3年前のかなり古い記事掲載ですが、平成13年5月28日(月)八王子市長の定例記者会見で、?保健医療部・福祉部及び清掃部・環境部の統合に伴う組織改正 ?新基本構想・基本計画の策定 ?高齢者の社会参加のしくみづくり事業 ?「首都圏情報産業特区・八王子」構想推進協議会の設立・・・・ が同市の「市のことあれこれ〜プレスリリース」で目に入りましたので、その一部をご紹介します。
  ご参考までに同プレスリリース
URL= http://www.city.hachioji.tokyo.jp/shisei/press/press1.htm

  〇高齢者の社会参加のしくみづくり事業

 「高齢者の社会参加のしくみづくり検討会」が高齢者の社会参加と生きがいづくりを支援・促進するため、緊急に取り組むべき事業として提唱された六事業の中から、下記の作文コンクール、講演会、シンポジウム等を行うもの。今回、生涯学習部と共同して取り組む。

1. 社会参加を支援する啓発事業
(1) 作文コンクール
・テーマ  「21世紀を生きる高齢者像」
・対象   市内在住・在勤者で年齢制限なし
・スケジュール  7月に広報で募集予定、10月に審査
・その他  入賞作品で本を発行
(2) 講演会とシンポジウム
・日時等  12月にいちょうホールで開催
・内容  高齢者の特技発表、講演会「高齢者の生きがい(予定)」、シンポジウム「元気でいることのすばらしさ(予定)」など

2.「生涯現役いきいき協議会」の設置
(1) 目的
市内の高齢者が生涯いきいきと生活できるよう、高齢者のさまざまな活動を支援し、市と関係団体等で連携・協力及び情報提供をすることにより、高齢者の生きがい活動と生涯学習を支援する。
(2) 内容
・ 世代を越えて助け合い、支え合う互助社会をつくるための検討と活動
・ 高齢者が生涯にわたって生きがいを持って過ごせる環境づくりの検討と活動
・ 高齢者が自らの趣味に関する活動のほか、各種サークルや生涯学習活動に参加できるようなしくみを構築
・ 高齢者が利用しやすい情報提供システムの検討 など

問い合わせ / 高齢者支援課(0426―20―7243)

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  〇「首都圏情報産業特区・八王子」構想推進協議会の設立

 地域産業振興会議の平成12年度最終提言に基づき設立される本構想に関する調査研究、情報提供、広報・イベント、事業化検討を行う推進協議会及びその準備会を発足する。

1. スケジュール
7月  構想推進協議会準備会の設立(委員10人)
10月 構想推進協議会の設立(委員20人)

2. 推進協議会の取り組み 
(1) 本構想に関する調査研究…集積状況調査及びニーズ調査を実施、「首都圏情報産業特区・八王子」構想を効果的に推進するため、モデル地区を設定する
(2) 本構想に関する情報提供
(3) 本構想に関する広報、イベントなどの開催
(4) 事業化検討会の設立

問い合わせ / 産業政策課(0426―20―7379)
 「生涯現役推進協議会」準備室をLVクラブ事務室に開設して3ヵ月が経過しました。IT時代のインターネット情報を活用するために、まずはホームページ作成を最優先して、昨年11月と12月中に外部関係者のご協力も得て、その基本サイトは何とか立ち上げることができました。

 それと同時併行して、組織づくりに「生涯現役実践会」参加メンバーの有志に準備委員としての事務局協力を求めています。また同時に、クラブ関係者やハローワーク紹介ルートでの人財活用も考慮する予定で準備を進めていますが、団体会員の組織運営である程度の実績や企画運営ノウハウをもっている方を簡単に見い出すのは難しいようです。

 1月9日(金)には初回のSGSK関係者顔合わせを実施しました。SGSKの組織や活動計画、今後の運営規程等の内容を審議するだけの時間設定もできなかった関係で、組織構想原案の提示を次回会合(2月6日)迄に固めたいと考えています。その意図で1月21日(水)にご理解あるE氏と話し合い、お引き受けいただけるならば、SGSKの看板役をお願いしたいものだと申し入れ、非常に好意的にSGSKの創設意義にご賛同をいただいたことは、誠に幸運です。

 
 今朝の日本経済新聞「私の履歴書」欄で、ガルブレイス(米国経済学者)は、終戦直後の日本訪問を以来、興味を持ち続け、その急速な戦後の経済復興に日本へのこれからの課題や期待に私たちが参考とすべきことを述べています。

