これまで27年も永続しながら、なぜ私たちの生涯現役活動は低空飛行であり続けるのか・・・と世間の評価はいざ知らず、わが仲間内でも汗水たらす割に草の根ボランタリー活動の虚しさに、思わず愚痴を聞かされなくても、活動路線に総括すべき苦境は幾度も襲来したし、今後も限りなくあるだろう。グラスルーツ団体会員制は、その存在価値を世間一般がホンネで必要と認めない限り会費での維持は困難だといわれる。そのためのマスコミや行政を含む有力団体のスポンサー支援は大いに役立つ。

  「生涯現役塾」創設当初には「生涯現役活動」の未知性・独自性の珍しさから「自分の生涯現役目標」探しに参集した人たちも多かったが、「生涯現役塾」の運営方針が相互研鑽の中から挑戦目標を創造することだと悟った途端に、受動的な教えを得られない失望感から立ち去る人もこれまた多かった。やがて「生涯現役塾」の役割が“生涯現役アドバイザー”資格者をつくる目的で運営された時期も過去試みられたが、21世紀型「新公共時代」を迎え、資格能力よりも創造挑戦力時代に変化しつつある。

  しかも「生涯現役塾」当初の「個人の生涯現役実現」目標から、新公共時代の到来に目覚めた民間グラスルーツ団体が借金まみれの財政依存型から脱皮し、自主創造の社会起業的「生涯現役社会づくり」の協働船団として今後続々と戦力を拡大できる環境を迎えている。折しも改正高齢者雇用安定法による団塊世代層の65歳定年期到来もあり、企業社会から地域社会で非営利・営利の社会起業挑戦を促す様々な機運を高めることが国是として求められる環境が到来していることは間違いない。

  私たち「生涯現役塾」の戦略目標は、その時代的背景を基に「個人も社会も生涯現役実現/生涯現役社会」づくりのために、2004年6月に「生涯現役社会づくり支援ネットワーク」をめざした日本生涯現役推進協議会を「生涯現役塾」主催のライフ・ベンチャー・クラブが主導で友好他団体に呼びかけ設立した。そのための経緯については、当Blog立ち上げ2003年11月1日付「生涯現役推進協議会の設立準備スタート」【 http://40591.diarynote.jp/200311010000000000/ 】に記載されている。

  その設立準備会を重ねる過程で正式名称は「日本生涯現役推進協議会」と決められ、2004年6月18日付Blogでその「創設発起人総会を開催」【 http://40591.diarynote.jp/200406231142540000/ 】、同年6月30日付Blog「生涯現役推進活動について6月行動を総括」【 http://40591.diarynote.jp/200407021327090000 】に記載の創設記念『第1回生涯現役情報交流フォーラム』から始まり、今春5月19日付Blog「財政破綻の抜本的解決策は国民運動で!!」【 http://40591.diarynote.jp/?month=201205 】に至る16回のフォーラムを『生涯現役塾』と併行して幅広く賛同者を拡げる「生涯現役社会づくり」推進チーム強化策の一環として実践している。