当ブログ2015年5月17日から7ヶ月も経ちましたが、再連続をお許し願い、拙著「ライフ・ベンチャーのすすめ」を転載させていただきます。 
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   思 考 力 や 決 断 力 を 鍛 え る 脳 力 開 発 

  脳 力 開 発 を学びながら、私が実感したことは、すばらしい楽しい人生づくりを、まず自分でどう完成していくかであった。

  城野 宏 先生は、大学卒業と同時に中国大陸に渡り、文字通り波瀾万丈の人生をもっておられる。普通の人では経験できない貴重な十五年もの監獄生活の実際体験の中から、先生のユニークな「脳力開発学」「情勢判断学」が生み出されている。大脳生理学の理論も十分にふまえ、脳の発揮する力である “ 脳 力 ” の開発を、これほど誰にでもわかりやすく、実践するやり方を教えてくれる人は、まずいないと思う。

  一般に “ の う り ょ く ” といえば、「能力」と理解されるが、それは脳力がある特定の分野や対象に対して優れた力を発揮した “ 結果 ” でしか過ぎないものだ。だから、脳力をよく使えば、結果的に能力が発揮されるという意味で、“ 脳 力 ” が根幹なら、“ 能力 ” は部分的な枝葉になると考えられる。私がこれまでにいろいろと学んでいたさまざまな教育手法は、部分的能力にこだわる限り、人間の総合的な脳力開発実践学には、遠くおよばないと思う。後章でご紹介する “ S M I ” 、“ IC 法 ”、“ 心 の 学 校 ” それぞれに特色のある自己変革の技法ではあるが、これも広義の脳力開発に含まれるのではなかろうか。

  万人共通の数をもつ脳細胞を前提にして、“ 頭のよしあし ” を問題にすることなく、口と手と足を使って、誰でもごく簡単にできることから始める脳力開発の基本行動を知らないで人生を送るのは、実にもったいない。これが、私の率直な脳力開発についての実感であった。    つづく