以前にも何度かこのブログでご紹介しましたが、現NPO法人のライフ・ベンチャー・クラブの前身、任意団体だったライフ・ベンチャー・クラブが主催開設した月例開催の生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー・セミナーの5周年目を記念して関東一円の主要鉄道沿線に各地域『生涯現役・社会参加を考える会』14ヶ所を同志故外村氏・岡本氏・東瀧3名チームが、鋭意敢行した3年計画によって見事に立ち上げた経緯があります。
  それが成功できた出発点は1990年9月、東急田園都市線の青葉台の超党派キリスト教朝祷会での、シャローム福音教会千葉明徳牧師と東瀧両名が同沿線のシニア層に向け社会参加活動を呼びかけた『生涯現役を考える会』(1年後『生涯現役を進める会』に名称変更)創設の経緯があります。
  あざみ野駅前のシャローム福音教会礼拝堂に参集した朝祷会メンバー、同教会員有志の他、近隣在住のライフ・ベンチャー・クラブ会員の人たちが、初回9月と隔月開催第2回11月に各20名程度参加し、私から下記/テーマ『生涯現役と生き甲斐づくり』で、人生最期まで生きがい創り・・・をアピールしました。
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  『 生 涯 現 役 の 生 き 甲 斐 づ く り と は 何 か ・・・ 』

  「ビジネスマンの生き甲斐は何といっても仕事だ」と、よくいわれますが、猛烈な企業戦士にとっては至極当然な話かも知れません。では「定年後にも生き甲斐になるものは一体何でしょうか」と尋ねられますと、誰もが一様に「それも仕事だよ」とは、必ずしも言い切れないようです。

  その理由は、定年後も「引続き仕事をする方が大事だと思っている人」もいる反面、定年を境に「年金でのんびりと暮したい人」や「社会的に役立つようなボランティア活動をしてみたい人」等々、単に「仕事だけが人生ではない」という、仕事からの解放を望まれる人もいるからでしょう。

  その意味で、欧米にも前例のない急速な高齢化時代が到来したということは、北欧型の高福祉先進国家とは一味異なる、日本独自の定年後をも考えた「生き甲斐モデル像」を早急に創り上げる必要があります。そして誰もが願う幸せを定年後にも活き活きと実感していくためには、平素から私たちはどういう備えをしていくべきか、の努力も欠かせません。

  まず、第一に大切なことは、「私の本当の生き甲斐とは何か」をはっきりしておくべきだろうと思います。「わが人生このためにあり」と心から自分自身に納得させられる大きな人生目標がないと、つい周囲の環境に影響された目先のことに捉われがちな毎日で終わってしまいます。

  「人間は明確な目標がないと考えない。目標がはっきりすればする程必死で頭を働かせるものだ」といわれます。誰しも、ただ一度のかけがえない人生を無駄なく終生大切にしたい、という思いがあります。定年以後も自分が死ぬまで何かで現実に人に役立ちたい、という「生涯現役」の発想が生まれて当り前ではないでしょうか。自分の持味を充分活かすその人なりの「人生代表作」を何とか創造したいと努力し、チャレンジを続ける人こそ、いつも「青春」の歓びを味わえる自己実現者だと申せましょう。  つづく  
  「平成26年度エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例の推薦について」以下の内閣府政策統括官(共生社会政策担当)からの依頼(別添2)を下記転載します。ご関心のある方はどうかご遠慮なく、NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局宛(Mailto: info@npolvc.org)にお問い合わせください。
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(別添2)
エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例推薦要領
                        平成26 年2 月7 日
                     内閣府政策統括官(共生社会政策担当)決定
1 推薦の対象となるエイジレス・ライフ実践事例の実践者及び社会参加活動事例
(1)エイジレス・ライフ実践事例の実践者
現にエイジレス・ライフを実践している者であって、おおむね65 歳以上の者とする。ただし、選考に当たっては、70 歳以上の者を優先することとする。また、活動期間は3年以上のものとする。
(2)社会参加活動事例
主体的に社会と関わりを持ち、積極的な社会参加活動を通じ、生き生きと充実した生活を送っているグループ等であって、原則として構成員の数が10 名以上で、かつ、構成員に占める65 歳以上の者の割合が5割を下回らないものとする。また、活動期間は3年以上のものとする。
2 推薦の方法
「エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例の紹介事業実施要領」(平成26 年2月7日内閣府政策統括官(共生社会政策担当)決定)の2に掲げる紹介事例の具体的類型(以下「具体的類型」という。)に該当する個人及びグループ等を推薦する推薦者は、該当する個人及びグループ等の所属する市区町村の高齢者福祉担当窓口等に3月24 日(月)までに推薦する氏名又はグループ名、活動内容等が分かる資料を提出すること(高齢者関連団体は除く。)。
提出を受けた市区町村(指定都市及び中核市を除く。)は、推薦された事例について活動内容を確認し、都道府県に推薦すること。
市区町村から推薦を受けた都道府県は、推薦された事例について活動内容を確認し、内閣府に推薦すること。
指定都市及び中核市は、推薦された事例について活動内容を確認し、直接内閣府に推薦すること。
高齢者関連団体が推薦する場合には、活動内容を確認し、直接内閣府に推薦すること。
なお、推薦に当たっては、具体的類型に該当するか否かについて、活動内容に関する実情を必ず確認すること。
3 推薦に当たっての留意点
(1)本事業は、高齢社会にふさわしい生活スタイルを広く紹介するのが主眼であり表彰ではないことに留意すること。
(2)あまり知られていない事例の実践者及びグループ等の積極的な推薦に努めること。
(3)本事業の趣旨に鑑み、その活動内容が人々の共感を呼ぶような事例の推薦に努めること。
(4)推薦事例は、高齢者の自主的な活動(行政、他の民間団体等からの財政的支援によるものを含む。)
とし、行政又は、他の民間団体等の直轄、委託事業、公的保険給付を原資として活動する者等は対象としないこと。
(5)市区町村、老人クラブ、社会教育関係団体、シルバー人材センター、明るい長寿社会づくり推進機構、社会福祉協議会あるいはマスコミ等の協力を得て、幅広く情報を収集し、事例の推薦に努めること。
なお、市区町村、団体等のほか、知人、隣人等の推薦によっても差し支えない。
また、広報紙、マスコミ等を活用し、直接募る方法を用いても差し支えない。
(6)前年度までに推薦した事例の中で、紹介される事例として決定されなかったものであっても、特に活動内容等が顕著な事例については、再度推薦して差し支えない。
(7)エイジレス・ライフ実践者については、積極的に女性の発掘に努めること。
(8)社会参加活動事例については、例年推薦件数が低調であるので、(5)に掲げた関係団体等の協力を得るなど、情報の収集に特に配意すること。
(9)推薦の対象となる団体は、実際に活動を行っている団体とし、下部組織の活動をもって上部団体(例えば、連絡協議会や連合会等)を推薦することのないよう留意すること。
(10) ボランティアグループ等のリーダー等をエイジレス・ライフ実践者として推薦されているものがあるが、活動内容によっては、社会参加活動事例として推薦することがふさわしいと思われる事例もあるため留意すること。
4 推薦書の提出
各都道府県・指定都市・中核市及び高齢者関連団体は、具体的類型のバランス等を考慮の上、それぞれ、8事例程度を上限に選考し、総括表(別記1)及び推薦書(別記2)を内閣府政策統括官(共生社会政策担当)宛てに4月14 日(月)までに送付すること。
5 総括表及び推薦書作成に当たっての注意事項
(1)別記の様式に従って提出すること。
(2)総括表は、選考委員会における選考資料及び選考された場合の発表用資料として利用するため、
その内容に誤りがないことを確認の上、記入すること。
(3)氏名は、後日報道発表等の際、訂正することがないよう戸籍簿あるいは住民基本台帳に登録され
た文字で正確に記入すること。また、年齢は、平成26 年4月1日現在のものを記入すること。
(4)総括表1の「職業」欄は、元の職業(元会社員、元県職員、元農業等)又は現在の職業を記入すること。
(5)総括表1の「類型」、総括表2の「事例区分」の欄は、下記6及び7に記載している類型及び事例区分から主なものを1つ選択し記入すること。
(6)総括表1の「エイジレス・ライフの概要」、総括表2の「活動内容」欄は、活動の内容及びその特徴となる点を150 字以上200 字以内に要約して記入すること。
(7)総括表2の「グループ等の母体」欄については、当該グループ等の母体(例えば、○○老人クラブ、○○老人大学卒業生、○○自治会・町内会など)を記入すること。
(8)推薦書2枚目、エイジレス・ライフ及び社会参加活動の概要欄は、都道府県、指定都市及び中核市並びに高齢者関連団体が、実践者本人及びグループ等の代表者から聴取する等により記入すること。なお、推薦されたものが紹介事例となった場合、推薦書に記載された内容は、紹介事業を実施
するに当たり内閣府の指定する者へ情報提供されるため、実践者本人及びグループ等にはその旨の同意を得ること。
(9)雑誌、新聞記事等選考するに当たって参考となる資料があれば併せて添付すること。
なお、写真を添付する場合には、現物ではなくカラーコピー等とすること。
3
6 エイジレス・ライフ実践者の類型及び活動例
(1) 過去に培った知識や経験をいかして、それを高齢期の生活で社会に還元し活躍している。
(類型:A)
(例)
・ 学生時代に習得した科学の知識をいかし、発明クラブを発足し、児童館で地域の子どもたちに教えている。
・ 水産業に携わった経験をいかして、地元の魚や環境問題について放課後児童クラブで教えている。
・ 野菜づくりの趣味をいかして、自宅の畑で小学生に野菜づくりを教えている。
・ 海外生活で身に付けた語学力をいかし、ボランティア団体で通訳として活躍している。
・ 「村歌舞伎」の演技指導を行うとともに、日頃から歌舞伎について学習している。
(2) 自らの時間を活用し、近所付き合いや仲間うちなどでの支え合い活動に積極的に貢献している。 (類型:B)
(例)
・ 地域の子育て世代の気軽な居場所として自宅を開放し、育児相談にも応じている。
・ 青少年に剣道を指導し、心身の健全な育成に貢献している。
・ ボランティアで介助の必要な高齢者のお世話や通院、旅行の際の介添えを行っている。
・ 一人暮らし高齢者などに声をかけ、自宅を開放して談笑の場を提供するなど、地域の高齢者が孤立しないように積極的に行動している。
(3) 中高年から一念発起して、物事を成し遂げた。 (類型:C)
(例)
・ 65 歳から毛糸帽子づくりを始め、つくった帽子を老人福祉施設等へ寄贈している。
・ 50 過ぎからマラソンを始め、現在(75 歳)までにフルマラソンを累計170 回完走した。
・ 73 歳からアカウミガメの調査を始め、海岸の清掃や産卵を助けている。
・ 30 歳から始めた絵画と、77 歳で学んだ漢詩をいかし仲間と写生会や展覧会を開いた。
・ 英語・仏語を習得し、地元の観光地で通訳ボランティアを行っている。
・ 74 歳で身につけたビデオ撮影技術で町内の各種行事を撮影している。
・ 64 歳から染色織物を始め、自宅で織物を教えている。
・ 退職後に、喫茶店経営のためのノウハウを専門学校で学び、自分のお店を持った。
 「平成26年度エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例の推薦について」以下の依頼が内閣府政策統括官(共生社会政策担当)からありました。ご関心ある方はNPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局宛お問い合わせください。
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【内閣府からの推薦依頼文】
高齢社会対策の推進につきましては、日頃より格別の御高配を頂き、厚く御礼申し上げます。
さて、内閣府では、平成26年度においても、別添1【お問い合わせご希望者には資料送付いたします】によりエイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例紹介事業を実施することといたします。
つきましては、本事業の趣旨を十分御理解の上、活動事例の把握に努め、推薦するに値する個人又 は団体がございましたら、別添2【お問い合わせご希望者には資料送付いたします】に基づき、4月14日(月)までに推薦方よろしくお願い申し上げま す。
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エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例の紹介事業実施要綱(別添1)
                           平成26年2月7日
                      内閣府政策統括官(共生社会政策担当)決定
1 目 的
本要領は、「エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例の紹介事例実施要綱」(平成7年9月8日総務庁長官決定)6に基づき、事業の実施に関し必要な事項を定めることにより、高齢社会における生き方の例として、高齢者がエイジレス・ライフを実践している事例及びグループ等で就業や、地域社会活動、世代間交流などの社会参加活動を積極的に行っている事例を一般に対して広く紹介し、既に高齢期を迎え、又はこれから迎えようとする世代の生活の参考に供することを目的とする。
2 紹介事例の具体的類型
エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例(以下「紹介事例」という。)の対象となる具体的類型は、以下のとおりとする。
(1)エイジレス・ライフ実践事例として紹介する個人(以下「実践者」という。)
ア 過去に培った知識や経験をいかして、それを高齢期の生活で社会に還元し活躍している。
イ 自らの時間を活用し、近所付き合いや仲間うちなどでの支え合い活動に積極的に貢献している。
ウ 中高年から一念発起して、物事を成し遂げた。
エ 壮年期において達成した地位や体面などにとらわれることなく、高齢期を新しい価値観で生き生きと生活している。
オ 自らの努力、習練等により、優れた体力・気力等を維持し活躍している。
カ 地域社会の中で、地域住民のリーダーやコーディネーター的な役割を発揮し、生き生きと生活している。
キ その他、広く全国に紹介することがふさわしいと認められるもの。
(2)社会参加活動事例として紹介するグループ、団体等(以下「グループ等」という。)
ア 支え合い活動(若者へのカウンセリング、子育て支援、高齢者の見守りなど)
イ 趣味
ウ 健康、スポーツ
エ 生産、就業(起業を含む。)
オ 教育、文化
カ 生活環境改善
キ 安全管理
ク 福祉、保健
ケ 地域行事、自治会
コ その他、広く全国に紹介することがふさわしいと認められるもの。
3 紹介事例の選考手続き
(1)都道府県、指定都市及び中核市並びに高齢者関連団体は、上記2に掲げる紹介事例の具体的類型に該当する事例を広く募集し、活動内容等を確認した上で、紹介事例の候補として内閣府に推薦するものとする。
指定都市及び中核市以外の市区町村は、活動内容等を確認した上で、都道府県を通じて、紹介事例の候補を内閣府に推薦するものとする。
(2)内閣府は、(1)により推薦された紹介事例の候補について選考を行い、紹介事例を決定する。
4 紹介の方法
(1)内閣府は、紹介事例について広報啓発活動を行うとともに、紹介事例を推薦した都道府県、指定都市及び中核市並びに高齢者関連団体に対して、内閣府と連携した広報啓発活動の実施を呼び掛ける。
(2)内閣府は、紹介事例を推薦した都道府県、指定都市及び中核市並びに高齢者関連団体の協力の下に、その紹介事例の実践者及びグループ等の活動状況等について取材し、その一部については内閣府が主催する行事において、実践者及びグループ等の代表者の出席を得て紹介するものとする。
5 書状及び記念品の授与
(1)内閣府は、上記4の(2)の内閣府が主催する行事に出席する実践者及びグループ等に対し、書状を交付するとともに記念の楯を授与する。
(2)(1)以外の実践者及びグループ等に対しては、その事例を推薦した都道府県、指定都市及び中核市並びに高齢者関連団体を通じて伝達するものとする。                        つづく
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[1]<株式>澤上篤人の長期投資の頑固おやじと語ろう
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● 相 場 動 向 な ん て 関 係 な い !

