芸能界の宍戸 錠と五木ひろし両名のそれぞれ「生涯現役」に取組む姿勢が下記の「YTV 読売テレビ/芸能欄」と「日テレ News24/エンターニュース欄」に掲載されましたので、ご参考までに転載ご紹介します。
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 宍 戸  錠 /  生 涯 現 役 宣 言 「 9  0  歳  で  映  画 作  り 」

 俳優の宍戸錠(80)が7日、東京・渋谷で行われたSFドラマ「『スターウルフ』DVD-BOX2」発売記念座談会に登場した。

 このドラマは1970年代後半の「SFブーム」を受け企画されたSF作品で、宇宙船「バッカス3世」の乗組員たちの活躍を描く。宇宙船の隊長役として出演していた宍戸。座談会では当時の思い出を振り返り「(当時)ドラマのレギュラーを5本くらいやってた。(現場には)長くて1日8時間いたかいないか、短くて7分くらいしか出てない時があった。でもギャラは一緒ですよ」とおどけてみせる一幕もあった。

 去年、自宅が全焼する火事に遭った宍戸だが「俺んち去年焼けちゃったんですが、幸い土地があるもんですからあれ売れば1本くらい映画は撮れるな」と映画を撮る計画があることを明かした。「90歳までには『90で死ね』っていう殺し屋映画を作りますから、90歳で殺し屋役をやるっていうのが夢」と映画制作の意欲を見せた。

 更に「今だに映画のことしか出来ませんから、死ぬまで映画屋でいたいなっていうのが本音ですね」と生涯現役の願望を語った。(03/07 23:29)
掲載URL= http://www.ytv.co.jp/press/entertainment/TI20135173.html
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  五 木 ひ ろ し / 芸 能 生 活 5 0 周 年「 生  涯  現  役 」

 演歌歌手の五木ひろし(65)が6日、東京・日本武道館で芸能生活50周年記念コンサートツアー初日を迎えた。

 9回目となる武道館公演。親交の深いタレントのコロッケ(53)や演歌歌手の都はるみ(66)がゲストとして出演したほか、公演終盤には長女の松山華菜子さん(19)も登場。全54曲をおよそ3時間半かけ熱唱した。8000人のファンの声援に、五木が感極まって涙する場面もあった。

 公演後、取材に応じ「いろんなことがありましたけど、大好きな歌と出会い、愛して、ひたすら歌い続けて50年。5、6歳から歌手に憧れてましたから、歌との出会いは60年。大好きな歌の道が歩めて幸せです」とにっこり。「スタートからうまくいっていたら今の私はなかった。ヒットに恵まれなかった時代。食べていけなくなったときに弾き語りで歌った時代。あれが今の私を作ってくれた」と回想した。

 今後の目標は「日本の歌を、海外の人にも聞いてもらいたい。今こそ世界で聞いていただけるチャンスがあればうれしいと思います」と掲げる。「生涯現役?」と聞かれると、「もちろんです、声の続く限り。より一生精進しなければ」と力を込めた。

 若さの秘けつについて「夢を見ることですね。まだまだやりたいことがいっぱいあるので、それを見てると老けていられません。気持ちが変わってないんだと思います」と分析し、「体重は40歳から変わってないので、(年齢も)それぐらいだと思ってます。五木ひろし40歳です」と笑顔を見せた。

 50周年にちなみ最低50カ所のコンサート、オーケストラとジョイントコンサートなど、さまざまな活動を企画している。
掲載URL=http://news24.jp/entertainment/news/1632814.html

 「 成 功 の 秘 訣 」 は 4 5 8 回 目 で や め な い こ と 。

  最近、当社の手掛けるミドリムシが注目され、会社への関心が高まるにつれ、しばしば「成功の秘訣は?」という質問をされるようになりました。その答えとして私がよく引き合いに出しているのが、私が発見したわけではないですが「1回目の成功の可能性が1%しかなかったとしても、2回挑戦したら、成功率は1.99%になる」という法則です。例えば、あなたが成功率1%のことに挑戦するとします。成功率1%ということは、逆に失敗する確率が99%であり、ほとんど成功しないということになります。

  しかし、1度失敗したことをもう1度チャレンジすると99%(1回目の失敗確率)×99%=98.01%となり、失敗する確率は1%減り、成功確率は2%に上がります。同じように3回目のチャレンジの場合、98.01%(2回目の失敗確率)×99%=97.0299%で成功率は3%に上昇。以後、挑戦すればするほど成功率は上がり、50回挑戦すると、成功率は39.4994%と3分の1以上、100回挑戦すると成功率は63.3968%で、なんと3分の2にまで上がり、459回目の挑戦での失敗確率はわずか 1%! 逆に成功率は 99% となるのです。

  ウソのような法則ですが、私自身が身をもって体験しました。ミドリムシが事業として成り立つ可能性は、最初は1%どころかもっと低かったかもしれません。しかし、営業し続けること実に500回近くに及ぶ挑戦で(459回より少し多かったですが)、日本でも有数の大手商社と出会うことができました。「そんなに言うのであれば」と出資してくれたのです。それが決まると、信用がグンと上がり、次々と出資や協力してくれる大企業が現れました。一つの出会いのおかげで、それまで誰もが不可能だとそっぽを向いていたミドリムシ事業が軌道に乗ったのです。

  私自身はとくに裕福でもなく、人脈も持っておらず、生まれた時から際立った教育を受けてきたわけでもありません。東京郊外で育ち、サラリーマンの父と専業主婦の母と兄弟で暮らしてきたごく普通の人間です。そんな私が500回近くに及ぶ挑戦を続けることで、夢を実現するための足がかりを掴めました。もう何が言いたいかお分かりでしょう。

  「成功するための秘訣」は……「成功するまで挑戦し続けること」なのです。

  ミドリムシの大量培養も同じです。なぜ、それまで世界で誰も成功できなかったミドリムシを、大量に培養できるようになったのか。その理由を私なりに振り返ってみると……「試行回数を増やしただけ」なのです。それしか答えようがないのです。

  そうです、成功と失敗とを分けるのは、試行回数の量だけなのです。難しく考えてはいけません。

  もちろん、私たちの力だけでミドリムシの大量培養に成功したわけではありません。日本には、ミドリムシに対する世間の理解がない時代である50年も前から、ずっとミドリムシの研究を続けてきた先生方がいらっしゃいます。ミドリムシ研究に関しては日本が世界の先端を行っていました。私たちの研究アイデアも、先行する先生たちが積み上げてきた研究に、“最後のひと押し”をしたに過ぎないのです。

  後で分かったことですが、先生方の研究は「9合目」まで来ていました。だから、ミドリムシの大量培養に成功したからといって、私たちだけにスポットライトが当たるのは事実と違います。ミドリムシの大量培養の成功は、日本中のミドリムシの研究者たちが、総力を挙げて何十年も走り続けてきた結果であって、私たちはその先輩たちから最後のバトンを受け取って、ゴールテープを切る栄光を与えてもらっただけ。このことは声を大にして言っておかなければいけません。 ただし、その“最後のひと押し”に限っていえば、結局は試行回数の量を増やしたということ以外に、ブレイクスルーの要因は見当たらないのです。

  ですから、私が皆さんに一番言いたいのは、「諦めないこと」。文字面だけを見ると、「それは分かっているのだが…」という脱力の声が聞こえてきそうですが、そこだけは真実なのです。458回でやめてしまってはダメなのです。やり続けた人にしか成功は得られないのです。

  諦めずに500回でも1000回でも挑戦し続けること。そうすれば、誰でも成功できます。不可能を可能にするための条件は、お金でも才能でも運でもありません。挑戦し続けることができるかどうか、それが第一の条件です。 とかく、皆さんは試行の「質」を問いがちですが、それを考えてもいいのは天才だけ。近道を発見したり、近道できるのは本当の天才だけだということをしっかりと受け止めてください。そして、「明るく、楽しく、前向きに」、そして諦めずにやり続ければ絶対に成功します。   以 上
 さて、このコラムでは極めて困難といわれたミドリムシの大量培養に挑んだり、起業したけれどもミドリムシがまったく売れなかったという過去を乗り越えた「昨日の不可能を可能にする」万能超ポジティブ思考法についてご紹介します。

 私は毎週行われる会社の朝礼で、いつもこう言っています。
「ベンチャー企業は“アタマ”をよく使わなくてはいけない」と。ただし、“アタマ”は“頭”ではなく、頭脳をフル回転させろとか、勉強しろという意味ではありません。拍子抜けされるかもしれませんが、「(ア)明るく、(タ)楽しく、(マ)前向きに」の頭文字です。「明るく、楽しく、前向きに」仕事をしていれば、よほどの不運にでもぶつからない限り、誰でも結果としてうまくいく、というのが私の考えなのです。それはもはや、私の信念といってもいいかもしれません。

 この「明るく、楽しく、前向きに」という信念は、私の500回近くに及ぶミドリムシの営業を通して生まれました。実際の回数はもっと多いかもしれません。私は「日本で営業に行っていない会社はない」と言えるほどたくさんの会社に営業に行っています。そしてひたすら断られ続けました。そうしているうちに、段々と分かってきたのです。人間は、100%ロジックでビジネスをするのではない。ロジカルなのは半分ぐらいで、残りの半分は“気分”である、ということが。

 どういうことかというと、今日、営業に行って会った相手はろくに話も聞いてくれず、けんもほろろに断られてしまったが、もしかすると、たまたま体の調子が悪かったのかもしれない、お腹が痛かっただけかもしれない。ひょっとして、1ヶ月後か半年後にもう一度行った場合、ちょうどその時にお子さんが生まれたばかりで、幸せのおすそ分けみたいな気分で契約してくれるかもしれないと。要するに、ビジネスはその内容よりも、そのときの気分次第で契約が決まったり、決まらなかったりすることが、現実にある、ということです。これは3年間の営業で骨身にしみて感じました。

 「そんなに必死に前向きになるのは恥ずかしい」と思う人もいるでしょう。実は私もただ足を棒にして営業しても成果は上がらない、カッコよくない、そう思う人間でした。「いつか自分のアイデアを認めてくれる人が、向こうから現れるはずだ」と待っていました。事実、ミドリムシの大量培養に成功したときは、今日から電話がジャンジャン鳴って対応に困るはずと、事務所で電話を待っていたのです。しかし、電話はまったく鳴りませんでした。「電話回線がパンクしているのだろう」と自分の携帯から電話してみましたが、悲しいことにすぐにつながりました。

 断言してもいいです。待っている限りその可能性はゼロです。何か画期的で新しいことをやろうとするのであれば、自分から攻めていく姿勢でいることが、「常識以前の常識」なのです。

 ですから、私は相手の気分を少しでも良くするためには、自分たちが「明るく、楽しく、前向き」でなければならないと思うのです。そして、どうせ気分で左右されるのですから、1度や2度断られたぐらいでめげることはない。めげずに何度でも諦めずにチャレンジし続ければいい。「明るく、楽しく、前向き」な気持ちで相手と向き合えば、まとまらない話もまとまるかもしれません。契約に至る可能性も上がるかもしれません。私は本気でそう考えているのです。  つづく
 「生涯現役社会づくり」の先兵役を担う『生涯現役プロデューサー』に仮登録されている皆様方に、ぜひ学んで欲しいのが「日立ソリューションズ/ビジネスコラム」です。ご参考迄にURL=http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/positive/01/を下記ご紹介します。
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 革新的なアイデアを手に入れたものの、あまりに新しい発想のために、周囲を説得することに苦労しているビジネスマンも多いのではないでしょうか。
 本講座では、「ミドリムシで世界を救う」と標榜し、世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選ばれた(株)ユーグレナの出雲充社長に、商品もお金も技術もない、まさにゼロからのスタートから夢をかなえた万能超ポジティブ思考法をご教授いただきます。

【出雲 充(いずも・みつる)氏プロフィール】
1980年、広島県生まれ。東京大学農学部卒。2002年東京三菱銀行入行。2005年8月株式会社ユーグレナを創業、同社代表取締役社長。同年12月微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に世界で初めて成功。ミドリムシが食料になること、ロケットの燃料になること、二酸化炭素を吸収するため地球温暖化の防止策となることから「ミドリムシが地球を救う」を信念とする。2012年東証マザーズ上場。12年、Japan Venture Awards「経済産業大臣賞」受賞、世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出。『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』(ダイヤモンド社)を上梓。
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 (株)ユーグレナ 代表  出 雲  充
  昨 日 の 不 可 能 を 可 能 に す る
  「 万  能  超  ポ  ジ  テ  ィ  ブ 」 講 座
   第1回 成功の絶対条件は「量」。「アタマ」を使って、試行回数を増やせ

  地 球 を 幸 せ に す る 、 ミ ド リ ム シ の す ご い 能 力

 まずは、「ミドリムシ」がどのような生物で、私がどのようなことをやっているかを知っていただくことから始めたいと思います。

 「ミドリムシ」は、学術名を「ユーグレナ」といい、藻の仲間です。光合成をして二酸化炭素を吸って酸素を吐き出すという植物の働きと、自ら動き回る動物の両方の性質を併せ持っている特異な生物です。

 水たまりや川、海など身近な場所にどこにでもいるのですが、これが恐るべき栄養を持つスゴイ生物で、ビタミンA、ビタミンB12、葉酸、DHA、亜鉛などさまざまな動植物に含まれる栄養素59種類を体に含んでいるのです。さらにミドリムシは二酸化炭素の吸収力もすごく、火力発電で放出される約300倍の濃度の二酸化炭素をモグモグ食べ、酸素に変えていく力があると言われています。

