私たち生涯現役を志す任意団体のライフ・ベンチャー・クラブ発起人7名が1985年5月末に港区民センターで創設準備して、今年は満27年が経過した。サラリーマン25年のわらじを脱ぎ、情勢判断学会(故城野 宏氏提唱の第一号会員)で当時東京本部の責任者として、脳力開発を活かす会員制研修目的のライフ・ベンチャー株式会社を港区西新橋に創立していたので、創業は28年余となる。

  会社設立から拙速覚悟で、めざす研修企画の売込みに全力投球した。アプローチ先は定年退職予定者を多く抱える大企業に絞り訪問した。営業社員兼社長のただ独りだけの企画では不備だらけだった。何しろ先方の退職準備研修も敢て無視する定年後への生涯現役人生論では受け入れられない。結果的に法人顧客よりも個人への会員制事業に方向転換したことは、前に当Blogで記載した通りである。

  そのためにライフ・ベンチャー生涯冒険一年生の悪戦苦闘に思いを込めた、人生冒険野郎集まれ!!の行動に着手。賛同者への呼びかけ資料として『ライフ・ベンチャーのすすめ/チャンスをつかみとる“人生三段跳”戦略』を1985年5月初旬に自費出版した。ビジネス社会の急激な変化の中で、心豊かな長寿時代に備える脳力・財力開発の体験的実践法と銘打ち、初回訪問企業の営業ツールにも用いた。

  誰にもたった一度しかない人生。だから私はライフ・ベンチャー(人生、意気にチャレンジすべし)の発想と決意で独立自営を実行に移してみた。環境まかせではなく、自己の行動力で切り拓く人生へのベンチャーは、脳力開発に基づく楽しい人生戦略づくりである。そこには挑戦への夢とロマンが与えられ、すばらしい人生のドラマが展開されるのではなかろうか ・・・・と表装にも肩に力が入っていた。

  何しろ27年前の処女出版だ。① ライフ・ベンチャーのすすめ、② 夢をつかみとる人生、③ ビジネスマンは荒野をめざせ、④ 脳力とライフ・ベンチャー、⑤ 組織活性化のためには何をなすべきか、⑥ 自己実現のためには何をすべきか、エピローグ:“人生八十年”時代を楽しく生きるために……と、仲間からの協力も得て、わが人生行路を探る課題のつもりでガムシャラなやり方で書き綴った。

  その ① の“高齢化社会に備える生き甲斐づくり”の中で、“これから数年もすれば、「団塊の世代」が大挙して中高年齢にさしかかるのである。昭和25年には、65歳以上が全人口に占める割合は5%に過ぎなかった。それがさまざまな要因を加味しても、昭和75年(=平成12年/2000年)には、約14%(実数値は17.4%)という数字が予測されている。”と述べたが、当時の予想とその後の実数格差は拡大の一方であった。  (つづく)