  ケインズの美人投票理論って知っていますか? かの高名な経済学者ケインズ先生は、名だたる株式投資家だった。そのケインズ先生いわく、株式投資は美人投票と同じで、本当の美人を選ぼうとしてはいけない。多くの投資家が美人だとして投票するであろう人を選びなさいと、のたもうておられる。

  これって、わかる? 株価なんて、皆が買えば上がる。だから、多数の人が買うであろう株を買わなければ、株式投資で儲けられないよということだ。たしかに、その通り。いくら、この会社はすごいと思い込んでも、あなた一人しか買わなければ株価は上がりようがない。一方、「なんでこんな会社なのよ」とケチをつけたくなるような株が、信じられないほど高騰することもしばしば。よく言うじゃない、ボロ株も、みなで買えば黄金株よと。

  ただしだ、ここまで書いてきたことで、なるほどと思ってはイケナイ。実は、ケインズの美人投票理論は、株式のディーリング売買で力を発揮する類いのものなんだ。デイトレーダーを含め株式のディーリングでは、相場の読みが勝負の分かれ目となる。多くの投資家が買ってくるであろうものを、いち早く買っておくことで値上がり益を稼げる。

  といっても、多くの投資家が買ってくるかどうかは、その時々の相場環境や投資家動向次第である。つまり、相場にどっぷり浸っている中で、多くの投資家の動きを素早く察知しなければならない。先ずは相場ありきが、ケインズ先生や株式ディーリングには肝となる。逆を言うと、相場がこう着状態に陥ると、さすがのケインズ先生も身動きが取れなくなる。

  一方、われわれ長期投資家は、相場動向など、まったくの無視である。将来どこかで多くの投資家がドドッと買ってくるであろう企業の株を、みなが売っている間にじっくりと買っておく。そのためには、これはと思う投資対象の将来価値の高まりを、ひたすら読むだけである。投資価値さえ高まっていれば、いずれ多くの投資家がそれを見て買ってくるのだから。それまでのんびり待てばいい。

  そうなのよ、相場を追いかけて値ザヤを稼ぐ投資には、ケインズの美人投票理論でいこう。われわれ長期投資家は、あくまでも個々の企業で投資価値の高まりを先取りしていくのだ。日本企業を見るに、最近の収益状況の改善ぶり、すごいじゃない。こっちの方が、相場動向よりはるかに確かである。
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澤上篤人が講師をつとめます!
○【クローバー・アセットマネジメント主催】
 いよいよ来た!インフレ時代の財産づくり
◇日  時 2014年2月27日(木) 18:30~20:00(18:00 開場)
◇会  場 ポーラ銀座ビル (4階 ミキシムギンザ内)
詳細につきましては下記リンク先をご覧ください。
https://www.sawakami.co.jp/seminar/detail.html?id=509&status=0
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  J.I.メールニュース No.641 2014.02.13発行    「蚊帳の外の福島」
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【1】<巻頭寄稿文>
    「蚊帳の外の福島」
  福島県稲作経営者会議 原子力災害 担当班・班長 鈴木 博之
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  F1(福島第一原子力発電所)の原発爆発事故から3年が経過した。稲作の現場では、「蚊帳の外の福島」という実感が漂っている。
  アベノミクスの農業強靭化計画が進行しているが、福島の米は使ってもらえないし、そこにどの様な「付加価値」を創造できるのか誰も答えは持っていない。また発言もしようとしない、いや出来ないのが現状です。
  私たちには「明日が見えない」ことによる不安との闘いの日々が続いている。
  こんなにも長く(3年)続くとは想像できなかった。農業は次代に継承することも主要な事業であるが、避難指示・自主避難が続いている現状では後継者に「農業を継げ」と言い切れない現状に苛立ちを隠しきれない。
  東京電力の応急対策及び損害賠償への対応姿勢は常識では考えられない不誠実な状況だ。今後も現状の様な対応が継続するのであるならば「法」的な清算を実施し「本来あるべき姿」の電力事業者として再出発させる選択をせざるを得ない状況にある。また被害者としてはその方向で行動を起すべき時期が到来したと感じています。
  行動の原点は「被害者だから出来る事・被害者にしか出来ない事」を整理することだと思う。その上で、行政は建前の「復興・再生」を御旗にする事に無理がある事を認め、先ずはきちんと「後始末」を実施しその後に復興再生を実施すべきです。「出来ることをスピード感を持って実施する」のではなく「本来なすべき事」を実施すべきなのです。その為には「相談窓口」を設置し現状を正確に把握しマネージメントをすることです。識者や行政マンが机上の会議で「そこそこの対処策」をきれいに策定し実施している現状は「時間とお金の浪費」でしかない。県民の行政不信が定着してしまっている現状を理解すべきです。
  正直なところ末端の行政マンに「放射能災害」に対処する能力はありません。なぜならば、法律がない、または想定していないことが起こった現状では現場の行政マンにはなすすべがないからです。
  原子力損害の賠償に関する法律は「枠組み」の原理・原則が記載してあるだけで詳細はなく、被害者救済の関連法規も存在しません。そもそも『放射能災害は存在しない。故に「法」は必要ない。議論することは事故を連想させ、公衆の不安を煽ることになる。』として現在も放射性物質を規制する法律はありますが、「放射能災害」に対処する法律は存在しないのです。
  損害賠償に関しても「加害者は無罪」で民事の損害賠償だけ認めるような現状は、庶民感覚では到底理解できないし納得できません。「重大な交通事故で加害者が罰せられない状況など考えられないでしょう。
  総理大臣が「原発輸出」を国策で推進すれば「信頼できない国家」と国際社会の審判が下ります。自国で「事故の後始末も出来ない原発」を国策として輸出するとは「信じられない」との民意を踏まえ自覚し行動すべきではないでしょうか。
  「無視しよう福島県・無かったことにしよう原発事故」の風を吹かせようとしている加害者・東京電力には毅然と闘いを挑む気概を持ち続けたいです。
  事故の記憶は薄れ、立証のための証拠は散逸しつづけています。私たちは事象の証拠収集と分類・保管が最大の作業と思い日々過ごしています。
  福島の現状は「風評被害」ではなく「実害」そのものである事、そしてまさに現在進行形で、収束の道筋も解らない状況にある事を知っていて欲しいのです。
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  鈴木 博之 (すずき ひろゆき)
  昭和25年4月4日生まれ。有限会社・農作業互助会 取締役。前:福島県稲作経営者会議・会長。前:全国稲作経営者会議・副会長。現:福島県稲作経営者会議 原子力災害(東京電力)担当班・班長。
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
 info@kosonippon.org
 いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載しています。  http://www.kosonippon.org/mail/index.php
※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドルネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
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  足掛け30年に亙り、東京都と中央区に在住した純民間市民団体としてのどこも正面から真摯に捉えきれてない『生涯現役社会づくり』推進活動の重要性を、私たち日本生涯現役推進協議会とNPO法人ライフ・ベンチヤー・クラブは痛感しています。下記の団体見本市にどう参画するか皆様の率直なご意見を期待しております。
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協働ステーション中央 登録団体の皆様へ

