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日経 News Mail 2020年5月19日 11:00
URL=https://r.nikkei.com/article/DGXMZO5904238013052020TL3000?disablepcview=&s=3

      経済の「今」オルタナデータでつかむ 予測に実態反映
                     ナウキャスト社長 辻中仁士


「新型コロナウイルスの感染拡大で消費が大きく変わったのがわかるでしょう」。ナウキャスト(東京・千代田)社長の辻中仁士(30)は、パソコン画面に表示された折れ線グラフを指さしながら熱っぽく語る。

持論は「データは鮮度が命」。1200店のスーパーで食料品や日用品がいくらでどれだけ売れているか。経済の「今」を映すデータをわずか2日後の午前7時に顧客に届ける。売上高のグラフは一斉休校の直前の2月末に山を描き、緊急事態宣言が出る前日の4月6日にまた跳ね上がった。一方、総務省の月次の消費者物価指数は翌月20日前後に公表。消費動向を示す家計調査は翌々月だ。投資判断などの材料とするには遅すぎる。

JCBカードの決済データに基づく指数や個別企業の売上高の予測も配信する。いずれも伝統的な官公庁統計や企業の開示情報と区別し、「オルタナティブ(代替)データ」と呼ばれる。いわば経済の実像をつかむための新たな物差しだ。豊富なデータの有用性を説いて回り、100社を超える顧客企業を獲得してきた。

京都市で生まれ育った。エンジニアの父、主婦の母は教育熱心で幼稚園のころから塾に通った。市内の中高一貫校を経て京大に入学。海外留学中に知り合った日銀行員の勧めで、2013年に日銀に就職した。そこで担当したのは公的な統計調査の代表格、全国企業短期経済観測調査(短観)。建設業1千社の景況感を調べる仕事だった。

転機はすぐにやってきた。その年の12月、いつも文書で短観調査に応じてくれる東京・伊豆大島の建設業者から回答がこない。社長に電話すると、直前の台風直撃の被害で経理担当者が亡くなったという。それでも景況感を問うと「復興需要で悪くない」。つらそうな声を聞いて自己嫌悪が募った。「こんなやり方は正しいといえるのか」

公的統計は対面や電話、書類で回答を求め、聞き取りや記述のミスも起きる。「負担は重い。遅いし精度は低い。イケていない」。疑問を募らせた辻中は15年、ナウキャスト創業の新聞記事を目にした。日銀出身の東大教授、渡辺努が開発した「東大日次物価指数」を事業化するという。同指数の驚異的な速報性は日銀内でも話題だった。

すぐに訪ねると、渡辺は「消費者物価指数が実態を表して下がってくれていればバブル崩壊を防げたかもしれない。実態を映す指標が必要だ」と語った。共感した辻中は2年半勤めた日銀を思い切って辞め、転職を決める。だが当時のナウキャストは売り上げがなく、指数の販売手法も定まっていない。公的統計に慣れた資産運用会社やシンクタンクなどにオルタナデータをどう使ってもらうか。考え抜いた辻中は自身の経験から一つの答えを導いた。「データの料理法を伝えよう」

16年1月、「ビッグデータ経済研究会」という勉強会を立ち上げ、エコノミストやファンドマネジャーらを募った。やってみせたのは、データを使って何ができるのか、実際に新境地を示すことだ。例えばJCBカードの決済データから国内総生産(GDP)などを予測してみせると、月10万円から数百万円の契約が一件ずつ増えていった。

経済書やプログラミング言語の関連書籍をデスクのかたわらに置く
辻中はそんな新興企業の4代目の社長となる。創業後しばらくはずっと年上の投資銀行出身者らが社長を務め、組織や技術の基礎を固めた。同社がクレジットカードやポイントカードのデータを本格的に扱い始めた19年2月、攻めの経営へのかじ取りを実務の中心にいた辻中が任された。トップに就くと、すぐに社内公用語を英語にした。今では顧客企業の3割が外資系、15人の社員の4人が外国籍だ。海外の電子マネー会社から購買データの提供を受ける交渉も進めている。

「閣僚会議で引用していいですか」。今春、内閣府から連絡が入り、4月の月例経済報告の資料にはナウキャストのデータがグラフ付きで載った。定着してきたことに手応えは感じるが、満足はしていない。「GDPや日銀短観のようにエコノミストが必ずみるデータにしたい」

米マサチューセッツ工科大学(MIT)のグループも物価指数を毎日作るなど世界の競争は厳しい。創業者の渡辺は「多種多様なオルタナデータを扱えれば世界で唯一の会社になれる」と期待する。予測を意味するフォーキャストに対し、「今」を測るナウキャスト。経済分析のゲームチェンジャーをめざし、世界が競う挑戦の先頭に立つ。

(敬称略)
▼1990年、京都市生まれ。幼少期から塾通い。中高生時代は囲碁にはまる。京大卒業まで22年間、基本的に京都で暮らす。 
▼22歳、日銀に入行した。2年目は下関支店に勤務し、交流する酒蔵の経営者が日本酒のブランド化に成功する姿をみてビジネスへの関心を強めた。3年目は本店勤務。黒田東彦総裁のかばん持ちで国会に随行した。 
▼25歳、ナウキャストに転職した。営業全般を任される。創業者の渡辺努東大教授とともに資産運用会社やシンクタンクなど顧客を開拓。「ビッグデータ経済研究会」という勉強会を組織し、データの有用性を具体的な使い道を示しながら説いた。 
▼28歳、社長に就任する。顧客企業が100社を超える。物価などに加え、賃金といった新たなデータの配信も検討中だ。
膨らむ市場 4年前の7倍超

世界の投資家が判断材料に役立てるオルタナティブデータは様々だ。よく知られるのはPOS(販売時点情報管理)やクレジットカードの決済データ。特許情報やインターネットの通信量、携帯電話の利用履歴、SNS(交流サイト)の投稿、衛星写真など幅広い。
2010年ごろから一部のヘッジファンドが活用し、膨大なデータを分析できる人工知能(AI)が普及の追い風となった。米調査サイトのオルタナティブデータ・ドット・オーグによると、20年の市場規模は17億ドル(約1800億円)と16年の7倍超になる見通し。データ提供企業も400社を超えている。
経済産業省の商業動態統計は事業者に商品販売額を報告してもらっているが、家電量販店は6月分からPOSデータの提出で代替できる。事業者の負担を軽減する意味は大きい。オルタナデータには公式データと異なる「癖」もある。使いこなすノウハウが要る。(江渕智弘)
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神戸新聞 NEXT 2020/5/18 08:00
ご参考URL=https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202005/0013351008.shtml

       美しき下町の職人を撮り続ける女性 写真集出版へ製作費募る

 神戸市長田区で鉄工所の職人たちを撮り続ける写真家長谷川佳江さん(55)=同市垂水区=が、写真集「美しき下町工場のサムライたち」出版のため、クラウドファンディング(CF)を始めた。300冊の発行を目指しており、長谷川さんは「暗いニュースが多い時だからこそ、生涯現役で頑張る職人の姿を見てほしい」と支援を呼びかける。(喜田美咲)
     ◇
 長谷川さんが、本格的に写真を始めたのは5年前。ケアマネジャーの仕事帰り、塩屋漁港で夕日を浴びる釣り人の姿に心を動かされ、カメラを手にした。プロに師事して表現力を磨き、2017年から毎年、個展を開催。コンテストでも入選を重ねた。

 レンズを向けたのは、生まれ育った下町の工場で黙々と働く人たち。汗と油のしみこんだ、年季の入った作業着。音を立てて飛び散る、溶接の火花。鈍く光る機械工具に向き合う、熟練の技と真剣な表情-。

 「最初は門前払い。何度も通い、やっと撮らせてもらえるようになった」と長谷川さん。モノクロで切り取った職人たちを「サムライ」と呼ぶようになった。

 だが、新型コロナウイルスの感染拡大で撮影活動は中断。自身を見つめ直す時間の中から「写真で元気を届けたい」という思いが生まれ、初めての紙の写真集を製作しようと決意した。

 オフセット印刷のA4判50ページ程度で、今年8月の完成を予定している。CFで募るのは製作費の42万1600円。1口千~1万円で、プリントや写真集などの特典がある。期間は7月31日まで。目標額に達しなくても実施する。

 長谷川さんは「昭和の時代から自分の腕一つで生き抜いてきた人たちの姿は多くの人の勇気になるはず。新型コロナが収束したら、全国の工場がある町で個展を開きたい」と力を込める。

 長谷川さんのサイトでCFについて案内している。 
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日経 News Mail  2020年5月17日 2:00
参考URL=https://r.nikkei.com/article/DGXMZO5906666013052020MM8000?unlock=1&s=4

     忍び寄る世界デフレ 慢性化回避、時間との戦い  チャートは語る

新型コロナウイルスによる経済活動の停滞が、世界に物価の下落をもたらしている。日本では緊急事態宣言が39県で解除され、各国でも人の往来や生産が戻りつつあるが、いざ経済活動を再開してみると消費が鈍い。解雇や賃下げによる個人の収入減が購買余力の低下につながったほか、感染への恐れが消費を萎縮させている。世界デフレの回避に向けた政策が不可欠だ。

   忍 び 寄 る 世 界 デ フ レ(図表①~③:上記URLご参照) 
 ① 2020年の物価見通しが大幅に低下
 ② 新型コロナで消費者心理が冷え込み
 ③ 雇用環境の悪化が追い打ち


「客足は増えてきているけれど通常の半分くらい」。中国南部、広東省広州市の老舗「広百百貨店」。家電フロアを15日に訪ねると、エアコン売り場の店員は浮かぬ顔だった。2~3月も営業を続け、夏に向けた商戦の盛り上がりに期待するが、明るさが見えてこない。

