67年経過の戦後民活から日本進路展開
2012年8月15日 お仕事 終戦後27年目の記念日。今朝の朝日新聞「声」欄の記事と日経新聞の社説から「生涯現役社会づくり支援ネットワーク」推進活動を通じて、どう下記の記事を理解・賛同してこれからの活動に活かすか、ご一緒に考えてみたいと思う。
北方領土・竹島・尖閣の日本領土問題や日米安保に関する防衛・外交課題一つをとっても半世紀以上に亘って国政レベルの手腕発揮ができない現状に一石を投じる責任は国民の活力にある以上、下記一部の投書やマスコミ社説だけに任すべきではない。
戦時言論抑圧時代の誤った国民誘導や自虐的反省国民感情だけに捉われることなく、半世紀以上を過ぎた21世紀わが国が歩む進路は、世界に範を示せる超高齢社会日本の国民活力の総合力=生涯現役社会づくり推進国民運動を民活主体で展開する以外に、中国・韓国・ロシアなどを外交面で優位化する施策はあるまい。
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【 朝日新聞本日付・『Voice 声』欄 】 戦 争 時 の 集 団 心 理 教 訓 学 べ
T Sさん(福岡県/77歳)
また原爆と敗戦の8月がやってきた。日本が二度と戦争を起こさないためには、なぜ、あのような無謀な戦争を始め、しかも途中でやめられなかったかを探究することが大切だ。
私は集団心理に注目する。第一が自分たちの集団に対する過大評価である。日本は神国だから負けるはずがないとみんな思った。第二が自分たち以外の集団に対するいわれなき偏見・蔑視である。近代化に後れをとった中国人だと馬鹿にし、やがて日中戦争は泥沼化していった。第三は自分の意見が集団内の合意から外れることを恐れる心理だ。これが当時の日本の指導者や国民全体を支配し、負ける可能性を抑圧した。平和のためにはこの集団心理から教訓を学ぶべきだ。
国を愛することは大切だが、真の愛国者とは現実をしっかり見つめ、国の未来のために息長く努力する人だ。若い人には理性的に行動してほしいと思う。
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「 い つ か 来 た 道 」 に な ら な い た め に
(社説)2012/08/15 日本経済新聞 朝刊 2ページ
あの暑い夏から67年目の終戦の日が巡ってきた。8月は死者と再会するお盆の季節でもある。戦禍を被ったすべての犠牲者に哀悼の意をささげたい。 世界をみると、経済の停滞による主要国の権益争いが激しさを増している。国内では二大政党の不毛な争いが続く。こうした状況は戦前に似ていなくもない。
いつか来た道にならないためにも、歴史に学ぶ姿勢を大事にすべきだ。 大日本帝国はなぜ悲惨な戦争へと突き進んだのか。日清・日露の戦役に勝ち、傲慢になった軍は国力を過信し始める。追いつき追い越せの明治時代が終わった100年前がひとつの節目だったのではないか。
戦地を経験した人のほとんどは90歳を超えた。広島では被爆者の平均年齢は78歳だ。当事者の話をじかに聞くことができるのも残念ながらそう長いことではない。
証言の聞き取りや整理、新たな語り部の育成に国を挙げて取り組む必要がある。平成も四半世紀近くになり、若い現代史研究者には昭和の記憶がない人も出てきた。歴史の風化を危惧するが、「昭和天皇の戦争責任」などのタブーにとらわれない議論が出てきて、研究の幅が広がった面もある。
加藤陽子著「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」、森山優著「日本はなぜ開戦に踏み切ったか」。学界ではここ数年、戦前の政治判断の検証が盛んだ。個別の研究の評価は別にして多角的な歴史再認識の動きは歓迎したい。
話題の小説「東京プリズン」(赤坂真理著)には女子高生が留学先の米国の高校の授業で「東京裁判」をテーマに「ディベート」をさせられる場面がある。歴史問題から目を背けがちな私たちに意外な視点を与える。
中韓との関係に配慮し、首相の靖国神社参拝は2007年以降見送られている。妥当な判断だが、そのままでよいわけではない。2月まで日本遺族会会長だった自民党の古賀誠元幹事長は「すべての人がわだかまりなく参拝できる環境づくり」としてA級戦犯の分祀(ぶんし)を提唱する。