 このようなミドリムシのポテンシャルはずいぶんと前から知られていたのですが、大量培養が困難でした。とくに日本の研究者が率先して大量培養を試みていたのですが、なかなかうまくいかずにお蔵入りしていました。それをミドリムシ熱に浮かされた私が突然現れて引き継ぎ、紆余曲折あって2005年に大量培養に成功したのです。

 そして今、ミドリムシに秘められた大きな可能性が発見されました。それはミドリムシを搾って油を生産すること。しかも飛行機のジェット燃料としての油です。近年、世界中の航空関連会社がバイオジェット燃料の研究開発を必死で行っています。世界最大手の石油企業も、藻によるバイオ燃料の開発に巨額の資金を投じていますから。

 しかし、飛行機の燃料は上空1万m、気温マイナス50度の環境でも凍結しない性状が求められるなど、燃料としてのハードルが高く、実用化に至っていないのが現状です。

 こうした中、当社は、バイオ燃料としてのミドリムシの能力を高く評価しているJX日鉱日石エネルギー、日立製作所と共同で、バイオジェット燃料の製造について研究を進めています。実はすでに、羽田―伊丹間を1往復する程度のミドリムシ培養能力はありますが、巨大な量を天候に左右されず、安定的に供給できる技術を2018年までに確立することを目標に開発中です。  つづく
  日本生涯現役推進協議会・NPO/LVクラブ松重奉昇会員から転送された同氏親友の下記情報を転載ご紹介いたします。
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伊東情報 『台湾映画 KANO』
  1931年夏の甲子園で準優勝した台湾の嘉義農林学校野球部の物語・・・
  甲子園で活躍し、巨人・阪神・毎日で活躍、野球殿堂入りした呉昌征は、私の知人でもある・・・是非鑑賞したいです!!!   松重
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ご存知ですか? 台湾で作られた映画「KANO」

主役は永瀬正敏、坂井真紀だが、監督は馬志翔、プロデューサー魏徳聖の台湾映画である。

日本人、台湾人、原住民からなる嘉義農林学校(現在嘉義大学)の野球部が、1931年夏の甲子園で準優勝するまでを描いた。台湾では、2月27日に公開され大ヒットなっている。

日本でも、年内の公開が予定されている。(今週7日の大阪での映画祭でも上映)

●日本人も知らなかった!戦前の甲子園で台湾の高校が準優勝していた / 当時の日本に感動を起こした「嘉義農林学校(KANO)」
http://rocketnews24.com/2014/02/05/410655/

●KANOクランクアップ
http://www.youtube.com/watch?v=csOo6jhU2Hk

(因みに、1937~57年、巨人、阪神、毎日で活躍、2度も首位打者になり野球殿堂入りした 呉昌征はこの甲子園組のひとりである。古い野球ファンは知っているだろう。)

これに関連して、私の友人TIさんが、彼の台湾の友人から送られてきたメールを転送してくれたので若干編集してご紹介する。
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友人各位

Kano(嘉義農林学校)は日本時代の台湾嘉義市にあった中学校の一つで、農林専門の学校でした。その野球部は甲子園に憧れ、昭和6年、夏の大会で、初出場ながら準優勝を達成しました。

今回の映画、「KANO」は日本語が多いので、台湾の映画コンテストに参加させないという妨害が中国系の新聞から入っているようです。

中国勢力に叩かれる制作者 魏徳聖さんに対して、日台相互理解への貢献を認め、顕彰するする企画が、日本でたてられ、実行されれば、日台友好増進の為に、有効と思います。皆様の、お知恵と、お力添えを、お願いします。

私の台湾の友人からのメッセージを、↓にご紹介します。TI
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日本の友人たちへ

「KANO」には日本語が入っているため、台湾の映画コンテストに参加させるべきでないという論調は上映前にすでに中国統一派の新聞に出始めていました!
中国勢力に叩かれる日台相互理解を促進しつづけている魏徳聖氏に日台相互理解促進賞をあげて、貢献を認めることをご提案したいと存じます。

殖民地主義が盛んでいた二次大戦前の時、宗主国が殖民地に本国と同じように大学を作り、インフラを建設するようなことは、日本が台湾でやっていた以外に、どこにもありません。

他の国では、大学を作るところか、大学への入学さえ許しませんでした。

日本の台湾への貢献は、中国政権(台湾の中国政権と大陸の中国政権)が常に抹殺することに力を入れています。今では、台湾の大多数の人には、日本の台湾への貢献は、実はぼんやりの認識しかありあせん。

極めて親日の人たち(信日派)以外は、日本の台湾への貢献を知っている人は極めて少数です。

私の主宰する日本語教室が、新入生に「締造台灣的日本人(台湾を作った日本人)」(黃文雄)という本を贈りつづけているわけもここにあります。感謝すべきことは常に感謝すべきだと思います。

魏徳聖氏は「海角七号」(2008)という作品を監督し、戦後の日本人強制送還という歴史から、日本への理解を喚起しようとしました。当時、国民党政府は、台湾に日本から移住、長く住んでいた者から、台湾で生まれた者まで、すべての日本人を、意思を問わず、30キロの荷物と1000元(約今まの40870日本円)の財産以外はすべて残して、強制送還しました。5ヶ月の間だけで、86%が強制送還されました。

1895年、日本が清朝から、台湾を管理下に置いた時、日本は当時台湾に住んでいた住民を3年間の選択時間を与え、台湾に残り、日本人になるか、全部財産を売って現金化して、台湾を離れるか、自由に選べることとしたことに比べ、文化の優劣は明白です。台湾人は、このことをよく理解しています。

映画「ゼデク、バレ」(2011)では、霧社事件(原住民セデック族が日本による統治に反対し日本人襲撃した事件)を描き、日本人が悪者になっています。

しかし、実態は大きく違います。12の部落の中に、6部落が襲撃に反対で、賛成の6部落の中でも半数の人は反対で、霧社事件むしろ少数派の25%が起こした不幸な事件です。

原住民全員は日本を悪いとは思っていないのみならず、75%の原住民が日本側に立っているだけでけではなく、50数人の原住民が命の危険を冒して、50数人の日本人と子供を敢えて連れて、逃げ、隠し回りまでやりました。

そして、今になっても、原住民の年長者は、日本時代を懐かしがっていて、自分で簡単な和服を作って、それを着て毎月、あるいは祭りのときに「東京音頭」で踊っています。今になっても日本から教わった衛生、織物、教育、勤労意識を大事にしているし、感謝をしているわけです。

こうしたことが、3・11のときに、直ぐに日本への思いを行動にかえたのです。

今度の「嘉義農林学校」野球隊で、厳しい日本人コーチが、「最後まであきらめらではいけない」と教え、さらに「自分への厳しさとお互いへの愛情と支え」を大事にしたことが、83年の時間を越えて、再度日本文化のよさを台湾人に立証しました。さらに、台湾の中国政権と大陸の中国政権が莫大な資金と嘘で、「日本は如何に悪者で、品格のない民族か」と吹き込んだ泥を綺麗に洗いとりました。

「KANO」は大きな反響を呼ぶと思います。

いずれ、日本のどこかから、魏徳聖氏に、日台理解促進賞をあげることになれば、日台友好促進に大きく役立つと思います。

国会や権威ある民間団体なりが、中国勢力に叩かれる魏徳聖氏を顕彰し、日台相互理解の貢献を認めることを提案したいと存じます。KG
東瀧 邦次さま

いつもお世話になっております。

2月14日からの大雪の影響で通行止めになった中央自動車道の談合坂
サービスエリアで、山崎製パンの運送トラック運転手が、立ち往生した
ドライバーらに積荷のパンを無料で配布したことが話題を集めました。

報道などによると、山崎製パンは「特に会社として指示したものでも、
非常時の対応として(商品の配布について)の規定があるわけでは
ありません。運転手が機転を利かしたのでしょう」と答えています。

今回の「美談」は新聞やテレビ、オンライン記事などでも報道され、
ツイッターやフェイスブックでも盛んに拡散しました。その広告効果は
2億円以上との記事もある。株価も、2月14日の1110円から週明けには
1170円に上昇。時価総額は130億円ほど増えた計算とのことです。

一方、同じ大雪の中で評判を下げた事例もありました。埼玉県内の
コンビニが「店から一人出ないと次の客は入店できない」という入場
規制を敷いたのです。この続きは⇒ http://www.alterna.co.jp/12646

◆3月20日にシンポジウム「グリーン経済と長野の未来」(長野市)
基調講演:藻谷浩介氏、パネリスト:阿部 守一・長野県知事、
花岡 清二・セイコーエプソン株式会社相談役、真壁 昭夫・信州大学
経済学部教授。司会:森 摂(株式会社オルタナ代表取締役編集長)
http://www.alterna.co.jp/12640

◆3月28-29日に「全国グリーン経営者サミット」、「熊本宣言」を採択へ
環境・CSRに積極的な「グリーン経営者」が全国から熊本市に集まります。
企業経営者、NPO代表、CSR担当者など誰でも参加できます。
http://www.alterna.co.jp/12557

◆「経済・ビジネス記者塾」 開講へ
日本で一流とされるメディアで通用する、経済・ビジネス記者を養成のための
集中トレーニング講座を開講します。記事の書き方、見出しの付け方、
インタビューを含めた取材の方法、取材先との付き合い方、企画の出し方
など、詳細を伝授します。詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/12570

◆オルタナが経理・庶務担当インターン/アルバイトを募集
詳しくは info@alterna.co.jp にご連絡下さい。

=============オルタナ&オルタナSお勧め記事====================

◆水リスク対応を進める欧州企業――下田屋毅の欧州CSR最前線
 http://www.alterna.co.jp/12612
◆岩手県の復興でスクラム!--市民・企業・NPOが交流会
 http://www.alterna.co.jp/12599
◆発達障がいの息子と手作りラーメン屋を開業
 http://www.alterna.co.jp/12571
◆キャンパスは世界3大都市 21世紀型教育モデル
 http://alternas.jp/study/global/49692
◆田坂広志×堀潤「イデオロギーの対立から現実的な政策議論へ」
 http://alternas.jp/study/news/49751

==============オルタナ編集長お勧め映画=======================

◆映画「まちや紳士録」(監督:伊藤有紀)
「まちや紳士録」、これはもうひとつの福島の物語だ。この映画は、福岡県
八女市の福島地区に今も残る古い町並み、そしてそれを支える人々の姿を
伝える。伊藤有紀監督は2012年3月より夫婦でここに移住。生活者の目線で
町を守り日々のくらしを営む人々の息づかいが、夫婦の日常生活も織り交ぜて
綴られていく。 詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/12630

================オルタナ編集長お勧めイベント===================

◆3/7 銀座が里山の入り口になる、「里山のいま、みらい」
人と生きものが支え合いながら暮らしてきた里山。そんな里山の今と未来を
多くの人に知ってほしいと考えた中越パルプ工業、日本自然保護協会、
里山保全再生ネットワークが協業し、里山についてお話しする場を設ける
ことになりました。各地のお米でつくったおにぎりを食べ比べる「利き米」
やクラリネット生演奏など、プログラムも盛りだくさんです。
とき: 3月7日(金)19:00-21:30
ところ: 電源カフェbeez銀座店(東京都中央区銀座)
参加費: 2000円(懇親会費込み) 持ち物: マイカップ、マイ箸持参推奨
ドレスコード: 里山を感じる服装(小物着用でも可) 定員: 40名(先着順)
申し込み・問い合わせ: honsha-eigyokikaku@chuetsu-pulp.co.jp
詳細はこちら⇒ http://www.chuetsu-pulp.co.jp/event/3014

◆3/7 社会起業塾イニシアティブフォーラム2014
ETIC.ソーシャルベンチャーセンターは3月7日、「社会起業塾イニシアティブ
フォーラム2014」を開催します。今期は、「食」「農業」「医療」「教育」「セク
シャルマイノリティ」「BOP支援」などの分野で課題に取り組む10組の起業家
が選考で選ばれ、プレゼンテーションやパネルディスカッション形式で、
対峙する社会課題の現状や今後のビジョンを語ります。
とき: 3月7日(金)15:30-19:00(受付開始15:15)
ところ: NEC芝倶楽部(東京都港区芝5-21-7)
参加費: 社会人:2,000円/学生:1,000円
詳しくは⇒ http://www.etic.or.jp/svc/seminar/250

◆3/9 公開シンポ「放射性物質の除染・汚染水漏洩の現状を問う!」
農学会と日本農学アカデミーが共同主催する、公開シンポジウム
「放射性物質の除染・汚染水漏洩の現状を問う!」が開催されます。
このシンポジウムでは、専門家を招き、陸上や海の放射性物質の行方、
除染の現状についてパネル・ディスカッション形式で論議を深めます。
とき: 3月9日(日)13:00-17:30
ところ: 東京大学農学部弥生講堂一条ホール (東京都文京区弥生1-1-1)
参加費: 無料 詳しくは⇒ http://www.nougaku.jp/sympo.html

◆3/12 第292回定例セミナー「災害時に活きるネットワークとは」
日本フィランソピー協会は3月12日、第292回定例セミナーを行います。
「災害時に活きるネットワークとは?復興FMの取り組みから?」というテーマで、
「ラジオ石巻」の高須賀精一郎氏や「SEA WAVE FMいわき」の渡辺弘氏を迎え、
ネットワークの重要性について報告をいたします。
とき: 3月12日(水)15:00-17:00(14:30開場)(終了後、懇親会)
ところ: プルデンシャルタワー9階PGF生命セミナールーム
参加費、会員:2000円/一般:5000円/学生:1000円
懇親会は別途3000円程度
詳しくは⇒ http://www.philanthropy.or.jp/seminar/292/