1~5日の労働節(メーデー)の連休では久々に旅行者があふれた。ただ、国内旅行客数の1億1500万人は前年同期の半分ちょっとでしかない。感染を避けて外出を控える動きがなお続いている。将来に不安を感じ「余計な出費を避けるため家にこもった」という人も少なくない。

家電や家具、カーテンなど幅広い消費につながるため注目される住宅販売(主要4都市)は足元で過去5年平均の7割ほどだ。労働節でも過去平均に届かなかった。生産に連動する発電用石炭の消費量(電力大手6社)がほぼ回復したのとは対照的だ。

   中国では生産は回復しても、消費の戻りは鈍い(図表は上記URLご参照)  

消費が伸びないのに製品の供給が増えれば、物価は下がる。中国企業の出荷価格は4月に前年比3%と4年ぶりの大幅低下となった。「サービス価格も低調で、物価が上がりにくい『ディスインフレ』の懸念が再燃している」(第一生命経済研究所の西浜徹主席エコノミスト)。

コロナ・ショックは、企業が製品やサービスを提供できなくなる「供給不足」と、消費が減る「需要不足」の両面がある。供給不足が勝ればインフレになりやすいが、中国が示唆するのは需要の減少が深刻なデフレのリスクだ。

国際通貨基金(IMF)は4月、各国の2020年の物価上昇率(前年比)の予想をいっせいに引き下げた。スペインやスイス、タイなどでは下落に転じる。失業率が20%を超えると予想される米国も0%台の見通しだ。実際、4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%の伸びにとどまった。3月に比べガソリンが21%、航空運賃が15%も下がった。

   2020年の物価見通しが大幅に低下(図表は上記URLご参照)  

市場の見通しはさらに厳しい。物価に連動する金利と固定金利を取引する「インフレ・スワップ」は取引参加者の物価予想を映している。SMBC日興証券の丸山義正氏の計算では、ユーロ圏では1%以下が定着し、米国では3年後も2%に戻らない。

   金融市場の取引は欧米の物価低迷を予測(図表は上記URLご参照)

デフレでは消費者が値下がりを予想して買い控える。企業が値下げを迫られ、賃金が下がる悪循環が起きやすい。長引けば、企業の破綻も増える。「企業の資金繰りや銀行のバランスシートまで影響が波及すると、さらにデフレ圧力が増す」(東京大学の青木浩介教授)ため、時間との闘いだ。

消費を回復させるには感染や雇用への不安を除くことがまず求められる。米国各州ではコロナの濃厚接触者を追跡調査する人員の採用が始まった。全米では10万人以上が必要とされ、米ジョンズ・ホプキンス大学などがネットで無料講座を提供している。

コロナ禍でも医療従事者やネット通販・宅配、在宅勤務関連のIT(情報技術)企業などは採用を増やしている。次世代への投資を加速するチャンスでもある。うまく人材教育をしながら雇用をシフトするなど、「世界デフレ」を新常態にしないための矢継ぎ早の対応が必要だ。 (佐伯遼、真鍋和也、広州=川上尚志)
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YAHOO JAPAN ニュース 5/16(土) 11:42配信
ご参考URL=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200516-00010001-wordleaf-ent

      猫ひろしコロナで打撃、めげない秘訣とは 後輩家族が感染も…

 コロナ禍で影響を受けている芸能人は多い。猫ひろしもその一人。ラジオ番組で共演している後輩芸人の家族がコロナに感染してしまったのだとか。それだけでなく芸人としての仕事が激減すると同時に、カンボジア代表として出場を目指していた東京オリンピックも延期と踏んだり蹴ったり。「大打撃です。お笑いライブをはじめ、マラソン大会のゲストや講演会もなし」と深刻な状況だが、目は輝いている。どうやってモチベーションを保っているのか、オンラインで話を聞いた。

  走るだけでなく後進の指導やサポートにも意欲
 「一緒にラジオ番組『猫ひろしの木場RUNラジオwithチェリー吉武』(レインボータウンFM)をやってる後輩のチェリー吉武の奥さん(お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子)がコロナにかかって、僕たちも2週間ほど番組を休んで様子をみたんです。幸い奥さんも元気になり、チェリーも感染しておらず、僕たちも大丈夫だったんでひと安心でした」

 ひとまず感染はなく胸をなでおろした猫だが、東京オリンピックの延期はショックだったようだ。
 「昨年12月に、メダルが取れればオリンピック確実といわれた東南アジアの大会に出場したんですが、他国の選手に負けてメダル圏外に終わりました。ただ、可能性がある限りは諦めたくないと、3月の東京マラソンで自己ベストを出してアピールしたいと思っていた矢先、コロナの影響でエリート選手のみ出場となって出れなかった。その他カンボジアでの大会も次々となくなり、オリンピックの選考基準もどうなるかわからない状況です」

 ただ練習だけはしておこうと、3密を避けられる場所でのランニングを続け、室内では筋トレを欠かさない。

 「次にオリンピックが開かれて、もしそのとき僕が出れなくても他のカンボジアの選手がマラソンに選ばれるのなら、全力でサポートしたい。若い選手たちから、練習メニューを作ってほしいという声があるんです。生涯現役で走り続けるつもりですが、最近は指導やサポートにも興味を持っています」

  リオ五輪は最高 ゴールしたらもう芸人、と踊ったら…  その流れが、3月から自身の公式チャンネルを始めたというYouTubeにも活かされている。

 「コロナで家にいると、小学生の娘に『お父さんは、何休みなの?』って聞かれて、こりゃまずいにゃーとYouTubeを始めたんですけど、芸を披露するよりラン(走り)についてやったほうがウケがいいんですよ。視聴者からも『猫さん、ランナーとして尊敬しています』とか言われ、もうお笑いやめようかと(笑)。それは冗談としても、去年、本田圭佑さんの『僕が1万円を払うのでサッカー教えさせてください』って企画が盛り上がっていたのを見て、僕も1万円分の猫ひろしグッズあげるからランのメニュー作らせてください、とやったんですよ。そうしたら一般のランナーの方ですが1名決まったんですよ」

 陸上競技などの経験もなく、テレビ番組がきっかけで30歳から始めたマラソンだが(現在は42歳)、いまではすっかり猫の人生に欠かせないものとなっている。

 「リオ五輪で完走したときは、最高でした。ゴール地点で音楽がかかってるんですけど、ゴールしたらもう芸人ですからコースに戻って曲に合わせて踊ってたんですよ。そうしたらカンボジアコールが起こって。カンボジアの人たちからも『小さなカンボジアを大きく広めてくれてありがとう』と言われて、少しは猫の恩返しができたかなって」

  普段通りに、できることをしっかりと続けよう
 いま大事にしていることは、そんな美しい思い出だけではなく、普段通りに、できることをしっかり続けるということ。

 「いまは一人で練習しているし、マスクをつけているから苦しいし、かったるいんですけど、そこでやめちゃうと1年後とか2年後、自分にがっかりしちゃうと思うんです。他の人にも勧めているんですけど、もし走れなかったら、朝はやく起きて小銭をもって散歩でもいいんです。途中でごはん食べてもいいから、午前中いっぱいぐらい歩く。それだけで筋力の衰えが違ってくるので、コロナが落ち着いた頃にすぐ練習が再開できます。無理しなくていいんで、最低限のことはしといたほうがいいと思います」

 最近では、シンガーソングライター・中村ピアノと「猫ピアノ」なるユニットを結成し、7月のリリースを目標に「猫ひろし公式マラソンソング」を制作中とか。「マラソンも世の中も盛り上げていけたら」と目を輝かせる。(取材・文:志和浩司)
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AERA dot. 2020/05/15 08:00  週刊朝日 2020年5月22日号
ご参考URL=https://dot.asahi.com/wa/2020051300048.html?page=2

      ジム・ロジャーズ「安倍首相は日本をダメにしているが、何も気にしていない」

※ ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

 「世界3大投資家」の一人とされるジム・ロジャーズ氏の週刊朝日誌連載「世界3大投資家 ジム・ロジャーズがズバリ予言 2020年、お金と世界はこう動く」。今回は、新型コロナウイルスが米中と世界を変える可能性について
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*  *  *
 世界は常に偏見にあふれている。新型コロナウイルスが世界中に拡大した今、一部の欧米人は、中国をはじめとするアジア人への偏見を強めている。一方、危機をともに乗り越えたら、人々はお互いに好感を持つようになる。それが人間というものだ。コロナ後の世界は、過去の歴史にない良好な関係を築く国も出てくるかもしれない。

 このウイルスは、世界を大きく変える可能性がある。

 11月には、米国で大統領選がある。トランプ米大統領は現時点では良い仕事をしていない。しかし、「まだ半年ある」ともいえる。失敗を挽回できれば、彼が当選するだろう。

 というのも、米国の大統領のほとんどは再選されるからだ。再選されるには、財政出動をして、税金を下げ、金利を下げればいい。票が必要なところに金を使える現職候補が有利なのだ。

 だが、今回ばかりはそうはいかない。米国の経済状況が急激に悪化し、金をいくら使っても、景気が上向かなければトランプの再選は危うい。

 中国も影響を受けた。習近平国家主席に対し、中国の人々が不満を公言しはじめた。これは、「閉ざされたクローゼットの中にいるつもりはない」という意思表示だ。病気で死んでいく人が、最後に本当のことを話すことがある。それと似ている。危機になると、人々はオープンになる。

 中国は、変化への対応が速い。それは、彼らが過去に大きな“ショック”を経験しているからだ。

 40年前の中国は、全員が同じ服を着て、同じテレビを見て、同じ自転車に乗っていた。それが、共産主義がうまくいかないとなったら、1992年に鄧小平が「白い猫でも黒い猫でもネズミを捕まえればいい猫」と言って、資本主義の導入を始めた。中国人の生活は激変した。いわゆる「改革開放」は中国人にとって大きなショックだったが、人々は受け入れた。中国の共産党一党支配が崩れると政治が不安定化するという人もいるが、中国人は受け入れることができる。共産党の弱体化は良いことだ。