 彼が診る日本の現状分析によると、1990年以降の長期経済停滞は、日本人の生活面で消費財等での基本的欲求が十分満たされている反面、生活者が本当に興味や関心を引くものが満足に供給されていないと喝破しています。

 マズローの5段階欲求に拠るまでもなく、基本的欲求が充足されますと、人の関心は物質的なモノではなく、精神面での楽しみや知識の、芸術、科学、教育などに向かうから、日本はモットこれらの振興に力の配分をすべきだとの忠告です。

 モノ造りの得意な日本人は、優れた製品の輸出主導で相変わらず生活の糧を稼いでいますが、今後はもっと日本の音楽や芸術で世界に貢献することを彼は主張しています。現状の製造優先主義では国内の新たな消費は生まれない考えには同感です。

 また、日本はこれまで余りにも外国(特に欧米)の真似をし過ぎており、これが大きな弱点で、日本自身の自発性や自己決断の軽視につながっていると警告しています。中国への工場移転等での経済パーフォマンスに偏る中国脅威論など心配無用なのです。

 これからは、人生の喜び、楽しみという自己実現を重視する国として、国民総生産(GNP)よりは「国民総楽しみ」(GNE=グロス・ナショナル・ネンジョイメント)に向けるべきと説く彼の論旨に、わが主張の『生涯現役社会づくり』を活用できると確信する次第です。

 
 当「生涯現役推進協議会」ホームページのTopics で紹介中の「高連協から人材バンク登録のお願いです! 」に応募されたNさんが、過日八重洲事務所(当協議会準備室)にわざわざ來所されました。

 Topics に同じく掲載中の「高連協『成年後見制度 説明会』開催のご案内」趣旨に賛同され、早速地元の日野市で説明会開催をぜひ試みたいとの決意をもって帰られました。
 
 2000年4月、介護保険制度と同時に「成年後見制度」も発足しましたが、残念ながらこの制度、介護保険制度ほど知られていません。しかし、この二つの制度は、「高齢社会を支える車の両輪」と言われている程密接な関係にあり、共にシニアライフにとってとても大切な役割を担っています。

 「成年後見制度」とは、高齢者の財産や生活を守るための制度と言えます。最後まで自分らしく、悔いのないシニアライフを過ごすために、この説明会でのセミナーでは、「成年後見制度」を分かりやすく解説した「ビデオ」と「テキスト」を使い、この制度の必要性と仕組みを学んでいただく予定になっています。

 本日、早速N氏が説明会運営委員・責任者となり、同委員のYさんが「成年後見制度 説明会 実施計画書」により3月20日(土)午後開催内容のご連絡をいただけたのは、本当に嬉しい限りです。

 昨年12月中旬に調査会社インフォプラント(東京・新宿)を通じて「今年を表す四字熟語」2000人調査を次の方法で調査発表しています。

 『四字熟語の読本』(小学館ライブラリー)記載の四字熟語から、2003年を象徴すると思われる百項を選出し、これをもとに全国の男女2000人に、今年の「日常生活での心境に合致するもの」「世相を象徴するもの」を各3項目ずつ、理由とともに挙げてもらっています。

 まず、年の瀬に昨年の心境に合う四字熟語は、?心機一転、?一喜一憂、?悪戦苦闘、?平々凡々、?前途多難、?無我夢中、?疲労困憊、?一進一退、?暗中模索、?無病息災 の順で、「心機一転」は4人に1人です。

 一方、世相を象徴する四字熟語は、?前途多難、?五里夢中、?暗中模索、?残虐非道、?弱肉強食、?一触即発、?悪戦苦闘、?半信半疑、?一進一退、?支離滅裂 となっています。

 そこで、当「生涯現役推進協議会」準備会としては、日本社会の夢を見出せるような生涯現役に関連する熟語をできるだけ早期に、このような話題性を呼ぶ材料として、マスコミを引き入れる工夫をしたいものだと願っています。

 よいお知恵のある方のご支援・ご協力を期待しております。
 今朝の日本経済新聞第一面「新会社論」に、ニューヨークで資産運用会社経営のエイミー・ドミニ(53)の投資革命が、企業を遂に走らせたとの先駆者活動記事が紹介されていました。