いつもお世話になっています。協働ステーション中央 田邊です。
さて、協働ステーション中央では来る3月8日(土)13:00~18:00に、「地域×NPO×企業 知ってつながる 協働のキッカケ!」と題して、協働ステーション中央登録団体見本市を開催いたします。

本年度は、区と検討した結果、これまでの出展形式の見本市のリニューアルを行い、下記の通り、2部制で行うことになりました。

第1部 13:00~15:00 先進事例紹介「地域で協働することの魅力」
銀座×地域企業×NPOの協働を進めているキーマンによる実現のストーリーと魅力を学びます。
ゲスト:  田 中  淳 夫 氏(NPO法人銀座ミツバチプロジェクト 副理事長)
その他銀座ミツバチプロジェクトと協働している、区内の企業の方

第2部 15:00~18:00 協働アイディアコンテスト
「中央区に役立つ」、「中央区と連携したい」事業が20団体以上集まり、1団体3分の枠内で、活動の魅力と価値についてプレゼンテーション。参加者の共感による投票を行います。
ゲスト:  松 村  拓 也 氏
(NPO法人カプラー事務局長、元せたがやものづくり学校校長)

つきまして、登録団体の皆様に見本市へのご来場と、「協働アイディアコンテスト」への参加をお願いしたく、メールしました。

詳しい内容、タイムスケジュールにつきましては、下記リンクをご確認いただくか、添付のチラシをご覧ください。
http://chuo.genki365.net/contents/hp0017/index00160000.html

また「協働アイディアコンテスト」への参加については、添付しましたエントリーシートにご記入のうえ2月14日(金)19:00までに
E-mail:info@kyodo-station.jp または FAX:03-3666-4762
協働ステーション中央まで、ご提出ください。

最後になりましたが、当日は登録団体の紹介コーナーを設けて、来場される皆様に資料をお配りします。
つきまして、最新のパンフレットや広報紙(ニュースレタ―)、3月以降のイベントの案内チラシなどがございましたら、協働ステーション中央までお送り下さい。
もちろん、当日会場にお越しになる際に直接お持ちいただいても結構です。
当日「協働アイディアコンテスト」内で使用される、資料を事前にお送りいただいても結構です。どうぞよろしくお願いします。
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協働ステーション中央
〒103-0001 中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2階(地図は下記URL)
http://www.genki365.com/chuoku/cs-c/img/map_b.jpg
電話:03-3666-4761
FAX:03-3666-4762
メール:info@kyodo-station.jp
中央区社会貢献活動情報サイト http://chuo.genki365.net/
twitterアカウント @KyodoStation
協働ステーション中央は、中央区からの事業委託により
(特活)NPOサポートセンターが運営しています。
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
 NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に 
   ご 支 援 く だ さ る    会   員   皆   様

  皆様には、本年も「生涯現役社会づくり」ご支援にご協力を感謝します。
  2月26日(水)午後開催の定時各会員総会にご出席をお待ちしています。当日の理事会は下記13:30開催/生涯現役協総会15:00とNPOLVC総会16:30に開催/第338回生涯現役塾=http://www.sgsk.net/common/pdf/20140226.pdf です。
  詳細のお問合せは何卒ご遠慮なく、電話・Fax・E-mail どれでも結構です。
【注:1月21日付郵送の会員総会ご案内と2014年会費お願いに、早速のご返信ご納入お済みでない会員皆様方に特別のご支援お願いします。尚、両団体特別個人正会員年会費12千円ご手配に銀行ご送金の場合、みずほ銀行/八重洲口支店のLVクラブ名義(普)No.2189538となります。】
 厳寒の折柄、風邪も引き易い時節です。皆様ご自愛専一にと祈ります。

【 二 月 会 員 総 会 直 前 理 事 会 案 内 】
日 時: 2014年2月26日(水)13:30~14:30
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
議 題: 1) 日本生涯現役推進協議会定時会員総会の件
     2) NPO法人 LVクラブ通常会員総会の件  
     3) 2014年度生涯現役協/NPOクラブ役員体制
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『あなたと日本を元気に!』するため 生涯現役道場へのご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と活力盛り上げの輪が拡がります! 
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2013年実施フォーラム/2014年春開催日(各土曜午後1時30分)
 第18回5/18(済)   第19回11/9(済)    第20回5/10(予定)   
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2014年2月(理事会/13:30 & 生涯現役シリーズ塾/18:00)~7月
2/26(会員総会) 3/26 4/23   5/28 6/25 7/23
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2014年2月~7月(水上担当火曜会 & 東瀧担当木曜会/各11:00)
【ご参加は事前に予約確認願います。会員:無料/未会員:千円】
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日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
      NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ       
               代 表   東   瀧    邦   次   
TEL:03-3517-6667   FAX:03-3517-6668
E-mail:  info@sgsk.net   /   info@npolvc.org
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第3 3 8 回 生  涯  現  役  シ  リ  ー  ズ  塾
     生  涯  現  役  に  取  り  組  む  第  二  弾
        ~ 生涯現役社会づくりの世界唯一「生涯現役シリーズ塾」~

日 時: 2014 年 2月26日(水)18:00~20:00
会 場: ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 事 務 所
      (東京駅 八重洲北口 大丸正面ビルB2F)
内 容: 新年度を迎え『 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 第 一 弾 』では、参加者一人ひとりがそれぞれの真剣な「生きがいは何か」を遠慮なく話し合いました。
   そして、その「生きがい目標」をめざすそれぞれの活動が、持ち味や得意技につながるとき、それが自然な姿で「生涯現役」の実践となっていくことを確認できたのではないでしょうか。
    そのために私たちは『 生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 』仮登録を皆様にお勧めして、『 生 涯 現 役 社 会 づ く り 』の尖兵役を担っていただくことを心から期待しています。
   そこで今回は、『 生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 』仮登録をどう活かせば、具体的な自分の「生涯現役」実践活動と結び付けて、より効果的な『 生 涯 現 役 社 会 づ く り 』連携ネットワーク化できるか・・・将来への夢と希望づくりについて活発に話し合います。
テーマ:企業向けに これから「生涯現役 脳力活用 塾」が なぜ 必要なのか
進 行:水  上    久  忠
   ( 3愛ネットクラブ 代表 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 副代表)
発 表:東  瀧    邦  次
   (日本生涯現役推進協議会 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 代表)
略歴:1984年サラリーマン経験25年で自己退職による人生転進決行。当時確定予測されたわが国高齢社会時代に備える課題に挑むため、著書「ライフ・ベンチャーのすすめ」の読者中心に生涯現役実践道場/草の根団体:ライフ・ベンチャー・クラブを創設。2004年6月日本生涯現役推進協議会を設立、代表代行に就任。2005年12月にライフ・ベンチャー・クラブをNPO法人化。目下「生涯現役社会づくり」への民間主導活動推進のための『生涯現役プロデューサー』養成企画中。
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参加費: 会員/1,000円   一般/2,000円(会員紹介者/1,000円)
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
    東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館 B2F
 電話:03(3517)6667  Fax:(3517)6668
E-mail : info@npolvc.org or info@sgsk.net   URL: http://www.npolvc.org
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第338回 生涯現役シリーズ塾 参加申込書  2014 年 2月  日

特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛

住 所:〒                                     
氏 名:     
TEL or FAX or Mail         
  本田重道氏が真摯に「高齢先進国日本のこれから」のことを熟慮された結果、超高齢化最先端を走るわが祖国日本が、世界に範を示すべき道は「年齢不問社会」、『生涯現役社会』への夢と希望を次世代にも示すことです。
  そして1985年自費出版のわが拙著『ライフ・ベンチャーのすすめ/チャンスをつかみとる“ 人生三段跳び ”戦略』における“ 自助努力制度の確立にむけて! ”の項でも冒頭に部分引用させていただいたのが、サミュエル・ウルマン『青春』です。
  その『青春』で本田氏が同書の最期を締め括ってておられることに、将来日本への今私たち世代が率先果たすべき痛烈な同じ思いに深い同感を覚えます。
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本田重道氏:「 高 齢 先 進 国 日 本 の こ れ か ら 」後篇

  個人においても、心身の健康維持への努力は当然であり、年金や医療費を使う人より、元気で掛け金を払い続ける方が幸せなのは言うまでもないだろう。
  私の知人に、社会で長く働き続けた者には、「優秀高齢者勲章」などというもので顕彰したらどうだろう、という人がいた。健康も金も手にしている老人が最後に欲しいのは、自らの「子孫の繁栄」と、社会から認められる「名誉」であろう。前者は思い通りにいかないものだが、後者の勲章の方は、長生きして働くことで社会貢献をしていけば、いつの日か誰でも受勲できる。こういう発想があって良いだろう。
  本書を通じて、今後の人間社会において、「年齢」が、様々な不合理を引き起こす中核的な問題であることに、気付いていただけたと思う。同時に、これまで述べてきた「年齢不問社会」の有用性について、同調していただける方が増えたら、私として、これ以上の喜びはない。
  高齢化に突き進んでいいる日本で「年齢不問は、いずれ将来は実現する」では遅い。今の社会制度はムダが多いのである。わが国は、年齢不問の思想をできるだけ早く一般に普及させ、本格的な社会改革へと取り組まなければならない。
  いずれにしろ、個人差の大きい「歴年齢」で、その人の能力が判断され、個人の努力や精進によって獲得された実質年齢が無視されるような手抜き社会制度は、一刻も早く改めたいものである。
  今の社会の諸制度は、歴年齢なら万人に平等だという発想が根本にある。だから能力も歴年齢に準じて評価してしまう・・・・。しかし、これからの社会で、こんな不合理が許されて良いはずはない。人種、性別、家柄などと同様、その人の努力では、変えることができない歴年齢で、人を区別してはならないのだ。
  自堕落な生活を続け、健康な生活を心がけている人を、同一年齢だからと社会が一律に扱うことは間違っている。これは本人だけでなく、社会の損失である。国家的損失として、結局、我々がその損失額を今後も負担することになるのだ。
  繰り返す。年齢より老けて見える人と、いつまでも若い人の差は、その人の日常生活での努力と、社会に対する好奇心、探求心によって大きく変わる。
  個々人がその事実に気づいて行動すれば、社会そのものも大きく活性化する。この本では、実質年齢認定制度や、年齢差別撤廃の法制化にも言及したが、まずは、個人の意識改革こそが重要なのだということを再認識して欲しい。

  皆 さ ん ! 今 後 は 、年 齢 を 問 わ れ な い こ と で 、 一 人 ひ と り の 活 動 の 自 由 度 を 拡 げ 、 明 る く 元 気 な 成 熟 国 家 ・ 日 本 を 作 り 上 げ よ う で は あ り ま せ ん か 。 次 世 代 に 残 そ う で は あ り ま せ ん か 。

  最後に、私の想いを代弁してくれているサミュエル・ウルマンの詩『青春』を紹介して、本論考の終わりとします。
                青春
                          原作  サミュエル・ウルマン
                          邦訳  岡 田  義 夫  

  青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
  優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
  安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

  年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
  歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
  苦悶や、狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月
  の如く人を老いさせ、生気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

  年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
  曰く脅威への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる
  事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、
  小児の如く求めて止まぬ探究心、人生への歓喜と興味。

    人は信念と共に若く  疑惑と共に老ゆる。
    人は自信と共に若く  恐怖と共に老ゆる。
    希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