 日本はどうか。日本には、優秀な官僚制度があると言われている。ところが、実際はそうではないことは、安倍政権の感染症対策を見ればわかっただろう。

 それでも、危機の時代になると人間は自ら変わろうとする。中国では、オンライン医療がブームをもたらした。今の状況であれば、誰でもオンライン医療を使ってみたくなる。危機は変化につながる。人々があらゆることに疑問を持つようになるからだ。

 日本人も今、安倍政権に疑問を持ち、新たな答えを求めている。もちろん、投資家は安倍首相を愛している。政府が株を買い続け、株価を上げているからだ。しかし、これは国のためには良いことではない。

 一部の人が安倍首相をとても好きなのは、彼がいつも一部の人のために何かをしているからだ。友人を「桜を見る会」に呼んでいることからもわかるだろう。

 トランプは、日本に在日米軍の駐留費(思いやり予算)の増額も求めている。だが、安倍首相は「NO」とは言えない。「桜を見たい」という友達も断れないのだから。彼は日本をダメにしているが、何も気にしていないのだ。

 小さい頃から満員電車に乗っていたから、当たり前になっている。誰かが「そんな生き方は必要ないですよ」と言っても、その人が笑われるだけだ。しかし、危機になれば「満員電車は正しいのか?」と思い直すようになる。日本も今、そういう時期に入っている。(取材/朝日新聞記者・守真弓 構成/本誌・西岡千史) 
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Forbes News キャリア・教育 2020/05/14 09:00
ご参考URL=https://forbesjapan.com/articles/detail/34405?utm_source=owned&utm_medium=referral&utm_campaign=mailmagazine_0516_2283

       転職すべきタイミングを示す 3つのフレーズ

 転職のきっかけはしばしば、自らを振り返ることだ。そして危機の時とは、いかに過酷な状況であろうとも、自らを振り返るチャンスになる。もしかしたら、しばらく前から転職を考えていた人もいるかもしれない。あるいは、レイオフや一時帰休を踏まえて、転職を思い立ったという人もいるだろう。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、米国では2020年3月の失職者数が、2007年から2009年にかけて起きた暗黒の世界金融危機以来、最大となった。先が見通せない今の時代、自分にとっての正しいキャリアパスおよび会社とは何か、自分を差別化できるスキルセットは何で、それを最大限に活かして現在ならびに今後の企業ニーズにうまく応えていくにはどうすればいいのかを、明確に把握したいとあなたは考えているだろう。そして、適切な求職活動を行い、企業から求められ、見つけてもらえるようにしなくてはならない。

 自らの今後について考え、内省する日々を過ごすなかで、以下に紹介する3つのフレーズが何度も頭に浮かんだのなら、今こそ、転職する絶好のタイミングかもしれない。

  仕事がつまらない

 仕事をしていて退屈だと感じるのは、一時的なことかもしれない。あるいは、職業や勤務先の業界を変えない限り、解消されないこともある。経営コンサルティング会社コーン・フェリー(Korn Ferry)が約5000人を対象にして実施した調査によると、「仕事が退屈」は、転職を決める理由の上位に挙げられている。

 仕事を退屈に感じる理由をいくつか挙げよう。

・自分が最も得意とするスキルをあまり活用できていない。
・環境を変える必要がある。
・仕事に意味を見出せずにいる。
・以前ほど知的な刺激が得られなくなった。
・価値観が変わり、仕事と一致しなくなった。

 退屈だという感情は、それが変化へのきっかけとなるのであれば、かならずしも悪いことではない。しかし、退屈だと思い続けている状態では、孤立感を覚え、仕事に身が入らず、能力を十分に活用できていないと感じる可能性があり、場合によってはストレスになる。

  給与にはとても満足しているけれど……

・それよりも、充実感を得られる仕事がしたい。
・以前からずっとやりたいと思っていることがある。
・セーフティネットや備えがあるので、給与の額はさほど重要ではない。
・個人の生きがいという意味で、仕事からもっと多くを得たい。

 給与額の高さは、職場での幸福感がずっと続くことを意味しない。高給だから満足すべきだと思わせるような雰囲気があるのだとすれば、職場としては有害で好ましくないという証拠だ。

 たしかに、しかるべき給与を得るのが大切であることに、私は誰よりも先に同意したい。できるだけ高額な報酬を得るためのコツ3つを紹介した記事を書いたこともある。しかし、給与の額よりも、内在的な動機に突き動かされる方が、キャリアアップする上では健全だ。

 給与以外にも、お金とは関係のない検討項目はたくさんある。価値観と目標を明らかにすれば、しかるべき交渉材料が選びやすくなるし、条件を提示する際に自信を持てる。

  (以下の理由)さえなければ、転職するのだが……

・いまの仕事は安定を与えてくれる。
・いまの仕事に、時間と労力を長年注ぎ込んできた。
・時間とエネルギーがないので、自分を新たに売り込むリブランディング法を探せない。

 充実感を得られない仕事に就いている人は少なくない。調査会社ギャラップ(Gallup)と、ルミナ財団(Lumina Foundation)、オミダイア・ネットワーク(Omidyar Network)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)が、米国の労働者6600人を対象に共同実施した調査「The Great Jobs Study」によると、自分は良い仕事に就いていると答えた労働者は半数に満たない。

・良くも悪くもない仕事である:44%
・良い仕事である:40%
・悪い仕事である:16%

 仕事について抱く感情の裏側には、何らかの理屈があるのだろう。ただしそうした考えは、理屈というよりは実際には感情から生まれていることを、心の奥底ではわかっているはずだ。その感情は、実際に存在している。自分を大切にして本心を見出し、それに従って進んでいくことを、誰も否定はできない。

 経済的情勢は未曽有のものだが、夢を諦める必要はない。また、恐怖を理由に、新たな挑戦をやめる必要はない。夢を殺すものは、自分の能力というよりは、恐怖なのだ。
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NHKラジオ「明日への言葉」2020年5月13日 4:06(2020年3月4日水曜日再放送)
ご参考=https://asuhenokotoba.blogspot.com/2020/03/blog-post_4.html

     佐々木勝年(NPO理事長)・「もったいない精神で建築を変える」

 佐々木さんは1944年千葉県生まれ、法政大学大学院で経済学を学び会社勤務の後1980年にマーケティングや地域開発、事業戦略を手がける会社を設立しました。
 20年後の2000年に大学教授や一級建築士らと特定非営利活動法人NPO持続建築を立ち上げ、今日まで活動を続けています。
  自然環境と社会環境がバランスよく調和し快適な生活が持続出来るような建築を基本理念に様々な事業を展開しています。
  住宅やビルの建築では30年から50年で建て替えるスクラップ&ビルド方式ではなく、もったいない精神で出来るだけ長持ちする方式を推奨しています。

  「中小建物の100年建築物語」というセミナーを昨年11月に開催しました。まだ使える建物を改修して使って行こうという事なんです。
  木造建築は大体30年で寿命が来ているのではないか、コンクリートの建物だと大体60年ぐらいで寿命が来ると考えているわけです。こういう建築物に対してもう一度再検討すべきではないかと考えました。もったいない精神をベースにして発想の転換を図っていかなくてはいけない。
  中古ビルの建物を改修して診断して一生懸命メンテをやってできるだけ長く伸ばして、建物の改修をして建物の価値を高めて行くという方法がありうると考えたんです。
 4事例あったんですが、その中の一つ、健康マンションの事例。 小さな事業所ビルです。レイアウトの変更、従来事務所と屋上バルコニースペースがあったんですが、その中に一部張り出すようにバッファー空間、使用領域が曖昧なスぺースを作って、レイアウトの変更をしました。
  使い続ける100年改修 
電気配線、配管が露出する様な形にして何が問題かが判る様にする。
杉の木材を床材として使いました。 壁と天井は漆喰塗装。

  35歳で会社を立ち上げました。
  事業領域は①事業の開発、建物の開発、②農業の分野での農業の経営関係③マーケティングとか事業計画を作ってゆく。リゾート開発とか進めてゆくうちに、環境の問題が大きく立ちはだかってきました。 環境を守り環境を作ってゆく、環境創業というよな立場で考えてゆくべきではないかと思いました。 開発との両立も十分ありうるのではないかと思いました。
  農業でも同じような環境の問題(農薬とか)が解決すべき問題としてあるように思いました。
  2000年にNPOを作ったときには、秋田県の大潟村に新しい環境の新村を作り上げようという構想を村の方から委託されました。
 その時に東大の名誉教授の高橋先生が環境持続という形と建築、構造物というものを一致させて、自然環境と人工的な環境、社会環境とバランスよく調和して持続的に快適な生活が営むような建築、環境持続建築ということを目的に発足することができました。

  自然再生エネルギーを利用して最終的にはZEHの開発を行いました。 (ZEH ゼッチ とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。 住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅)
  病院のエネルギー消費分析、21世紀はどういう住まい方とか、などのセミナー事業など多様なことをやっています。

  我々の大きな特徴とするものが二つあって
① セミナー事業
② ワークショップ 子どもたちと遊ぶ住環境教育

① セミナー事業 
  地域を支える拠点と施設環境作り、幼稚園や保育施設、高齢者施設、学校、病院とか診療所こういったものが地域には不可欠なもので地域の特性を踏まえて作り出さなければいけない建物に入っていくんじゃないかと思います。 高齢者施設、施設というものから住まいという考え方に替える方がいいという考え方があります。
  最初にその考え方を提案したのが京都大学の外山先生でした。(ユニットケア) 個室が一つの家になって生活している。

