中 日 ・ 小 笠 原  道 大
   「 生 涯 現 役 の つ も り だ っ た 。
             心  の  火  は  消  え  な  い 」

   --今後については

 「とりあえずは、きょうの時点では、この引退会見がメーンでありまして、まずはゆっくりしたいなと。その中で、いろいろな話も出てくるでしょうし、いろいろ考えて、先のことは結論を出してゆきたいなと思います。きょうこうだ、ということは断言できないです」

 --野球にかかわっていくということは

 「野球を通じて成長させていただいたので、恩返しするのは、自分のこれからの使命だと思っているので、これから考えて(結論を)出していきたいと思います」

 --ファンには

 「いいときはいいんですけど、つらいときに、ファンのかたの声援が足を一歩前に運ばせてくれた。本当に力になりました。感謝の気持ちでいっぱい」

 --現役での一番の思い出と、ドラゴンズでの一番の思い出は

 「聞かれることを想定はしていましたが…。1つ1つが大きすぎて、一番を上げれないぐらい。たくさんの思い出をいただいたので、いい結果、悪い結果含めて、今の自分がある。そういうことで、うまく編集してください(笑)。ドラゴンズでも、代打での打席に向かうときの声援、それが心に響いたというか、プレーの原動力になりました」

 --裏方や後輩にも心配りしてきた

 「最初のきっかけは、先輩方がキャンプでも差し入れをされたり、それを見て、こういうことも大事なんだなと、支えてくれる方にも、感謝の気持ちを忘れてはならないと。常にはできないけど、節目のときは、と思いやってきた。(後輩には)自分は弁が立つ方ではないので、伝わらない部分もあったかと思いますが、プレーであったり、行動であったり、見てもらっている中で、参考になったりすればいいなと、思ってやってきました」

  --あえて、思い出の一打は

 「それもね、何千打席とあるので、難しいですけれども、しっかりと残っているのは、初ホームラン(1998年7月7日の近鉄戦で盛田幸妃から)。何年たっても残っているものですね」

 --もう1回対戦したかったピッチャーは

 「う~ん、みんなすごかったし、面白かったし、1人をあげることはできない」

 --15日の阪神戦(甲子園)では、藤浪が真っすぐ勝負をしてきた。そこで思うことは

 「どんどんああいうピッチャーが育ってくるということはプラス。今後の楽しみと思いました」

 --藤浪と対戦して、先ほど言われた自分のイメージが違ったという思いになったのか

 「気持ちの中では生涯現役でいましたから、心の火は消えていないです。野球に対してはいつも」

 --打撃に関して、極められたという思いは

 「多分まだわからない部分というのがあります。常に勉強だと思っています」

 --フルスイングで打率を残すというのは、ソフトバンク・柳田のスタイルの先駆者

 「前にもっといたとは思いますけど、彼もいろいろトライして、練習してきたんだと思う。日々うまくなりたい、日々しっかり打ちたいと思って、やってきた成果です」

 --練習の虫といわれてやってきましたが、ユニホームを脱がれて、変わることは

 「まずは太らないようにね」

 --後進への指導については

 「そうなると思いますけど、いずれかですけどね」

 --これからのバッターにも、フルスイングを受け継いでほしい

 「簡単ではないんですけど、いろいろなタイプがでてきてくれればいいと思います」

 --印象に残っている言葉は

 「近々でいうと、名球会の席で、先輩から『できるなら現役を続けたほうがいいぞ』と言われたことです。そういう方の言葉が、原動力になった」

 --青いネクタイをされている。ドラゴンズへの思いを代弁して

 「顔が濃いので、ネクタイぐらいはさわやかなので、と思っていたので。(入団式も)青で始まり、青で終わるというのは、あると思う」

 --ドラゴンズの2年は、わがままと言われましたが

 「自分個人の気持ちを球団がくんでくれて、プレーする場を提供してくれたと思っています」      以 上