  大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
  偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。
  これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
  皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時こそ
  人は全くに老いて、神の憐れみを乞うほかはなくなる。

     (第一生命ビル、 マッカーサー記念室パンフレットより)        
  「なぜ、私の歳をきくの?/年齢不問社会の提言」を出版された本田重道氏は、ご著書の「第9章/年齢不問の社会に向けて」の中で「世界初の『実質年齢認定制度』」を提案しておられます。
  私たち日本生涯現役推進協議会が「生涯現役社会づくり」の提言に、そのための尖兵役『生涯現役プロデユーサー』仮登録者を2009年初から受付けています。
  その仮登録者の本格的な登録制度を展開するために参考になるご意見を本田氏は多々述べておられるので、ご関心ある方はぜひ「なぜ、私の歳をきくの?/年齢不問社会の提言」をジックリとご照覧願いたいと存じます。
  今回はBlogでの制約もあり、以下同書の「結び 高齢先進国日本のこれから」ご紹介でご容赦願います。
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本田重道氏:「高齢先進国日本のこれから」前篇
  結 び   高 齢 先 進 国 日 本 の こ れ か ら

  幸か不幸か、日本は世界一の長寿国になってしまった。しかも、出生率は下がり続け、少子国にもなってしまった。少子高齢社会に対応するため、日本は何をしなければならないのか?対応に失敗し、反面教師になるかもしれないが、どうせなら、少子高齢化先進国として、成功した結果を世界に示したいものだ。率直にいって、我々は世界のことより、国内の問題について、まず考えねばならないし、歴年齢制度の是非は、率先して検討されるべき事項の一つである。

  アメリカが民主主義の導入に成功したように、日本は高齢社会にふさわしい、新たな合理的考え方に基づいた国づくりができるかどうかが、現在問われているはずだ。
  1776年、アメリカ合衆国が誕生した時、自由と平等を掲げ、民主主義が導入され、建国の理念は、様々な社会制度に取り入れられていった。色々な人種、民族、習慣や考え方の違いを乗り越えて、互いに苦労しながら、遠い地に来てしまった運命共同体としての、ある種の連帯感が、アメリカの建国に強く作用していただろうことは想像に難くない。もちろん、その間には、先住民族の排除や奴隷制度等、負の遺産を残す結果にもなった。そうした障害を、とにもかくにも乗り越え、国民の最大公約数的な考えを大切にする“合衆の国”としての民主主義を確立し、それは一方の世界基準となった。歴史や伝統がなかったことも、幸したはずだ。アメリカの国づくりは、自らの運命をかけた壮大な社会実験でもあったのだ。
  高齢社会に直面した日本も、社会を根本から作り変えるぐらいの覚悟をを持って、年齢制度の改革に取り組む必要がある。わが国では人口減少と高齢化が今後も続くわけであり、その前提の下で、長期的視野に基づいた制度を設計しなければならない。例えば、「未来社会創造プロジェクト」といった名称の下、政府は率先して、広く国民から建設的な意見を求めるのもよいだろう。
  長い歴史を持つ単一民族集団を自認する日本と、歴史が浅く多民族国家のアメリカとを、並列に論ずるのは無理があろう。しかし、明治以降のこの百年間、日本は先進諸国の重要なメンバーとして、科学文明の成果を国家として享受もしてきた。その結果としての長寿国家であるならば、高齢社会の制度づくりにおいて、目的と方法とを明確に示し、何を成功の実績とすべきか、世界に範を示すことも責務となる。
  ご承知のように、わが日本は天然資源の乏しい国である。食料自給率も、今や四割と、先進諸国の中で最低ランクになってしまった。国土の地形からして、これ以上耕地を拡げるのも難しい。しかし、幸いなことに(?)国の人口は減り始めたし、人的頭脳資源だけは充分にある。これからは、増え続ける高齢者の有効活用が、国の重要課題として浮上してくるのは当然のことである。
  平均寿命が90代に向かっている日本において、盛衰のカギは人材の活用法いかんにかかっているのだ。
  高齢者の活用こそが、わが国経済を発展させる力となり、国民一人ひとりの生き甲斐につながるだけでなく、健全な社会を維持する最大の要素となる。
  とはいえ、年齢社会制度の改革は、具体的には何から始めたらよいだろうか。欧米諸国の後追いになってしまうが、やはり「年齢差別禁止」を法制化するのが順当だろう。もっとも、年齢差別禁止法は、歴年齢そのものの存在を前提としているので、完全なものではないが、それでも、年齢不問社会実現に向けての第一歩となる。少子高齢化問題に対する日本の対応は、同様の方向に進みつつある世界の国々から注目されている。特に中国は、人口13億人を突破した。その急激な人口増を回避するためにとられた「一人っ子政策」により、将来は大変な高齢社会になることが憂慮される。そんな中国は無論のこと、日本が成功しても失敗しても、世界の国々は自分たちのよい手本になると、日本の動向に深い関心を寄せているのは確かなのだ。 つづく
  横田安宏大兄から過日紹介されて、その場で早速拝借した本田重道氏ご著書です。その抜粋部分を当Blogに転載許諾をいただいた上、昨7日午後には、わざわざ本田大兄が八重洲事務所までご来訪賜わりました。
  10余年も前にすでにお会いしていた過去などすっかり忘れていた失礼をお詫びするとともに、久方振りの再会に改めて今回そのご縁をつくってくださった横田・本田氏のご両所に心から感謝して下記転載させていただきます。
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本田重道氏:「 生 涯 現 役 は 一 石 三 鳥 」後篇

  二つ目は、平成15年度の『厚生労働白書』で紹介された、桜美林大学大学院教授・柴田博氏の研究である。
  61歳以上の男性で、仕事を引退した人と継続した人との健康度を比較すると、「引退組は酒と煙草、朝食抜き、肥満度など、すべての健康面で、好ましくない生活習慣を持っている人が多い」という。
  人は高齢になっても、できる限り社会活動を続けることが、本人の健康維持の観点からも、社会にとっても、好ましいことが明らかになっている。≪働くは人の為ならず≫である。

  元気な老人が増えると、いわゆる「老害」の問題を心配する人がいるかもしれない。しかし「老害」とは、本来は、能力も実力も喪失した高齢者が、年齢だけをよりどころとして、年下の人間を抑圧することを意味する。確かにそれでは年下の人間は不自由だし、迷惑であろう。だがそれは年功序列社会=歴年齢社会の副産物でもある。
  年齢不問、完全な能力主義社会が到来すれば、老害などという言葉はなくなるはずだ。仮に、ある実力者が高齢者であっても、常に若々しく、物事に前向きで能力がある限り、誰も「老害」などと批判しないだろう。それに、老人だ、老害だ・・・と騒ぎたくても、相手の年齢が不明なら、騒ぐ根拠は薄弱になる。年齢不問になれば、老人そのものの存在感も弱まり、老害現象も発生しがたい。また高齢者も働くことで、異なる経験を持つ、いろいろな考え方の人が増え、新しい職種も生まれて、日本の生産人口はさらに増える。さらに、健康老人の比率が増え、老人医療費の増加にもブレーキがかけられ、働くことは収入を得ることだから、国庫の税収も増え、年金保険料も増えて、制度も持続可能となるだろう。

  高齢者就労には、もう一つ別の、大きな効果がある。
  働くことで、少額でも常に現金収入が得られれば、かなり気楽にお金が使えるようになるということだ。
  「自分はいつ死ぬか分らない。もしかしたら、あと30年以上、うっかりしたらそれ以上、長生きしてしまうかも知れない。ならば、その時のために小遣いは貯金をしておこう・・・」というのが、定年で退職した人の偽らざる心境だろう。高齢者も働ける社会になれば、貯金は程々でよく、大金を残して死ぬこともなくなる。よって収入は直接消費に回り、市場経済が活性化してGDPも伸びる。
  高齢者の就労のための施策は、国家にとっても無視できない重要性を持っている。
  少子高齢化で、生産年齢人口の割合が減って大変だ、税金を挙げよう、年金の支給時期を先に延ばそう、支給額を減らそう・・・・などという短絡的で刹那的な発想は、結局、社会に負のスパイラルしかもたらさない。もっと根本的な改革が必要なのだ。
  年齢不問の社会になると、従来は引退していた高齢者が働くようになるので日本の生産性が上がり、生涯現役という自覚から健康な高齢者も増え、さらに保険料支払層まで増えてしまう。これこそ「一石三鳥」と言えるだろう。
  昨日紹介の本田重道氏ご著書【なぜ、私の歳をきくの?/年齢不問社会の提言】の第九章:年齢不問の社会に向けて・・・(1)に「生涯現役は一石三鳥」を標題に掲げておられます。そこでその中身を以下に転載させていただき、『生涯現役プロデューサー』仮登録諸兄姉のご意見も承りたく存じます。
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 【なぜ、私の歳をきくの?/年齢不問社会の提言】

9章  年 齢 不 問 の 社 会 に 向 け て

生  涯  現  役  は  一  石  三  鳥

  ここまで、様々な角度から、現行の暦年制度の矛盾について検討してきた。
  未成年者は、教育をはじめ、家庭や社会から援助、保護を受けているので、年齢で制限を受けたり、管理されたりするのも仕方ないだろう。この時期は同年齢間の脳力さもさほど大きくないし、小中学校の入学年齢が、6歳や12歳と定められているのもある程度合理的といえよう。もっとも欧米では、特別の天才児には早期入学や飛び級も許しているが、日本では許されていない。
一方、成年になると、脳力の個人差は加齢とともに、大きく開く。実際は60歳でも50歳に見える人から、70歳を過ぎた老人に見える人まで、その差は実に大きい。
  さらに、一度成人になってしまうと、社会的責任と義務は、死ぬまで変わらず、年齢を区分する法的定義もない。このことは、20歳歳以後は年齢を問われる必要がない、という解釈が可能なことを示唆する。
  にもかかわらず、年齢で区分した定年とか、年功序列とか、前期・後期高齢者等の差別的制度が存在し、これに不満を持つものは多い。したがって、本書が提案する年齢不問の社会は、人生に前向きな人にとって、老若を問わず好ましいものであるはずだ。
  サラリーマンであっても、実力のある若者は、早くから企業の中心になって働くことが出来るし、高齢者も努力によって若さの維持ができれば、いつまでも社会参加できて、人生における行動の自由も獲得できる。
  「年齢不問」は何よりも、社会を活性化させる最有力手段となるだろう。

  以下、高齢者に焦点を当てて論ずるが、まず、間違っても、定年後は遊んで楽をしようなどと思わないことが肝要だ。家では飲酒と居眠り、この間テレビは一日中つけっぱなし、外出は近所のパチンコ屋・・・・こんな生活を続けていれば、体重は増え、成人病になるのは必然。当然、脳の老化も、社会に出て働いている人より早く進んでしまう。
  定年退社の挨拶文に「これからは当分、充電し・・・」などと書く人がいるが、「充電」どころか、一日中、テレビなどを観ているうちに「放電」、場合によっては知ららず知らずに「漏電」してしまい、ついには「停電」、再起できなくなる人も結構いる。「充電」などというものは現役時代から意識するもので、定年になってから、改めてするものではない。