② ワークショップ 子どもたちと遊ぶ住環境教育
  熱というものを中心に置きながら、冬に暖かい住宅、夏に涼しい住宅、ダンボールを使いながらいろんな工夫をして作ってみる。 暖かい家を維持するのにはどうしたらいいのか、涼しい家を作るのにはどうしたらいいのか、みんなと一緒に子どもたちと考えて行くというものです。それぞれ温度湿度を計測する。
  子どもたちはそれなりに考えてやっていきます。どうしてて涼しいのかが判ってくるわけです。
  病院は非常にエネルギーを消費します。 空調もしっかりかけるので、例えば1平米当たりどの程度エネルギーを消費しているのか算出します。 1平米当たりエネルギーをどのぐらい下げてゆくのか、目標ができてゆきます。ある私立病院では2006年に比較して下げて来ています。 CTとか瞬間的に大量にエネルギーを使う装置もいろいろ増えてきているので、増加するという現状もあります。

  圧倒的に多いのは古くなった4,5階程度の中小のビル群です、あとは住宅です。それが街の表情や形を示してきている。 新しい顔を少し変えて作ってゆくという事が重要なことだと思います。
「中小建物の100年建築物語」というセミナーを昨年11月に開催しましたが、ビルのオーナーが参加していただきました。 改修も視野に入れなければいけないと思っています。
  建築廃棄物が廃棄物の中で一番多いので、どのように減らしていったらいいのか、あらかじめ作ったり改修したりするときに考える必要があると思います。
  資源循環型の社会のシステムというものを考えていかなければいけないんじゃないかと思います。
  来年も「中小建物の100年建築物語」というセミナーを具体例を示しながら行いたいと思っています。 今までの成果の報告もしていきます。
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BizHint 編集部  2020年5月11日(月)掲載
ご参考URL=https://bizhint.jp/report/412745?trcd=mm_8770383_im1&utm_campaign=website&utm_source=bizhint.jp&utm_medium=email

      新型コロナウィルス対策でリモートワーク、
           会議を止めた結果…三ッ輪HDの働き方改革
      三ッ輪ホールディングス 代表取締役社長 尾日向 竹信さん × 鹿内 学さん


 新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け、リモートワークを導入する企業が増加するなど、働き方が大きく見直されています。関東地方を基盤にLPガスや電気などの家庭用エネルギーを販売する三ッ輪ホールディングスでは、従来の会議の一部を廃止しSlackを活用した「非同期型会議」をスタートさせました。

 代表取締役社長の尾日向竹信さんと人事データの専門家、鹿内学さんが、ワークスタイルの多様性について話しました。

 三ッ輪ホールディングス株式会社代表取締役社長 尾日向 竹信さんは、シンクタンクを経て、2015年に三ッ輪産業株式会社の代表取締役社長に就任。ガスの供給だけでなく、リフォームや宅配水、電気の供給事業を行い、電気料金の支払いにビットコインを導入するなどさまざまな取り組みを行う。

  新型コロナ対策で「非同期型会議」を実施

鹿内学さん(以下、鹿内): 昨今の新型コロナウィルス対策についてお聞きしたいと思います。国の緊急事態宣言を受け、リモートワークも導入する企業も増加しました。御社でも一部の業務ではすでにリモートを導入されていますよね。

尾日向竹信さん(以下、尾日向): 各営業所のスタッフは事務所に一時に複数の人が立ち寄る機会を当番制により絞るなどしながら勤務していますが、本社ではリモートワークを導入しています。それにともなって一部の会議もオンラインでやっていますが、最近「非同期型会議」というものをはじめました。

鹿内: それはどのような会議ですか?

尾日向: 各自がリモートで仕事するようになってから、「会議は必ずしも同じ時間帯に全員が揃わなくてもできるのでは?」と思ったんです。

「非同期型会議」では、会議の内容を「報告」「協議」「承認」の3カテゴリーに分類します。報告や起案事項がある人は、当日10時までに起案事項をSlackに上げます。その後、参加者は当日中にSlack上で協議し、承認のためのコメントをするという流れです。

鹿内: 確かに全員のスケジュール調整に時間を割くよりも、その方が効率的かもしれないですね。

尾日向: 実際うまく回っています。新型コロナの感染拡大が収束しても、非同期型会議のうちいくつかは残すかもしれません。より効果的な運用スキルもこれから作っていく必要があるなと思います。

「非同期型会議」もSlackというツールがあったから生まれたものです。Slackを導入してみて、つくづく「デジタルリテラシーは奥深いな」と思いました。日々進化するITツールの速度に果たして人がついていけるのか、効果的に使いこなせるのか。結局考えるのは人ですからね。

テクノロジーの進化には怖さと面白さがあります。今では中学校でもテクノロジーの授業があるそうです。ですが、テクノロジーを学ぶことよりも「テクノロジーにどう適応してくか」を習得することが大事ではないでしょうか。

鹿内: ITツールは業務的にも負担を減らせるし、新しい文化も生まれる。まさに、ソシオマテリアリティ。でもツールにひっぱられるのではなく、会社にとって適した使い方を見つける必要はありますね。

「非同期型会議」も新しい文化のひとつ。定着するまでには社内にもさまざまな受け止め方があると思います。組織にうまく浸透させるポイントは? 

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YAHOO JAPAN ニュース 5/11(月) 9:05
ご参考URL=https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20200511-00177925/

       ねじれの発端は「えこひいき」 検察官の定年延長、
           いま急いで決める必要はある?   前田恒彦 | 元特捜部主任検事


 検察官の定年延長問題が再燃している。国民が不要不急の用件を控えるように求められる中、国会では検察官を含めた国家公務員の定年を65歳に引き上げる法案が審議され、可決されようとしているからだ。

  もともとは「生涯現役社会」実現のため
 そもそも、国家公務員の定年を延長するのは、意欲さえあれば高齢者でも働けるという「生涯現役社会」の実現に向けた国の政策の一環だ。

 年金の支給年齢が段階的に引き上げられることから、定年から年金支給までの空白期間を埋めるため、2013年施行の改正高年齢者雇用安定法でも、民間企業に再雇用や定年の引き上げが求められている。

 年金支給が65歳からとなる2025年までには、定年も65歳になることが望ましい。

 そこで、国が先陣を切り、国家公務員の定年を段階的に引き上げることで、民間企業にもその輪を広げていこうとしているわけだ。

 その方針自体は理解できる。地裁や高裁の裁判官の定年が65歳であるのに、検察庁法が検事総長の定年を65歳とするのみで、ほかの検察官を63歳としていることにも、かねてから異論があった。

 定年が65歳に延長されたからといって、そのこと自体で個々の検察官が政権の言いなりになるというわけでもない。

  単純な定年延長の話ではない
 ただ、公務員は年次が上がれば基本給が増える。とりわけ検察官は、国家公務員の中でも高給取りだ。意に反する減給が禁じられるなど、裁判官並みの身分保障もある。

 検察組織の中で最も高給取りが集まっているのは最高検だが、現実には仕事らしい仕事などしていない。検察を引っ張っているのは現場の第一線で働く若手や中堅の検察官、検察事務官であり、むしろそこにこそ手厚さが求められる。

 60歳以上の給与を3割減らして従前の7割分としたり、退職金を見直すなどの方法で総人件費を抑制するにせよ、個々の検察官の能力の高低を問わない定年延長など、ムダに高給取りを増やすだけだ。

 併せて能力給やリストラの制度も採用すべきだし、人手が必要なら、まずは就職難が予想される若手の採用を最優先にすべきではないか。

 一般の国家公務員と異なる検事の強みは、たとえ辞めても弁護士になり、それこそ定年なしで働いていけるという点だ。

 しかも、改正法案は単に定年を63歳から65歳に引き上げるだけではない。次長検事や高検検事長、地検検事正といった幹部ポストに63歳の「役職定年制」を設ける一方で、法務大臣が公務の運営に著しい支障が生ずると認めれば、その職を続けられるという特例まで設けている。

 もし幹部が大臣やその背後の政権の顔色をうかがうようになれば、関係者らに対する捜査や裁判に手心が加えられるのではないかと懸念されているわけだ。

  いま、急いで決める必要がある?
 ここまで大きな制度改革を行う以上は、国会でも相当長時間にわたって腰を据えた議論を重ねる必要がある。

 しかし、今はコロナショックで経営難に陥り、明日にも倒産するかもしれない危機的状況の事業者がおり、失業者や自殺者の増加も見込まれるという緊急時だ。

 コロナショックの影響で例年4月の検察官の定期人事異動が凍結されるなど、検察ですらも異例の事態に至っている。

 少なくともこうした時期に、あえて国会で議論のための時間と人を割かなければならないほど、優先順位の高い話でないことだけは確かだ。

 まずはコロナショックのための立法措置を急ぎ、落ち着いてから議論を進めても決して遅くはない。

  ねじれの発端は「えこひいき」
 ただ、ここまで事態にねじれが生じたのは、やはりこの法案の提出に先立つ2020年1月に、黒川弘務・東京高検検事長の定年延長が強引に進められたからだ。

 政権による究極の「えこひいき」にほかならず、検察人事さえも法規範をねじ曲げて意のままにできるという姿勢のあらわれにほかならない。

 労組を支持母体とする野党も、単に検察官を含めた国家公務員の定年延長だけの話であれば、賛成に回ったはずだ。

 もちろん、今回の改正法が成立したからといって、黒川氏が検事総長にならない限り、その定年が自動的に65歳まで延びるわけではない。施行予定日は2022年4月1日であり、黒川氏はその年の2月8日に65歳になるからだ。

 しかも、2020年2月8日に63歳になった黒川氏の6か月間の定年延長は、国家公務員法の特別な規定によるものだ。最大で3年まで可能だが、延長を繰り返す必要があり、そのたびに理由や必要性が吟味される。

