高橋氏「奇跡を生みだす生涯現役」第1弾
2015年1月18日 お仕事 奇 跡 を 生 み だ す 生 涯 現 役 第 一 弾
2015年(平成27)1月13日
高 橋 育 郎
【高橋 育郎プロフィール】
生涯現役実践道場の当クラブに1988年入会後、「歌と健康」モットーに「心のふるさとを歌う会」創設主宰23年。「童謡に生涯現役の夢かかけて」1993年日本童謡協会入会後「童謡祭」への出品11曲。2001年「大きな木はいいな」が全国童謡歌唱コンクール金賞。2010年「ざくろ」は東京都児童作曲コンクール課題詩受賞歴。その間生涯現役仲間との『生涯現役音頭』作詞作曲をはじめ習志野市市制60周年記念ご当地キャラの歌「ナラシド♪どんどん音頭」作詞作曲。目下「童謡100年プロジェクト」での日本童謡文化の世界発進の夢づくりで鋭意活躍中。
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生涯現役の生みの親である「ライフ・ベンチャー・クラブ」(生涯現役実践道場)が誕生して、今年は30年になります。そして私は27年目を迎えました。
私の第二の人生の柱になった生涯現役の教えを実践することによって、これまで、おかげさまの奇跡に数々遭遇しました。
さて、今年の幕開けに奇跡の曙光をみせたのは「きつねのよめいり」です。作詞したのは5年前で、この歌が作曲されたのは3年前です。
きっかけは4年前、2010年の全国童謡歌唱コンクール・グランプリ大会で「大きな木はいいな」が豊田市の宮内麻里さんに歌われ金賞を受賞したことによります。会場は五反田ユーポートでしたが、そこに国際的コンサルタントとして活躍されているYさんがみえて、この結果をフランス、ドイツに携えて飛び立ちました。当時、パリのコンセルヴァトアールで現代音楽を学び卒業された平野真由さんに伝えてくれて、そこからこの歌の存在が知られて作曲に及びました。そして,さっそく宮内さんに歌われました。
一方、ドイツではカールスルーエ独日協会合唱団にもたらされ、折しも東日本大震災のあとで、同合唱団は、仙台はじめ何箇所かを慰問演奏することになって東北地方を訪れることになり、それであればと日本橋社会教育会館(私が主宰している<心のふるさとを歌う会>)と合同で交歓音楽祭をやろうということになり、結果、中央区が主催して行われました。また、館山市でも開催され、両方とも宮内さんによって歌われました。更には地元豊田市でよく歌われています。
そうしたなかで作曲の平野さんからメッセージが届きました。
この歌は、日本独自の民話的文化価値があり、幽玄の世界を彷彿とさせる、いわば薪能にも通じるものと言ってきました。そして気運は高まり、昨年秋に日本文化の紹介ということで、先ずはパリで発表し、そしてフランス国内から欧米に発信していきたいといってきました。そのため歌詞と狐の嫁入りの話を英訳すること。伴奏はピアノでなく筝がよい、と話は発展しました。
そこで英訳はハーバード大学院で日本の歴史・文化を研究、博士号を取得されたRさんにお願いして完成しました。また、挿絵もほしいということで、館山の公演の時に掲出した君津市の方の制作による布地絵本を写真にして送付しました。
今残っている課題は筝(25弦琴)の編曲と伴奏の録音です。これに香戸井そらさんが当たります。彼は将来を嘱望されている芸大卒の若手です。2月下旬完成を目途に準備中で、出来上がり次第パリへ送ります。こうして歌唱と伴奏を別々に録音し、それをミックスするという技術を駆使して、すべて完成させるという段取りで進めている次第です。
いま原油が値下がりしている一方で、円安の影響から食品などの小売価格が高騰しています。天然資源を持たない日本は、すべて輸入に依存していて、日常生活は外国の景気に左右され安定と安心感が、なかなか持てない状況にあります。そこで考えるのは、これからの日本は安定的経済のため、何に活路を求めるかです。