◆3/13,14 英国IEMA認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格講習
世界のCSR分野では非常に大きな流れが起きています。気候変動対策、
紛争鉱物対応やサプライチェーン問題、生物多様性に関する問題、CSR報告書
ガイドラインGRI・G4の発表、国際統合報告フレームワークの発表、国連ビジネスと
人権に関する指導原則への取組、欧州CSR戦略への対応。この講習では、
ロンドン在住CSRコンサルタントが講師として、世界のCSRのトレンドを踏まえ、
欧州最新事例とともにCSRを事業戦略に統合する方法をお伝えいたします。
本資格講習は、英国のIEMA公認資格で、5大陸28カ国約500人が資格保持者
であり、世界に通用するCSR資格です。オルタナからの紹介で申込むと15%割引
となります。 紹介割引のクーポン名は、「alt02」です。
とき: 3月13日(木)、14日(金)両日とも9:00-17:00
ところ: エコメディア・サロン(東京都港区虎ノ門) 定員:15名
講師: 下田屋毅氏(ロンドン在住CSRコンサルタント、サステイナビジョン代表)
ゲスト: ニコス・アブロナス氏(CSE代表取締役)
詳しくは⇒ http://www.sustainavisionltd.com/training/

◆3/15 「やるのは私だ!若者主役の未来を考える勉強会」
国際環境青年NGOのA SEED JAPANは3月15日、「若者主役の未来を
考える勉強会」を開催します。社会で起きていることに無関心な若者の
知らないところでは、今どのような現状があるのでしょうか。パタゴニア
日本支社環境担当・篠健司氏らを招き、若者同士のディスカッションを通して、
未来にむけた具体的なアクションを一緒に考えていきます。
とき: 3月15日(土)14時00分~16時30分(受付開始13時30分)
ところ: 中央区立環境情報センター研修室1(東京都中央区京橋)
参加費: 一般1000円、学生・ASJ会員500円(2名以上200円引き)
詳しくは⇒ http://www.aseed.org/2014/01/2592/

◆3/17 第6回銀座ソーシャル映画祭「和ちゃんとオレ」
中越パルプ工業は映画「和ちゃんとオレ」の自主上映及びトークショーを
開催します。この作品は「息子介護」や「介護離職」をテーマにした
ドキュメンタリーで、第5回「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」
コンペティション部門で入賞しています。上映後に本作品プロデューサー
小松澤恭子さんをゲストに迎えて、トークセッションも予定しています。
とき: 2014年3月17日(月)19:00-21:00
ところ: 銀座ホテルモントレ(東京都中央区銀座) 参加費: 1500円
詳しくは⇒ https://pro.form-mailer.jp/fms/cf0a02a554649

◆3/17 第2回「ビジネスと児童労働」連続セミナー
認定NPO法人ACEは3月17日、連続セミナー「ビジネスと児童労働」の
第2回を開催します。日本に輸入されるカカオ豆の8割はガーナ産と言われ、
そのガーナにおけるカカオ産業では100万人の子どもが児童労働に従事して
いると推定されています。今回はチョコレート業界における児童労働への
取り組みに焦点をあて、サプライチェーンの課題と取り組み方を探ります。
とき: 2014年3月17日(月)13:30-16:30
ところ: ちよだプラットフォームスクウェア 504&505会議室
参加費: 一般 5000円、ACE法人会員 4000円
詳しくは⇒ http://acejapan.org/event/seminar140317/

◆3/21 archi-port Seminar No.6
アーキーポートは若手の建築家7名と、家づくりにかかわることすべてを
ワンストップでまかなえる集団です。3月21日に家づくりに関わるセミナーを
開催します。オフグリッドハウスを実践する田中優氏のレクチャーや、建築家
7人で行うコンペなどを予定しています。
とき: 3月21日(金)13:00-17:00
ところ: 神奈川新聞会議室(横浜市中区) 参加費: 無料
詳しくは⇒ http://www.archi-port.com/news&.html

◆4/27~ 「Bioアナリスト養成講座」
身の回りにある自然環境や生きもの調査のスキルを身につけ、仕組みを理解し
評価する「Bioアナリスト」。全8回の座学・田んぼでの実習でベーシックな
資格を取得できる講座を社会人向け週末農業ビジネススクール「アグリイノ
ベーション大学校」で4月に開講致します。専任講師は元らでぃっしゅぼーや
の徳江倫明。循環型の農業に関心を持ち、オーガニックな食生活や、将来的に
里山暮らしをしたい方は必見です。
とき: 2014年4月27日(日)~2014年7月21日(日)※期間中8回、1回90分で開講
ところ: (座学)ちよだプラットフォームスクェア(JR神田駅より徒歩10分)
     (実習)埼玉県比企郡小川町
詳しくは⇒ http://agri-innovation.jp/seminar/

◆3/29 採用マッチングイベント「天職TOKYO」
オルタナは3月29日、第二回「天職TOKYO」を東京都内で開催します。
グリーン企業3社と大学生・院生30人がワークショップや懇親会で
マッチングを図ります。「働き先」や「働き方」に迷っている方はぜひご参加く
ださい。参加企業・団体の募集も受け付けております。ご興味ある方は、
masataka@alterna.co.jp (担当:池田)まで、ご連絡ください。
とき: 3月29日(土)16:00~21:00(懇親会もあり)
ところ: 東京都内のレストランを予定
対象: 2015年3月卒業見込み者 参加費:無料
詳細はこちら⇒ http://alternas.jp/work/ethical_work/49933

※このメールは雑誌「オルタナ」に登録やご縁がありました
23429人さまに毎月1日と15日に送信させて頂いています。
不要の際は、その旨をご返信頂けましたら配信を停止いたします。
このメールの転送やブログなどへの転載について弊社の許諾は
必要ありません。いつもながらの長文、平にお許し下さい。
オルタナ編集長 森 摂 Twitter: @setsumori, @alterna_japan
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株式会社オルタナ 代表取締役 編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304  tel: 03-6407-0266  
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◆(新)CSR検定 2014年秋スタート!http://www.csr-forum.gr.jp/csr.html
◆ニュースレター「CSR monthly」は企業のCSR担当者必見の内容です。
 http://www.alterna.co.jp/csrmonthly
◆「志」のソーシャル・ビジネス・マガジン「オルタナ」お蔭さまで創刊7周年!
◆全国の書店やアマゾンで発売中◆送料無料でお得なオルタナの定期購読
  定期購読はこちら⇒ http://www.fujisan.co.jp/product/1281682296/
◆Yahoo!ニュースは http://zasshi.news.yahoo.co.jp/list/?m=alterna
◆若者とソーシャルを結ぶ「オルタナS」  http://www.alternas.jp
◆企業の「CSR浸透度」測定サービスを横浜市大と共同開発しました。
◆オルタナ×新日本有限責任監査法人共催 「CSR部員塾」
  第7期は2014年4月スタート  http://www.alterna.co.jp/11609
◆会社選びのモノサシを変える! 「グリーン天職バイブル2014」
  2014年1月発売! グリーンな経営者「直筆」による会社案内です。
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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
      「加藤特許事務所 ~知財 とびうめ便り~」 Vol.35
            発信日:2014年 3月 3日 / 発信者:加藤特許事務所
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 大宰府市の大宰府天満宮で、1月30日御神木「飛梅(とびうめ)」が開花しました。現在の開花状況は、御神木「飛梅」が満開、境内の梅は見頃を迎えています。境内には、200種、約6,000本の白梅・紅梅がありますので、ぜひ皆様、出向かれて、一足早い春の香りに包まれたらいかがでしょうか。
★ 目 次 ★
 1.所長コラム
  ●日本人の英会話苦手は、日本語の母音数に要因あり!?
 2.知財ニュース
  ●新型の万能細胞(STAP細胞)のPCT国際出願、既に公開中
  ●2013年米国特許取得、IBM連続1位、2位サムスン、3位キヤノン
 3.連載 知財講座
  ●第35回:特許「分割出願について」
 4.事務所からのお知らせ
  ●特許庁「知的財産権活用企業事例集2014」刊行
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1.所長コラム
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●日本人の英会話苦手は、日本語の母音数に要因あり!?

 特許の世界では英語が公用語です。アメリカ以外の国でもヨーロッパやフィリピンは英語で出願ができますし、その他の国でも、先ず英語の明細書をつくって、それを現地に送って現地代理人が現地語に翻訳するという手順になることが大半です。

 話はいきなり変わって、下世話な話題で恐縮ですが、フィリピンパブなんかに行くと、中学しか出てないようなフィリピンの娘が日本に3ヶ月もいると、片言の日本語を話す、ということがよくあります(←あくまで、聞いた話です)。あるいは、アメリカ人が日本に一年くらいいると、それなりに日常会話をこなしている、ということも珍しくありません。ただ、そういう人達に共通して言えることは、聞く・話すの会話はOKだけども、読み書きはほとんどダメ、という点です。

 長い間、これが不思議でした。最近になって、ようやくその理由らしきものがわかりました。これも、特許の世界で英語と日本語の両方に接してきた賜物です。

 これはあくまでも個人的な考えですが、その原因は日本語の「音(オン)」です。もっと具体的に言えば、世界の言語の中でも一二を争うくらい日本語は発音しやすい言語である、ということです。

 その理由は母音の数です。日本語の母音の数は「あいうえお」の5個です。世界の主要な言語を見てみると、日本語よりも母音の数が少ないのはアラビア語ぐらいです(3個)。日本語よりも母音の数が多い言語がほとんどです。韓国語が10個、英語、フランス語、ドイツ語が12-14個、中国語に至っては20個。

 言語の発音のしやすさは母音の数に比例すると考えて、まず間違いないはずです。となると、日本語はかなり発音がしやすい(従って、同時に聞き取りやすい)言語と言えます。こう考えると、日本にやってくる外国人が短期間で日本語の会話をマスターできる理由がわかろうかというものです。普段から母音の数が多い英語を話しているアメリカ人からすれば、母音の数の少ない日本語を聞き取るのは、おそらく日本人が考えているよりも簡単なのでしょう。聞き取りができれば、話せるようになるのに時間はかかりません。

 この逆を考えると、日本人の英会話下手も理解できます。中学で3年、高校で3年、大学でもだいたい2年以上、英語を勉強しても、英会話はほとんど(←「全く」に近い)できないのが現状です。教え方が悪いという意見もあるでしょうが、それは違います。日本語の発音が簡単すぎるため、普段からそういう言語を話していると、より発音が難しい言語(例えば、英語)を話すのは至難の業ということになる訳です。つまり、皮肉なことに、日本人の英会話下手は日本語の発音体系がそれだけ優秀であるという何よりの証であるわけです。

 最近では、小学校から英語の授業があるそうですが、普段から日本語を話しているかぎり、たいした成果は望めないでしょう。英語の読み書きは学校で文法を習えば何とかなりますが、「聞く・話す」の会話だけは日本人は必死で勉強しないとマスターできないのです。これも、日本人自身ですら全く自覚していない日本語の発音のしやすさのおかげです。
                         副所長 弁理士 天野 広
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2.知財ニュース
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●新型の万能細胞(STAP細胞)のPCT国際出願は、既に公開中

 世界中をあっと驚かせた、新型の万能細胞(STAP細胞)に関する特許は、2013年4月24日にPCT国際出願され、WIPO(世界知的所有権機関)のWebサイトで既に公開されています。
(国際出願番号:PCT/US2013/037996、国際公開番号:WO/2013/163296)

 発明の名称は「GENERATING PLURIPOTENT CELLS DE NOVO(新たな多能性細胞の生成)」となっています。
 発明者は、STAP細胞の発表で、一躍、脚光を浴びました小保方晴子さんを含め7人で、氏名から判断しますと日系5人、米系2人ですが、KOJIMA,Kojiさんは(US)の扱いとなっています。
 出願人は、ハーバード大学のブリガム・アンド・ウイメンズ病院、東京女子医大と理研の3者になっています。

 詳細は、下記のURLよりご覧ください。
[URL] http://patentscope.wipo.int/search/ja/detail.jsf?docId=WO2013163296&recNum=1&maxRec=11&office=&prevFilter=&sortOption=%E5%85%AC%E9%96%8B%E6%97%A5%EF%BC%88%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E9%A0%86%EF%BC%89&queryString=FP%3A%28obokata+%29&tab=PCT+Biblio

●2013年米国特許取得、IBM連続1位、2位サムスン、3位キヤノン
 特許のデータベースや分析サービスを提供する米IFI CLAMIMS Patent Servicesは、1月14日、米国特許商標庁が認めた2013年の米国特許取得件数状況を発表しました。

 2013年の米国特許取得件数の総数は、前年より約10%増加し、2年連続2桁の増加となり、過去最多の27万7835件となりました。
 企業別では、1位が21年連続のIBMで、前年比5%増の6809件、2位から4位は前年と同じで、2位サムスン電子4675件、3位キヤノン3825件、4位ソニー3098件、以下5位マイクロソフト、6位パナソニック、7位東芝、8位鴻海精密工業、9位クアルコム、10位LG電子となっています。 詳細は、下記のURLよりご覧ください。
[URL]
http://ificlaims.com/index.php?page=news&type=view&id=ifi-claims%2F2013-u-s-patent-trends&keep_session=491681395
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3.連載 知財講座
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第35回:特許「分割出願について」