 「あなたの株式投資がより良い社会をつくる!」とのスローガンを20年間に亙って投資家に根気よく訴え続けた成果が、やっと花を咲かせる時代を迎えているのです。その投資方針は、環境や人権問題などで社会貢献度の高い企業だけに絞る社会的責任投資(SRI)の考え方です。

 近年わが国でもSRI認識のグローバル化によって、話題性が高まりつつありますが、生涯現役啓発運動に長年没頭してきた者には、ドミニ革命が社会を動かした成果が非常に参考になります。SRI概念を彼女が提唱した1984年は、生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブ創設ともほぼ同時期にあたります。

 「それはもう、苦労の連続だった」「投資先を制限すれば、利益も限定されるに決まっていると冷笑された」と、いまは笑顔で語る彼女は、綿密な調査による社会貢献度の高い米企業400社の世界初SRI株価指数「ドミニ400」を開発したところ、指数連動ファンドは一貫して市場平均を上回り、今では採用企業に入れて欲しいとの売込みが多いのは当然です。

 消費者団体ともタイアップして、「物言う株主」は企業に変革を迫ることも可能となり、P&G社にコーヒー豆買い付け価格で途上国経済への配慮を求め、コカ・コーラには空瓶リサイクル向上を促し、ディズニーには取引先の労働環境改善で実績を挙げたといいます。

 松下電産のK社会責任担当者が3年前にドミニを訪ね、「社会貢献企業にカネが集まる」ことに驚き、昨年12月に中国の部品・資材調達先を集め、有害物質を含む資材は一切購入しない旨の説明会を実施したとのことです。

 ドミニさんは、有望銘柄の分析などを手がけるグッドバンカーに対して、「日本でSRIは必ず花開く」と励ましたり、「環境技術は世界最高水準だし、製造現場の衛生管理も優秀な日本企業」の社会貢献度から新たな企業成長力も期待できるといいます。

 この社会貢献度の高い企業へのSRIを、有能な人財なら年齢に関係なく生涯現役精神で活用する企業への日本版SRIとして応用すれば、どうなるでしょうか。きっと面白い成果が生まれるかも知れません。日本人ドミニさんの出現を期待しています。
 ■東京都■性別:男性■年代:60〜70代■職業:大学院客員教授、Distinguished Professor, Professor Emeritus, Research Fellow, Advisor, Assessor, Consultant の方から次のコメントを先般頂戴いたしました。

 ■コメント
 米国で30年以上も前に年齢差別撤廃法が議会を通過し、3次にわたる修正法案が可決されてきたに拘らず、世界最高寿命を誇る日本でこのことが全然政治問題にならないのは不可思議と言わざるを得ない。60歳以上の人々の頭脳活動や仕事効率が、40歳以下の人に比べて確かに劣るのかどうか、徹底的調査研究を大規模に実施していくべきと思うが如何であろうか。この件については、すでに何件かの実験例が報告されている。要は、老齢者に仕事と安心感を与えるような仕組みを作っていくことが景気回復にも連なり、日本再生の原動力になると考えている。

 そこで、次のようなアクセスへの感謝メール返信を差し上げました。

 「生涯現役推進協議会」サイトへの下記ご投稿を心から感謝申し上げます!本日も国連広報センターでのAARPパーケル会長来日記念ワークショップに参加しましたが、グローバル高齢化の時代に、有能な元気高齢者活用は急務です。当推進協議会の有力発起人ブレインズバンク代表と協力して、高齢者の人財活用システムを全国規模で確立するためにも、当「生涯現役推進協議会」をどうしてもその強力な推進母体にしたいと願っております。どうか宜しくご支援のほどお願い申し上げます。

 再度アンケートをいただいた同教授より次のご返信をいただきましたので、ご紹介したいと存じます。

 早速、メールを大変有難うございました。本件につきましては、小生微力ながら尽力させて頂きたいと思っております。調査研究なども進めていきたいと考えておりますので、重要な関連資料・機関などご教示頂ければ幸いに存じます。

青山学院大学名誉教授
ウルム大学大学院・パテント・ユニバーシティ・オブ・アメリカ・I.. I. A. S.・
CMF International University
Visiting Professor/Distinguished Professor
 読売新聞調査研究本部「女性フォーラム」係主催の『読売・中公 女性フォーラム21』が本日午後1時〜4時に市原市市民会館(JR五井駅下車)で開催されたとのことです。

 現在50代半ばの、いわゆる団塊世代の定年が始まるのは2006年後半からです。この開催情報案内では、サラリーマンの大群がいっせいに職場を去るに伴って、企業には膨大な退職金や業務の継承が大きな課題になりつつあります。