 だからこそ、いっそのこと黒川氏を次の検事総長に据えるほうが手っ取り早く、それこそが政権の意図ではないかと見られているわけだ。

 本来であれば黒川氏の件と検察庁法の改正とは直接の関係などなかったはずだが、黒川氏の定年延長をめぐる違法状態を、あとから作る法律で正当化しようとしているのではないかといった色に染まり、「いわくつき」の法案になってしまっている。

  黒川氏が身を退くべきでは
 そもそも、検察庁法が規定している定年を、しかも個別の検察官の定年を、閣議決定で延長するなどといった馬鹿げた話はない。

 しかも、検察官には国家公務員法の定年延長規定は適用されないという過去の政府答弁との矛盾を指摘されるや、解釈を変えた、口頭決裁を経たなどと、ご都合主義も甚だしい。巻き込まれた人事院が気の毒だ。

 そればかりか、是が非でも黒川氏の定年を延長するとか、次の検事総長に据えなければならない理由も必要性もない。2月に定年が延長されて3か月経ったが、黒川氏が彼でなければできないことを何かやっただろうか。

 重要なのは、黒川氏の定年延長問題が、今後、さらに法的な紛争の火種になりかねないということだ。

 例えば、高検が最高裁に上告する際の書面は検事長名になっている。上告審で弁護側から「黒川氏は2020年2月に定年退職した『元検事長』であり、『検事長』ではないから、上告を行う法的権限などない。上告は不適法で無効だ」などと主張されるかもしれない。

 また、同様の理屈により、黒川氏に対する給与支払いの差し止めや、既払い分の返還請求訴訟が提起されるかもしれない。

 黒川氏が定年延長を打診された際に固辞しておけば、こんな騒動にはならなかった。前例のない異常な人事であり、検察内外で紛糾することなど目に見えていたからだ。

 最高検が明らかにしている『検察の理念』には、「自己の名誉や評価を目的として行動することを潔しとせず、時としてこれが傷つくことをもおそれない胆力が必要である」という一文がある。地位や権力に恋々とする醜さはもたないという検察官なりの矜持だ。

 次の検事総長に目されているにせよ、ケチが付いた人事になることは明らかだから、黒川氏が一刻も早く職を辞し、事態の正常化を図るべきではないか。もし「退くも地獄」ということであれば、悲劇というほかない。(了

前田恒彦氏:元特捜部主任検事 1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。きき酒師、日本酒品質鑑定士でもある。
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 ご参考URL=https://hojyokin-portal.jp/ を活用してみませんか!! ・・・ということを考える新型コロナ対策の自宅待機チャンスを活用する時節のようです。

 例えば「補助金ポータル」が眼につきました。補助金や助成金など充てにしなくとも、食うに困らぬ当座の生活費位は何とかなるさ・・・と言える人でも、いざこの度のような予想外の全世界を揺さぶるような危機が発生すると、ピンチをチャンスにする意気込みがないと、家族まで路頭に惑わせる人生落伍の悲哀を味わいます。

 幸いにして現代はインターネット活用の万能時代です。パソコンを駆使できれば、次々に新たな情報を自ら探求できるし、テレビ、ラジオ、新聞、興味ある課題解決の書籍など、自宅周辺で頭を働かせば、いくらでも毎日の時間を有効活用できそうです。

 要は、平素の心のもち方次第で、自分の人生チャレンジ能力をどう生かせるか試せる機会だと考えれば、標記の「補助金ポータル」なども何かは役立つかもしれません。『生涯現役人生』を目標にする以上は、安易に補助・助成に頼るべからず・・・と、これまで必要な人には、ご遠慮なく利用すれば如何ですかと勧めて、自分自身はいよいよ最後の手段に際して利用するべきとの考えは変わりありませんが・・・。
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ℤakzak by 夕刊フジ 2020.5.9
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/eco/news/200509/ecn2005090002-n1.html

  【定年後・自走人生のススメ】
     定年後に「フリーランス」という選択肢 雇用契約に縛られない自由度の高い働き方
 

 Zakzak by 夕刊フジ欄前回は、日本の労働市場に押し寄せている「変化の波」を取り上げた。

 その“波”とは、(1)人手不足(2)生涯現役(70歳定年)(3)働き方の多様化・柔軟化(4)健康経営(5)AI・ソサエティー5・0(6)就業形態の多様化(7)JOB型労働市場への転換(8)雇用の流動化-の8つである。(定年後研究所・ニッセイ基礎研究所共同研究『未来の労働市場変化と適応方策に関する調査研究』2020年4月より)

 これらのうち、「就業形態の多様化」は、雇用契約に縛られない自由度の高い働き方を実践する人が、最近増えてきているという。従来ある「フリーランスや個人事業主」に加え、都合のいい時間に単発の仕事を請け負う、さらに自由度の高い就業形態も登場してきた。いわゆる「ギグワーカー」と呼ばれる人たちである。最近、街中で見かける「ウーバーイーツ」の食事配達員が、その代表例だ。

 いま、労働市場では「中高年層の雇用の流動化」が進んでいるようだ。18年の転職者数は、329万人(対前年5・8%増)で、8年連続の増加という。年代別にみると、34歳までの若年層の転職者数が141万人(対前年3・7%増)であるのに対して、45歳以上の中高年層は124万人(対前年15・9%増)である。中高年層の増加の度合いが大きい。(総務省「2018年労働力調査年報」より)

 定年後を視野に入れた、早期のキャリアチェンジ志向が強くなりつつあることも影響しているのではないだろうか。その、新しいキャリアや就業形態の選択肢のひとつとして「フリーランスや個人事業主」がある。

 経済産業省の「労働市場の構造変化の現状と課題について」(19年4月)に、「会社員よりも、フリーランスや個人事業主の方が、満足度が高い」という調査結果が紹介されている。とくに「達成感/充実感」や「スキル/知識/経験の向上」という項目の満足度が、大きい=図参照。

  さらに、この経産省の資料によると、5割を超える企業が、フリーランスや個人事業主を、「すでに活用している」か「今後の活用を検討している」という。そして、「フリーランスや個人事業主」の年齢構成では、40歳以上のミドル・シニアが66%を占めており、そのうちの6割が50歳以上なのだ。

 中高年にとって、この「フリーランスや個人事業主」は、予想以上に“馴染む”働き方や生き方の選択肢のようだ。「雇用」という縛られる会社人生よりも、自己責任ではあるが自由度の高い「自走人生」の方が、満足した人生を送ることができるという側面を見た。

■ 得丸英司(とくまる・えいじ) 「一般社団法人定年後研究所」所長:(株)星和ビジネスリンク 取締役専務執行役員。1957年生まれ。日本生命保険で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。
◇ 【定年後研究所】 日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指す中高年会社員を応援。中高年会社員向け学習システム『キャリア羅針盤』を開発中。ポータルサイト『定年3‣0」(https://www.teinengo-lab.or.jp

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 いつもメールマガジンをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
※新型コロナ対応に関しては、日々進捗や情報更新があるため、通常よりメルマガの配信頻度を増やして対応しております。何卒ご了承ください。

 新型コロナ対応に関しては、シーズなどの要望活動もあって、4月7日に発表された、政府の「緊急経済対策」では、事業者向け支援策の柱となる「持続化給付金」NPO法人等も対象となる施策も多く盛り込まれています。この場をお借りして、ご尽力いただいた国会議員や各省庁の方々に心より御礼申し上げます。

 さらに朗報です。当初NPO法人等が対象外とされていた東京都の「感染拡大防止協力金」ですが、5/7付で、NPO法人等も支給対象に追加されました!ご尽力いただいた都議会議員や都庁の方々に深く御礼申し上げます。
休業要請対象となった店舗や施設を運営するNPO法人で、少なくても「4/16~5/6」の期間、実際に休業等を行った法人に50万円(2店舗以上は100万円)が支給されます。該当する団体さんは、ぜひご活用ください。
●【東京都】「東京都 感染拡大防止協力金」
https://www.tokyo-kyugyo.com/
また、前号に続き、新型コロナ対応支援活動に関する新規の「民間助成金」をご紹介します。公募期間が短いものもありますが、対象となる団体さんは、ぜひご活用ください。
シーズでは、新型コロナウイルス感染症の状況等も踏まえながら、臨機応変に事態に対応し政策提言・普及活動を展開してまいります。引き続き、ご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】新型コロナウイルス感染症 対応支援情報(0507更新)
【2】新型コロナ対応 支援活動向け民間助成金情報(全国対象)
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【1】新型コロナウイルス感染症 対応支援情報(0507更新)
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●【経済産業省】「持続化給付金」
NPO法人の場合は寄付金・助成金・補助金等を除いた「事業収入(事業収益)」の減少幅で対象有無(前年同月比で事業収入50%以上減少)や給付金額などを算定します。必要書類の確定申告書控えが無い場合は、「B-7 NPO法人特例」を適用することで「活動計算書」で代替可能です。
【持続化給付金 特設サイト】⇒ https://www.jizokuka-kyufu.jp/
●【内閣府】新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金
都道府県・市町村へ合計1兆円交付される臨時交付金について、詳細資料が掲載されました。交付金は直接、NPO法人等に支給されるものではありませんが、各自治体が地域の状況に応じて必要な事業へ充当でき、活用モデルとして例示されている「事例集」では、NPO法人等が活用できるような事業が多数掲載されています。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/rinjikoufukin/index.html
●【コロナから会社と従業員を守るプロジェクト】
「雇用調整助成金」をはじめ、新型コロナ対応やテレワーク導入、休業などについて、わかりやすく実務的なマニュアルやひな型、試算ツールなどが掲載されていて、無料で利用できます。
・新型コロナウイルス対応フローチャート
・休業マニュアル
・平均賃金計算ツール
・休業の周知(メール文面例)
・雇用調整助成金マニュアル
・雇用調整助成金シミュレーション
・必要書式セット
・テレワーク勤務規程
https://coronaroumu.hrbase.jp/
●【文化庁】新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について
-チケットを払い戻さず「寄附」することにより,税優遇を受けられる制度-
中止・延期等になった文化芸術・スポーツの公演・イベント等について、チケットの払い戻しを辞退した人が、認定NPO法人等と同様の「寄付金控除(税額控除・所得控除)」を受けられる「チケット寄付税制」が創設されました。対象となるイベント等の申請がスタートしました。NPO法人等が主催のものも対象となっています。
※チケット寄付税制は、認定NPO法人等の寄付金控除枠(適用上限額等)とは【別枠】で利用できます。
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/covid19_info/donate.html
既存の情報や民間助成金等も含む詳細はNPOWEBの下記ページまで
【新型コロナ対応】NPO法人向け支援情報等まとめ
http://www.npoweb.jp/?p=17155
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【2】新型コロナ対応 支援活動向け民間助成金情報(全国対象)
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●Yahoo!基金
新型コロナウイルス感染症『医療崩壊』防止活動支援プログラム
https://kikin.yahoo.co.jp/support/covid.html
※公募中、第1回締切5/15、以降6/30まで隔週で締切・決定予定
●公益財団法人稲盛財団
新型コロナウイルス影響下における文化芸術活動への支援を行います
https://www.inamori-f.or.jp/2020/04/28_forarts
※公募中、5/17締切
●一般財団法人村上財団
3億円のマッチング寄付マッチング寄付と対象プロジェクトの募集について
https://murakamizaidan.jp/
※公募中
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 ☆Twitter『@NPOWEB』を今すぐフォロー!
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[ 発行 ] 認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会
TEL:03-5439-4021 メールアドレス:npoweb@abelia.ocn.ne.jp
URL:http://www.npoweb.jp
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
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いつも大変お世話になっております。
株式会社ジェイックの梶田です。

