
さて、5月9日は弊社が力を注ぐ、シニアビジネスのイベント「波平サロン」を開催します。
会場は東京・神田にあるコミュニティサロン、その名も「なみへい」で開催します。
シニアの方々の横の連携を広げていきたいと考え、セミナー、交流会を定期開催しています。
シニアの方だけでなく、若者も大歓迎です。ぜひ、お気軽にご参加ください。
併せてアクティブシニアの総合情報サイト「シニアジャンプ.com」をオープンさせました。皆さまと参加型のサイトを創りあげていきたいと考えています。
真実に生きる 自らの言葉と歩む天皇
2017年4月26日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
朝日新聞Digital URL=http://www.asahi.com/articles/DA3S12900170.html?ref=sp_con_mailm_0425_11
(憲法季評)真実に生きる 自らの言葉と歩む天皇 蟻川恒正
「やはり真実に生きるということができる社会をみんなで作っていきたいものだと改めて思いました」「今後の日本が、自分が正しくあることができる社会になっていく、そうなればと思っています。みながその方に向かって進んでいけることを願っています」
これは、2013年10月27日、熊本県水俣市を初めて訪れた天ログイン前の続き皇が水俣病患者の話を聞いた後に述べた言葉である。事前に用意された「おことば」ではない。天皇が返礼に自らの思いを述べるのは異例である。日本の公害の原点とされる水俣病は、胎児も含め、筆舌に尽くし難い病苦を患者に与えただけでなく、差別や偏見の故に患者であることを隠す生き方までを多くの患者と家族に強いた。その苦しみに寄り添い「真実に生きる」ことを励ます天皇の言葉は、当時、優しい言葉と報じられた。
優しい言葉である。だが、優しい以上の言葉である。差別と偏見の只中(ただなか)にあって自らを晒(さら)すことは勇気と覚悟を要するからである。それを励ますことは、ひとつの生き方を励ますことである。その生き方こそ「真実に生きる」ことである。
「真実に生きる」という言葉、殊(こと)にその「に」には、どこか日本語として聞き慣れない響きがある。英語に堪能な天皇はlive trueという表現を想起していたかもしれない。live true (to)は、何かに忠実に生きるということである。「真実に生きる」とは、あるべき自分の生き方に忠実に生きることであり、それを天皇は、全ての個人に励まし、それができる社会へと向かう努力を自他に求めたのである。
*
天皇にとって、それは自らがそうありたいと思う生き方であったに違いない。2013年4月28日、政府は「主権回復の日」の式典を挙行した。第2次世界大戦後占領下に置かれた日本が独立したのが1952年4月28日。沖縄は本土復帰が叶(かな)わなかった。その61周年を祝う式典への出席を求める政府の事前説明に対し、天皇は「その当時、沖縄の主権はまだ回復されていません」と指摘した(毎日新聞2016年12月24日付)。先の大戦で国内最大の地上戦の戦場となった沖縄に対して、天皇は特別の思いを寄せ続けている。その天皇が、国政に関与したとの疑いを抱かれないよう細心の注意を払ってした発言が、この指摘である。
この指摘は、短いが、あるべき自分の生き方に照らしての真実からする指摘であった。皇太子時代の1975年、沖縄を初めて訪れることになった天皇は、本土復帰から3年での訪問に「何が起こるかわかりません」と危惧した関係者に対し、「何が起きても受けます」と答えている。「受ける」という言葉には、父たる昭和天皇の名で行われた大戦で沖縄に甚大な被害を「与えた」以上、沖縄から何かを「受ける」のは自分であるとする苛烈(かれつ)な覚悟が見える。はたして、沖縄入りしたその日、過激派から火炎瓶が投げつけられた。その夜、皇太子(現天皇)は異例の談話を発表している。「払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人びとが長い年月をかけて、これを記憶し、一人ひとり、深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」
即位後の天皇は、あるべき自分の生き方として自らのこの言葉に忠実に生きる道を選んだ。「長い年月をかけて、これを記憶し」、「深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていく」は、ほかならぬ天皇自身の今日までの歩みそのものだろう。「一人ひとり」がすることをおいて考えられないことを、天皇自らがする。それは天皇が国民「一人ひとり」を「象徴」しているということではないか。天皇は、沖縄の人々をめぐって国民と自己との間に作られることを願った、ここに見たような関係の在り方に、憲法に書かれた「象徴」という概念の生きた姿を見出(みいだ)したように思われる。
*
「真実に生きる」ためには、あるべき自分の生き方に忠実であろうとする意思が必要である。天皇の場合、「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」(憲法1条)であるとはいかなることかを考え、絞り出すようにして出したその答えにふさわしく生きることが「真実に生きる」ことであった。それは、あるべき自分の生き方にしっかり向き合うこと――do justice (to)――であり、そうすることが「自分が正しくある」ことにほかならない。