 一方各家庭にとっても、これまで「外の人」だったお父さんが「内の人」として戻ってくるわけで、「ねぎらい」と同時に「当惑」も隠せません。特にこの年代は専業主婦率が高く、「働く夫と家を守る妻」とは違う夫婦の分業が改めて問われることになります。「濡れ落ち葉夫」や「お手伝いさん妻」を作らない工夫も必要です。

 団塊世代の大量定年時代を迎え、家庭や地域、企業の対応を考えるこのフォーラムでは「いまこそ夫婦維新/大量定年時代がやってくる」と題して、「夫の家庭・地域軟着陸」や妻の新しい生き方、「正社員以外の働き方」などを慶応大学教授の清原篤さん、芥川賞作家の藤原智美さん、自分たち夫婦などの体験をもとに「定年塾」を主宰するフリーライター西田小夜子さんが、ノンフィクション作家・沖藤典子さんの司会により開催されました。

 『生涯現役社会づくり』論者の清家教授が、どのようにこの大量定年時代に対応した生涯現役理論の展開をされたか、に興味を覚えます。
 「生涯現役推進協議会」準備会世話役のH氏より昨日紹介された有能なベンチャー企業経営者B氏は、非常に意欲的な事業展開の構想を昼食を共にしながら語ってくれました。

 B氏は、かってH氏とサラリーマン時代には職場で親しく協力し合い、互いに独立後もずっと仕事関係で助け合っている仲間と訊き、当然ながら年齢無制限で生涯現役を実践する推進活動には強力な助っ人的存在であると思えました。
 
 そこでH氏の勧めもあり、即座に同行してB氏のオフィスを訪問。人脈、経験豊富な高齢者を現実に人材紹介の仕事で活用していることを知り、同氏の新事業展開にぜひとも協力したいものと考え、数多くのわが人財リストの中から、「私の生涯現役」スピーチコンテスト応募を契機にずっとご交誼をいただいている敬愛する事業経営者HT氏を紹介することにいたしました。

 幸運なことには、HT氏もB氏を紹介したいとの当方からの電話連絡に早速応答してくださり、2時間後には早々と両氏のお引き合わせが実現。両氏がそれぞれ構築済みの事業に加えて、お互いの優れたノウハウを有効に活用すれば、必ずや大きな成果を得られるだろうとの確証を語り合うことができ、今後の新たなご両人の事業展開が楽しみとなる一日でした。
 今朝の日本経済新聞1頁に、「働くということ」の公と私、また、社会利益と企業利益との「二つの価値」の間でどういう答えを問うべきかの問題提起がなされています。

 「世のため」と「私のため」の価値観のはざ間で、民から公へ、公から民へと、自分が本当に生きがいのある使命感を見いだせるかどうか、読者に訊ねているのです。

 経済学者ケインズが、「生きるために働く必要がなくなった時、人は人生の目的を真剣に考えなくてはならなくなる」と予測したといわれていますが、戦中や敗戦直後の困窮時代から食べるに困らない時代になってからというもの、日本人の働く価値観は、いま真剣に問われているように思います。

 ライフ・ベンチャー・クラブが生涯現役実践道場を看板に掲げて20年近く、「何のための生涯現役か」の人生観を曖昧にしたまま活動する人には、どうしても挑戦意欲に執念が見られないことを何度も見聞させられています。

 「働くということ」の記事への読者の声として同紙は、ある国立大3学生が「働く父親の輝いている姿などみたことがない。そんな僕らにどうやって一生の生きがいをつかめというのか」と訴えていると。

 その若者たちの戸惑いに立ちすくむ親世代の男性41歳は、「20歳代の若者の父親はリストラに遭遇。それを間近に見て、果たして会社を挑戦すべき場所や、一生を託すものとみることができるだろうか」と。

 こういう迷い悩む親子世代のためにも、生涯現役社会づくりを至上使命とする「生きがい」「働きがい」の生涯現役推進活動が、ぜひとも望まれているのです。

 今夕第7回「生涯現役実践会」が開催されました。毎回参加人数は少数精鋭の意気込みで、真剣な生涯現役実践活動のあり方が今回は特に絞って論議され、非常に有意義な会合となりました。
 グローバルな高齢化が進行するなか、わが国は世界に先駆け、明年には50歳以上人口が成人数の過半数になります。

