サブ歌手は生涯現役/仲代達矢生涯現役
2015年2月1日 お仕事 北 島 座 長 4 6 年 4 5 7 8 回 で 幕
歌 手 は 生 涯 現 役
演歌歌手北島三郎(78)が29日、福岡・博多座で最後の座長公演を行った。68年に始まった大劇場の座長公演はこの日の千秋楽で、幕を閉じた。約46年間で4578回。13年のNHK紅白歌合戦に次ぐライフワークからの卒業だが、歌手引退はきっぱり否定。「体の続く限り歌っていく」と生涯現役を宣言した。
「サブちゃーん」のかけ声が何度も飛ぶ満員の客席に、北島は公演の冒頭で静かに話しかけた。「長期の1カ月公演は今日が最後の舞台。4578回目の最終公演です」。
大劇場の座長公演は、68年に東京・新宿コマ劇場公演から始まったライフワークで約800万人を動員してきた。博多座公演は「北島三郎最終公演」と題し、昨年9月の東京・明治座、11月の大阪・新歌舞伎座から続く一連のステージだった。山本譲二(64)や小金沢昇司(56)ら北島ファミリーや女優山本陽子(72)ら親交の深い芸能人が多数駆けつけた。
芝居と歌謡ショーの2部構成のステージでは「ありがとう」と何度も口にした。「今日は私の人生の1ページにがっちり残りました。私は幸せな男だなとつくづく思います」と感謝した。
この日は昨年7月に肝臓がんで死去した実弟大野拓克さん(享年67)の写真を腹部にそっとしのばせていた。歌謡ショーの演出を手がけるなど、公私にわたって二人三脚で歩んできたが、この日を迎えることなく逝ってしまった。「どこかで見守ってくれている気がする…」。何度も天を仰いでは男泣きをした。
紅白は13年、50回出演の節目で卒業。それに続く卒業だが「線を引くだけで、引退はしませんっ」。これからが新たな出発だと強調した。半月ほど休養をした後はステージなどのスケジュールが詰まっている。「自分は芸道という道を歩むように生まれてきたんでしょうね」。62年に「ブンガチャ節」でデビューして53年。歌手北島はこれからも、終わりのない道を歩み続ける。【松本久】
[2015年1月30日7時3分 紙面から]
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日刊アメーバニュース
生 涯 現 役 仲 代 達 矢、
自身のドキュメンタリー公開に感慨「財産ができた」
俳優・仲代達矢が1月31日、ドキュメンタリー映画「仲代達矢『役者』を生きる」が封切られた東京・渋谷ユーロスペースで舞台挨拶を行った。
2013年9月、主宰する無名塾公演「ロミオとジュリエット」で初めて脇に回ったことをきっかけに、1977年から親交のある稲塚秀孝監督がその生きざまを映像に残そうと決意。「役者は作品の中に埋もれて役を演じるもので、楽屋裏まで見せることはない」という仲代を説得し、同年の不条理劇「授業」を公演するまでに密着した。
「役者の仲代です。昨年12月13日で82歳になりました」と挨拶すると、会場からは大きな拍手。「手を叩かれてもねえ」と苦笑いを浮かべたが、「老いぼれ役者がむざむざと現役でやっております。ちょっと恥ずかしい気もしますが、1人の俳優の生きざまというか、こういう役者がいたんだということを見てもらえれば」としみじみ語った。
「授業」は、1960年に「切腹」でカンヌ映画祭に参加した際に見て衝撃を受け、今なおロングラン中の「ザ・レッスン」の翻案で、「いつかやってみたいと思っていて、やっと実現した」という念願の企画。「生来、不器用なので若い頃からセリフの覚えが速くない。苦労を見せる必要はなくて、でき上がったものが勝負だけれど、知らないうちに撮っていたからしようがない。でも、客観的に見るとこうだったのかということが分かり、ひとつの財産ができた」と稲塚監督に感謝した。
「今の演劇は面白く見せようと思いすぎて、基本の精神を忘れている」と現在の演劇界に苦言も呈しつつ、「残念なことにやりたい芝居が30くらいある」とますますどん欲。既に3年後までの予定が立っており、「前と違う作品をやりたい悪い癖がある。年を食ってんのに、しんどいことをやろうしているのだから、多少マゾなんでしょうね」と自ちょう気味に話しながら意欲をのぞかせていた。
「仲代達矢『役者』を生きる」は、仲代の稽古場や自宅などでのセリフ覚えや稽古場での苦悩、40周年を迎えた無名塾での歴史などに迫る。