   ≪ 年金で遊んで食って寝て過ごし、これで老け込み病院暮らし ≫

  これは筆者自作の狂歌だが、少子高齢化社会には、これだけで社会に迷惑をかけていることになる。それに、まじめに働くことしか知らなかった会社人間の、定年退職した末路がこれだとしたら、あまりにも寂しく、悲しすぎる。
  国から社会保障給付費をもらう権利があるからといって、多額の医療費を浪費して、毎日が病院暮らしだったら、一体、何のための長生きなのか、たとえ乏しい収入でも、仕事を終えて、若者たちと気楽に安酒を飲み交わし、陽気に騒げる方が、どれほど心身によいことだろうか。
  わが身を患い、入院し、政府に高額な医療費を支払わせるのと、手取りの年金は減らされても、働きながらほどほどの酒代を(自分で)払うのと、どちらが幸せな人生かは、誰にでも分ることだ。

  高齢者の生活習慣の違いによる比較研究は、数年単位の追跡調査が必要だし、厳密な結果はなかなか難しいが、ここでは二つの研究データーを紹介する。一つ目は、東京都健康長寿医療センターの長期研究プロジェクト「中年からの老化予防総合的長期追跡研究」。これは、同センター公刊の小冊子『サクセスフル・エイジングをめざして』(2000年3月発行)にまとめられているが、それによると、人との交流を持っている「社会活動性」型、および、探求や創作などで余暇活動をしている「知的能動性」型のグループに属する人々と、こうした活動の乏しいグループを、10年間追跡調査した結果、活動の乏しいグループは、活発なグループより「わずか3年間で、2倍以上の自立度低下の危険性が認められた」というのだ。 つづく
  昨5日(水)開催の高連協役員会で敬愛する友人横田安宏氏から、本田重道氏ご著書「年齢不問社会の提言/なぜ、私の歳をきくの?」(飛鳥新社)を拝借しました。最近、読書努力に怠けがちな者ですが、下記ご紹介の本田独創哲学に込められている年齢不問社会づくりへの強烈なご情熱に感動を覚えました。私たち『生涯現役プロデューサー』仮登録の方々には、特に「年齢不問社会」と「生涯現役社会」との関わりに関して、ぜひとも熟読吟味していただきたく切望しています。
【著者・本田重道氏紹介】
  20世紀東京に生まれ、東京に育つ。現在「歴年齢不問社会」を提唱中。過去には弱電メーカーにてハードコピーの研究を続け、世界初のカラービデオプリンター商品化を成功させた。研究開発をスタートに商品企画、製造、販売へと、商品化の全コースにおいて統括リーダーの任にあたる。この間「画像電子学会」など、会社代表委員も務める。定年退職後、放送大学四年次に編入し「歴年齢による社会制度の是非」をテーマに研究を開始、現在に至る。東京都老人総合研究所友の会、シニア社会学会、日本応用老年学会などに所属。
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「 年 齢 」 そ れ は 公 平 か 不 公 平 か ?

  この日本、当分、少子高齢国世界一位の座は動きません。 加えて、50年後の総人口は今の7割に減じ、高齢者が国民の4割を占める超老人国家になるとも言われています。
  唐突ですが、今の年齢基準の社会制度、否、「年齢」そのものが必要でしょうか?加齢意識が老化を促す説もあります。

  遠く先史の時代に発明されたであろう年齢、「必要だからこそ、世界中の人が営々と活用して来たではないか、年齢不問の発想など非現実的だ・・・」との意見はあります。年金の支給時期の基準や医師の診断など、確かに,そこには理もあり、少なくとも未成年者への年齢基準制度は今後も必要です。
  しかし、「受験資格は29歳迄・・・とか、当社では35歳を過ぎた方は・・・60歳になられたので・・・」等々と、こんな年齢一律の安易な発想は、今後の社会によい筈がありません。 人は、その人の人生観や生活態度から、老化度に大差が出ています。

  今のところ、類似の書籍や関連学会の発表も見当たらないと、やっと、読者の方々から本論の独自性が認められ始めました。
  私は元気なうちに世の活性化のため、有益な提言をするべく、本書を出版しましたが思うほどには売れませんでした。そんな本では意味がなく、今も懲りずに原稿を見直しています。
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【 な ぜ 、 私 の 歳 を き く の ? / 年 齢 不 問 社 会 の 提 言 】
  は  じ  め  に
  本来、著者の私的事情などは巻末に述べるべきものですが、読者の皆さんに、なぜ本書を書くに至ったかの動機を理解していただくため、あえて、巻頭で簡単に触れさせていただきたいと思います。
  私は長年、日本のある弱電メーカーで、技術者として働いてきました。その折、常に頭の中にあったのは、社長であり師でもあった井深大さんが、ことあるごとに言われた「人のやらない事をやろう」という言葉でした。
  一度しかない人生です。私は定年を迎えるにあたり、前々からの夢だった「水耕栽培」の研究をしようと心に決めていました。
  そのため、庭に小さな温室を作りました。また、研究は基礎が大切だと、東京農大でセミナーを受けたり、放送大学に編入もしました。ところが学ぶうちに、「生体の成長」➜「細胞の成長」➜「細胞分裂中止」➜「細胞の死」➜「生体の死」➜「寿命」➜「加齢」➜「年齢」へと問題意識が発展しました。当初の植物学はどこへやら、これも人のやらない事だと、「年齢制度の是非」というテーマにのめり込んでいったのです。
  その結果、これからの日本に必要なのは、年齢を問わない社会の実現だと、次第に意を強くしました。
  現在、少子高齢社会が喧伝されていますが、特に「高齢化」が、もっぱら「福祉の問題」として捉えられているのに、私は違和感を覚えます。 後で詳述しますが、日本は世界最長の平均寿命を誇る国です。それは、医学の進歩や、環境の整備、社会の安寧など、営々たる努力によって成し遂げられてきました。その結果が、医療費の高騰や介護問題などの負のスパイラルしか生んでいないとしたら、何と不幸なことでしょう。
  本来、こうした「努力」は「幸福の拡大」という形で現出しなければなりません。高齢化社会を国民の幸福につなげていく方策が、本書の中核である年齢不問ん社会の提案なのです。精神の若さを保ち、いくつになっても社会参加する気力を失わないことが、本人だけでなく社会を活性化するのに大切なことです。それを現在の年齢を基準とした社会制度がいかに阻害しているかについても触れています。
  なお、時折誤解される方がいますが、この本でいう「年齢不問」は、未成年者ではなく、あくまでも成年を対象としています。未成年者は従来通り年齢で管理されるべきだと考えているのです。
  この本は多くの人の協力と理解で刊行できました。邦内外の情報を寄せてもらったり、アンケート調査に協力いただいた多くの知人・友人に感謝です。同時に、無名の私が主張する年齢不問論に深いご理解をいただいた出版社、飛鳥新社の土井尚道社長にも感謝です。有難うございました。
  以上の事情を十分理解していただき、本書をご一読下されば、著者として望外の喜びであります。  
東瀧 邦次さま

いつもお世話になっております。

◆ 「 フ ォ ア グ ラ 」 は コ ン プ ラ イ ア ン ス の 問 題

  ファミリーマートはこの1月24日、ハンバーグにペースト状のフォアグラを載せた弁当の発売を中止すると発表しました。1月10日にホームページで商品を公表したところ、カモに強制的に餌を食べさせるフォアグラの生産方法を問題視する意見が寄せられたそうです。

  同じ24日には、キリンは缶チューハイ「本搾り」のCMを中止しました。タキシードを着たカエルのキャラクターが出ている内容で、消費者やアルコール問題に取り組んでいる団体から、未成年の飲酒を誘発するCMだとクレームがあったとのことです。

  フォアグラを巡っては、2012年7月1日から米カリフォルニア州で販売と飲食店での提供が州法で禁止され、話題になりました。英小売大手のマークス&スペンサーや英アマゾンでも販売を中止しています。

  フォアグラの残酷な飼育方法は世界的には広く知られており、「ユーチューブ」にもアップされています。これを見れば多くの人は納得することと思います。

  それでもフォアグラを食べたい、という個人の主義主張にまで立ち入るつもりはありませんが、筆者は、企業にとってのCSRやコンプライアンスの観点からこの問題を見つめ直したいと思います。

  コンプライアンスといっても、「法令遵守」のことではありません。オルタナ本誌で何度も紹介してきた通り、「コンプライアンス=法令遵守」とは誤訳で、英語のcomply という動詞の原義は「相手のことを慮(おもんぱか)り、状況に対応すること」です。

  つまり、相手の感情を汲み取り、それに応じた行動を取るのが、本来のコンプライアンスです。この場合の「相手」とは社会全体のはずです。

  ファミリーマートを動かしたクレームの件数がわずか22件だったことについて、「そんな少数意見を聞く必要はなかった」との意見もありました。

  しかし、少数意見だからこそ耳を傾けるべきで、その意味で、ファミリーマートとキリンの両社の決断は、極めて妥当だったと言って良いと思います。(オルタナ編集長 森 摂)
  私たち日本生涯現役推進協議会グループが本格的に定年予備軍を抱える企業への『生涯現役シリーズ塾』PR作戦を検討する過日の理事会においても大切な考え方として建久課題となった野が、標記次世代のCSRからCSVへの考え方です。
  『生涯現役プロデューサー』仮登録の方々だけでなく、今後の社会と企業のあり方について未来予測研究のために下記転載内容にもご留意願います。
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2011年1月にHarvard Business Reviewに掲載された「Creating Shared Value -資本主義を再考する」のインタビュー抄訳をお届けします。(ここ数年のアメリカの経済状況をふまえて聞かれるとより分かりやすいと思われます)Articleは下記のリンクからHBRに登録すると無料購読できます。
ポーター教授の提唱する「Creating Shared Value」とは、対立関係に陥りがちな企業と社会の間に、共通の価値を作り出していかなければならない、という考え方です。どちらかというと企業が社会のニーズに歩み寄って「善行を施す」、というニュアンスが強い現在のCSRのあり方とは異なり、「社会にとって利益となることが企業にとってまた利益となる」ことが重要であり、もっと企業にとって自己中心的なアプローチでいいのだ、とポーター教授は言います。
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企業と社会の関係は悪循環に陥っている。本来であれば資本主義のゴールは社会全体に価値をもたらすはずであるところ、企業は自社の利益追求という狭義の目的に陥ってしまって、企業は社会やコミュニティの犠牲の上に繁栄を謳歌している、という見方も広がってきている。確かに企業にとって利益追求は第一の目的であるが、その利益が社会にきちんと還元されていない場合、企業と社会の関係はどんどん悪化してしまう。

Shared Valueとは、従来型の「企業にとって利益となることは社会にとっても利益である」という考え方と全く逆で、「社会にとって利益となることが企業にとっての利益となる」、つまり、社会にとって利益となる事柄が、企業にとっても経済的価値を生むはずである、という考え方である。この二つは、似ているようで根本的に全く異なる。例えば、一昔前までは、環境問題に取り組むのはそれが「立派な行い」だから、と考えられていた。

しかし結果的に、環境に配慮することは省エネや無駄の削減でコスト減をもたすことがわかった。つまり、社会の利益になることが企業の利益につながり得るのである。社会にはまだまだ解決すべき問題がたくさんあるのだから、それらを解決するために資本主義を動員しよう、しかもそれらの活動はこんなに利益を生むのだ、というふうになるのが望ましい利益の上げ方である。こういった利益は、社会の犠牲の上に成り立つのではなく、社会と企業との共通の利益の上に成り立つであろう。