 本日午後「21世紀のグローバル高齢社会と国連・NPO・企業の連携」をテーマにした、AARPジム・パーケル会長来日記念のワークショップ(国連大学ビル5F/エリザベス・ローズ会議室)に出席しました。

 AARPは、米国で50歳以上の人たちの生活向上に取り組む会員数3500万人の無党派NPOです。役立つ情報やリソースの提供、法的問題、立法、政策提言の擁護、地域貢献会員の支援、独自ベネフィット、商品・サービスを幅広く提供。会員特典に各種機関誌を出版しています。

 パーケル会長は、IBM社で32年間経営管理に従事後、IMB国際財団の会長兼CEO職を歴任。2002年AARP会長就任。デンバー大学電子工学士、サンダーバード大学名誉法学博士号を授与されています。

 同氏來日を記念し、グローバル高齢化の中で豊かなエイジング社会を創出するために、国連・NPO・企業はどう連携できるか、企業のマーケティング活動はどのような可能性があるか、国連広報センター、高連協(高齢社会NGO連携協議会)、(株)ダイヤモンド社国際経営研究所、(株)博報堂共催のワークショップは非常に有意義でした。

 プログラム内容は、(株)博報堂エルダービジネス推進室長坂本氏の司会により、パーケル会長の記念講演「AARPの活動と今後の取組み」を挟んで、国連広報センター野村所長の「国連のグローバルな高齢社会への取組み」、高連協横田理事の「高連協の活動とAARPとの交流・企業との連携可能性」、(株)ダイヤモンド社国際経営研究所小熊社長の「ゆたかな高齢社会と企業・NPOの連携」をテーマに、それぞれの立場から心を込めた歓迎スピーチがありました。

 終了後パーケル会長を囲み、コーヒータイムの名刺交換会を兼ねた懇談・交流の会にも参加して、愉しい一時をもつことができました。

 「バカの壁」で面白いのは、何といっても脳への入力、出力という面からの、養老氏が紹介する[脳内一次方程式]Y=aXの考え方です。

 人間の五感から入力される情報Xに、脳の中でaという係数を掛算した結果、意識的な出力の運動Yがどう反応するか、係数のaの重要な関与が非常にわかり易い説明になっています。

 『生涯現役』という言葉だけの抽象論では、自分に関連性がないと思った人は、まずa=0に近くて、無関心派としてその反応は、ほとんど期待されない人といえます。

 現役会社人間として、長い間組織に組み込まれて拘束された上に、これからもまだ『生涯現役』など真っ平御免と拒否反応の人は、a=マイナス型だろうと考えられます。

 aがプラスで「生涯現役」の熱心な実践家は、大いに結構ではないかといえても、極端なa=プラス無限大へと突っ走っては、「生涯現役原理主義者」の視界狭窄症の弊害が生まれる懼れがありますよと、養老著者から警告されることに対しては、深く注意を要するものと心得ております。     以上               
 「イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。そこに『バカの壁』が立ちはだかっているからだ」と、養老氏はいいます。
 
 『バカの壁』が、なぜベストセラーとして読まれているのか、と周囲の人たちに訊ねると、大部分の人からは読み易くて、わかり易いからだという回答が返ってきます。著者の養老氏にとって、この本は一種の実験だと表現していますが、著者の独白を編集者が文章化した試みは本当に面白いと思います。
 
 「いつの間にか私たちは様々な『壁』に囲まれている。それを知ることで気が楽になる。世界の見方がわかってくる。人生でぶつかる諸問題について、『共同体』『無意識』『身体』『個性』『脳』など、多様な角度から考えるためのヒントを提供する」と、『バカの壁』の新書カバーや、「まえがき」の説明文では、述べられています。

 この説明文は確かに、私たちが『生涯現役』の考え方をできるだけ大勢の人に理解してもらう場合についても、大変参考になる重要なポイントを含んでいると実感しました。   つづく              
 小田原市根府川の「スパウザ小田原」で、昨年に引き続き今年も本16日・明17日と一泊二日の1月定例役員会に参画いたしました。
 