沖縄の人々が「屈辱の日」と呼んだその日を「希望と決意を新たにする日」(安倍晋三首相)と呼んで祝う式典――それが象徴するのは「国民統合」ではなく分断だろう――に天皇は出席した。それは、天皇にとって、「真実に生きる」ことではなく、「自分が正しくある」ことでもない。その半年後、天皇は、水俣病患者たち、そして全ての個人に、「真実に生きる」こと、「自分が正しくある」ことを励ましたのである。
天皇退位をめぐる政府の検討が大詰めを迎えている。天皇が自らの歩みをもって国民に問いかけ続けた「象徴」に関する議論は、まだほとんど聞こえてこない。
◇
ありかわ・つねまさ 1964年生まれ。専門は憲法学。日本大学大学院法務研究科教授。著書に「尊厳と身分」「憲法的思惟」。
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
朝日新聞Digital URL=http://www.asahi.com/articles/DA3S12900170.html?ref=sp_con_mailm_0425_11
(憲法季評)真実に生きる 自らの言葉と歩む天皇 蟻川恒正
「やはり真実に生きるということができる社会をみんなで作っていきたいものだと改めて思いました」「今後の日本が、自分が正しくあることができる社会になっていく、そうなればと思っています。みながその方に向かって進んでいけることを願っています」
これは、2013年10月27日、熊本県水俣市を初めて訪れた天ログイン前の続き皇が水俣病患者の話を聞いた後に述べた言葉である。事前に用意された「おことば」ではない。天皇が返礼に自らの思いを述べるのは異例である。日本の公害の原点とされる水俣病は、胎児も含め、筆舌に尽くし難い病苦を患者に与えただけでなく、差別や偏見の故に患者であることを隠す生き方までを多くの患者と家族に強いた。その苦しみに寄り添い「真実に生きる」ことを励ます天皇の言葉は、当時、優しい言葉と報じられた。
優しい言葉である。だが、優しい以上の言葉である。差別と偏見の只中(ただなか)にあって自らを晒(さら)すことは勇気と覚悟を要するからである。それを励ますことは、ひとつの生き方を励ますことである。その生き方こそ「真実に生きる」ことである。
「真実に生きる」という言葉、殊(こと)にその「に」には、どこか日本語として聞き慣れない響きがある。英語に堪能な天皇はlive trueという表現を想起していたかもしれない。live true (to)は、何かに忠実に生きるということである。「真実に生きる」とは、あるべき自分の生き方に忠実に生きることであり、それを天皇は、全ての個人に励まし、それができる社会へと向かう努力を自他に求めたのである。
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天皇にとって、それは自らがそうありたいと思う生き方であったに違いない。2013年4月28日、政府は「主権回復の日」の式典を挙行した。第2次世界大戦後占領下に置かれた日本が独立したのが1952年4月28日。沖縄は本土復帰が叶(かな)わなかった。その61周年を祝う式典への出席を求める政府の事前説明に対し、天皇は「その当時、沖縄の主権はまだ回復されていません」と指摘した(毎日新聞2016年12月24日付)。先の大戦で国内最大の地上戦の戦場となった沖縄に対して、天皇は特別の思いを寄せ続けている。その天皇が、国政に関与したとの疑いを抱かれないよう細心の注意を払ってした発言が、この指摘である。
この指摘は、短いが、あるべき自分の生き方に照らしての真実からする指摘であった。皇太子時代の1975年、沖縄を初めて訪れることになった天皇は、本土復帰から3年での訪問に「何が起こるかわかりません」と危惧した関係者に対し、「何が起きても受けます」と答えている。「受ける」という言葉には、父たる昭和天皇の名で行われた大戦で沖縄に甚大な被害を「与えた」以上、沖縄から何かを「受ける」のは自分であるとする苛烈(かれつ)な覚悟が見える。はたして、沖縄入りしたその日、過激派から火炎瓶が投げつけられた。その夜、皇太子(現天皇)は異例の談話を発表している。「払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人びとが長い年月をかけて、これを記憶し、一人ひとり、深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」
即位後の天皇は、あるべき自分の生き方として自らのこの言葉に忠実に生きる道を選んだ。「長い年月をかけて、これを記憶し」、「深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていく」は、ほかならぬ天皇自身の今日までの歩みそのものだろう。「一人ひとり」がすることをおいて考えられないことを、天皇自らがする。それは天皇が国民「一人ひとり」を「象徴」しているということではないか。天皇は、沖縄の人々をめぐって国民と自己との間に作られることを願った、ここに見たような関係の在り方に、憲法に書かれた「象徴」という概念の生きた姿を見出(みいだ)したように思われる。