これからの企業戦略やバリュー・チェーンの構築、競争力といったものには、Shared Valueという考え方が重要になってくる。例えばホールフーズがShared Valueという考え方をいち早く導入して大きな成功を収めたように、社会のニーズをどう取り込むかが、企業の差別化につながってくるのではないか。

真のサステイナブルなアドバンテージを持っている企業は、小手先のコストや品質の差別化にまどわされるのではなく、今まで対応してこなかったコミュニティとの関わりを考えたり、自社企業の製品と最も強く結びついている基本的な社会的ニーズが何なのかを考えたり、といった方向に向かっていくだろう。

企業利益とCSRにかかるコストは常にトレードオフだと考える必要はない。もちろん、社会から求められる法的、人道的な要求は満たす必要があるが、そこから一歩進んで、石油が流出すればエンジニアを出して海岸を掃除するとか、世間の評価を上げるためにとりあえず多くの慈善事業に寄付をするとか、そういった形での「社会貢献」と言う考え方から脱却しなければならない。

そうではなく、自社のバリュー・チェーンはどこにあるのか、そのバリュー・チェーンが触れているのはどういう社会的ニーズや問題なのか、そこをつきつめていかなければならない。企業製品から広がるバリュー・チェーンと、そこからつながっていく関連企業、関連コミュニティを含めれば、膨大なビジネスチャンスが眠っているはずである。

例えば、フェア・トレードと言う考え方がある。これは、先進国の企業が途上国から農作物などを買う際に、現地の農民や労働者に十分な利益が還元されないという現状を改善し、公平な利益分配を実現しよう、という考えかたである。これは典型的な「CSRの考え方」といってもいい。これは、もともと分け合うべき利益のパイが一定である、という前提に基づいている。つまり、一定の利益の中で、農民側により多く、公平な利益分配をして「よい行い」をしよう、というものである。

Shared Valueの考え方はそうではない。Shared Valueは、パイの大きさ自体を拡大することにビジネスチャンスを見出す。例えば、農民により多くの取り分を与えるだけでなく、彼らの農業スキルをアップさせたり、輸送システムを改善したりして、農作業そのものの効率を上げ、ひいては作物の品質を上げること。こういった形で現地の農民が手にできる経済価値を大きく引き上げられるならば、よい行い、公正な行いをすることに拘泥する必要もない。全体のパイを大きくすることで、既存の取引形態の中に新たな経済価値を増やし、それが社会的価値を生みだすことにつながるのである。

既存の形のCSRは、今壁に突き当たっていると思う。CSRに力を入れてきた企業の多くが、今までのやり方 – CSR担当部門が慈善事業に寄付する、といったやり方では、本当に何かを変えることはできないのだ、と気がつきつつある。本当の変化は、ビジネスそのものを動員しなければ実現できないのだ。

次の段階は、企業がそのような方向転換をするためのいろいろなツールキットを提供することが必要になろう。その準備は着々と進んでいる。また、社会の利益になることをするというだけでなく、バリューチェーン、立地、サプライチェーン、プロダクトデザインなどを、今とは全く違った形で再構築していくことになるのではないだろうか。

注:*引用、参照される際は、必ず下記のリンクより原典を当たられるようお願いします。
http://hbr.org/2011/01/the-big-idea-creating-shared-value
  当ブログ2014年1月4日付掲載の日本生涯現役推進協議会/渡瀬裕哉理事:Facebook 新春構想ご開陳の【「株式会社 嚶鳴社」の発足】に次いで、遂に本日同理事がFacebook上で掲載されたのが下記<選挙学校プログラム>です。
  民間主導による『生涯現役社会づくり』には、これなくしては“ 人民の、人民による、人民のための政治 ”への正当な良識ある政治家成長がこれまで遅々として、余りにもどの立候補者もわが国では未熟な自己チュウーの段階。だからこそ、これからの21世紀日本社会を主権在民の選挙キャンペーン王道伝授のため、絶対に欠かせない選挙学校プログラムとして、一日も速く嚶鳴社の一大事業としての実現を祈ります。
  勿論、選ぶ側の人民の資質も「子どもにツケをまわさない」ため、厳しく問われていることは、当然のことです。
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< 選 挙 学 校 プ ロ グ ラ ム >

  嚶鳴社の事業として想定している、選挙における「キャンペーン・マネージャー」研修プログラムの目次がほぼ完成。

  米国の保守系団体「THE LEADERSHIP INSTITUTE」が有している教育プラグラムを日本版にアレンジしたものになった。

  4泊5日25プログラムの研修で、地上戦、空中戦、企業・団体戦、法務、予算・スケジュールの5つの内容を専門的に学ぶことが出来る。全部で10万円程度を想定。

  初めて選挙に出る人はもちろん、多少かじったことがある人でも本格的に座学で選挙に関わる全要素を復習することが出来る。暗黙知として共有されてきた選挙のノウハウを形式知化する史上初のプロジェクト。おそらく目から鱗の内容が目白押しなはずだ。

  さらに、この学校ではあくまで新保守主義陣営への人材供給を行うことを念頭に置いており、優れた事務所スタッフが欠落しがちな同陣営の人材バングとなる。

  受講生は同卒業生として認定されて、毎年提供される選挙の最新情勢に関する研修会への参加も可能となり、その知識を常に更新することが出来る。

  また、この学校から生まれる人的ネットワークは強固な横の連携を生み出し、政治における新たなインフラストラクチャを提供することになるだろう。同ネットワークへの所属の有無がやがて大きな差に繋がるようになるはずだ。

  渡米してから今まで暖めてきた事業アイディアのようやく形が見えてきた。議員だけでなく秘書・団体職員も含めた人材供給を実践し、選挙に明るい(つまり、政治的に生き残る)恒常的な人脈形成機関としての役割を果たす。
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   協働ステーション中央メールマガジン/2014年2月2日号
     http://chuo.genki365.net/contents/hp0001/index00010000.html   
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  「協働ステーション中央」は、中央区内での協働をスムーズに進めるために社会貢献活動団体からの事業構築の相談から提案に向けた総合的なサポートを行うことで、地域課題の解決に取り組む活動を支援します。
  このメールマガジンは、購読希望者、協働ステーション中央利用登録団体の皆さま、講座参加者、および協働ステーション中央スタッフと名刺を交換された2267名の方に配信中です。
  配信先の変更及び配信の停止を希望される方は、協働ステーション中央までご連絡ください。
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◆協働ステーション中央からのお知らせ
1.【2/13.2/27 WEBサイト・広報誌に使う「素敵なスタッフ写真の撮り方」講座(全2回)】
   団体のイメージアップに繋がる上手なスタッフ写真の撮り方を全2回の講座でプロのカメラマンから学びます。ぜひご参加ください。
   日時:2月13日(木)18:30~20:30
      2月27日(木)18:30~20:30
   講師:佐伯 直俊(プロカメラマン)
    http://chuo.genki365.net/news/hp0001/index00750000.html
↑各回の内容詳細はリンク先をご覧ください!
2.【第32回 十思カフェ】(2/20)
   2月の十思カフェのテーマは
   十思カフェ風 パワーランチタイム
   コミュニケーションツールとしての写真撮影
   「撮って楽しい」「映って嬉しい」写真の魅力
   日時:2月20日(木)11:30~13:30
   講師:佐伯 直俊(プロカメラマン)
    http://chuo.genki365.net/news/hp0001/index00740000.html
3.【協働ステーション中央見本市】
   日時:3月8日(土)13:00~18:00
   地域×NPO×企業 知ってつながる 協働のキッカケ!
   ゲスト:田中 淳夫 (NPO法人銀座ミツバチプロジェクト 副理事長) 松村 拓也(NPO法人カプラー事務局長、元せたがやものづくり学校校長) 他
    http://chuo.genki365.net/contents/hp0017/index00160000.html
   ※協働ステーション中央からのお知らせについてのお問い合わせは下記までお寄せください。
    ■協働ステーション中央■
    中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2階
    TEL:03-3666-4761(受付:10:00~19:00、月曜日休館)
    E-mail:info@kyodo-station.jp    
◆登録団体からのお知らせ
1.【NPOサポートセンター】(1/23~) NPOアカデミー
   「プロフェッショナル・スタッフのためのwinterセミナー」
   担当職務/専門性を深化させたいNPO/NGOのリーダー、スタッフを対象に
2014年1月~3月に開講
    http://www.npo-sc.org/npoacademy/index.html
  <協働ステーション中央が会場の講座>
   中間支援に関わるスタッフに役立つ「発想力×ネットワーク力×相談対応力」実践講座
   第2回:2/6(木)15:00-17:00
   第3回:2/26(水)18:30-20:30
   参加費:各回3,000円/コース受講:8,000円
    http://www.npo-sc.org/npoacademy/kouza_syousai101.html
2.【日本橋パパの会】(2/2.2/16)
   中央区パパスクール
   日時:2月2日(日)2月16日(日)
      両日とも10:00~12:00
   会場:(2/2)日本橋社会教育会館 7F
(2/16)築地社会教育会館 2F
対象:中央区内在住の未就学児のパパ・プレパパ(託児付き・要申込み)
http://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/kateikyoiku/kateikyoikubosyunasi.files/260103chirashi.pdf
3.【危機管理協会】(2/7.3/19)
   子育てママの体験型防災セミナー
   日時:2月7日(金)、3月19日(水)10:30~13:30
   会場:協働ステーション中央
   費用:1,000円      http://cma-atmama.org/
4.【中央区内の被災避難者を支援するシニアの会】(2/7)
   宮沢賢治没後80年 桑島法子 朗読夜~nocturne~銀河鉄道の夜
   被災避難者50名招待
   日時:2月7日(金)19:00~21:00
   会場:日本橋公会堂(日本橋蛎殻町1-31-1)   
    http://ameblo.jp/omiyageplacehour2/entry-11755101118.html
5.【消費者と企業と行政のコミュニティー情報局】
   間伐材・再生素材の体験教室(2/19.2/26)
   日時:2月19日(水)、26日(水)13:00~15:00
   国産材活用のノベルティグッズ見本市(2/8)
   ※フロンティアジャパン(株)との協働事業です。
   日時:2月8日(土)12:00~16:00
   会場:全て協働ステーション中央      
   問合:aoki@ciocea.net(青木)
6.【NPOサポートセンター】(2/10)
   ソーシャルビジネスセミナー 「地域が支えるNPO・社会的企業」
   日時:2月10日(月)14:00~17:00
   会場:日本政策金融公庫 東京中央支店4F
     (新川1-7-28)
   講演:山岸 秀雄(NPOサポートセンター理事長)
   ※日本政策金融公庫への金融個別相談会も有ります。(要予約)
   https://www.jfc.go.jp/n/seminar/index.html
※詳細は、東京都の2月10日「ソーシャルビジネスセミナー」をご覧ください。
7.【CRファクトリー】(3/16)   NPOリーダーズ・エキスポ
   日時:3月16日(日)14:00~18:30
   会場:台東区生涯学習センター301会議室(台東区西浅草3−25−16)
   費用:2,000円     http://www.crfactory.com/wp/npoexpo/
8.【トリトンアーツネットワーク】(3/21)
   育児支援コンサート~子どもを連れて、クラシックコンサート~
   日時:3月21日(金・祝)14:00開演
   会場:第一生命ホール(晴海1丁目8-9)
   費用:大人 2,000円(中学生以上) 
      小学生 1,000円 
      4~6歳 1,000円(2007年4月2日~2010年4月1日生まれの幼児対象)
    http://www.triton-arts.net/ja/concert/2014/03/21/1102/
◆中央区に関連するイベント情報
1.【中央区立月島社会教育会館】(2/8~2/9)
   平成25年度サークル発表会
   日時:2月8日(土)10:00~17:05
      2月9日(日) 9:30~17:45
   会場:月島社会教育会館(月島4-1-1)
    http://chuo-shakyo.shopro.co.jp/news/2013-01-16/post_1388.php
2.【中央区立日本橋公会堂】(3/30)
   忙しいパパとお子さんのための~かっこいいパパ大作戦!~紙芝居編
   日時:3月30日(日)14:30~16:20
   会場:日本橋公会堂 集会室 和室(日本橋蛎殻町1-31-1)
   問合&申込:kouen@pacnet.co.jp  
◆助成・表彰・融資・募集
1.【募集】NPOサポートセンター(2/22)
NPO×しごとフォーラム2014 in 東京 出展団体
      日時:2月22日(土)
      会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館
        (港区海岸1-7-8)
      ※求人を希望するNPO等の団体、協賛企業、当日ボランティアも募集中です。
      問合:NPOサポートセンター   03-3547-3206
         sft2014@npo-sc.org   http://npo-sc.org/nposft2014/     
2.【助成】(独法)環境再生保全機構
      平成26年度地球環境基金助成金(~2/12)
      民間の非営利団体(NGO・NPO)が行う環境保全活動であれば、地球温暖化防止、生物多様性の保全、循環型社会の形成などの幅広い分野を助成対象
      http://www.erca.go.jp/jfge/subsidy/application/flow.html
3.【募集】キッズドア
      2014年度キッズドアインターン合同説明会(2/23)
      日時:2月23日(日)14:00~16:00
      会場:協働ステーション中央
      http://blog.canpan.info/kidsdoor/archive/633
4.【助成】全日本冠婚葬祭互助協会
      社会貢献基金助成(~2/28)
      対象:福祉・環境等社会貢献事業(上限200万円)
      http://www.zengokyo.or.jp/social/promotion/01.html
5.【助成】タカラレーベン株式会社
      チャレンジ応援プロジェクト(~2/28)
      対象:市民活動(上限30万円)
      http://www.takaraleben.com/challenge/
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※イベント情報を募集しています。投稿は下記フォームでお願いします。
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団体名:
イベント名:
日時:平成26年○○月●●日(曜日)□□:□□~□□:□□
概要:
場所:
交通:
参加費:
定員:
主催/協力:
発信者の連絡先:団体名、担当者名、TEL、FAX、E-mail
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  頂いた情報は協働ステーション中央のブログ、メールマガジン、twitter、広報紙に掲載予定です。ただし、掲載できる情報は
(1)東京都中央区での活動情報
(2)協働ステーション中央登録団体の情報
(3) その他、中央区の団体に貢献しそうな募集内容 等
のいずれかに限定されます。また、広報紙は紙面に限りがございますので、掲載できない場合がありますこと、あらかじめご了承ください。
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  協働ステーション中央は(特活)NPOサポートセンターが中央区からの事業委託により運営しています。
  お陰様で、当ブログのカウンターも本日やっと10万台に達したようです。当ブログは超高齢社会日本の『生涯現役社会づくり』先兵役を担う私たち日本生涯現役推進協議会の創設準備開始の2003年11月1日から随意掲載で始め、14年3か月となります。
  2008年3月から3年半の長期間空白にした怠慢期を経て、『生涯現役プロデューサー』仮登録システムに一念復帰、ご関心を持たれた人に役立てばと、2011年11月1日から『日本を元気にする:生涯現役プロデューサー』活動のために今度は随意連日掲載方式に改めました。  どうか本当に、日本を元気にするのはアベノミクス頼りでは無責任です。私たち日本国民一人ひとりが主権意識を原点に日々の『生涯現役社会づくり』で今日、何で自分がこの世に生きる証をできるか・・・楽しく有意義に過ごしたいものです。
  そのためにも毎月の『生涯現役シリーズ塾』参画は参画意識次第で、必ず参加者に役立つものを提供できる筈です。また原則毎週火曜日/木曜日の午前11時から12時半の定例会(会員無料/一般有料)を積極的にご活用願います。
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  み な さ ま  こ ん に ち は 。                                        
 「奇跡を生みだす生涯現役 第二弾」を送信させていただきました。 高橋育郎