 高齢社会NGO連携協議会(高連協)が平成14・15年度実施の主要事業実績は、次の通りです。
?.イベント等
 1)国(内閣府)と高連協共催事業
  ・「高齢社会研究セミナー」
  ・「高齢化社会対応グローバル・パートナーシップ」
 2)「高連協」協力、後援事業
  ・高年齢者雇用開発協会「高齢者雇用フェスタ2003」
  ・「山口県・生涯現役社会づくりフォーラム」(第1回)
  ・「青少年社会活動コアリーダー育成プログラム」(内閣府)
?.各種事業活動
 1)「提言」等社会への発信事業(オピニオン会員調査)
 2)成年後見制度普及事業各種事業活動
 3)人材バンク事業
 4)アジアンフォーラム(インターネット情報)事業
 5)その他事業

 上記の実績を踏まえ、平成16年度事業計画について、以下のような内容により出席役員(理事7名、幹事2名&事務局1名)が2日間にわたり、真剣に討議する予定になっています。
?.イベント等
 1)国(内閣府)と高連協共催事業
  ・「高齢社会研究セミナー(第6回)」9月
  ・「高齢化社会対応グローバル・パートナーシップ」11月
 2)「高連協」協力、後援事業
  ・高年齢者雇用開発協会「高年齢者雇用・就業フェスタ2004」協力:10月
  ・その他、協力・後援事業
   「山口県・生涯現役社会づくりフォーラム」(第2回)
   「青少年社会活動コアリーダー養成プログラム」(スウェーデン)
?.各種事業活動
 1)社会広報活動
  ・「提言」等社会への発信事業(オピニオン会員調査)
  ・成年後見制度普及事業(新年度計画)
 2)各種事業活動
  ・人材バンク事業
  ・アジアンフォーラム(インターネット情報)事業
  ・2005年愛知万博への対応
  ・その他の事業
 3)その他の取り組むべき事業等
?.総会、役員改選等について
 1)総会の開催(決算、予算と計画)
 2)役員の改選
 3)事務局の体制(事務局の移転)
 4)その他
                                       以上                       

  来たる2月8日(日)午後、山口県下関市で下記のフォーラムが盛大に開催される予定になっております。 「生涯現役推進協議会」の設立計画を準備中である私たち生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブからも生涯現役社会づくり運動に賛同して、高齢社会NGO連携協議会(高連協)の立場からパネリストとして私が参加協力することになっておりますので、ご紹介いたします。

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    「やまぐち長寿大学公開講座」
    「生涯現役フォーラム」の開催について 
  これからの社会は、高齢者が健康で生きがいを持って積極的に社会参加活動を推進し、活力ある長寿社会を実現することが重要です。
下記の日程で、「やまぐち長寿大学公開講座と「生涯現役フォーラム」を同時開催いたします。皆様お誘い合わせの上、多数ご参加ください。

●日 時  平成16年2月8日(日)
       12時30分〜16時10分まで

●場 所  海峡メッセ下関(イベントホール)
       下関豊前田町3-3-1 TEL 0832-31-5600   

●日 程  

【記念講演】 12:35〜13:35
        演題 「いきいき生きる」
        講師  早 川 一 光 (はやかわ かずてる)氏
            (総合人間研究所所長・医師)
 ゛わらじ医者゛の愛称で呼ばれ、「自分の 
 体は自分で守る」をかけ声に、50年以上、 
  地域医療を展開。
  著書「わらじ医者京日記」
  「老い方練習帳」など多数。

【事例紹介】 13:40〜14:20

【パネルディスカッション】14:40〜16:10
        テーマ 「中高年の社会参加促進に向けて」
        コーディネーター 小 川 全 夫 氏 (九州大学大学院人間環境学研究院教授)
        パネリスト  6名
                野 島 康 一 氏 (内閣府製作統括官付参事官)
                東 瀧 邦 次 氏 (ライフ・ベンチャークラブ代表)
                井 上   譲  氏 (山口県労働者福祉協議会専務理事)
                立 畑 節 郎 氏 (山口県シニア専門家発展協会副会長)
                森 弘 福 ヱ 氏 (大潮田舎の店代表)
                井 上 幸 子 氏 (生野第2土曜あそぼう会代表)

 ※お申込み・お問合せ               
      ●申込み締めきり  1月23日(金)

      ●下関市社会福祉協議会 
        担当:山野
        TEL 0832−32−2001 FAX 0832−32−2150
        e-mail: vnet@shimoshakyo.or.jp
        