 分割出願とは、特許出願に複数の発明が含まれている場合に、その一部を新たな出願とするものです(特許法44条1項)。適法に行われた分割出願は、出願日が実際の出願日ではなく、元の特許出願の日にされたものとみなされます(出願日の遡及)。

 分割出願は、単一性(37条)の要件違反の拒絶理由通知を受けた場合にこれを解消するために行ったり、一部の請求項のみに拒絶理由が通知された場合に、拒絶の対象でない請求項のみ先に権利を成立させ、拒絶理由となっている請求項を分割出願として出し直したりする場合に行います。

 また、出願当初には、特許請求の範囲に記載していないけれども、明細書等には記載されている発明について、分割出願する場合があります。さらに、単一性の要件を満たしているけれども、特許管理上の理由から別出願にしたい場合もあります。

 このように分割出願は大変便利な制度ですが、分割出願の書類には、原出願の出願当初明細書等に記載された事項以外を含ませることはできません。審査により、分割の要件を満たしていないと判断された場合、分割出願は通常の特許出願であるとされ、出願日の遡及効果を得ることができなくなります。

 また、出願できる時期には制限が設けられており、原則として(1)明細書等の補正が可能な時期、(2)特許査定謄本送達の日から30日以内、あるいは(3)最初の拒絶査定謄本送達の日から3月以内となっております(例外があります)。

 なお、上記(2)の特許査定後の分割は、平成18年改正法で導入されましたが、先ずは審査中の請求項記載の発明の権利化を確定し、併せて明細書記載の他の発明の権利化を図るという戦略的な活用が可能です。弊所では、特許査定が出ますと、登録の要否と共に分割出願の要否につき顧客の皆様にお問い合わせをさせて頂いておりますので、ご留意頂ければと存じます。
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4.事務所からのお知らせ
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●特許庁「知的財産権活用企業事例集2014」刊行

 特許庁は、知恵と知財を武器に様々な分野で活躍している中小企業等の取り組み139事例を紹介した「知的財産権活用企業事例集2014」を刊行しました。
 本事例集が、皆さまの知財を活用した事業活動に参考になるのではと思っております。詳細は、下記のURLよりご覧ください。
[URL]
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/chushou/kigyou_jireii2014.htm
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※メールマガジン配信停止・変更方法について
配信停止:
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加藤特許事務所
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 編集・発行: 加藤特許事務所 -メルマガ事務局-
 福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
 TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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   協 働 ス テ ー シ ョ ン 中 央 メ ー ル マ ガ ジ ン
http://chuo.genki365.net/contents/hp0001/index00010000.html  2014年3月2日号
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  「協働ステーション中央」は、中央区内での協働をスムーズに進めるために、社会貢献活動団体からの事業構築の相談から提案に向けた総合的なサポートを行うことで、地域課題の解決に取り組む活動を支援します。
  このメールマガジンは、購読希望者、協働ステーション中央利用登録団体の皆さま、講座参加者、および協働ステーション中央スタッフと名刺を交換された2332名の方に配信中です。
  配信先の変更及び配信の停止を希望される方は、協働ステーション中央までご連絡ください。
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◆協 働 ス テ ー シ ョ ン 中 央 か ら の お 知 ら せ
い よ い よ 今 週 末 開 催 !!
1.【 協 働 ス テ ー シ ョ ン 中 央 見 本 市 】
   日時: 3 月 8 日(土) 1 3 : 0 0 ~ 1 8 : 0 0
   地域×NPO×企業 知ってつながる 協働のキッカケ!
   中央区の企業とNPOの協働の先進事例と29事業の協働アイディアが一度に聞ける絶好の機会です。
ゲスト:田中 淳夫 (NPO法人銀座ミツバチプロジェクト 副理事長)
    松村 拓也(NPO法人カプラー事務局長、元せたがやものづくり学校校長)他
   http://chuo.genki365.net/contents/hp0017/index00160000.html
2.【第33回 十思カフェ】(3/12)
   3月の十思カフェのテーマは十思カフェ風 パワーランチタイム
   いまどきのコミュニティに必要な “おもてなし” 多様な価値観が集う聴き合いの場づくり
   日時:3月12日(水)11:30~13:30
   講師:山ノ内 凛太郎(一般社団法人 ISP代表理事)
   http://chuo.genki365.net/news/hp0001/index00770000.html
   ※協働ステーション中央からのお知らせについてのお問い合わせは下記までお寄せください。
    ■協働ステーション中央■中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2階
    TEL:03-3666-4761(受付:10:00~19:00、月曜日休館)
    E-mail:info@kyodo-station.jp    
◆登録団体からのお知らせ
1.【おんがくのたび】(3/16)
   0歳~大学生・60歳以上のJAZZコンサート~指笛講座~
   日時:3月16日(日)13:30~16:00
   会場:日本橋社会教育会館8F(日本橋人形町1-1-17)
   費用:下記ホームページをご覧ください。
   問合:ongaku.gr@gmail.com  TEL:070-6487-8311(9時~16時)
   http://ongakunotabi.music.coocan.jp/jazz_info.html
2.【CRファクトリー】(3/16)
   NPOリーダーズ・エキスポ
   日時:3月16日(日)14:00~18:30
   会場:台東区生涯学習センター301会議室(台東区西浅草3丁目25の16)
   費用:2,000円
   http://www.crfactory.com/wp/npoexpo/
3.【危機管理協会】(3/19)
   子育てママの体験型防災セミナー
   日時:3月19日(水)10:30~13:30
   会場:協働ステーション中央
   費用:1,000円
   http://cma-atmama.org/
4.【トリトンアーツネットワーク】(3/21)
   育児支援コンサート~子どもを連れて、クラシックコンサート~
   日時:3月21日(金・祝)14:00開演
   会場:第一生命ホール(晴海1丁目8-9)
   費用:大人 2,000円(中学生以上) 
      小学生 1,000円 
      4~6歳 1,000円(2007年4月2日~2010年4月1日生まれの幼児対象)
   http://www.triton-arts.net/ja/concert/2014/03/21/1102/
5.【sopa.jp】(3/22)
   子ども×菜園×コミュニティ~子どもや菜園を中心とした新たなコミュニティ作り~
   日時:3月22日(土)10:00~16:00  http://atnd.org/event/yasai
   会場:0→1 Booster(港区東麻布1-7-3 第二渡邉ビル5F)
   費用:3,000円(飲食含)   
6.【NPOサポートセンター】(~3/27)
   NPOアカデミー「プロフェッショナル・スタッフのためのwinterセミナー」担当職務/専門性を深化させたいNPO/NGOに関わる方を対象に開催
   http://www.npo-sc.org/npoacademy/index.html  
◆中央区に関連するイベント情報
1.【夢職人】(3/4)
   ウェブマガジン「ひみつ基地」会議 Vol.3
   東日本大震災が“始まってから”三年。被災地の子どもの今。
   -問題が複雑化・深刻化していく子ども達をどう支援するか?
   日時:3月4日(火)19:00~21:00
   会場:築地社会教育会館(中央区築地4丁目15の1)
   費用:2,000円
   http://children.publishers.fm/article/3376/
2.【中央区立日本橋公会堂】(3/30)
   忙しいパパとお子さんのための~かっこいいパパ大作戦!~紙芝居編
   日時:3月30日(日)14:30~16:20
   会場:日本橋公会堂 集会室 和室(日本橋蛎殻町1-31-1)
   問合&申込:kouen@pacnet.co.jp  
◆助成・表彰・融資・募集
1.【募集】緑を愛する会 日野
      草木を育てようシリーズ第4回ドングリと森体験
      日時:3月9日(日)10:00~
      集合:市民の森 ふれあいホール(日野市日野本町6-1-3)
      費用:100円(保険・資料代)
      ※広報講座講師のカメラマン佐伯さんの団体主催
      http://nakadanomoridayori.blogspot.jp/
2.【募集】エコロジー夢企画・ぐるっ都地球温暖化対策地域協議会
      『太陽熱エネルギーを教えよう!
       ―太陽熱温水器模型キットを使った授業の進め方―講師養成講座』
      日時:3月18日(火)9:30~12:30
      会場:「学びピア21」足立区環境学習センター第1研修室(東京都足立区千住5-13-5)
      費用:3,000円(材料費含む) http://ecoyume.net/news/1044/
3.【助成】全労済
      2014年全労済地域貢献助成事業(3/26~)
      対象:環境、子育て支援
http://www.zenrosai.coop/zenrosai/topics/2014/140214.php
4.【助成】NHK厚生文化事業団
      地域福祉を支援する「わかば基金」(~3/31)
      対象:支援金部門(全国)リサイクルパソコン部門(全国)    東日本大震災復興支援部門
http://www.npwo.or.jp/info/2014/26.html
5.【助成】ポーラ伝統文化振興事業団
      平成26年度助成事業(~3/31)
      対象:伝統文化
http://www.polaculture.or.jp/promotion/jyoseiapply.html
6.【助成】宝酒造
      タカラ・ハーモニストファンド助成事業(~3/31)
      対象:日本国内の自然環境に対する研究・活動
http://www.takarashuzo.co.jp/environment/fund/yoko.htm
7.【助成】日本NPOセンター
      現地NPO応援基金[特定助成](4/1~)
      「東日本大震災復興支援JT NPO応援プロジェクト」
      対象:岩手県・宮城県・福島県のいずれかの県において、民間非営利組織が地域の人々と共に取り組む、コミュニティの復興・再生・活性化に向けた事業。http://www.jnpoc.ne.jp/?p=5540
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※イベント情報を募集しています。投稿は下記フォームでお願いします。
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団体名:
イベント名:
日時:平成26年○○月●●日(曜日)□□:□□~□□:□□
概要:
場所:
交通:
参加費:
定員:
主催/協力:
発信者の連絡先:団体名、担当者名、TEL、FAX、E-mail
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頂いた情報は協働ステーション中央のブログ、メールマガジン、twitter、広報紙に掲載予定です。ただし、掲載できる情報は
(1)東京都中央区での活動情報
(2)協働ステーション中央登録団体の情報
(3) その他、中央区の団体に貢献しそうな募集内容 等のいずれかに限定されます。(以下省略)
  日本には「謙譲の美徳」という儒教的教えからか、老人性饒舌症のレッテルを貼られたりしますと、どうしても自己主張には周囲へのTPOをわきまえない人物として辟易されることが多々あります。
  しかし反面、戦後海外でグローバルな活動に迫られたビジネス関係者・留学生などの日本人が、自己原点の人生経験、特に「日本人として日本紹介」を堂々と語れない日本史教育の欠落という問題点もよく耳にします。
  その両観点から考察するとき、実直に「生涯現役実践道場」史に重点をおいた高橋育郎氏は、既にこれまで当クラブ入会後4冊の自著出版体験者として自己体験から『生涯現役社会づくり』先兵役としてのベンチャー未来像をどう創出していくか・・・期待されている一人です。
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【 奇 跡 を 生 み だ す 生 涯 現 役  第 四 弾 】
                             高 橋  育 郎
  生涯現役の教えを信じて,いちずに進めて行けば、奇跡は必ず訪れると言う話です。では、その教えとは何か。人はそれぞれ取り得というもの、いいかえれば得意技があります。私は平成63年12月にLVC(生涯現役実践道場)に入会しました。

  私は音楽、とりわけ歌ったり、歌を作ったりすることが好きだったので、国鉄がJRになって退職を余儀なくされた時、歌の道を歩んで行きたい思いで、組織の束縛から離れて世間に飛び出しました。人生に賭けてみようという、とんでもない冒険心を抱いての旅立ちでした。荒海の中へ木の葉の舟で漕ぎ出したのです。

  そうしたとき偶然に巡り合ったのが人生冒険のライフ・ベンチャー・クラブだった。先輩の導きでイベントの仕事を始めたものの、一匹オオカミのような不安定極まりない境遇にあった私にとって、それはまさに救助船で、そのときの感激は終生忘れることはありません。私はイベント企画部部長の肩書きを頂いて仕事を始めることができました

  クラブ代表から始めに訊ねられたことは「あなたの得意技はなんですか」だった。私が音楽と答えると「ではその得意技に磨きをかけなさい。そしてその得意技を発揮することを生き甲斐にして、世のため、人のためになるよう働きかけなさい。単なる知識だけではなく、世の中のためにならなければ意味がない。知識を活かすよう実践することが大事。そこが生涯学習と違うところ」といわれ、加えて脳力開発の教えを聞きました。

  この教えには限りない勇気を与えられました。一言でいえば人間の脳はいくら使っても使いきることはない。とにかく良く考えて行動をすること。私はこの教えを噛みしめて心得として一途に励みました。すると目指していた『歌の道』が開けていったではありませんか。

  平成になってセミナーの会場が虎ノ門教育会館に移りました。月例会は土曜日の午後1時から4時までの長丁場です。間に休憩時間 コーヒータイムがあって、ヨガが行われていました。そこで代表から歌もやろうと話を持ちかけられ、私は喜んで賛同し「それならば誰でも知っている童謡唱歌がいいだろう」となって、2曲歌うことで始まりました。

  このとき日本リクリエーション協会で生活余暇開発士の資格を取った方がおられて、私に社会に出て歌の会をやるようお膳立てを整えてくれて、私はそれに乗って始めることができました。平成4年12月。会は10人でスタートしました。会場は都の勤労福祉会館(八丁堀)です。