新型コロナウイルスの脅威が収まる気配が一向に見えません…。

これだけ高度に発達した現代社会で、ひとつのウイルスによって
ここまで混乱と危機の螺旋に陥るとは…

3ヶ月前にどれだけの人が予測したでしょうか…。

先行きの見通しがきかず、様々な制約がある中で、
多くの企業様が事業活動を懸命に行っておられることと思います。

私どもジェイックでも例外ではありません。
今ある資源を有効活用し、この機会にシナジーを生みだせるよう、
社員一丸となって邁進してまいります。

そんな中で、希望をもてるお話をひとつご紹介します。

私は、出身が岐阜県の多治見市という所です。
濃尾平野の盆地で、夏は暑く、冬は寒い土地ですが、

車で少し行くと、旧中山道の宿場町なども残っていて、
なかなかに風情のある街です。

昔、父がよく、日帰りで温泉に連れていってくれました。
ただし、飛騨高山や下呂ではありません。

おとなり長野県との県境にある「昼神温泉」という温泉郷です。
なんでも旧国鉄のボーリング調査で偶然発見された天然温泉で、
比較的、歴史の新しい温泉街なんだそうです。

名古屋市内からでも車で2時間ほどで行けますので、
1980年代には自動車製造関係の団体客など中京圏のお客さんで
ずいぶん賑わい、温泉宿もたくさん出来ていました。

1990年代、バブル崩壊以降は客足もすこしずつ減り、
2005年の愛知万博を境に、一気に宿泊客は減少、その後は、
旅館同士で値引き合戦など、負のスパイラルに陥ったそうです。

この「昼神温泉」は長野県下伊那郡の阿智村という場所にあり、
同じ地区にはスキー場もあって、冬場はスキー客と温泉客とで、
にぎわっていたのですが…

スキーブームも1990年頭をピークにその後10年で半減…、
という極めて厳しい状態だったそうです。

時代の変化にともなう娯楽の多様化や景気変動に上手く対応できず、
“観光立村”を掲げていた阿智村から観光客は遠のいていきました。

そんな時「昼神温泉」のある旅館の企画担当者が立ち上がります。

“このままでは昼神温泉は衰退する、
 子供たちの世代に阿智村を渡せないかもしれない”

実は阿智村には、温泉やスキー場以外にも重要な資源がありました。

もともと、四方を南信州の高い山々で囲まれた阿智村は、
夜空に星が良く見える土地でした。

温泉宿がたくさんある昼神地区からは見えづらくなっていたのです。

一方で、人工の明かりがないオフシーズンのスキー場山頂の夜空は、
普段とは、まったく違った景色が天空に広がるそうです。

実は阿智村は、2006年には環境省により、

“日本一星空の観測に適した場所”と認定されていたのです。

そこから「スタービレッジ阿智村」構想が現実になっていきます。

既存の資源である「温泉」「山頂(スキー場)」そして「星空」。

温泉宿とスキー場、そして旅行会社が力を合わせて、
この3つの既存資源を掛け合わせることにより、まったく新しい
観光資源が出来あがりました。

“天空の楽園-日本一の星空ツアー”

阿智村の夜空には、息を呑むような一面の星の世界が広がり、
訪れた人の多くが、その体験を口伝えで広めておられるようです。

阿智村は、今や、多くの観光客にモノやサービスを提供するよりも、
その時、その場所でしか味わえない、

“感動体験”を生み出し、それを提供することに成功しました。

いかがでしょうか。

今、我々が置かれている状況は、かつての阿智村が陥った条件とは
もちろん同じではありません。

しかし、
いま、自社を変化させて行かねばならない、という動機は同様であり、
我々もまた、その内なる変革を試されているのではないでしょうか。

阿智村は、そんな時、自分たちの内なる資源を見つめ直し、
そこから様々なシナジーを生み出しイノベーションを実現したのです。

学ぶべきことはたくさんあるように思います。

「マネジメントとは資源の再発見である」
求められているのが、スピードと変化であるならば、まずは、
これまで培ってきた自社の資源や強みをもう一度見つめ直すことが
必要かもしれません。

日本生涯現役推進協議会のご関係皆様は、いかが思われますか?

私は、昨年亡くなった父親の供養のためにも、自粛が明ける時には、
父が昔連れて行ってくれた阿智村を訪れてみたいと思っています。

そして、私共ジェイックは、
この不測の時代でも、常にお客様に喜ばれる、そして自社の社員が、
前向きに仕事ができる組織であり続けるようチャレンジして参ります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社ジェイック
教育事業部ゼネラルマネージャー
梶田 貴俊

追伸
私共ジェイックでは、これまでご好評頂いていた無料のセミナーを
オンラインで配信しています。
時間も場所も選ばないオンラインセミナーを是非ご体感ください!
それぞれのURLよりお申込みください。
●「混迷の時代に成長を約束する、
  現有戦力で勝ち続けるための具体的手法」
  5月13日(水)13:30-15:00
  https://zoom.us/webinar/register/WN_rAJSGzSvRMO7XWs8XEPY_w
  5月20日(水)13:30-15:00
  https://zoom.us/webinar/register/WN_mz9mjkSjRvCWlSXwEwIy4w
●「経営者と同じ目線をもつ
  プロフェッショナル社員をつくるルール」
  5月19日(火)13:30-15:00
  https://zoom.us/webinar/register/WN_nXEfl0VwTSSYDiEqzpoz8A
  5月26日(火)13:30-15:00
  https://zoom.us/webinar/register/WN_i2CYzLomRO-lFZ4rgPE6nA
  6月3日(水)13:30-15:00
  https://zoom.us/webinar/register/WN_ECLt8am2QqyFQLaNs9pj-w
定員は100名となります。
もしお時間が許せば是非ご参加ください。
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■経営者メールマガジン【人を残す】■ 水曜日定期配信
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発 行:株式会社ジェイック
http://www.jaic-g.com
メール:e-kuse@jaic-g.com

執筆者:
1.「梶田貴俊」
(株式会社ジェイック西日本代表講師)
前職、通信機器ベンチャー商社勤務時代に、
リーマンショックを経験。代表取締役として、
事業再生計画を推進し同社のV字回復を実現した。
現在は講師として西日本の研修事業を牽引している

2.「知見寺直樹」
(株式会社ジェイック取締役HR戦略部部長)
大手コンサルティング会社を経て
2009年ジェイック常務取締役に就任。
総経理として上海支店立ち上げも経験し
現在は本社の人事機能を一手に担っている。

3.「外崎陽平」
(JAIC President’s Live企画統括)
J&J元社長の新将命氏や原田隆史氏の講演を主催。
これまでの来場者数は累計10,656名にのぼる。
現在は、経営者向けの新サービスである
JAIC President’s Live の立ち上げに力を注いでいる
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     NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ  活 動 で 
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陸奥新報 2020/5/6 水曜日
ご参考URL=http://www.mutusinpou.co.jp/news/2020/05/59795.html
       
        津軽出身ライトノベル作家、葛西伸哉さんが生涯現役の活動30年

 つがる市出身のライトノベル作家葛西伸哉さん(埼玉県在住)は今年、作家活動30年目に突入した。ファンタジーやコメディー、バイオレンスなど幅広いジャンルを手掛けてきたほか、昨年度まで専門学校で講師として若手育成にも尽力。はやり廃りの激しいライトノベル界を生き延びてきた葛西さんは「単に自分に務まる仕事を続けた結果だが、できれば生涯現役を目指したい」と意欲を見せた。

 葛西さんは弘前大学卒業後、地元で就職したが「勤め人人生になじめなくて、(自分の好きなことを)何かやろう」と初めて長編小説を書き上げ、1991年に「今のライトノベルにつながる雑誌を発行していた」(葛西さん)という富士見書房が主催する新人賞に作品を投稿。見事佳作に選ばれ、作家活動をスタートした。

 9年間は兼業作家として仕事の合間に作品を仕上げていたが「好きなこと、得意なことで生活したい」と2000年に上京し、専業作家になった。当時はライトノベルという言葉が広く浸透し始めた頃とされ、葛西さんは「上京後の数年は新たな出版レーベルの創刊ラッシュで、書き手が足りない状態だった。なので人づてに仕事の話がつながるケースが何度かあった。昔の人との縁は今も生き、助けられている」と振り返る。