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「真実に生きる」ためには、あるべき自分の生き方に忠実であろうとする意思が必要である。天皇の場合、「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」(憲法1条)であるとはいかなることかを考え、絞り出すようにして出したその答えにふさわしく生きることが「真実に生きる」ことであった。それは、あるべき自分の生き方にしっかり向き合うこと――do justice (to)――であり、そうすることが「自分が正しくある」ことにほかならない。
沖縄の人々が「屈辱の日」と呼んだその日を「希望と決意を新たにする日」(安倍晋三首相)と呼んで祝う式典――それが象徴するのは「国民統合」ではなく分断だろう――に天皇は出席した。それは、天皇にとって、「真実に生きる」ことではなく、「自分が正しくある」ことでもない。その半年後、天皇は、水俣病患者たち、そして全ての個人に、「真実に生きる」こと、「自分が正しくある」ことを励ましたのである。
天皇退位をめぐる政府の検討が大詰めを迎えている。天皇が自らの歩みをもって国民に問いかけ続けた「象徴」に関する議論は、まだほとんど聞こえてこない。
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ありかわ・つねまさ 1964年生まれ。専門は憲法学。日本大学大学院法務研究科教授。著書に「尊厳と身分」「憲法的思惟」。
Alternaワイス・ワイス:クリーンウッド法
2017年4月25日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもお世話になっております。
来月5月20日、日本でも「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(クリーンウッド法)」が施行されます。
http://c.bme.jp/17/2802/1456/1896178 (報道記事)
http://c.bme.jp/17/2802/1457/1896178
(林野庁資料から)
これにより、企業がビジネスにおいて合法木材を使用しないことはCSR調達の観点から重大なリスク要因となり、社会的レピュテ―ション生成の上でも、その影響は少なくありません。
さらには開発途上国での森林破壊と非合法ビジネスの拡大や、人権侵害への加担の可能性とそのリスクも長らく指摘されています。
そんななか、クリーン/フェアウッドの木材使用比率100%、国産材使用比率も70%に達する内装家具・空間プロデュース業の株式会社ワイス・ワイス(本社・東京、佐藤岳利社長)が、「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーンを実施しますので、ここにご案内します。
株式会社オルタナは、合法木材や国産木材を率先して使用するワイス・ワイスを「エシカル・ビジネスの旗手」として注目し、その行動規範に共鳴しており、弊社メルマガでお知らせすることになりました。
ビル、マンション、ホテル、レストランなどの新規案件をお持ちの企業、公共施設の建設・改装を予定している自治体、展示会やイベントの内装を担当されている企業などが対象です。
***********************************************************
「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーン内容
***********************************************************
・キャンペーン期間: 2017年4月25日~12月31日
・お見積り依頼方法: ワイス・ワイスのお問い合わせフォーム
http://c.bme.jp/17/2802/1458/1896178
までお問い合わせ下さい。
・お見積もりは無料です
・見積もりさせて頂いた方のうち希望者全員に、アカシデ、ムラサキシキブ、
ヒメヒャラなど広葉樹の苗木3本をプレゼントいたします。
・ご成約時の特典:
1)合法性を証明する書類、木材産地を証明する書類等のサポート
2)該当する助成金、補助金のアドバイスとコーディネート
3)国産材使用物件として当社HPに掲載
************************************************************
株式会社ワイス・ワイスの国産材使用内装事例は下記の通りです。
◆株式会社ドリーム・アーツ 広島本社・R&Dセンター【オフィス】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1459/1896178
◆セトレマリーナびわ湖 【ホテル】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1460/1896178
◆ロイヤルパークホテル ザ汐留【ホテル】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1461/1896178