  平成7年4月。ここで奇跡は起きます。会員が30名になったとき代表が日経新聞に紹介してくれました。記者がインタビューにみえて、明日の夕刊に載せると言い置いて帰っていきましたが、そのとき代表が、「明日の晩、家に帰ると申し込みが100名きますよ」といったのです。その予言は見事に当たりました。こんなことってあるのか。奇跡としかいいようがありません。

  音楽室は定員が40名です。そこで会を二つに分けて、月に2回行うことにしました。平成8年になって人形町の日本橋小学校に社会教育会館がオープンした情報が地元の方からもたらされ、会場も広く設備も充実していたので、4月からこちらに移リました。以後今日まで続いていますが 3月の例会は第247回です。

  歌の会を始めた実績をもとに、憧れの日本童謡協会に入会の夢を果たすことが出来た。平成5年1月だった。その直前、行動をする人を対象にした月刊誌に「童謡を生涯現役の夢かけて」の論文を投稿し、行動人大賞を受賞した。

  私が歌の会を始めた平成4年ころは、LVクラブは関東各地に生涯現役の会を普及させ、すごい勢いで広がっていき、私はそれらの会に呼ばれ歌の指導、歌の歴史の講師などに招かれた。人生ははなばなしい展開をみせていった。人生冒険に旅立ちした結果が凶と出るか吉と出るか。果たして結果は。私の場合は幸運にも吉と出たのだ。その後のきらびやかな展開は、信じがたい事柄が続いて行く。

  歌の会を始めて間もなく代表からいわれて「生涯現役音頭」を作詞作曲して、各地に出向いて歌った。何度も言うように私には音楽に関して素養があるわけではなかった。音楽無教育世代だからだ。私を駆り立てたものは、ただただ音楽が好きだったということ。その好きな音楽に人生を賭けたい一心から、あくなき挑戦を繰り返したのだ。その勇気は生涯現役の教えに基づくもの。導きであったことを明言したい。

  だから肝心なことは、自分の好きなことに人生を賭けてみようと言う意気込みだ。夢を実現させる勇気と実践力だ。そして、実践道場での人様の輪の支えがあったればこそで、私を支えてくださった多くの方々への感謝を忘れない。奇跡を生みだす力は生涯現役の教えを信じて実践に励むこと。私はそう思います。 
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
     ヘ  ッ  ド  ラ  イ  ン  ニ  ュ  ー  ス
      事務局報告第121号            2014年 2月28日発行

◎  2月26日(水)日本生涯現役推進協議会 定時会員総会ご報告

拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 
  さて、当日本生涯現役推進協議会の第10回定時会員総会を下記のとおり開催いたしましたので、ご報告申し上げます。  敬 具                                 
                      記
日 時: 2 0 1 4 年 2 月 2 6 日(水曜日)  15:0 0 ~ 16 :10
会 場: ライフ・ベンチャー事務所  B 2 F 会議室 出席者:31名(書面委任18名)
議 題:
① 議長には東瀧理事長が選任された。
② 議事録署名人には伊東紘二・水上久忠両名が選出された。
③ 2013年度活動報告&会計報告は提案資料説明後に原案通り承認可決。
④ 2014年度活動計画&会計予算も提案資料説明後に原案通り承認可決。
⑤ 2014・2015年度候補者の伊東紘二・上田研二・内山 優・江島 優 ・後藤好夫・竹村之宏・中上 崇・新川政信・東瀧邦次・吉田成良・渡瀬裕哉 計11名の理事と、小泉賢司・和田晃一両名が監事に選任された。   以 上

◎  2 0 1 4 / 2 / 1 ~ 2 0 1 4 / 2 / 28 の当Blog「掲載テーマ一覧表」

2014年2月28日   「日本生涯現役推進協議会」/会報121号
2014年2月27日   NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報101号
2014年2月26日   本日開催『第338回生涯現役シリーズ塾』
2014年2月25日   生涯現役社会実現へ就労のあり方報告3
2014年2月24日   生涯現役社会実現へ就労のあり方報告2
2014年2月23日   生涯現役社会実現へ就労のあり方報告1
2014年2月22日   検討会【大橋 勇雄座長】報告書概要紹介
2014年2月21日   生涯現役社会実現への就労/厚労省URL
2014年2月20日   高連協新年集会:討論会議事メモ紹介②
2014年2月19日   高連協新年集会:討論会議事メモ紹介①
2014年2月18日   生涯現役あおば会/生き甲斐づくり (後)
2014年2月17日   生涯現役あおば会/生き甲斐づくり (前)
2014年2月16日   新年度Ageless Life 実践事例等: 応募②
2014年2月15日   新年度Ageless Life 実践事例等: 応募①
2014年2月14日   澤上篤人の長期投資頑固おやじと語ろう
2014年2月13日   J.I.メール No.641 「蚊帳の外の福島」紹介
2014年2月12日   「地域×NPO×企業 知って絆の協働創発」
2014年2月11日   定時会員総会/第338回生涯現役塾再案内
2014年2月10日   本田氏「高齢先進国日本のこれから」後篇
2014年2月 9日   本田氏「高齢先進国日本のこれから」前篇
2014年2月 8日   本田重道氏:「生涯現役は一石三鳥」後篇
2014年2月 7日   本田重道氏:「生涯現役は一石三鳥」前篇
2014年2月 6日   本田重道氏:「年齢不問社会の提言」紹介
2014年2月 5日   Alterna誌フォアグラ/コンプライアンス問題
2014年2月 4日   次世代型CSR?M・ポーター教授提唱CSV
2014年2月 3日   渡瀬理事Facebook 新春第二弾/選挙学校
2014年2月 2日   協働ステーション中央メールマガ: 2/2号
2014年2月 1日   高橋氏:奇跡を生みだす生涯現役 第二弾
                                         以上
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ  
   ホ  ッ  ト  ラ  イ  ン   ニ  ュ  ー  ス
事 務 局 報 告 第 101 号      2014年2月27日 発行

  2005年12月に任意団体のライフ・ベンチャー・クラブを解散して、特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブを新設したことにより、会報もその時点で改訂の第1号発行といたしました。ここにその第101号を発行することができましたことは、ひとえに会員ご一同皆様のご協力・ご支援の賜物と有難く厚く御礼申し上げます。
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◎  2月26日(水)NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 通常総会ご報告

拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 
  さて、当特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブの第9回通常会員総会を下記のとおり開催いたしましたので、ご報告申し上げます。  敬 具                                             
                      記
日 時: 2 0 1 4 年 2 月 2 6 日(水曜日)  1 6:3 0 ~ 1 7 : 2 0
会 場: ライフ・ベンチャー事務所  B 2 F 会議室 出席者:31名(書面委任18名)
議 題:
① 議長には東瀧理事長が選任された。
② 議事録署名人には糟谷繁子・植松文子両名が選出された。
③ 2013年度活動報告&会計報告は提案資料説明後に原案通り承認可決。
④ 2014年度活動計画&会計予算も提案資料説明後に原案通り承認可決。
⑤ 2014年度現任の伊東・内山・江島・高橋・冨澤・新川・東瀧・水上8理事に加え、糟谷繁子・吉田あつみ両新理事選任。山内一夫監事辞任のため、理事辞任を承認された樫 孝光氏が2014年新監事に選任された。                        以 上

◎  2/26(水)18:00 第338回『 ライフ・ベンチャー生涯現役塾 』ご報告     

  2月26日(水)18:00~20:00開催/第338回生涯現役塾はライフ・ベンチャー事務所を会場に、進行担当:水上副代表/東瀧代表が発表担当で開始しました。今回は生き甲斐の原点「豊かな人間力づくり」を生涯現役塾の基本要旨として企業にアプローチします。 その売込み内容整備に『生涯現役プロデューサー』仮登録制を活かし、毎回のシリーズ研鑽過程で全参加者が意識共有化できるよう、本登録者には生涯現役塾への参画度合いが重要です。
  今回参加者は担当理事両名と飯田敏博、伊東紘二、内山 優、糟谷繁子、樫 孝光、小林正則、高橋育郎、新村茂夫、本田重道、松重奉昇、吉田あつみ 各氏計13名でした。  以上

◎  「第339回生涯現役シリーズ塾第三弾」開催ご案内
  第3 3 9回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
   生  涯  現  役  に  取  り  組  む  第  三  弾
      ~ 生涯現役社会づくりのオンリーワン「生涯現役シリーズ塾」~
日 時: 2014 年 3月26日(水)18:00~20:00
会 場: ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 事 務 所
       (東京駅 八重洲北口 大丸正面/八重洲口会館ビルB2F)
内 容: 新年度から当『 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 』第一弾・第二弾では、参加者全員がそれぞれ真剣に生涯現役仲間同士『 生 涯 現 役 塾 』に集う意義を率直に話し合いました。
  今回は、参加者各自の「生きがい目標」と「生涯現役社会づくり」が一体どのように関わることができるのか・・・を究明します。そのことがいま皆様に一番必要ではないでしょうか。
  そのため『 生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 』仮登録参加を皆様にお勧めしています。  具体的な形で『生涯現役社会づくり』の尖兵役を担っていただくことが心からの願いなのです。
  百人百様の各自「生涯現役」実践活動の輪が拡がり、より効果的な『生涯現役社会づくり』連携ネットワーク化をめざす・・・夢と希望づくりの社会事業について話し合いましょう!!

テーマ: 企 業 向 け に   い ま な ぜ 
        「生  涯  現  役  シ  リ  ー  ズ  塾」 が  必 要 な の か
進 行: 水  上   久  忠
    ( 3愛ネットクラブ 代表 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 副代表)
発 表: 東  瀧   邦  次
    (日本生涯現役推進協議会 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 代表)
略歴:1984年サラリーマン25年人生を自己退職で転進。21世紀が到来すれば確定予測されたわが国高齢社会時代、その課題に挑み、1985年出版「ライフ・ベンチャーのすすめ」読者中心に生涯現役実践道場/草の根団体:ライフ・ベンチャー・クラブを創設。2004年6月日本生涯現役推進協議会を設立、代表代行に就任。2005年12月にライフ・ベンチャー・クラブをNPO法人化。目下『生涯現役プロデューサー』構想実践中。
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参加費: 会員/1,000円   一般/2,000円(会員紹介者/1,000円)
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
    東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館 B2F
電話:03(3517)6667  Fax:(3517)6668
E-mail :info@npolvc.org  or  info@sgsk.net
URL:http://www.sgsk.net  or   http://www.npolvc.org
………………………………………………………………………………………
  第339回 生涯現役シリーズ塾 参加申込書    2014 年 3月  日

特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛

住 所:〒                                  
氏 名:     
TEL or FAX or Mail  
『 生  涯  現  役  社  会  づ  く  り  』 に
    ご  関  心  あ  る  皆  様  へ

お早うございます。
  1985年10月発足の『生涯現役月例シリーズ塾』は休む毎月ことなく、皆様に支えられて今回第338回を迎えます。
  超高齢化日本社会を元気にするためには、『生涯現役社会づくり』尖兵役を担う『生涯現役プロデューサー/100万人ネットワーカー』を最終目標に、まずは私たち仲間だけでもオンリーワン的現役人モデル300名を当面目標に今春から動き出します。
  あなたもそのお一人としてぜひご参加くださいませんか!!
それには毎回参加されるか、やむなく参加されない場合は、開催日時に私たちの『日本を元気に!!』活動をぜひ覚えて、協働意欲を湧かせてくださると、あなたご自身の人生目標が日々夢と希望になります。
  ご参加は事前予約制になっておりますので、どうかよろしく!!