ところで円安の結果、この2,3年来、日本には外国からの観光客が目立って増えて来ました。日本のおもてなしが反映しての温泉地や公衆トイレなどのサービス。日常雑貨などが、お土産として人気を集め、世界遺産の富士山、京都や日光、浅草といったところが観光で賑わっています。富岡製糸場は文化遺産として、また和食と和紙は無形文化財として世界から脚光を浴び、これらを観よう、接しようということで、これらが観光資源として注目されるようになりました。
そうです。天然資源を持たない日本は観光資源を最大限活用していかねばならないと思うに至りました。そこには日本の輝かしい伝統文化がますます注目されている現状に着目して、今後継続発展させていかなくてはとおもうのです。この喜ばしい現象をしっかりと認識し把握するところから始めなくてはならないときと思います。
「狐の嫁入り」は、まさに日本独自の伝承文化です。この伝承は日本各地に見聞きします。昨年あたりから大きく地域興しとして宣伝を始めた例は、新潟県の阿賀野川流域の剣山の麓で、ここでは「狐の嫁入り行列」をイベントにして、JR東日本と組んで観光客誘致に乗り出しています。ほかにも形こそ違え、似たような行事はあります。日本橋界隈は江戸から明治にかけて狐が多く棲んでいたそうで、今は、お稲荷さんを祀ったお社をよく見かけます。
「きつねのよめいり」は、童謡として作ったものですが、単に歌われればいいという段階を超えて、観光立国の資源として生かせれば、更なる価値が生み出されるのではないかと、期待する次第です。
今回はパリが発信基地であれば、すでに国際化の第一歩が踏み出せたのではないでしょうか。更にここで登場する童謡は、これも日本の世界に向けて誇れる独自の文化です。
童謡は大正3年に童話と童謡の月刊雑誌「赤い鳥」の創刊によって誕生し、3年後には100年を迎えます。いま、このとき童謡に脚光を当てて、その文化価値を再認識して往時の勢いを呼び戻したい。そして文化遺産として世界に発信したい。こう考えれば童謡も日本の文化的観光資源になるであろうと、そのように思う次第です。 以上
2015年(平成27)1月13日
高 橋 育 郎
【高橋 育郎プロフィール】
生涯現役実践道場の当クラブに1988年入会後、「歌と健康」モットーに「心のふるさとを歌う会」創設主宰23年。「童謡に生涯現役の夢かかけて」1993年日本童謡協会入会後「童謡祭」への出品11曲。2001年「大きな木はいいな」が全国童謡歌唱コンクール金賞。2010年「ざくろ」は東京都児童作曲コンクール課題詩受賞歴。その間生涯現役仲間との『生涯現役音頭』作詞作曲をはじめ習志野市市制60周年記念ご当地キャラの歌「ナラシド♪どんどん音頭」作詞作曲。目下「童謡100年プロジェクト」での日本童謡文化の世界発進の夢づくりで鋭意活躍中。
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生涯現役の生みの親である「ライフ・ベンチャー・クラブ」(生涯現役実践道場)が誕生して、今年は30年になります。そして私は27年目を迎えました。
私の第二の人生の柱になった生涯現役の教えを実践することによって、これまで、おかげさまの奇跡に数々遭遇しました。
さて、今年の幕開けに奇跡の曙光をみせたのは「きつねのよめいり」です。作詞したのは5年前で、この歌が作曲されたのは3年前です。
きっかけは4年前、2010年の全国童謡歌唱コンクール・グランプリ大会で「大きな木はいいな」が豊田市の宮内麻里さんに歌われ金賞を受賞したことによります。会場は五反田ユーポートでしたが、そこに国際的コンサルタントとして活躍されているYさんがみえて、この結果をフランス、ドイツに携えて飛び立ちました。当時、パリのコンセルヴァトアールで現代音楽を学び卒業された平野真由さんに伝えてくれて、そこからこの歌の存在が知られて作曲に及びました。そして,さっそく宮内さんに歌われました。