◆ウェリスオリーブ津田沼 【高齢者サービス付き賃貸住宅】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1462/1896178
◆十和田ビジターセンター【公共物件】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1463/1896178
◆100本のスプーン【レストラン】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1464/1896178
================================================
株式会社オルタナ
代表取締役・オルタナ編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもお世話になっております。
来月5月20日、日本でも「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(クリーンウッド法)」が施行されます。
http://c.bme.jp/17/2802/1456/1896178 (報道記事)
http://c.bme.jp/17/2802/1457/1896178
(林野庁資料から)
これにより、企業がビジネスにおいて合法木材を使用しないことはCSR調達の観点から重大なリスク要因となり、社会的レピュテ―ション生成の上でも、その影響は少なくありません。
さらには開発途上国での森林破壊と非合法ビジネスの拡大や、人権侵害への加担の可能性とそのリスクも長らく指摘されています。
そんななか、クリーン/フェアウッドの木材使用比率100%、国産材使用比率も70%に達する内装家具・空間プロデュース業の株式会社ワイス・ワイス(本社・東京、佐藤岳利社長)が、「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーンを実施しますので、ここにご案内します。
株式会社オルタナは、合法木材や国産木材を率先して使用するワイス・ワイスを「エシカル・ビジネスの旗手」として注目し、その行動規範に共鳴しており、弊社メルマガでお知らせすることになりました。
ビル、マンション、ホテル、レストランなどの新規案件をお持ちの企業、公共施設の建設・改装を予定している自治体、展示会やイベントの内装を担当されている企業などが対象です。
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「クリーンウッド法対応」内装・家具見積もりキャンペーン内容
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・キャンペーン期間: 2017年4月25日~12月31日
・お見積り依頼方法: ワイス・ワイスのお問い合わせフォーム
http://c.bme.jp/17/2802/1458/1896178
までお問い合わせ下さい。
・お見積もりは無料です
・見積もりさせて頂いた方のうち希望者全員に、アカシデ、ムラサキシキブ、
ヒメヒャラなど広葉樹の苗木3本をプレゼントいたします。
・ご成約時の特典:
1)合法性を証明する書類、木材産地を証明する書類等のサポート
2)該当する助成金、補助金のアドバイスとコーディネート
3)国産材使用物件として当社HPに掲載
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株式会社ワイス・ワイスの国産材使用内装事例は下記の通りです。
◆株式会社ドリーム・アーツ 広島本社・R&Dセンター【オフィス】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1459/1896178
◆セトレマリーナびわ湖 【ホテル】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1460/1896178
◆ロイヤルパークホテル ザ汐留【ホテル】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1461/1896178
◆ウェリスオリーブ津田沼 【高齢者サービス付き賃貸住宅】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1462/1896178
◆十和田ビジターセンター【公共物件】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1463/1896178
◆100本のスプーン【レストラン】
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1464/1896178
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株式会社オルタナ
代表取締役・オルタナ編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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今求められる働き方改革のコツとは!