【第338回ご案内】
第3 3 8回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
  生  涯  現  役  に  取  り  組  む  第  二  弾
    ~ 生涯現役社会づくりの世界唯一「生涯現役シリーズ塾」~

日 時: 2014 年 2月26日(水)18:00~20:00
会 場: ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 事 務 所(東京駅 八重洲北口 大丸正面ビルB2F)
内 容: 新年度を迎え『 生 涯 現役 シ リ ー ズ 塾 第 一 弾 』では、参加者一人ひとりがそれぞれの真剣な「生きがいは何か」を遠慮なく話し合いました。
  そして、その「生きがい目標」をめざすそれぞれの活動が、持ち味や得意技につながるとき、それが自然な姿で「生涯現役」の実践となっていくことを確認できたのではないでしょうか。
   そのために私たちは『 生 涯 現 役 プ ロデ ュ ー サ ー 』仮登録を皆様にお勧めして、 『 生 涯 現 役 社 会 づ く り 』の尖兵役を担っていただくことを心から期待しています。
   そこで今回は、『生 涯 現 役 プ ロ デ ュ ー サ ー 』仮登録をどう活かせば、具体的な自分の「生涯現役」実践活動と結び付けて、より効果的な『生 涯 現 役 社 会 づ く り 』連携ネットワーク化できるか・・・将来への夢と希望づくりについて活発に話し合います。

テーマ:企業向けに これから「生涯現役脳力活用 塾」が なぜ 必要なのか

進 行:  水  上    久  忠
  ( 3愛ネットクラブ 代表 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 副代表)

発 表:  東  瀧    邦  次
  (日本生涯現役推進協議会 & NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ 代表)
略歴:1984年サラリーマン経験25年で自己退職による人生転進決行。1年準備期間後には、21世紀到来前に当時確定予測されたわが国高齢社会時代に備える課題に挑むため、著書「ライフ・ベンチャーのすすめ」の読者中心に生涯現役実践道場/草の根団体:ライフ・ベンチャー・クラブを創設。クラブ中核に2004年6月日本生涯現役推進協議会を設立、代表代行に就任。2005年12月にライフ・ベンチャー・クラブをNPO法人化。目下「生涯現役社会づくり」への民間主導活動推進のための『生涯現役プロデューサー』養成企画中。
…………………………………………………………………………………………
参加費: 会員/1,000円  一般/2,000円(会員紹介者/1,000円)
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
    東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館 B2F
 電話:03(3517)6667  Fax:(3517)6668
E-mail : info@npolvc.org or info@sgsk.net   URL: http://www.npolvc.org
…………………………………………………………………………………………
    第338回 生涯現役シリーズ塾 参加申込書    2014 年2月26日

特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛

住 所:〒                                        
氏 名:     

TEL or FAX or Mail         

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『あなたと日本を元気に!』するため 生涯現役道場へのご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と活力盛り上げの輪が拡がります!  
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2013年実施フォーラム/2014年春開催日(各土曜午後1時30分)
 第18回5/18(済)    第19回11/9(済)    第20回5/10(土)   
----------------------------------------------------------------------------------------
2014年2月(理事会/13:30 & 生涯現役シリーズ塾/18:00)~7月
 2/26     3/26    4/23    5/28   6/25   7/23
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2014年1月~6月(水上担当火曜会 & 東瀧担当木曜会/各11:00)
【ご参加は事前に予約確認願います。会員:無料/未会員:千円】
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日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
      NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ         
               代 表   東   瀧    邦   次   
TEL:03-3517-6667   FAX:03-3517-6668
E-mail:  info@sgsk.net   /   info@npolvc.org
URL:  http://www.sgsk.net  /  http://www.npolvc.org
Blog:  http://40591.diarynote.jp/
Facebook :  http://www.facebook.com/sgsk.net
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  平成25年(2013年)6月に厚生労働省から「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」報告書として公表されている報告書を随時当ブログ上で転載ご紹介します。
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(3)高 齢 者 の 高 い 就 業 意 欲

 高 齢者の就業意欲は非常に高く、 2010 年の 65 歳以上の就業率はアメリカ 16.2 %、イギ リス 8.4 %、ドイツ 4.0 %であるのに対し、 日本で 21.3 %となっている。さらに、 65 歳 以上まで働きたいと回答した人が約9割、70 歳以上まで働きたいと回答した人が約7割 を占めており、就業の「場」を確保すれば、 就労に結びつく可能性が高い と考えられる。
 また、 高齢者の就業理由として 、65 歳から 69 歳の 男性の56.0 %が 「生活の糧を得るた め」 、52.2 %が「いきがい、社会参加の ため」、女性の51.6 %が 「いきがい、社会参加のため」 、45.2 %が「健康にいいから」を挙げて いる。

(4)地 域 で の 高 齢 者 就 業 ・ 社 会 参 加 機 会

 地域での高齢者活躍の場としては、企業型雇用や起業、NPOをはじめ、シル バー人材センタを通じた就業、民生委員・児童有償無ボラティア等がある。 さらに、地方自治体が支援する高齢者大学などにおける学習活動を通じた社会参加の方法もある。
 しかし、 高齢者の社会貢献活動へ取組状況をみると、 65 歳以上の高齢者で社会貢献 活動に「取り組んでいる」と回答した 人は全体の 18.1 %にとどまる。 また、 65 歳以上の 高齢 者で社会貢献活動に取り組んいるの主な団体としては、「町内・自治」 が 41.8 %と最も多く、「NPO・ボランティア団体」は と最も多く、「NPO・ボランティア団体」は 13.4 %となっており 10、地域の活 躍の場が十分に生かし切れていない現状にある。

(5) 核 家 族 化 と 地 域 社 会 の 支 え 手  必 要 性

 2012 年の核家族世帯数は 2,921 万世帯となっ ており、 1992 年から約 21 %増加 している 。一方 、2012 年の 65 歳以上の者のいる世帯は 2,071 万世帯であり、これは全世帯の約 43 %を占める 。核家族化等の影響により 核家族化等の影響により 家族による支え合いが難しくなる中、 子育て、高齢者に対する生活支援、介護などを地域社会 で支える 必要性が高まっており、その支え 手となる人材が 必要ってい。一方、高齢者がそうした支え手となることは、自らが社会から孤立せず、社会とつながりを保ための有効手段となるという視点も重要であ る。  つづく
  平成25年(2013年)6月に厚生労働省から「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」報告書として公表されている報告書を随時当ブログ上で転載ご紹介します。
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1. 現 状 と 課 題

(1)就業構造の変化と 65 歳以降の就業率低下

 人口減少や子高齢化に伴い、我が国の 人口減少や子高齢化に伴い、我が国の 15 ~64 歳の労働力人口は徐々に低下している。 人口全体に占める労働力は 1992 年の 64 .0 %から 、2012 年には 59.1 %へと低下して いる 。高齢者の就業率 は、50 代後半で上昇傾向にあり、 60 代前半では 2006 年度に高齢 者雇用確保措置が義務化された効果等によって、 就業率が上昇に転じているのに対し、 長期的に自営業・家族従業者が減少していることを受け、 65歳以降は低下傾向にある 。
 一方、今後は 企業 を退職 する人が一層増加することが見込まれている。 55歳から64歳の就業者に占める雇用者の割合は、平成12年の73.7%から、平成22年の82.0%に上昇している。さらに、2011 年時点で 664 万人と、人口の約 5%を占めている 「団塊の世代」 (1947 年から 1949 年に生まれた人)が 2012 年から 65 歳を迎え、 労働市場からの本格的 な引退過程に入り、サラリーマンとして の仕事中心の生活を送ってきた層の多くが 活動の 場を 地域 へ移すこととなる 。このため、これら人が 活躍できる環境の整備が喫緊の課題 となっている。
 2012 年の 高年齢者 等の 雇用 の安定 等に関する法律(昭和 46 年法律第 68 号。以下「高 年齢者雇用安定法」という。) の改正により 65 歳までの雇用確保 措置は強化されたものの、 65 歳以降については働ける環境が整備されている企業が少なく、 平成 24 年 6月 1日時点 で、70 歳まで働ける企業 の割合は 18.3 %に留まっている。

(2)地方の高齢化と今後の都市近郊での急速な高齢化

 我が国の人口は 、2005 年に戦後初めて減少し、 その後、一時的に増加したものの、2011 年から再度減少に転じ、今後もさらなる減少が見込まれている。 2060 年には総人口が 9000 万人を割り込み、それに占める生産年齢人口の 割合は 50 %近くに低下すると推計されている。また 、高齢化は一層進行し、 2060 年には高齢化率 (65 才以上 人口 の割合) は 40 % 近い水準になると推計されている。日本の人口構造からみると、現在は1人の高齢者を 2.6 人で支えている 社会構造になっているが、少子高齢化が一層進行する2060 年には1人の高齢者を 1.2 人で支える 社会構造になと想定される。
 地域ごとの高齢化の進展をみると、 地方の高齢化率は既に高い水準にあり、高齢化率の最も高い秋田県では、 2010 年から 2040 年にかけて高齢者人口は減少するが、若年者など他の年代の減少が大きいため、高齢化率は 20 10 年の 29.6 %から 2040 年に 43.8 %に上昇することが見込まれている。一方、 3大 都市圏では、 高齢者人口 は大幅に増加し、 東京 都、神奈川県、 埼玉県、千葉県をみると、増加率は最低で 46.1 %、最高で 59.5 %となり、 高齢化率は、 2010 年の 20 %台前半から 2040 年に 35 %前後になると予測されている。  つづく
  平成25年(2013年)6月に厚生労働省から「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」報告書として公表されている報告書を随時当ブログ上で転載ご紹介します。
掲載URL=http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034ttj-att/2r98520000034ty2.pdf
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  生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会報告書

は じ め に

 日本人の平均寿命は、平成 23 年には、男性で 79.44 歳、女性で 85.90 歳となり、多くの人が定年を迎える 60 歳時点での平均余命は男性 22.70 歳、女性 28.12 歳となっている。長寿化は今後も進展し、 100 歳を迎えることが可能な人も増していくものと考えられる。
 このような人生 100 年時代を見据え 、高齢者の生きがいづくり、さらに労働力の確保の観点からも、 働く意欲のある高齢者がこれまでに培った 能力や経験を活かし、生涯現役で活躍し続けられるような社会環境を整えていくことが必要である。
 とりわけ、 2012 年から、 65 歳を迎えた団塊の世代が労働市場からの本格的な引退過程に 入り、 居住地と離れたところで 仕事中心の生活を送ってきた層の多くが地域に 活動の場を移 しつつある中、これらの人が 活躍できる環境の整備が喫緊の課題となっている。また、高齢 化による社 会保障負担の増加が懸念されていところであり、高齢者が生きがいを持って社会参加することで、健康維持、介護予防とな ることが期待され 、社会保障負担の軽減につな がると考えられる 。
 現在でも、各地域においてシルバー人材センタ等を通じた就労、NPO・社会福祉協議会等によるボランティアの斡旋・提供、高齢者に対する生活支援等の様々な活動が行われ ている。しかし、『生涯現役社会』を目指すためには、これらの取組をより一層発展させ、高齢者の活躍の場を拡大することが求められている。
 また、 高齢化に加え、少子化、核家族化が進む中で、これまで家族が担ってきた子育て、高齢者に対する生活支援、介護などついては、社会全体で支援していく必要性が高まってきている。そのような分野には、経験豊富な高齢者が活躍できる場が多く存在していると考えられることから、 就労や社会参加をしたいという意欲と能力を持つ高齢者を社会資源とみ なし、現役世代の補助的な役割を担い、社会の支え手として活躍してもらうことが望まれる。
 さらに、高齢社会対策大綱(平成 24 年9月7日閣議決定)においても、基本的な考え方として「 高齢者の意欲や能力を最大限活かすために、「支えが必要な人」という高齢者像の 固定観念を変え、意欲と能力のある 固定観念を変え、意欲と能力のある 65 歳以上の者には支える側に回ってもらうよう、国民の意識改革を図るものとする。」とされており、高齢者が支えられる側から支える側へと移 行することの必要性が指摘されている。
 なお、高齢者を活用する際には、若者の雇用を代替するものではなく、むしろ補完するものと考えていく必要がある一方、高齢者自身が起業することなどによって、新たな雇用を生 のと考えていく必要がある一方、高齢者自身が起業することなどによって、新たな雇用を生み出せる仕組みを考えていく必要がある。
 本検討会では、 このような問題意識に基づき、高齢者 の地域での活用に関する好事例を収集・整理するとともに、高齢者が定年等を理由に現役から引退した後も、就労等を通じて地域社会で「居場所」と「出番」を得られることや、高年齢者自身がその蓄積された知識・経 験を活かして、地域社会の「支え手」と なり、健康で意欲を持ち続けながら生涯を送ることのできる『生涯現役社会』の実現に向けた就労・社会参加のあり方の基本的な考え方とそのための方策を提示する。                                                        つづく
【「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」報告書概要】
              座長:大橋 勇雄(中央大学大学院戦略経営研究科教授)                  
基 本 的 考 え 方
生涯現役社会の実現に向けた就労・社会参加のあり方についての提言
○  人生100年時代を見据え、働く意欲のある高齢者が培った能力や経験を活かし、生涯現役で活躍し続けられる社会環境を整えていくことが必要である。 とりわけ65歳を迎えた団塊の世代が労働市場からの引退過程に入り、サラリーマン層の多くが地域に活動の場を移しつつある中、これらの人が活躍できる環境の整備が喫緊の課題である。高齢者が生きがいを持って社会参加することは、健康維持、介護予防となることが期待され、社会保障負担の軽減にもつながると考えられる。
○  高齢化に加え、少子化、核家族化が進む中で、これまで家族が担ってきた子育て、高齢者に対する生活支援、介護などを社会全体で支援していく必要性が高まってきている。そのような分野で経験豊富な高齢者が現役世代の補助的な役割を担い、社会の支え手として活躍してもらうことが望まれる。
(1) 就業構造の変化と65歳以降の就業率の低下
(2) 地方の高齢化と今後の都市近郊での急速な高齢化
(3) 地域での高齢者の就業・社会参加機会
(4) 核家族化と地域社会の支え手の必要性
■ 高齢期の就労・社会参加に向けた意識改革
退職後に活躍の場を見つけるためには、企業で働いていた時の仕事に対する考え方や職業能力に関する自己評価を地域の支え手となるという尺度から見直すことが必要。そのため、企業が行う、生涯を通じたキャリア構築を促す取組、定年退職予定者などに対する意識の見直しやキャリア再構築を後押しする取組、企業に勤めている間に地域の他企業におけるインターンシップの実施、柏市における産学官が連携した高齢者の就労に関する総合的な取組等が有用である。
■ プラットフォーム・コーディネーター設置の推進モデル事業
シルバー人材センター、社会福祉協議会、地域包括支援センター、NPO等の各機関の連携強化を行うため、情報を共有する
プラットフォームを作るとともに、地域のニーズを発掘、創造し、意欲のある高齢者を見出し、これらをマッチングさせていくコーディネーターを活用することが重要。こうした取組が全国に普及するように、いくつかの地域でモデル的な取組が必要。
■ シルバー人材センター等の活性化
シルバー人材センター、社会福祉協議会、地域包括支援センターについて、それぞれの機能強化を行うとともに、連携を強化 することが必要。
■ 専門的な知識や技術、経験を他の企業で活かす仕組みのあり方
地域の経済団体、地域密着型金融機関等の協力を得ながら、高齢者の持つ専門的知識や技術を活用できる地域の企業を掘り起こし、マッチングを行うことが必要。
■ 企業における高齢者の活用のあり方
人事管理等に対応する人材や人事管理手法の情報が不足している企業もあることから、そのような企業に対する情報提供が必要
  来週2月26日(水)開催の私たち「日本生涯現役推進協議会」と「NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ」それぞれの会員総会を前にして、会員皆様に昨年来の厚生労働省「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」内容をご認識いただきたく、当Blogで下記に同省の掲載サイトを転載させていただきます。
ご参考URL = http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034ttj.html
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報 道 関 係 者 各 位
                          平成25年6月26日
                          職業安定局 高齢・障害者雇用対策
                          高齢者雇用対策課
                          課 長 中山 明広
                          課長補佐 前田 奈歩子
                          係 長 萩原 竜祐
                         (代表電話) 03(5253)1111(内線5815)
                         (直通電話) 03(3502)6778

