“ 成 功 と は 目 標 を 一 つ ず つ 達 成 し て い く こ と ”

  中高年齢者に就職を斡旋しているある会社社長が、次のように言っている。

  「人生八十年。それは一生涯一企業の時代がすでに終り、現代は一生涯二企業、三企業の時代だ。定年を待って再就職の道を探すよりも、積極性、活動性があり、よりやり甲斐のある仕事を求める人は、むしろ成長性を見込めるベンチャー企業に五十歳前後でチャレンジした方がよいのではなかろうか・・・」と。

  自分を活かす生き甲斐づくりの人生戦略は早く立てるにこしたことはない。

  明確な人生目標がないと地についた自分らしい人生を送ることができない」とポール・J・マイヤー【注:「ライフ・ベンチャーのすすめ」P192で紹介】は教えている。そして「成功とは自分に価値ある目標を段階的に一つずつ達成していくことであり、決して他人との比較で人生の成功を云々しても、それはナンセンスだ」という言葉にも
っと耳を傾けたいものだ。

  私は、ビジネスマンとしての定年を待たずに、独立自営のライフ・ベンチャーへと巣立ったが、これは、人生マラソンの折り返し点である五十歳くらいからは、自分の本当にやりたいことができるような心の準備を以前からしてきたからである。私の人生設計の一角に、自分の夢の実現であるライフ・ベンチャーを、未来のよりよいイメージとして、常に捉え、醗酵させていたのである。   つづく