日経紙本日朝刊版「迫真」欄の、起業新時代/世界に挑む⑤で「成功率5割」の育成術が紹介されている。「生涯現役プロデューサー」仮登録皆様方のご感想・わが日本生涯現役推進協議会の今後の活動目標に資するご意見:ご提言など意欲的にお寄せいただきたい。

  「千三つ(成功は1,000社のうち3社)」という投資実績の世界で、何と株式公開リターン成功率0.003%を0,5%アップさせる驚異的実績創りで意気堅硬な大学エッジキャピタルUTEC社郷治友孝氏(43歳)の活動成果である。

  1996年通産省(現経産省)に入り、ファンド法起草に関わって米国留学中はシリコンバレー流も習得、自ら会得の “「創業期から投資して起業家育成」の自身関与の法律理念を実現したい ” 執念を基に退官して2004年仲間と起業決行。しかし道は険しく彼の理念は同士に伝わらないまま成果なしでは設立2年後、全員退社したという。

  その後3年、2009年投資先の創薬ベンチャー/テラ社IPO化が転機をもたらした。がん患者細胞活用の「細胞医療」治療の新分野に金融機関が投資及び腰姿勢でも「あらゆるがん治療に活かせる」確信を持つ医師出身の同社矢崎雄一郎社長に懸け、事業計画策定から営業まで全面支援。現在40医療機関導入の由。

  世界に通じる高度な技術はあっても事業化成果が少ない現状で、UTEC社の成功例に刺激され、やっと大学や民間資本間で技術系ベンチャー投資への動きが見え始めた様子で、郷地氏の「トヨタのような世界企業を生み出す」夢は日本の起業家支援の在り方を変えつつある『生涯現役社会づくり』推進の起爆剤としてわれわれにも大きな期待を抱かせてくれよう。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
【エッジキャピタル社 郷治友孝社長挨拶文】
   ご参考URL=https://www.ut-ec.co.jp/about_utec/firm_profile
 エ ッ ジ キ ャ ピ タ ル / CO-FOUNDERS FOR INNOVATION

 株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)は、2004年、『投資事業有限責任組合』に出資頂いた投資家の資金を、研究成果の企業化のためにシード(種)・アーリー(早期)の段階から投資するベンチャー・キャピタルとして設立されました。

 ベンチャー・キャピタリストが献身して起業家を支援することで、起業家、研究者、投資家の間で、研究成果の事業化と利益の還元を行う「最も先進的なベンチャー・キャピタル・ファームとなる」ことを掲げ、東京大学の技術移転関連事業者として出発したのです。そして常日頃、様々な先端的な領域で、多くの起業家や研究者と一緒になって、ベンチャー企業の設立のお手伝いや事業への支援を行っております。

 以来UTECは、総額で300億円規模の3本の投資事業有限責任組合を設立・運用し、約70社に投資を行い、9社が株式上場、8社がM&A(合併・吸収)を果たすに至っております。10年余りを経てこうした成果が生まれて参ったのも、起業家、産学連携や研究に取り組む大学・研究機関関係者、出資くださっている投資家の方々を含む多くの皆様のお陰です。

 今後ともUTECは、東京大学をはじめ日本の各機関の科学技術力を基盤として、国内外で研究成果や人材を社会に還元し、イノベーションと収益を社会にもたらすベンチャー・キャピタル投資に取り組んで参ります。そして中長期的に、日本発でグローバルにイノベーションを支える生態系を厚く豊かにして参ります。

 引続きのご支援とご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。                                           代表取締役社長   郷治 友孝