「 生 涯 現 役 社 会 の 実 現 に 向 け た 就 労 の あ り 方 
       に 関 す る 検 討 会 」報 告 書 を と り ま と め ま し た

 厚生労働省の「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」(座長:大橋 勇夫 中央大学大学院戦略経営研究科教授)は、このほど報告書を取りまとめましたので公表します。この検討会は、地域における中高年齢者の就労をめぐる現状と課題を整理し、企業を退職した高年齢者が「居場所」と「出番」を得られ、地域社会に貢献できるような就労を支援するための施策の方向性を検討することを目的として、平成25年2月から6回にわたり開催されました。

 厚生労働省は、この報告書の方向性を踏まえ、今後、生涯現役社会の実現に向けた取組を推進していきます。

【報告書のポイント】
<基本的な考え方>
○ 人生100年時代を見据え、働く意欲のある高齢者が培った能力や経験を活かし、生涯現役で活躍し続けられる社会環境を整えていくことが必要である。 とりわけ65歳を迎えた団塊の世代が労働市場からの引退過程に入り、サラリーマン層の多くが地域に活動の場を移しつつある中、これらの人が活躍できる環境の整備が喫緊の課題である。
  高齢者が生きがいを持って社会参加することは、健康維持、介護予防となることが期待され、社会保障負担の軽減にもつながると考えられる。
○ 高齢化に加え、少子化、核家族化が進む中で、これまで家族が担ってきた子育て、高齢者に対する生活支援、介護などを社会全体で支援していく必要性が高まってきている。そのような分野で経験豊富な高齢者が現役世代の補助的な役割を担い、社会の支え手として活躍してもらうことが望まれる。

<現状と課題>
(1) 就業構造の変化と65歳以降の就業率の低下
(2) 地方の高齢化と今後の都市近郊での急速な高齢化
(3) 地域での高齢者の就業・社会参加機会
(4) 核家族化と地域社会の支え手の必要性

<生涯現役社会の実現に向けた就労・社会のあり方についての提言>
■高齢期の就労・社会参加に向けた意識改革 
 退職後に活躍の場を見つけるためには、企業で働いていた時の仕事に対する考え方や職業能力に関する自己評価を地域の支え手となるという尺度から見直すことが必要。そのため、企業が行う、生涯を通じたキャリア構築を促す取組、定年退職予定者などに対する意識の見直しやキャリア再構築を後押しする取組、企業に勤めている間に地域の他企業におけるインターンシップの実施、柏市における産学官が連携した高齢者の就労に関する総合的な取組等が有用である。
■プラットフォーム・コーディネーター設置の推進モデル事業
 シルバー人材センター、社会福祉協議会、地域包括支援センター、NPO等の各機関の連携強化を行うため、情報を共有するプラットフォームを作るとともに、地域のニーズを発掘、創造し、意欲のある高齢者を見出し、これらをマッチングさせていくコーディネーターを活用することが重要。こうした取組が全国に普及するように、いくつかの地域でモデル的な取組が必要。
■シルバー人材センター等の活性化 
 シルバー人材センター、社会福祉協議会、地域包括支援センターについて、それぞれの機能強化を行うとともに、連携を強化することが必要。
■専門的な知識や技術、経験を他の企業で活かす仕組みのあり方 
 地域の経済団体、地域密着型金融機関等の協力を得ながら、高齢者の持つ専門的知識や技術を活用できる地域の企業を掘り起こし、マッチングを行うことが必要。
■企業における高齢者の活用のあり方 
 人事管理等に対応する人材や人事管理手法の情報が不足している企業もあることから、そのような企業に対する情報提供が必要。
  昨日に引続き本年度高連協新年集会(討論会)議事を受けて、高連協共同代表の堀田 勤氏が下記の総括意見を発表されていますので、どうか今後の高連協活動にご関心を寄せてくださるようお願いします。
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〇 総 括  堀 田  力  共 同 代 表

  本日いただいた提言を荒っぽく全部まとめて言えば、私たち高齢者が頑張って働き暮らす場をつくろうという提言ばかりであり、行政に対してやって欲しいという提言はなかった。そういう心意気が高連協創立後ずっとしっかり保たれ、具体的なかたちになってきている。本当に皆様方のその素晴らしい立ち位置、考え方に深い敬意を表する。仲間として大変嬉しく思っている。

◍  地域主体による取組みに変わってきた行政の施策

  今日のいくつかの提言は、地域の実情に応じてきめ細かい仕組みをつくっていくのだと感じるものが多い。元々私たちは地域で暮らし、地域での高齢者の暮らし方についての提言をし、あるいは、地域でのいろいろな活動、助け合いの活動やその仕組みづくりに頑張ってきたが、行政のほうは大体「それはそっちで頑張ってくれよ」、「行政がやらない部分はそっちでよろしく」という感じで今まできていた。しかし、ここにきて高齢者施策、障害者施策、子どもに対する国の施策はいずれも大きく転換して、地域での支え合う仕組みを入れたものをつくり、「一緒にやっていこう」、「むしろ地域主体でやって欲しい」という方向に大きく転換しているところだと思う。

 ◍  介護保険制度発足5年後の見直しで打ち出された「地域包括ケア」

  少し具体的に高齢者の問題について言うと、介護保険制度施行後5年を目途とする同制度の見直しに資するために、2003(平成15)年に『2015年の高齢者介護──高齢者介護を支えるケアの確立について──』という政策提言を行った。不肖私が座長を詰めさせていただき、樋口さんは都知事選のためにその委員会の委員を途中で退任されたが、その前にしっかりお考えを承っていたので、その考えを十分体して、ここで「地域包括ケア」という行政の政策の方向が、そしてここで地域という方向がはっきり打ち出された。

  つまり、この「地域包括ケア」というのは、最期まで、住み慣れた地域、自宅で暮らせるという介護あるいは医療に変えていこうという提言である。それは、地域で自分を生かし、自分と親しい仲間たちと最期まで顔を合わせふれ合うという暮らし方が一番幸せで、人間の尊厳を最期まで保つ暮らし方だからそれを目指そうというものである。

 ◍   10年目の見直しで実現した24時間地域巡回型訪問サービス

  それが10年目の2013年秋の見直しでさらに詰められて、24時間、いつでも必要な時にヘルパーさん、看護師さんが来てくれる体制(「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」)、つまり24時間巡回サービスに変えようという提言があり、これについても、私は具体的な部分を詰める「24時間地域巡回型訪問サービスのあり方検討会」の座長を務めさせていただいた。すでに全国200か所で実現していて、利用者の方はとても満足しておられる。そのため、サービスを提供する事業者も喜んでいる。

  しかし、最期まで地域で介護してもらっても、あるいは看護師が来ても、寂しいのでは何のために自宅で、住み慣れたところで最期を過ごすのか分からない。これには地域でしっかり訪ね、話し、本人のできるところはしてもらい、精神的にも最期まで自分らしく、どのような状態になっても持てる能力を生かして暮らしていけることが実現しないと、何のために24時間サービスをしているのか分からない。そこで、地域の力が格段に求められる。そういう施策が実現し、少しずつ市町村が採用している状況である。

 ◍  要支援の市町村事業への移管に伴い求められるNPOや地縁団体によるきめ細かな生活支援サービス

  それから、要支援者に対する介護保険サービスが市町村にこれから2年間で移管され、その分のお金は国のほうから回るが、ただ要支援者の生活を支えればいいというだけでは何のためにそうしたのか分からない。市町村で、つまりそれぞれの住んでいる地域できめ細かく生活の支援を、今までのように事業者だけにやってもらうのではなくて、可能な限り、家事援助、食事サービス、あるいは移送サービス等についてはNPOの生活支援サービスと地縁団体による支え合いなど地域サービスを優先的に組み合わせてやっていく必要がある。何故ならば、そのほうが、心が通い本人の意向に沿ったサービスが提供でき、中身の質もよく、サービスを提供している人も生きがいを得ることができるからである。

  西山さんのおっしゃったようなポイント制、これは時間預託と謝礼つきのボランティアを組み合わせた仕組みで、1990年代からこれをずっと広めにかかってきた。介護保険制度ができてから少し衰えたが、そういうものを強く復活させながら、地域で、地域の力を借りて、きめ細かに支えるという仕組みを実現していこうとしている。これもよりよいサービスを、より安い財政つまり負担で実現しようという動きである。

◍  子育てに地域も参加する政策に転換

  今、子どもの政策もここで大きく転換した。今度の増税分6兆円のうちの7,000億円が子どもの政策に充てられようとしている。これについても樋口さんと一緒に「にっぽん子育て応援団」の共同代表をさせて頂き、外野からいろいろ提言してきた。これは単に幼稚園と保育園を一緒にするということだけではなくて、地域でしっかり子育てをしようというものである。あの精神的に厳しい子育てを親だけに任せるのではなくて、幼い頃から地域が参加し、いろいろな年齢の子どもたちが集まる拠点をつくり、そこでいろいろ子ども同士で頑張る力や助け合う力、一緒に遊ぶ楽しみを覚えて、自助・共助の力をつけてもらう。そういう子育ての環境を皆でつくっていこうという政策がしっかり正面に据えられている。だから、政策は、地域の子育て支援拠点をつくり、子育て支援をするコーディネーターをつくろうというものになってきている。

 ◍  生活保護に至る前の段階の自立支援策として必要不可欠な地域の力

  さらに水野さんがおっしゃった、貧しい、困っている方々についても、政策ががらりと変わり、おそらくこの財政状況で最後のプラスの福祉の仕組みではないかと言われている「生活困窮者自立支援法」が昨年暮れの第185回国会で可決し、12月13日に公布され、2年後の2015(平成27)年にスタートすることになっている。これは、第二のセーフティーネットと言われ、生活保護に落ちる前の段階で、生活が困窮している方々を、行政もその仕組みをつくるが、地域の皆に参加してもらって、何とかその方の能力をできれば就業、就業でなくても中間就労、NPO等に活かし、自分で活力を持って生きがいを持って生きて頂くものである。この仕組みは、生活困窮者も単に行政がハローワーク等と組んで就業先を見つけるだけではなくて、まず引っ籠っていて家から出てこられない若者、心傷ついた若者、会社に行けない若者たちを含めてそういう方々を何とか社会に出てきて頂き、そしてその方のしたいようなことで社会参加をする。それによって、活力、生きる意欲を取り戻し、生きがいのある暮らしに戻すという作業である。したがって、これは、地域で本当は出ていきたいのだけれど出ていくのが怖くもなっている方々を地域にうまく出てきて頂き、自信を少しずつ持って頂き、その方に適した場所を探し出し、そこで頑張るように皆で支える。地域の参加がないと、これは絶対ワークしない仕組みである。

◍  高連協の精神が生かされる仕組みができつつある今こそ、われわれの目指す社会に向けて一歩踏み出そう!

