日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
      NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に 
            ご 支 援 く だ さ る   会  員  皆  様

  私たち「日本生涯現役推進協議会」ホームページのリンク先ネット団体の一般財団法人 C.W.ニコル・アファン森の財団の『アファンの森』へ本日午後、天皇皇后両陛下がご訪問されたことを同財団C.W.ニコル理事長が同財団サイトURL=http://www.afan.or.jp/index.html の理事長メッセージで掲載されましたので、下記のとおり転載ご紹介します。
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【C.W.ニコル理事長メッセージ】

  本日、アファンの森へ天皇皇后両陛下の行幸啓を賜り、財団の活動について(理事長より)ご説明申し上げました。 これまで30年にわたるC.W.ニコルの森づくりと、アファンの森財団の活動にご理解とご関心をいただいている皆様へも、この機会を賜りましたことをご報告させていただきます。日頃の暖かいご支援に心より御礼を申し上げます。

  以下、理事長C.W.ニコルよりメッセージです。

                  ご 来 訪

  午後4時になりました。ここは、アファンの森に建つアファンセンターです。センターの中はとても静かですが、森の様子に耳を澄ますと、小鳥のさえずりとカエルの鳴き声が奏でるにぎやかなコーラスに時折セミが割って入るのが聴こえてきます。天皇皇后両陛下のご来訪に合わせて準備と警備に携わった宮内庁の職員の皆さん、メディア関係者が森を離れると、上空を旋回していたヘリコプターも飛び去って行きました。
   本日は両陛下の行幸啓を賜り、大変光栄に存じます。わたしたちの森は、あたたかな日差しに包まれて素晴らしい天気に恵まれました。きらめく森の深い緑の間には、涼しく心地よい風が渡ってゆきます。森に暮らす生きものたちも、大切なお客様をおもてなしするかのように歌い、花々が咲き乱れています。
  わたしは、両陛下に森をご案内する大役をいただきました。森の維持管理を担当する石井敦司が、ご質問にお答えする際の補佐役として一緒に歩いてくれました。
   陛下は花や木々、そして森や池、小川の生態系についてたくさんのご質問をなさっておられました。ウッドチップを敷いた小道のこと、福島の子どもたちを森に招いていることなどについてもお話しいたしました。そして木の手入れのこと、林床にダメージを与えないようにすることの大切さなどにも話題が及びます。
  そして散策の最後、わたしたちの新しい仲間である馬の雪丸が、馬方の八丸健さん、下坂龍太さんと共に木材の馬搬を行いながら姿を現します…完璧なタイミングでした!
   陛下が雪丸にお近づきになりたいとおっしゃって、皇后陛下とともに森の中へと進まれました。そして陛下は雪丸に触れ、白いたてがみを撫でてくださったのです。
  両陛下とアファンセンターの中でお茶をいただきながら、陛下が馬と過ごされたご自身の経験について、また私のふるさとであるウェールズについてもお話を交わしました。
   「アファン」という私たちの森の名前がウェールズにあるアファン・アルゴード森林公園にちなんで名づけられたこと、二つの森は姉妹森として提携していることを、皇后陛下はご存知でいらっしゃいました。優しく微笑まれながら「ウェールズからニコルさんを追いかけて日本までやって来たケルトの妖精たちが、黒姫のアファンの森を気に入って住み着いているのかもしれませんね。」と、おっしゃってくださいました。
   財団のスタッフとわたしにとって、今日は魔法のような一日でした。
  みなさまも、アファンの森へ妖精たちに会いにいらしてください。
   目に見えない力で、ふしぎないたずらをみなさんに仕掛けてくれることでしょう。
                       2 0 1 6 年 6 月 6 日
                     一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団
                                理事長 C.W.ニコル
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    森 の 再 生 と 心 の 再 生 、 そ し て 地 域 の 創 生 へ

  荒廃していく日本の森に危機感を覚え、少しずつ土地を買い足しながら森の手入れをして30年が経ちました。 お陰様でアファンの森は、たくさんの生物の棲家となり、命の環が戻ってきました。健康で多様性にあふれる森では、人間が健やかな心と魂を取り戻してゆくことができると、確信が持てるようになりました。

  しかし、周囲に目を向けると、高齢化と人口減少に伴い、自然の豊かさや農村風景の美しさが崩壊しつつあります。そして私は次第に、初めて来日した当時の美しい里山や文化の素晴らしさ、そして何より元気で目がキラキラとした子供たちの姿を、もう一度取り戻したいと強く願うようになりました。

  この度その一環として、馬を活用した地域創生『アファンホースプロジェクト』をスタートしたいと思っております。

  もしかしたら、私の最後の日本へのご恩返しになるかもしれません。
  みなさまの暖かい応援と、ご参加をいただけましたら幸いです。

                         2 0 1 6 年 6 月 吉 日
                     一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団
                                  理事長C.W.ニコル