【作品情報】
・仲代達矢 「役者」を生きる
歌 手 は 生 涯 現 役
演歌歌手北島三郎(78)が29日、福岡・博多座で最後の座長公演を行った。68年に始まった大劇場の座長公演はこの日の千秋楽で、幕を閉じた。約46年間で4578回。13年のNHK紅白歌合戦に次ぐライフワークからの卒業だが、歌手引退はきっぱり否定。「体の続く限り歌っていく」と生涯現役を宣言した。
「サブちゃーん」のかけ声が何度も飛ぶ満員の客席に、北島は公演の冒頭で静かに話しかけた。「長期の1カ月公演は今日が最後の舞台。4578回目の最終公演です」。
大劇場の座長公演は、68年に東京・新宿コマ劇場公演から始まったライフワークで約800万人を動員してきた。博多座公演は「北島三郎最終公演」と題し、昨年9月の東京・明治座、11月の大阪・新歌舞伎座から続く一連のステージだった。山本譲二(64)や小金沢昇司(56)ら北島ファミリーや女優山本陽子(72)ら親交の深い芸能人が多数駆けつけた。
芝居と歌謡ショーの2部構成のステージでは「ありがとう」と何度も口にした。「今日は私の人生の1ページにがっちり残りました。私は幸せな男だなとつくづく思います」と感謝した。
この日は昨年7月に肝臓がんで死去した実弟大野拓克さん(享年67)の写真を腹部にそっとしのばせていた。歌謡ショーの演出を手がけるなど、公私にわたって二人三脚で歩んできたが、この日を迎えることなく逝ってしまった。「どこかで見守ってくれている気がする…」。何度も天を仰いでは男泣きをした。
紅白は13年、50回出演の節目で卒業。それに続く卒業だが「線を引くだけで、引退はしませんっ」。これからが新たな出発だと強調した。半月ほど休養をした後はステージなどのスケジュールが詰まっている。「自分は芸道という道を歩むように生まれてきたんでしょうね」。62年に「ブンガチャ節」でデビューして53年。歌手北島はこれからも、終わりのない道を歩み続ける。【松本久】
[2015年1月30日7時3分 紙面から]
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日刊アメーバニュース
生 涯 現 役 仲 代 達 矢、
自身のドキュメンタリー公開に感慨「財産ができた」
俳優・仲代達矢が1月31日、ドキュメンタリー映画「仲代達矢『役者』を生きる」が封切られた東京・渋谷ユーロスペースで舞台挨拶を行った。
2013年9月、主宰する無名塾公演「ロミオとジュリエット」で初めて脇に回ったことをきっかけに、1977年から親交のある稲塚秀孝監督がその生きざまを映像に残そうと決意。「役者は作品の中に埋もれて役を演じるもので、楽屋裏まで見せることはない」という仲代を説得し、同年の不条理劇「授業」を公演するまでに密着した。
「役者の仲代です。昨年12月13日で82歳になりました」と挨拶すると、会場からは大きな拍手。「手を叩かれてもねえ」と苦笑いを浮かべたが、「老いぼれ役者がむざむざと現役でやっております。ちょっと恥ずかしい気もしますが、1人の俳優の生きざまというか、こういう役者がいたんだということを見てもらえれば」としみじみ語った。
「授業」は、1960年に「切腹」でカンヌ映画祭に参加した際に見て衝撃を受け、今なおロングラン中の「ザ・レッスン」の翻案で、「いつかやってみたいと思っていて、やっと実現した」という念願の企画。「生来、不器用なので若い頃からセリフの覚えが速くない。苦労を見せる必要はなくて、でき上がったものが勝負だけれど、知らないうちに撮っていたからしようがない。でも、客観的に見るとこうだったのかということが分かり、ひとつの財産ができた」と稲塚監督に感謝した。
「今の演劇は面白く見せようと思いすぎて、基本の精神を忘れている」と現在の演劇界に苦言も呈しつつ、「残念なことにやりたい芝居が30くらいある」とますますどん欲。既に3年後までの予定が立っており、「前と違う作品をやりたい悪い癖がある。年を食ってんのに、しんどいことをやろうしているのだから、多少マゾなんでしょうね」と自ちょう気味に話しながら意欲をのぞかせていた。
「仲代達矢『役者』を生きる」は、仲代の稽古場や自宅などでのセリフ覚えや稽古場での苦悩、40周年を迎えた無名塾での歴史などに迫る。
【作品情報】
・仲代達矢 「役者」を生きる