  いま行政の施策は、勿論障がい者への対応も、「障がい者は地域へ」という動きがあるので全部地域の力を借りないとできない。そういうところに、手を届かせ、その地域の力を借りて、むしろ地域の力を主体にして、行政はそれをサポートするようなかたちの仕組みづくりに変わっている。これは、われわれがずっと活動をやってきて初めてのことである。言ってみれば、高連協のわれわれの精神が行政も含めてしっかり生かされる仕組みができ、そういう方向に転換しつつある。今こそわれわれの思いを生かし、そこに存分に参加して、「楽しいよ」と実感できる社会を皆でつくる時がきていると思う。

  たとえば、高齢者が、要支援に関わる団体をいくつもつくり、地縁団体も活動を盛んにしていく役割を持ったコーディネーターを置こうということで、コーディネーターをつくるための予算が取り敢えず5億円できた。それに適した方がずらりとここにお揃いになっている。是非是非自分の地域でのコーディネーターに手を挙げていただきたい。そういう支援をやり、知恵を出すには最適なメンバーがここに揃っているわけだから、この機会にわれわれが目指す社会に大きく一歩踏み出せるように、一緒にやることができれば本当に嬉しいと思っている。一緒に頑張ろう。  以 上(記録:玉木康平)
  私たちのNPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブが創設にも協力し、理事団体会員のとして参画している高齢社会NGO連携協議会(略称:高連協/Janca 前身は1998年10月発足の高齢者年NGO連絡協議会)の本年新年集会(討論会)議事メモが届けられましたので、ご参考までに下記転載(1/19&20両日付当Blog上)ご紹介します。
  ご意見・ご感想いただける方はご遠慮なく東瀧迄お申し越しくださるようお願いします。
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2014(平成26)年  高 連 協 新 年 集 会(討論会)議 事メモ (要約)
投稿日: 2014年2月19日 作成者: janca

□ 日 時: 2014(平成26)年1月27日(月)13:30~15:30
□ 場 所: 内幸町プレスセンター9F日本記者クラブ宴会場
□ 参加者: 69名(男56名、女13名)

□ 討論内容:「われわれシニア、高連協の課題」(2013年度の総会と同じ)
□ 集 会 ( 討 論 会 ) 議 事 メ モ

◇  挨  拶   樋 口  恵 子 共 同 代 表

 ◍  2012年の2つの「変」とその後の動き
皆さん、明けましておめでとう。 
  去年の高連協の新年の集いの挨拶では2012年はいい動きがあったので、私たちはそれに乗ってしっかりやっていこうということを述べた。
  2012年には、2つの大きな政策変更がなされた。私はこれらをそれぞれ「高齢者の変」、「女性の変」と呼んでいる。  
  「女性の変」は「働くなでしこ大作戦」で、「高齢者の変」は「高齢社会対策大綱」の改定である。この大綱では、「65歳以上の人が支えられる側から支える側へ」、「希望する人は誰でもがいくつになっても働ける社会へ」などと改定され、私は大いに力を得た。  
  女と年寄の両方に頑張れと言うのだから、私は、2012年の暮れはとても嬉しかった。

  それから1年が経過し、女性のほうはそれなりに進んだが、高齢者のほうは、「高年齢者雇用安定法」が改正され、65歳まで雇用する制度導入を義務づける動きはあったが、高齢者が主体となって行動を起超すとか、社会を創っていこうとかいう提案は、私の知る限り女性の活躍に関しての動きと比べると、ほとんどない。その理由は、女性活躍モデルは国際的前例がいやというほどあるからである。

 ◍   2014年はいまだかってない高齢者モデルにわれわれで挑戦!
  ところが、残念ながら、世界で高齢者が本当に活躍している社会は少なく、モデルがない。むしろ、日本のほうが高齢者の労働力率が高い。日本には勤労を尊ぶ精神がある。しかし、他の先進国が変わりつつある気配が既に見えている。
  外国のモデルがあって何かすることがうまいのが日本なのだが、それがないから面白いではないか。2014年、世界一の長寿国で、高齢化率が最も高い日本は自らがモデルになるよりしようがない。世界中の高齢者が活躍する、高齢者が働く、そのロールモデルに私たち自身がなっていくより他はない。だから、2014年は政府がしてくれるのを待つのではなくて、私たちが提案して実践しよう。これが私の提案である。

◇ 討 論 会 
 〇 司会による高連協の活動状況報告と討論会の趣旨・進め方説明

吉田成良(専務理事) これからの討論会に、樋口代表から大提案を頂いた。高連協総会で集まる時にも必ず参加者からの提案を頂き、討論する。そこで出された課題について高連協は活動している。そして、この討論会にも関わって、本年度総会において会員各位からいただいた諸件については月例役員会ならびに、高連協のオピニオン会員の高連協談話室(たまり場)でその実現に向けた議論をして進めていることを報告しておきたい。
  その提案の1つ、「高齢社会月間」、あるいは「高齢社会期間」等を設けてそこに幅広く高齢社会に関わるイベントを糾合していくという提案は、現在既に、敬老の日を中心にした9月、就労を主とする10月(労働月間)、文化の日前後の生涯学習等があり、様々にスローガンを掲げて催しがなされており、この案を実現するのは難しい。そのため、高連協としては「高齢社会の認識」普及のためのスローガンやミッションを提示し、各イベントに付説してもらう。また、そのスローガン、ミッションを謳うピンバッジの普及で全ての世代のための高齢社会を社会に訴求していく方向で検討している。
  もう1つの、昨今は戦争に対するあまりにも無知、無神経な社会状況に対して、高齢者が警鐘を鳴らすため、戦中・戦後の悲惨な時期の経験を綴った作文を『頑張って生きよう!ご同輩』増補改訂版として今年度末に出版する。このことは月々の役員会議事録でご了承のとおりである。
  では、今から皆さんから「高連協の課題」についての問題提起と討議を始めたい。

○  参加者から出された高連協が取り組むべき主な課題
岡本憲之(高連協理事) わが国では、今後健康維持や病気の予防は医療費や介護費の削減につながるので、ヘルスケア活動への参加促進政策等により保険制度の持続可能性を高める改革が必要である。一般に健康維持に効果があると言われている社会参加の一つの、就労の促進は間接的にヘルスケア活動への参加を促していると考えられる。また、直接的にヘルスケア活動の参加を促す取組事例もいくつか報告されている。
  この健康づくり活動には誰もがそれに参加したくなるインセンティブが必要であり、収入と健康が同時に手に入る高齢者の就労促進はある意味では参加したくなるヘルスケア活動と言える。その他でも活動に参加する度にポイントが貯まり、そのポイントに応じて健康保険料が割り引かれるヘルスケアポイント制度の導入なども検討してはどうかと思う。
  社会参加絡みのヘルスケア活動の普及は高齢者の社会参加と老人医療費削減の同時達成にもつながり、前向きな社会保障改革と言えるよう。1人でも多くの高齢者に参加してもらうためにそのようなインセンティブを与える制度の導入を本日提言させていただいた。

原野哲也(江戸川区福祉部長) 江戸川区は、熟年者(江戸川区では高齢者を熟年者と呼ぶ)の皆様のヘルスケアにつながるいろいろな取り組みを行っているが、その中で私どもはなかなかヘルスケア活動に参加しない男性たちを引っ張り出すことに一番苦労している。
  江戸川区では、男性と女性が手をつないで行う社交ダンスを簡単にしたような「リズム運動」、さまざまな趣味を教える「くすのきカルチャー教室」、シルバー人材センター活動の中の、ちょっとした小1時間で済むようなサービスを行う「シルバーお助け隊」の活動、高齢者の方々に地域デビューしてもらい、ボランティア活動をやってもらうきっかけづくりのための江戸川区「総合人生大学」、放課後熟年者が子どもと交流することによって、自身一層若返る一方、子どもも高齢者の知恵を学ぶ「すくすくスクール」等のヘルスケアにつながるいろいろな角度の取組みを行っている。
  またこれから増える団塊世代の高齢者のいろいろな能力やエネルギーをうまく社会に還元すれば、地域を動かすエンジンになるのではないかと思っている。

西山 真(高連協オピニオン会員) 高連協には市町村あるいは区レベルを対象として提言をして頂きたいと思う。私の毎日の生活は町内会、自治会、地域での防犯パトロール、環境ボランティアとしての特定地域での草取り等全く地域の生活に密着したもので、このような活動のメンバーはスタート当初のころの人員が横這いか漸減しており、この傾向はどこも同じだと思う。
  日経新聞の産業地域研究所の「全国市区高齢化対応度調査」によれば、「社会参加」分野で高齢化対応度が高いポイントをもらっていたものは生涯学習関係分野の講座であった。この講座も、当初から計画的に修了した人たちがグループをつくって地域活動で地域デビューして、ボランティア活動に移っていく、そういう戦略を持つ市区の評価は高かった。
  もう一つ、ボランティア活動のインセンティブとして、将来自分が支えられる側になったときに有効な対価となるポイント制である。高連協は、そういうポイント制度の導入を具体的に検討し、施策として打ちだし、提言していくことが非常に大事ではないかと思う。
  また、2011年~2012年に堀田代表が行った山手線の各駅で朝出勤途上のサラリーマンにボランティア活動を直接呼びかける名刺両面作戦や、東日本大震災被災地への義援金募集のような活動は高連協が行う分野ではないかと思う。そういうことを検討・実施して高連協のミッションを社会にアピールしていくことを提言させて頂きたい。

上原義光(高連協理事) 地域コミュニティに入って失敗することがないように、失敗しない方法やコミュニティの中の所作等の基本的なことを事前に研修するよう提言したいと思う。このようにベースを固めれば地域コミュニティに円滑に入っていくことができ、その中での自分の立ち位置も取り組むべき活動も決まってくると思う。

石橋鍈子(NPO法人リブ&リブ代表)  一昨年に世代間交流ホームシェア事業のNPOリブ&リブを立ち上げた。ホームシェア事業は、大都市に住む独居高齢者と大都市に地方から就学のために出てきている大学生とが一緒に住み、同等の立場で支え合うものである。この仕組みでは、日中は各々が自由に行動し、週に何日かの夕~夜の時間帯を共に過ごすということで、適当な距離を持った絆が一緒に住むうちにできる。健康寿命を延ばせる、学生は経済メリットを得られるなど双方にとって一杯メリットがあるものだから、これからの住まい方の選択肢の1つとして広く普及させていきたい。

堀内正範(高連協オピニオン会員) 「高齢社会対策」について私どもは意識も活動ももっと強くしていく時期に来ていると思う。私たちが特に地域にどのように参加していけばいいかを考える上でも、私たちが暮らす場が見えてこないと駄目なのではないかと思っている。

上田研二(高連協理事) 身体障がい者雇用の問題は非常に難しい。身体障がい者の方は非常に苦しんでおられる。川崎市高津区久地に日本理化学工業川崎工場がありますが、ダストレスチョークとかキットパス(固形マーカー)等をつくっており、この会社は従業員77人中57人が知的障がい者である。先日見学させていただいたが、障がい者の方々は非常に明るく働いておられる。もしこの働く場がなければ施設に入って早死にするそうだ。
  そういう意味では、高齢者ばかりでなくて、女性や身体障がい者の方にもこれから目を向けないといけないと思っている。

水野嘉女(高連協参与) 昨年の11月まで約5年ばかり高齢者のための無料職業紹介所(みなと*しごと55)の所長をやっていた。そこに相談にみえる方たちはかなりの方が国民年金だけ、あるいは年金がなくってまだ60歳にならないうちに病気等で仕事を止めざるを得なかった人たちで、実際には生活保護を受けたくない、自分はまだ体力があるし仕事がしたいのだけれど、なかなか仕事が見つからない、ハローワークにずっと行っていたけれど全然見つけられず、最後に私たちのところへ見えた方たちだった。
  そういう方たちが最低家賃を払って食べて行けるだけのお金を稼げるような仕事を考えていただきたいと思う。そういう方たちが生活保護に行かなくても暮らしていけるような仕事づくりを高連協のほうでも積極的に提案していただけたら嬉しいと思う。社会保障制度の見直し等を含めて。生活保護を受けなくても暮らしていけるような社会になれば安心して暮らせるかなと思う。  つづく
  第二に重要なことは、自分が生涯賭けてやりたい究極の「人生目標」達成のためには、どういう準備が必要だろうかということです。いま飢えている人には、まず食べることが「生き甲斐」かも知れませんが、生涯現役の「人生目標」をもつ備えのある人には、それを実現するあらゆる環境条件を自力で工夫創造していくこと自体が「生き甲斐づくり」になります。

  何よりも、心身の健康面の充実が大切であることは申すまでもありません。また、経済面では当面の生活に備えるだけでなく、将来にも不安のない裏付けが見込めるようになってくると、精神的な豊かさも持てるようになってきます。

  さらに、これまでのキャリアを活用した脳力開発に努めるとともに、現代社会の数多い情報を選択して生き抜くための知恵を醸成していきたいものです。将来に夢のある価値ある「人生目標」に一歩一歩着実に近づくための備えをする生活の中で、本当の「生き甲斐」も与えられ、結果的にビジネス定年に不安など生じる余地はなくなるでしょう。

   第三に考えたいことは、自分の「人士目標が何である」かを確信し、そのための備えに努め、「人生意気に感ず」の毎日が送れるようになってきますと、自分が培ってきた貴重な人生体験を基盤としての、次世代に続く人生後輩への良き指導者、「いぶし銀」のような人生先達としてどう応えていくかが、究極の「生き甲斐づくり」になるだろうと存じます。

  それは、決して老人性饒舌症の自慢話的なものからは生みだせないものです。人知れぬ労苦を重ねたビジネス人生で蓄積し、学び得た得意技の生かせる分野を中心に、先輩面をした押し付けではありません。求められるままに出し惜しみなく提供させていただく、という円満謙虚な人柄の達人には、むしろ反対に、後輩からはエネルギッシュな若さを吸収できる傾聴力が備わってきます。

  一人ひとりの人間が、真剣に求め続けている「人生目標」は、あくまでも自己の真摯な人生挑戦の「生き甲斐づくり」の中で得られるものです。決して安易に他者から与えられるものではありません。その点を充分に踏まえ、この「生涯現役を考える会」では、生きている限り、厳しい現実社会の生き方と全員主役で取組みます。

  そこでそれぞれに産み出された素晴らしい「人間の知恵」を互いに教わり、教えていこうとという「生涯現役」研究実践の心構えと、その実践のための効果的な手法やケース・スタディをご一緒に学び合いたいと願っています。

  どうかこれからのわが国長寿社会で、増え続ける人生経験豊富なシニアの人達が率先垂範、常に夢と希望を抱いて、生涯現役実践の姿勢・信念を持つ「生きがい創造リーダー」の養成努力をめざすことこそ、私たち社会活力の決め手であるとご理解いただき、どうかあなたご自身の主体的なご参画を切望する次第です。  以上

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