2017年4月24日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
今、求められる「労働生産性の向上」
~営業組織における生産性を向上させるための戦略とは?~
日時 :2017年5月23日(火)15:00~17:00
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/6kOJjeIKGi5D_219722/806187_170424001.html
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
経営者様にとって、昨今最も注目するテーマの1つが「残業規制」でしょう。
“従業員に限られた業務時間内でいかに最大限の成果を発揮してもらうか“という労働生産性を追求しない限り、企業の永続的な成長と従業員の給与水準の向上を両立させることは困難となってしまいます。
いわゆる「残業規制」に関して、政府は「働き方改革 実現会議」で、明確な残業時間の上限規制を設定する方向で進んでいます。
その内容をまとめると、以下の通りです。
(1)残業時間は「月45時間、年間360時間以下」を原則とする。
(2)繁忙期であっても「月100時間未満」「2~6カ月の月平均がいずれも80時間以下」とする。
(3)月45時間を超えるのは年6回まで。
(4)繁忙期を含めても「年720時間」を上回らない。
※但し、上記の(1)~(4)のうち、(1)(3)(4)は休日労働を含まず。
これは、厚生労働省の設定している「過労死ライン」とされる「月100時間」「2~6ヶ月間の月平均80時間」という評価目安に基づいています。ちなみに、「karoshi」(過労死)「zangyo」(残業)という言葉は今やオックスフォード英語辞典にも掲載されるほど国際的にも認知されているのです。「kaizen」(改善)「kanban」(看板)など、ビジネスにおいて誇るべき英語になった日本語もある一方で、とても残念な話です。
日本生産性本部が発表した「労働生産性の国際比較2016年版」によれば、日本の1人当りの労働生産性は、74315ドル(783万円)でOECD加盟35ヶ国中22位と低く、G7(主要先進7カ国)中、最下位となっています。米国、中国に次いでGDP世界第3位の「経済大国」と呼ばれておりますが、生産性はG7中最下位なのです。
「生産性=GDP÷労働人口」でとらえれば、一人あたりで考えることが今後の経営では大切です。一人あたりでとらえると、日本という国の見え方や捉え方は大きく異なるはずです。
元ゴールドマン・サックスのアナリストで、「新・所得倍増論」の著者のデービット・アトキンソン氏も「1人あたり」で捉えることの重要性を解きます。
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国
→ 1人あたり輸出額は世界第44位
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国
→ 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国
→ 1人あたり研究開発費は世界第10位
・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国
→ 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位
・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国
→ 1人あたりメダル獲得数は世界第50位
※輸出額・製造業生産額はCIA(2015年)、研究開発費は国連(2015年)、
ノーベル賞はWorld Atlas(2016年)、
夏季五輪メダルはIOC(リオオリンピックまで)のデータをもとに今後の経営において、『生産性向上』が強く求められる中、特に、営業組織における生産性向上については先延ばしにされ、なかなか着手できていない企業様も多いはずです。
本セミナーでは、営業組織における生産性向上のために今、取り組むべきことについて、実際の成功事例を交えながら解説してまいりたいと思います。
▽詳細・お申込みはこちら▽
日時 :2017年5月23日(火)15:00~17:00
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/eKsEAIIKGi5D_219722/806187_170424002.html
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☆現在受付中のセミナー
『リーダーシップ』をゲームで学ぶ研修プログラム体験会
~マネジャーにリーダーシップをどう学ばせるか?~
日時 :2017年5月12日(金) 13:00~17:30
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/dh6Bh5IKGi5D_219722/806187_170424003.html
☆現在受付中の公開講座
『若手トップガン養成講座』
~見えない殻を突き破り、次世代を担う営業リーダーになる~
日時 :5月12日(金) 、19日(金) 、26日(金) 、6月2日(金) 18:00~20:30
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/IA-_9aIKGi5D_219722/806187_170424004.html
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【セミナー事務局】
ソフトブレーン・サービス株式会社 亀井、坂本
〒104-0028 東京都中央区八重洲2-3-1 住友信託銀行八重洲ビル9階
Tel:03-6880-2610/ Fax:03-6880-2611
MAIL:request@esm-ms.jp
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NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
今、求められる「労働生産性の向上」
~営業組織における生産性を向上させるための戦略とは?~
日時 :2017年5月23日(火)15:00~17:00
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/6kOJjeIKGi5D_219722/806187_170424001.html
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
経営者様にとって、昨今最も注目するテーマの1つが「残業規制」でしょう。