【奇跡を生みだす生涯現役 その2】                                            
   生  涯  現  役  実  践  道  場  の  こ  と 

  私がライフ・ベンチャー・クラブに入会したのは昭和63年12月はじめでした。
まったくの偶然からの入会でした。

  当時、このクラブは「生涯現役実践道場」といっていました。道場という言葉にやる気と勇気を奮い起すものを感じました。

  私のこのときの心境は国鉄という組織を離れて、歌の道で独立したいと、まずはイベントの仕事を始めましたが、何もかもが末経験で音楽は素養がなく、どう進めていいのやら不安感が先立つといった、そうした状況の中で、この道場にめぐりあったのです。

  私は無謀と思われる冒険の道にあゆみを踏み出したのですが、この道場は、ライフベンチャー 人生冒険です。私がこれから進めようとしていたまさに冒険の道でした。あまりの偶然に思わず声を上げるほどの驚きでした。

  しかも代表から言われたのは、持てる得意技に磨きをかけて、身に付けた技や知識を世のため人のためになるよう活かしなさいという言葉です。加えて教えられたのは、城野宏の脳力開発に基づいた情勢判断学でした。

  人間の脳力は無限大で、いくら使っても使いこなせるものではないということでした。私は目から鱗の落ちる思いで、どんなにか勇気づけられたかもしれません。

  更に言われたのは、磨きをかけた得意技、能力は出し惜しみしないで社会に還元するよう働きかけを実践すること、実践することが命であり、実践こそ第一義。実践がなければ意味がないと、実践の尊さを強調されました。

  私は励まされ、自分の進む道に自信持って進もうと思うようになりました。

  更には、この道場はいろいろの人、人材の持ち主が集まるところで、いわば異業種交流の場。そこで私は、多くの方がたに支援を受けながら、わが道をあゆみだすことができました。

  歌の会の立ち上げ、そこから憧れの童謡協会への入会。知識と経験を積みながら、信じられないほどの奇跡を掴むことが出来たのです。

  感激が感謝を生み、感謝が感激を生んで奇跡は繰り返されて、夢の実現は拡大されてきました。実践道場から生まれた奇跡といってもいいでしょう。

  最近の事例は、習志野市60周年記念の市歌のノミネート。それから館山市のNHK大河ドラマ化里見氏物語実行委員会からの講師の招聘など、これらは生涯現役の積み重ねの結果であり、継続の賜物と言わざるを得ません。

  そこで提案ですが、生涯現役実践道場の名を復活させてはいかがでしょうか。道場であれば自分の進むべき道を堂々と勇気を持って進むことが出来ると思うのです。

  勿論、大事なことは『生涯現役実践道場=生涯現役シリーズ塾』を活用した相互研鑽の信頼と助け合いです。  (以上)
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
     ヘ  ッ  ド  ラ  イ  ン  ニ  ュ  ー  ス
      事務局報告第120号            2014年 1月31日発行

◎  2月26日(水)日本生涯現役推進協議会 定時会員総会ご案内

拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 
  さて、当日本生涯現役推進協議会の第10回定時会員総会を下記のとおり開催いたしますので、ご出席をお願いします。 なお、ご出席願えない場合はお手数ですが、別途郵送のご返信で議決権ご行使をお願いします。 敬 具                                             
                  記
日 時: 2 0 1 4 年 2 月 2 6 日(水曜日)  1  5  : 0  0 
会 場: ライフ・ベンチャー事務所  B 2 F 会議室
議 題: ①  2 0 1 3 年 度 活 動 報 告 & 会 計 報 告
     ②  2 0 1 4 年 度 活 動 計 画 & 会 計 予 算
     ③  2 0 1 4 年・2 0 1 5 年 度 役 員 選 出  
                                    以 上

◎ 2 0 1 4 / 1 / 1 ~ 2 0 1 4 / 1 / 3 1 の当Blog「掲載テーマ一覧表」

2014年1月31日   「日本生涯現役推進協議会」/会報120号
2014年1月30日   NPO ライフ・ベンチャー・クラブ 会報100号
2014年1月29日   「一月刊丈風:高連協樋口共同代表挨拶」
2014年1月28日   特定非営利活動法人NPO Support Center
2014年1月27日   「さわやか福祉財団 総会 フォーラム」紹介
2014年1月26日   協働ステーション中央メールマガ:1/26号
2014年1月25日   ライトレール阿部氏/JR北問題の根幹原因
2014年1月24日   2月第338回『生涯現役シリーズ塾第二弾』
2014年1月23日   安田氏/世界で個人としても通用する人間
2014年1月22日   2014年2月26日(水)開催/定期会員総会
2014年1月21日   生涯現役でご活躍の皆様! お願いします!!
2014年1月20日   「行政評価」重視 「住民参加」活用策 紹介
2014年1月19日   NPO/LVクラブ・2013年度事業報告書案
2014年1月18日   日本生涯現役推進協議会 前年報告書案
2014年1月17日   【続】原発争点/「選挙のイロハ」仕掛人?
2014年1月16日   渡瀬理事:Facebook 都知事選の原発争点
2014年1月15日   Alterna誌/「がんばらない経営」とは何か
2014年1月14日   『第337回/生涯現役シリーズ塾第一弾』
2014年1月13日   高齢・障害・求職者雇用支援機構のシンポ
2014年1月12日   「財政破綻」を『生涯現役社会』で解決(続)
2014年1月11日   「財政破綻」を『生涯現役社会』で解決せよ
2014年1月10日   J.I.Mail-newsNo636/世間の事を自分事に
2014年1月 9日    Futuredesignlab&日本ウエストン様御年賀
2014年1月 8日   2014(平成26)年高連協・新年集会ご案内
2014年1月 7日   ライトレール代表取締役 阿部社長:ご紹介
2014年1月 6日   加藤特許事務所:知財とびうめ便りVol.34 
2014年1月 5日    『自治体財政研究会』in丸の内案内ご紹介
2014年1月 4日   渡瀬裕哉理事:Facebook 新春構想ご開陳
2014年1月 3日   謹賀新年:本年東海道新幹線開通50周年
2014年1月 2日   Altarna誌:第一の矢はぜひダイバーシティ
2014年1月 1日   謹んで2014年:新春ご挨拶を申し上げます
                                       以上
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ  
   ホ  ッ  ト  ラ  イ  ン   ニ  ュ  ー  ス
事 務 局 報 告 第 100 号      2014年1月30日 発行

  2005年12月に任意団体のライフ・ベンチャー・クラブを解散して、特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブを新設したことにより、会報も改訂第1号発行といたしました。ここにその第100号を発行することができましたことは、ひとえに会員ご一同皆様のご協力・ご支援の賜物と有難く厚く御礼申し上げます。
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◎  2月26日(水)NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 通常総会ご案内

拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 
  さて、当NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブの第9回通常会員総会を下記のとおり開催いたしますので、ご出席をお願いします。 なお、ご出席願えない場合はお手数ですが、別途郵送のご返信で議決権ご行使をお願いします。 敬 具                                             
                  記
日 時: 2 0 1 4 年 2 月 2 6 日(水曜日)  1  6  : 3  0 
会 場: ライフ・ベンチャー事務所  B 2 F 会議室
議 題: ①  2 0 1 3 年 度 活 動 報 告 & 会 計 報 告
     ②  2 0 1 4 年 度 活 動 計 画 & 会 計 予 算
     ③  2 0 1 4 年 度 役 員 選 出  
                                    以 上

◎  1/22(水)18:00 第337回『 ライフ・ベンチャー生涯現役塾 』ご報告     

  1月22日(水)18:00~20:00開催/第337回生涯現役塾はライフ・ベンチャー事務所を会場に、進行担当:水上副代表/東瀧代表が発表担当で開始しました。本年度の基本運営指針は『生涯現役社会づくり』では世界唯一の民間主導「生涯現役シリーズ塾」として、参加者主役で「生涯現役力」と「市民生活力」向上に役立つ内容拡充に努め、各人の生きがいづくり貢献をめざす論議を進めました。
  その第一弾として、今回は“ 朝の目覚めでまずやることがある ”幸せ、それに取り組む“ 意義ある毎日の生涯現役人生 ”の喜びを味わいたい。そのための「人間力づくり」を生涯現役塾のセールスポイントとして企業アプローチします。まずはプログラム内容整備や活動研鑽、「生涯現役プロデューサー」仮登録システムなど毎回シリーズ化して全員の意識共有化を図っていきます。
  今回参加者は担当理事両名と飯田敏博、内山 優、小田 文、高橋育郎、堀田やよい、松重奉昇、吉田あつみ各氏の9名でした。恒例の二次会は水上・高橋・吉田3氏が隣接の居酒屋「庄や」で、本年度の各自がめざす生涯現役活動への有益な情報交換の一時を楽しく過ごし合いました。    以上

◎  「第338回生涯現役シリーズ塾第二弾」開催ご案内
 
  生  涯  現  役  に  取  り  組  む  第   二  弾 
    ~ 『生涯現役社会づくり』で世界唯一「生涯現役シリーズ塾 」~
日 時: 2014 年 2月26日(水)18:00~20:00
会 場: ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 事 務 所
      (東京駅 八重洲北口 大丸正面ビルB2F)
内 容: 新年度を迎え『 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 第 一 弾 』では、参加者一人ひとりがそれぞれの真剣な「生きがいは何か」を遠慮なく話し合いました。
   そして、その「生きがい目標」をめざすそれぞれの活動が、持ち味や得意技につながるとき、それが自然な姿で「生涯現役」の実践となっていくことを確認できたのではないでしょうか。そのために私たちは『 生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 』仮登録を皆様にお勧めして,『 生 涯 現 役 社 会 づ く り 』の尖兵役を担っていただくことを心から期待しています。
   そこで今回は、『 生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 』仮登録をどう活かせば、具体的な自分の「生涯現役」実践活動と結び付けて、より効果的な『 生 涯 現 役 社 会 づ く り 』連携ネットワーク化できるか・・・将来への夢と希望づくりについて活発に話し合います。
テーマ:企業向けに これから「生涯現役 脳力活用 塾」が なぜ 必要なのか
進 行:水 上  久 忠
     ( 3愛ネットクラブ 代表 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 副代表)
発 表:東 瀧  邦 次
     (日本生涯現役推進協議会 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 代表)
略歴:1984年サラリーマン経験25年で自己退職による人生転進決行。著書「ライフ・ベンチャーのすすめ」の読者中心に生涯現役実践道場/草の根団体:ライフ・ベンチャー・クラブを創設。クラブを中核に2004年6月日本生涯現役推進協議会を設立、代表代行に就任。2005年12月にライフ・ベンチャー・クラブをNPO法人化。目下「生涯現役社会づくり」への民間主導活動推進のための『生涯現役プロデューサー』養成企画中。
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参加費: 会員/1,000円   一般/2,000円(会員紹介者/1,000円)
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
    東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館 B2F
 電話:03(3517)6667  Fax:(3517)6668
E-mail : info@npolvc.org or info@sgsk.net   URL: http://www.npolvc.org
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第338回 生涯現役シリーズ塾 参加申込書    2014 年   月  日

特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛

住 所:〒
氏 名:                           
TEL or FAX or Mail         
 東 瀧  邦 次 様
                          堀 内  正 範 拝
             「未萌にして睹(み)る」者のひとりとして 記

  web「月刊丈風」1月号  月内ぎりぎりでの公開になりました。
  1月27日(月)開催「高連協新年集会」での樋口代表の年頭挨拶は高齢社会NGO連携協議会活動の指針を示しています。各地各界の敬愛する高齢者の皆さんに呼びかけています。

◎「アベノミクス」の恩恵は高齢者にはとどかない。
◎安倍政権下では格差がひろがって高齢者への敬意が薄れていく。
◎2014年は「団塊の世代(700万人)」がすべて高齢者の仲間入りをし、4人に1人・3200万人に達した高齢者(65歳以上)が
・生活圏で新たな「モノ・居場所・しくみ」をつくり存在感を示すこと。
・地域・平和・民主主義のもとで「長寿社会(平和の証)」の達成につとめること。
・国防軍ではなく国民運動として地域を愛し国を守る姿を示すこと。
それなら隣国から非難を受けるどころか敬意を受けることになるでしょう。
 失礼があればお恕しください。
***堀内正範 朝日新聞社社友(元『知恵蔵』編集長) 高連協オピニオン会員
E-mail mhori888@ybb.ne.jp
Tel & Fax 0475-42-5673 Keitai 090-4136-7811
〒 299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
web 「丈人の会」「月刊丈風」http://jojin.jp
blog 「らうんじ・茶王樹・南九十九里から」http://myhp.ne.jp/chaoju/lounge
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2014(平成26)年高連協・新年集会
日時:2014(平成26)年1月27日(月)13:30~16:40
場所:内幸町プレスセンター9F日本記者クラブ宴会場

・年頭挨拶  樋口恵子 高齢社会NGO連携協議会 共同代表

皆様、明けましておめでとうございます。
  今日はそういう当番のようですから、僭越でございますが、最初にご挨拶をさせていただきます。

  急に生ぐさい新年になってしまいまして、東京都民とくにわれわれ高齢者にとっては、東京はほんとうに住みにくい街になってしまっています。わたしたちがこれからの「人生100年の舞台」としての東京をどうつくりあげるか。選ぶ方はさまざまでありましょうけれど、「人生100年」の入り口と出口がしっかりと固められているような、そんな人を都知事に選びたいと思っております。

  さてわが高連協(高齢社会NGO連携協議会)ですが、わたしは去年何を申し上げたのか、なんたって物忘れに認知症がだんだん加わってきますと、覚えているほうが不思議で、日々の行動がつつがなくいっているのは、記憶ではなくて推理です。そこにあるはずだ、こうしたはずだ。そう推理をしますと、去年2013年の年頭ということから考えますと、2012年は結構いい動きがあった。わたしたちはそれに乗って風をつかみ帆をはらみ、しっかりやっていこう!という意味のことをいったと思うのです。

  なぜか。2012年にはふたつの大きな政策といいましょうか、政府の政策変更がございました。高齢者の場合は11年ぶりに「高齢社会対策大綱」の改定でございます。もうひとつは女性のほう。ですからわたしは「高齢者の変」と「女性の変」と呼んでいるのですけれど、ある意味では政策変更というか土台が変わったといっていいと思うのです。女性のほうは、オリンピック前で、まだ前政権でしたけれども、「働くなでしこ大作戦」というのです。女性の活躍推進といって工程表もつくるといっていて、政権が変わったし、まだつくっていないけれど、これからもっと進むでしょう。

  「高齢社会対策大綱」のほうは、われわれおなじみの清家篤先生が会長であったこともありまして、65歳以上の人が「支えられる側から支える側」へ、希望する人は誰でもが幾つになっても働ける社会へ、というのが「高齢社会対策大綱」のひとつの柱でございまして、大いにわたしは力を得たわけでございます。

  ですから12年の暮れは、わたしはとっても嬉しかった。女でしょ、年寄りでしょ。両方にがんばれ!というのですから、こんなに良いことはないじゃありませんか。と思っていたのですけれど、それから1年経ちました。

  どうであろうか、といいますと、女性のほうはそれなりに進んだと思います。こんなことには反対だと思っていたあの安倍さんまで、口を開けば「女性が活躍する、女性が輝く社会を」という。わたしなどは、「ほんとう?」と聞き返したくなりますけれど、こう繰り返しいわれますと少しはほんとなのかと思います。

  それから企業の側をみておりますと、たしかに女性の登用とか活躍がたいへん大きく進んでいます。都知事にはだれか男の人がなると思うけれど、かならず副知事にはだれか女性が登用されるだろうと思っています。その程度には世の中変わってきています。

  ところが肝心の高齢者のほうは、1年経ってもなんにも動かなかった。たしかにもうちょっと若い年齢層での「高年齢者雇用安定法」が変わりまして、65歳までは雇用が義務づけられるとか、その程度の動きはありましたけれども、高齢者が主体となって行動を起こすとか、高齢者の知恵を借りようとか、いっしょに社会に貢献すべくシステムをつくっていこう、という提案は、わたしの知るかぎり、女性のほうがいろいろあったのに比べてなかった。

  で、わたしはなぜないのだろう、と考えてみましたら、理由がひとつわかりました。女性活躍モデルは国際的な前例やモデルがいやというほどあるのです。しかも「成功体験」としてある。安倍さんが、ああ言い出したのは、日本の男女性別役割分業、女性と男性の役割分担をはっきりしてここまできていることが、国際的に、ダボス会議であろうとどこであろうと、「失敗体験」として世界に公認されているからです。欧米などのモデルがあるからできるのです。

  ところが残念ながら、高齢者が本当に活躍している社会は世界に少ない。モデルがないのです。むしろ日本の高齢者の労働力率が高いくらいです。日本には勤労の精神がある。この先は文化の問題だから批判はできないのですけれど、「レイバー」ということに対する考え方ですね。「ハッピー・リタイアメント」ということばがあるくらい。むしろ早くしごとを終わって、それから経済を保障されて、いろんな生き方をするほうがよいという考え方が、つい最近の先進国には支配的だったと思いますし、その先進国が変わっていく気配は見えております。

  スウェーデンではすでに75歳まで働ける社会を国家モデルとして提案しはじめております。ですから変わっていくでしょうけれど、先進国も一部が変わり始めたばかりなんですね。モデルがあって何かするのがうまいのが、日本です。だからおもしろいじゃありませんか。

  2014年、これからみんなで始めようではありませんか。自慢じゃないが、世界一の金メダル確実の長寿国であります。高齢化比率も高い国であります。モデルがなかったらわれわれがなるよりしようがない。世界中の高齢者が活躍する、高齢者が働く、そのロールモデルにわたしたち自身がなっていくよりほかにない。

  だから「2014年はがんばろう、わらわれ自身がロールモデルになろう!」、政府がしてくれるのを待つのではなくて、わたしたちがどんどん提案して実践しよう。これがわたしの提案でございます。
ありがとうございました。

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