日刊スポーツ野球ニュースサイトに今季で現役引退の宮本慎也氏の社会貢献活動「生涯現役」宣言と、報知新聞社スポーツ野球ニュースサイトにも同氏の「生涯現役」宣言に関して、『宮本、盲導犬サポート生涯現役「野球の賞よりうれしい」・・・・ゴールデンスピリット賞』が掲載されましたので、下記に各転載ご紹介させていただきます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
【日刊スポーツURL= http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20131123-1221887.html
 宮 本 氏 、 社 会 貢 献 は 「 生 涯 現 役 」 宣 言

  今季限りで現役引退した元ヤクルトの宮本慎也氏(43)が、社会貢献活動の「生涯現役」を宣言した。22日、プロ野球人の社会貢献活動を表彰する「ゴールデンスピリット賞」を受賞し、都内ホテルでの表彰式に出席した。日本盲導犬協会に、08年から1安打につき1万円の寄付を続けてきた。来年以降について「寄付は年1回はすると思う。一文無しになったとしても、使えなくなったバスタオルぐらいは贈れるでしょ」と活動の継続を誓った。

  07年12月に盲導犬協会を支援するチャリティーコンペに参加し盲導犬不足の現状を知った。「自分が目が見えなくなったらと置き換えたら(盲導犬不足の現状は)怖い。少しでもサポートできれば」と支援を始め、寄付金は6年間で計698万円に及んだ。「普段の生活が野球にもつながる」と「球道即人道」をモットーにしてきただけに「野球の賞に匹敵するというか、よりうれしい」と喜んだ。

  プロ野球選手の社会貢献活動を「やりたいと思えばやればいい。言われてやっても意味がない」と断言する。それでも「最近の選手は意識が高いですよね。僕もずっと続けます」と力を込めた。【浜本卓也】

  ◆ゴールデンスピリット賞 日本のプロ野球選手の社会貢献活動を表彰する賞で、99年に制定された。各球団と選考委員の推薦者から、毎年受賞者1人を選出する。第1回は松井秀喜氏で、ほかにはレンジャーズのダルビッシュ有投手やカブスの藤川球児投手らが選ばれ、宮本氏で15人目。受賞者にはゴールデントロフィーと100万円が贈呈される。 [2013年11月23日7時21分 紙面から]
-------------------------------------------------------------------------------------------------
【報知スポーツURL= http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20131122-OHT1T00192.htm
宮本、盲導犬サポート生涯現役「野球の賞よりうれしい」…ゴールデンスピリット賞

  プロ野球人の社会貢献活動を表彰する報知新聞社制定「第15回ゴールデンスピリット賞」の表彰式が22日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で行われた。今季限りで現役を引退したヤクルト・宮本慎也内野手(43)は、08年から1安打につき1万円、計6年間で698万円を公益財団法人・日本盲導犬協会に寄付するなど盲導犬育成のサポートをしてきた。「ある意味、野球の賞をもらうよりうれしい」と喜びを表し、生涯にわたり支援を続けていくことを誓った。

  優しい表情ながらも、宮本は毅然(きぜん)とした態度で思いやりを見せた。盲導犬のデモンストレーション終了後。ハーネス(犬の胴体に装着する胴輪)を付けた盲導犬PR犬とのフォトセッションだった。カメラマンからの「犬に触ってください」とのリクエストをきっぱりと断った。「触ってはダメなんです」。ハーネスを装着している間は、盲導犬の仕事中。なでたり、触れてはいけない。深い理解を表彰式でも示す格好となった。

  08年から始めた寄付は、698万円にも及んだ。さらに、犬舎に敷くバスタオルを送るなどさまざまな形で協力してきた。この日も、妻・知美さんから「バスタオルがたまったから送っておくね」と言われて家を送り出された。「僕が一文無しになったとしても、バスタオルくらいは送れる」。寄付だけじゃない。使用済みのタオル一枚でも役に立てるということを多くの人に知ってもらいたいと願っている。

  「(盲導犬の)希望者と盲導犬の数が一致すれば一番いいんですが、少しでも近づける手助けができれば」。副賞の200万円は、すべて日本盲導犬協会に寄付することも決めた。「賞をいただくためにやってきたわけではないが、日本のロベルト・クレメント賞と言われるほどの賞をいただけた。ある意味、野球の賞をもらうよりうれしい」と笑顔を見せた。

  盲導犬のサポートは生涯続けていく。「微力ながら、盲導犬の存在を広めていく活動をさせていただきたい。これからも寄付は続けたいし、年1回は訓練センターを訪問したい。末永くお付き合いさせていただく所存です」。犠打や好守でチームを支えた名選手は、ユニホームを脱いでも献身的な姿勢を貫く。

  ◆宮本 慎也(みやもと・しんや)1970年11月5日、大阪府生まれ。43歳。PL学園高から同志社大、プリンスホテルを経て、94年ドラフト2位でヤクルト入団。シュアな打撃と堅実な守備で95、97、2001年と3度の日本一に貢献し、12年には通算2000安打を達成。ゴールデン・グラブ賞には遊撃手と三塁手で計10度輝いた。日本代表では主将として04年のアテネ五輪、08年の北京五輪に出場。06年の第1回WBCで世界一。05年から3年間、日本プロ野球選手会の会長も務めた。今季限りで現役を引退。通算成績は2162試合に出場し、打率2割8分2厘、62本塁打、578打点。176センチ、82キロ。右投右打。既婚。