“従業員に限られた業務時間内でいかに最大限の成果を発揮してもらうか“という労働生産性を追求しない限り、企業の永続的な成長と従業員の給与水準の向上を両立させることは困難となってしまいます。
いわゆる「残業規制」に関して、政府は「働き方改革 実現会議」で、明確な残業時間の上限規制を設定する方向で進んでいます。
その内容をまとめると、以下の通りです。
(1)残業時間は「月45時間、年間360時間以下」を原則とする。
(2)繁忙期であっても「月100時間未満」「2~6カ月の月平均がいずれも80時間以下」とする。
(3)月45時間を超えるのは年6回まで。
(4)繁忙期を含めても「年720時間」を上回らない。
※但し、上記の(1)~(4)のうち、(1)(3)(4)は休日労働を含まず。
これは、厚生労働省の設定している「過労死ライン」とされる「月100時間」「2~6ヶ月間の月平均80時間」という評価目安に基づいています。ちなみに、「karoshi」(過労死)「zangyo」(残業)という言葉は今やオックスフォード英語辞典にも掲載されるほど国際的にも認知されているのです。「kaizen」(改善)「kanban」(看板)など、ビジネスにおいて誇るべき英語になった日本語もある一方で、とても残念な話です。
日本生産性本部が発表した「労働生産性の国際比較2016年版」によれば、日本の1人当りの労働生産性は、74315ドル(783万円)でOECD加盟35ヶ国中22位と低く、G7(主要先進7カ国)中、最下位となっています。米国、中国に次いでGDP世界第3位の「経済大国」と呼ばれておりますが、生産性はG7中最下位なのです。
「生産性=GDP÷労働人口」でとらえれば、一人あたりで考えることが今後の経営では大切です。一人あたりでとらえると、日本という国の見え方や捉え方は大きく異なるはずです。
元ゴールドマン・サックスのアナリストで、「新・所得倍増論」の著者のデービット・アトキンソン氏も「1人あたり」で捉えることの重要性を解きます。
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国
→ 1人あたり輸出額は世界第44位
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国
→ 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国
→ 1人あたり研究開発費は世界第10位
・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国
→ 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位
・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国
→ 1人あたりメダル獲得数は世界第50位
※輸出額・製造業生産額はCIA(2015年)、研究開発費は国連(2015年)、
ノーベル賞はWorld Atlas(2016年)、
夏季五輪メダルはIOC(リオオリンピックまで)のデータをもとに今後の経営において、『生産性向上』が強く求められる中、特に、営業組織における生産性向上については先延ばしにされ、なかなか着手できていない企業様も多いはずです。
本セミナーでは、営業組織における生産性向上のために今、取り組むべきことについて、実際の成功事例を交えながら解説してまいりたいと思います。
▽詳細・お申込みはこちら▽
日時 :2017年5月23日(火)15:00~17:00
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/eKsEAIIKGi5D_219722/806187_170424002.html
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『リーダーシップ』をゲームで学ぶ研修プログラム体験会
~マネジャーにリーダーシップをどう学ばせるか?~
日時 :2017年5月12日(金) 13:00~17:30
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/dh6Bh5IKGi5D_219722/806187_170424003.html
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『若手トップガン養成講座』
~見えない殻を突き破り、次世代を担う営業リーダーになる~
日時 :5月12日(金) 、19日(金) 、26日(金) 、6月2日(金) 18:00~20:30
詳細 :http://smp.softbrain.co.jp/u/No/3806187/IA-_9aIKGi5D_219722/806187_170424004.html
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【セミナー事務局】
ソフトブレーン・サービス株式会社 亀井、坂本
〒104-0028 東京都中央区八重洲2-3-1 住友信託銀行八重洲ビル9階
Tel:03-6880-2610/ Fax:03-6880-2611
MAIL:request@esm-ms.jp
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望む人生を送るために重要なこととは
2017年4月23日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
あ な た の 人 生 の 成 功 に お い て
「 ど ん な ビ ジ ネ ス を 始 め る か 」
と い う 問 い は 極 め て 重 要 で あ る 。
(リッチ・シェフレン)
今日はまず「時間」について考えてみてください。
私たちは1日24時間しかありません。そして平均すると、人は1日に7時間睡眠をとっています。そのため私たちの活動時間は1日17時間です。その17時間の間に、食事をしたり、運動をしたり、テレビを見たりします。では、私たちは何に最も多くの時間を使っているのでしょうか?
「仕事」と答えたあなたは正解です。
そうです。私たちは他の何よりもビジネスに時間を費やしているのです。私はあなたのことを深くは知らないですが、もし時間と人生は等しいものだと考えているのであれば、最も多くの時間を費やしているビジネスで成果を出し、心から楽しいと思えるビジネスをすることが、あなたの人生にどれほど大きな影響を与えるかがおわかりになるでしょう。
つまり、私たちは、仕事で喜びを感じ、やりがいを感じ、さらに卓説した仕事をすることで、人生をも楽しく幸せなものにできるのです。
しかし、世の中の多くの人は、「幸せ」になりたいと思っているにもかかわらず、本当に自分がやりたいことをせずに、必要以上にハードワークをして、もがき苦しみ、失敗を繰り返しているのです…。
あなたはどうでしょうか?
今のビジネスは、本当にあなたがやりたいと思っていることですか?