◆山口県生涯現役推進センターのご紹介
 
生涯現役推進センターは、生涯現役社会づくりの推進、活動支援の核として、平成15年4月に山口県社会福祉協議会内に設置されました。

●場所:山口市大手町9−6 山口県社会福祉会館内 山口県社会福祉協議会内
●電話:083(928)2385  ●http://www.geneki.jp   ●info@geneki.jp  入場無料
 養老孟司氏は、「話せばわかる」は大嘘と断言した上後で、「わかっている」という怖さ、知識と常識は違うと、本当は何もわかっていないのに「わかっている」と思い込んで言うあたりが怖いといいます。

 その次に、「そもそも現実とは何か」という問題を提起して、現代においては自分たちが物を知らない、ということを疑う人がどんどんいなくなったと主張します。マスコミからの一定の情報だけでは私たちにはわかりようもないことが沢山ある筈だというのです。

 本来人間にはわからない現実のディテールを完全に把握している存在は、世界中で「神」だけだとの前提で、唯一絶対的存在の立場から日本人を見ると、八百万の神を認める世界では、本質的に真実は何か、事実は何かと追究する癖がないと説明します。

 そして、八百万の感覚では「絶対的真実は存在しない」から、欧米やイスラム社会の一神教と自然宗教の日本との立場には、大きな違いの認識が存在しているのだと喚起するのです。その客観的事実の存在は信仰的な領域に入るのに、日本では公平・客観・中立をモットーに唱えるNHK報道が盲目的常識とされていると。

 生涯現役を推進するに際して重要なことは、日本人のこの感覚を十分に認識した上で、対応することが大事だとつくづく感じます。

 養老孟司氏は「バカの壁」の冒頭で、「話せばわかる」は大嘘だ、と語り始めています。
 
 英国BBC放送制作の、ある夫婦の妊娠から出産までのドキュメンタリー番組をK大学薬学部学生に見せたところ、女子学生の関心は高かったのに反し、男子学生は実感が湧かないのか、一様に「これまでの保健授業でみな知っている」という正反対の反応だったというのです。
 これはものの見事に、自分が知りたくない情報は、自主的に遮断する人間の我儘さを示す一種の「バカの壁」と表現します。

 生涯現役実践道場の開設以来、無数の人が来訪しました。「生涯現役」「ライフ・ベンチャー」の響きは、何となく総論で人の関心を呼ぶものがあったようです。
 しかし問題は、何よりも「生涯現役」への関心度でしょう。つくづく実感することは、「生涯現役」が必要な立場にある人が、意外に無関心を装うのか、その備えに無関心だということです。人生観の違いだから仕方ないさ、で済ませるうちはよいのですが、昨今の現実は、以前の「生涯現役はやりたい人がやればいい」時代から、「生涯現役でないと周囲に存在感のない人と見られる」時代に移りつつあるのです。
 本当に残念なのは折角、生涯現役実践道場にご縁があった方でも、ライフプランの欠如から生涯現役で仲間と協働活動を続けられない場合です。来訪当初になるだけ「率直な人生目標」を書いていただくようにしていますが、願わくは、「生涯現役」の真意を理解していただきたいものです。

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     ☆ 20 世 紀 の 名 言 ☆ 
                     vol.01075
   ∞∞∞∞∞∞ 本日の名言 ∞∞∞∞∞∞

   自分に理解力がないことを苦痛に感じるためには、
   すでに相当の理解力がなければならない。
   馬鹿ほどうぬぼれの強いものはない。
                   ― アンドレ・ジイド ―
                      (フランス作家)

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  ☆ 20世紀の名言 ☆

    発行責任者  メイゲン
      HP  http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/6946/        つづく
 2004年2月8日(日)に海峡メッセ下関で山口県の『生涯現役社会づくりフォーラム』が開催されます。
 その際に、当「生涯現役推進協議会」も準備会から正式な発足への第一歩を踏み出します。 そこで、これまで準備段階で個別にお会いして意見交換をしてくださった方々が、一堂に会しての初顔合わせを本日、下記のように実施いたしました。
 それぞれご専門の各分野で生涯現役実践家としてご活躍の皆様には、新春早々に大変ご足労をおかけしましたが、ご多用の中、8団体9名お集まりいただき、有意義な所期の目的を達することができました。
 なお次回会合は、2月6日(金)13:30〜14:30を予定しております。

          記

日時: 2004年1月9日(金)13:30〜14:30

場所: 八重洲口会館 B2会議室

出席者: 生涯現役社会づくりの推進運動にご理解をもち、発足趣旨にご賛同の
G氏、HM氏、HI氏、W氏、M氏、O氏、S氏、M氏およびHの計9名(8団体)