「東京裁判は戦勝国による報復」としつつも「当時の指導者の判断で約300万人の日本国民が亡くなった事実は重い」との考えからだ。分祀ですべてが解決するわけではないが、英霊を安んじる一つの道かもしれない。
北方領土・竹島・尖閣の日本領土問題や日米安保に関する防衛・外交課題一つをとっても半世紀以上に亘って国政レベルの手腕発揮ができない現状に一石を投じる責任は国民の活力にある以上、下記一部の投書やマスコミ社説だけに任すべきではない。
戦時言論抑圧時代の誤った国民誘導や自虐的反省国民感情だけに捉われることなく、半世紀以上を過ぎた21世紀わが国が歩む進路は、世界に範を示せる超高齢社会日本の国民活力の総合力=生涯現役社会づくり推進国民運動を民活主体で展開する以外に、中国・韓国・ロシアなどを外交面で優位化する施策はあるまい。
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【 朝日新聞本日付・『Voice 声』欄 】 戦 争 時 の 集 団 心 理 教 訓 学 べ
T Sさん(福岡県/77歳)
また原爆と敗戦の8月がやってきた。日本が二度と戦争を起こさないためには、なぜ、あのような無謀な戦争を始め、しかも途中でやめられなかったかを探究することが大切だ。
私は集団心理に注目する。第一が自分たちの集団に対する過大評価である。日本は神国だから負けるはずがないとみんな思った。第二が自分たち以外の集団に対するいわれなき偏見・蔑視である。近代化に後れをとった中国人だと馬鹿にし、やがて日中戦争は泥沼化していった。第三は自分の意見が集団内の合意から外れることを恐れる心理だ。これが当時の日本の指導者や国民全体を支配し、負ける可能性を抑圧した。平和のためにはこの集団心理から教訓を学ぶべきだ。
国を愛することは大切だが、真の愛国者とは現実をしっかり見つめ、国の未来のために息長く努力する人だ。若い人には理性的に行動してほしいと思う。
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「 い つ か 来 た 道 」 に な ら な い た め に
(社説)2012/08/15 日本経済新聞 朝刊 2ページ
あの暑い夏から67年目の終戦の日が巡ってきた。8月は死者と再会するお盆の季節でもある。戦禍を被ったすべての犠牲者に哀悼の意をささげたい。 世界をみると、経済の停滞による主要国の権益争いが激しさを増している。国内では二大政党の不毛な争いが続く。こうした状況は戦前に似ていなくもない。
いつか来た道にならないためにも、歴史に学ぶ姿勢を大事にすべきだ。 大日本帝国はなぜ悲惨な戦争へと突き進んだのか。日清・日露の戦役に勝ち、傲慢になった軍は国力を過信し始める。追いつき追い越せの明治時代が終わった100年前がひとつの節目だったのではないか。
戦地を経験した人のほとんどは90歳を超えた。広島では被爆者の平均年齢は78歳だ。当事者の話をじかに聞くことができるのも残念ながらそう長いことではない。
証言の聞き取りや整理、新たな語り部の育成に国を挙げて取り組む必要がある。平成も四半世紀近くになり、若い現代史研究者には昭和の記憶がない人も出てきた。歴史の風化を危惧するが、「昭和天皇の戦争責任」などのタブーにとらわれない議論が出てきて、研究の幅が広がった面もある。
加藤陽子著「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」、森山優著「日本はなぜ開戦に踏み切ったか」。学界ではここ数年、戦前の政治判断の検証が盛んだ。個別の研究の評価は別にして多角的な歴史再認識の動きは歓迎したい。
話題の小説「東京プリズン」(赤坂真理著)には女子高生が留学先の米国の高校の授業で「東京裁判」をテーマに「ディベート」をさせられる場面がある。歴史問題から目を背けがちな私たちに意外な視点を与える。
中韓との関係に配慮し、首相の靖国神社参拝は2007年以降見送られている。妥当な判断だが、そのままでよいわけではない。2月まで日本遺族会会長だった自民党の古賀誠元幹事長は「すべての人がわだかまりなく参拝できる環境づくり」としてA級戦犯の分祀(ぶんし)を提唱する。
「東京裁判は戦勝国による報復」としつつも「当時の指導者の判断で約300万人の日本国民が亡くなった事実は重い」との考えからだ。分祀ですべてが解決するわけではないが、英霊を安んじる一つの道かもしれない。