もし答えがノーであれば、一度時間を取って考えてみてください。
あなたが心から楽しいと思えることは何でしょうか?あなたが他者よりも得意なことは何ですか?そしてそれをあなたのビジネスに活かせることはあるでしょうか?
今日私があなたに伝えたかったことをまとめると・・・・・
あなたの人生の成功において「どんなビジネスを始めるか」という問いは極めて重要である。
なぜなら・・・・・最も多くの時間を費やすビジネスを楽しみ、幸せを感じることは、人生を充実させることにもなる。さらに、あなたが得意とすることで、心から楽しいと思えることをビジネスにすることは、あなたの成功する確立を高め、生み出せる富のレベルに大きく影響する。
あなたが、今すでにビジネスを持っていたとしても、起業前だとしてもこの問いについて時間を取ってじっくりと考えることをおすすめします。
大きな利益とその向こう側へ/ リッチ・シェフレン
ご参考URL=http://www.strategicprofits.jp/5803/?cap=mail_richwq_170423
【リッチ・シェフレン紹介:ビジネス戦略の構築を得意とする起業家。彼の世界トップレベルのマーケティング戦略は、自らのビジネスは勿論、沢山のクライアントのビジネスを成長させてきました。世界5大会計事務所の一つであるアーサー・アンダーセンで戦略企画担当としてキャリアを開始。しかし、1994年、病気の家族が経営していた潰れかけの服飾店を救うためにアーサー・アンダーセンを退社。】
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
あ な た の 人 生 の 成 功 に お い て
「 ど ん な ビ ジ ネ ス を 始 め る か 」
と い う 問 い は 極 め て 重 要 で あ る 。
(リッチ・シェフレン)
今日はまず「時間」について考えてみてください。
私たちは1日24時間しかありません。そして平均すると、人は1日に7時間睡眠をとっています。そのため私たちの活動時間は1日17時間です。その17時間の間に、食事をしたり、運動をしたり、テレビを見たりします。では、私たちは何に最も多くの時間を使っているのでしょうか?
「仕事」と答えたあなたは正解です。
そうです。私たちは他の何よりもビジネスに時間を費やしているのです。私はあなたのことを深くは知らないですが、もし時間と人生は等しいものだと考えているのであれば、最も多くの時間を費やしているビジネスで成果を出し、心から楽しいと思えるビジネスをすることが、あなたの人生にどれほど大きな影響を与えるかがおわかりになるでしょう。
つまり、私たちは、仕事で喜びを感じ、やりがいを感じ、さらに卓説した仕事をすることで、人生をも楽しく幸せなものにできるのです。
しかし、世の中の多くの人は、「幸せ」になりたいと思っているにもかかわらず、本当に自分がやりたいことをせずに、必要以上にハードワークをして、もがき苦しみ、失敗を繰り返しているのです…。
あなたはどうでしょうか?
今のビジネスは、本当にあなたがやりたいと思っていることですか?
もし答えがノーであれば、一度時間を取って考えてみてください。
あなたが心から楽しいと思えることは何でしょうか?あなたが他者よりも得意なことは何ですか?そしてそれをあなたのビジネスに活かせることはあるでしょうか?
今日私があなたに伝えたかったことをまとめると・・・・・
あなたの人生の成功において「どんなビジネスを始めるか」という問いは極めて重要である。
なぜなら・・・・・最も多くの時間を費やすビジネスを楽しみ、幸せを感じることは、人生を充実させることにもなる。さらに、あなたが得意とすることで、心から楽しいと思えることをビジネスにすることは、あなたの成功する確立を高め、生み出せる富のレベルに大きく影響する。
あなたが、今すでにビジネスを持っていたとしても、起業前だとしてもこの問いについて時間を取ってじっくりと考えることをおすすめします。
大きな利益とその向こう側へ/ リッチ・シェフレン
ご参考URL=http://www.strategicprofits.jp/5803/?cap=mail_richwq_170423
【リッチ・シェフレン紹介:ビジネス戦略の構築を得意とする起業家。彼の世界トップレベルのマーケティング戦略は、自らのビジネスは勿論、沢山のクライアントのビジネスを成長させてきました。世界5大会計事務所の一つであるアーサー・アンダーセンで戦略企画担当としてキャリアを開始。しかし、1994年、病気の家族が経営していた潰れかけの服飾店を救うためにアーサー・アンダーセンを退社。】