【タウンニュース:横須賀版/「ひくてあまた月間」体験講座も/2015.11.14付】
 
 横須賀市の高齢化率(65歳以上の人口)は約3割―。今後、その割合は増えていくと見込まれている。市や市民団体では、スポーツや体力づくり、地域活動・ボランティアなどで「生涯を現役で過ごす生きがいづくり」に力を入れる。今月28日には、「生涯現役フォーラム2015」を実施。さらに今月と来月を「ひくてあまた月間」として、シニア世代対象の講座・講演会が行われている。

 3年前にスタートした「ひくてあまたプロジェクト」は、市内の民間4団体(市民活動センター・生涯学習センター・ボランティアセンター・シルバー人材センター)で構成、シニアの”生きがいづくり”に取り組んでいる。

 定年退職後のシニア世代は、家庭や地域から孤立し、仕事に代わる生きがいを見つけられず、「定年うつ」など心の病を患うこともあるという。一方で、市民活動団体は、後継者不足や高齢化などの課題を抱えている。同プロジェクトでは、意欲のある定年退職前後から団塊の世代を対象に、新規の参加者を求める市民団体の活動とマッチングを行っている。

 「 つ な が り 」 着 目

 今月と来月は「ひくてあまた月間」として、体験講座や講演会を実施している。昨年の2月・11月に続き、3回目の開催。ウォーキングや「育じい」のワークショップ・料理教室・障害者支援・パソコン講習など、約70の団体が参加する。「生きがいを模索するシニア世代が、これまで培ってきたキャリアやノウハウを活かす場としてだけでなく、地域の一員として仲間を増やす一歩になれば」と、事務局の高橋亮さん。地域との接点を増やすことで、地元の課題やまちづくりへの関心を高めることも狙いのひとつ。「シニア男性に限ったことではなく、ボランティアや社会参加で、人や地域とのつながりを広げてほしい」と話す。

 また、市と同プロジェクト実行委員会では、今月28日(土)に「生涯現役フォーラム2015」を開催。県立保健福祉大学を会場に午前9時45分開始、参加無料。「相続と資産活用」「定年後の生活設計」「終活のススメ」など、当日参加の講座や地域活動紹介コーナーも設けている。

  官 民 連 携

 市が進める「生涯現役」は”生きがいづくり”に加えて、介護予防事業やラジオ体操・ウォーキングなどの健康増進の3つが大きな柱。「市役所の各部署と大学や市民団体がそれぞれの役割を持って連携できている」と高橋さん。今後も、フォーラムや体験講座を定期的に行っていく考えだという。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
【タウンニュース:横須賀版/健康維持で生涯現役/2015.07.24付】

 たった3分間でできる効率的な全身運動として知られるラジオ体操の普及に、横須賀市が取り組んでいる。「生涯現役社会の実現」を掲げたプロジェクトの一環で、正しい動きや体操の効果の説明を行う指導員を派遣しているほか、地域の推進役となる人材を育成するサポーター養成などに努めている。現時点で町内会など中心に50団体が登録。健康増進と地域のコミュニティづくりをテーマに、通年でそれぞれ活動している。

 22日には、平成町の横須賀魚市場で出張教室が行われた。企業に出向く形態は今回が初めて。午前9時、早朝から勤務している従業員らは仕事の手を休めて倉庫内の一角に集合。指導員の「動かしている筋肉を脳で意識してください」といったアドバイスに従いながら、身体をほぐした。

 かもめ団地では、団地住民グループが2年間、早朝ラジオ体操を継続してきた。夏休み期間中は、児童にも参加を呼び掛けて、規則正しい生活習慣を啓発するという。8月1日(土)には、かもめ団地商店街広場にNHKテレビ・ラジオ講師の岡本美佳さんを迎えて、イベントを実施。200人の参加者を集める。時間は午前6時20分から7時。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
【タウンニュース:伊勢原版/生涯現役社会めざして/東海大学「市民健康スポーツ大学」】

  伊勢原市と東海大学の提携事業「市民健康スポーツ大学」の開講式が6月9日、東海大学伊勢原校舎で行われた。

 市民健康スポーツ大学は、市民の体力づくりやスポーツ活動への参画を促し、生涯にわたって体力を維持できる地域社会の構築を目的に2009年から行われている。今年度はおよそ200人の応募があり、抽選に当たった120人がプログラムに参加。50〜70歳代が中心となっている。

 開講式には長塚幾子市長も出席。参加者が教室を埋め尽くすなか「学のノウハウ、知の蓄積がある東海大学との連携により生涯現役社会を目指しましょう」とあいさつした。

 開講式の後にはさっそく体力測定が行われ、1年間のカリキュラムがスタートした。4年連続でプログラムに参加しているという伊勢原在住の金子宗弘さん(70歳)は「日ごろの食生活や運動にも気を遣うようになったし、ここに通う中で仲間もできた。今回も頑張りたい」と話していた。

 プログラムは6月から来年の5月までの1年間で、健康や食生活など身体に関する座学、ダンスやスポーツ教室といった運動の講習が年間72回にわたって組まれている。