内容:  ?生涯現役推進協議会の設立趣旨説明
     ?参加者自己紹介
     ?ご意見
                                   以 上
 2003年のベストセラー/養老孟司氏の「バカの壁」から、『生涯現役』のことを考えてみました。
 
 生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・クラブを創設以来、数え切れない幾多の人が当クラブの活動に関わってこられました。
 わざわざ来訪されて期待を抱き入会をなさった方、入会の決断はされなかったものの、月例セミナーなどに参加されて、ご自分流に「生涯現役」に挑んでいる方、それぞれ百人百様の仕方で真剣に取り組んでおられるのを興味深く拝見しております。

 「バカの壁」のまえがきの中に、次の文章があります。「(前文略)あるていど歳をとれば、人にはわからないことがあると思うのは、当然のことです。しかし若いうちは可能性がありますから、自分にわからないかどうか、それが分からない。だからいろいろ悩むわけです。
 
 そのときに『バカの壁』はだれにでもあるのだと思い出してもらえば、ひょっとすると気が楽になって、逆にわかるようになるかもしれません。そのわかり方は、そのわかり方は、世間の人が正解というのと、違うわかり方かもしれないけれど、もともと問題にはさまざまな解答があり得るのです。
 
 そうした複数の解を認める社会が私が考える住みよい社会です。でも多くの人は、反対に考えているようですね。ほとんどの人の意見が一致している社会がいい社会だ、と。
 若い人もそうかもしれない。なぜなら試験に正解のない問題を出したりすると、怒るからです。人生でぶつかる問題に、そもそも正解なんてない。とりあえずの答えがあるだけです。私はそう思っています。でもいまの学校で学ぶと、一つの問題に正解が一つというのが当然になってしまいます。本当にそうか、よく考えてもらいたい。(以下省略)」と。

 これは「生涯現役」実践に挑む際でも、同じような問題を感じます。自分流に「生涯現役」実践をしたくとも、養老氏は「結局私たちは、自分の脳に入ることしか理解できない。つまり学問が最終的に突き当たる壁は、自分の脳だ。」と述べていますが、多くの人が生涯現役に役立つ情報を遮断する「バカの壁」を自分の周囲にめぐらしているように感じてならないのです。    つづく
 昨年の9月9日付け中国新聞地域ニュースに、次の見出しで山口県の生涯現役社会づくりへの取り組み姿勢の紹介が同紙ネットでも掲載されていますので、ご参考までにお知らせします。同県が今春2月8日(日)午後に海峡メッセ下関で開催する『生涯現役社会づくりフォーラム』第2部のパネルディスカッションには、後援する高齢社会NGO連携協議会(高連協)からパネリストとしてライフ・ベンチャー・クラブ代表が出席予定になっています。

 『生涯現役へ産学官連携 山口県、体制整備へ』   ’03/9/9

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 お年寄りが元気に活躍する生涯現役社会づくりを進めている山口県は、産学官がスクラムを組んだ総合的な支援体制整備に乗り出す。核となる「産学公連携推進協議会(仮称)」の来年度設立をめざし、本年度は検討を深める。高齢者だけでなく、予備軍にあたる四十歳以上の中高年層も対象にするのが特徴の一つで、全国に先駆けた取り組みになるという。

 推進協議会は、生涯現役社会づくりに向けた県民運動を従来の行政主導から転換するのが狙い。民間の関連団体や県民も交えた組織を目指す。

 詳細を詰める中で、産業界や県内の国公私立大学、県や市町村などの官公庁が果たすべき役割を整理。県と県立大などが来年度の設立に向けて準備中の生涯現役社会学会(仮称)や、県社会福祉協議会が四月に設立した県生涯現役推進センターとの連携や、役割分担についても模索する。

 産学官それぞれの役割では、例えば、企業の場合は、定年の延長や継続雇用▽企業や社員、OB会の社会活動促進を進めてもらう―などをイメージ。

 中高年も対象に加えるのは、在職中、仕事に追われ、定年後に初めて地域社会に出ても、なじみにくいなどの問題点があるため。県高齢保健福祉課は「早くから地域貢献や自立を意識してもらうと同時に、社会参加しやすいシステムや企業をつくることが必要」と説明。県内の高齢化は、全国平均よりも十年早いペースで進んでいる。二〇〇〇年の高齢化率22・2%(全国六位)が、二五年には34・0%(同二位)に上昇する見込み。

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