一方、ドイツではカールスルーエ独日協会合唱団にもたらされ、折しも東日本大震災のあとで、同合唱団は、仙台はじめ何箇所かを慰問演奏することになって東北地方を訪れることになり、それであればと日本橋社会教育会館(私が主宰している<心のふるさとを歌う会>)と合同で交歓音楽祭をやろうということになり、結果、中央区が主催して行われました。また、館山市でも開催され、両方とも宮内さんによって歌われました。更には地元豊田市でよく歌われています。
そうしたなかで作曲の平野さんからメッセージが届きました。
この歌は、日本独自の民話的文化価値があり、幽玄の世界を彷彿とさせる、いわば薪能にも通じるものと言ってきました。そして気運は高まり、昨年秋に日本文化の紹介ということで、先ずはパリで発表し、そしてフランス国内から欧米に発信していきたいといってきました。そのため歌詞と狐の嫁入りの話を英訳すること。伴奏はピアノでなく筝がよい、と話は発展しました。
そこで英訳はハーバード大学院で日本の歴史・文化を研究、博士号を取得されたRさんにお願いして完成しました。また、挿絵もほしいということで、館山の公演の時に掲出した君津市の方の制作による布地絵本を写真にして送付しました。
今残っている課題は筝(25弦琴)の編曲と伴奏の録音です。これに香戸井そらさんが当たります。彼は将来を嘱望されている芸大卒の若手です。2月下旬完成を目途に準備中で、出来上がり次第パリへ送ります。こうして歌唱と伴奏を別々に録音し、それをミックスするという技術を駆使して、すべて完成させるという段取りで進めている次第です。
いま原油が値下がりしている一方で、円安の影響から食品などの小売価格が高騰しています。天然資源を持たない日本は、すべて輸入に依存していて、日常生活は外国の景気に左右され安定と安心感が、なかなか持てない状況にあります。そこで考えるのは、これからの日本は安定的経済のため、何に活路を求めるかです。
ところで円安の結果、この2,3年来、日本には外国からの観光客が目立って増えて来ました。日本のおもてなしが反映しての温泉地や公衆トイレなどのサービス。日常雑貨などが、お土産として人気を集め、世界遺産の富士山、京都や日光、浅草といったところが観光で賑わっています。富岡製糸場は文化遺産として、また和食と和紙は無形文化財として世界から脚光を浴び、これらを観よう、接しようということで、これらが観光資源として注目されるようになりました。
そうです。天然資源を持たない日本は観光資源を最大限活用していかねばならないと思うに至りました。そこには日本の輝かしい伝統文化がますます注目されている現状に着目して、今後継続発展させていかなくてはとおもうのです。この喜ばしい現象をしっかりと認識し把握するところから始めなくてはならないときと思います。
「狐の嫁入り」は、まさに日本独自の伝承文化です。この伝承は日本各地に見聞きします。昨年あたりから大きく地域興しとして宣伝を始めた例は、新潟県の阿賀野川流域の剣山の麓で、ここでは「狐の嫁入り行列」をイベントにして、JR東日本と組んで観光客誘致に乗り出しています。ほかにも形こそ違え、似たような行事はあります。日本橋界隈は江戸から明治にかけて狐が多く棲んでいたそうで、今は、お稲荷さんを祀ったお社をよく見かけます。
「きつねのよめいり」は、童謡として作ったものですが、単に歌われればいいという段階を超えて、観光立国の資源として生かせれば、更なる価値が生み出されるのではないかと、期待する次第です。
今回はパリが発信基地であれば、すでに国際化の第一歩が踏み出せたのではないでしょうか。更にここで登場する童謡は、これも日本の世界に向けて誇れる独自の文化です。
童謡は大正3年に童話と童謡の月刊雑誌「赤い鳥」の創刊によって誕生し、3年後には100年を迎えます。いま、このとき童謡に脚光を当てて、その文化価値を再認識して往時の勢いを呼び戻したい。そして文化遺産として世界に発信したい。こう考えれば童謡も日本の文化的観光資源になるであろうと、そのように思う次第です。 以上