 今まで執筆してきた作品は約30。風景や服装、生活描写、時代背景などにリアリティーを持たせるために「取材、情報収集を心掛けている」と語る葛西さん。

 つがる市と青森市を舞台にした「世界が終わる場所へ君をつれていく」を書く際には、地元に暮らす知人に風景写真を撮ってもらい、最新作の「封印魔竜が最強の仲間たちと数千年後の世界で無双するようですよ?」シリーズでは、主人公たちの拠点が北極の火山島のため、北極圏の気象や獲れる魚を調べるなど、細部にまでこだわる。

 2004~2020年3月には東京の専門学校の講師として、ライトノベル作家を目指す人たちに自身の手法や体験を伝えたほか、小説の流行や出版のブーム史についても講義。教え子がデビューを果たすこともあった。

 葛西さんは、長くライトノベル作家を続ける“こつ”について「あらゆることに興味を持って、インプットすることを常に意識している」と語り「今は昔と違い、地方でも資料調べや読者、出版社とのコンタクトは容易。ライトノベル作家を夢見る人には、あれこれ考える前に『とにかく書いて、世に出すこと』を一番にしてほしい」と、アドバイスをした。
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      新型コロナウイルス感染拡大に伴う継続対応について

 生涯現役社会づくりご精勤の皆様方には、ご健勝にて3月以降先月も引続き、コロナ蔓延への対応日々ご尽力のことと拝察いたします。

 その間こたびの新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々、ご遺族には深くお悔やみを申し上げるとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げる次第です。

 それに加えて、また全世界的に、医療・行政機関の方々など全身全霊、感染拡大防止に日々ご尽力されているご関係皆様にも深く感謝申し上げます。

 私たち生涯現役グループでは、引続き4日のコロナ感染症対策本部での期間明6日から今月末まで延長決定により、特に重点的対策必要な13都道府県対策の自粛継続に協力いたします。お問い合わせなどご不便をお掛けいたしますが、どうかご理解の程よろしくお願いいたします。

1. 緊急事態宣言当初より可能な限りの在宅勤務を実施しましたが、引続き80%以上念頭の在宅勤務を継続いたします。お問い合わせは、こちらの「お問い合わせフォーム」からお願いいたします。
2 外出交通手段利用には.時差通勤を実施し、3蜜(閉・接・集)の緩和に務めるご配慮を願います。
3 ご関係者同士や.お客様への訪問は、出来る限りWebミーティングを使用して、直接接触機会を減らす工夫をご高配願います。
4. 外出・訪問に際しては必ず皆様マスク着用義務付けを条件ご配慮願います。
5. 手洗い・うがいの遂行はもちろん、各フロアにアルコール除菌液を設置し、除菌の徹底をいたします。
6. 事務所等では出来る限り対人距離を確保し、握手無用、換気徹底にご配慮お願いします。  以上
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めるも by MGO まいじつ 2020/5/4 19:00
ご参考URL=https://news.merumo.ne.jp/article/genre/9691795

     『とくダネ!』打ち切り一転継続!?  今秋終了が覆った裏事情とは…  (C)まいじつ

 昨年10月発売の『週刊文春』により、今年秋での番組終了が報じられた『とくダネ!』(フジテレビ系)。しかし、さまざまな要因が重なったことで、一転して〝番組継続〟が決まったという。

 当時の「文春」によれば、「とくダネ!」は今年秋で放送終了。新番組のメインキャスターには、前月にフジテレビを退社しフリーとなった笠井信輔が就任予定だとされていた。フジ退社後の笠井が小倉と同じ事務所に所属したのも、こうした〝禅譲〟のためだったという。

 「ここ数年、自身の衰えを感じた小倉さんは〝生涯現役〟というモットーを捨て、花道を作って隠居に入る筋道を立てていたそうです。その〝後継者〟に指名されたのが笠井。フジ退社の際も、小倉さんが強く誘い入れたことで事務所入りが実現したそうです」(芸能記者)

 また、番組は笠井の退社と同じタイミングで大幅リニューアルをしており、ここにも小倉の意向が強く反映されていたという。

 「昨年秋の改編時、小倉さんは編成とも話し合った上で、カズレーザーと社会学者の古市憲寿氏をスペシャルキャスターに就任させます。この〝ご指名〟は次期番組を見据えたもので、小倉さんは、キレ味鋭いインテリ芸人と忖度しない社会学者というタッグが、メインキャスターの笠井を支える体制を思い描いていたそう。つまり、昨年10月からの『とくダネ!』は、次期番組の〝プレ〟的意味合いがあったのです」(同・記者)
地元五輪取材で“有終の美”を飾るつもりだった!?

 しかし、小倉の事務所に所属してわずか2カ月後、笠井に悪性リンパ腫の罹患が発覚。後継者としての番組引き継ぎどころか、苦しい闘病生活に突入してしまった。そして、もう一発飛び込んできた〝青天の霹靂〟がトドメとなり、番組は打ち切りから一転して継続することになる。

 「東京オリンピックの延期です。小倉さんは昔からオリンピックが大好きで、その熱意は並々ならぬものがある。1964年の東京大会では、まだフサフサだった当時高校2年生の小倉少年が聖火ランナーに参加しています。その後、アナウンサーになってからも『オリンピックの実況をするのが一番の夢』と語るほどで、シドニー大会には取材ではなく観戦ツアーにまで参加。北京大会ではフジテレビから取材として派遣され、日本が金メダルを獲得した瞬間はすべて見届けました」(民放テレビ局関係者)

 どうやら小倉は、〝夢〟とまで語る地元開催のオリンピックを取材することで、〝有終の美〟を飾るつもりだったらしい。

 「自身の高齢を悟った小倉さんは、〝念願の東京五輪取材〟を花道に、笠井に後を任せて番組を降りようと考えていました。昨年秋のカズと古市氏のスペシャルキャスター起用も、五輪閉幕=番組終了まで残り1年という中で〝スムーズな体制移行〟をする狙いがあったため。しかし、五輪の開催延期により、局も『とくダネ!』終了の1年延期を決断しました。笠井の病状も、1年たてば好転するかもしれませんしね。そうすれば、想定より時間がかかったとはいえ、小倉さんの描いていた笠井・カズ・古市氏の〝トロイカ体制〟が完成します」(同・関係者)

 愛する後輩の闘病、大好きな五輪の延期と、度重なる災難に見舞われてしまった小倉。しかし、小倉のコメントを毎朝聞くことが日課という『とくダネ!』視聴者にとっては、終了延期は〝不幸中の幸い〟かもしれない。
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Zakzak by 夕刊フジ 2020.5.3  働き方改革最前線
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/eco/news/200503/ecn2005030001-n1.html

     【定年後・自走人生のススメ】
       労働市場に “8つの変化の波” 注目は「人手不足」と「生涯現役・70歳定年」


 人口構造の変化に伴って労働力不足が深刻化を増す中で、日本の労働市場は大きな変革期を迎えている。社会の変化や時代の要請に対して、企業や私たち個人はどのように対応していくのか? このような疑問に対して、定年後研究所とニッセイ基礎研究所では共同で、『未来の労働市場変化と適応方策に関する調査研究』(2020年4月)を行った。

働き方改革
 「1億総活躍」「働き方改革」「70歳就業機会確保法成立」など、政府主導の政策が相次いで打ち出されている。このような中で、日本の労働市場にはさまざまな「変化の波」が押し寄せている。今回の共同研究では、次の“8つの波”をとらえることができた。

 (1)人口構造の変化に伴う「人手不足」
 (2)人生100年時代を踏まえた「生涯現役・70歳定年」
 (3)働き方改革に伴う「働き方の多様化・柔軟化」
 (4)「健康経営」
 (5)科学技術の進展に伴う「AI・Society5.0」
 (6)社会の変化の中で現れた「就業形態の多様化(雇用契約を結ばずに働くギグワーカーの出現等)」
 (7)時代の要請として期待が高まる「JOB型労働市場への転換(従来のメンバーシップ型からの転換)」
 (8)これらが進展する中で進むであろう「雇用の流動化」といった波

 「人手不足」から「(2)生涯現役・70歳定年」への流れは、やはり注目すべき“波”であろう。パーソル総合研究所と中央大学が行った推計では、2030年には644万人の人手不足が生じると推計されている(パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」2019年)。

 日本全体の人口は減少局面にあるが、高齢者は少なくとも40年まで増え続ける見通しだ。高齢者が社会になかで生き生きと活躍し続けられるかどうかは、一人一人の人生にかかわる問題であると同時に、社会全体の活力や社会保障制度にも影響を及ぼす重要なことである。

  企業を取り巻く環境も同様だ。「65歳までの雇用確保措置の義務化(206年施行)」から「70歳までの就業機会確保措置の努力義務化(21年施行)」という“社会的要請”のなかで、企業はどのような対応を迫られるのか。

 今後は「新たに高齢者を雇用して戦力化する」という方策も十分考えられるが、多くの企業では「今いる高齢社員にできるだけ長く活躍してもらう」ことを、まず志向するのではないか。65歳までの雇用義務化対応で、すでに約8割の企業で「継続雇用制度」導入しているからだ。今いる高齢社員の生産性をいかに高めながら雇用し続けるかということだ。

 ■得丸英司(とくまる・えいじ) 「一般社団法人定年後研究所」所長。(株)星和ビジネスリンク取締役専務執行役員。1957年生まれ。日本生命保険で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。
◇ 【定年後研究所】:日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指す中高年会社員を応援。中高年会社員向け学習システム『キャリア羅針盤』を開発中。ポータルサイト『定年3・0』(https://www.teinengo-lab.or.jp)
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日経ウーマノミクス イベント> 「おうちで楽しむ日替わりショートフィルム特集」
ご参考URL=https://nwp.nikkei.com/event/2020/shortshorts05.html

