伊藤紘一参与ご紹介で、私たち生涯現役実践道場/第347回生涯現役シリーズ塾講師として初登場された鎌田健司氏。その直後早速に日本生涯現役推進協議会&NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ会員として『生涯現役社会づくり』尖兵役 先頭に立ち、下記ご紹介を超える若手50代愈々の大活躍が期待されます。
  2月25日(水)午後開催:生涯現役協・NPO/LVクラブ両団体 会員総会後の第350回記念/生涯現役シリーズ塾でも、松重参与とともに再登場されますので、どうか今から皆様お楽しみにされて総勢のご予約をお待ちしています。
【鎌田 賢司氏プロフィール】
  1958年岩手県生まれ。旅行業界(20年)、金融業会(3年)を経て15年前より環境コンサル事業を開業。飲料メーカーの省資源化が特長。法政大学グループ、帝京大学グループ、日大グループ、創価大学、明星大学、キリングループ、サントリーグループ、ポッカ、イエローハットなどの環境配慮型コスト削減、省エネン化、社員(職員)研修など教育機関、医療機関、企業のコンサル実績多数。
  障害者の雇用創出を目的に仙台の㈱アップルファーム渡部社長と共同経営者として、代表取締役会長就任。7月で退任し相談役。(株主として経営参加)
  現在は、弱者全般(障害者、高齢者、ニート、シングルマザー、引きこもり等)の雇用創出を目的とする㈱千年農園を吉野家HDと共同で設立し、取締役会長として弱者(経済的弱者)の雇用創出の仕組み作りに専念。
  ネクストステージとして、社会性と事業性の両立を実現するCSR、CSV、CRMをテーマにシニアが中核となる活気のある地域社会づくりを目的に『生涯現役社会づくり』を提唱する東瀧代表に指導を受けながら社会貢献型事業(ソーシャルビジネス)の構築を目指す。
  CSR(社会的貢献)の実践として、国内最大規模のボランティア活動であるキャップリサイクル活動「キャップを集めてワクチンを贈ろう」を2003年より提唱した事で有名。(伊藤紘一参与:記)   
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【鎌田 健司氏】
  世 界 の 子 ど も 達 に ワ ク チ ン を 贈 る
      “ キ ャ ッ プ 回 収 運 動 ” を 考 案 し た ス ゴ い 人 !

  日本で広く知られている “ ペ ッ ト ボ ト ル 回 収 運 動 ”

  ペットボトルとキャップを分別し、そのキャップがリサイクルされ、世界中の子ども達のワクチンの原資になったり、新たな商品にリサイクルされて再び世に出回るという運動だ。
   本日のスゴい人は、そのキャップ運動提唱者であり、“キャップ運動の父”と言われている人。
   運動が広く一般に認識されだしたのは5~6年前からであるが、彼は10年前から運動の必要性を唱え続けてきた。
  ペットボトル回収の目的は環境問題対策という認識が一般的であるが、運動開始の動機はもっと大きな問題意識があったからだと彼は言う。
   彼には14歳の時に人生を決める出来事があった。
   彼の人生を変えたその出来事とは?
  さあ・・・株式会社環境総合研究会 代表取締役 鎌田健司様の登場です!

  「大義あるからこそ、不可能はなし」

  14歳の時に、友人の誘いで障がい者施設に慰問する機会があった。
  それまで、人を差別する心など全くないと思っていたが、正直、初めて彼らを間近に見たとき、“怖い”と思ってしまった自分がいた。
  この時、こう思ってしまった自分の気持ちに相当なショックを受けたことを今でも鮮明に覚えている。
  “怖い”と思っていた僕には、彼らは誰一人寄り付いて来なかった。
  しかしその30分後、これではいけないとパッと心が晴れた瞬間があった。
  すると、どういう訳か彼ら全員、僕の方に楽しそうな笑顔で寄って来たのだ。
  あの時の光景が、今でも忘れられない。
  この時、14歳ながら「この子達を一生守っていく人生を歩もう」と、障がい者や老人、子ども達という弱きものを守れる人間になりたいと強く感じた。
  その後、月日は流れ、環境マネジメントやコスト削減のコンサルティングなどの活動をする中、2003年に高田馬場駅の発車メロディに鉄腕アトムのテーマが採用された。
   弱き者を助ける鉄腕アトムが子供の頃から好きな事もあり、14歳の時に心に刻んだ“弱き者を助ける人生が自分の使命である”という想いが一気に蘇ってきた。
   自分は何で人助けができるだろうと考え、元々飲料業界にいた経験を生かして、ペットボトルのキャップだけ集めて処理すれば再資源化できるし、その対価で世界の子ども達にワクチンを贈れると考えた。
  キャップを取り外し容器を圧縮することで、一度にたくさんのペットボトル容器を回収車で運べるということが、回収業者にとっての最大のメリットだ。
  またペットボトルキャップ回収運動は、どんな人にとっても身近であり、どんな場所でもできる。
   回収運動は、ずっと提唱している活動だが、ここ5~6年でようやく増えてきて、今では、約1,000万人の方々が活動に協力してくれている。
   私は、社会的弱者を「必要でない」と脇に追いやるのではなく、彼らが輝くことで、社会に元気を与えることができると考え、回収運動以外でも様々な活動に取り組んでいる。
   例えば、幼稚園と養護施設と老人ホームが並列しているような“幼老園”をつくることや、笑顔で溢れる、ユートピアとも言える町づくりにも挑戦したい。
   今、手塚治虫先生が生きていれば、まだまだそんな程度かと笑われるかもしれない。
  
でも、可能性はまだまだ満ち溢れているし、社会的弱者を一生守っていくという大義があるからこそ、成し遂げられないことは何もないと思っている。(2013-05-17)