日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会  &
    NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ
          東 瀧   邦 次  様   、 皆 々 様 

  東京都は12/22(木)に、「都民ファーストでつくる『新しい東京』~2020年に向けた実行プラン~」を発表し、今後4年間の取組みとして、以下3つのシティを実現していくとしました。今後の都政運営のバイブルと言えます。
 ・安全・安心・元気な「セーフ シティ」(政策の柱7つ)
 ・誰もがいきいきと活躍できる「ダイバーシティ」(政策の柱8つ)
 ・世界に開かれ成長を続ける「スマート シティ」(政策の柱8つ)
以下が詳細内容と知事会見です。
 http://www.seisakukikaku.metro.tokyo.jp/actionplan_for_2020/
 https://goo.gl/ypaaoE
本文は390ページからなり、「ダイバーシティ」の政策の柱5「誰もが活躍できるまち」に、以下のように記載されています。
==================================
政策展開8:快適通勤に向けた取組の推進
  技術面や働き方などの一体的な検討による、快適通勤に向けた取組を推進する。
快適通勤に向けた対策の検討
・ 庁内横断的な体制を構築し、鉄道事業者との連携や働き方に関する検討などにより、快適通勤に向けた対策を検討・推進していく。
・ 都営地下鉄では、新宿線における10両編成化や大江戸線における車両増備を行うとともに、新技術の開発動向を注視しながら、更なる対策を検討する。 
==================================
  東京都として「満員電車ゼロ」への取組み開始を宣言したと読取れます。関係するページを抜粋したものを作成しました。
 http://www.LRT.co.jp/man-in_zero/files/tominFIRST.pdf
供給に関する「技術面」が、需要に関する「働き方」よりも先に記載されてほっとしています。
  弊社阿部の「運行効率をアップすることで、安全を維持しつつ輸送力を2~3倍に増強でき、その資金は着席サービスを有料化することで確保できる」との提案に対し、時差出勤・在宅勤務・サテライトオフィスといった需要を減らす、分散させる方策の方が効果的との意見を多数受けます。
  しかし、それらだけでは抜本的な問題解決は不可能です。
現行、最混雑区間のピーク1時間の“平均”混雑率が180%を越える路線がいくつもあるということは、250%以上の車両が相当数あるということです。輸送力を増強せずに100%以下にするには、需要を40%以下にしなければいけません。
  「働き方」に関わる取組みのみで達成することは至難です。
  仮に需要を40%以下にできたとしたら、鉄道事業者の収益は激減します。さらに、ピーク前後の混雑を防止するために増発が必要でコスト増となります。収益激減かつコスト増では経営が成立ちません。
  一方、輸送力増強の取組みは、コストは増大するものの、着席サービスをピーク時にも潤沢に提供できるようになり、その価格を適正に設定することにより、増大するコストを充分に賄えます。すなわち、鉄道事業のコストと収益が呼応して増大し、雇用も増大し、産業として発展できるということです。
  「満員電車ゼロ」を達成するのに、鉄道事業者の経営を維持・改善することが不可欠であり、「働き方」の取組みも重要ですが、「技術面」の取組みの方がより重要と考えます。
===========================
(株)ライトレール 03-5985-1131 http://www.LRT.co.jp