     「 お う ち で 楽 し む 日 替 わ り シ ョ ー ト フ ィ ル ム 特 集 」

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛の日々が続いているのを受け、日経ウーマノミクス・プロジェクトのパートナーであるSHORTSHORTSの「ブリリア ショートショートシアター オンライン」が、ショートフィルム作品を毎日1本、ネットで無料配信する取り組みを始めました。5月31日まで日替わりで、世界各地のショートフィルム作品をユーザー登録不要でだれもが鑑賞できます。

 日替わりの対象作品が公開されるのは一日限り(公開スケジュールは上記画像の2枚目をご覧ください)。ステイホームの過ごし方として、ショートフィルムを楽しんでみるのはいかがでしょうか。ウーマノミクス・プロジェクトでは作品の感想も募集します。

開催概要

スケジュール
2020年5月31日(日)まで毎日1作品を日替わりで配信

鑑賞方法
 映画祭の受賞作品やノミネート作品など、SHORTSHORTSが厳選したショートフィルムが下記のURLサイトにて無料で鑑賞できます。サイト内で【日替わり配信】と記された作品が、ログイン不要(=ユーザー登録不要)でだれでもご覧いただけます。

https://sst-online.jp/theater/
(他社サイトにつながります)

感想募集
 ご覧になられたショートフィルム作品の感想を募集します。気に入った作品、感動した作品、面白かった作品などについて、思い思いの感想をお寄せください。
 皆さまから寄せられた感想は、日経ウーマノミクス・プロジェクト事務局による選考のうえ、本サイトにてご紹介させていただく予定です。
 下記の < このイベントに申し込む > ボタンより、投稿してください。感想の応募締め切りは6月3日(水)です。
   
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ニコニコニュース 2020/04/30 20:00
ご参考URL=https://news.nicovideo.jp/watch/nw7158838

      「生涯現役」の人に聞いた、長く働くための4つのヒント

 昨年7月に厚生労働省が発表した2018年の日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳で、ともに過去最高を更新しました。こうして平均寿命が延びると、「65歳で定年を迎えるには早い」「経済的なことを考えるとできるだけ働く期間を長くしたい」と思っている人は多いかもしれません。

 しかしその一方で「65歳を過ぎても働かなきゃいけないなんて嫌だ」と思う人もいるでしょう。そこで今回は、自分のことを「生涯現役」だと自称する4人に、長くそして楽しく働くためのヒントを聞いてみました。

   「趣味を仕事にしちゃいけない」
 「趣味を仕事にしちゃいけないな」と言うのは建設業を営むAさん。
 「趣味は息抜きをするためのものだから、仕事とは別にしたほうがいい。たまに趣味を仕事にしちゃう人がいるけど、そういうのは続かないんだよ。趣味がないと人間はどうしてもくたびれてしまうから、仕事のほかに趣味があったほうがいい」と笑います。

 そんなAさんの趣味はプラモデルの制作。細かいパーツを無心で組み立てているときにリラックスできるのだとか。

 「趣味と仕事は一緒にしちゃいけないけど、仕事のことは好きじゃないと続けられない。趣味は趣味で楽しむ、仕事は仕事で楽しむ。仕事が嫌いだと思っていたら生涯現役なんて到底無理。仕事だって、人に褒められたり、思っていた通りに物事が進んだりしたら面白いと思うはず。そういうのを積み上げていけば仕事すること自体が楽しくなるんじゃないかな」と教えてくれました。

 たしかに、趣味がないと仕事で行き詰ったときに気持ちの逃げ場がなくなってしまいそうです。仕事を続ける活力を維持するためにも、他のことを忘れて没頭できる趣味を持っておくといいのかもしれません。

  「仕事が好奇心を満足させてくれる」
 いつまで経っても好奇心を忘れないことが大事だと話すのは、定年を過ぎてもIT企業でバリバリ働くBさん。若い世代以上に知識が豊富で最新のトレンドも把握しているBさんは、勤務先から定年後の再雇用を提案され、継続して働いています。

 「こういう業界でやっていくのは簡単じゃないけれど、常に好奇心を忘れないことが大事かなと思う。それがなくなったら仕事なんて少しも面白くなくなってしまう。新しいものを知るのは楽しいし、脳の老化を防ぐと思う」と笑います。

 筆者も、360度カメラが世に出始めた頃、Bさんにその仕組みや特徴について実物を手に説明してもらったことがあります。その場にいた誰もが360度カメラを初めて見る中、最年長のBさんがイキイキと説明する姿がとても印象的でした。

 「年を取ると新しい物事を知るのが億劫になる人もいるらしいけれど、自分は世の中が変わっていくのを見ているのが楽しい。でも仕事がないとこういうことを知る必要もなくなるだろうし、そうなるとボケてしまいそう。だから仕事っていいなって思うんだよ」と語っていました。

  「仕事の垣根を超えた付き合いが楽しい」
士業を営むCさんは、「仕事で知り合った人たちと仲良くするのが長く働き続ける一番の秘訣なのでは」と言います。

 「職業柄、仕事とプライベートを分ける必要は感じていない。仲良くなったほうがその人のことがよくわかるし、付き合いも広がっていく。ある社長さんが相談に来て、仲良くなって飲みに行くようになったら同じようなことで困っているほかの社長さんを紹介してくれることもある。そうやって仕事が広がっていく」のだそう。

 「別に営業をかけようと思っているわけではなくて、ただなんとなく『いい感じだなこの人』と思うから飲みに行く。そうやって楽しい時間を過ごしているからこそ、一生働いていてもいいかなと思う」と言います。

 「出会うきっかけがたまたま仕事を通じてだっただけで、知り合ったらみんな知り合い。仕事の話しかしちゃダメなんて決まりはない。そこの垣根を超えて付き合えたら信頼関係もできるし充実感もある。いろんな人と出会うきっかけになっている仕事を手放す気になんてなれないな」と話していました。

  「仕事は生活そのものであり続ける」
 最後は農業を営むDさんです。「自分の場合は仕事柄だと思うけど、仕事自体が生活だし、生活自体が仕事。生き物を相手にする仕事だから、こっちも手を抜けないし、手を抜く気もない。手をかければかけるだけいいものができる」と言います。

 「仕事と生活を分けて考えると生涯現役なんて大変だなあと思うのかもしれないけれど、自分の場合は生きるのに必要なものは死ぬまで変わらないからやめるつもりはない」と言います。

 Dさんは農作物を育てるだけでなく、学校や学童をめぐって子どもたちに命の大事さを教えることも仕事の一つとしています。また、若者に農業に興味を持ってもらおうとさまざまな取り組みを行うプロジェクトのメンバーでもあり、毎日多忙ながらもエネルギッシュに働いているのが印象的でした。

  おわりに
 今回紹介した4人からは、働くことの楽しさが強く感じられました。仕事を楽しめないと生涯現役を目指すのは無謀かもしれませんが、今のうちから生涯現役を見据えたセカンドライフの働き方を考えてみてはいかがでしょうか。
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日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会
     ヘ  ッ  ド  ラ  イ  ン     ニ  ュ  ー  ス
 事務局報告 第195 号                  2020年4月30日発行
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◎  2 0 2 0 / 4 / 1 ~ 2 0 2 0 / 4 / 30 の当Blog「タイトル掲載一覧表」

  日 付                  タ イ ト ル

2020年04月30日       「日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会」 会報 1 9 5
2020年04月29日       NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 会報 1 7 5
2020年04月28日      4/30㊌:オンライン開催ビジネスセミナー案内
2020年04月27日       「コロナ恐慌革命」以降はどうなるのか③後
2020年04月26日       「コロナ恐慌革命」以降はどうなるのか②前
2020年04月25日       「コロナ恐慌革命」以降は一体どうなるのか①
2020年04月24日       絶望から一転:チャレンジャーとして生涯現役
2020年04月23日       5/15 学生と考える S D G s に取組む企業未来
2020年04月22日       104歳男性「長生きしても意味ないよ」は本音?
2020年04月21日       73歳MBA、77歳博士号取得人生100年時代
2020年04月20日       中年過ぎたら止めるべきはNGな老け食習慣
2020年04月19日       Alterna編集部:CSR検定第1回1級試験合格
2020年04月18日       手当・給付・財産形成<環境整備の福利厚生
2020年04月17日      ケニア貧困層に小口融資、事業拡大を支援
2020年04月16日       1,023人医師:リタイア後人生考えていますか
2020年04月15日       大林宣彦さん「皆さん、ありがとう」と旅立
2020年04月14日       ”生涯現役”ベンチプレス200K上げ50歳過ぎ2
2020年04月13日       ”生涯現役”ベンチプレス200K上げ50歳過ぎ1
2020年04月12日       『 生 涯 現 役 、挑戦をあきらめない生き方 』
2020年04月11日       年金新制度「75歳繰下げ」はどんな人向きか
2020年04月10日       コロナ対策緊急事態宣言期間の対応ご連絡
2020年04月09日       皆さまへのご挨拶; 【ブレインワークス 近藤】
2020年04月08日       経営メルマガ【人を残す】新型コロナ収束時期
2020年04月07日       Diamond:米中「コロナ情報戦」は米国圧勝か
2020年04月06日       コロナ禍 転じyoutube策:新規開拓朝倉社長
2020年04月05日       人類はどう感染症の流行と向き合ってきたか
2020年04月04日       「65歳定年延長」の戦略と実務/新刊ご紹介
2020年04月03日       「ミドル世代の『結晶性能力』の伸ばし方講座」
2020年04月02日       沖縄:生涯現役スキル活用型雇用推進事業
2020年04月01日       新型コロナ予防対策に万全ご留意願います‼     以 上

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